JP3037664B2 - 産業用ロボットの作業経路作成方法および装置 - Google Patents
産業用ロボットの作業経路作成方法および装置Info
- Publication number
- JP3037664B2 JP3037664B2 JP10250055A JP25005598A JP3037664B2 JP 3037664 B2 JP3037664 B2 JP 3037664B2 JP 10250055 A JP10250055 A JP 10250055A JP 25005598 A JP25005598 A JP 25005598A JP 3037664 B2 JP3037664 B2 JP 3037664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- welding
- route
- creating
- robot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Numerical Control (AREA)
- Manipulator (AREA)
Description
塗装などの軌跡制御が必要な作業を行う産業用ロボット
に、作業経路をオフライン教示する場合の産業用ロボッ
トの作業経路作成方法および装置に関する。
小組立溶接を溶接ロボット装置を用いて自動化すること
が行われている。小組立溶接とは大型の主板上に各種形
状の部材を多数配置し溶接する工程である。溶接ロボッ
ト装置は、門構形移動装置に6軸垂直多関節型ロボット
が天吊りされて構成され、多関節型ロボットのアームの
手首に溶接トーチが装着される。小組立溶接における対
象ワークは複雑な形状を有しており、非繰り返し形ワー
クであるため、対象ワークのCAD情報に基づいてロボ
ット制御情報を生成するオフライン教示方式によって自
動化を実現している。
が存在しており、ロボットは狭隘部での作業を余儀なく
される。このため、ロボットの作業経路作成時に干渉チ
ェックを行い、干渉の発生する個所をチェックする必要
がある。
であり、図12はその平面図である。主板1上には部材
2,3が配置され、溶接ロボット装置4は主板1と部材
2との間の溶接線5を溶接するものとする。図に示され
るように、干渉発生個所は部材2を溶接するために溶接
線5に沿って溶接トーチ6を移動させて溶接作業を行う
ときに他の部材3に衝突して、この場合従来は干渉が発
生する溶接線5のすべてに対してロボットによる自動溶
接を諦め、溶接作業終了後、人手によって溶接作業を行
っていた。
渉が生じる溶接線においても干渉個所を回避して溶接す
ることが望まれている。ロボットのオフライン教示にお
いて干渉を回避する方法の一例として、たとえば特開昭
62−274404号公報がある。この公報には、干渉
が発生したときオペレータがディスプレイに表示される
アニメーション画面を見ながら手作業で干渉を回避する
作業経路を作成する方法が開示されてある。
特開平5−134732号公報がある。この公報に開示
される回避方法は、ロボットの動作経路上に干渉が生じ
ると、まず初期位置と最終位置との間に仮の回避位置を
算出し、次に初期位置と仮の回避位置との間で干渉が生
じるか否かを判断し、干渉が生じない場合に前記仮の回
避位置を回避位置と決定し、干渉が生じる部分には仮の
回避点と初期位置との間にさらに仮の回避点を設定す
る。このようにして繰り返し演算を行って干渉を回避す
る移動経路を自動的に算出する。
方法では、回避経路をオペレータが作成するので、人手
を要する工数が増加する。
避位置を演算によって自動で求めるので、人手を要しな
い。干渉物が少なく、自由に回避動作を行うことができ
る場合は、この第2の従来技術は比較的有効である。し
かしながら、対象ワークが複雑で、障害となる物体が大
きく、作業空間が狭溢である場合にはこの第2の従来技
術を適用することは困難である。
を利用できる場合、あるいはロボットの作業姿勢にある
程度の自由が与えられている場合にはロボットの冗長
性、または作業具の設定角度の自由度を利用して干渉箇
所におけるロボット姿勢を変更して干渉しないように溶
接を行うことができる。
作業中の手先の位置が一意に決定されており、溶接品質
を保つためには、溶接作業中に手先方向を変更すること
は好ましくない。また、作業対象箇所付近に障害となる
部材が集中している場合は、ロボットアームよりむしろ
溶接トーチが干渉する可能性が高く、門構形移動装置の
移動軸を変更しても干渉を回避できない場合がほとんど
である。
線の作業経路上に一カ所でも干渉が生じた場合にはその
溶接線の作業をすべて諦めていた。
作業線であっても干渉を避け、可能な限り作業を行うこ
とができる作業経路を人手をかけず短時間で作成するこ
