JP3035589B2 - 測定子交換式測定ヘッド及びそれを備えた自動寸法測定装置 - Google Patents

測定子交換式測定ヘッド及びそれを備えた自動寸法測定装置

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JP3035589B2
JP3035589B2 JP6271758A JP27175894A JP3035589B2 JP 3035589 B2 JP3035589 B2 JP 3035589B2 JP 6271758 A JP6271758 A JP 6271758A JP 27175894 A JP27175894 A JP 27175894A JP 3035589 B2 JP3035589 B2 JP 3035589B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被測定物(以下、「ワー
ク」という)の寸法を測定する測定ヘッド及びそれを備
えた測定装置に係わり、特に測定子を交換することによ
って多種類の寸法を1個の測定ヘッドで測定できる測定
子交換式測定ヘッドに関し、さらに、それを備えて自動
的にワークの寸法を測定する自動寸法測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ワークの穴径・軸径・穴の心間距離・穴
深さ等の寸法を自動的に測定する測定装置として、該当
するワークに専用に設計された専用測定機や、各種の測
定ヘッドを自動的に交換することによってある程度の種
類のワークの測定ができる測定ヘッド交換式測定機、さ
らに、1個の測定ヘッドで多種類のワークの測定ができ
る座標測定機が知られている。
【0003】この場合、専用測定機や測定ヘッド交換式
測定機の測定ヘッドとしては、一般的に差動トランス等
のアナログセンサーを用い、マスターゲージを基準とす
る比較測定方式が採用されているが、差動トランス等の
アナログセンサーの測定精度は一般的に測定範囲に反比
例するので、測定精度を高くするために測定範囲はあま
り広くとることができない。
【0004】また、図19及び図20に示すように、測
定子のワークへの当接姿勢がマスターゲージ測定時に対
して変化すると姿勢誤差が発生する。図19及び図20
はいずれも穴径を測定する場合の例で、図19は測定子
101が半径方向にずれた場合、図20は測定子101
が軸方向に傾いた場合である。図19で測定径U、ずれ
量εとすると、測定値Uaは次のようになる。 Ua2=U2−4ε2 図20で測定径V、傾きθとすると、測定値Vaは次の
ようになる。 Va=V/cosθ このため、例えば穴径を測定する場合には穴径の公差下
限値より僅かに小さい外径のガイドシャフトを測定子1
01の近傍に設けて、測定子101とともにワークに挿
入する。
【0005】したがって、測定範囲が広くとることがで
きないことと、ガイドシャフトを必要とすることから、
測定ヘッドは測定内容に合わせて専用に設計される。な
お、これらの測定ヘッドは一般的に2個の測定子101
がワークに同時に当接し1回の動作(穴径であれば穴へ
の挿入)で測定ができる機構になっている。以下、ここ
で述べた測定ヘッドを専用測定ヘッドと呼ぶ。
【0006】専用測定機は、前述した専用測定ヘッドが
すべての測定位置に取り付けられるので、前述した3種
類の測定機の中では測定時間を一番短くできる。
【0007】測定ヘッド交換式測定機の例としては、当
出願人から開示されている「特開平4−005510号
(計測機)」や、他の出願人から開示されている「特開
平4−74902号(自動内径測定装置及びその零点設
定方法)」及び「特開平4−74903号(自動測定装
置)」がある。
【0008】「特開平4−005510号」で開示され
ているものは、検出器装着部をホリゾンタルアーム形の
三次元移動機構に水平方向に設けて、3軸方向移動自在
に支持するとともに、複数の検出器を格納する検出器チ
ェンジャを設け、検出器チェンジャから対象ワークの測
定内容に該当する検出器を取り出し、検出器装着部に取
り付けて測定する。この場合、用いられている検出器、
つまり測定ヘッドは前述した専用測定ヘッドであり、穴
径だけでなく穴の心間距離等についても、それだけで測
定できる専用測定ヘッドを用いている。
【0009】また、「特開平4−74902号」及び
「特開平4−74903号」で開示されているものは、
着脱装置を固定ブリッジ形(テーブル移動形)等の三次
元移動手段(3軸の測長手段が内蔵されたもの)に下向
きに設けて、3軸方向移動自在に支持するとともに、測
定ヘッド(内径測定ゲージヘッドや接触式プローブ)を
格納するストッカを設け、ストッカから対象ワークの測
定内容に該当する測定ヘッド(内径測定ゲージヘッドや
接触式プローブ)を取り出し、着脱装置に取り付けて測
定する。この場合、測定ヘッドのうち内径測定ゲージヘ
ッドは前述した専用測定ヘッドで、これによってワーク
の内径を測定し、接触式プローブは次に述べるタッチプ
ローブであり座標測定機と同様にして穴の心間距離等を
測定する。
【0010】座標測定機は、測定ヘッドとしてタッチプ
ローブ(ワークに当接した瞬間に信号を出力する電子プ
ローブ)を直交する2軸方向、または互いに直交する3
軸方向に移動自在に支持するとともに、タッチプローブ
の座標位置を検出する測長手段を各軸に備え、ワークの
測定位置にタッチプローブを当接したときのタッチプロ
ーブの座標位置のデータを演算することによって、ワー
クの寸法を測定する。この場合はマスターゲージを基準
とする比較測定方式ではなく、測長手段そのものが基準
