JP3037671U - 座席等の背当て装置 - Google Patents

座席等の背当て装置

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JP3037671U
JP3037671U JP1996012105U JP1210596U JP3037671U JP 3037671 U JP3037671 U JP 3037671U JP 1996012105 U JP1996012105 U JP 1996012105U JP 1210596 U JP1210596 U JP 1210596U JP 3037671 U JP3037671 U JP 3037671U
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Inventor
康男 川崎
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青木 潤子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座席等に着席する人の背中部や座骨部に当接
する背当て体の下端に連結された下部当てがい部材を座
骨部の下面側、或は座骨部の外側面側等の任意の位置に
変更自在に当て込みでき、背中部や座骨部の疲労の蓄積
を防止しつつ神経系統が集中する脊椎や腰椎部分に無理
がかからないように着座姿勢の矯正ができ、腰痛等を予
防できる座席等の背当て装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 座席の背もたれ部に沿って配置され、着席し
た人の背中部や座骨部に当接する背当て体16と、前記
背当て体とは分離され、かつこの背当て体の下端側に連
結された下部当てがい部材18とを有し、この下部当て
がい部材は、所要の拘束力により、前記背当て体に対す
る相対位置を変更自在とする位置自在変更機構20によ
り前記背当て体に連結されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動車の座席等の背当て装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の運転席等の座席は、座席シートと、この座席シートに略L形状 に連設された背もたれ部とを有し、安全性を考慮して背もたれ部が鉛直線に対し て後部側へ略25度程度の角度で傾斜されると共に、座席シートの上面は前部側 から後部側へ向け斜め下がりの傾斜面に形成されている。そして、運転者は、座 席シートと背もたれ部とに体重を支持させながら両手先でハンドルを把持しつつ 運転している。しかし、長時間の運転においてはハンドルを把持した運転者の背 中部や腰部に疲労が蓄積する。従って、座席シートや背もたれ部には、運転者の 疲労が蓄積しないように、例えば、背もたれ部の形状を運転者の背中の湾曲に合 わせて形成したり、座席シートに対する背もたれ部の傾斜角を、操作レバーで調 整し得る様に構成したりしている。また、運転者においては、背中部への衝撃、 振動を緩和するために、背もたれ部に緩衝用シート材を取付け、長時間の運転中 における背中部に疲労が蓄積されるのを予防している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記運転席の背もたれ部は、運転者の背中側に疲労が蓄積しな いようにいろいろ工夫されているが、座席シートにおいては何らの工夫がなされ ておらず、前部から後部側へ向け斜め下がりに傾斜した座席シートに着席した運 転者の腰部は側面視でC形に曲がった状態となり、座席シートと腰部下面とに間 隙ができ、上半身をささえる骨盤のバランスが崩れ、神経系統が集中している座 骨部の腰椎等に負担が加わり、その結果として多くの運転者は、腰痛に罹病し易 い等の問題があった。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動 車の運転席等に着席する人の背中部や座骨部に当接する背当て体の下端に、座骨 部の下面側、或は座骨部の外側面側の任意の位置に当込みできる下部当てがい部 材を分離して連結したことにより、背中部や座骨部の疲労の蓄積を防止しつつ神 経系統が集中する脊椎や腰椎部分に無理がかからないような楽な着座姿勢に矯正 ができ、腰痛等を予防できる座席等の背当て装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る考案は、座席12の背もたれ部1 4に沿って配置され、着席した人の背中部Sや座骨部Zに当接する背当て体16 と、前記背当て体16とは分離され、かつこの背当て体16の下端側に連結され た下部当てがい部材18とを有し、この下部当てがい部材18は、所要の拘束力 により、前記背当て体16に対する相対位置を変更自在とする位置自在変更機構 20により前記背当て体16に連結されてなる座席等の背当て装置10から構成 される。