とができる産業用ロボットの作業経路作成方法および装
置を提供することである。
は、産業用ロボットのアームの手首に装着された作業具
を、作業線に沿って予め定める姿勢で移動して作業を行
う産業用ロボットの作業経路作成方法において、作業線
上に等間隔に複数のチェック点を設定するチェック点設
定ステップと、作業具および多関節型ロボットアーム
が、予め定める1つの姿勢で作業具の作業端がチェック
点に存在するとき、多関節型ロボットアームおよび作業
具が周囲の物体と干渉するか否かを判断するチェック点
干渉判断ステップと、干渉が生じない隣接するチェック
点を連ねた連続作業範囲を設定する作業範囲設定ステッ
プと、連続作業範囲にわたって作業具を前記予め定める
姿勢で移動させるときの産業用ロボットの作業経路を作
成する作業経路作成ステップとを含むことを特徴とする
産業用ロボットの作業経路作成方法である。
ク点を設定し、干渉が生じないチェック点を連ねた連続
作業範囲を作業するように作業経路を作成する。これに
よって、干渉が生じる作業線であっても干渉を回避する
とともに、予め定める姿勢で作業可能な範囲を作業する
作業経路を人手をかけずに短時間で作成することができ
る。
進入位置から連続作業範囲の始端に作業具を移動させる
進入経路、および連続作業範囲の終端から干渉の生じな
い退避位置に作業具を移動させる退避経路を作成する進
入退避経路作成ステップと、進入経路、作業経路および
退避経路にわたる一連の作業経路において干渉が生じる
か否かを判断する経路干渉判断ステップと、干渉が生じ
る一連の経路は飛び越し、干渉が生じない一連の経路を
産業用ロボットの作業経路として決定する作業経路決定
ステップとを含むことを特徴とする。
囲の始端に進入し、連続作業経路に沿って予め定める姿
勢で作業具を移動させ、終端から退避位置に作業具を移
動させる一連の経路において干渉が生じる場合には、設
定した連続作業範囲の作業を諦めて飛び越し、干渉が生
じない経路を作業経路とする。作業中の姿勢が予め定め
られており、作業範囲が狭溢な場合、前記一連の経路で
干渉が生じることがあり、この場合にさらに回路経路を
作成し直したりすると計算時間が長くなってしまうが、
本発明では一連の経路で干渉が生じたものはロボットに
よる作業を諦めて後で手作業で作業することとし、干渉
が生じない経路のみを作業経路と決定することで、作業
可能な作業経路を短時間で決定して全体の作業効率を向
上することができる。
は、作業線に沿って等間隔に設定され、この間隔は障害
物の厚みに作業具の外径を加えた長さであることを特徴
とする。
ェック点の間隔ΔLは、干渉する障害物の厚みWに作業
具の外径Dを加えた長さに選ばれる。チェック点の間隔
をこれより大きくすると、計算量を少なくすることはで
きるが、干渉が生じる場合であっても干渉を検証できな
くなる。また、チェック点の間隔を前記間隔ΔLよりも
小さくすることによって、干渉がどこで発生するかを正
確に検証でき、干渉が生じる直前まで作業を行うことが
できるが、この場合には計算量が多くなってしまい、短
時間で作業経路を作成することが困難となってしまう。
本発明では前述のように障害物の厚みWに作業具の外径
Dを加えた長さにチェック点の間隔ΔLを設定すること
によって、チェック点の間隔を干渉が発生しないことを
検証できる最大の値とすることができ、これによって計
算量が少なく、短時間で作業経路を作成することが可能
となる。
は、多関節型ロボットを鉛直上下方向、および水平面上
における縦横方向に移動可能に天吊り状態で支持する門
構形移動装置を有することを特徴とする。
形移動装置に移動可能に支持されるので、作業中の作業
具の姿勢は多関節型ロボットの姿勢で決定し、作業中は
この姿勢を保った状態で門構形移動装置で多関節型ロボ
ットを縦横に移動させることにより、作業具の定められ
た姿勢を保った状態で作業を行うことができる。また作
業中には多関節型ロボットの姿勢を変更しないので、計
算量が少なく、短時間で作業経路を作成することができ
る。また、進入経路は、門構形移動装置によって多関節
ロボットを上下に昇降させることによって少ない計算量
で進入退避経路を作成することが可能である。
線にわたる全作業終了後、作業具を予め定める干渉の生
じない休止位置に移動させる経路を作成する終了移動経
路作成ステップを含むことを特徴とする。
全作業終了後、作業具は予め定める干渉の生じない休止
位置に移動するので、作業開始時には常に予め定める休
止位置から多関節型ロボットを移動させ始めることにな
る。したがって、作業開始時の作業具の位置が常に一定
となるので、作業経路の作成が簡単になり、短時間で作
業経路を作成することができる。
ズルと、ノズル先端から突出する溶接ワイヤと、溶接ワ
イヤを連続的に送給する送給手段とを備えるアーク溶接
