JP3034865B1 - 流動床から熱を回収する方法及び装置 - Google Patents

流動床から熱を回収する方法及び装置

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JP3034865B1
JP3034865B1 JP11108704A JP10870499A JP3034865B1 JP 3034865 B1 JP3034865 B1 JP 3034865B1 JP 11108704 A JP11108704 A JP 11108704A JP 10870499 A JP10870499 A JP 10870499A JP 3034865 B1 JP3034865 B1 JP 3034865B1
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Abstract

【要約】 【課題】 流動床熱回収装置において、蒸発器管及び過
熱器管のコーティングを少なくして、伝熱管の腐食を軽
減させる。 【解決手段】 内部循環流動床における流動媒体を、燃
焼セル52から蒸発セル68、蒸発セル68から過熱器
セル72、過熱器セル72から燃焼セル52に移動させ
て流動媒体を循環させ、蒸発セル68及び過熱器セル7
2で熱を回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動床内に蒸発器
管及び過熱器管を設けて流動床から熱を回収する方法及
び装置、詳しくは、Ca、Na、Kなどの化合物及びC
lを含有する可燃物の流動床燃焼、又はClを含有する
可燃物とCa化合物とを供給する流動床燃焼における熱
を回収する方法及び装置に関するもので、具体的には、
都市ごみあるいは産業廃棄物をCa化合物を加えなが
ら、又は事前にCa化合物を添加して行われる流動床燃
焼、又はRDF(Refuse Derived Fu
el、ごみ固形燃料)の流動床燃焼における熱を回収す
る方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Clを含有する可燃物として、都市ご
み、廃プラスチックなどがあり、これら可燃物の燃焼方
法として流動床燃焼法が知られており、高い燃焼温度に
なる場合には燃焼温度を適切な温度にするために、流動
床内に伝熱管を設けて熱回収を行っている。これら可燃
物の燃焼によって、含有されているClからHClが発
生することが知られており、このHClは伝熱管を腐食
させ、伝熱管の温度を高くすると腐食が激しくなるの
で、従来は、伝熱管の温度が高くならないようにして腐
食を抑制していた。このために蒸気(水蒸気)温度を低
くする必要性から、熱回収効率が低くなるので熱回収効
率を高める研究が進められている。従来、熱回収効率を
高くする手段として、(1) 耐食材料の開発・使用、
(2) CaO、Ca(OH)2 などのCa化合物を添
加しHClと反応させて、HCl濃度を少なくする方
法、などが行われている。
【0003】従来から、流動床を備えた室を仕切により
燃焼セルと収熱セル(熱回収セル)とに区分し、燃焼セ
ルの流動化ガス流速を収熱セルの流動化ガス流速よりも
大きくとることにより、燃焼セルの流動媒体を仕切の上
方通路から収熱セルへ流入させ、仕切の下方通路から収
熱セルの流動媒体を燃焼セルに還流するようにしたごみ
等を燃焼・焼却するための流動床炉が知られている(例
えば、特開平7−233928号公報、特公平5−77
924号公報参照)。図25は、従来の流動床熱回収装
置の一例を示している。この流動床熱回収装置は、蒸発
器管10を設けた蒸発器管収熱セル(蒸発セル)12、
過熱器管14を設けた過熱器管収熱セル(過熱器セル)
16、及びRDF等の可燃物を供給して燃焼を行う燃焼
セル18とからなっている。20、22は仕切、24、
