JP3036507B2 - 電池駆動携帯端末における電力管理方法および装置 - Google Patents
電池駆動携帯端末における電力管理方法および装置Info
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Description
における電力管理方法および装置に関する。
蔵)では、端末の動作時間をできるだけ延長するため
に、CPUの動作周波数を抑えたり、使用できない機能
の電源供給を禁止するなどの機能縮退方法を採用し、機
能縮退の制限を電池電圧の負荷状態にて判断する電力管
理方法が一般に採用されている。このような技術は、例
えば特開平6−86471号公報「バッテリを採用した
移動システムの機能制御装置」に開示されている。
帯端末では、機能の負荷に比例して電池の電圧降下が生
じ、またその変化量も電池により異なるため、負荷を与
える前の電圧降下量の予測が難しい。そのため、機能縮
退を最悪の電圧降下量を想定し制限する必要があったた
め、電池容量を最大限に活用できないことが問題となっ
ていた。
た、電池駆動携帯端末における電力管理方法および装置
を提供することにある。
よび装置によれば、電池により駆動される携帯端末にお
いて、電池の無負荷時電池電圧を測定し、および電池に
特定の負荷抵抗を与えた場合の特定負荷時電池電圧を測
定する。これら測定値は、A/Dコンバータで変換され
て、CPUへ供給される。CPUでは、測定された無負
荷時電池電圧と特定負荷時電池電圧とから、電池電圧の
内部抵抗を計算し、測定された無負荷時電池電圧と、計
算された電池電圧の内部抵抗と、所定の必要電力量か
ら、負荷時電池電圧を計算し、計算された負荷時電池電
圧が、携帯端末の最低動作電圧以上を保証できるか否か
を判断する。
る電池内部抵抗検出回路を示す。この電池電圧内部抵抗
検出回路は、特定の負荷抵抗Rと、この特定の負荷抵抗
Rを電池10に接続することを可能にする負荷切替スイ
ッチSWと、負荷抵抗Rを接続しないときの無負荷時電
池電圧V0および負荷抵抗Rを接続したときの負荷時電
池電圧V1を検出してA/D変換して、CPU(図示せ
ず)へ入力するA/Dコンバータ(ADC)12とから
構成されている。
により電池10の内部抵抗rを計算する。負荷切替スイ
ッチSWをOFFにし、端末の無負荷状態(電源OFF
や一時停止状態)にてA/Dコンバータ12を経てCP
Uによりにより無負荷時電池電圧V0を測定する。この
場合、電池にはほとんど電流が流れないため、近似的に
無負荷時電池電圧V0を電池の起電圧E0とみなすこと
ができる。次に、負荷切替スイッチSWをONにし、負
荷抵抗Rを与えた状態で負荷時電池電圧V1を測定す
る。これらの情報をもとに、下記の式(1)で内部抵抗
rの計算を行う。
は、負荷時に電池を流れる電流である。
を(機能A,B,C)をもった電池駆動端末等価回路を
想定し、それぞれの機能の消費電力が次表で示すように
定義されるとする。
合、それぞれP0,P1,P2の電力を消費する。
すなわち必要とされる電力をPと仮定した場合、そのと
きの負荷時電池電圧をV3とすると、V3は、以下の式
(2)に示すように、無負荷電池電圧V0と、必要電力
Pと、電池内部抵抗rとによって、計算により求められ
る。
電圧V4以上であること、すなわちV3≧V4が縮退機
能の条件になるため、下式(3)で示すように端末へ負
荷を与える前の無負荷時電池電圧V0にて機能縮退が判
断できる。
のできる、電池内部抵抗r、無負荷時電池電圧V0,負
荷時必要電力Pおよび最低動作電圧V4をもとに機能縮
退電圧が判断できる。例えば、図2の例では、上記式
(3)のPにP0,P1,P2を単独で、あるいはそれ
らの2つ以上の和を代入して計算したときに、式(3)
が成立した場合には、それら機能を用いることができる
と判断できる。
成図を示す。この電池駆動携帯端末は、電池の無負荷時
電圧V0と特定負荷時電圧V1をA/Dコンバータ(A
DC)12を経由して測定することができる電池電圧測
定回路14を有する。この電池電圧測定回路14は、図
1で説明したものと同じである。この電池電圧測定回路
14は、ADC12に接続されたCPU16が電圧値を
読み取ることができる。
し、各機能A,B,CおよびCPU16へ電流・電圧を
供給可能なDC/DCコンバータ18を有している。
与えることができる負荷切替SWを制御する機能と、
(2)機能A〜Cに電源を供給するスイッチSW1,S
W2,SW3を制御する機能と、(3)プログラムによ
り機能A,B,Cを制御する機能と、(4)数値演算を
処理する機能とを有する。
18から電源を供給され、かつCPU16からの制御に
より動作する。また、機能A,B,Cは動作した場合、
それぞれP0,P1,P2の電力を消費する。
て動作するものとする。
法について説明する。なお、図4は説明のためのフロー
チャートである。
S1)、CPU16は負荷切替スイッチSWをOFFに
して(ステップS2)、A/Dコンバータ12が無負荷
時電圧V0を計測し(ステップS3)、その電圧値をC
PU16が読み取る。
ることができる負荷切替スイッチSWをONにし(ステ
ップS4)、特定負荷Rを与えた場合の負荷時電圧V1
をA/Dコンバータ12を経由して測定する(ステップ
S5)。測定された電圧値を、CPU16が読取る。
5によって得られた電圧V0,V1より前記式(1)で
電池10の内部抵抗rを計算し(ステップS6)、結果
を保持する。
る場合、ステップS7で事前に決定している必要電力量
Pn(n=0,1,2)を設定する。例えば機能A,
B,Cを全部使用する場合、必要電力量は、(P0+P
1+P2)である。また、携帯端末の最低動作電圧V4
は予めわかっているので、CPU16は前記式(3)の
Pに(P0+P1+P2)を代入して、(3)式が成立
するか否か、すなわち最低動作電圧V4以上が保証でき
