JP3036232U - 光脱毛装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 半導体レーザー源を使用し、肉体的な負担が
少なく、永久脱毛の効果を著しく高くでき、且つ使用簡
単、小型、軽量、低価格の脱毛装置の提供。 【解決手段】 光脱毛プローブ１０が、中空の本体１２
と、その一方の片側が閉じて中空となっている先端キャ
ップ１８と、その先端に更に皮膚に接触させるための透
明な接触円筒２０と、前記先端キャップ１８の内部空間
に保持ブロック１６と、本体１２の他方の端部に前記電
気制御装置に接続するケーブルの端末を保持する接続キ
ャップ１４とを備え、前記保持ブロック１６内に電気制
御装置から電気導線２４を介して励起される複数個の半
導体レーザー発光素子ＬＤである発光源を設け、これ等
の発光源から放出された光が全て接触円筒２０の皮膚に
接触する端面内の一つの集束点Ａに集中するように、各
発光源に対して保持ブロック１６および先端キャップ１
８で同一の光軸ＣＬを保つ光通路を形成するそれぞれ一
つの穴Ｓ；Ｈを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、光脱毛装置、特に皮膚の所望部位にレーザー光を照射して永久脱 毛を行うための光脱毛装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

美容処理用の脱毛装置としては種々のものが知られている。本出願人が実公平 ３−２７６２０号公報に既に提示した高周波脱毛装置は、脱毛したい毛髪一本一 本の毛根部分に集中的に高周波電力を印加し、毛根部分の生体組織を破壊ないし は変質させて永久脱毛を行っていた。この場合、一種のピンセットで毛根部分を 摘み、そこに高周波電力を集中的に印加している。この方法による脱毛効果は望 ましいものであるが、毛髪が多数ある場合には作業回数が増加し、全部の毛髪を 処理するには長時間を必要とした。それ故、毛髪一本一本を見分けその部分を確 実に摘む作業には大変な苦労を要し、結局、忍耐と根気を要する。

【０００３】 この点を改善するため、本出願人はスペクトル成分が可視光領域を含む光を脱 毛したい広い面積の皮膚の部位に照射して処理を早める光脱毛装置を提示した（ 特開平３−６６３８７号公報）。この方法では、予め脱毛クリームあるいはワッ クスを塗布して脱毛すべき毛髪を機械的あるいは化学的にに脱毛させておく。次 いで、永久脱毛のために、毛根の部分の生体組織を光化学的に乾固ないしは凝固 させて破壊し、毛髪が再び成長することがないようにしている。しかし、この方 法の難点は毛髪の存在しない皮膚にも光を照射するため、実際に脱毛に使用され る光は全照射光の数十分の一になり、利用効率は意外と小さい。その上、皮膚へ の照射面積が広いため、熱線による疼痛のような皮膚への肉体的な負担は著しも のがある。そのため、光を脱毛用の赤色の光源と痛みを鎮静化する青色の光源の ２種を使用することを提案している。

【０００４】 このような観点から、本出願人は特開平４−６７８６０号公報に光を脱毛すべ き毛根部分にのみ集中させる、局所照射のできる光脱毛用の光照射プローブを提 示した。ここでは、発光源がハロゲンランプでこの光を集光して伝達するための 光学手段（つまりレンズ系と光ファイバー系）がかなり高価となり、加えてハロ ゲンランプから放出される大量の光のほんの一部しか使用できず、効率が悪いと いう難点があった。

【０００５】 集光性がよく可干渉性の光源としてレーザー源が知られている。ガス発振式の レーザー光源、例えば炭酸ガスレーザー光源は大量の光を発生させることができ 、医療関係で、例えば皮膚のホクロ、アザ、シミを取り除くためにに利用されて いる。しかし、このようなレーザー源を用いた装置は大型で高価である。従って 、美容処理のような小型、簡便、低価格な装置には適していない。最近の半導体 技術の進歩によりレーザー光用の発光源が開発され、使い易く小型で特に美容処 理用の光源に適したものが使用できるようになっている。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