26は上方通路、28、30は下方通路、32はガス分
散板、34、36、38は風箱、40、42、44はダ
ンパーなどの流動化ガス吹込量調節弁である。
【0004】図25において、矢印は流動媒体(Bed
Material、BM)の動きを示している。燃焼
セル18に供給されたRDF等燃料は、燃焼して燃焼セ
ル温度を上昇させる。この燃焼セル18の熱を蒸気とし
て外部に取り出すために、蒸発器管収熱セル12に燃焼
セル18のBMを仕切20を越えて循環させて、蒸発器
管収熱セル12で熱を伝熱管によって回収し、蒸発器管
収熱セル12のBMは仕切20の下方通路28から燃焼
セル18に戻し、BMの循環を連続的に行って熱を連続
的に回収する。一方、過熱器管収熱セル16も同様に、
BMの循環を行って熱を回収する。燃焼セル18で燃料
を燃焼すると非常に高温となり、NOxなどの公害物質
の発生や、BMの焼結などにより流動化に弊害が生じる
ので、燃焼セル温度を所定の値にする必要がある。この
ため、燃焼セル18と蒸発器管収熱セル12との間、及
び燃焼セル18と過熱器管収熱セル16との間でBMを
循環させて熱を回収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】Ca、Na、Kなどの
化合物及びClを含有する可燃物の燃焼、あるいはCa
化合物を供給しながら行われるClを含有する可燃物の
燃焼、あるいはCa及びClを含有するRDF(ここで
は、産業廃棄物、都市ごみなどにCa化合物を加えて成
型した燃料を言う)の燃焼を流動床で行うと、流動床燃
焼炉内壁、流動物質(流動媒体)及び伝熱管などの表面
に、Ca化合物が付着して成長する現象が明らかになっ
た。
【0006】このように、流動床で塩素含有燃料を燃焼
させると、燃料中のCa、Na、Kなどとの反応生成物
が、流動床内に設けている伝熱面の表面に、付着・成長
する現象(以下、コーティング)が生じ、伝熱管での収
熱が阻害されるとともに伝熱管の腐食の原因となる。伝
熱管の腐食が進行して行き伝熱管が開孔に至ると、プラ
ントの緊急停止など大きな弊害が生じることになる。こ
のため、一般的に伝熱管腐食調査には多大の労力をかけ
て実施して、開孔発生以前に伝熱管の取り替えを行う必
要があり、信頼性の低下と経済性に問題が生じる。この
ため、コーティングの積極的な防止、抑制による伝熱管
の腐食抑制が重要である。伝熱管としては、一般に蒸発
器管と過熱器管が用いられるが、特に伝熱管の温度が高
い過熱器管のコーティングの防止、抑制による伝熱管の
腐食抑制が重要である。
【0007】流動床内に設けた伝熱管の表面へのコーテ
ィングは、伝熱管の腐食の主原因であるのでコーティン
グの抑制が必要で、コーティングが発生する原因を調査
するために、RDFを燃焼する流動床燃焼炉で種々の試
験、研究を実施した。その結果、コーティングが少な
く、腐食が少なくなる条件として以下の事項が明らかに
なった。 (1) 伝熱管の表面温度が低いほどコーティングが少
なく、腐食が少ない。すなわち、蒸気(水蒸気)温度5
00℃の過熱器管と、250〜300℃の蒸発器管を比
較すると、蒸発器管の方がコーティング及び腐食が少な
い。 (2) 伝熱管を設けた流動床(以下、収熱セル)の温
度が低い程コーティングが少なく、腐食が少ない。 (3) 伝熱管近辺で燃料の燃焼が起こるとコーティン
グが多く発生し、腐食が多くなる。すなわち、燃料の燃
焼に伴ってHClが発生し、伝熱管を腐食させる。ま
た、燃焼によってNa、K、Cl、Sなどの化合物粒子
が生成し、コーティングの原因物質となる。
【0008】従来例を示す図25において、燃焼セル1
8に供給されたRDF等燃料はそこで燃焼するが、一部
のRDF等燃料は、BMの循環とともに蒸発器管収熱セ
ル12及び過熱器管収熱セル16に循環されて燃焼す
る。このRDFの燃焼が、伝熱管表面のコーティング及