【0006】 また、請求項2に係る考案では、前記位置自在変更機構20は、前記背当て体 16の下端側に一端が取付けられ、他端側が下部当てがい部材に連結された紐体 32からなることとしてもよい。
【0007】 また、請求項3に係る考案では、前記紐体32は、伸縮自在な伸縮部材32a からなることとしてもよい。
【0008】 また、請求項4に係る考案では、前記下部当てがい部材18は、やや硬質の弾 性部材からなることとしてもよい。
【0009】 また、請求項5に係る考案では、前記下部当てがい部材18は、円柱体38に 形成されてなることとしてもよい。
【0010】 また、請求項6に係る考案では、前記下部当てがい部材18は、断面L形のL 形体40に形成されてなることとしてもよい。
【0011】 また、請求項7に係る考案では、前記背当て体16及び下部当てがい部材18 には、背中部Sや座骨部Zに当接する当接面に複数の突起42が植設されてなる こととしてもよい。
【0012】 また、請求項8に係る考案では、前記突起42は磁石から形成されてなること としてもよい。
【0013】
【考案の実施の形態】
本考案に係る座席等の背当て装置は、座席の背もたれ部に沿って配置され、着 席した人の背中部や座骨部に当接する背当て体と、前記背当て体とは分離され、 かつこの背当て体の下端側に連結された下部当てがい部材とを有し、この下部当 てがい部材は、所要の拘束力により、前記背当て体に対する相対位置を変更自在 とする位置自在変更機構により前記背当て体に連結されている。
【0014】 背当て体は、スチロール、ポリウレタン等の合成樹脂を発砲させた発砲体を素 材とし、背中部から座骨部に当接可能な略矩形状の扁平体に形成されている。ま た、下部当てがい部材は、やや硬質の弾性部材、例えば合成ゴム等を素材として 背当て体の下端に沿った長さと略同一長さで、かつ背当て体の厚みと略同一の直 径を備えた円柱体に形成されている。この下部当てがい部材は、その両端寄り位 置の上面側が扁平な背当て体の両側面の下端部に位置自在変更機構で間隔をおい た分離状態で連結されている。
【0015】 自動車の運転席等の背もたれ部に、扁平な背当て体を係止紐等を利用して装着 すると、位置自在変更機構で連結された下部当てがい部材は座席シートの上面に 載着される。運転席に着席した運転者は、背もたれ部側から背中部や座骨部へ伝 播する衝撃、振動等が背当て体で緩衝されて走行中における背中部や座骨部の疲 労蓄積を防止できる。同時に、円柱体に形成された下部当てがい部材を、着席し た運転者の座骨部の下面側、或は、座骨部の外側面側等の任意の位置に変更自在 に当て込んで支持し、神経系統が集中する脊椎や腰椎部分に無理がかからないよ うな楽な着座姿勢に矯正することができ、腰痛等を確実に予防できることとなる 。
【0016】 位置自在変更機構は、背当て体の下端側に一端が取付けられ、他端側が下部当 てがい部材に連結された紐体を備えている。この紐体は植物繊維や化学繊維を撚 成した任意の長さの紐を使用するが、これに限らず、ゴム紐等の伸縮性のある連 結紐、その他の連結機能を有する部材、例えば皮紐、或は金属線条等を使用して もよい。これらの紐体で下部当てがい部材を背当て体の下端に連結するため、下 部当てがい部材が背当て体から離脱して紛失することもなく、また、当て込み位 置に有る程度の制約を加える様に当接位置をコントロールできる。
【0017】 下部当てがい部材は、合成ゴム等の弾性シートを巻き込み接着して円柱体に形 成したり、或は、型枠内で円柱状の中実体として成型してもよい。また、下部当 てがい部材は円柱体の形状に限ることなく、例えば、断面L形状のL形体や断面 蹄形、断面多角形等の任意形状に形成してもよい。 また、背当て体及び下部当てがい部材には、背中部や座骨部に当接する当接面 に複数の突起を植設させてもよい。更に、前記突起は磁石で形成して植設させて もよい。これらの背当て体及び下部当てがい部材の当接面に設けた複数の突起に よる圧反射と磁界との相乗作用で背中部や座骨部の疲労を効率よく解消できる。 また、本考案に係る座席等の背当て装置は、自動車の運転席に装着することに 限ることなく、助手席、後部席等に装着してもよく、更に、一般の事務用椅子や 家庭内の椅子等に装着して、長時間にわたり着席したときの背中部や座骨部の疲 労を解消できる。
