JP3035163U - 耕耘機における耕耘装置 - Google Patents

耕耘機における耕耘装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耕耘機に装着した耕耘体が、耕耘作業時に耕
地において、土中に十分の深さに入り、効率的なる耕耘
作業を行うこと。 【解決手段】 耕耘機の動力伝動ケース3の左右両側に
装着した耕耘体A,Aにウエイト17,17を設けるこ
と。さらに、耕耘機の動力伝動ケース3の左右両側に軸
方向に複数の耕耘体A,A,…を連結して左右対称に装
着し、該耕耘体A,A,…にウエイト17,17,…を
設けること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、耕耘機に装着した耕耘体が、耕耘作業時に耕地において、土中に十 分の深さに入り、効率的なる耕耘作業を行うことができる耕耘機における耕耘装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、小型耕耘機により耕耘作業を行うには、、動力伝動ケースの左右両側 から突出する駆動軸に、耕耘体を装着して耕耘作業を行う。その耕耘体は、耕耘 筒の周囲に複数の耕耘刃を設けたものであり、耕耘筒はその断面が三角形,六角 形等の多角形の筒状に形成されているものが多い。耕耘刃により耕耘を行うと、 前記断面多角形状の耕耘筒は、僅かでも土中に沈みつつ、回転することにより、 それぞれの角部にて推進力を働かせるとともに、また補助的に土を細かくしなが ら、耕耘刃にて耕耘がなされるものである。即ち、耕耘刃及び耕耘筒が土中に沈 みながら回転して、効率的な耕耘作業を行う。
【0003】 その耕耘体は、動力伝動ケースの左右両側から突出する駆動軸に複数の耕耘体 を軸方向に連結して使用する場合があり、複数の耕耘体を連結して使用すること により、耕耘幅を広くして耕耘作業を行うことができる。或いは、耕耘体を軸方 向に長くして形成したものがある。この場合には、複数の耕耘体を連結すること なく、耕耘幅を幅広くすることができる。このように、複数の耕耘体を連結した り、或いは軸方向に長尺とすることで、耕耘幅を広くしつつ、耕耘作業を行うこ とができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のように、複数の耕耘体を軸方向に連結したり、或いは長尺の 耕耘体を使用することで、耕耘幅を広くすることができるものであるが、このよ うに、耕耘体が軸方向に長くなると、軸方向に曲モーメントが作用し、軸方向に 長尺となった耕耘体が撓むことになる。
【0005】 その耕耘体の軸方向における撓み量は、図25に示すように、動力伝動ケース より遠ざかるに従って、大きくなるものである。そのために、複数の耕耘体を軸 方向に連結したものである場合には、耕耘機により耕耘作業を行うときに、動力 伝動ケース側寄りの耕耘筒は、図26(A)に示すように、土中に必要な深さに 沈むことができるが、最外側の耕耘体の耕耘筒は、図26(B)に示すように、 土の硬さ,或いは耕耘筒の周囲に設けた耕耘刃が土を掘り起こすときに生ずる反 力等により、耕耘筒が地面から浮き上がることとなった。
【0006】 そのために、耕耘幅を広くするために、複数の耕耘体を軸方向に連結しても、 その最外側の耕耘は、耕耘筒が土中に沈み込まないために、耕耘刃のみによる作 業となり、耕耘筒の効き目がまったく作用することが無く、耕耘が不十分となる 欠点がある。
【0007】 また、耕耘体を軸方向に長尺としたタイプのものであっても、動力伝動ケース 側と反対側となる最外端箇所で、耕耘刃による耕耘作業にて生ずる地面からの反 力により、耕耘筒が地面から浮き上がってしまうこととなり、連結した複数の耕 耘筒からなるものと同様の事態となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、考案者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本考案を耕 耘機の動力伝動ケースの左右両側に装着した耕耘体にウエイトを設けたり、耕耘 機の動力伝動ケースの左右両側に軸方向に複数の耕耘体を連結して左右対称に装 着し、該耕耘体にウエイトを設けてなる耕耘機における耕耘装置としたことによ り、軸方向に複数の耕耘体を連結したり、或いは軸方向に長尺とした耕耘体を使 用することにおいて、耕耘体が土中に十分に沈み、耕耘効率を向上させることが でき上記課題を解決したものである。