用トーチであり、溶接トーチが休止位置に配置されたと
き、ノズルから突出する溶接ワイヤの突出量を予め定め
る一定の長さに設定する溶接ワイヤ設定ステップを含む
ことを特徴とする。
配置されたとき、溶接ワイヤの突出量が予め定める一定
の長さに設定されるので、作業中に溶接ワイヤの長さが
変わったとしても、休止時に所定の長さに調整され、溶
接作業を正確に行うことができる。
のアームの手首に装着された作業具を、作業線に沿って
予め定める姿勢で移動して作業を行う産業用ロボットの
作業経路作成装置において、作業線上に間隔をあけて複
数のチェック点を設定するチェック点設定手段と、作業
具の作業端がチェック点に存在するときにロボットアー
ムおよび作業具が周囲の物体と干渉するか否かを判断す
るチェック点干渉判断手段と、干渉が生じない隣接する
チェック点を連ねた連続作業範囲を設定する作業範囲設
定手段と、連続作業範囲にわたって作業具を前記予め定
める姿勢で移動させるときの産業用ロボットの作業経路
を作成する作業経路作成手段とを含むことを特徴とする
産業用ロボットの作業経路作成装置である。
場合であっても、作業線上にチェック点を設定し、干渉
が生じないチェック点を連ねた連続作業範囲を設定する
ことによって、干渉を回避し、作業可能な範囲は作業す
る作業経路を短時間で作成することができる。
ある産業用ロボットの作業経路作成方法の対象となる溶
接ロボット装置10の全体的な構成を示す斜視図であ
る。溶接ロボット装置10は造船の一工程である小組立
溶接を自動で行う装置であり、第1〜第4溶接ロボット
11〜14を備える4式で構成される。各溶接ロボット
11〜14は同様の構成を有するので、第1溶接ロボッ
ト11に関して説明し、第2〜第4溶接ロボット12〜
14の説明は適宜省略する。
と、この門構形移動装置15に天吊りされる6軸垂直多
関節型ロボット16を有する。第1〜第4溶接ロボット
11〜14は平行に延びる一対のレール17,18を共
通に有し、それぞれレール17,18に沿う走行軸に沿
って往復走行可能である。門構形移動装置15の上部に
設けられる主桁20は、レール17,18の走行軸に垂
直な平面内で水平に延びて配置される。この主桁20の
延在方向である横行軸に沿って往復移動可能に昇降柱2
1が設けられる。この昇降柱21の下端部に多関節型ロ
ボット16が天吊りされ、昇降柱21の鉛直な昇降軸に
沿って多関節ロボット16は昇降可能に設けられる。多
関節型ロボット16は6軸垂直多関節型ロボットであ
り、前記昇降軸に平行な旋回軸を有し、多関節型ロボッ
ト16は水平面内で旋回可能となる。また、走行軸およ
び横行軸から多関節型ロボット16は水平面内で縦横に
移動でき、昇降軸に沿って鉛直方向に昇降できる。この
多関節型ロボット16のアームの手首には作業具である
溶接トーチ23が装着される。
に示されるように、平板状の主板25上に各種形状の部
材26を主板11の表面に立てた状態で配置され、溶接
ロボット10は各部材26と主板27とを溶接する。
ベア24が設けられ、水平に乗載される対象ワーク22
を第1溶接ロボット11から第4溶接ロボット14に向
けて搬送する。対象ワーク22の溶接個所は、予め第1
〜第4溶接ロボット11〜14が溶接する個所が分割さ
れており、まず第1溶接ロボット11で溶接すべき個所
が溶接されるとローラコンベア24によって対象ワーク
22を搬送し、次に第2溶接ロボット12によってこの
第2溶接ロボット12が溶接すべき個所が溶接される。
このようにして第1〜第4溶接ロボット11〜14を順
次用いて小組立溶接が行われる。また各溶接ロボット1
1〜14にはTVカメラが備えられ、このTVカメラで
搬送されてきた対象ワーク22の位置合わせを行う。
路、および溶接電圧、溶接電流、溶接速度などの溶接条
件を含むロボット制御情報は予めオフライン教示によっ
て溶接ロボット装置10に入力しておく。ロボット制御
情報は、CADシステムに設定されている対象ワーク2
2の3次元情報に基づいてロボット制御情報作成装置で
作成される。
ボット制御情報をオフライン教示情報としてフロッピー
ディスクなどの情報記録媒体にファイルとして記録して
出力する。生産現場では情報記録媒体に記録されている
ロボット制御情報を読込んで溶接ロボット装置10を制
御する。
経路を示す図である。多関節型ロボット16のアームの
手首に装着される溶接トーチ23は初期状態では干渉の
生じない休止位置31に配置されており、溶接トーチ2
3を対象ワーク22の溶接すべき溶接線Lに沿って溶接
方向に移動させて溶接作業を行う。溶接トーチ23を溶
接方向に移動させるとき障害となる部材30によって干
渉が生じるので、溶接ロボット11は、干渉が生じる部
分のみ溶接を諦め、可能な限り溶接作業を行う。そのた