それ故、この考案の課題は、半導体レーザー源を使用し、肉体的な負担が比較 的少なく、永久脱毛の効果を著しく高くでき、しかも簡単に操作でき、小型、軽 量、かつ低価格で製造できる光脱毛装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題は、この考案により、光脱毛プローブ１０と、この光脱毛プローブ を制御する電気制御装置と、両者を接続する接続ケーブル２８とから成り、光脱 毛プローブを皮膚の脱毛すべき部位に当てて脱毛処理を行う光脱毛装置にあって 、前記光脱毛プローブ１０が、中空の本体１２と、この本体１２の一方の端部に 装着される片側が閉じて中空となっている先端キャップ１８と、この先端キャッ プ１８の先端に更に皮膚に接触させるための透明な接触円筒２０と、前記先端キ ャップ１８の内部空間に保持ブロック１６と、本体１２の他方の端部に前記電気 制御装置に接続するケーブルの端末を保持する接続キャップ１４とを備え、前記 保持ブロック１６内に電気制御装置から電気導線２４を介して励起される複数個 の半導体レーザー発光素子ＬＤである発光源を設け、これ等の発光源から放出さ れた光が全て接触円筒２０の皮膚に接触する端面内の一つの集束点Ａに集中する ように、各発光源に対して保持ブロック１６および先端キャップ１８で同一の光 軸ＣＬを保つ光通路を形成するそれぞれ一つの穴Ｓ；Ｈを設け、前記先端キャッ プ１８の各穴Ｈに内部空間と外部を気密状態で仕切る透光性部材Ｌを設けている ことによって解決されている。

【０００８】 更に、上記の課題は、この考案により、光脱毛プローブ１０と、この光脱毛プ ローブを制御する電気制御装置と、両者を接続する接続ケーブル２８とから成り 、光脱毛プローブを皮膚の脱毛すべき部位に当てて脱毛処理を行う光脱毛装置に あって、前記光脱毛プローブ１０が、中空の本体１２と、この本体１２の一方の 端部に装着される片側が閉じて中空となっている先端キャップ１８と、この先端 キャップ１８の先端に更に皮膚に接触させるための透明な接触円筒２０と、前記 先端キャップ１８の内部空間に保持ブロック１６と、本体１２の他方の端部に前 記電気制御装置に接続するケーブルの端末を保持する接続キャップ１４とを備え 、前記保持ブロック１６内に電気制御装置から電気導線２４を介して励起される 複数個の半導体レーザー発光素子ＬＤと可視および赤外スペクトル領域の光を放 出する白色ランプとを含む発光源を設け、前記半導体レーザー発光素子ＬＤから 放出された光が全て接触円筒２０の皮膚に接触する端面内の一つの集束点Ａに集 中し、白色ランプから放出された光が前記集束点Ａ，またはその近傍に集中する ように、各発光源に対して保持ブロック１６および先端キャップ１８で同一の光 軸ＣＬを保つ光通路を形成するそれぞれ一つの穴Ｓ；Ｈを設け、前記先端キャッ プ１８の各穴Ｈに内部空間と外部を気密状態で仕切る透光性部材Ｌを設けている ことによって解決されている。

【０００９】 この考案による光脱毛装置の他の有利な構成は、実用新案登録請求の範囲の従 属請求項に記載されている。

【００１０】

【考案の実施の形態】 この考案による光脱毛装置の光照射プローブでは、プローブの先端と脱毛すべ き皮膚の部位との間を一定の間隔に保つための接触部材がプローブの先端に装着 されている。そして、この考案による第一実施態様では発光源として複数のレー ザーダイオードを使用し、これ等のレーザーダイオードから放出された光を脱毛 すべき皮膚の部位のほぼ一点に集中させるように、これ等のレーザーダイオード が光照射プローブ内の保持ブロックに組み込まれている。