び腐食の原因の1つとなる。さらに、伝熱管表面のコー
ティング及び腐食の原因物質であるNa、K、Cl、S
などの化合物粒子が、燃焼セル18から同時に循環さ
れ、伝熱管のコーティング及び腐食が加速されている。
【0009】しかしながら、蒸発器管収熱セル12及び
過熱器管収熱セル16に循環されて燃焼するRDF量、
及び蒸発器管収熱セル12及び過熱器管収熱セル16に
循環されるNa、K、Cl、Sなどの化合物粒子の量は
非常に少ない。このため、RDFは短時間で燃焼し、N
a、K、Cl、Sなどの化合物粒子は、蒸発器管収熱セ
ル12及び過熱器管収熱セル18を流動化させるために
供給される空気によって短時間で流動床外に同伴・搬出
される。これらのことから、下記の2点が明らかになっ
た。 (1) 蒸発器管は、過熱器管と比べてコーティング及
び腐食が少ない。 (2) 収熱セルに循環されるRDF等可燃物は短時間
で燃焼し、Na、K、Cl、Sなどの化合物粒子は、流
動化空気に同伴されて短時間で流動床外に搬出される。
【0010】これらの明らかになった事項から、伝熱管
のコーティング及び腐食を少なくする方法として、本発
明者は下記のような方法を見出した。 (1) 燃焼セルにRDF等燃料(可燃物)を供給して
燃焼させ、燃焼セルのBMを蒸発器管収熱セルに循環し
て、蒸発器管で熱を回収する。この時燃焼セルから循環
してくるRDF等は短時間で燃焼し、Na、K、Cl、
Sなどの化合物粒子は、流動化空気に同伴されて短時間
で流動床外に排出される。又は/及び、(2) 燃焼セ
ルにRDF等燃料(可燃物)を供給して燃焼させ、蒸発
器管収熱セルのBMは、燃焼セル及び過熱器管収熱セル
に循環させる。燃焼セルに循環させることで燃焼温度を
適切な温度に維持する。また、過熱器管収熱セルに循環
して過熱器管で熱を回収する。又は/及び、(3) 燃
焼セルにRDF等燃料(可燃物)を供給して燃焼させ、
過熱器管収熱セルのBMは、蒸発器管収熱セルに循環さ
せる。
【0011】本発明は上記の知見に基づいてなされたも
ので、本発明の目的は、伝熱管(蒸発器管及び過熱器
管)のコーティングを少なくして、伝熱管の腐食を軽減
させることができる流動床から熱を回収する方法及び装
置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、
燃焼セルの流動床の上面近傍に多く存在する可燃物が蒸
発セルに流入しないようにして、流動媒体のみを蒸発セ
ルにオーバーフロー移送するようにした流動床から熱を
回収する方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の流動床から熱を回収する方法は、内部循
環流動床における流動媒体を、燃焼セルから蒸発セル
(蒸発器管収熱セル)、蒸発セルから過熱器セル(過熱
器管収熱セル)、過熱器セルから燃焼セルに移動させて
流動媒体を循環させ、蒸発セル及び過熱器セルで熱を回
収するように構成される(図1〜図8参照)。流動床温
度は、燃焼セル温度>蒸発器管収熱セル温度>過熱器管
収熱セル温度となり、伝熱管のコーティング及び腐食が
起こりやすい過熱器管収熱セルの温度が、蒸発器管収熱
セルの温度よりも低くなり、コーティング及び腐食が軽
減される。また、コーティング及び腐食があまり問題と
ならない蒸発器管収熱セルで、循環されるRDF等可燃
物の殆どが燃焼するので、過熱器管収熱セルでの燃焼が
なくなり、コーティング及び腐食がなくなる。また、N
a、K、Cl、Sなどの化合物粒子も、蒸発器管収熱セ
ルで流動化空気とともに流動床から同伴・排出されるの
で、過熱器管収熱セルに循環されなくなり、このため、
過熱器管のコーティング及び腐食がなくなる。
【0013】また、本発明の方法は、内部循環流動床に
おいて熱を回収するに際し、燃焼セルの流動媒体を隣接