めに、溶接線Lに対して障害となる部材30の両側に第
1連続作業範囲Aと第2連続作業範囲Bを設定して溶接
作業を行う。
れてきて位置決めされると、休止位置31に配置される
溶接トーチ23をまず進入位置32に移動させる。進入
位置32は、第1連続作業範囲Aの溶接方向上流側端部
の始端ASを溶接するときの位置を溶接開始位置33と
したとき、この溶接開始位置33に進入する直前の位置
である。溶接作業中の溶接トーチ23の姿勢は予め定め
られており、溶接作業時の多関節型ロボット16の姿勢
は、予め登録される複数の基本姿勢から対象ワーク22
の形状および溶接トーチ23の予め定める姿勢に基づい
て最適な姿勢が選ばれる。進入位置32は、始端AS近
傍で干渉の生じない位置である。進入位置32から溶接
開始位置33への進入経路では、溶接作業時の予め定め
る姿勢で移行することが望ましく、門構形移動装置15
の昇降軸を利用して多関節型ロボット16を下降させて
もよい。
は、第1溶接作業範囲Aの終端AEに対応する溶接終了
位置34まで移動し、その後退避位置35まで退避す
る。溶接作業時は、溶接トーチの姿勢を一定に保つた
め、溶接線Lが直線の場合は多関節型ロボット16の6
軸姿勢を一定として、門構形移動装置15の走行軸およ
び横行軸を利用して溶接トーチ23を移動させる。溶接
線Lが曲線の場合には、前記走行軸、横行軸に加えて多
関節型ロボット16の旋回軸を利用して溶接作業を行
う。
び溶接トーチ23が干渉の生じない位置であり、溶接終
了位置34から溶接作業時の予め定める姿勢を保った状
態で門構形移動装置15の昇降柱21を利用して上昇し
て溶接終了位置34から退避位置35に退避する。
BSに対応する溶接開始位置37へ進入するための進入
位置36まで溶接トーチ23を移動させ、進入位置36
から前記作業時の姿勢を保った状態で溶接開始位置37
まで下降させる。なお、連続作業範囲Aの溶接終了位置
34から連続作業範囲Bの溶接開始位置37までの移動
は多関節型ロボット16の6軸制御によって行ってもよ
い。その後、第2連続作業範囲Bに沿って溶接トーチ2
3を移動させて溶接作業を行う。第2連続作業範囲Bの
終端BEに対応する溶接終了位置38に溶接トーチ23
が達すると、再び昇降柱21を利用して溶接トーチ23
を上昇させて干渉の生じない退避位置39に退避させ
る。これで第1溶接ロボット11が溶接すべき作業が終
了すると溶接トーチ23を再び休止位置31に移動させ
る。
ら突出する溶接ワイヤと、溶接ワイヤを連続的に送給す
る送給手段とを備え、ノズルから不活性ガスを流して空
気から遮断した状態でワイヤの先端と母材との間にアー
クを発生させて溶接する。したがって、溶接作業終了
後、溶接ワイヤの突出長さが変化している恐れがある
が、溶接トーチ23が休止位置に配置されたとき、送給
手段によって突出量が予め定める一定の長さになるよう
に調整する。これによって、溶接ワイヤの突出量を常に
一定の長さに保つことができ、溶接作業を正確に行うこ
とができる。
る作業経路作成方法を示すフローチャートである。ま
ず、ステップa1において、入力された対象ワークの3
次元情報から溶接すべき溶接線に対して溶接線上に等間
隔にチェック点を設定する。チェック点の設定は、溶接
すべきすべての溶接線に対して行ってもよく、予めシミ
ュレーションによる干渉チェックによって判断された、
干渉の生じる溶接線に対してのみ行ってもよい。
16やこの多関節型ロボット16に装着される溶接トー
チ23、対象ワーク22の形状、および動作方向から定
められる値であり、溶接トーチ23を予め定める姿勢で
溶接線に沿って移動させる場合に対象ワーク22との干
渉が発生しないことを検証できる最大の値に設定され
る。溶接ロボット装置10での溶接作業は、前述したよ
うに溶接作業中は溶接トーチ23は予め定める姿勢に保
たれ、溶接作業中はほとんどロボット6軸姿勢を変えず
に門構形移動装置15の走行軸および横行軸で移動して
溶接作業を行う。したがって、干渉の発生は図5に示さ
れるように溶接トーチ23の先端のノズルが障害となる
部材40に接触する場合である。このような干渉発生を
検証するためには間隔ΔLは溶接トーチ23の先端のノ
ズル41の外径をDとし、溶接線に沿う障害となる部材
40の長さをWとすると、 D/2<ΔL≦D+W となる。干渉が発生する直前まで溶接作業を行うために
は、チェック点の間隔ΔLが小さい方が好ましいが、そ
の場合には計算量が増大し、作業経路作成に長時間を費
やしてしまう。したがって、本実施形態では上述したよ
うに干渉が発生しないことを検証できる最大の値点と
し、ΔL=D+Wに選ばれる。
1の外径Dは30mmに選ばれ、障害となる部材40の
溶接線に沿う長さWはその最小となる値である部材40