【００１１】 これに対して、第二実施態様では発光源として複数のレーザーダイオードと、 更にガラス管球に封入されたタンスグテン線に通電して広いスペクトル範囲の光 、つまり、可視光、赤外光を放出する少なくとも一つの白色発光源あるいは白色 ランプを追加して使用し、これ等のレーザーダイオードおよび白色発光源から放 出された光を脱毛すべき皮膚の部位のほぼ一点に集中させるように、これ等のレ ーザーダイオードおよび白色発光源が光照射プローブ内の保持ブロックに組み込 まれている。

【００１２】 更に、使用時にレーザーダイオードおよび白色発光源自体から放出される熱に よるレーザーダイオードの劣化ないしは効率低下、および光照射プローブ自体の 昇温を防止するため、これ等のレーザーダイオードは熱伝導の良好な材料、例え ばアルミニウムないしはその合金から成る支持ブロックに埋め込まれている。 加えて、レーザーダイオードや白色発光源を固定する上記の支持ブロックを光 照射プローブの外から送給される来る空気に曝して強制的に冷却する構造が採用 されている。このため、レーザーダイオードの劣化や効率低下を更に効果的に防 止でき。

【００１３】 この場合、レーザーダイオードや白色発光源の強制冷却に使用した空気をレー ザー光を照射する皮膚の個所に集中的に当てることができる構造が採用されてい る。それ故、レーザー光や白色光の照射によりこれ等の熱輻射による熱さや疼痛 を鎮静化ないしは緩和することができる。 光照射プローブに接続する発光源用の外部電源としては、第一実施態様の場合 、複数のレーザーダイオードを複数のグループ、好ましくは２つのグループに分 け、一方のグループのダイオードに発光期間と休止期間を交互に与え、他方のグ ループのダイオードに逆の動作、つまり休止期間と発光期間を同期させて交互に 与えるスイッチング機能を設けることもできる。このようなパルス動作機能があ ると、レーザーダイオードを連続発振させるよりも更に効率良く動作させること ができる。この外、多数のレーザーダイオードを周期的に一定期間巡回させて点 灯させる方法も有効である。

【００１４】 第二実施態様では、複数のレーザーダイオードを一つまたは複数のグループに 分け、更に他のブループとして白色光源のランプを用意する。そして、レーザー ダイオードは第一実施態様と同じように励起し、白色光源のブループに対しては 種々の動作モードが考えられる。 第一の動作モードでは、レーザーダイオードの照射前に、予め白色光を皮膚の 所望の部位に照射して、皮膚の生体組織の代謝を高めレーザーダイオードの照射 による脱毛作用をより効果的にしておく。

【００１５】 第二の動作モードでは、レーザーダイオードの照射と同時期に白色光も同一照 射位置に照射する。この操作により脱毛作用自体が一層効果的になる。 第三の動作モードでは、レーザーダイオードの照射後に、照射部位に幾分強度 の弱い白色光を照射する。これにより、脱毛処理による皮膚の負担、特に痛みを 緩和ないしは抑制する。

【００１６】 この考案で使用する電気制御装置の処理プログラムを適宜選択して、上記三つ の動作モードのどれか一つ、あるいは任意の組み合わせを行い、レーザーダイオ ード照射による脱毛作用を一層効果的にすることができる。 この考案の光脱毛装置では、強力なレーザービームを長時間皮膚、あるいは身 体に印加すると危険であるから、放出ビーム強度に応じて通電期間を限定する保 護回路を制御回路に設けておくべきである。

【００１７】 周知のように、レーザーダイオードの価格はその出力値に比例する割合より遙 に大きい。この考案による光照射プローブは、比較的低い出力値のレーザーダイ オードを複数個組み合わせて形成されているので、経済的な観点からも有利であ る。