する蒸発セルに仕切を越えて移動させ、蒸発セルの流動
媒体を隣接する過熱器セルに仕切の下方通路から移動さ
せ、過熱器セルの流動媒体を隣接する燃焼セルに仕切の
下方通路から移動させて流動媒体を循環させ、蒸発セル
及び過熱器セルで熱を回収することを特徴としている
(図1〜図4参照)。
【0014】また、本発明の方法は、内部循環流動床に
おいて熱を回収するに際し、燃焼セルの流動媒体を隣接
する蒸発セルに仕切を越えて移動させ、蒸発セルの流動
媒体を隣接する過熱器セルに仕切を越えて移動させ、過
熱器セルの流動媒体を隣接する燃焼セルに仕切の下方通
路から移動させて流動媒体を循環させ、蒸発セル及び過
熱器セルで熱を回収することを特徴としている(図5〜
図8参照)。
【0015】また、本発明の方法は、内部循環流動床に
おいて熱を回収するに際し、燃焼セルの流動媒体を隣接
する蒸発セルに仕切を越えて移動させるとともに、蒸発
セルの流動媒体を仕切の下方通路から燃焼セルに移動さ
せて流動媒体を循環させ、蒸発セルの流動媒体を隣接す
る過熱器セルに仕切の下方通路から移動させるととも
に、過熱器セルの流動媒体を仕切を越えて蒸発セルに移
動させて流動媒体を循環させ、蒸発セル及び過熱器セル
で熱を回収することを特徴としている(図9、図10参
照)。
【0016】さらに、本発明の方法は、内部循環流動床
において熱を回収するに際し、燃焼セルの流動媒体を隣
接する蒸発セルに仕切を越えて移動させるとともに、蒸
発セルの流動媒体を仕切の下方通路から燃焼セルに移動
させて流動媒体を循環させ、蒸発セルの流動媒体を隣接
する過熱器セルに仕切を越えて移動させるとともに、過
熱器セルの流動媒体を仕切の下方通路から蒸発セルに移
動させて流動媒体を循環させ、蒸発セル及び過熱器セル
で熱を回収することを特徴としている(図11、図12
参照)。
【0017】これらの方法において、燃焼セルの流動媒
体を隣接する蒸発セル内に、平行に設けられた2枚の仕
切の間の間隙を下方から上方に移動させた後、蒸発セル
側の仕切を越えて移動させることがある(図13〜図2
4参照)。この場合は、燃焼セルの流動媒体(可燃物を
含まない)のみを蒸発セルに円滑に移動させることがで
き、蒸発器管及び過熱器管のコーティングや腐食をより
確実に防止することができる。
【0018】また、これらの方法において、燃焼セルの
空塔速度は蒸発セルの空塔速度より大きくなっている
(図1〜図24参照)。また、燃焼セル及び過熱器セル
の空塔速度が蒸発セルの空塔速度より大きい場合もある
(図1〜図4、図9、図10、図13〜図16、図2
1、図22参照)。これらの方法において、燃焼セルに
おける燃焼は、Ca、Na、Kなどの化合物及びClを
含有する可燃物の流動床燃焼、Clを含有する可燃物と
Ca化合物とを供給する流動床燃焼、及びRDFを燃料
とする流動床燃焼のいずれかである。
【0019】本発明の流動床から熱を回収する装置は、
ガス分散手段から吹き込まれる流動化ガスにより形成さ
れる流動床と、この流動床を備えた室を3枚の仕切で流
動媒体が循環できるように区分して形成された燃焼セ
ル、蒸発器管を備えた蒸発セル及び過熱器管を備えた過
熱器セルと、燃焼セル、蒸発セル及び過熱器セルの下側
にそれぞれ設けられた、独立した流動化ガス吹込量調節
機構を備える風箱又は散気管とを有し、燃焼セルと蒸発
セルとは上側に通路が形成されるように第1の仕切で区
分され、蒸発セルと過熱器セルとは下側に通路が形成さ
れるように第2の仕切で区分され、過熱器セルと燃焼セ
ルとは下側に通路が形成されるように第3の仕切で区分
されて流動媒体が循環できるように構成されていること
を特徴としている(図1〜図4参照)。
【0020】また、本発明の装置は、ガス分散手段から
吹き込まれる流動化ガスにより形成される流動床と、こ
の流動床を備えた室を3枚の仕切で流動媒体が循環でき
