JP3647906B2 - 高速ロータリ耕耘装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ロータリに切断刃を付設するだけで耕耘作業速度を速くできる高速ロータリ耕耘装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からトラクターや耕耘機の後部にロータリ耕耘装置を付設して、このロータリ耕耘装置によって耕耘作業を行うが、耕耘作業を速くするために、走行速度を高速側に変速して走行速度を上げるだけでは、耕耘が粗くなり均一な耕耘ができないので、その走行速度に比例してPTO変速装置を変速して、ロータリの回転速度も上げるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、PTO変速は変速段が少なくロータリの回転を高速にすると、細かく耕耘されて土塊が小さくなり過ぎることがあり、また、高速走行すると負荷が大きくなり過ぎて、エンストの原因となることがある。
つまり、トラクターや耕耘機の有する出力がそれぞれ異なるものであるから、それ自身が有する能力以上の出力で、耕耘作業を行うと機械の寿命を短くすることになり、作業速度を上げるには限界があり、その走行速度とPTO回転をマッチングさせることも大変難しいのである。
そこで、本発明は、ロータリ耕耘装置の前部に切断刃を付設するだけで、高速耕を可能としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、次の如く構成したものである。
ロータリ耕耘装置の前部に、垂直方向に切断刃17を数本平行に固定した状態で配置し、該切断刃17の下部17cを後方に湾曲させ、耕耘時に、側面視において少なくとも地表付近で、前記耕耘爪13の回転軌跡Aの前部内に臨ませて配置し、該切断刃17の下部17cの下端は、側面視において耕耘爪13の回転軌跡A内から前方へ突出し、更に耕耘爪の回転軌跡Aの下端よりも上方に高さhだけ高く配置し、前記切断刃17に対して両側の耕耘爪13の湾曲方向は、先端が切断刃17側を向くように配設したものである。
【0005】
【作用】
このような手段を用いることによって、耕耘作業時に、耕耘爪13が土中へ入り込んで最下端へ至り、耕耘爪13によって土壌を切り込み反転する際に、切断刃17によって土は側方へは押しやられることなく、そのまま後方へ回転して移動されて推進力となる。即ち、前進速度がアップして作業速度が増進されることになる。
そして、耕耘爪13が最下端から後方、上方へ回転するときには切断刃17がないので、切り込まれた土壌が反転や攪拌が行われて、通常の耕耘作業が行われることになる。
【0006】
【実施例】
本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の一実施例を説明する。
図1は本発明のロータリ耕耘装置の側面図、図2は同じく正面図、図3は切断刃下端を耕耘爪回転軌跡内に位置させた実施例の側面図、図4は切断刃下端と耕耘爪回転軌跡下端の高さを一致させた実施例の側面図、図5は切断刃を耕耘爪と耕耘爪の間に配置する他の実施例を示す正面図である。
【0007】
トラクタに装着するサイドドライブ型のロータリ耕耘装置に本発明の切断刃を装着した実施例について図1、図2より説明する。
ロータリ耕耘装置は、中央にギアボックス1を配置して、該ギアボックス1より前方に入力軸2を突出し、該入力軸2にユニバーサルジョイントやドライブ軸を介してトラクタのPTO軸と連結して動力を伝えるようにしている。
前記ギアボックス1の側面より両側方にビーム3・3を突出し、該ビーム3・3のそれぞれの中途部に支持プレート4・4を固設し、該支持プレート4・4の前端にはロアリンクを枢結するピンを突設し、後端にはデプスフレーム5の前端を枢支し、更に、支持プレート4・4の前側部とマスト7の間に支持ステー6を介装し、該マスト7の前端にトップリンクの枢結部を構成している。
【0008】