【0009】
【作用】
耕耘機の動力伝動ケース3の左右両側の耕耘体A,Aを装着する。その耕耘体 Aは、耕耘筒A1 と耕耘刃19,19,…とからなり,前記耕耘筒A1 には中空 状のウエイト収納室11を形成してある。そのウエイト収納室11にウエイト1 7を収納して、耕耘体Aにウエイト17による重量を加え、耕耘作業を行う。耕 耘体Aにはウエイト17による重量Wがかかるので、耕耘体Aは土中に十分に沈 み、効果的な耕耘作業を行うことができる(図17参照)。
【0010】 耕耘機の動力伝動ケース3の左右両側に軸方向に複数の耕耘体A,A,…を連 結して左右対称に装着し、該耕耘体A,A,…にそれぞれウエイト17,17, …を設けて耕耘作業を行うこともできる(図18参照)。この場合、それぞれの 耕耘体A,A,…がウエイト17の重量Wにて土中に適正な深さに沈むことがで き、耕耘作業の効率を向上させる(図12参照)。
【0011】 さらに、動力伝動ケース3の左右両側に複数連結した耕耘体A,A,…は、そ の両最外端の耕耘体A,Aのみにウエイト17,17を設けることもできる。さ らにまた、耕耘体Aは除草用耕耘体Aa として、除草作業を行ったり、代掻き耕 耘体Ab として、代掻き耕耘作業を行うこともできる。
【0012】 耕耘機の動力伝動ケース3の左右両側に装着した耕耘体A,Aのいずれか一方 側にのみウエイト17を設けることもできる。これは、図19(A)に示すよう に、動力伝動ケース3の左右両側に装着した耕耘体A,Aのいずれか一方側(前 記図示では正面より向かって左側)の耕耘体Aにウエイト17を設ける。このよ うにすることで、ウエイト17を設けた側の耕耘体Aが土中に深く沈み、ウエイ ト17を設けない側の耕耘体Aが土中に浅く沈むことになり、図19(B)に示 すように、耕耘の幅方向のおいて、耕耘深さを傾斜状にすることができる。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、耕耘機は、エン ジン1及び操作ハンドル4がフレーム2上に搭載され、そのエンジン1とプーリ ー,ベルト,チェーン等の機構を内装した動力伝動ケース3とが伝達機構を介し てフレーム2より下方位置の耕耘軸体Bを駆動している。
【0014】 その動力伝動ケース3には、耕耘軸体Bが耕耘機の幅方向両側より突出してい る。該耕耘軸体Bは、前述動力伝動ケース3内のスプロケット等の駆動部品に直 結した耕耘軸5及び補助耕耘軸6から構成されており、該補助耕耘軸6は、耕耘 軸5を軸方向に延長する必要がある場合に使用するものである。その耕耘軸体B は、農作業においては耕耘体Aを装着して耕耘作業を行い、また耕耘軸体Bに車 輪を装着することで、一般道路を走行することができる。
【0015】 次に、耕耘作業体Aは、図4,図5,図6等に示すように、主に耕耘筒A1 及 び耕耘刃19,19,…から構成されている。その耕耘筒A1 は、軸方向に直交 する断面が種々の多角形状をなしており、三角形状、或いは六角形状,正方形状 ,五角形状,八角形状等が存在するが、主に三角形状,六角形状等が多く使用さ れている。その耕耘筒A1 の各外周側面には、ホルダー18,18,…が設けら れており、該ホルダー18,18,…に耕耘刃19,19,…がボルト・ナット 等の固着具にて着脱自在なる構造となっている。
【0016】 また、耕耘筒A1 の断面形状を三角形状としたものでは、その各角部箇所は面 状として形成され、その面は、図5乃至図7(A)等に示すように、円弧状面或 いは平坦状面になっている。さらに、耕耘筒A1 の断面形状を三角形状としたも のにおいて、図7(B)に示すように、各角部箇所を略偏平V字形状に凹むよう に形成することもある。
