JP3037618U - 害虫駆除装置 - Google Patents

害虫駆除装置

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JP3037618U
JP3037618U JP1996009478U JP947896U JP3037618U JP 3037618 U JP3037618 U JP 3037618U JP 1996009478 U JP1996009478 U JP 1996009478U JP 947896 U JP947896 U JP 947896U JP 3037618 U JP3037618 U JP 3037618U
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JP1996009478U
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Inventor
正己 奥山
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株式会社オークリン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で広範囲に亘って害虫駆除を行ない得る
害虫駆除装置を提供する。 【構成】 内部圧力調整可能な液体薬剤タンク4の薬剤
をポンプ5によって一定量吸引して加熱された蒸散ユニ
ット6に供給して蒸散ミストを生成し、この蒸散ミスト
をファン7によって噴出口から噴出させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本考案は、ゴキブリ、蠅、蚊、蟻等の害虫を駆除するための害虫駆除装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
従来、食品を加工、調理する調理場においては、衛生上、殺虫薬や殺虫液を散 布してゴキブリ、蠅、蚊、蟻等の害虫を駆除していた。また、ゴキブリ等に対し ては、特に粘性薬剤を害虫の通過場所等に配置したり、固形プレート剤を蒸散す る蒸散機やくん煙材を使用して害虫を駆除していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来使用されている害虫駆除装置は、ホテル、レストラン、食堂等には、十分 な効果がなく、特に固形プレート剤を使った蒸散機や、その他のくん煙材等では 、濃度コントロールが出来ず、人体、小動物に影響を与える場合があった。また 、広範囲に亘って害虫駆除をしようとすると可成の経費も掛るという問題があっ た。
【0004】 本考案は、かかる点に鑑み、濃度コントロールが容易で、かつ、低コストで広 範囲の害虫駆除が出来るような害虫駆除装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は所望の液体薬剤を収納した薬剤タンクと、この薬剤タンクの 薬剤を吸引するポンプと、このポンプによって供給された薬剤を蒸散させるため の加熱装置を備えた蒸散ユニットと、この蒸散ユニットで蒸散された蒸散ミスト を飛散させるための風を送るファンと、前記薬剤タンクに接続され、その中の圧 力を調整するための圧力調整器とを備えるようにした。
【0006】
【発明の実施の態様】
以下、図面を参照して本考案の一実施態様について説明する。 図1において、本考案の害虫駆除装置Mは、ボックス状のケーシング1を有し 、このケーシング1の前面にはフロントカバー2が備えられ、このフロントカバ ー2の下側に殺虫薬剤の蒸散ミストの噴出口3が形成されている。前記フロント カバー2は前方に開閉自在となっており、開いた状態においてケーシング1内の 機器の交換、点検等の操作が行われる。前記ケーシング1内には、図2に示すよ うに、液体薬剤を収容しておくための薬剤タンク4と、この薬剤タンク4内の薬 剤を吸引して送り出すためのポンプ5と、このポンプ5によって送り込まれた薬 剤を加熱して蒸散させる蒸散ユニット6と、この蒸散ユニット6の後方に配置さ れ、蒸散ユニット6で蒸散された蒸散ミストをその噴出口3から送り出すための ファンと、前記薬剤タンク4内の圧力を調整して所定量の薬剤がポンプ5によっ て吸引されるようにするための圧力調整器8を備えている。
【0007】 なお、使用薬剤としては、例えば有機リン系のDDVPが使用され、このDD VPは速やかに加水分解し環境中に殆ど残留しないので、小動物や人体への影響 が殆どない。また、蒸散ユニット内でミクロン粒子状で大気中に蒸散するため食 器等に付着しても約15分程度で分解する。また、前記ポンプ5としては、例え ばベローズポンプ5が使用され、このベローズポンプ5は間欠的に回転され、こ のベローズポンプ5の時間当りの作動数および作動時間の調整によって蒸散ユニ ット6に送られる薬剤の量が調整され、これによって蒸散ミストの濃度がコント ロールされることとなる。