【0018】
【実施例】
以下、添付図面に基づき本考案の好適な実施例を説明する。 図1、図2には、本考案に係る座席等の背当て装置(以下、「背当て装置」と 略する)10が示され、図5には、背当て装置10を装着した座席に運転者が着 席した説明図が示されている。 図より明らかな様に、座席等の背当て装置10は、座席12の背もたれ部14 に沿って配置され、着席した人の背中部Sや座骨部Zに当接する背当て体16と 、前記背当て体16とは分離され、かつこの背当て体16の下端側に連結された 下部当てがい部材18とを有し、この下部当てがい部材18は、所要の拘束力に より、前記背当て体16に対する相対位置を変更自在とする位置自在変更機構2 0により前記背当て体16に連結されている。
【0019】 図5には、座席12として座席シート22と、この座席シート22に略L形に 連設された背もたれ部14と、を備えた自動車の運転席が示されている。座席1 2は、自動車の座席に限ることなく、一般の事務用椅子や家庭内で用いる椅子、 その他の座席であってもよい。 図1、図2に示す様に、背当て体16は、スチロール、ポリウレタン等の合成 樹脂を発泡させた発泡体を素材とし、略矩形状の扁平体に形成され、その両側面 の上端部には、座席シート22に着席した人の肩甲骨部を遮蔽する円弧状の膨出 部24、24が張出されている。この背当て体16は、例えば高さ略50ないし 60cm、上端側の横幅略40ないし50cm、厚み略3ないし5cm程度に形 成され、クッション性を備えた扁平体に形成されている。
【0020】 この背当て体16には、その上端側に背もたれ部14の上端に設けられた安全 枕26の支持杆27に係着する一対の係止紐28、28が設けられている。また 、背当て体16には、汚染を防止し、かつ美観を高めるためレース生地等で形成 された袋状カバー30が装着されている。前記係止紐28、28を安全枕26の 支持杆27に着脱係着することにより背もたれ部14に背当て体16が接合され る。また、背当て体16は、係止紐28、28で背もたれ部14の安全枕26に 係止することに限ることなく、例えば、背当て体16の上端に背面側へ向け逆U 形に曲成された一対の係止具を設け、この一対の係止具を背もたれ部14の上端 に着脱係止することとしてもよい。
【0021】 前記係止紐28、28を安全枕26の支持杆27に係止して座席シート22の 上方側で背もたれ部14に背当て体16を接合させ、この背当て体16に、図5 に示す様に、座席12の座席シート22に着席した人が自分の背中部Sや座骨部 Zを当接させ、背もたれ部14側から背中部Sや座骨部Zへ伝搬する衝撃、振動 等が緩衝されて走行中における背中部Sや座骨部Zの疲労蓄積を防止できる。同 時に、背当て体16の下端側に位置自在変更機構20で連結された下部当てがい 部材18を、図6(a)に示す様に、着席した人の座骨部Zの下面側、或は、図 6(b)に示す様に、座骨部Zの外側面側等の任意の位置に変更自在に当て込ん で支持することにより、神経系統が集中する脊椎や腰椎部分に無理がかからない ような楽な着座姿勢に矯正でき、腰痛等を確実に予防できることとなる。
【0022】 前記背当て体16に対して位置自在変更機構20は一定の拘束力を保持しなが ら、下部当てがい部材18を自由に動かせる様にするものである。即ち、位置自 在変更機構20は、背当て体16の下端側に一端が取付けられ、他端側が下部当 てがい部材18に連結された紐体32により形成されている。図1、図2に示す 様に、背当て体16の下端面の両端寄り位置に開孔された係止穴34、34内に 、植物繊維や化学繊維を撚成した左右2本の紐体32、32の上端側が挿入され て接着剤等で埋設状に固着され、また、背当て体16の下端面と対向した下部当 てがい部材18の上面の両端寄り位置に開孔された係止穴36、36に紐体32 、32の下端側が挿入されて接着剤等で埋設状に固着されている。この紐体32 は、接着剤で係止することに限ることなく、例えば、背当て体16や下部当てが い部材18の所定の位置に前後面に貫通した孔を開孔し、この貫通孔に紐体32 の端部を通係して結着させてもよい。
【0023】 この様に、下部当てがい部材18は、背当て体16の下端から分離され、背当 て体16の下端の両側位置に係止した紐体32等の位置自在変更機構20で背当 て体により拘束されながら連結されたことにより、背当て体16を座席12の背 もたれ部14に取付けた状態で座席シート22の上面側に下部当てがい部材18 が配置される。そして、座席シート22に着席した人の座骨部Zの下面に下部当 てがい部材18を、図6(a)に示す様に当て込み、この下部当てがい部材18 を背当て体16の下端側から離隔する方向へ移動させたり、また、背当て体16 の下端から離隔した任意の位置で背当て体16の下端に沿った方向に平行に摺動 させたり、或は、背当て体16の下端に対して斜め交差状に配置したりして座骨 部Zの下面に対する当接位置を調整できる。