となる絶対測定方式である。汎用性があり専用測定機や
測定ヘッド交換式測定機に比べて一般的に低価格であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、専用測
定機は測定内容(測定項目の種類や測定寸法の種類)が
変わると新たに設計製造しなければならないため、測定
内容の変更に対応しにくいとともに、測定位置の数だけ
測定ヘッドの駆動手段が必要であるため高価格になると
いう問題がある。
【0012】また、測定ヘッド交換式測定機の例として
紹介した「特開平4−005510号」や、「特開平4
−74902号」及び「特開平4−74903号」は、
測定内容分の数だけ測定ヘッドが必要であるため、座標
測定機に比べて高価格になるとともに、測定ヘッドの交
換を頻繁に行う必要があるため専用測定機に対して測定
時間がかかるという問題がある。
【0013】さらに、座標測定機は、ワークの測定位置
を1点ずつしか測定できないため、専用測定ヘッドを用
いた専用測定機や測定ヘッド交換式測定機に比べて測定
時間がかかる(例えば穴径を決定するためには3点以上
の点が必要であるので、タッチプローブを3回以上当接
しなければならない)という問題がある。
【0014】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、多数の測定内容に低価格で対応できる測定ヘッ
ドを提供するとともに、その測定ヘッドを用いて測定時
間が短く低価格の自動寸法測定装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、測定子を穴径測定用や点測定用等の測定
子ユニットにまとめ、検出センサーは交換せず、測定子
ユニットを交換するとともに、測定範囲の広い検出セン
サーを用いて1種類の測定子の測定範囲を広くする。
【0016】すなわち、測定ヘッドを、(イ)検出セン
サーが内蔵された測定ヘッド本体と、(ロ)一方の端が
ワークに当接し、他方の端が検出センサーに当接する測
定子を備えた測定子ユニットと、(ハ)測定ヘッド本体
に対する測定子ユニットの取付位置を決める位置決め手
段と、(ニ)測定ヘッド本体に測定子ユニットを固定す
るとともに測定ヘッド本体から測定子ユニットを解放す
る着脱手段と、から構成した。
【0017】この場合、位置決め手段を、測定ヘッド本
体と測定子ユニットが係合する2つの係合面のうち、一
方の面の絶縁部分に2個1組で3組の導電性の球体を同
一円周上中心角約120度間隔で固着し、他方の面の絶
縁部分に3個の導電性の円筒体を3組の球体に対応する
位置に固着するとともに、3組の球体と3個の円筒体と
で構成する3箇所すべての接触点が接触した場合に、3
組の球体が導通して信号を出力する接点回路を設けて構
成した。
【0018】また、検出センサーをディジタル測長セン
サーとし、同一円周上中心角約90度間隔で4個設け
た。
【0019】また、測定子を測定方向と反対方向に移動
する逃がし手段を、測定ヘッド本体の検出センサー近傍
4箇所に設けた。
【0020】さらに、測定子ユニットの1つの種類(測
定子ユニット40)を、位置決め手段及び着脱手段によ
って測定ヘッド本体に位置決めされるとともに着脱自在
に構成されたユニットベースに、測定子を揺動自在に支
持する4個の支持機構を同一円周上中心角約90度間隔
で設け、測定子を、一方の端がワークに当接し他方の端
が検出センサーに当接するとともに、直交する2方向の
互いに離れる方向に測定方向を有するようにし、さら
に、測定子を測定方向に付勢する付勢手段を設けて構成
した。
【0021】また、測定子ユニットの他の種類(測定子
ユニット60)を、位置決め手段及び着脱手段によって
測定ヘッド本体に位置決めされるとともに着脱自在に構
成されたユニットベースに、測定子を揺動自在に支持す
る1個の板バネ支持機構を設け、1個の測定子を、一方
の端がワークに当接し他方の端が検出センサーに当接す
るように構成した。
【0022】さらに、本発明は、前記目的を達成するた
めに、自動寸法測定装置を、(イ)測定子交換式測定ヘ
ッドを互いに直交する3軸方向に移動自在に支持すると
ともに自動的に駆動し、さらに、測定子交換式測定ヘッ
ドの三次元座標位置を検出する測長手段を備えた三次元
座標測定機と、(ロ)三次元座標測定機に支持された測
定子交換式測定ヘッドの測定ヘッド本体と、(ハ)少な
くとも1個の測定子ユニット40と、(ニ)少なくとも
1個の測定子ユニット60と、(ホ)三次元座標測定機
の固定部分に設けられ、複数の測定子ユニットを格納す
る測定子格納ラックと、(ヘ)三次元座標測定機の固定
部分に設けられ、測定子交換式測定ヘッドを校正する基
準となるマスターゲージと、から構成した。
【0023】
【作用】本発明に係る測定子交換式測定ヘッドによれ
ば、測定子が備えられた測定子ユニットが、検出センサ
ーを内蔵した測定ヘッド本体に着脱自在に構成され、測
定内容が変わると測定子ユニットのみが交換される。こ
の場合、測定子ユニットと測定ヘッド本体は、係合する
一方の面に固着された2個1組で3組の球体と、他方の
面に固着された3個の円筒体とによって位置決めされる
とともに、着脱手段によって固定または解放され、さら
に、3箇所すべての接触点が接触した場合に位置決めの
確認信号が出力される。
【0024】また、測定子が4個の測定子ユニット40
は主として穴径測定に、測定子が1個の測定子ユニット
は1点測定(端面、穴深さ等)に使用される。検出セン
サーは4個備えられているが、測定子が1個の測定子ユ
ニット60の場合は、1個の検出センサーのみが使用さ
れる。検出センサーにはディジタル測長センサーが用い