【0017】 その耕耘筒A1 は、筒状側板10により、断面多角形状の筒状体が形成され、 内部は適宜に仕切られ中空状の部屋が形成され、中空状とした部屋がウエイト収 納室11となり、後述するウエイト17を収納自在としている。また、耕耘筒A 1 の筒状側板10の外周には、前記ウエイト17を固定するためのウエイト固定 部12が設けられ、該ウエイト固定部12は、具体的には内螺子部を有しており 、該ウエイト固定部12にウエイト17を締めつけるためのウエイト固着具13 が螺合されるようになっている(図5乃至図7参照)。
【0018】 そのウエイト収納室11は、耕耘筒A1 の軸方向に対して直交する方向で、筒 状側板10内に仕切り板14が設けられ、その筒状側板10と仕切り板14によ り構成される(図4参照)。そして、ウエイト収納室11は、耕耘筒A1 のその 断面形状によって、内壁面が三角形状(図5,図6等参照),六角形状(図8参 照)等及びその他の形状に形成されている。また、耕耘筒A1 には、軸方向に沿 って回転軸15が設けられ、該回転軸15に前記耕耘軸体Bが挿入され、回転軸 15を介して耕耘筒A1 が回転するものである。
【0019】 その耕耘体Aは、動力伝動ケース3の左右両側に一つずつ装着したり(図2参 照)、或いは動力伝動ケース3の左右両側のそれぞれに軸方向に沿って、耕耘体 A,A,…を複数連結して使用することがある(図1,図3等参照)。まず、動 力伝動ケース3の左右両側に一つずつの耕耘体Aを設けるタイプでは、仕切り板 14を貫通する回転軸15が回転中心として設けられる。その回転軸15は、耕 耘体Aを軸方向に沿って、貫通状態として仕切り板14、支持板16等に固着さ れている(図2参照)。
【0020】 その動力伝動ケース3の左右両側にて複数の耕耘体A,A,…を連結して使用 するタイプでは、追加用の耕耘体Aが使用される。該追加用の耕耘体Aは、前記 耕耘軸体Bに直結するタイプの耕耘体Aと基本的には同様であるが、若干,構成 が異なる箇所が存在する。即ち、耕耘筒A1 の軸方向の一端に連結軸22が固着 され、さらに詳しくは、図2,図3等に示すように、回転軸15の軸方向一端側 のみに連結軸22が挿入固着されたものである。
【0021】 そして、隣接する耕耘体A,Aの一方の耕耘体Aの連結軸22が隣接他方の耕 耘体Aの回転軸15に挿入且つ固着することができる構造となっている。その回 転軸15と連結軸22とは、回転を伝達する役目もなすものであり、回転軸15 の内周側面は多角形状をなし、連結軸22は、回転軸15の多角形状の内周側面 に挿入可能となる同一形状の多角形状に形成されているものである。
【0022】 具体的には、回転軸15と連結軸22とは、互いに六角形とすることが連結作 業における扱いの上でも好適である。また、回転軸15と連結軸22とは両軸を 直交貫通可能なピン部材pにて固定するものである。その耕耘体Aは、耕耘軸体 Bに直接,装着するタイプ及び中間の追加の耕耘体Aでは、ウエイト収納室11 に回転軸15が存在し、隣接する耕耘体Aを連結可能としている。
【0023】 さらに、動力伝動ケース3の左右両側にて複数の耕耘体Aを連結して使用する タイプにおいて、最外端の追加用の耕耘体Aでは、回転軸15は、ウエイト収納 室11には貫通しない構造のものであり、回転軸15の軸方向一端部は、仕切り 板14に固着されている(図3,図5,図6参照)。そして、中間及び最外端の 追加用の耕耘体Aでは、キャップ部材23が存在し、ウエイト収納室11の開口 箇所を閉じるようになっている(図4乃至図6参照)。さらに、キャップ部材2 3とウエイト17とが一体として形成されることもある(図4,図5参照)。ま た、前記キャップ部材23の直径を、耕耘筒A1 の直径よりも大きく形成するこ ともある(図5の二点鎖線参照)。これは、キャップ部材23の拡大した直径箇 所が、傾斜耕地等において方向性を確保できる。