【0024】 また、下部当てがい部材18を座骨部Zの外側面の任意高さ位置へ、図6(b )に示す様に引き上げ、座骨部Zの外側面と背当て体16の下端部とで挟着しな がら座骨部Zに対する当接高さ位置を調整し、下部当てがい部材18を背当て体 16の下端と平行に配置したり、下端に沿った方向へ平行に摺動させたり、或は 背当て体16の下端に対して斜め下がりに配置したりして座骨部Zの外側面に対 する当接位置を調整でき、紐体32等の位置自在変更機構20の長さの範囲内で 当接位置を自在に変更できて最適な当接位置にコントロールできる。 また、背当て体16の下端に所要長さの紐体32、32で連結された下部当て がい部材18は、紐体32、32の拘束力により離脱が防止されて紛失すること がない。更に、座席12から取外して格納するとき等において下部当てがい部材 18が床面等に落下して汚染されることもない。
【0025】 また、紐体32、32は、ゴム紐のような伸縮自在な伸縮部材32aで形成す ることとしてもよい。これにより、下部当てがい部材18の座席シート22上で の座骨部Zの下面での当てがい位置や、或は座骨部Zの外側面へ下部当てがい部 材18を引き上げ、その当てがい高さ位置等を伸縮部材32aの伸長で自由に調 整できることとなり、体型が異なる各着席者の座骨部Zの下面側や外側面側にお ける下部当てがい部材18の当接位置を簡易に調整できる。ゴム紐でなくとも伸 縮性のある連結紐、その他の連結機能を有する伸縮部材であれば良い。また、紐 体32は、通常の紐やゴム紐に限ることなく、皮紐、或は曲成可能な金属線条等 を用いることとしてもよく、これらの皮紐や金属線条は切断し難く長期にわたり 使用できる。
【0026】 図1、図2、図3に示す様に、下部あてがい部材18は、やや硬質の弾性部材 、例えば、合成ゴム等を素材とし、背当て体16の下端と略同一幅の長さで、か つ背当て体16の厚みと略同一か、或は厚みよりやや大きな直径を備えた円柱体 38に形成されている。実施例においては、厚み略5mm程度のゴムシートを一 端から周回させつつ接着剤で接着して背当て体16の正面及び背面に対して相対 的に膨らんだ形状の円柱体38に形成し、この円柱体38の外周面に背当て体1 6と同様に袋カバー30が装着されている。
【0027】 これにより、下部当てがい部材18に座席シート22上で着席した人の座骨部 Zの荷重が加わっても、やや硬質の弾性部材で円柱体38に形成した下部当てが い部材18が扁平につぶれることがなく、その形状を保持しながら座骨部Zを下 面側から支持して脊椎や腰椎部分に無理がかからないように着座姿勢の矯正を行 える。また、下部当てがい部材18は接触したときの感触も柔軟性があり、当て こんだ座骨部Zに痛みや違和感がなく、円柱体38の円弧面を、座席に着席した 人の座骨部Zの下面側、或は座骨部Zの外側面側等に簡単、確実に当てこみでき 、座骨部の疲労を解消できる。同時に長時間の使用が可能となる。また、円柱体 38は、ゴムシートを一端から周回させて形成することに限ることなく、例えば 、合成ゴム等を素材として円柱状の中実体として成型してもよい。
【0028】 図4に示す様に、前記下部当てがい部材18は、断面L形のL形体40に形成 してもよい。このL形体40は、同じく合成ゴム等を素材としてL形状の中実体 に成型され、このL形体40の垂直部の上面の両端寄り位置に左右紐体32、3 2の下端が連結されている。このL形体40に形成された下部当てがい部材18 においても、座席シート22に着席する人が座骨部Zの下面側のL形体40の水 平部を敷き込み状に当て込むものであり、これにより、L形体40を座骨部Zの 隅部等に密着状に当接でき、座骨部Zの疲労の解消の実効を達成でき、腰痛等を 予防できる。また、下部当てがい部材18は、前記円柱体38やL形体40等の 形状に限ることなく、断面蹄形、断面多角形の任意形状に形成してもよい。