前記ビーム3・3の外側端に、チェーンケース10の上部とサイドサポート11の上部が固設され、該チェーンケース10下部とサイドサポート11の下部の間に耕耘爪軸12が横架され、該耕耘爪軸12上にナタ爪よりなる多数の耕耘爪13・13・・・が、側面視で放射状に植設されて、該耕耘爪13の回転軌跡A上方が耕耘カバー20によって覆われ、両側はサイドカバー21によって覆われ、耕耘カバー20後端にはリアカバー22が連結されている。
そして、該耕耘爪軸12は、前記入力軸2よりギアボックス1内のギア、ビーム3内の伝動軸、チェーンケース10内のスプロケット、チェーンを介して駆動され、耕耘爪13・13・・・が回転されることによって耕耘ができるようにしている。
【0009】
そして、前記支持プレート4・4と、チェーンケース10及びサイドサポート11の上部内側面より前方にプレート14・14・・・が固設されて、該プレート14・14・・・前端に支持杆15が横架され、該支持杆15に取付プレート16・16・・・が位置調節可能に外嵌して固定され、該取付プレート16に本発明の切断刃17の上部が固定されている。
なお、本実施例では切断刃17を4本装着しているが、切断刃17の取付本数は限定するものではないが、少なすぎると増速効果は小さく、逆に多すぎると、既耕地では土を前へ押し溜め、藁が多い圃場では藁を前へ押し、却って抵抗となるので好ましくなく、4〜6本が適当な数となる。
しかし、トラクタの大きさによってはロータリの幅が異なり、また、耕耘爪の種類によっても作用が異なるので、数本(本実施例では2本)おきに切断刃17を配設することが最も好ましい。
【0010】
前記切断刃17は上部17aを直線状に構成して、その側面に取付孔17b・17b・・・を上下方向に数箇所開口して、前記取付プレート16に開口した取付孔と位置を合わせてボルトやピン等で高さを調整して固定できるようにしている。
そして、切断刃17の下部17cは後方に湾曲させて、この下部17cを前記耕耘爪13の回転軌跡Aの前部内に臨ませて先端を浮かせている。つまり、側面視において下部17cが耕耘時に地表付近で回転軌跡A内に挿入するように配置し、圃場表面の藁が切断刃17に巻き付かないようにし、該切断刃17下端は耕耘爪13の回転軌跡A内から前方へ突出し、その高さは回転軌跡Aの下端よりも高さhだけ高く配置している。
【0011】
また、切断刃17の先端は図3に示すように、耕耘爪13の回転軌跡A内に位置させることもできる。
図4は、側面視において、切断刃17の下端の高さが耕耘爪13の回転軌跡Aの下端の高さと一致させた状態を図示している。
この場合、切断刃17の下部において切り込みを行うことになる。但し、切断刃17の下端は回転軌跡Aよりも下方に位置させることはない。これはロータリが土中に入り難くなり、ロータリ耕耘装置を着脱するときには下方に突出しているので邪魔になり、また、圃場への出入りや畦越え等で下端が当たり邪魔になることがあるからである。
【0012】
また、図2に示すように正面視において、切断刃17は耕耘爪13と耕耘爪13の間に配置されており、耕耘爪軸12を回転させた時に切断刃17と耕耘爪13が干渉しないように配置しており、切断刃17と耕耘爪13の間隔は狭くして、残耕ができないようにしている。
この切断刃17に対して耕耘爪13の湾曲方向は、切断刃17に対して両側の耕耘爪13先端が切断刃側を向くように配設することが好ましく、本実施例では、耕耘爪13は同一回転平面に、右向きと左向きの耕耘爪が各2ずつ配設されている。
但し、この切断刃17は耕耘爪13と耕耘爪13の間の全てに設けることはなく、前述のように耕耘抵抗とならないように適宜間隔をあけて配設しており、両端の耕耘爪13の次に切断刃17を位置させ、二列の耕耘爪13・13の次に切断刃17を配設する構成としている。
また、図5に示すように、中央に配置した耕耘爪列と耕耘爪列の両側に切断刃17を配置して、その両側の二つの耕耘爪列の次に切断刃17を配置する構成であってもよい。
【0013】
上記のように、切断刃17の下部をロータリ耕耘装置の耕耘爪13の前部回転軌跡A内に臨ませるように配設することで、耕耘作業時に、耕耘爪13が土中へ入り込んで最下端へ至る時に、耕耘爪13によって土壌が切り込まれて反転させられるようになるが、切り込まれた土は切断刃17によって、そのまま後方へ回転しながら押しやられて、推進力となる。即ち、前進速度がアップして作業速度を増進させることができる。