【0024】 ウエイト17は、耕耘体Aの種類及びその形状等により種々のタイプのものが 存在する。先ず、耕耘筒A1 のウエイト収納室11に収納可能なるものとして、 円筒形状のものが存在する。この円筒形状としたウエイト17は、前記多角形状 とした耕耘筒A1 のウエイト収納室11の各壁面に内接(略内接も含む)するよ うになっている〔図7(A)及び(B)参照〕。
【0025】 その円筒形状としたウエイト17は、その円周側面の所定位置に、円周状に固 定用溝17aが形成されている。該固定用溝17aは、前記ウエイト固定部12 のウエイト固着具13の先端が食い込む状態となって締めつけられ、ウエイト収 納室11内に固定される構造である。
【0026】 耕耘体Aのウエイト収納室11には、複数のウエイト17,17,…を収納す ることもあり、この場合には、端部ウエイト17A及び内部ウエイト17Bが存 在する。そして、耕耘筒A1 のウエイト収納室11の外端側に収納されるものを 端部ウエイト17Aとし、ウエイト収納室11の奥側に収納されるものを内部ウ エイト17Bし、端部ウエイト17Aとしては、耕耘筒A1 を構成する側面板1 4と一体形成され、内部ウエイト17Bは把手17bが形成され、ウエイト収納 室11への収納作業を容易にすることができるようにしたものである(図9参照 )。
【0027】 具体的には、図9,図10或いは図11(A)等に示すように、ウエイト17 の軸方向端面に窪み面17cが形成され、該窪み面17cの内部に把手17bが 形成されたものである。そして、把手17bは、ウエイト17の軸方向端面より 突出することがない構造としている。把手17bを窪み面17内に位置させるこ とで、複数のウエイト17,17,…を軸方向に配列したときに、ウエイト17 ,17間に隙間を生じさせないようにすることができる。
【0028】 その把手17bの別のタイプとしては、小円筒状の突起状としたもの〔図11 (B)参照〕、或いは板片状としたもの〔図11(C)参照〕等が存在する。さ らに、図示しないが、ループ形状のもの、軸状のもの等が存在し、上記種々のタ イプに限定されるものではない。
【0029】 ウエイト17には、その中心部に貫通孔17dが形成され、該貫通孔17dに 回転軸15が貫通することができるようになっている。該貫通孔17dを形成し たウエイト17は、動力伝動ケース3側の最初の耕耘体A及び中間箇所の追加の 耕耘体A等のようにウエイト収納室11に回転軸15が存在するタイプに使用さ れる(図4参照)。
【0030】 また、ウエイト17にも耕耘刃19,19,…を設ける構造とした実施の形態 が存在する(図15参照)。これは、ウエイト17にホルダー18,18,…を 設け、耕耘刃19,19,…を装着することができるようにしたもので、耕耘体 Aに装着したウエイト17は、耕耘筒A1 の軸方向一端より露出し、該露出した 部分に耕耘刃19,19,…が設けられるようにしたものである。該実施の形態 におけるウエイト17には回転軸15が挿入可能な挿入孔17d1 が形成されて いる。該実施の形態では、動力伝動ケース3の左右両側に一つずつの耕耘体A, Aを装着する場合に採用される。
【0031】 次に、耕耘体Aの別のタイプとしては、前述のタイプのような耕耘筒A1 が存 在せず、図14(A)に示すように、主に耕耘板20と接続軸21とから構成さ れるものが存在する。その耕耘板20は、正方形,三角形等の多角形状の板材で あり、その各端辺箇所に耕耘刃19,19,…が装着されている。その耕耘板2 0の中心箇所に接続軸21が直交して設けられ、隣接する耕耘体A,Aの接続軸 21,21同士が軸方向に接続可能なる構造となっている〔図13,図14(B )参照〕。
【0032】 その接続軸21は、円筒軸状をなしており、軸方向の一端側が細径軸部21b で、他端が大径軸部21aとなっている。その大径軸部21aに細径軸部21b が挿入し、両接続軸21,21は、これらに直交方向に貫通するピンを介して、 回転伝達可能に連結されるものである。ウエイト17は、大径軸部21a箇所に 装着する構造となっている。このタイプの耕耘体Aでは、ウエイト17は貫通孔 17dが形成されており、該貫通孔17dに前記大径軸部21aを挿入し、ウエ イト17に設けた締付用ボルトにて大径軸部21aに固定することができる。