の板厚に選ばれ、本実施形態ではW=10mmである。
したがって、ΔL=40mmに選ばれる。
の先端がチェック点に存在するときにおける多関節型ロ
ボット16のアームおよび溶接トーチ23が干渉するか
否かを判断する。前述したように、作業時の溶接トーチ
23および多関節型ロボット16の基本姿勢は予め登録
されており、これに基づいて各チェック点における多関
節型ロボット16および溶接トーチ23の姿勢を決定
し、シミュレーションによりその点において干渉が発生
するか否かをチェックする。干渉チェックの方法として
は、たとえば論文(「マニピュレータの障害物回避」尾
崎弘明著、日本ロボット学会誌、Vol.2 No.6
(December 1984))に開示される方法が適用され
る。この方法では、2つの物体が直方体であることを前
提として、交差の有無を調べ、干渉の可能性があれば、
その直方体を逐次分割してチェックする方法である。
2−43706号、特開平1−173205号に開示さ
れる方法がある。この方法では、ロボットの各アームを
球および直方体または多面体でそれぞれ近似して干渉チ
ェックを行う方法である。
否かを順次判断し、干渉するチェック点はステップa3
において干渉発生を記録し、干渉しないチェック点に関
してはステップa4において干渉なしを記録する。
定したすべてのチェック点で干渉チェックを行ったか否
かを判断し、干渉チェックが行われていないチェック点
が存在する場合にはステップa2に戻り、すべてのチェ
ック点での干渉の有無を判断した場合にはステップa6
に進む。
た干渉が生じない隣接するチェック点を連ねた連続作業
範囲を設定する。
作業範囲に対して進入経路、作業経路、退避経路を含む
一連のロボット作業経路を作成する。次に、ステップa
8において作成した一連の作業経路に沿って溶接トーチ
23を移動させるときのロボット作業をシミュレートし
て、一連の作業で干渉が発生するか否かを判断し、一連
の経路で干渉が発生しない場合にはステップa9に進
み、設定した一連の作業経路を作業経路として決定す
る。
発生する場合にはステップa10に進み、干渉が発生す
る連続作業範囲の作業を諦め、スキップ処理を行う。す
なわち、干渉が発生する連続作業範囲の作業は行わず、
飛び越すように設定する。
したすべての連続作業範囲に対する一連の作業経路での
干渉の発生をチェックしたか否かが判断され、チェック
されていない場合にはステップa7に戻り、すべてをチ
ェックすると作業経路の作成が終了する。
作業経路が複数作成され、次に作成された各作業経路を
作業の順に結ぶ移動経路および休止位置から最初に作業
する連続作業範囲の進入位置まで溶接トーチ23を移動
させる移動経路および最後に溶接する連続作業範囲の退
避位置から休止位置まで溶接トーチ23を移動させる終
了移動経路を作成する。
ーチ23が戻ってきたときノズルから突出する溶接ワイ
ヤの突出量を予め定める一定の長さに調整するように制
御する命令を設定する。また、作成した作業経路に応じ
た溶接条件を設定してロボット制御情報が完成する。
ク50を例として、作業経路の作成手順について具体的
に説明する。図6は、溶接対象ワーク50を示す斜視図
であり、図7はその平面図である。対象ワーク50は主
板51上に板状の部材52〜54が立った状態で不規則
に配置されており、さらに部材52には板状の部材55
が垂直に取付けられている。ここで、主板51と部材5
2との間の溶接線PQを溶接ロボット11によって溶接
する場合を想定する。
54,55が障害となって連続的に溶接を行うことがで
きない。溶接品質上、溶接中に溶接トーチ23の姿勢を
変化させることは好ましくないため、可能な限り溶接を
行い干渉が発生する個所については溶接を諦めることと
して対処する。
溶接線56上に、始端Pから終端Qに等間隔ΔLでチェ
ック点を設定する。図8において丸印で示す参照符M1
〜M15がチェック点である。
ット動作姿勢をシミュレートし、干渉が発生するか否か
をチェックする。すなわち、図7の平面図で示されるよ
うに、部材53によってチェック点M1では干渉が発生
し、部材54は部材52に対して斜めに配置されるの
で、チェック点M5,M6では溶接トーチ23もしくは
多関節型ロボット16が部材54に干渉してしまう。ま
た、部材52に取付けられる部材55は、図5の斜視図
で示されるように溶接線56の終端Qに向かうにつれて
上方となるように斜めに取付けられているので、チェッ
ク点M10〜M12では溶接トーチ23もしくは多関節
型ロボット16が部材55に干渉するが、チェック点M
13〜M15では溶接可能となる。なお、図7において
溶接時に干渉するチェック点M1,M5,M6,M10
〜M12は黒丸で示しており、干渉しないチェック点M
2〜M4,M7〜M9,M13〜M15は白丸で示す。