【００１８】

【実施例】

以下、第一実施態様に相当するただ一つの実施例を図面に示し、この考案によ る光脱毛装置をより詳しく説明する。 図１には、この考案による光脱毛装置の光照射プローブ１０が示してある。図 １a は先端部から眺めた正面図であり、この光照射プローブ１０のＸ−Ｘ′方向 に見た矢視縦断面図が図１b にまた、Ｙ−Ｙ′方向に見た矢視縦断面図が図１c に示してある。光照射プローブ１０の本体１２は中空の合成樹脂、例えばＡＢＳ 樹脂から成る円筒体である。この本体１２の左端は幾分外径が太くなっていて、 肉厚も大きくなっている。この左端には中空で内部にレーザーダイオードＬＤを 収納するための空間を形成する、同じように合成樹脂から成る先端キャップ１８ が装着され、ネジ４０で本体１２に固定されている。先端キャップ１８には、外 径が先端キャップ１８の外径より大きい中空の接触円筒２０が固定装着されてい る。この接触円筒２０は、透明な合成樹脂、例えば透明アクリル樹脂で形成され ているため、外部から眺めて皮膚の照射すべき部位を選択したり決めたりのに便 利である。本体１２の右端は、例えば硬質ゴム製の接続キャップ１４が挿入され て封止されている。更に、接続キャップ１４の右端には導線２４と導管２２用の ケーブルが接続している。

【００１９】 先端キャップ１８には、図１a に示すように、４つの穴Ｈが設けてあり、更に その軸中心に空気を排気するための細く貫通する中心穴３６が設けてある。先端 キャップ１８の穴Ｈには、更に半球状の透明合成樹脂製の集光レンズＬが気密封 止されている。先端キャップ１８の内部空間には、アルミニウムあるいはその合 金から成る発光源用の保持ブロック１６が収納されている。その場合、このブロ ック１６は本体１２の端面に設けた４つのネジ穴にスリーブ３２を介してネジ３ ４をそれぞれ４個所で固定されている（図１c ）。発光源用の保持ブロック１６ にも４つの穴Ｓが設けてあり、その中にそれぞれ１個の AlGaAs 半導体製のレー ザーダイオードＬＤが装着されている。保持ブロック１６の穴Ｓと先端キャップ １８の穴Ｈはそれぞれ同じ軸線ＣＬ上となるように配置されている。この場合、 上記軸線（つまり、レーザーダイオードの光軸）ＣＬは、いずれも先端キャップ １８あるいは本体１２の軸線の方向とは異なり、接触円筒２０の最左端の中心、 つまり脱毛処理を行う皮膚の接触面内の中心Ａ（図１b ）を指向するように、こ の長手軸の軸線に対して斜めに配置されている。

【００２０】 保持ブロック１６は、図示する形状以外に、熱放出効率を高めるため、表面に 凹凸、ウェブ、溝等を付けると効果的である。 図示していない電気制御装置からケーブル２８から導入された導線２４は、接 続キャップ１４を経由し、図面を複雑にしないためそれ以上の配線は図示してい ないが、保持ブロック１６の穴３８を介して半導体レーザーダイオードＬＤに接 続され、また照射プローブ１０の照射を開始、停止するため本体１２に付けたス イッチ３０にも接続されている。このスイッチの切換信号は図示していない電気 制御装置の電源回路に導入される。空気導管２２も図示していない電気制御装置 の圧搾空気発生部からケーブル２８，接続キャップ１４を経由して本体１２の内 部空間に導入される。導入された空気は更に先端キャップ１８の内壁と保持ブロ ック１６の外面の間にある隙間を経由して先端キャップ１８の中心穴３６から先 に説明した照射位置Ａに向けて吹き出す。そして、この空気は更に接触円筒２０ に設けた二つの切欠２６を通って外部に放出される。

