JP3037540U - 布帛搬送用ネットコンベアのセンタリング装置 - Google Patents

布帛搬送用ネットコンベアのセンタリング装置

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JP3037540U
JP3037540U JP1996011376U JP1137696U JP3037540U JP 3037540 U JP3037540 U JP 3037540U JP 1996011376 U JP1996011376 U JP 1996011376U JP 1137696 U JP1137696 U JP 1137696U JP 3037540 U JP3037540 U JP 3037540U
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JP1996011376U
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English (en)
Inventor
省三 高岡
Original Assignee
和歌山鉄工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で耐久性に優れたネットコンベアの
センタリング装置を提供できるようにすることを目的と
するものである。 【解決手段】布帛の上下に無端状の布帛搬送用ネットコ
ンベアを搬送駆動可能に設け、該布帛搬送用ネットコン
ベアの両側縁の耳部分若しくはその近傍位置にネットコ
ンベアの耳部分を中央に寄せる傾斜部を有するガイド部
材を固定、若しくはガイド部材のガイド面の周面速度と
これにガイドされるネットコンベアの走行速度とが大き
く異なる状態で回転可能に設けたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、布帛を熱風で波打たせて乾燥したり揉み効果を付与する時に使用 される所謂リラクサー等、上下に配設された無端状の布帛搬送用ネットコンベア で加工する布帛を搬送するようにした布帛搬送用ネットコンベアのセンタリング 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、上下の夫々に無端状のネットコンベアを配置し、両ネットコンベア間 に布帛を介在させた状態でネットコンベアとともに搬送し、ネットコンベアで布 帛を搬送する時に、搬送路の上下に設けられた熱風噴射ノズルから熱風を噴射し 、布帛を乾燥させたり波打たせながら搬送し、揉み効果を付与するようにしたも のが知られている。
【0003】 ところが、上記従来の構造のものでは複数段に折り返して、形成された搬送路 の上下に設けたスリットから噴射される強力な熱風で布帛が波打っており、この 熱風の吹きつけや波打ちによる振動等でネットコンベアが中心よりずれてしまい 、乾燥や揉み効果にむらを生じてしまういう問題があった。 そこで、ネットコンベアを常時中心位置を走行させるために例えば特開平7− 70909号の図3に示すように、ネットコンベアの両耳部分にVベルトを設け 、ネットコンベアのガイドローラの両端部に前記Vベルトに嵌合するV溝を形成 したセンタリング装置を本出願人が先に提案している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本出願人が先に提案したセンタリング装置ではネットコンベアの他にVベルト を用意するとともに、ネットコンベアにVベルトを取り付けるための作業も手間 も掛かることから、その製造コストも高くなってしまうという問題もあった。
【0005】 Vベルトのために両耳部分が硬くなるだけでなく、ネットコンベアとVベルト との材質が相違し、熱膨張率が異なることから、ネットコンベアとVベルトとが 剥がれやすく、耐久性が低いという問題があった。
【0006】 更に、熱膨張率だけでなく、ガイドローラのV溝でVベルトとネットコンベア が繰り返し屈曲される時にも、Vベルトの厚み分ネットコンベアが局部的に強く 張られてしまい、この部分のネットコンベアの疲労が早く、この面でも耐久性に 問題があった。
