JP3036424U - 測量機の取付台 - Google Patents

測量機の取付台

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JP3036424U
JP3036424U JP1996009968U JP996896U JP3036424U JP 3036424 U JP3036424 U JP 3036424U JP 1996009968 U JP1996009968 U JP 1996009968U JP 996896 U JP996896 U JP 996896U JP 3036424 U JP3036424 U JP 3036424U
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surveying instrument
mounting base
sliding plate
surveying
long hole
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武志 冨村
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武志 冨村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】在来の取付台では、この取付台上での測量機の
移動範囲が少なかった。従って、傾斜地に於てのセンタ
ーキャッチに手間と熟練が要求されること、またマンホ
ールの蓋上で、作業を行う場合には、三脚の設置場所が
限定及び前記移動範囲が更に限られること、不安定な状
態での測量となり危険であること、又は確実かつ安定し
たセンターキャッチができないこと、等の課題がある。 【解決手段】本考案の測量機用の取付台は、拡縮できる
三本〜数本の脚を備え、かつ測量機を設置できる構造で
あり、取付台に設けた長孔を利用して移動する滑動板を
この取付台に設け、滑動板に設けた長孔を利用して測量
機を滑動板の長手方向に移動することができる構成であ
り、取付台に設けた測量機を二次元的に移動できること
を特徴とする。従って、測量機の移動範囲の拡充が図れ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、測量機(トランシット)を載置する取付台の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の測量機の取付台及び三脚に関する先行技術文献としては、(1 )実開平4−87420号の測量用脚がある。この考案は、脚柱の相対位置を脚 頭に対して自由に調節可能とし、脚の設置場所の状況に応じて脚柱の位置を変更 できる構成である。
【0003】 また使用対象物は異なるが、構成上で関連性がある発明として、メジャの位置 移動に関する先行技術文献としては、(2)特開平7−260484号のメジャ テープの端部取付け具がある。この発明は、コンクリートやその仮枠上等に装着 される本体部と、メジャテープ初端部の取付け部を有するとともに、このメジャ テープの位置を本体部に対して移動及び固定可能とした構成である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述した(1)の考案では、足場の状況等に応じて三脚の脚を脚頭の周囲に沿 って回動させ固定することができる。使い方によっては、例えば、壁際に隣接し て設置する場合等にも重宝する。しかし、三本の脚上に設けた取付台に設けられ た測量機の移動範囲が少ない構造である。このように移動範囲が少ない構造では 、次のような課題がある。即ち、在来の取付台に設けられた測量機で、センター (基点)をキャッチする(測量の一例である。以下、原則として、キャッチとす る。)際には、先ず、センターの垂直線上と想定される位置に三脚及び測量機を 仮設置して作業を開始する。しかし、一度の設置で測量機が正確にセンターを捕 捉できるのは熟練した上級者であり、初心者や中級者では到底不可能であり、通 常は、三脚を仮設置した後で数回移動してやっと捕捉できる。しかしながら、前 述の如く、在来の取付台を利用した測量機では、その移動させることのできる範 囲が少なく、前述の如く初心者等に対しては時間のかかる作業となり、大変であ ること、及び非能率であること、等の課題がある。殊に、図7の如く、傾斜地で は、さらに移動及び捕捉作業が大変でありかつ三脚が不安定な状態となり易く、 転倒の危険性があること、等の課題がある。