【0033】 次に、耕耘体Aには、図20(A)に示すように、除草を目的とするタイプと して除草用耕耘体Aa が存在する。該除草用耕耘体Aa は、複数枚のカッターブ レード26,26,…が輪体部材25の周囲に等間隔に設けられたものであり、 その輪体部材25の中心にボス部27が周囲に放射状の軸杆を介して形成された ものである。そして、ボス部27に前記耕耘軸体Bが挿入され、ボス部27に付 属したボルトにて固定される。耕耘体Aを除草用耕耘体Aa としたものでは、ウ エイト17は、図20(B)に示すように耕耘軸体Bに装着される。
【0034】 このタイプのものでは、耕耘軸体Bは、耕耘軸5に補助耕耘軸6を装着したも のが使用され、図21(A)に示すように、ウエイト17の貫通孔17dに耕耘 軸体Bの補助耕耘軸6が挿入され、ウエイト17に付属するボルトにて締付固定 される。或いは、補助耕耘軸6の軸方向の外端部に座金をボルトにて固定し、ウ エイト17が補助耕耘軸6から脱落しないようにすることができる。そして、そ のウエイト17の重量が耕耘軸体Bを介して除草用耕耘体Aa にかかり、その除 草用耕耘体Aa は、図22(A)に示すように、土中に適正な深さに沈むことが でき、カッターブレード26,26,…の効き目が最も良好となるようにするこ とができる。
【0035】 そのウエイト17は、直径の大小を選択することができる。図20,図21( A)では、直径の小なるウエイト17を装着したものである。図21(B),図 22(B)では直径の大なるウエイト17を装着したものである。そのウエイト 17で直径の大なるものを耕耘軸体Bに装着したものでは、図22(B)に示す ように、ウエイト17の外周面が地面に接触し、除草用耕耘体Aa 自体が土中に 沈み過ぎることを防止することができる。
【0036】 その耕耘体Aには、図23(A)に示すように、苗代を目的とするタイプとし て代掻き耕耘体Ab が存在する。該代掻き耕耘体Ab は、複数枚の整地プレート 28,28,…が輪体部材25の周囲に等間隔に設けられたものであり、その輪 体部材25の中心にボス部27が周囲に放射状の軸杆を介して形成されたもので ある。そして、ボス部27に前記耕耘軸体Bが挿入されボルトにて固定される。 ウエイト17は、前述した除草用耕耘体Aa の場合と同様に耕耘軸体Bに装着さ れる。そのウエイト17は、前述したように、直径の大小を選択することができ る。図24(A)では、直径の小なるウエイト17を装着したものである。図2 4(B)では直径の大なるウエイト17を装着したものである。
【0037】
【考案の効果】
請求項1の考案は、耕耘機の動力伝動ケース3の左右両側に装着した耕耘体A ,Aにウエイト17,17を設けてなる耕耘機における耕耘装置としたことによ り、まず、第1に耕耘作業を極めて効率的に行うことができるし、第2に種々の 耕耘機に容易に適応させることができる等の効果を奏する。
【0038】 上記効果を詳述すると、動力伝動ケース3の左右両側に装着した耕耘体A,A は、ウエイト17,17,…を設けたことで、耕耘体A,Aにはウエイト17, 17の重量が加わり、耕耘体A,Aは、土中に適正な深さに沈み、これによって 極めて良好なる耕耘作業効率を得ることができる。特に、耕耘機が小型で軽量の 場合,或いは硬めの土質からなる地を耕耘する場合等においては、耕耘体Aの土 中への沈み具合が浅くなり、そのために、効果的且つ良好な耕耘作業ができない ことがあったが、本考案により、このような不都合な状況を解決することができ る。さらに、耕耘体Aにウエイト17を設けるのみで耕耘体Aの作業効率を向上 させるこができ、種々の耕耘機への適応性に優れている。