そして、耕耘爪13が最下端から後方、上方へ回転するときには切断刃17がないので、切り込まれた土が反転され、攪拌されて、従来通りに耕されるのである。また、切断刃17が作用している部分は耕耘爪の回転軌跡Aの前部の一部であるため、ロータリ耕耘装置は容易に土中に入り込み、負荷は大きくならず、前進に助力し、後半部分で反転作用が大きくなる。
【0014】
なお、通常のロータリ耕耘装置で耕耘作業時に高速走行させると、ロータリの耕耘反力で浮き上がるようになるが、この上昇を防止するためにサブソイラの如く下端にチゼルを設けることもできるが、本発明ではチゼルがロータリに接近してしまうので、藁がチゼルに絡み下方へ抜けなくなり、藁が溜まり、耕耘爪が食い込まなくなり、耕耘ができなくなって、チゼルを設けると却って効率を悪くしてしまう。
また、切断刃17と耕耘爪13の回転軌跡のオーバーラップ部分で増速を図る構成なので、速度が速くなり上昇しようとすると作用部分が少なくなり速度が落ち、ロータリは自然に下降し、適当な深さに落ちつき、チゼルは不要となる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
即ち、従来のロータリ耕耘装置の前部に切断刃を配置するだけで、耕耘作業時の走行速度を上げることができるようになって、従来と変わらぬ耕耘作業が得られる。
また、作業時の走行速度を上げる時の調整も不要で、耕耘作業のスピードアップが可能となり、ロータリの前進力で切断刃を押すのでダッシュ防止にもなり、ロータリの前進力を利用しているので動力損失はなく、スピードアップできて作業効率の向上が図れたのである。
また、切断刃17の下部17cは後方に湾曲させて、この下部17cを前記耕耘爪13の回転軌跡Aの前部内に臨ませて、側面視において下部17cが耕耘時に地表付近で回転軌跡A内に挿入するように配置しているので、圃場表面の藁が切断刃17に巻き付かないようにすることが出来たものである。
また、切断刃17の下端の位置を、回転軌跡Aの下端よりも高さhだけ高く配置しているので、耕耘爪13が土中に入り難くなることがなく、ロータリ耕耘装置を着脱するときには下方に突出しているので邪魔になるということがなく、また、圃場への出入りや畦越え等で下端が当たり邪魔になることがないのである。
また、前記切断刃17に対して両側の耕耘爪13の湾曲方向は、先端が切断刃17側を向くように配設したので、切断刃17と耕耘爪13の間隔は狭くして、残耕ができないようにすることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のロータリ耕耘装置の側面図である。
【図2】 同じく正面図である。
【図3】 切断刃下端を耕耘爪回転軌跡内に位置させた実施例の側面図である。
【図4】 切断刃下端と耕耘爪回転軌跡下端の高さを一致させた実施例の側面図である。
【図5】 切断刃を耕耘爪と耕耘爪の間に配置する他の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
A 回転軌跡
13 耕耘爪
15 支持杆
17 切断刃
Claims (1)
- ロータリ耕耘装置の前部に、垂直方向に切断刃17を数本平行に固定した状態で配置し、該切断刃17の下部17cを後方に湾曲させ、耕耘時に、側面視において少なくとも地表付近で、前記耕耘爪13の回転軌跡Aの前部内に臨ませて配置し、
該切断刃17の下部17cの下端は、側面視において耕耘爪13の回転軌跡A内から前方へ突出し、更に耕耘爪の回転軌跡Aの下端よりも上方に高さhだけ高く配置し、
前記切断刃17に対して両側の耕耘爪13の湾曲方向は、先端が切断刃17側を向くように配設し、
前記切断刃17は上部17aを直線状とし、取付プレート16に取付けるべく構成し、切断刃17の側面に取付孔17b・17b・・・を上下方向に数箇所開口し、前記取付プレート16に開口した取付孔と位置を合わせることにより、高さを調整して固定可能とし、耕耘作業速度を速くできるように構成したことを特徴とする高速ロータリ耕耘装置。
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