JP3035717U - 浴湯改質材 - Google Patents
浴湯改質材Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 天然鉱石を含有させた綿塊を詰め込んで成る
浸漬部材を浴槽内の浴湯に浸漬して入浴することによ
り、温泉に浴したような入浴効果が得られ、しかもその
浸漬部材を手足や顔などに直接擦り付けて美容効果を得
ることもできる新しいタイプの浴湯改質材を提供するこ
と。 【解決手段】 遠赤外線を放射する天然鉱石の微粒子1
を含有させた綿塊2を通水性のサック3に詰め込んで成
り、浴湯Hに浸漬させることにより、前記微粒子1の成
分を溶出させるようにするという手段を採用した。 【効果】 浴湯改質材を反復して使用することができ、
しかも、遠赤外線による秀れた温浴効果と天然鉱石の溶
出成分による美容効果とが同時に得られる。
浸漬部材を浴槽内の浴湯に浸漬して入浴することによ
り、温泉に浴したような入浴効果が得られ、しかもその
浸漬部材を手足や顔などに直接擦り付けて美容効果を得
ることもできる新しいタイプの浴湯改質材を提供するこ
と。 【解決手段】 遠赤外線を放射する天然鉱石の微粒子1
を含有させた綿塊2を通水性のサック3に詰め込んで成
り、浴湯Hに浸漬させることにより、前記微粒子1の成
分を溶出させるようにするという手段を採用した。 【効果】 浴湯改質材を反復して使用することができ、
しかも、遠赤外線による秀れた温浴効果と天然鉱石の溶
出成分による美容効果とが同時に得られる。
Description
【0001】
本考案は、新しいタイプの浴湯改質材、更に詳しくは、天然鉱石を含有させた 綿塊を詰め込んで成る浸漬部材を浴槽内の浴湯に浸漬して入浴することにより、 温泉に浴したような入浴効果が得られ、しかもその浸漬部材を手足や顔などに直 接擦り付けて美容効果を得ることもできる浴湯改質材に関するものである。
【0002】
最近、天然の温泉成分を乾燥・粉末化した入浴剤が広く市販されており、天然 の温泉と略同様な効果を一般家庭の風呂においても簡単に得ようとする試みの入 浴剤が種々提案されている。
【0003】 ところで、入浴剤としては、天然の温泉成分を粉末状または液体状に生成して それをフィルムで密閉包装したものが一般的である。このような入浴剤を使用す る場合には、フィルムを破ってそのフィルム内に充填した粉末状または液体状の 浴剤を浴槽内の浴湯に投入し、当該浴湯を掻き回してその浴剤を湯の中に万遍な く溶かした後、その湯の中に入浴者が浸かる。そして、入浴後に、溶かした入浴 剤を含む浴湯をすべて浴槽外へ排出して浴槽を空にすることになる。
【0004】 しかしながら、上記の如き粉末状または液体状の入浴剤を投入・排出する方式 にあっては、浴槽内の浴湯に溶かした入浴剤の効能が未だ残っているときでも、 入浴後には当該入浴剤を含む浴湯をすべて浴槽外へ排出してしまうため、入浴剤 が無駄になってしまい、入浴剤の有効利用を図れないという欠点があった。
【0005】 また、粉末状または液体状の入浴剤をすべて浴槽内の浴湯に万遍なく溶かして あるため、浴湯に浸かっている入浴者の全身に入浴剤の効能を分散的に及ぼすこ とはできるが、入浴者の手足や顔などに対し局部的に入浴剤の効能を集中させて 及ぼすことはできないという欠点があった。
【0006】
本考案は、従来の入浴剤に上記の如き欠点があったことに鑑みて為されたもの であり、天然鉱石を含有させた綿塊を詰め込んで成る浸漬部材を浴槽内の浴湯に 浸漬して入浴することにより、温泉に浴したような入浴効果が得られ、しかもそ の浸漬部材を手足や顔などに直接擦り付けて美容効果を得ることもできる浴湯改 質材を提供することを目的としたものである。
【0007】
本考案者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添附図面を参照 して説明すれば、次のとおりである。
【0008】 即ち、本考案は、遠赤外線を放射する天然鉱石の微粒子1を含有させた綿塊2 を通水性のサック3に詰め込んで成り、浴湯Hに浸漬させることにより、前記微 粒子1の成分を溶出させるようにするという手段を採用することによって、上記 課題を解決した点に特徴がある。
【0009】