【0039】 次に、請求項2の考案は、耕耘機の動力伝動ケース3の左右両側に軸方向に複 数の耕耘体A,A,…を連結して左右対称に装着し、該耕耘体A,A,…にウエ イト17,17,…を設けてなる耕耘機における耕耘装置としたことにより、動 力伝動ケース3の左右両側において、複数の耕耘体A,A,…を連結したタイプ のものであっても、その連結した耕耘体A,A,…がそれぞれに設けたウエイト 17,17,…の重量により土中に略統一した沈み具合とすることができ、耕耘 幅を広くした場合であっても、耕耘深さにばらつきが生じないように作業するこ とができる。
【0040】 次に、請求項3の考案は、請求項2において、前記動力伝動ケース3の左右両 側に複数連結した耕耘体A,A,…は、その両最外端の耕耘体A,Aのみにウエ イト17,17を設けてなる耕耘機における耕耘装置としたことにより、最外端 の耕耘体A,Aの耕耘作業を良好なものとし、複数に連結した耕耘体A,A,… への回転伝達効率を向上させることができる。
【0041】 上記効果を詳述す ると、動力伝動ケース3の左右両側にて軸方向に複数の耕耘体A,A,…を動力 伝動ケース3を中心にして左右対称とし、その両最外端の耕耘体A,Aのみにウ エイト17,17を設けているので、最外端のみの耕耘体A,Aにウエイト17 ,17の重量W,Wがかかり、その他の耕耘体A,A,…にはウエイト17の重 量は直接にはかからない。
【0042】 それゆえに、、動力伝動ケース3からの回転伝達力は有効に働き、比較的小出 力なる小型エンジンを搭載した耕耘機であっても、必要な耕耘力を得ることがで きるとともに、さらに最外端の耕耘体A,Aは、前述したように、ウエイト17 ,17の重量がかかって、最外端の耕耘体A,Aも有効に作業を行うことができ るものである。
【0043】 次に、請求項4の考案は、請求項1において、前記耕耘体Aは、耕耘筒A1 と 耕耘刃19,19,…とからなり,前記耕耘筒A1 には中空状のウエイト収納室 11を形成し、該ウエイト収納室11にウエイト17を収納自在としてなる耕耘 機における耕耘装置としたことにより、耕耘筒A1 の内部のウエイト収納室11 にウエイト17を収納する構造であるために、そのウエイト17の耕耘体Aへの 着脱も容易にすることができる。
【0044】 次に、請求項5の考案は、請求項4において、前記ウエイト収納室11には、 複数のウエイト17,17,…を収納自在としてなる耕耘機における耕耘装置と したことにより、それぞれの耕耘体Aのウエイト17,17,…の数を適宜に調 整することで、重量を変更することができる。これによって、耕耘機自体の重量 ,或いは土質の硬軟に合わせた耕耘作業を行うことができる。
【0045】 次に、請求項6の考案は、請求項5において、前記ウエイト17は、端部ウエ イト17Aと内部ウエイト17Bとからなり、該内部ウエイト17Bには把手1 7bを設けて、該把手17bは、少なくともウエイト正面から突出しないものと してなる耕耘機における耕耘装置としたことにより、耕耘筒A1 からのウエイト 17の出し入れ作業を容易なるものとし、且つ内部ウエイト17Bに設けた把手 17bは、少なくともウエイト正面から突出しないものとしたことで、内部ウエ イト17Bと端部ウエイト17Aとを軸方向に列状に配置したときに、把手17 bが内部ウエイト17Bと端部ウエイト17Aとの当接箇所で露出することがな くウエイト収納室11における収納スペースを有効に使用することができる。
【0046】 次に、請求項7の考案は、請求項1において、前記ウエイト17は、軸方向に 沿って取付用貫通孔17cを穿孔してなる耕耘機における耕耘装置としたことに より、耕耘筒A1 内に回転軸15,或いは耕耘軸体Bが貫通するタイプの耕耘体 Aに適応するものである。
【0047】 次に、請求項8の考案は、請求項1において、前記耕耘体Aは、除草用耕耘体 Aa としてなる耕耘装置としたことにより、ウエイト17の重量が除草用耕耘体 Aa にかかることとなり、除草用耕耘体Aa が土中に十分に沈み、作業効率を向 上させることができる。