【0005】 また他の例としては、図8〜図10の如く、マンホールの蓋の上(蓋上)とい う限られた場所で測量機の三脚(三本の脚を云う。)を拡げてキャッチを行う状 況では、作業スペース及び三脚の設置場所も蓋上に限定されること、及び前記の 如く、測量機の移動範囲が限られている。従って、図8の如く、極めて不安定な 状態でのキャッチとなり、確実かつ安定したキャッチは到底不可能である。また 図9の例では、測量機の移動範囲及び作業スペース・三脚の設置場所が限られる ので、三脚が不安定な状態となり、転倒の危険性があること、又は測量数値の誤 差発生の可能性があること、等の課題がある。また測量精度の向上のために必ず センターとなるレーザーアライメントの垂直線上に測量機を設置する必要がある が、図10の如く、マンホールの形状が偏倚している場合には、前記の確実かつ 安定したキャッチの困難性、測量機の移動範囲及び作業スペース・三脚の設置場 所が限られること、また測量機を設置する際には、三脚の三本の脚の下端がほぼ 正三角形の頂点となるように開くのが理想であり、この脚の位置が不安定になり 、転倒の危険性があること、又は測量数値の誤差発生の可能性があること、等の 課題がより発生し易いことは明らかである。
【0006】 また(2)の発明では、メジャテープを四方向に移動させて位置を調節できる という取付け部及び本体部の構成は本考案の取付台の構成と類似する。しかし、 この発明は、広くかつ安定した状態でのメジャテープの長さ及び位置を調節する ことを目的とする。本考案が目的とする狭い場所でかつ危険を伴う場所での使用 には不向きである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の問題点を解決するために本考案は、例えば、平坦地、傾斜地(一例であ る。)等の場合において、センターのキャッチを簡易かつスムーズに行うこと、 又はマンホール(一例である。)の蓋上のように狭いスペース内で、かつセンタ ーをキャッチするために測量機を容易に移動できること、等を目的とし、下記の 構成を採用する。
【0008】 先ず、請求項1は、 拡縮できる三本〜数本の脚を備えた測量機を設置できる測量機用の取付台であ って、 この取付台に移動可能な滑動板を設け、この滑動板に前記測量機を当該滑動板 の長手方向に移動可能な手段を設け、前記取付台面での前記滑動板の移動と、こ の滑動板面での前記測量機の移動とを利用して、前記測量機を二次元的に移動で きることを特徴とする。
【0009】 また請求項2は、 滑動板の移動を取付台に設けた長孔を利用して行い、上記測量機の移動を滑動 板に設けた長孔を利用して行うことを特徴とする。
【0010】 また請求項3は、 取付台に設けた長孔と、滑動板に設けた長孔と、が直交する構成であることを 特徴とする。
【0011】
【考案の実施の形態】
次に本考案の測量機の取付台を用いた測量方法の一例を説明する。ここでは、 取付台に設けた長孔を利用して滑動板は極めて広い範囲、即ち、X方向に移動で きる故、この滑動板とともに測量機は、広いX方向の範囲に亘って移動できる。 一方、この滑動板には長孔が設けられているので、前記滑動板のX方向への移動 とは別個に、当該測量機はこの滑動板の長孔に沿ってY方向に移動できる。即ち 、測量機は、X及びY方向に向かって二次元的に移動ができる。したがって、図 3の如く、傾斜地でも簡易な手段及び僅かな経験でセンターをキャッチできる特 徴がある。尚、図示しないが、平坦地等でも、センターのキャッチは同様に簡便 に行える。また三脚を動かすことなく、前記の所作ができること、及び安全でか つ確実な測量が可能となる。更には図4〜図6の如く、マンホールの蓋上でも、 前述のように、測量機のX及びY方向への広範な移動が図れるので、図の如く、 安定状態に設置した三脚を利用して、レーザーアライメントのセンターを簡易か つ確実にキャッチできる。またレーザーアライメントのレーザー光線を直接地上 でキャッチし、かつ操作できる特徴がある。またレーザーアライメントのセンタ ーがズレている状況でも、三脚の位置の僅かな移動で可能となり有益である。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の三脚(三本の脚である。この三脚は一例である。)の一実施例 を図面を基にして説明する。
【0013】 1は測量機Aを載置するための取付台であり、この取付台1の形状は限定され ないが、ここでは方形状として説明する。取付台1の周囲の枠の四辺のうち、一 組の向かい合う二辺にはそれぞれ長孔1a、1a(以下、長孔1aとする。)が 設けられている。以下、この長孔1aと平行となる方向をX方向、X方向と直交 する方向をY方向、とする。
【0014】 前記双方の長孔1aにまたがるように滑動板2が架設される。この滑動板2の X方向の幅は前記取付台1の少なくとも半分以下であり、当該滑動板2の中央に はY方向即ち長尺方向に沿って長孔2aが設けられており、図2のように当該長 孔2aに測量機Aをはめ込んで設置する。尚、測量機Aは縦にして設置(縦置き )する構成(図例)、又は横にして設置(横置き)する構成、等がある。
【0015】 また前記取付台1の下方には取付片31、31、31(以下、取付片31とす る。)が設けられており、当該取付片31にはそれぞれねじ3aを介して三脚の 脚3、3、3(以下、脚3とする。)が内外方向に拡縮可能に枢着されている。 また当該脚3は入子式で、かつねじ3bの弛緩を利用して、伸縮できる構成とな っている。従って、当該ねじ3bの弛緩により適宜長さに調整した後、当該ねじ 3bの緊締によって適当な長さに調整できる(一例である。)。