【0008】 前記蒸散ユニット6には、その周囲に加熱装置としてのセラミックヒータ9が 設けられ、これにより蒸散ユニットは120℃〜140℃(余り高温になると薬 剤が炭化する)に加熱され、送られた薬剤が蒸散される。
【0009】 前記蒸散ユニット6は、図3に示すように、ファン7の風を前記下方に設けら れた噴出口3に導くためのガイド板10を有し、このガイド板10の天板10a を貫いてパイプ11が蒸散ユニット6内に伸びている。このパイプ11の下端は 上部閉塞板12に接続され、この上部閉塞板12の下側には互いに反対方向に傾 斜した流し板13、14が設けられ、これら流し板13、14上には、接触面積 を大きくするための巻回針金16が載置されている。前記流し板14の下方には 受板15が設けられ、この受板15には流し板13、14を通る際に蒸散しなか った薬剤が滞留する。この受け板15の中心部には排出パイプ17が設けられ、 この排出パイプ17を通って蒸散しなかった薬剤残渣が残渣タンク18内に排出 される。この残渣タンク18は適宜、ケーシング1の前方下部から取出されてそ の内の残渣を外部に排出する。
【0010】 前記薬剤タンク4の入口には、図4に示すような弾性の栓20(ゴム製)が設 けられ、この栓20には、タンク4内の薬剤を吸引するための吸引パイプ21の 上部が保持され、その外部突出端には、逆止弁22が設けられ、この逆止弁22 は、上端に切欠23を設けられた筒体24と、前記筒体24の上部開口を開閉す るボール25とからなっており、この逆止弁22はポンプ5の作動により一旦供 給パイプ26内に吸引された薬剤が薬剤タンク4内の圧力低下により逆流するの を防止するためのものである。
【0011】 また、前記弾性の栓20には2つの貫通孔27、28が設けられ、この貫通孔 27の上端には接続パイプ29が挿入され、この接続パイプ29には、圧力調整 パイプ30の一端が接続され、その他端は図5に示す圧力調整器8内に接続され ている。また、前記貫通孔28は薬剤タンク8内が急に真空になったときに外部 空気を取入れるためのものであり、この貫通孔28の下端は薬剤タンク4内に位 置している公知の空気逆止弁30が連なっている。
【0012】 前記圧力調整器8は、図5に示すように、上下2つの圧力室40、41からな っており、両圧力室40、41はその中心部に設けられた接続パイプ42によっ て接続され、その下端は下部圧力室41の底部近くまで伸びている。また、下部 圧力室41内には圧力調整パイプ30の下端が上部圧力室40を通って開口して いる。そして、上部圧力室40には、水供給パイプ43が接続され、前記上下部 圧力室40、41には圧力調整用の水が収納されている。
【0013】 いま、薬剤タンク4内の薬剤がポンプ5によって吸引され、薬剤タンク4内の 上部空間の圧力が低くなった場合には、その圧力低下は圧力調整パイプ30を通 して下部圧力室の水面上室41aに伝達され、この水面上室41a内の圧力が低 下する。これにより、上部圧力室の水が接続パイプ42を介して下部圧力室41 内に供給されてその水面が上昇して水面上室41a内の圧力が上昇し、これによ り薬剤タンク4内の圧力も上昇することとなる。
【0014】 逆に、薬剤タンク4の上部の圧力が急に上昇すると、下部圧力室41の水面上 室41aの圧力が上昇し、その水面は下方に押されて、下部圧力室内の水が接続 パイプ42を通って上昇し、上部圧力室40の水面を上昇せしめてその水面上室 40aの圧力を上昇させて薬剤タンク4内の圧力を調整することとなる。
【0015】 このように、薬剤タンク4内の圧力調整は、一定量の薬剤をポンプ5によって 所定時間蒸散ユニット6に供給するのに重要な役割を果たすこととなる。 なお、前記ケーシング1の天板上には、図1に示すように操作板50が設けら れ、この操作板50は図6に示すように、手動/自動操作のための選択スイッチ 61と、これを手動にしたときにそれを示す手動表示灯62と、ポンプ5を連続 作動させるための連続吐出ボタン63と、現在時間、作動開始時刻、作動終了時 刻を合わせるための時刻合せボタン64と、どの時刻を表示するかを示す現在時 刻灯65と、開始時刻灯66と、終了時刻灯67と、各時刻を表示する時刻表示 部68と、部屋の大、中、小を表示する各表示灯69、70、71と、時分の設 定を登録する設定ボタン72と、時分の合わせを行なったり、部屋の大、中、小 を選択する選択ボタン73等を有している。そして、自動操作の場合には部屋の 広さを設定すれば、ベロースポンプ5の時間当りの作動数が調整され薬剤の濃度 が自動的にコントロールされる。