【００２１】 この考案の光照射プローブ１０で使用した半導体レーザーダイオードＬＤは A lGaAs であり、放出される波長は毛根部分の生体組織を光化学的に乾固ないしは 凝固するのに特に有効な 785 nm の近赤外光である。この考案の光脱毛では、進 行方向が互いに異なる４つの光照射ビームが生じる（図２にそのうちの二つのみ を示す）。つまり、皮膚の垂直方向に対して斜めに進む光ビームＬＢ_1,ＬＢ₂ が 生じる。周知のように、毛髪５０は一般に皮膚の垂直方向に対して斜めに延びて いる。このような、毛髪の毛根部分５２の生体組織５４に近赤外光を到達させる には、この毛髪の方向に向けて光を照射すると、照明光が毛口から毛髪に沿って 深部に進入し毛根近傍の皮下組織を光化学変化させるのに効果的である。そのた め、この考案による光脱毛装置では、垂直入射光ビームだけの照射を用いる装置 よりも一層効果的な脱毛が行える点も注意すべきである。

【００２２】 第二実施態様に相当する装置では、保持ブロック１６の形状は第一実施態様の 形状とほぼ同じであるが、レーザーダイオードＬＤの支持部を白色ランプを装着 できるように変更する必要がある。しかし、先端キャップ１８に設けた穴Ｈとこ の穴の先端に封止装着した封止部材１８には変更がない。ただ、白熱ランプの管 球は先端部をレンズ状に形成してあるので、通常、封止部材１８に集光レンズ作 用は必要ない。それ故、封止部材１８は透明ガラスあるいはプラスチックの単な る透明平板で充分である。

【００２３】 この考案の光脱毛装置で脱毛処理を行う場合には、先ず脱毛すべき毛髪の皮膚 表面から突出した部分を予め剃るか、脱毛クリーム等で除去する。その後、図２ に示すように、皮膚表面に残っている毛髪５０が集光点Ａにほぼ一致するように 、光脱毛プローブ１０の接触円筒２０を皮膚に密着させる。次いで、スイッチ３ ０を動作状態に入れ、付属する電気制御装置に設定した処理モードに応じた照射 光強度と照射時間で光照射を行う。周囲に脱毛すべき毛髪が未だ残っていたら同 様な操作をそれらの毛髪に加える。最後に、接触円筒２０を皮膚から外し、皮膚 の炎症を鎮静化するため適当な美容クリームないしは美容液を塗布し、必要であ ればマツサージも行う。

【００２４】 上に説明したこの考案の光脱毛装置は種々の改良、変更が可能である。例示し た数値、例えばレーザーダイオードは４個に限定されるものでなく、二個以上で 構成できる。また、集光レンズＬは半球状であることは必ずしも必要でない。単 なる平坦なガラス板あるいはプラスチックの板であってもよい。その他、先端キ ャップ１８の貫通穴３６はプローブの軸線に一致する位置にただ一個の中心穴に して図示したが、一個に限定するものではない。先端キャップ１８の適当な位置 に複数個設け、集束点Ａの近傍に排出される空気を吹き付ける構造でもよい。何 れにしても、実用新案登録請求の範囲に規定する構成の光脱毛装置は全てこの考 案の範疇に属する。

【００２５】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案の光脱毛装置を用いると、肉体的な負担が比較 的少なく、永久脱毛の効果を著しく高くすることができる。しかも、使用時の操 作が極めて簡単で、小型、軽量、低価格で製造できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この考案による光脱毛装置の光照射プローブ
１０を示し、(a) は先端部から眺めた正面図、(b) はＸ
−Ｘ′方向に見た矢視縦断面図、(c) はＹ−Ｙ′方向に
見た矢視縦断面図、

【図２】 実際の毛根と照射光の方向を示す模式断面
図。

【符号の説明】

１０ 光照射プローブ １２ 本体 １４ 接続キャップ １６ 保持ブロック １８ 先端キャップ ２０ 接触円筒 ２２ 空気導管 ２４ 電気導線 ２８ ケーブル ３６ 中心穴 Ａ 集光点 Ｓ ブロックの穴 ＬＤ レーザーダイオード Ｌ 集光レンズ Ｈ 先端キャップの穴 ＣＬ レーザーダイオードの光軸

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光脱毛プローブ（１０）と、この光脱毛
   プローブを制御する電気制御装置と、両者を接続する接
   続ケーブル（２８）とから成り、光脱毛プローブを皮膚
   の脱毛すべき部位に当てて脱毛処理を行う光脱毛装置に
   おいて、 前記光脱毛プローブ（１０）が、中空の本体（１２）
   と、この本体（１２）の一方の端部に装着される片側が
   閉じて中空となっている先端キャップ（１８）と、この
   先端キャップ（１８）の先端に更に皮膚に接触させるた
   めの透明な接触円筒（２０）と、前記先端キャップ（１
   ８）の内部空間に保持ブロック（１６）と、本体（１
   ２）の他方の端部に前記電気制御装置に接続するケーブ
   ルの端末を保持する接続キャップ（１４）とを備え、前
   記保持ブロック（１６）内に電気制御装置から電気導線
   （２４）を介して励起される複数個の半導体レーザー発
   光素子（ＬＤ）である発光源を設け、これ等の発光源か
   ら放出された光が全て接触円筒（２０）の皮膚に接触す
   る端面内の一つの集束点（Ａ）に集中するように、各発
   光源に対して保持ブロック（１６）および先端キャップ
   （１８）で同一の光軸（ＣＬ）を保つ光通路を形成する
   それぞれ一つの穴（Ｓ；Ｈ）を設け、前記先端キャップ
   （１８）の各穴（Ｈ）に内部空間と外部を気密状態で仕
   切る透光性部材（Ｌ）を設けていることを特徴とする光
   脱毛装置。
2. 【請求項２】 光脱毛プローブ（１０）の先端キャップ
   （１８）に設けた発光源用の穴（Ｈ）の透光性部材は、
   集光レンズ作用を与える半球状あるいは凸レンズ状の合
   成樹脂あるいはガラス製の部材であるか、あるいは集光
   レンズ作用のない平坦な合成樹脂あるいはガラス製の部
   材であることを特徴とする請求項１に記載の光脱毛装
   置。
3. 【請求項３】 発光源用の保持ブロック（１６）は熱伝
   導の良好で軽量の材料で形成され、その表面の一部また
   は全部が先端キャップ（１８）の内壁に接触しない状態
   で本体（１２）に保持されていて、先端キャップ（１
   ８）の接触円筒（２０）側に半導体レーザー発光素子
   （ＬＤ）から放出された光が集中する集束点（Ａ）の近
   傍に向かう少なくとも１つの貫通穴（３６）を設け、電
   気制御装置に設けた圧搾空気発生装置からの圧搾空気を
   ケーブル（２８）の空気導管（２２）を介して本体（１
   ２）の中空空間に導入し、この空気を保持ブロック（１
   ６）の表面に沿って移動させて前記貫通穴（３６）を経
   由して放出させ、前記接触円筒（２０）の側面に少なく
   とも一つの空気排出口（２６）を設けていることを特徴
   とする請求項２に記載の光脱毛装置。
4. 【請求項４】 半導体レーザー発光素子（ＬＤ）を複数
   のグループに分け、各グループの半導体レーザー発光素
   子（ＬＤ）が交互に発振・休止を繰り返し、一方のグル
   ープが発振している時、他のグループは休止するように
   前記電気制御装置が構成されていることを特徴とする請
   求項３に記載の光脱毛装置。
5. 【請求項５】 光脱毛プローブ（１０）と、この光脱毛
   プローブを制御する電気制御装置と、両者を接続する接
   続ケーブル（２８）とから成り、光脱毛プローブを皮膚
   の脱毛すべき部位に当てて脱毛処理を行う光脱毛装置に
   おいて、 前記光脱毛プローブ（１０）が、中空の本体（１２）