【0048】 次に、請求項9の考案は、請求項1において、前記耕耘体Aは、代掻き耕耘体 Ab としてなる耕耘機における耕耘装置としたことにより、ウエイト17の重量 が代掻き耕耘体Ab にかかることとなり、代掻き耕耘体Ab が土中に十分に沈み 、代掻き作業効率を向上させることができる。
【0049】 次に、請求項10の考案は、耕耘機の動力伝動ケース3の両側に装着した耕耘 体A,Aのいずれか一方側にのみウエイト17を設けてなる耕耘機における耕耘 装置としたことにより、耕耘機の左右両側に設けた両耕耘体A,Aによる耕耘を 幅方向左右で、耕耘深さを異なるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に複数の耕
耘体を連結して装着した本考案の要部正面図
【図2】動力伝動ケースの左右両側にそれぞれ一つの耕
耘体を装着した本考案の一部断面にした要部正面図
【図3】(A)は動力伝動ケースの左右両側に複数の耕
耘体を連結して装着し、その動力伝動ケースの片側のみ
を示し、一部断面にした本考案の要部正面図 (B)は断面三角形とした複数の耕耘体を連結した状態
を軸方向の直交方向より見た略示図
【図4】耕耘体及びウエイトの断面にした斜視図
【図5】耕耘体及びウエイトとキャップ部材とを一体と
したタイプを示す斜視図
【図6】耕耘体及び把手を設けたタイプのウエイトを示
す斜視図
【図7】(A)は耕耘体の軸方向と直交する方向の断面
図 (B)は別の断面形状とした耕耘体の軸方向と直交する
方向の断面図
【図8】断面形状を六角形とした耕耘体とウエイトを示
す斜視図
【図9】断面三角形状の耕耘筒から内部ウエイトを着脱
する状態を示す作用図
【図10】断面六角形状の耕耘筒に複数のウエイトを装
着した状態を示す断面図
【図11】(A)は把手を設けたウエイトの斜視図 (B)は別の形状の把手を設けたウエイトの斜視図 (C)は(B)の把手部分の断面図 (D)はさらに別の形状の把手を設けたウエイトの斜視
【図12】耕耘体にウエイトを設けることにより、各ウ
エイトが適正深さに土中に沈む状態を示す作用図
【図13】動力伝動ケースの左右両側に別の実施の形態
の耕耘体を設けた本考案の正面図
【図14】(A)は図13に示した耕耘体とウエイトの
斜視図 (B)は図13に示した耕耘体を連結し、且つウエイト
を装着する状態を示す断面図
【図15】耕耘刃を設けたウエイトを耕耘体に装着しよ
うとする斜視図
【図16】耕耘刃を設けたウエイトを耕耘体に装着しよ
うとする断面図
【図17】本考案により耕耘作業を行っている状態を示
す略示図
【図18】本考案により耕耘作業を行っている状態を示
す略示図
【図19】(A)は動力伝動ケースの片側の耕耘体のみ
にウエイトを設けた実施の形態の略示図 (B)は動力伝動ケースの片側の耕耘体のみにウエイト
を設けた耕耘機にて耕耘作業を行っている状態を示す作
用図
【図20】(A)は除草用耕耘体とした耕耘体を装着し
た状態を示す本考案の要部斜視図 (B)は除草用耕耘体とした耕耘体を装着した状態を示
す本考案の要部断面図
【図21】(A)は除草用耕耘体とした耕耘体のウエイ
トの装着を示す要部断面図 (B)は直径大なるウエイトを装着した除草用耕耘体の
断面図
【図22】(A)は直径小なるウエイトを装着した除草
用耕耘体の作用状態を示す略示図 (B)は直径大なるウエイトを装着した除草用耕耘体の
作用状態を示す略示図
【図23】(A)は代掻き耕耘体とした耕耘体を装着し
た状態を示す本考案の要部斜視図 (B)は代掻き耕耘体とした耕耘体を装着した状態を示
す本考案の要部断面図
【図24】(A)は直径小なるウエイトを装着した代掻
き耕耘体の作用状態を示す略示図 (B)は直径大なるウエイトを装着した代掻き耕耘体の
作用状態を示す略示図
【図25】従来技術を示す略示図
【図26】(A)は図25におけるX1 −X1 矢視略示
図 (B)は図25におけるX2 −X2 矢視略示図
【符号の説明】
3…動力伝動ケース A…耕耘体 A1 …耕耘筒 11…ウエイト収納室 17…ウエイト 17A…端部ウエイト 17B…内部ウエイト 17b…把手 17c… 19…耕耘刃 Aa …除草用耕耘体 Ab …代掻き耕耘体