を連ねて連続作業範囲を設定することによって、溶接中
に干渉の発生する可能性の少ない個所を特定することが
できる。図7においてはM2−M4,M7−M9,M1
3−M15が溶接可能な連続作業範囲と判定できる。
4,M7−M9,M13−M15についてそれぞれ進入
経路および退避経路を含む一連のロボット作業経路を作
成し、この一連の動作をシミュレーションでチェック
し、干渉の発生が無いことを確かめる。このような手順
により、ロボット施工率を可能な限り高くし、かつ干渉
の発生の無いロボット経路を短時間で効率的に求めるこ
とができる。
して、ロボット制御情報の作成に本発明の作業経路作成
方法の手法を適用した場合のロボット施工個所を図9に
示し、従来の手法を適用した場合のロボット施工個所を
図10に示す。なお図9および図10において実線はロ
ボット施工可能個所を示し、破線はロボット施工不可能
個所を示す。
に要した計算時間は5分47秒であり、本手法で要した
計算時間は7分41秒であり、本手法を適用することに
よって延びた計算時間は2分程度である。
接線を有しており、従来手法を適用した場合はロボット
施工溶接長が20.88mであり、溶接線全体に対して
は54.6%の自動溶接率であったのに対し、本手法を
適用した場合は自動施工溶接長が27.52mとなり、
自動溶接率は72.0%に向上し、従来手法に比べて、
自動溶接率は17.4%向上したことになる。
わずかに計算時間が増加するだけで、大幅な自動化率の
向上を実現することができると言える。
ームの手首に装着される作業具は溶接トーチ23である
溶接ロボット装置としたが、本発明の他の実施形態とし
て軌跡制御を必要とする塗装用ロボット装置、シール剤
注入用ロボット装置もしくはロボットアームの手首にグ
ラインダを装着した研磨用ロボット装置に本発明の作業
経路作成方法を適用してもよい。
生じる作業線においても作業可能な範囲は作業する作業
経路を短時間で作成することができる。
から退避経路にわたる一連の作業経路において干渉が生
じたときには設定した連続作業範囲の作業を飛び越す作
業経路を作成するので、回避経路を算出し直して計算時
間が長くなるといったことが防がれる。
点の間隔を障害物の厚みに作業具の外径を加えた長さに
選ぶことによって、干渉を検証できる最大の値となり、
これによって作業経路作成に要する計算量を最小限に抑
え、短時間で作業経路を作成することが可能となる。
多関節型ロボットおよび作業具の姿勢を変更することな
く移動することができ、これによって作業経路作成の計
算量が少なくて済み短時間で作業経路を作成することが
可能となる。
作業終了後予め定める休止位置に配置されるので、作業
開始点が常に一定となり、経路作成のための計算量を低
減することができる。
後溶接ワイヤの突出量が予め定める一定の長さに設定さ
れるので、溶接線の長さが大きく変わることが防がれ、
正確に溶接作業を行うことができる。
じる作業線においてもロボット施工率を可能な限り高く
し、かつ干渉の発生しない作業経路を短時間で効率よく
作成することができる。
作業経路作成方法が対象とする溶接ロボット装置10を
示す斜視図である。
である。
る。
〜M15を設定した状態を示す図である。
のロボット施工個所を示す平面図である。
のロボット施工個所を示す平面図である。
チ6が干渉する場合を示す斜視図である。
チ6が干渉する場合の平面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 産業用ロボットのアームの手首に装着さ
れた作業具を、作業線に沿って予め定める姿勢で移動し
て作業を行う産業用ロボットの作業経路作成方法におい
て、 作業線上に等間隔に複数のチェック点を設定するチェッ
ク点設定ステップと、 作業具および多関節型ロボットアームが、予め定める1
つの姿勢で作業具の作業端がチェック点に存在すると
き、多関節型ロボットアームおよび作業具が周囲の物体
と干渉するか否かを判断するチェック点干渉判断ステッ
プと、 干渉が生じない隣接するチェック点を連ねた連続作業範
囲を設定する作業範囲設定ステップと、 連続作業範囲にわたって作業具を前記予め定める姿勢で
移動させるときの産業用ロボットの作業経路を作成する
作業経路作成ステップとを含むことを特徴とする産業用
ロボットの作業経路作成方法。 - 【請求項2】 干渉の生じない進入位置から連続作業範
囲の始端に作業具を移動させる進入経路、および連続作
業範囲の終端から干渉の生じない退避位置に作業具を移
動させる退避経路を作成する進入退避経路作成ステップ
と、 進入経路、作業経路および退避経路にわたる一連の作業
経路において干渉が生じるか否かを判断する経路干渉判
断ステップと、 干渉が生じる一連の経路は飛び越し、干渉が生じない一