   と、この本体（１２）の一方の端部に装着される片側が
   閉じて中空となっている先端キャップ（１８）と、この
   先端キャップ（１８）の先端に更に皮膚に接触させるた
   めの透明な接触円筒（２０）と、前記先端キャップ（１
   ８）の内部空間に保持ブロック（１６）と、本体（１
   ２）の他方の端部に前記電気制御装置に接続するケーブ
   ルの端末を保持する接続キャップ（１４）とを備え、前
   記保持ブロック（１６）内に電気制御装置から電気導線
   （２４）を介して励起される複数個の半導体レーザー発
   光素子（ＬＤ）と可視および赤外スペクトル領域の光を
   放出する白色ランプとを含む発光源を設け、前記半導体
   レーザー発光素子（ＬＤ）から放出された光が全て接触
   円筒（２０）の皮膚に接触する端面内の一つの集束点
   （Ａ）に集中し、白色ランプから放出された光が前記集
   束点（Ａ），またはその近傍に集中するように、各発光
   源に対して保持ブロック（１６）および先端キャップ
   （１８）で同一の光軸（ＣＬ）を保つ光通路を形成する
   それぞれ一つの穴（Ｓ；Ｈ）を設け、前記先端キャップ
   （１８）の各穴（Ｈ）に内部空間と外部を気密状態で仕
   切る透光性部材（Ｌ）を設けていることを特徴とする光
   脱毛装置。
6. 【請求項６】 光脱毛プローブ（１０）の先端キャップ
   （１８）に設けた発光源用の穴（Ｈ）の透光性部材は、
   集光レンズ作用を与える半球状あるいは凸レンズ状の合
   成樹脂あるいはガラス製の部材であるか、あるいは集光
   レンズ作用のない平坦な合成樹脂あるいはガラス製の部
   材であることを特徴とする請求項５に記載の光脱毛装
   置。
7. 【請求項７】 発光源用の保持ブロック（１６）は熱伝
   導の良好で軽量の材料で形成され、その表面の一部また
   は全部が先端キャップ（１８）の内壁に接触しない状態
   で本体（１２）に保持されていて、先端キャップ（１
   ８）の接触円筒（２０）側に半導体レーザー発光素子
   （ＬＤ）から放出された光が集中する集束点（Ａ）の近
   傍に向かう少なくとも一つの貫通穴（３６）を設け、電
   気制御装置に設けた圧搾空気発生装置からの圧搾空気を
   ケーブル（２８）の空気導管（２２）を介して本体（１
   ２）の中空空間に導入し、この空気を保持ブロック（１
   ６）の表面に沿って移動させて前記貫通穴（３６）を経
   由して放出させ、前記接触円筒（２０）の側面に少なく
   とも一つの空気排出口（２６）を設けていることを特徴
   とする請求項６に記載の光脱毛装置。
8. 【請求項８】 発光源を白色ランプの少なくとも一つの
   グループと、半導体レーザー発光素子（ＬＤ）の複数の
   グループとに分け、半導体レーザー発光素子（ＬＤ）の
   一方のグループが発振している時、半導体レーザー発光
   素子（ＬＤ）の他のグループが休止し、半導体レーザー
   発光素子（ＬＤ）の光を照射する前に、および／または
   その間に、および／またはその後に白色ランプのグルー
   プを励起して白色光の照射が行えるように、前記電気制
   御装置が構成されていることを特徴とする請求項７に記
   載の光脱毛装置。
9. 【請求項９】 光脱毛装置の動作開始を指定するスイッ
   チ（３０）を本体（１２）に設け、半導体レーザー発光
   素子（ＬＤ）の発光出力に応じて所定の期間後に半導体
   レーザー発光素子（ＬＤ）の励起を中断するためのタイ
   マー回路を前記電気制御装置が保有していることを特徴
   とする請求項４または８に記載の光脱毛装置。