られているので、1種類の測定子ユニットで広い範囲の
測定ができる。
【0025】さらに、本発明に係る自動寸法測定装置に
よれば、予め複数の測定子ユニットを格納ラックに格納
しておくが、測定する寸法や測定位置が変わっても、ワ
ークの測定項目と測定寸法がその測定子ユニットの測定
対象範囲内にあるうちはそのままの測定子ユニットで測
定が継続される。測定項目が変わったり測定寸法がその
測定子ユニットの測定対象範囲から外れた場合は測定子
ユニットが交換される。測定ヘッドは各測定子ユニット
ごとにマスターゲージによって校正される。ワークの各
測定値は、測定ヘッドの検出センサーによって検出され
た値と三次元座標測定機の測長手段によって検出された
値から算出される。
【0026】
【実施例】以下、本発明に係る測定ヘッドの好適な実施
例を説明する。 測定ヘッドの実施例1 図1から図5に本発明に係る測定ヘッドの実施例1を示
す。実施例1では、測定ヘッドは測定ヘッド本体20に
主として穴径測定用の測定子ユニット40が装着されて
いる。図1は、測定子ユニット40が測定ヘッド本体2
0に装着された状態を示す図、図2は図1のA矢視図
(正面図)でカバー55が外された状態、図3は図1の
B−B断面に相当する部分で、位置決め部分を展開して
接点回路を模式的に表現した図、図4は測定子ユニット
40を測定ヘッド本体20から取り外した状態を示す
図、図5は測定子ユニット40が装着されていない状態
の測定ヘッド本体20を示す図である。
【0027】まず、測定ヘッド本体20について説明す
る。図1・図3・図5において、外形が円形で脚21a
が形成された取付台21に外形が円形の本体ベース22
がネジ等で固定され、本体ベース22の外周近傍には同
一円周上中心角約90度間隔で4箇所に4個の検出セン
サー36が取り付けられている。検出センサー36はデ
ィジタル測長センサーである。この明細書でいうディジ
タル測長センサーとはスケールに光学的または磁気的目
盛りが設けられ、その目盛りを計数することによって測
定長さを得るセンサーをいい、これらのセンサーは測定
距離が長くなっても精度はほとんど変わらないので、三
次元座標測定機の測長手段にも用いられている。
【0028】本体ベース22の測定子ユニット40側
(以下、「F方向」または「F側」という)には、検出
センサー36より内側の同一円周上中心角約120度間
隔に、2個1組で後述する円筒体42を挟む導電性の球
体23が3組固着されている。球体23が固着されてい
る部分は他と電気的に絶縁されており、図3に示すよう
に、6個の球体23には円筒体42を挟む2個同士を除
いて隣同士の球体23間に電線24aが接続されるとと
もに、電源24bと信号出力部24cが接続されて接点
回路24が構成されている。
【0029】また、本体ベース22の中央には着脱シリ
ンダー25が固着され、着脱シリンダー25の一端はキ
ャップ26で覆われ、キャップ26側から圧縮空気が供
給される。着脱シリンダー25内には着脱ピストン27
が摺動自在に設けられるとともに、着脱ピストン27は
圧縮バネ28によって後述する三次元座標測定機10の
Yスピンドル15側(以下、「G方向」または「G側」
という)に付勢されている。また、着脱ピストン27の
先端の同一円周上に少なくとも2個形成された穴に、チ
ャック球体29が着脱ピストン27の半径方向移動自在
で内側には抜けないように設けられている。
【0030】さらに、本体ベース22には検出センサー
36と同一中心角方向の内側4箇所に、逃がしシリンダ
ー31が4個固着され、逃がしシリンダー31の一端は
キャップ32で覆われ、キャップ32側から圧縮空気が
供給される。逃がしシリンダー31内にはピストン33
が摺動自在に設けられるとともに、ピストン33は圧縮
バネ34によってG方向に付勢されている。取付台21
と本体ベース22の外周にはカバー37が設けられてい
る。
【0031】次に、測定子ユニット40について説明す
る。図1・図2・図3・図4において、ユニットベース
41は外形が円形で、G側には本体ベース22に固着さ
れた3組の球体23に対応する位置に、3個の導電性の
円筒体42が軸方向をユニットベース41の中心に向け
て固着されている。球体23と同様に、円筒体42が固
着されている部分も他と電気的に絶縁されている。ただ
し、この例では円筒体42は半円筒形状のものが用いら
れている。
【0032】ユニットベース41の外周の1箇所には、
測定子ユニット40が後述する測定子格納ラック70に
格納されたときに姿勢が変わらないようにするために、
切り欠き41aが形成されている。また、G側の中央に
は軸部41aが形成され、軸部41aには軸部41aの
半径方向に移動自在であるが軸方向には抜けないように
支持されたチヤックリング43が取り付けられている。
【0033】ユニットベース41のF側には、軸受けベ
ース44が固着され、軸受けベース44には中央付近に
同一円周上中心角約90度間隔で4箇所に軸受け部44
aが形成されている。軸受け部44aには支軸46が深
溝玉軸受け45に揺動自在に支持され、支軸46には略
L字形の測定子48が固定されている。深溝玉軸受け4
5は支軸46に設けられた皿バネ47及びナット46a
によって軸方向に予圧がかけられて内外輪と鋼球のすき
まが押さえられている。
【0034】また、軸受けベース44の側面4箇所に
は、側面の一端に固着された軸49に回転自在にプーリ
50が支持され、測定子48のフック部48aに取り付
けられたワイヤ52がプーリ50を介して引っ張りバネ
53に取り付けられている。引っ張りバネ53の他端
は、軸受けベース44の側面の他端に設けられたバネ掛