以下、本考案を添附図面に示す実施形態に基いて更に詳しく説明する。なお、 図1は本考案の実施形態品である浴湯改質材の分解説明図、図2は同浴湯改質材 の斜視説明図、図3は同浴湯改質材を浴槽内の浴湯に浸漬させた状態を示した使 用説明図である。
【0010】 まず、本考案の実施形態品である浴湯改質材を図1および図2に基いて説明す る。図中、符号1で指示するものは、天然の温泉成分を含む天然鉱石の微粒子で あり、三仙石(台湾産の着色コーデライト系天然石を指す通称名)を粉末状に粉 砕したものである。この微粒子1においては、微粒子1を約40℃の浴湯に浸漬 させると、その浴湯の熱エネルギーを吸収しその熱エネルギーによって励起され た微粒子1の原子から遠赤外線が放射される。この遠赤外線は、他の光線に比し て透過性が強いので、入浴者の皮下組織(毛細血管)まで達し、その毛細血管を 拡張させて血行を良好にする作用を有する。また、天然鉱石としては、遠赤外線 を放射するものであれば何れの鉱石でもよく、蛇紋石や石英変岩石等を採択する ことも可能である。なお、天然鉱石に含まれる成分としては、二酸化珪素(Si O2 )、酸化ナトリウム(Na2 O)、酸化マグネシウム(MgO)、その他酸 化物がある。
【0011】 符号2で指示するものは、前記天然鉱石の微粒子1を含有させるための綿塊で あり、ポリエステル綿にて作製してある。この綿塊2には、粉末状に粉砕した天 然鉱石の微粒子1が練り込まれている。ちなみに、ポリエステル綿の製法は、従 来周知慣用の技術であり、製造に際して、前記微粒子1を練り込むことだけが相 違する。
【0012】 符号3で指示するものは、前記綿塊2を詰め込むためのサックであり、通水性 の素材にて袋状に作製してある。このサック3内には、天然鉱石の微粒子1を含 有させた綿塊2を詰め込み、その詰込口を糸にて縫い止めてある。前記サック3 は、制電、吸汗、防汚加工を施したポリエステル100 %から成り、通水可能とな っている。サック3の素材としては、通水可能であれば何れのものでもよく、例 えばポリエステルと綿の合成繊維を採択することも可能である。
【0013】 上記の如き天然鉱石の微粒子1、綿塊2および通水性サック3を組み合わせて 構成すると、図2に示すような浸漬部材Sが作製され、この浸漬部材S中には天 然の温泉成分を含む天然鉱石の微粒子1を含有させてあるので、天然の温泉と略 同様な効果を有する新しいタイプの浴湯改質材を得ることができる。
【0014】 こうして得られた綿塊状の浴湯改質材を、図3に示すように、浴槽T内の浴湯 Hに投入して浸漬させると、浴湯Hが通水性のサック3から浸漬部材Sの綿塊2 中に染み込んでその綿塊2中に含有される天然鉱石の成分が徐々に湯の中に溶出 する。このように綿塊2中に天然鉱石の微粒子1を含有させるという巧みな構成 を採用したことにより、従来の粉末状または液体状の入浴剤のように1回の入浴 ごとにすべての入浴剤を溶解・排出してしまうのでなく、入浴時には浸漬部材S を浴湯Hに浸漬させて当該綿塊2中の鉱石成分の一部を徐々に溶出させる一方、 入浴後には浸漬部材Sを浴湯Hから取り出して保管することができるので、浴湯 改質材から成る入浴剤を反復して使用することができ、入浴剤の有効利用を図る ことが可能となる。
【0015】 また、綿塊2中の天然鉱石の微粒子1は浴湯Hの熱エネルギーを吸収しその熱 エネルギーによって励起された微粒子1の原子から遠赤外線が放射されるので、 この遠赤外線により入浴者の毛細血管が拡張されて血行が良好になり、その結果 全身の新陳代謝が促進されて疲れや痛みなどを回復することが可能となる。しか も、天然鉱石から放射された遠赤外線が浴湯H中の水分子のクラスター(分子集 団)を切断することにより水分子の皮膚への付着力が増大するため、入浴者の皮 膚に対し秀れた保湿効果が得られてアトピー性皮膚炎患者の乾燥肌の改善にも大 いに役立つ。よって、遠赤外線による温浴効果・医療効果と天然鉱石の溶出成分 による美容効果とが同時に実現されて、更にこれらの相乗効果を期待することも できる。
【0016】 さらに、浴湯H中よりも鉱石成分を大量に含んでいる浸漬部材S自体を入浴者 の手足や顔などに直接擦り付けるという使い方ができるので、入浴者の手足や顔 などに対し局部的に浴湯改質材の効能を集中させて及ぼすことができ、より一層 秀れた美容効果が得られる。
