JP3035134B2 - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JP3035134B2
JP3035134B2 JP5235835A JP23583593A JP3035134B2 JP 3035134 B2 JP3035134 B2 JP 3035134B2 JP 5235835 A JP5235835 A JP 5235835A JP 23583593 A JP23583593 A JP 23583593A JP 3035134 B2 JP3035134 B2 JP 3035134B2
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一彦 堀江
良紀 三登
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下ワークロールだけ
または上下ワークロール及びバックアップロールを互い
にクロスさせ、さらに上下ワークロールをロール軸方向
の互いに反対方向にシフトする圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のロールクロス・シフト圧延
機の一例の作業側要部を示す側面図、図4は図3のV−
V断面を示す平面図である。
【0003】図3及び図4において、51は上ワークロ
ールであり、その作業側にはテーパ部51aが設けら
れ、作業側及び図示しない駆動側の端部はハウジング7
0内の上方のロールチヨック53に軸着されている。
【0004】52は下ワークロールであり、その図示し
ない駆動側には図示しないテーパ部が設けられ、作業側
及び図示しない駆動側の端部はハウジング70内の下方
のロールチョック53に軸着されている。
【0005】この作業側の上下のロールチヨック53の
帯鋼50の入側及び出側にはブラケット54がそれぞれ
固着されている。
【0006】55は保持ブロックであり、作業側のハウ
ジング70の入側及び出側にそれぞれ固設された上下の
フレーム56間にロール軸方向に移動するように嵌装さ
れ、スラスト受けブロック58が先端部に枢着されたス
ラスト受けバ−57がロール軸方向と直交する水平方向
に移動するように、貫通して嵌装されている。
【0007】また、上下のフレーム56間には油圧シリ
ンダ59が装設され、そのロッド部は保持ブロック55
に連結されている。60はクロスヘッドであり、油圧シ
リンダ61によって上下のロールチョック53にそれぞ
れ当接してロール軸方向と直交する水平方向に移動する
ように、ハウジング70に嵌装されている。62はバッ
クアップロールである。
【0008】つぎにその作用について説明すると、各々
のスラスト受けバ−57を移動してスラスト受けブロッ
ク58をブラケット54の切欠部に挿入し、上下ワーク
ロール51、52を各々の油圧シリンダ61及びクロス
ヘッド60によって所要のクロス角θで互いにクロスさ
せると共に、各々の油圧シリンダ59によって上下の双
方の保持ブロック55、スラスト受けバ−57及びスラ
スト受けブロック58を上下で互いに反対方向のロール
軸方向に移動させ、ブラケット54及びロールチョック
53を介して上下ワークロール51,52を互いに反対
方向にシフトし、上テーパ部51a及び図示しない下テ
ーパ部を帯鋼50の両エッジ部に設定して帯鋼50を圧
延し、その板クラウンを制御すると共に、エッジドロッ
プを防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで前述のような
従来の装置では、ロールシフト長さに必要なストローク
を具備した油圧シリンダ59を保持ブロック55の作業
側の外側に装設しているので、ロール軸方向の機器張出
し長さが長いため圧延機作業側のシフト装置の規模が大
きくなり、大きな設置スペースを必要とする不具合があ
る。
【0010】また、長いフレーム56に油圧シリンダ5
9を装設しているので、スラスト剛性が低く、ロールシ
フト量設定の精度が低くなり、帯鋼50の板形状精度か
低下する不具合がある。
【0011】本発明は上記各不具合点を解消した新たな
圧延機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の構成として本発明による圧延機は、ハウジング内で上
下のワークロール及びそのロールチヨックをロール軸方
向の互いに反対方向にそれぞれ移動させるロールシフト
手段と、上下のワークロールだけまたは上下のワークロ
ール及び上下のバックアップロールを互いにクロスさせ
るロールクロス手段とを具備し圧延機において、前記上
下のワークロールチョックの帯材入側及び出側に回動自
在に枢着し、リンクによって連結したレバーと、この各
々のレバーにロール軸方向に自在に回転するように軸着
した外面が球状のスラスト受けローラと、この各々のス
ラスト受けローラを保持して前記上下のワークロールチ
ヨック及びワークロールと共にロール軸方向に移動する
ように設けたチヨック保持ブロックと、このチヨック保
持ブロックに内装したチョック保持ブロック移動手段と
を具備したことを特徴としている。
【0013】
【作用】上記のように構成された請求項1記載の圧延機
は、上下のワークロールだけまたは上下のバックアップ
ロール及びワークロールをロールクロス手段によってク
ロスさせると共に、チョック保持ブロック移動手段によ
って上下のチヨック保持ブロックをロール軸方向の互い
に反対方向にそれぞれ移動させ、スラスト受けローラ、
レバー及びワークロールチョックを介して上下のワーク
ロールを互いに反対方向にシフトし、帯材の板形状を制
御する。
【0014】このとき各々のチョック保持ブロックは、
スラスト受けローラを介して上下のワークロールに作用
するスラストカを支持する。
【0015】また、クロス角を変更すると、上下のワー