け51に掛けられている。さらに、測定子48の一方
(検出センサー36側)の先端には先端球48bが固着
され、他方(ワークに当接する側)の先端には先端球4
8cが固着されているとともに、フック部48aの近傍
にはストッパー54が取り付けられている。55は測定
子ユニット40のカバーである。
【0035】次に、このように構成された測定ヘッドの
測定ヘッド本体20と測定子ユニット40の取付関係及
び作用について説明する。測定子ユニット40は測定ヘ
ッド本体20から解放されると、測定子48がストッパ
ー54によって拘束されるまで開いて図4のようにな
り、この状態で測定子格納ラック70に格納されている
が、測定ヘッド本体20が図5に示す状態(着脱シリン
ダー25に圧縮空気が供給され、逃がしシリンダ31に
は圧縮空気が供給されていない)でF方向に移動する
と、測定子ユニット40のチャックリング43が測定ヘ
ッド本体20のチャツク球体29を外側に押し退け、着
脱ピストン27先端の穴27aに入る。
【0036】この状態から着脱シリンダー25の圧縮空
気を解放すると圧縮バネ28によって着脱ピストン27
がG方向に移動するので、チャツク球体29は着脱シリ
ンダー25の大径部25aから小径部25bに移動して
チャックリング43のテーパ部43aに当接しチャック
リング43をG方向に引き込む。これによって、本体ベ
ース22に固着された3組の球体23とユニットベース
41に固着された3個の円筒体42が当接して、測定ヘ
ッド本体20に測定子ユニット40が固定される。この
結果、図3に示すように、接点回路24が閉回路になる
ので信号出力部24cから信号が出力される。
【0037】測定ヘッド本体20に測定子ユニット40
が固定されると、検出センサー36のスピンドル36a
が測定子48の先端球48bに当接されるので測定可能
状態となるが、測定子48は外側に開いた状態(図1で
仮想線)になっているので、逃がしシリンダ31に圧縮
空気を供給しピストン33によって測定子48を閉じた
状態(図1で実線)にした後、測定対象の穴に挿入す
る。次に、逃がしシリンダ31の圧縮空気を解放すると
ピストン33がG方向に移動し、測定子48が開いて先
端球48cが測定位置に当接する。
【0038】この場合、測定子48の揺動支点から検出
センサー36までの距離をC、測定子48の先端球48
cまでの距離をDとすると、検出センサー36のスピン
ドル36aの変位量は測定寸法のおよそ「C/D」倍と
なるが、厳密には円弧誤差が生じるので、後述するよう
にマスターゲージ80により校正する。この例ではC/
D=1/3程度にとっており、前述したように検出セン
サー36にはディジタル測長センサーが用いられ測定可
能範囲が広くなっているので、この測定子ユニット40
でEaからEb(例えば10mm程度から50mm程度)ま
での穴径寸法が測定できる。
【0039】なお、測定対象の穴径や穴位置深さの範囲
が広い場合は、測定子ユニット40の測定子48の形状
(D寸法やEaからEbの範囲)をいくつかの範囲に区
分して測定子ユニット40を準備しておく。
【0040】また、測定子ユニット40は主として穴径
測定に用いるが、測定子48を1つずつ使用することも
できる。例えば、測定可能最大径Ebより大きい穴径を
測定する場合、測定子48の先端球48cが穴の測定面
に当接して検出センサー36から所定の値が検出される
まで測定ヘッドを4方向に移動させ、三次元座標測定機
で検出された測定ヘッドの移動量と検出センサー36か
らの検出値を演算して穴径を算出する。軸径等について
も、同様にすれば測定子ユニット40を装着した測定ヘ
ッドで測定することができる。
【0041】測定ヘッドの実施例2 図6及び図7に本発明に係る測定ヘッドで、測定子が1
個の測定子ユニット60を示す。図6が側面図で測定ヘ
ッド本体20に装着されている状態、図7が正面図でカ
バー69が外された状態である。
【0042】図6及び図7において、ユニットベース6
1はユニットベース41と同じ形状寸法で、G側には本
体ベース22に固着された3組の球体23に対応する位
置に3個の円筒体42が固着されているとともに、ユニ
ットベース61の外周の1箇所には切り欠き61aが形
成されている。また、図には現れないがユニットベース
61のG側の中央には軸部61aが形成されチヤックリ
ング43が取り付けられている。
【0043】ユニットベース61のF側には、支点ブロ
ック62が固着され、支点ブロック62にはL字形の板
バネ63がバネ押さえ64によって両端が固定されてい
る。板バネ63の角部分には測定子65がバネ押さえ6
6とで板バネ63を挟んで取り付けられており、測定子
65にはバー65aが固着されて略L字形に形成される
とともに、検出センサー36側の先端には先端球65b
が固着され、バー65aの先端(ワークに当接する側)
には先端球65cが固着されている。また、測定子65
にはバネガイド67が取り付けられ、バネガイド67に
支持されて圧縮バネ68が設けられている。69は測定
子ユニット60のカバーである。
【0044】次に、このように構成された測定子ユニッ
ト60の作用について説明する。ただし、測定ヘッド本
体20に対する測定子ユニット60の位置決め及び固定
方法は測定子ユニット40の場合と同様であるので説明
は省略する。
【0045】前述した測定子ユニット40で穴径を測定
する場合は、4個の検出センサー36で検出された値を
演算して穴径を算出し、三次元座標測定機で検出された
測定ヘッドの座標値は、検出センサー36で検出された
値の補正や測定された穴と穴との心間距離の測定等に用
いられるが、測定子ユニット60の場合は、基本的な測