【0029】 更に、図1、図2に示す様に、背当て体16及び下部当てがい部材18には、 座席12に着席した人の背中部Sや座骨部Zに当接する当接面に複数の突起42 を植設してもよい。この突起42は、球体状に形成された頭部44と、この頭部 44に連設された脚部46とを有し、この脚部46が背当て体16及び下部当て がい部材18に設けた孔に埋設状に接着されている。この突起42は、背当て体 16の当接面において座席に着座する人の肩甲骨の端部に沿った位置、腰椎の両 側に沿った位置、骨盤に当接する位置等に間隔をおいて配置する。また下部当て がい部材18においては、例えば、円柱体38の正面側に左右間隔をおいて配置 する。これにより、背当て体16及び下部当てがい部材18の当接面に設けられ た複数の突起42を、座席に着席した人の背中部Sや座骨部Zの疲労が発生する 部位に集中的に当接させ、これらの複数の突起42による圧反射で背中部Sや座 骨部Zの疲労を解消できて腰痛等を予防できる。
【0030】 また、前記突起42は磁石から形成することとしてもよい。これにより背当て 体16及び下部当てがい部材18の当接面に設けた複数の突起42による圧反射 と磁界とによる相乗作用で背中部や座骨部における新陳代謝が促進されて着席し た人の疲労を効率よく解消できることとなる。
【0031】 上記した様に、本考案に係る座席等の背当て装置10は、自動車の運転席等の 座席12の背もたれ部14に設けた安全枕26等を利用して背もたれ部14に背 当て体16を、この背当て体16の下端から分離されて位置自在変更機構20に より連結された下部当てがい部材18を座席シート22の背もたれ部14寄り位 置に配置するものである。そして、座席12の座席シート22に着席して自動車 を運転する運転者は、背当て体16のクッション性により背もたれ部14から背 中部Sや座骨部Zへ伝播する振動、衝撃が緩衝される。更に、座骨部Zの下面側 に敷き込み状に配置した下部当てがい部材18を下面側で自由に移動させたり、 或は、座骨部Zの外側面に当てがいながら神経系統が集中する脊椎や腰椎部分に 無理がかからないように着座姿勢を矯正し、腰痛等を確実に予防できて運転者の 健康の増進を企図し得ることとなる。また、座席等の背当て装置10は、前記自 動車の運転席等に装着することに限ることなく、その他事業所の事務用椅子、或 は家庭内で使用される椅子等に常時装着することによって、各人が持病として悩 んでいる腰痛をも予防できることとなる。 また、本考案は上記した実施例の構成にのみ限定されるものではなく、実用新 案登録の範囲に記載した考案の本質を逸脱しない限りにおいて任意の改変を加え ても良いことは言うまでもない。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に係る座席等の背当て装置は、座席の背もたれ 部に沿って配置され、着席した人の背中部や座骨部に当接する背当て体と、前記 背当て体とは分離され、かつこの背当て体の下端側に連結された下部当てがい部 材と、を有し、この下部当てがい部材は、所要の拘束力により、前記背当て体に 対する相対位置を変更自在とする位置自在変更機構により前記背当て体に連結さ れてなることにより、自動車の座席等の背もたれ部に取り付けた背当て体により 衝撃、振動等を緩衝して走行中における背中部や座骨部の疲労蓄積を防止すると 共に、背当て体の下端に連結された下部当てがい部材を、着席した人が座骨部の 下面側、或は座骨部の外側面側等の任意の位置に変更自在に当て込みでき、長時 間のドライブや着席者の健康状態に応じて、特に神経系統が集中する脊椎や腰椎 部分に無理がかからないように着座姿勢の矯正を行え、腰痛等を確実に予防し、 健康の増進を企図し得る。
【0033】 また、請求項2によれば、前記位置自在変更機構は、前記背当て体の下端側に 一端が取付けられ、他端側が下部当てがい部材に連結された紐体からなることに より、背当て体の下端に沿って下部当てがい部材を、紐体で至極簡易に連結でき る。そして、背当て体を座席の背もたれ部に取付けた時に、座席シートの上面に 下部当てがい部材が載着され、着席者が座席シートに着席するときに下部当てが い部材が長手方向へ位置ずれすることもなく、座骨部の下面に下部当てがい部材 を確実に当て込みできる。また、背当て体の下端側の外側面においても、下部当 てがい部材を着席者が把持して引き上げるだけで、任意高さ位置に簡単に当て込 みできる。更に、背当て体と下部当てがい部材とは分離しているが、所要の紐体 で連結されているので下部当てがい部材が離脱して紛失することなく、また、変 更位置に有る程度の制約を加える様に腰椎や座骨等の当接位置をコントロールで きる。
【0034】 また、請求項3によれば、前記紐体は、伸縮自在な伸縮部材からなることによ り、下部当てがい部材の座席シート上での当てがい位置や背当て体の下端側の外 側面における当てがい高さ位置等を伸縮部材の伸長で自由に調整でき、体型が異 なる各着席者の座骨部の下面側や外側面側における当接位置を簡易に調整できる 。