クロールチヨックとレバー及びレバーとリンクの枢着角
度が自動的に変化して帯材入側と出側のスラスト受けロ
ーラのロール軸方向の位置を一定にするのでチョック保
持ブロックをロール軸方向に移動させる必要は無く、チ
ョック保持ブロックとスラスト受けローラ軸心との角度
の変化をスラスト受けローラの球状外面が吸収する。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例につき図面より説明する
と、図1は本発明の第1実施例である、ロールクロス・
シフト圧延機の作業側要部の片側断面を示す平面図であ
る。
【0017】なお従来の装置と同一の部材には同一の符
号を付し、重複する説明を省略する。
【0018】図1において、11は軸受ブロックであ
り、ハウジング70の入側及び出側の上下にそれぞれ固
設されてその外部には保持ブロック12かそれぞれ嵌装
され、外周がウオームギアになったナット14が回転自
在に内装されている。そして、このナット14のウオー
ムギアには、油圧モータ17によって回転する図示しな
いウオームが噛合されている。保持ブロック12の内部
にはナット14と螺合するスクリュシャフト15が固着
されている。また、保持ブロック12にはストッパ16
が、ロール軸方向と直交する水平方向に移動するよう
に、それぞれ貫通して嵌装されている。
【0019】18はレバーであり、上下のロールチョッ
ク53の入側及び出側に固設されたブラケット13に回
動自在に枢着され、その軸部18aには外面が球状のス
ラスト受けローラ19が回転及び軸方向移動自在に軸着
されている。そして、上下の入側と出側のレバ−18
は、回動自在に枢着されたリンク20によってそれぞれ
連結されている。
【0020】各々のスラスト受けローラ19は保持ブロ
ック12の突出部12aと保持ブ口ック12から突出し
たストッパ16との間に遊嵌された状態になっている。
【0021】つぎに本実施例装置の作動について説明す
ると、上下ワークロール51,52を各々の油圧シリン
ダ61及びクロスヘッド60によって所要のクロス角θ
で互いにクロスさせると共に、各々の保持ブロック12
内のナット14を油圧モータ17及び図示しないウオー
ムによって上下で逆方向に回転し、各々のスクリュシャ
フト15、保持ブロック12及びストッパ16を上下で
ロール軸方向の互いに反対方向にそれぞれ移動させ、各
々のスラスト受けローラ19、レバ−18、ブラケット
13及びロールチョック52を介して上下のワークロー
ル51を互いに反対方向にシフトし、上テーパ部51a
及び図示しない下テーパ部を帯鋼50の両エッジ部に設
定して帯鋼50を圧延し、その板クラウンを制御すると
共に、エッジドロップを防止する。
【0022】このとき、各々の保持ブロック12の突出
部12a及びストッパ16は、スラスト受けローラ19
を介して上ワークロール51及び下ワークロール52に
作用するスラストカを支持する。
【0023】帯鋼50の圧延中にクロス角θが変更され
ると、スラスト受けローラ19は各々の保持ブロック1
2の突出部12aまたはストッパ16のいずれかに当接
して軸方向に移動せず、軸部18aが移動する。
【0024】また、上下ワークロール51,52をクロ
スさせたりクロス角θを変更すると、レバー18とリン
ク20の枢着角度が自動的に変化して人側と出側のスラ
スト受けローラ19のロール軸方向の位置を一定にする
ので保持ブロック12をロール軸方向に移動させる必要
は無く、保持ブロック12とスラスト受けローラ19の
軸心との角度の変化をスラスト受けローラ19の球状外
面が吸収する。
【0025】さらに本発明の他の実施例について説明す
る。
【0026】図2は本発明の第2実施例である、ロール
クロス・シフト圧延機の作業側要部の片側断面を示す平
面図であり、ロールシフト装置だけが前述した第1実施
例と異なるものである。
【0027】図2において、21はナットブロックであ
り、ハウジング70の入側及び出側の上下にそれぞれ固
設されてその外部には保持ブロック22がそれぞれロー
ル軸方向に移動するように嵌装され、その内部にはナッ
ト24か固着されている。保持ブロック22の内部に
は、ウオームギア29が嵌着されてそのねじ部がナット
24と螺合するスクリュシャフト25が回転自在に軸着
されているウオームギア29には、油圧モータ27によ
って回転する図示しないウオームが噛合されている。
【0028】また、保持ブロック22にはストッパ26
が、ロール軸方向と直交する水平方向に移動して保持ブ
ロック22の突出部22aとでスラスト受けローラ1
9、レバー18及びブラケット23を介してロールチョ
ック53を保持するように、それぞれ貫通して嵌装され
ている。
【0029】本実施例装置の作動について説明すると、
上下ワークロール51,52を各々の油圧シリンダ61
及びクロスヘッド60によって所要のクロス角θで互い
にクロスさせると共に、各々の保持ブロック22内のウ
オームギア29及びスクリュシャフト25を油圧モータ
27及び図示しないウオームによって上下で逆方向に回
転し、各々の保持ブロック22及びストッパ26を上下
でロール軸方向の互いに反対方向にそれぞれ移動させ、
各々のスラスト受けローラ19、レバ−18、ブラケッ
ト23及びロールチョック52を介して上下のワークロ
ール51,52を互いに反対方向にシフトし、上テーパ
部51a及び図示しない下テーパ部を帯鋼50の両エッ
ジ部に設定して帯鋼50を圧延し、その板クラウンを制
御すると共に、エッジドロップを防止する。
【0030】このとき、各々の保持ブロック22の突出
部22a及びストッパ26は、スラスト受けローラ19
を介して上ワークロール51及び下ワークロール52に
作用するスラストカを支持する。
【0031】クロス角θを変更した際の、レバー18、