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に装
    着した耕耘体にウエイトを設けてなることを特徴とした
    耕耘機における耕耘装置。
  2. 【請求項2】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側にお
    いての軸方向に複数の耕耘体を連結して左右対称に装着
    し、該耕耘体にウエイトを設けてなることを特徴とした
    耕耘機における耕耘装置。
  3. 【請求項3】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側にお
    いての軸方向に複数の耕耘体を連結して左右対称に装着
    し、該耕耘体にウエイトを設け、前記動力伝動ケースの
    左右両側に複数連結した耕耘体は、その両最外端の耕耘
    体のみにを設けてなることを特徴とした耕耘機における
    耕耘装置。
  4. 【請求項4】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に装
    着した耕耘体にウエイトを設け、前記耕耘体は、耕耘筒
    と耕耘刃とからなり,前記耕耘筒には中空状のウエイト
    収納室を形成し、該ウエイト収納室にウエイトを収納自
    在としてなることを特徴とした耕耘機における耕耘装
    置。
  5. 【請求項5】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に装
    着した耕耘体にウエイトを設け、前記耕耘体は、耕耘筒
    と耕耘刃とからなり,前記耕耘筒には中空状のウエイト
    収納室を形成し、該ウエイト収納室にウエイトを収納自
    在とし、該ウエイト収納室には、複数のウエイトを収納
    自在としてなることを特徴とした耕耘機における耕耘装
    置。
  6. 【請求項6】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に装
    着した耕耘体にウエイトを設け、前記耕耘体は、耕耘筒
    と耕耘刃とからなり,前記耕耘筒には中空状のウエイト
    収納室を形成し、該ウエイト収納室にウエイトを収納自
    在とし、該ウエイト収納室には、複数のウエイトを収納
    自在とし、該ウエイトは、端部ウエイトと内部ウエイト
    とからなり、該内部ウエイトには把手を設けて、該把手
    は、少なくともウエイト正面から突出しないものとして
    なることを特徴とした耕耘機における耕耘装置。
  7. 【請求項7】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に装
    着した耕耘体にウエイトを設け、該ウエイトは、軸方向
    に沿って取付用貫通孔を穿孔してなることを特徴とした
    耕耘機における耕耘装置。
  8. 【請求項8】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に装
    着した耕耘体にウエイトを設け、前記耕耘体は、除草用
    耕耘体としてなることを特徴とした耕耘機における耕耘
    装置。
  9. 【請求項9】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に装
    着した耕耘体にウエイトを設け、前記耕耘体は、代掻き
    耕耘体としてなることを特徴とした耕耘機における耕耘
    装置。
  10. 【請求項10】 耕耘機の動力伝動ケースの左右両側に
    装着した耕耘体のいずれか一方側にのみウエイトを設け
    てなることを特徴とした耕耘機における耕耘装置。
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