【0035】 また、請求項4によれば、前記下部当てがい部材は、やや硬質の弾性部材から なることにより、下部当てがい部材に着席者の座骨部の荷重が加わっても、やや 硬質の弾性部材が扁平につぶれることがなく、下部当てがい部材としての形状を 保持して座骨部における疲労を解消できる。また、やや硬質の弾性部材であるた め、接触したときの感触も柔軟性があり、座骨部に当てこんでも痛みを感じるこ ともなく、長時間の使用が可能である。
【0036】 また、請求項5によれば、前記下部当てがい部材は、円柱体に形成されてなる ことにより、円柱体の円弧面を、座席に着席した人の座骨部の下面側、或は座骨 部の外側面側等に簡単、確実に当てこみでき、当接したときの違和感もなく、座 骨部の疲労を解消できる。
【0037】 また、請求項6によれば、前記下部当てがい部材は、断面L形のL形体に形成 されてなることにより、下部当てがい部材を座席シートに着席した人の座骨部の 隅部等に密着状に当接でき、座骨部の疲労の解消の実効を達成でき、腰痛等を予 防できる。
【0038】 また、請求項7によれば、前記背当て体及び下部当てがい部材には、背中部や 座骨部に当接する当接面に複数の突起が植設されてなることにより、背当て体及 び下部当てがい部材の当接面に設けられた複数の突起を、座席に着席した人の背 中部や座骨部の疲労が発生する部位に集中的に当接させ、これらの複数の突起に よる圧反射で背中部や座骨部の疲労を解消でき、腰痛等を予防できる。
【0039】 また、請求項8によれば、前記突起は磁石から形成されてなることにより、背 当て体及び下部当てがい部材の当接面に設けた複数の突起による圧反射と磁界と の相乗作用で背中部や座骨部の疲労を効率よく解消でき、腰痛等を予防できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る座席等の背当て装置のカ
バーを一部切欠した正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】下部当てがい部材の拡大縦断面図である。
【図4】下部当てがい部材の他の実施例の拡大縦断面図
である。
【図5】座席等の背当て装置を自動車の座席に装着した
使用状態の説明図である。
【図6】下部当てがい部材を座席に着席した人の座骨部
の下面側に当て込んだ状態と、座骨部の外側面に当て込
んだ状態とを示した説明図である。
【符号の説明】
10 座席等の背当て装置 12 座席 14 背もたれ部 16 背当て体 18 下部当てがい部材 20 位置自在変更機構 32 紐体 32a 伸縮部材 38 円柱体 40 L形体 42 突起 S 背中部 Z 座骨部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席の背もたれ部に沿って配置され、着
    席した人の背中部や座骨部に当接する背当て体と、 前記背当て体とは分離され、かつこの背当て体の下端側
    に連結された下部当てがい部材と、を有し、 この下部当てがい部材は、所要の拘束力により、前記背
    当て体に対する相対位置を変更自在とする位置自在変更
    機構により前記背当て体に連結されてなる座席等の背当
    て装置。
  2. 【請求項2】 前記位置自在変更機構は、前記背当て体
    の下端側に一端が取付けられ、他端側が下部当てがい部
    材に連結された紐体からなる請求項1記載の座席等の背
    当て装置。
  3. 【請求項3】 前記紐体は、伸縮自在な伸縮部材からな
    る請求項2記載の座席等の背当て装置。
  4. 【請求項4】 前記下部当てがい部材は、やや硬質の弾
    性部材からなる請求項1又は2記載の座席等の背当て装
    置。
  5. 【請求項5】 前記下部当てがい部材は、円柱体に形成
    されてなる請求項1、2又は4記載の座席等の背当て装
    置。
  6. 【請求項6】 前記下部当てがい部材は、断面L形のL
    形体に形成されてなる請求項1、2又は4記載の座席等
    の背当て装置。
  7. 【請求項7】 前記背当て体及び下部当てがい部材に
    は、背中部や座骨部に当接する当接面に複数の突起が植
    設されてなる請求項1、2、4、5又は6記載の座席等
    の背当て装置。
  8. 【請求項8】 前記突起は磁石から形成されてなる請求
    項7記載の座席等の背当て装置。
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