【0007】 また、ネットコンベアがずれてVベルトがV溝から外れガイドローラに乗り上 げると、センタリングができないだけでなく、Vベルトの厚みでネットコンベア が即座に破損してしまうという問題もあった。 本考案は上記問題点に鑑み提案されたもので、簡単な構造で耐久性に優れたネ ットコンベアのセンタリング装置を提供できるようにすることを目的とするもの である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にかかる布帛搬送用ネットコンベアのセン タリング装置は、布帛の上下に無端状の布帛搬送用ネットコンベアを搬送駆動可 能に設け、該布帛搬送用ネットコンベアの両側縁の耳部分若しくはその近傍位置 にネットコンベアの耳部分を中央に寄せる傾斜部を有するガイド部材を固定、若 しくはガイド部材のガイド面の周面速度とこれにガイドされるネットコンベアの 走行速度とが大きく異なる状態で回転可能に設けたことを特徴とするものである 。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、連続する布帛に揉み効果を付与する連続熱処理装置の概略構成を示す 側面図である。 この連続布帛の熱処理装置1は、板状断熱材で箱状に形成し、上部に布帛入口 2を、下部に布帛出口3を夫々設け、内部に熱処理室4が形成されたケーシング 5と、ケーシング5内に布帛搬送路6a・6b・6c・・・を形成する複数の布 帛搬送コンベア7・7・・・を備えている。
【0010】 布帛搬送用のネットコンベア7・7・・・は、それぞれケーシング5の前後に 設けられた二つのガイドローラ8・8・・・と、後述するガイド部材 ・ ・ ・・・とに亙ってネット状の無端ベルトを略三角形状に張設し、対面する各ネッ トコンベア7・7・・・の間に前記布帛搬送路6a・6b・6c・・・となる空 間が形成されている。
【0011】 各布帛搬送路6a・6b・6c・・・の上下には、ネットコンベア7・7・・ ・のネット状の無端ベルト越しにそれぞれ多数の熱風噴射ノズル10・10・・ ・が図2に示すように等間隔で平行に並べて設けられている。 各熱風噴射ノズル10・10・・・の詳細な図示は省略したが、主ダクトから 分岐しており、スリット11・11・・・が各搬送路6a・6b・6c・・・に 対面する側に乾燥される布帛の巾かそれ以上の巾で形成されている。
【0012】 布帛入口2側上端部及び布帛出口3側下端部のネットコンベア7・7は、熱処 理室4の前後に枢支された二つのガイドローラ8・8と、センタリング装置9を 構成するガイド部材 とに亙ってネット状無端ベルトを張設して略三角形状に形 成したもので、この三角形状のネットコンベア7・7・・・を交互に配設して対 面しあうネット状無端ベルト間に形成される上記布帛搬送路6a・6b・6c・ ・・は搬送方向下手側が低くなるように形成してある。
【0013】 また、センタリング装置9はローラ形に形成されたガイド部材12を回転不能 に固定してなり、このローラ形のガイド部材12は、図3に示すように、各ネッ トコンベア7・7・・・の一方の耳部13から他方の耳部14に当接する部分は 略ストレートに形成され、両耳部13・14から外方部分は先端に至る程大径に 広がるようなテーパー周面に形成され、このテーパー周面がネットコンベア7・ 7・・・を耳部分13・14を中央に寄せるガイド面15にしてある。
【0014】 尚、上記の実施の形態ではガイド面15を形成したローラ形のガイド部材12 を固定するようにしてあるが、これを低速で回転させるようにしてもよく、要は 、ネットコンベア7・7・・・の耳部13・14をガイド面15に速度差をもっ て摺擦させることにより、ネットコンベア7・7・・・を中心方向に矯正するよ うに働く形状であればよいのである。
【0015】 従って、図4に示すように、ローラ形のガイド部材12に代えて丸棒を折り曲 げて走行するネットコンベア7・7・・・の耳部13・14に対して傾斜状に接 する形状にしたガイド部材12にすることができるのは勿論である。
【0016】 次に、この熱処理装置1を通してセンタリング装置9の作用を説明する。 水洗装置や薬液浸漬装置等の前工程で処理されて連続的に送られてきた濡れた 状態の布帛18は、布帛入口2から熱処理室4に供給され、搬送路6aへ供給さ れる。 搬送路6aに送り込まれた布帛18は、折り返され2段目の搬送路6b、3段 目の搬送路6c・・・へと順に連続的に送られていく。
【0017】 この間、布帛18は、布帛搬送路6a・6b・6c・・・で上下の熱風噴射ノ ズル11のスリット12から噴射される熱風によって、波打たされながら搬送さ れる。 この時、布帛搬送路6a・6b・6c・・・がその搬送方向下手側が下方にな る傾斜面に形成されていることから、傾斜の落差及び布帛搬送路6a・6b・6 c・・・の上方から噴射された熱風の流れで布帛18はその搬送方向に流れよう とする作用と、下方から噴き上げられる熱風で搬送方向への流れに制動がかけら れる作用とが相俟って布帛18は無緊張の状態で搬送されながら良好に揉み効果 が付与されるのである。こうして揉み効果が付与された布帛18は、布帛出口3 から熱処理室4外に取り出されるのである。
【0018】 また、上下の噴射ノズル11から布帛18に噴射された熱風は、加熱機19で 加熱され、送風機17で上下の熱風噴射ノズル11に供給されて循環するのであ る。 この時、噴射ノズル11から布帛18に噴射された強力な熱風の吹きつけや布 帛18の波打ちによる振動等でネットコンベア7・7・・・が中心よりずれ、一 方の耳部13がガイド部材12のテーパー周面で形成されたガイド面15に乗り 上がろうとするが、このテーパーのガイド面15との摺擦によりネットコンベア 7・7・・・の耳部13は小径の方向、即ち、図上一点鎖線の矢印で示す中心部 分の方向に押し戻される。
【0019】 その結果、熱風の吹きつけや布帛18の波打ちによる振動等が作用してもネッ トコンベア7・7・・・は常時中心部分を維持した状態に保たれるのである。 尚、本考案は上記実施の形態で説明した熱処理装置にかぎられず、ネットコン ベアで搬送されるものであれば本考案を実施することができるのは勿論である。
【0020】
【考案の効果】
本考案にかかる布帛搬送用ネットコンベアのセンタリング装置は以上に説明し たように、固定、若しくはガイド部材のガイド面の周面速度とこれにガイドされ るネットコンベアの走行速度とが大きく異なる状態で回転可能に設けたガイド部 材でネットコンベアを常時中心位置に寄せるようにしてあるので、ネットコンベ アには何ら加工を施す必要がなく、またVベルトを用意しなくても済み、センタ リング装置を安価に実施することができ、ネットコンベアが常時中心位置を保つ ので、布帛の加工も均一にすることができると言う利点がある。
【0021】 また、本考案にかかるセンタリング装置ではネットコンベアに何の加工も施さ ないので先の提案にかかるもののように熱膨張による剥がれ等の問題が生じるこ とがなく、その耐久性を大幅ち向上させることができると言う利点もある。
【0022】 更に、本考案にかかるセンタリング装置のネットコンベアは先の提案にかかる もののようにVベルト等の別部材を設けなくても済み、ネットコンベアは柔軟性 に富むことから、ガイドローラによる繰り返しの屈曲にも耐え、その耐久性を格 段に向上させることができると言う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す連続布帛の熱処理装
置の概略側面図である。
【図2】連続布帛の熱処理装置概略を示す縦断正面図で
ある。
【図3】センタリング装置のガイド部材の斜視図であ
る。
【図4】センタリング装置のガイド部材の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・・・熱処理装置 2・・・布帛入口 3・・・布帛出口 5・・・ケーシング 6a・6b・6c・・・布帛搬送路 7・・・布帛搬送用ネットコンベア 9・・・センタリング装置 12・・・ガイド部材 15・・・ガイド面 18・・・布帛

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】布帛の上下に無端状の布帛搬送用ネットコ
    ンベアを搬送駆動可能に設け、該布帛搬送用ネットコン
    ベアの両側縁の耳部分若しくはその近傍位置にネットコ
    ンベアの耳部分を中央に寄せる傾斜部を有するガイド部
    材を固定、若しくはガイド部材のガイド面の周面速度と
    これにガイドされるネットコンベアの走行速度とが大き
    く異なる状態で回転可能に設けたことを特徴とする布帛
    搬送用ネットコンベアのセンタリング装置。
JP1996011376U 1996-11-08 1996-11-08 布帛搬送用ネットコンベアのセンタリング装置 Expired - Lifetime JP3037540U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010222100A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Fujifilm Corp ウェブ走行位置規制方法、ウェブ搬送装置、及びウェブ裁断装置

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