JP3037563U - ピストンの補修触火面 - Google Patents
ピストンの補修触火面Info
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- JP3037563U JP3037563U JP1996012004U JP1200496U JP3037563U JP 3037563 U JP3037563 U JP 3037563U JP 1996012004 U JP1996012004 U JP 1996012004U JP 1200496 U JP1200496 U JP 1200496U JP 3037563 U JP3037563 U JP 3037563U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- repair
- piston
- touch surface
- surface layer
- nickel
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 補修したピストンの触火面の長期の耐用年数
が保障できる。 【解決手段】 ピストンの触火面2の削除補修窪み3内
に全熔着金属の総化学成分量に対し、ニッケル58〜72
%、クローム18〜23%の範囲における高含有成分量の補
修触火面層1を形成する。
が保障できる。 【解決手段】 ピストンの触火面2の削除補修窪み3内
に全熔着金属の総化学成分量に対し、ニッケル58〜72
%、クローム18〜23%の範囲における高含有成分量の補
修触火面層1を形成する。
Description
【0001】
本考案はピストンの補修触火面に関する考案である。
【0002】
従来、陸用、舶用のディーゼルエンジンのピストンの触火面側(爆発面側)の 侵蝕、焼損、亀裂部分を修理する場合には、その侵蝕、焼損、亀裂部分を機械加 工、及びグラインダーにて削除し、その後、ピストンの母材と同一材質の通常は クローム1.0%、モリブデン0.5%の低クローム、モリブデン鋼の同質溶接材を用 いて肉盛溶接修理をしていたが、ピストンの触火面は600℃以上の温度に晒され 、その上に燃料油に含まれる硫黄やパナジュウム酸化物によって引き起こされる 高温腐蝕によっても侵されるため、Cr−Mo鋼のような低合金鋼だけでは長期間の 耐用年数が得られなかった。
【0003】
本考案は、従来の長期耐用年数を得ることができなかった補修触火面に代えて 研究の結果、補修後5年間もの長期間の耐用年数にも充分に耐え得るピストンの 補修触火面を提供する目的で考案されたものである。
【0004】
ピストンの触火面の削除補修部分に全熔着金属の総化学成分の内、ニッケル58 〜72%、クローム18〜23%の範囲の高含有成分の補修触火面層を溶着形成する。
【0005】
以下本考案を図面に基づいて詳細に説明すると、図1及び図2において補修触 火面層1は、補修前のピストンの触火面2の全面を破損深さD(通常は6〜7mm )に応じて削除し、削除形成した削除補修窪み3内に補修触火面層1を形成せし めるものであるが、さらに詳しくは、下記化学成分の金属溶接材でライニング肉 盛溶接後に機械加工により破損深さDの厚さに仕上げるものである。
【0006】 次に補修触火面層1を形成する上で、強度及びコスト面で最も好ましい化学成 分を示すと下記表1の如くである。
【表1】試験片1 上記表1成分の試験片1の高温に対する強度比較試験値は下記表2の如くであ った。
【表2】試験片1 引張強さ/0.2%耐力(Kgf/mm2)
【0007】
補修触火面層1は、必ずしもピストンの触火面全面に限定されるものではなく 、図3及び図4に示す如く触火面中央部を円形に残して形成してもよく、また、 図5及び図6に示す如くドーナツ状に形成することもでき、さらに、図7に示す 如く損傷個所が点在している場合は、その個所のみ補修触火面層1を形成しても よい。さらに補修触火面層1を形成する化学成分の他の実施例を下記表3に示す 。これらの場合はMo等を含有するのでコスト面では多少高価となるが、好結果が 得られた。
【表3】試験片2
【0008】
【表4】試験片3 上記表3試験片2、及び表4試験片3の高温に対する強度比較試験値を後記表 5、表6に示す。
【表5】試験片2 引張強さ/0.2%耐力(Kgf/mm2)
【表6】試験片3 引張強さ/0.2%耐力(Kgf/mm2)
【0009】
本考案は以上説明したとおり、高熱や高温腐蝕にも充分に耐え得るニッケル及 びクロームの高含有成分の補修触火面層を形成補修されるので、補修後も更に5 年以上もの耐用年数が確実に保障される。
【図1】ピストンの補修触火面を触火面全面に形成した
正面図である。
正面図である。
【図2】ピストンの補修触火面を触火面全面に形成した
平面図である。
平面図である。
【図3】触火面の中心部のみを円形に残して、他の部分
に補修触火面を形成した一部欠截した正面図である。
に補修触火面を形成した一部欠截した正面図である。
【図4】触火面の中心部のみを円形に残して他の部分に
補修触火面を形成した平面図である。
補修触火面を形成した平面図である。
【図5】補修触火面を触火面の表面に輪状に形成した一
部欠截した正面図である。
部欠截した正面図である。
【図6】補修触火面を触火面の表面に輪状に形成した平
面図である。
面図である。
【図7】補修触火面を触火面の点在損傷個所に形成した
平面図である。
平面図である。
1 補修触火面層 2 ピストンの触火面 3 削除補修部分
Claims (1)
- 【請求項1】 ピストンの触火面2の削除補修窪み3内
に、全熔着金属の総化学成分量に対し、ニッケル58〜72
%、クローム18〜23%の範囲におけるニッケル及びクロ
ームの高含有成分量の補修触火面層1を形成してなるピ
ストンの補修触火面。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012004U JP3037563U (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ピストンの補修触火面 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012004U JP3037563U (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ピストンの補修触火面 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3037563U true JP3037563U (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=43172279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996012004U Expired - Lifetime JP3037563U (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ピストンの補修触火面 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037563U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015518536A (ja) * | 2012-03-28 | 2015-07-02 | マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテルハフツングMAHLE International GmbH | アルミニウムピストンの製造方法 |
-
1996
- 1996-11-08 JP JP1996012004U patent/JP3037563U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015518536A (ja) * | 2012-03-28 | 2015-07-02 | マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテルハフツングMAHLE International GmbH | アルミニウムピストンの製造方法 |
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