スラスト受けローラ19及びリンク20の作用は、第1
実施例と同一である。
【0032】なお、前述した各々の実施例では、ワーク
ロールだけをクロスさせる圧延機について述べたが、本
発明はワークロール及びバックアップロールをクロスさ
せる圧延機にも適用することが出来るものである。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明の圧延機によれ
ば次のような効果がある。
【0034】本発明においては、上下のワークロールチ
ョックの帯材入側及び出側に枢着してリンクによって連
結したレバーと、このレバーにロール軸方向に自在に回
転するように軸着したスラスト受けローラと、この各々
のスラスト受けローラを保持して上下のワークロールチ
ョック及びワークロールと共にロール軸方向に移動する
ように設けたチョック保持ブロックと、このチョック保
持ブロックに内装したロール軸方向移動手段とを設けた
ことにより、ロール軸方向の機器張出し長さが短くなる
ため、圧延機作業側のシフト装置の規模が小さくなるの
でその設置スペースを小さくすることができることに加
え、上下のワークロールのクロス角を変更しても、ワー
クロールチョックとレバー及びレバーとリンクの枢着角
度が自動的に変化して帯材入側と出側のスラスト受けロ
ーラのロール軸方向の位置を一定にするので、チョック
保持ブロックのロール軸方向への移動が不要になり、チ
ョック保持ブロックとスラスト受けローラ軸心との角度
の変化をスラスト受けローラの球状外面によって吸収す
ることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるロールクロス・シフ
ト圧延機の作業側要部の片側断面を示す平面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す片側破断平面図であ
る。
【図3】従来のロールクロス・シフト圧延機の一例の作
業側要部を示す側面図である。
【図4】図3のV−V線に沿って示す断面図である。
【符号の説明】
1…油圧シリンダブロック 2,12,22…保持ブロック 11…軸受ブロック 14…ナット 15,25…スクリュシャフト 17,27…油圧モータ 18…レバー 19…スラスト受けローラ 20…リンク 21…ナットブロック 24…ナット 29…ウオームギア 51…上ワークロール 52…下ワークロール 53…ロールチョック 60…クロスヘッド 61…油圧シリンダ 70…ハウジング
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−226304(JP,A) 特開 昭60−210306(JP,A) 特開 昭62−263802(JP,A) 特開 平1−133605(JP,A) 特開 昭61−245908(JP,A) 特開 平5−50110(JP,A) 特開 平7−60309(JP,A) 特開 平5−277529(JP,A) 特開 平5−277526(JP,A) 特開 平5−237524(JP,A) 特開 平5−212411(JP,A) 特開 平6−63610(JP,A) 特開 平6−23409(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 13/14 B21B 31/02 B21B 31/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内で上下のワークロール及び
    そのロールチョックをロール軸方向の互いに反対方向に
    それぞれ移動させるロールシフト手段と、上下のワーク
    ロールだけまたは上下のワークロール及び上下のバック
    アップロールを互いにクロスさせるロールクロス手段と
    を具備した圧延機において、前記上下のワークロールチ
    ヨックの帯材入側及び出側に回動自在に枢着し、リンク
    によって連結したレバーと、この各々のレバーに軸心が
    ロール軸方向と直交する水平方向に自在に回転するよう
    に軸着した外面が球状のスラスト受けローラと、この各
    々のスラスト受けローラを保持して前記上下のワークロ
    ールチョック及びワークロールと共にロール軸方向に移
    動するように設けたチョック保持ブロックと、このチヨ
    ック保持ブロックに内装したチョック保持ブロック移動
    手段とを具備したことを特徴とする圧延機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5655398A (en) * 1995-05-11 1997-08-12 Danieli United, A Division Of Danieli Corporation Roll crossing and shifting system
IT1280192B1 (it) * 1995-06-26 1998-01-05 Danieli Off Mecc Dispositivo di traslazione assiale per cilindri di laminazione e procedimento di traslazione assiale con spostamento di incrocio dei
US5924319A (en) * 1998-07-07 1999-07-20 Danieli United Roll crossing, offsetting, bending and shifting system for rolling mills
CN111069283B (zh) * 2019-12-31 2021-03-12 燕山大学 冗余驱动3sps+c型并联轧机

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