【0017】 本考案の実施形態は概ね上記のとおりであるが、本考案は前述の実施形態に限 定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種 々の変更が可能であって、例えば、天然鉱石の微粒子1を含有させる綿塊2とし てポリエステル綿以外に木綿やビニロン綿を採用することも可能であり、このよ うな変更態様も本考案の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【0018】
以上実施形態を挙げて説明したとおり、本考案にあっては、天然鉱石の微粒子 を含有させた綿塊を浴湯改質材として採用したことにより、入浴時には改質材を 浴湯に浸漬させて当該綿塊中の鉱石成分の一部を徐々に溶出させる一方、入浴後 には改質材を浴湯から取り出して保管することができるので、従来の粉末状また は液体状の入浴剤のように1回の入浴ごとにすべての入浴剤を溶解・排出してし まうのでなく、反復して使用することが可能である。そのうえ、浴湯中よりも鉱 石成分を大量に含んでいる浴湯改質材自体を入浴者の手足や顔などに直接擦り付 けるという使い方ができるので、入浴者の手足や顔などに対し局部的に浴湯改質 材の効能を集中させて及ぼすことができ、一層秀れた美容効果が得られる。
【0019】 また、本考案にあっては、遠赤外線を放射する天然鉱石を使用しているので、 遠赤外線による秀れた温浴効果と天然鉱石の溶出成分による美容効果とが同時に 得られる。よって、上記の如く多数の効果を奏し、入浴の際における実用価値は 頗る大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態品である浴湯改質材の分解説
明図である。
明図である。
【図2】同浴湯改質材の斜視説明図である。
【図3】同浴湯改質材を浴槽内の浴湯に浸漬させた状態
を示した使用説明図である。
を示した使用説明図である。
1 天然鉱石の微粒子 2 綿塊 3 サック S 浸漬部材 T 浴槽 H 浴湯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
Claims (2)
- 【請求項1】 遠赤外線を放射する天然鉱石の微粒子1
を含有させた綿塊2を通水性のサック3に詰め込んで成
り、浴湯Hに浸漬させることにより、前記微粒子1の成
分を溶出させるようにしたことを特徴とする浴湯改質
材。 - 【請求項2】 遠赤外線を放射する天然鉱石の微粒子1
を含有させたポリエステル綿製の綿塊2を通水性のサッ
ク3に詰め込んで成り、浴湯Hに浸漬させることによ
り、前記微粒子1の成分を溶出させるようにしたことを
特徴とする浴湯改質材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996009301U JP3035717U (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 浴湯改質材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996009301U JP3035717U (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 浴湯改質材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3035717U true JP3035717U (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=32984069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996009301U Expired - Lifetime JP3035717U (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 浴湯改質材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3035717U (ja) |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP1996009301U patent/JP3035717U/ja not_active Expired - Lifetime
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