定値は三次元座標測定機で検出された測定ヘッドの座標
値で、従来から三次元座標測定機に用いられている変位
プローブ(ある範囲の測定が可能な電子プローブで、な
らいプローブともいわれている)と同じように用いられ
る。
【0046】したがって、測定子65の変位量は測定子
ユニット40の測定子48に比べて非常に小さくてよい
ので、測定ヘッド本体20に固定された状態で測定子6
5の先端球65cが所定の位置になるように圧縮バネ6
8の圧力が調整される。当然、逃がしシリンダ31によ
る逃がしは必要なく、ピストン33は後退したままの状
態にする。
【0047】この場合、測定子65の揺動支点(角部
分)から検出センサー36までの距離をH、先端球65
cまでの距離をI及びJとすると、検出センサー36の
スピンドル36aの変位量は、K及びL方向で測定寸法
のおよそ「H/J」倍、G方向で測定寸法のおよそ「H
/I」倍となる。なお、測定子ユニット60の測定方向
はG・K・Lの方向であるが、支点ブロック62関係や
測定子65の向きをK・Lと直角方向にした測定子ユニ
ットを構成すると、K・Lと直角方向及びG方向に測定
できる測定子ユニットとなる。
【0048】図8及び図9に本発明に係る測定ヘッドの
測定子ユニット40や測定子ユニット60を格納する測
定子格納ラック70の要部を示す。図8が正面図、図9
が側面図で、測定子ユニット40が格納されている状態
である。図8及び図9において、格納ベース71は測定
ヘッド出し入れ自在に略半円形の切り欠き部71aが所
定の間隔で形成されている。また、切り欠き部71aに
は測定子ユニット40のユニットベース41の外径及び
幅より一回り大きい溝71bが形成されるとともに、切
り欠き部71aの周辺近傍には圧縮バネ73で付勢され
たピン72が複数設けられ、ユニットベース41を溝7
1bの端面に押しつけている。さらに、溝71bの1箇
所N方向に向け位置決めピン75が固着され、ユニット
ベース41に形成された切り欠き41aと係合してい
る。
【0049】このように構成された測定子格納ラック7
0に測定子ユニット40を格納する場合、測定子ユニッ
ト40は測定ヘッド本体20に固定された状態で図8の
M方向から溝71bにユニットベース41が所定の位置
まで挿入され、ユニットベース41の切り欠き41aが
位置決めピン75に係合する。次に、着脱シリンダー2
5に圧縮空気が供給されて着脱ピストン27がF方向に
移動し、チャツク球29が小径部25bから大径部25
aに移動して、ユニットベース41のチャックリング4
3がチャック球体29から解放される。この後、測定ヘ
ッド本体20がG方向に移動して、測定子ユニット40
から離れ測定子ユニット40の格納が完了する。
【0050】また、測定子格納ラック70から測定子ユ
ニット40を取り出す場合は、測定ヘッド本体20の中
心と測定子ユニット40の中心が概略一致した位置で、
測定ヘッド本体20がF方向に移動し、測定子ユニット
40のチャックリング43が測定ヘッド本体20のチャ
ツク球体29を外側に押し退け、着脱ピストン27先端
の穴27aに入る。次に、着脱シリンダー25から圧縮
空気が解放され着脱ピストン27がG方向に移動して、
ユニットベース41のチャックリング43がチャック球
体29によってG方向に引き込まれ、測定ヘッド本体2
0に測定子ユニット40が固定される。この後、測定ヘ
ッド本体20を図8のN方向に移動して測定子ユニット
40を測定子格納ラック70から取り出す。測定子ユニ
ット60を格納あるいは取り出す場合も同様である。
【0051】なお、測定子ユニット40、60は格納さ
れている状態ではピン72に押圧されて溝71bのG側
に当接しているが、格納あるいは取り出すときは、測定
ヘッド本体20の目標位置を溝71bとユニットベース
41、61との幅隙間の半分程度F方向に設定する。こ
れによって、測定子格納ラック70に対する測定ヘッド
本体20のF及びG方向の位置決め誤差が吸収される。
また、測定子格納ラック70に対する測定ヘッド本体2
0のM及びN方向と直角な方向は、溝71bとユニット
ベース41、61との半径方向隙間で吸収する。
【0052】次に、本発明に係る測定ヘッドを自動三次
元座標測定機に組み込んだ自動寸法測定装置の例を説明
する。図10(正面図)及び図11(側面図)に示す三
次元座標測定機10はホリゾンタルアーム形の三次元座
標測定機で、ベース11に載置されたX軸案内部12上
にXキャリッジ13がX軸方向移動自在に支持されてい
る。Xキャリッジ13にはZ軸案内部が設けられてい
て、Z軸案内部に沿ってZキャリッジ14がZ軸方向移
動自在に支持され、Zキャリッジ14に内蔵されたY軸
案内部に沿ってYスピンドル15がY軸方向移動自在に
支持されている。また、各案内部には自動駆動機構及び
測長手段が内蔵されており、これによって、Yスピンド
ル15の先端は互いに直交するXYZの3軸方向に移動
自在となり自動的に駆動されるとともに、座標位置が検
出される。
【0053】Yスピンドル15の先端には本発明に係る
測定ヘッドの測定ヘッド本体20が取り付けられてお
り、測定ヘッド本体20には測定子ユニット60が装着
されている。また、ベース11には測定子ユニット40
や測定子ユニット60を格納する測定子格納ラック70
及びマスターゲージ80が設けられている。ワークは図
示していないが、ベース11上またはベース11の前方
に設けられた搬送ラインのテーブル上に載置される。
【0054】このように構成された自動寸法測定装置で
ワークを測定する場合、まず、測定子ユニット40や6
0が装着された状態でマスターゲージ80を測定して、