【0016】 この取付台1を用いて測量を行う場合は、先ず測量機Aを滑動板2の長孔2a にはめ込んで載置し、その後当該滑動板2をX方向に移動させ、適当な位置に達 した処でナット2bをはめて当該位置に固定する。次に測量機AをY方向に向け て移動させ、適当な位置で停止する。この方法により測量機Aは取付台1上のX 軸、Y軸のほぼ端から端まで移動させることができるので、広範な移動が確保で きること、及び測量機Aを固定させる位置のX方向の座標、Y方向の座標を細か く設定できること、等微調整が可能となる。尚、取付台1は方形状で説明したが 、三角、多角形、円形等の他の形状も可能であり、かつ滑動板2もこれに対応し て変形することが理想である。
【0017】 この取付台1を用いる際、従来と同様な方法により地上で測量を行う場合は、 図2のように測量機Aを取付台1上に設置し、図示しないスイッチ等(以下同じ )の操作により前方へ向かって水平にレーザー光線を発光し、距離の測定を行う 。また前述の如く、脚3は入子式でねじ3bの弛緩及び緊締によって長さ調整が 可能であるため、図3に示すように坂道に設置する場合においても、それぞれの 脚3の長さを調整することによって取付台1及び測量機Aを水平状態に保持する ことができる。図中、Bはレーザーアライメント、Cはマンホール、Dはマンホ ールCの蓋、Gは地面を表す。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、取付台上に載置された測量機の位置を広範に移 動させ、適当な位置で固定させることができる構成である。従って、センターの キャッチがスムーズかつ簡便に行えること、又は三脚の無駄な移動及び位置変更 等の手間が省けること、測量精度の向上及び確実性が図れること、また測量作業 の能率向上が図れること、等の効果がある。殊に、従来の方法に比べて、初心者 等に対して使い易いこと、測量時間の短縮化が図れること、及び作業の容易化・ 迅速化等が図れること、等の実用的な有益性を備える考案である。
【0019】 また各例のマンホール蓋上でのセンターのキャッチを行う場合においても、当 該蓋上という限られたスペース内で、前記センターのキャッチが行えること、及 び測量機の簡易かつ迅速な移動が図れること、又はマンホールの形態又は状況等 が多少変わった場合でも、前述の如く、センターのキャッチを確実かつ簡易に行 えること、等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】取付台の部分を示す要部の拡大斜視図である。
【図2】取付台上に測量機を設置した一例を示す全体の
斜視図である。
【図3】坂道に本考案の取付台を設置した状態を示す側
面図である。
【図4】マンホールの蓋上に本考案の取付台を設置した
一例を示す一部省略の模式図である。
【図5】図4の進捗状況を説明する一部省略の模式図で
ある。
【図6】マンホールの蓋上に本考案の取付台を設置した
他の一例を示す一部省略の模式図である。
【図7】従来の取付台を傾斜地に設置した一例を示す一
部省略の模式図である。
【図8】マンホールの蓋上に従来の取付台を設置した一
例を示す一部省略の模式図である。
【図9】図8の他の使用例で転倒の過程を示す一部省略
の模式図である。
【図10】マンホールの蓋上に従来の取付台を設置した
他の一例を示す一部省略の模式図である。
【符号の説明】
1 取付台 1a 長孔 2 滑動板 2a 長孔 2b ナット 3 脚 31 取付片 3a ねじ 3b ねじ A 測量機 B レーザーアライメント C マンホール D 蓋 G 地面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡縮できる三本〜数本の脚を備えた測量
    機を設置できる測量機用の取付台であって、 この取付台に移動可能な滑動板を設け、この滑動板に前
    記測量機を当該滑動板の長手方向に移動可能な手段を設
    け、前記取付台面での前記滑動板の移動と、この滑動板
    面での前記測量機の移動とを利用して、前記測量機を二
    次元的に移動できることを特徴とする測量機の取付台。
  2. 【請求項2】 上記の滑動板の移動を取付台に設けた長
    孔を利用して行い、上記測量機の移動を滑動板に設けた
    長孔を利用して行うことを特徴とする請求項1に記載の
    測量機の取付台。
  3. 【請求項3】 上記の取付台に設けた長孔と、滑動板に
    設けた長孔と、が直交する構成である請求項1に記載の
    測量機の取付台。
JP1996009968U 1996-10-03 1996-10-03 測量機の取付台 Expired - Lifetime JP3036424U (ja)

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