るか否かを判定する(ステップS8)。
証できればそれぞれスイッチSW1,SW2,SW3を
ONにして機能A,B,Cへ電源を供給する(ステップ
S9)。
証できなければ、ステップS7で必要電力量を設定し直
す。例えば、必要電力量を(P0+P1)とし、これが
式(3)を満たす場合には、スイッチSW1,SW2を
ONにして機能A,Bへ電源を供給する。したがって、
この場合、機能Cは使用できないことが判明する。
の実施例として電圧測定用のCPUと機能制御用のCP
Uとを分ける方法が考えられる。
合、電圧測定用に電力が小さいCPUを別に用意するこ
とでCPU自体の電源が入った場合に不意の電源断を防
ぐことができる。
る。 1.端末の電源ON時に、機能を使用することによる電
圧変動前に機能の使用不可が判断できるため、端末の電
源ON時において、端末を不意の電源断から守ることが
できる。 2.電池の内部抵抗を電池それぞれについて測定し、お
よび電圧ではなく電力により機能縮退を判断しているた
め(必要電圧は変動するが、必要電力は常に一定である
ので)使用している電池に合わせた性能で機能が使用で
きる。 3.負荷時電力は条件によらず常に一定であることから
電池の容量を最大限に生かすことができる。
路を示す図である。
電池駆動携帯端末等価回路を示す図である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】電池により駆動される選択可能な機能を有
する携帯端末における電力管理方法において、 前記電池の無負荷時電池電圧を測定するステップと、 前記電池に特定の負荷抵抗を与えた場合の特定負荷時電
池電圧を測定するステップと、 前記測定された無負荷時電池電圧と特定負荷時電池電圧
とから、前記電池電圧の内部抵抗を計算するステップ
と、 前記測定された無負荷時電池電圧と、前記計算された電
池電圧の内部抵抗と、選択された機能の必要電力量とか
ら、選択された機能が負荷されるときの負荷時電池電圧
を計算するステップと、 前記計算された負荷時電池電圧が、前記携帯端末を駆動
するために必要な最低動作電圧以上を保証できるか否か
を判断するステップと、 を含むことを特徴とする電池駆動携帯端末における電力
管理方法。 - 【請求項2】前記無負荷時電池電圧をV0、前記特定負
荷時電池電圧をV1、前記必要電力量をP、前記特定負
荷をR、前記負荷時電池電圧をV3、前記最低動作電圧
をV4とした場合に、 前記内部抵抗rは、次式 【数1】 で計算し、 前記負荷時電池電圧V3は、次式 【数2】 で計算し、次式 【数3】 が成立した場合に、前記負荷時電池電圧V3が、前記携
帯端末の最低動作電圧V4以上を保証できると判断す
る、ことを特徴とする請求項1記載の電池駆動携帯端末
における電力管理方法。 - 【請求項3】電池により駆動される選択可能な機能を有
する携帯端末における電力管理装置において、 前記電池の無負荷時電池電圧を測定する手段と、 前記電池に特定の負荷抵抗を与えた場合の特定負荷時電
池電圧を測定する手段と、 前記測定された無負荷時電池電圧と特定負荷時電池電圧
とから、前記電池電圧の内部抵抗を計算する手段と、 前記測定された無負荷時電池電圧と、前記計算された電
池電圧の内部抵抗と、選択された機能の必要電力量とか
ら、選択された機能が負荷されるときの負荷時電池電圧
を計算する手段と、 前記計算された負荷時電池電圧が、前記携帯端末を駆動
するために必要な最低動作電圧以上を保証できるか否か
を判断する手段と、 を備えることを特徴とする電池駆動携帯端末における電
力管理装置。 - 【請求項4】前記無負荷時電池電圧をV0、前記特定負
荷時電池電圧をV1、前記必要電力量をP、前記特定負
荷をR、前記負荷時電池電圧をV3、前記最低動作電圧
をV4とした場合に、 前記内部抵抗rは、次式 【数4】 で計算し、 前記負荷時電池電圧V3は、次式 【数5】 で計算し、次式 【数6】 が成立した場合に、前記計算された負荷時電池電圧V3
が、前記携帯端の最低動作電圧V4以上を保証できると
判断する、ことを特徴とする請求項3記載の電池駆動携
帯端末における電力管理装置。 - 【請求項5】前記無負荷時電池電圧を測定する手段と、
前記特定負荷時電池電圧を測定する手段は、前記電池に
前記特定の負荷抵抗を並列に接続する負荷切替スイッチ
と、前記無負荷時電池電圧および特定負荷時電池電圧を
A/D変換するA/Dコンバータとから構成され、 前記内部抵抗を計算する手段と、前記負荷時電池電圧を
計算する手段と、前記判断する手段は、CPUで構成さ
れる、ことを特徴とする請求項3または4記載の電池駆
動携帯端末における電力管理装置。 - 【請求項6】請求項5記載の電力管理装置を備える電池
駆動携帯端末。
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JP10059260A JP3036507B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 電池駆動携帯端末における電力管理方法および装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=13108238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP10059260A Expired - Fee Related JP3036507B2 (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 電池駆動携帯端末における電力管理方法および装置 |
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1998
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