連の経路を産業用ロボットの作業経路として決定する作
業経路決定ステップとを含むことを特徴とする請求項1
記載の産業用ロボットの作業経路作成方法。 - 【請求項3】 前記チェック点は、作業線に沿って等間
隔に設定され、この間隔は障害物の厚みに作業具の外径
を加えた長さであることを特徴とする請求項1または2
記載の産業用ロボットの作業経路作成方法。 - 【請求項4】 産業用ロボットは、多関節型ロボットを
鉛直上下方向、および水平面上における縦横方向に移動
可能に天吊り状態で支持する門構形移動装置を有するこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の産業用
ロボットの作業経路作成方法。 - 【請求項5】 作業すべき作業線にわたる全作業終了
後、作業具を予め定める干渉の生じない休止位置に移動
させる経路を作成する終了移動経路作成ステップを含む
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の産業
用ロボットの作業経路作成方法。 - 【請求項6】 前記作業具は、ノズルと、ノズル先端か
ら突出する溶接ワイヤと、溶接ワイヤを連続的に送給す
る送給手段とを備えるアーク溶接用トーチであり、 溶接トーチが休止位置に配置されたとき、ノズルから突
出する溶接ワイヤの突出量を予め定める一定の長さに設
定する溶接ワイヤ設定ステップを含むことを特徴とする
請求項5記載の産業用ロボットの作業経路作成方法。 - 【請求項7】 産業用ロボットのアームの手首に装着さ
れた作業具を、作業線に沿って予め定める姿勢で移動し
て作業を行う産業用ロボットの作業経路作成装置におい
て、 作業線上に間隔をあけて複数のチェック点を設定するチ
ェック点設定手段と、作業具の作業端がチェック点に存
在するときに多関節型ロボットアームおよび作業具が周
囲の物体と干渉するか否かを判断するチェック点干渉判
断手段と、 干渉が生じない隣接するチェック点を連ねた連続作業範
囲を設定する作業範囲設定手段と、 連続作業範囲にわたって作業具を前記予め定める姿勢で
移動させるときの産業用ロボットの作業経路を作成する
作業経路作成手段とを含むことを特徴とする産業用ロボ
ットの作業経路作成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10250055A JP3037664B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 産業用ロボットの作業経路作成方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10250055A JP3037664B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 産業用ロボットの作業経路作成方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000075914A JP2000075914A (ja) | 2000-03-14 |
JP3037664B2 true JP3037664B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=17202140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10250055A Expired - Lifetime JP3037664B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 産業用ロボットの作業経路作成方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037664B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI117005B (fi) | 2000-08-29 | 2006-05-15 | Aker Finnyards Oy | Hitsausjärjestely ja -menetelmä |
JP2002239956A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-08-28 | Honda Motor Co Ltd | 多関節ロボットのティーチングデータ作成方法 |
JP3639873B2 (ja) * | 2001-03-16 | 2005-04-20 | 川崎重工業株式会社 | ロボット制御方法およびロボット制御システム |
WO2008096459A1 (en) * | 2007-02-06 | 2008-08-14 | Mayekawa Mfg. Co., Ltd. | Method and apparatus for deboning arm or leg part |