測定ヘッドの校正(マスターゲージ80に対する測定子
ユニットの位置関係、測定子48や65の位置と検出セ
ンサー36の検出値の関係等)を行う。マスターゲージ
80は図12に示すように角形リング形状をしていて中
央の穴81aの直径P及び中心81bから4面(81c
・81d・81e・81f)までの距離Qa・Qb・Q
c・Qdが既知であり、支持台82を介してベース11
に固定されている。
【0055】まず、測定子ユニット40を装着したとき
の校正は次のように行う。測定子48をマスターゲージ
80の穴81aに挿入したところ、図12に示すよう
に、測定子ユニット40の中心48d(同じ軸方向の測
定子48の先端球48cの中心を結んだ2つの線の交
点)が、X軸方向にα、Z軸方向にβだけ偏心していた
と仮定する。この状態では先端球48cは穴81aの直
径部分に当接していないので、検出センサー36の検出
値が大きくなる方向に測定ヘッドを移動させ、検出セン
サー36の検出値が最大になったところを、測定子ユニ
ット40の中心48dがマスターゲージ80の中心81
bと一致した位置とみなし、このときの測定ヘッドのX
軸及びZ軸座標値をその測定ヘッドのX軸及びZ軸座標
値基準とする。
【0056】この後、各測定子48の位置と検出センサ
ー36の検出値の関係を校正するが、前述した測定子ユ
ニット40の中心位置設定も含めて、Z軸方向を例にし
て詳述する。図13から図15は測定子ユニット40を
装着した測定ヘッドの校正方法を説明するため模式図で
ある。
【0057】図13は測定子ユニット40の中心位置設
定を示す図で、マスターゲージ80の穴81aを測定し
て検出センサー36の検出値が最大になった状態を表し
ている。このときの検出センサー36の検出値がRo、
測定ヘッドの座標値がZoである。
【0058】次に、測定ヘッドをマスターゲージ80の
外側下側に出し、検出センサー36の検出値がRoにな
るまで上側の測定子48をマスターゲージ80の面81
fに当接させるとともに、このときの測定ヘッドの座標
値Zaを記憶する(図14の左側)。この状態から測定
ヘッドをさらに上側に座標値Zbまで移動させ、そのと
きの検出センサー36の検出値Raを読みとる(図14
の右側)。これによって、上側の測定子48の変位量に
対する検出センサー36の検出値の変化量の比kaが次
のように求められる。 ka=(Ra−Ro)/(Zb−Za) この操作を所定の間隔ごとに、また、下方向にも行う。
【0059】なお、図14の左側から明らかなように、 Zo−Za=Qd+P/2 であるから、三次元座標測定機10で検出された座標値
(Zo−Za)をマスターゲージ80の値(Qd+P/
2)で校正することもできる。
【0060】こうして測定ヘッドの校正を行った後、ワ
ークの穴径を測定した例が図15で、上側の測定子48
による検出センサー36の検出値がRb、測定ヘッドの
座標値がZcであったとすると、Zcからワークの穴の
測定面までの距離Saは次のように求まる。 Sa=(Rb−Ro)/ka 同様にして、下側の測定子48も校正しておくと、検出
センサー36の検出値RcによってZcからワークの穴
の測定面までの距離Sbが求まるので、これからワーク
の穴径が「Sa+Sb」として求められる。
【0061】また、このとき、ワークの穴の中心の座標
値は次のようになる。 Zc+(Sa−Sb)/2
【0062】測定子ユニット60を装着したときの校正
は次のように行う。この例の測定子ユニット60ではY
の1方向及びZの2方向の測定が可能であるので、マス
ターゲージ80のZ方向の2面(81d・81f)及び
端面81gを測定し、測定子ユニット40を装着したと
きと同様に測定子65の先端球65cの位置と検出セン
サー36の検出値の関係を算出する。
【0063】この場合、測定子ユニット40でY軸方向
は測定しないので、Y軸方向については測定子ユニット
60を装着したときと測定子ユニット40を装着したと
きの相関関係は不要であるが、Z軸方向については測定
子ユニット40を装着してマスターゲージ80のZ方向
の2面(81d・81f)の座標値を求めおき、この座
標値を用いて測定子ユニット60を装着した測定ヘッド
の校正する。
【0064】つまり、図16の左側に示すように、測定
子ユニット40を装着した測定ヘッドでマスターゲージ
80の面81fを測定したときの座標値をZcとし、測
定子ユニット60を装着した測定ヘッドの測定子65の
先端球65cをマスターゲージ80の面81fに当接さ
せたとき(測定子65を中立の状態から少し変位させた
状態)の検出センサー36の検出値をRd、測定ヘッド
の座標値をZdとすると、検出センサー36の検出値が
Rdと検出されたときの、先端球65cの上側が当接し
ている面の座標値をZcに設定する。
【0065】また、この状態から、図16の右側に示す
ように、測定ヘッドを「Ze−Zd」だけ上方に移動
し、そのときの検出センサー36の検出値をReとする
と、先端球65cの変位量に対する検出センサー36の
検出値の変化量の比kbは次のようになる。 kb=(Re−Rd)/(Ze−Zd)
【0066】このようにして、マスターゲージ80の面
81fの座標値Zcに対するZdとRdの関係及びkb
を求めた後、図17に示すようにワークの下面を測定す
ると、ワークの下面のZ軸座標値Zgは次のように求め
ることができる。このときの測定ヘッドのZ軸座標値を
Zf、検出センサー36の検出値をRfとすると、測定
子65の変位量は、 (Rf−Rd)/kb であるから、 Zg=Zf−Zd+Zc−(Rf−Rd)/kb となる。
【0067】マスターゲージ80の位置に対する測定ヘ
ッドの位置関係の校正は三次元座標測定機10に電源を
入れた後に必ず行う必要があるが、測定子の変位量と検
出センサー36の検出値の変化量の比kaやkbの校正
は、測定前にまとめて行うか、測定子ユニット40、6
0を交換する都度行うかいずれでもよい。
【0068】測定ヘッドの校正が完了すると、次に、測
定子ユニット60を装着した測定ヘッドでワークの基準
面等を測定して、三次元座標測定機10のXYZ座標基
準位置とワークの位置関係やXYZ座標軸に対するワー
クの傾き量を得る。この後、ワークの端面や穴の深さ等
を測定する場合は測定子ユニット60のままでよいが、
穴径を測定する場合は、測定子ユニット60を測定子ユ
ニット40に替えて測定する。
【0069】穴径を測定する場合、従来の技術で説明し
たように、測定子のワークへの当接姿勢がマスターゲー
ジ測定時に対して変化すると姿勢誤差が発生する。ただ
し、本発明にかかる測定ヘッドでは穴の4方向を測定し
て4個の測定値から穴径を算出する(3つの測定値があ
れば穴径が特定できる)ので、従来の技術で説明したよ
うに測定子が半径方向にずれても(図19)、正確に測
定できる。本発明にかかる測定子ユニット40を装着し
た測定ヘッドで必要な補正は穴の測定面が三次元座標測
定機の座標軸に対して傾いた場合(図20に示した例と
同じ)であり、これを図18に示す。
【0070】この場合は、あらかじめ測定子ユニット6
0でワークの基準面Waを測定して三次元座標測定機の
座標軸に対する傾き量を求めておき、それを用いて補正
する。ただし、ワークの基準面Waに対して穴の測定面
が直角になっていないことがあらかじめ分かっている穴
については、その傾き分も補正する。三次元座標測定機
の座標軸に対するワークの基準面Waの傾きをγ゜、ワ
ークの基準面Waに対すると穴の傾きをδ゜、2個の検
出センサー36の値の演算値をTaとすると、穴径Tは
次のようになる。 T=Ta×cos(γ+δ−90)
【0071】なお、本発明は以上に説明した内容に限ら
ず、次の場合にも適用できる。
【0072】位置決め手段を、測定ヘッド本体20に2
個1組で3組の球体23を固着し、測定子ユニット40
や60に3個の円筒体42を固着して設けたが、これと
反対に設けてもよいし、2個1組で3組の球体23の代
わりに2個1組で3組の円筒体をV字形に設けてもよ
い。
【0073】測定ヘッド本体20に4個の検出センサー
36を設け、測定子ユニット40に測定子を4個設けた
が、3個ずつとしてもよい。
【0074】検出センサー36を測定範囲が長くてもあ
まり精度が変わらないディジタル測長センサーとした
が、高い測定精度が要求されない場合は、測定子48の
レバー比(C/D)を小さくして測定範囲が広くとれな
いセンサー(差動トランス等)を用いてもよい。
【0075】測定子ユニット40の測定子48の支持機
構を深溝玉軸受け45による軸受け部44aとしたが、
測定子48の揺動角度が小さい場合は、測定子ユニット
60のように板バネ支持機構としてもよい。
【0076】測定子逃がしシリンダー31を測定ヘッド
本体20に設けたが、測定子ユニット40に設けて、測
定ヘッド本体20に固定された後に測定ヘッド本体20
側から圧縮空気が供給される方法でもよい。
【0077】測定子逃がしシリンダー31は測定子ユニ
ット40の着脱時には圧縮空気が供給されない状態とし
たが、圧縮空気が供給される状態としてもよい。
【0078】測定子ユニット40や60と測定ヘッド本
体20との着脱手段は従来から用いられている方法であ
り、他の方法でもよいことはいうまでもない。
【0079】測定子格納ラック70についても一つの例
であり、他の方法でもよい。測定子格納ラック70の構
造によって、ユニットベース41や61の形状を変更す
れば本発明は適用できる。
【0080】三次元座標測定機は実施例で示したホリゾ
ンタルアーム形以外にも、ブリッジ門移動形の三次元座
標測定機や他の構造形式のものについても、本発明に係
る測定ヘッドを用いてワークを測定することができる。
ただし、測定ヘッドを装着する軸が下向きの場合は、測
定子格納ラック70を水平方向(G方向を上)に配設す
るとともに、マスターゲージ80の姿勢も端面80gを
上向きにする。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る測定子
交換式測定ヘッドによれば、測定子を穴径測定用や点測
定用等の測定子ユニットにまとめ、検出センサーは交換
せず、測定子ユニットを交換するとともに、測定範囲の
広い検出センサーを用いたので、多数の測定内容に低価
格で対応できる測定ヘッドを提供することができる。
【0082】また、この測定ヘッドを自動三次元座標測
定機に装着して自動寸法測定装置を構成した。したがっ
て、多数の測定内容に対しても低価格であり、測定子の
交換も頻繁に行う必要がないので測定時間が短い自動寸
法測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測定ヘッド実施例1の測定子ユニ
ット40が測定ヘッド本体に固定された状態を示す図
【図2】図1のA矢視図(正面図)
【図3】図1のB−B断面に相当する部分で、位置決め
部分を展開して接点回路を模式的に表現した図
【図4】本発明に係る測定ヘッド実施例1の測定子ユニ
ット40を測定ヘッド本体から取り外した状態を示す図
【図5】本発明に係る測定子ユニットが装着されていな
い状態の測定ヘッド本体を示す図
【図6】本発明に係る測定ヘッド実施例2の測定子ユニ
ット60が測定ヘッド本体に固定された状態を示す図
(側面図)
【図7】図6の正面図
【図8】本発明に係る測定ヘッドの測定子ユニットを格
納する測定子格納ラックの要部を示す図(正面図)
【図9】図8の側面図
【図10】本発明に係る自動寸法測定装置の正面図
【図11】本発明に係る自動寸法測定装置の側面図
【図12】マスターゲージの概要図
【図13】測定子ユニット40の中心位置設定方法を説
明する図
【図14】測定子ユニット40の測定子の変位量に対す
る検出センサー検出値の変化量を求める方法を説明する
【図15】測定子ユニット40を装着した測定ヘッドで
ワークの穴径を測定する例を示す図
【図16】測定子ユニット60の測定子の変位量に対す
る検出センサー検出値の変化量を求める方法を説明する
【図17】測定子ユニット60を装着した測定ヘッドで
ワークの端面を測定する例を示す図
【図18】本発明に係る測定ヘッドで三次元座標測定機
の座標軸に対して傾いた穴を測定した場合の補正を説明
する図
【図19】従来の測定ヘッドで測定子が半径方向にずれ
た場合の誤差を説明する図
【図20】従来の測定ヘッドで測定子が軸方向に傾いた
場合の誤差を説明する図
【符号の説明】
20……測定ヘッド本体 22……本体ベース 23……2個1組の球体 24……接点回路 25……着脱シリンダー 27……着脱ピストン 29……チャック球体 31……逃がしシリンダー 33……ピストン 36……検出センサー 36a…スピンドル 40……測定子ユニット 41……ユニットベース 42……円筒体 43……チャックリング 46……支軸 48……測定子 48b…先端球 48c…先端球 53……引っ張りバネ 54……ストッパー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00 - 21/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出センサーが内蔵された測定ヘッド本体
    と、 一方の端が被測定物に当接し、他方の端が前記検出セン
    サーに当接する測定子を備えた測定子ユニットと、 前記測定ヘッド本体に対する前記測定子ユニットの取付
    位置を決める位置決め手段と、 前記測定ヘッド本体に前記測定子ユニットを固定すると
    ともに、前記測定ヘッド本体から前記測定子ユニットを
    解放する着脱手段と、 から構成され、前記位置決め手段が、 前記測定ヘッド本体と前記測定子ユニットが係合する2
    つの係合面のうち、一方の面の絶縁部分に同一円周上中
    心角約120度間隔で固着された2個1組で3組の導電
    性の球体と、 前記係合面の他方の面の絶縁部分に前記球体に対応する
    位置に固着された3個の導電性の円筒体と、 前記3組の球体と前記3個の円筒体とで構成する3箇所
    すべての接触点が接触した場合に、前記3組の球体が導
    通して信号を出力する接点回路と、 から構成され、 前記検出センサーが、ディジタル測長センサーで、同一
    円周上中心角約90度間隔で4個設けられ、 前記測定子を測定方向と反対方向に移動する逃がし手段
    を、前記測定ヘッド本体の前記検出センサー近傍4箇所
    に設け たことを特徴とする測定子交換式測定ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記測定子ユニットが、 前記位置決め手段及び前記着脱手段によって、前記測定
    ヘッド本体に位置決めされるとともに着脱自在に構成さ
    れたユニットベースと、 前記ユニットベースに同一円周上中心角約90度間隔で
    設けられ、測定子を揺動自在に支持する4個の支持機構
    と、 前記支持機構に支持され、一方の端が被測定物に当接
    し、他方の端が前記検出センサーに当接するとともに、
    直交する2方向の互いに離れる方向に測定方向を有する
    4個の測定子と、 前記4個の測定子を測定方向に付勢する付勢手段と、 から構成されたことを特徴とする請求項1に記載の測定
    子交換式測定ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記測定子ユニットが、 前記位置決め手段及び前記着脱手段によって、前記測定
    ヘッド本体に位置決めされるとともに着脱自在に構成さ
    れたユニットベースと、 前記ユニットベースに設けられ、測定子を揺動自在に支
    持する1個の板バネ支持機構と、 前記板バネ支持機構に支持され、一方の端が被測定物に
    当接し、他方の端が前記検出センサーに当接する1個の
    測定子と、 から構成されたことを特徴とする請求項1に記載の測定
    子交換式測定ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記測定子交換式測定ヘッドを互いに直交
    する3軸方向に移動自在に支持するとともに自動的に駆
    動し、さらに、前記測定子交換式測定ヘッドの三次元座
    標位置を検出する測長手段を備えた三次元座標測定機
    と、 前記三次元座標測定機に支持された前記測定子交換式測
    定ヘッドの測定ヘッド本体と、 少なくとも1個の請求項2に記載の測定子ユニットと、 少なくとも1個の請求項3に記載の測定子ユニットと、 前記三次元座標測定機の固定部分に設けられ、複数の前
    記測定子ユニットを格納する測定子格納ラックと、 前記三次元座標測定機の固定部分に設けられ、前記測定
    子交換式測定ヘッドを校正する基準となるマスターゲー
    ジと、 から構成されたことを特徴とする自動寸法測定装置。
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