【0016】 前記薬剤タンク4は、市販品である薬剤が入っているボトルであってもよいし 、独自のタンクを設置してもよい。駆除する部屋の大きさに応じて部屋の大、中 、小を選択ボタン73で設定し、更に、現在時刻、開始時刻、終了時刻を設定す ることにより作動時間を調整すると、室内の薬剤濃度コントロールが行なわれる こととなる。作動中の間、前記ポンプ5は間欠的に作動し、一定量の薬剤を薬剤 タンク4から吸引して蒸散ユニット6内に供給し、蒸散ユニット6内で蒸散した 薬剤ミストはファン7による風によって噴出口3から排出される。
【0017】
【考案の効果】
本考案は、以上のように構成したので、安価で、濃度コントロールができて人 間、小動物に害を及ぼすことなく広範囲の害虫の駆除ができるという効果を奏す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の害虫駆除装置の斜視図である。
【図2】図2は本考案の害虫駆除装置の内部正面図であ
る。
【図3】図3は蒸散ユニットの縦断面図である。
【図4】図4は薬剤タンクの栓の一部断面図である。
【図5】図5は薬剤タンク内の圧力を調整するための圧
力調整器である。
【図6】図6は動作パネルの平面図である。
【符号の説明】
1…ケーシング 3…噴出口 4…薬剤タンク 5…ベローズポンプ 6…蒸散ユニット 7…ファン 8…圧力調整器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の液体薬剤を収納した薬剤タンク
    と、この薬剤タンクの薬剤を吸引するポンプと、このポ
    ンプによって供給された薬剤を蒸散させるための加熱装
    置を備えた蒸散ユニットと、この蒸散ユニットで蒸散さ
    れた蒸散ミストを飛散させるための風を送るファンと、
    前記薬剤タンクに接続され、その中の圧力を調整するた
    めの圧力調整器からなることを特徴とする害虫駆除装
    置。
  2. 【請求項2】 前記薬剤タンクの口にはそれを閉塞する
    ための栓が設けられ、この栓には薬剤タンク内の薬剤を
    吸引するための吸引パイプが保持され、この吸引パイプ
    には一旦ポンプ側に吸引された薬剤が逆流しないように
    するための逆止弁が接続され、前記栓には、前記圧力調
    整器からの圧力調整パイプが接続されていることを特徴
    とする請求項1記載の害虫駆除装置。
  3. 【請求項3】 前記栓には、更に薬剤タンク内の急激な
    圧力低下の際に外部空気を吸引するための空気取入口が
    形成され、この空気取入口は、薬剤タンク内の空気が外
    部に流出しないような逆止弁が設けられていることを特
    徴とする請求項2記載の害虫駆除装置。
  4. 【請求項4】 前記蒸散ユニットは、ファンの空気流を
    噴出口にガイドするガイド板と、ポンプから供給された
    薬剤を受けて蒸散させながら下方に流すための流し板と
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の害虫駆除装置。
  5. 【請求項5】 前記流し板上には接触面積を大にするた
    めの巻回針金が設けられていることを特徴とする請求項
    4記載の害虫駆除装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力調整器は水が収納される互いに
    水が通るようになっている上下圧力室からなり、前記圧
    力調整パイプは下部圧力室に開口していることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の害虫駆除装置。
JP1996009478U 1996-09-19 1996-09-19 害虫駆除装置 Expired - Lifetime JP3037618U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016052261A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社カンキョープラス 害虫駆除装置
CN116391689A (zh) * 2023-03-21 2023-07-07 河南粮烟仓储服务有限公司 一种烟叶库房内用复合杀虫装置

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