KR100872466B1 (ko) | 2007-07-09 | 2008-12-08 | 대우조선해양 주식회사 | 선체 소조립 용접 로봇의 오프-라인 프로그램용 캐드데이터 인터페이스 방법 |
JP5713779B2 (ja) * | 2011-04-19 | 2015-05-07 | 株式会社神戸製鋼所 | ロボットシステムの教示データ作成方法及びロボットシステムでの溶接方法 |
CN105700471A (zh) * | 2016-03-04 | 2016-06-22 | 江西洪都航空工业集团有限责任公司 | 一种飞机蒙皮数控加工程序的二次修正方法 |
JP6838017B2 (ja) | 2018-08-31 | 2021-03-03 | ファナック株式会社 | レーザ加工のための教示装置、教示方法、及び教示プログラム |
US20240184266A1 (en) * | 2021-05-31 | 2024-06-06 | Fanuc Corporation | Program creation device |
-
1998
- 1998-09-03 JP JP10250055A patent/JP3037664B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000075914A (ja) | 2000-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108890666B (zh) | 一种机器人焊接焊缝跟踪方法及系统 | |
JP5268495B2 (ja) | オフライン教示データの作成方法及びロボットシステム | |
JP3037664B2 (ja) | 産業用ロボットの作業経路作成方法および装置 | |
CA2526459C (en) | Teaching data preparing method for articulated robot | |
GB2259586A (en) | Method of and system for generating teaching data for robots | |
CN111496428A (zh) | 基于直焊缝轮廓识别的多层多道焊道规划方法及焊接工作站 | |
JP2003127077A (ja) | 作業ロボットのロボットプログラム修正装置。 | |
JP3327854B2 (ja) | 溶接ロボットの教示方法および教示装置 | |
JP4574580B2 (ja) | 作業ロボットのオフラインティーチング装置 | |
JP5103147B2 (ja) | 溶接ロボットにおける溶接線座標の教示方法及び溶接ロボットの多層盛溶接におけるオフセット値の教示方法 | |
JP3030007B2 (ja) | ロボットによる溶接の順序計画方法および装置 | |
US11203117B2 (en) | Teaching data generation system for vertical multi-joint robot | |
JP2001105137A (ja) | 溶接用オフライン教示装置および同装置を用いた大型構造物の製造方法 | |
JP2006072673A (ja) | 溶接ロボットのポジショナ設定方法 | |
JPS5844512A (ja) | 教示・再生型ロボツトの制御方法 | |
JP2904249B2 (ja) | 溶接ロボットによる溶接方法 | |
JPS5932233B2 (ja) | 自動溶接装置 | |
JPH0612484B2 (ja) | 自動溶接方法 | |
JP3359012B2 (ja) | スポット溶接ロボット | |
JP4000307B2 (ja) | 多関節ロボットのティーチングデータ作成方法 | |
JPH06328386A (ja) | 干渉チェック装置 | |
JPH01293978A (ja) | 鉄骨仕口部の自動溶接方法および装置 | |
JP2022158692A (ja) | ポイントクラウドデータのトリミング方法およびポイントクラウドデータのトリミング装置 | |
JPH0252170A (ja) | 自動溶接装置の溶接開始位置検知方法 | |
JPS59229286A (ja) | Ncア−ク溶接方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120225 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130225 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |