JP3036561B2 - A/d変換装置 - Google Patents
A/d変換装置Info
- Publication number
- JP3036561B2 JP3036561B2 JP3341462A JP34146291A JP3036561B2 JP 3036561 B2 JP3036561 B2 JP 3036561B2 JP 3341462 A JP3341462 A JP 3341462A JP 34146291 A JP34146291 A JP 34146291A JP 3036561 B2 JP3036561 B2 JP 3036561B2
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- JP
- Japan
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- circuit
- input
- unknown
- analog
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、A/D変換装置に関
し、特に装置構成の簡略化および変換時間の短時間化、
さらに高精度化に関するものである。
し、特に装置構成の簡略化および変換時間の短時間化、
さらに高精度化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】A/D変換装置には、従来種々の方式の
ものがある。図3はこの内、2重積分方式のものであ
る。この方式は、図3に示すように、積分器を用いて、
その入力を未知入力電圧Vinと基準電圧Vrefとを交互
に切り換え、各々の積分時間をカウントすることによっ
て、未知アナログ入力をデジタル信号化する方式のもの
であった。
ものがある。図3はこの内、2重積分方式のものであ
る。この方式は、図3に示すように、積分器を用いて、
その入力を未知入力電圧Vinと基準電圧Vrefとを交互
に切り換え、各々の積分時間をカウントすることによっ
て、未知アナログ入力をデジタル信号化する方式のもの
であった。
【0003】しかしながら、上記従来技術に示す方式の
装置では、A/D変換1サイクルで2回の積分が必要と
なるため、装置構成が複雑で、変換時間が長くなり、ま
た、受動部品である抵抗やコンデンサおよび能動素子で
ある積分器などの各変動の影響が変換精度を低下させる
というような課題があった。
装置では、A/D変換1サイクルで2回の積分が必要と
なるため、装置構成が複雑で、変換時間が長くなり、ま
た、受動部品である抵抗やコンデンサおよび能動素子で
ある積分器などの各変動の影響が変換精度を低下させる
というような課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を踏まえて成されたものであり、未知アナログ
入力電圧と基準電圧を同時に積分回路と微分回路に入力
し、それぞれの出力が一致するまでの時間を計測するこ
とにより、簡単な装置構成および短い変換時間で精度の
良いA/D変換装置を提供することを目的としたもので
ある。
術の課題を踏まえて成されたものであり、未知アナログ
入力電圧と基準電圧を同時に積分回路と微分回路に入力
し、それぞれの出力が一致するまでの時間を計測するこ
とにより、簡単な装置構成および短い変換時間で精度の
良いA/D変換装置を提供することを目的としたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、未知アナログ入力電圧Vinがアナロ
グスイッチを介して入力される積分回路および基準電圧
Vrefがアナログスイッチを介して入力される微分回
路、または、基準電圧Vrefが前記アナログスイッチを
介して入力される前記積分回路および未知アナログ入力
電圧Vinが前記アナログスイッチを介して入力される前
記微分回路と、前記積分回路および微分回路の出力が入
力され、それぞれの出力の一致値点を検出する回路と、
この一致値点までの時間を計数し、前記未知アナログ入
力電圧Vinに比例したデジタル信号を出力するカウンタ
と、このデジタル信号から未知入力電圧値に演算する演
算回路と、前記積分回路および微分回路に前記電圧が同
時に入力するように前記アナログスイッチを制御する制
御回路とを備えた構成としたことを特徴とするものであ
る。
の本発明の構成は、未知アナログ入力電圧Vinがアナロ
グスイッチを介して入力される積分回路および基準電圧
Vrefがアナログスイッチを介して入力される微分回
路、または、基準電圧Vrefが前記アナログスイッチを
介して入力される前記積分回路および未知アナログ入力
電圧Vinが前記アナログスイッチを介して入力される前
記微分回路と、前記積分回路および微分回路の出力が入
力され、それぞれの出力の一致値点を検出する回路と、
この一致値点までの時間を計数し、前記未知アナログ入
力電圧Vinに比例したデジタル信号を出力するカウンタ
と、このデジタル信号から未知入力電圧値に演算する演
算回路と、前記積分回路および微分回路に前記電圧が同
時に入力するように前記アナログスイッチを制御する制
御回路とを備えた構成としたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、未知アナログ入力電圧Vinと
基準電圧Vrefを同時に積分回路と微分回路に入力し、
それぞれの出力が一致するまでの時間を計測しているた
め、短い変換時間で精度の良い変換が行える。
基準電圧Vrefを同時に積分回路と微分回路に入力し、
それぞれの出力が一致するまでの時間を計測しているた
め、短い変換時間で精度の良い変換が行える。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明のA/D変換装置の一実施例を示す構成図で
ある。図1において、1は未知アナログ入力電圧Vin、
2は基準電圧源Vref、3A,3Bは後述の積分回路と
微分回路にステップ入力を加えるためのアナログスイッ
チ、4は時定数RCで未知アナログ入力電圧Vinを積分
する積分回路、5は時定数RCで基準電圧Vrefを微分
する微分回路、6S,6TはA/D変換の1サイクル終
了後、コンデンサCに蓄積した電荷を放電するためのア
ナログスイッチ、7は積分回路4と微分回路5の出力の
一致値点を検出するための差動増幅器であり、入力イン
ピーダンスは高く、積分回路4,微分回路5の時定数に
影響を与えないものである。8は一致値点の時間的信号
を出力する比較器、9はアナログスイッチ3A,3B,
6S,6Tにオン・オフの信号を送ったり、後述のカウ
ンタのゲートなどを制御するための制御回路、10は制
御回路9を駆動するためのクロック、11は一致値点ま
での時間を計測するカウンタ、12はカウンタ11から
のデジタル出力を演算するマイクロプロセッサなどの演
算回路である。
1は本発明のA/D変換装置の一実施例を示す構成図で
ある。図1において、1は未知アナログ入力電圧Vin、
2は基準電圧源Vref、3A,3Bは後述の積分回路と
微分回路にステップ入力を加えるためのアナログスイッ
チ、4は時定数RCで未知アナログ入力電圧Vinを積分
する積分回路、5は時定数RCで基準電圧Vrefを微分
する微分回路、6S,6TはA/D変換の1サイクル終
了後、コンデンサCに蓄積した電荷を放電するためのア
ナログスイッチ、7は積分回路4と微分回路5の出力の
一致値点を検出するための差動増幅器であり、入力イン
ピーダンスは高く、積分回路4,微分回路5の時定数に
影響を与えないものである。8は一致値点の時間的信号
を出力する比較器、9はアナログスイッチ3A,3B,
6S,6Tにオン・オフの信号を送ったり、後述のカウ
ンタのゲートなどを制御するための制御回路、10は制
御回路9を駆動するためのクロック、11は一致値点ま
での時間を計測するカウンタ、12はカウンタ11から
のデジタル出力を演算するマイクロプロセッサなどの演
算回路である。
【0008】このような構成において、以下に図1装置
の動作を示す。なお、図2は図1装置の信号の動作例を
示す図である。図1および図2において、 (1)初期状態では、アナログスイッチ3A,3Bはオ
ープン、また、アナログスイッチ6S,6Tはクローズ
で、積分回路4および微分回路5のコンデンサCには、
電荷が蓄積していない状態となっている。 (2)V−t変換状態では、アナログスイッチ6S,6
Tをオープン、同時にアナログスイッチ3A,3Bをク
ローズする。つまり、積分回路4には、未知アナログ入
力電圧Vinが、また、微分回路5には、基準電圧Vref
が同時刻にステップ状に入力される。この時、積分回路
4の出力側の電位をVo1、微分回路5の出力側の電位を
Vo2とすると、t時間後の電位Vo1,Vo2は、それぞれ
次式で表される。V o1 =V in ・(1−e -t/CR ) V o2 =V ref ・e -t/CR ) ここで、Vo1=Vo2の時刻t1時を考えると、上記,
式から、 Vin・e-t1/CR=Vref・(1−e-t1/CR) ∴ Vin=Vref・(1/e-t1/CR−1) が成立する。この式から、未知アナログ入力電圧Vin
が時刻t1の関数になっていることが判る。つまり、t1
時間が判れば、基準電圧Vref、容量値C、抵抗値R
は、既知(定数)のために、上記式から、未知アナロ
グ入力電圧Vinが求められる。 (3)時間t1の計数積分回路4および微分回路5の各
出力Vo1,Vo2は、差動増幅器7に入力され、この差動
増幅器7の出力は、1入力が接地電位に入力された比較
器8に入力されているため、t1時刻に比較器8の出力
は反転する。したがって、アナログスイッチ3A,3B
がクローズしてから、比較器8の出力が反転するまでの
時間をカウンタ11で計数する。そのカウント数nは時
間t1に比例する。 (4)未知アナログ入力電圧Vinの演算カウンタ11の
出力nをマイクロプロセッサなどの演算回路12に入力
し、上記式の演算を行えば、未知アナログ入力電圧V
inが求まる。この上記(1)〜(4)の動作が1回の変
換に必要な動作であり、続けて変換を実施する場合は、
再び(1)項の動作から始まる。
の動作を示す。なお、図2は図1装置の信号の動作例を
示す図である。図1および図2において、 (1)初期状態では、アナログスイッチ3A,3Bはオ
ープン、また、アナログスイッチ6S,6Tはクローズ
で、積分回路4および微分回路5のコンデンサCには、
電荷が蓄積していない状態となっている。 (2)V−t変換状態では、アナログスイッチ6S,6
Tをオープン、同時にアナログスイッチ3A,3Bをク
ローズする。つまり、積分回路4には、未知アナログ入
力電圧Vinが、また、微分回路5には、基準電圧Vref
が同時刻にステップ状に入力される。この時、積分回路
4の出力側の電位をVo1、微分回路5の出力側の電位を
Vo2とすると、t時間後の電位Vo1,Vo2は、それぞれ
次式で表される。V o1 =V in ・(1−e -t/CR ) V o2 =V ref ・e -t/CR ) ここで、Vo1=Vo2の時刻t1時を考えると、上記,
式から、 Vin・e-t1/CR=Vref・(1−e-t1/CR) ∴ Vin=Vref・(1/e-t1/CR−1) が成立する。この式から、未知アナログ入力電圧Vin
が時刻t1の関数になっていることが判る。つまり、t1
時間が判れば、基準電圧Vref、容量値C、抵抗値R
は、既知(定数)のために、上記式から、未知アナロ
グ入力電圧Vinが求められる。 (3)時間t1の計数積分回路4および微分回路5の各
出力Vo1,Vo2は、差動増幅器7に入力され、この差動
増幅器7の出力は、1入力が接地電位に入力された比較
器8に入力されているため、t1時刻に比較器8の出力
は反転する。したがって、アナログスイッチ3A,3B
がクローズしてから、比較器8の出力が反転するまでの
時間をカウンタ11で計数する。そのカウント数nは時
間t1に比例する。 (4)未知アナログ入力電圧Vinの演算カウンタ11の
出力nをマイクロプロセッサなどの演算回路12に入力
し、上記式の演算を行えば、未知アナログ入力電圧V
inが求まる。この上記(1)〜(4)の動作が1回の変
換に必要な動作であり、続けて変換を実施する場合は、
再び(1)項の動作から始まる。
【0009】なお、上記実施例においては、未知アナロ
グ入力電圧Vinを積分回路4に、また、基準電圧Vref
を微分回路5に入力しているが、この関係が逆の構成で
あっても、変換は可能である。その場合、上記,式
は、V o1 =V ref (1−e -t/CR ) V o2 =V in ・e -t/CR となるため、Vo1=Vo2から、Vinは、 Vin=Vref・{e-t1/CR/(1−e-t1/CR)} となり、この式を用いて演算を実施すれば良い。
グ入力電圧Vinを積分回路4に、また、基準電圧Vref
を微分回路5に入力しているが、この関係が逆の構成で
あっても、変換は可能である。その場合、上記,式
は、V o1 =V ref (1−e -t/CR ) V o2 =V in ・e -t/CR となるため、Vo1=Vo2から、Vinは、 Vin=Vref・{e-t1/CR/(1−e-t1/CR)} となり、この式を用いて演算を実施すれば良い。
【0010】
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに、本発明によれば、 アナログ信号の充放電を独立した積分回路と微分回路
で同時に行うため、変換時間が短い。 受動部品(抵抗・コンデンサ)の温度ドリフトなどの
影響は、積分回路側と微分回路側の抵抗・コンデンサの
変動が同一であれば、次段の差動増幅器で除去されるた
め、変換精度が良く、雑音に関しても同様に良い。 装置構成を簡単にできる。 などの効果を有する簡単な装置構成および短い変換時間
で精度の良いA/D変換装置を実現できる。
うに、本発明によれば、 アナログ信号の充放電を独立した積分回路と微分回路
で同時に行うため、変換時間が短い。 受動部品(抵抗・コンデンサ)の温度ドリフトなどの
影響は、積分回路側と微分回路側の抵抗・コンデンサの
変動が同一であれば、次段の差動増幅器で除去されるた
め、変換精度が良く、雑音に関しても同様に良い。 装置構成を簡単にできる。 などの効果を有する簡単な装置構成および短い変換時間
で精度の良いA/D変換装置を実現できる。
【図1】本発明のA/D変換装置の一実施例を示す構成
図である。
図である。
【図2】図1装置の動作を示す図である。
【図3】従来のA/D変換装置の一例を示す図である。
1 未知アナログ入力電圧Vin 2 基準電圧源Vref 3A,3B アナログスイッチ 4 積分回路 5 微分回路 6S,6T アナログスイッチ 7 差動増幅器 8 比較器 9 制御回路 10 クロック 11 カウンタ 12 演算回路(マイクロプロセッサ)
Claims (1)
- 【請求項1】未知アナログ入力電圧Vinがアナログスイ
ッチを介して入力される積分回路および基準電圧Vref
がアナログスイッチを介して入力される微分回路、また
は、基準電圧Vrefが前記アナログスイッチを介して入
力される前記積分回路および未知アナログ入力電圧Vin
が前記アナログスイッチを介して入力される前記微分回
路と、 前記積分回路および微分回路の出力が入力され、それぞ
れの出力の一致値点を検出する回路と、 この一致値点までの時間を計数し、前記未知アナログ入
力電圧Vinに比例したデジタル信号を出力するカウンタ
と、 このデジタル信号から未知入力電圧値に演算する演算回
路と、前記積分回路および微分回路に前記電圧が同時に入力す
るように前記アナログスイッチを制御する制御回路と を
備えた構成としたことを特徴とするA/D変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3341462A JP3036561B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | A/d変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3341462A JP3036561B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | A/d変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175848A JPH05175848A (ja) | 1993-07-13 |
JP3036561B2 true JP3036561B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=18346257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3341462A Expired - Lifetime JP3036561B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | A/d変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036561B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5369969B2 (ja) * | 2009-07-31 | 2013-12-18 | 日本電気株式会社 | 電源ノイズ測定回路および測定方法 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP3341462A patent/JP3036561B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05175848A (ja) | 1993-07-13 |
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