るように区分して形成された燃焼セル、蒸発器管を備え
た蒸発セル及び過熱器管を備えた過熱器セルと、燃焼セ
ル、蒸発セル及び過熱器セルの下側にそれぞれ設けられ
た、独立した流動化ガス吹込量調節機構を備える風箱又
は散気管とを有し、燃焼セルと蒸発セルとは上側に通路
が形成されるように第1の仕切で区分され、蒸発セルと
過熱器セルとは上側に通路が形成されるように第2の仕
切で区分され、過熱器セルと燃焼セルとは下側に通路が
形成されるように第3の仕切で区分されて流動媒体が循
環できるように構成されていることを特徴としている
(図5〜図8参照)。
【0021】また、本発明の装置は、ガス分散手段から
吹き込まれる流動化ガスにより形成される流動床と、こ
の流動床を備えた室を2枚の仕切で区分して形成された
燃焼セル、蒸発器管を備えた蒸発セル及び過熱器管を備
えた過熱器セルと、燃焼セル、蒸発セル及び過熱器セル
の下側にそれぞれ設けられた、独立した流動化ガス吹込
量調節機構を備える風箱又は散気管とを有し、燃焼セル
と蒸発セルとは上側及び下側に通路が形成されるように
第1の仕切で区分されて流動媒体が循環できるように構
成されており、蒸発セルと過熱器セルとは上側及び下側
に通路が形成されるように第2の仕切で区分されて流動
媒体が循環できるように構成されており、燃焼セル及び
過熱器セルの空塔速度を流動化ガス吹込量調節機構を制
御することにより、蒸発セルの空塔速度よりも大きくし
て、燃焼セルの流動媒体を第1の仕切上側の通路を越え
て蒸発セルへ移動させるとともに、過熱器セルの流動媒
体を第2の仕切上側の通路を越えて蒸発セルへ移動させ
るように構成されていることを特徴としている(図9、
図10参照)。
【0022】さらに、本発明の装置は、ガス分散手段か
ら吹き込まれる流動化ガスにより形成される流動床と、
この流動床を備えた室を2枚の仕切で区分して形成され
た燃焼セル、蒸発器管を備えた蒸発セル及び過熱器管を
備えた過熱器セルと、燃焼セル、蒸発セル及び過熱器セ
ルの下側にそれぞれ設けられた、独立した流動化ガス吹
込量調節機構を備える風箱又は散気管とを有し、燃焼セ
ルと蒸発セルとは上側及び下側に通路が形成されるよう
に第1の仕切で区分されて流動媒体が循環できるように
構成されており、蒸発セルと過熱器セルとは上側及び下
側に通路が形成されるように第2の仕切で区分されて流
動媒体が循環できるように構成されており、空塔速度を
流動化ガス吹込量調節機構を制御することにより、過熱
器セル、蒸発セル、燃焼セルの順に大きくして、燃焼セ
ルの流動媒体を第1の仕切上側の通路を越えて蒸発セル
へ移動させるとともに、蒸発セルの流動媒体を第2の仕
切上側の通路を越えて過熱器セルへ移動させるように構
成されていることを特徴としている(図11、図12参
照)。
【0023】これらの装置において、第1の仕切に平行
に燃焼セル側に上端及び下端が第1の仕切より高い間隙
形成用仕切が設けられ、間隙形成用仕切と第1の仕切と
の間の間隙の下部近傍に流動化兼移送用ガスを供給する
ための流動化兼移送用ガス供給手段が設けられて、流動
媒体を間隙の下方から上方に移動させて第1の仕切上側
の通路から蒸発セルに移動させるように構成する場合が
ある(図13〜図24参照)。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら
限定されるものではなく、適宜変更して実施することが
できるものである。図1は本発明の実施の第1形態によ
る流動床から熱を回収する装置の正面断面説明図、図2
は図1のA−A線断面説明図、図3は図1に示す装置の
右側面断面説明図、図4は仕切の斜視図である。図1〜
図4において、実線の矢印は、流動媒体が仕切の上側通
路(上部開口)を通って移動(オーバーフロー移動)す
る方向を示し、白抜きの矢印は、流動媒体が仕切の下側
通路(下部開口)を通って移動する方向を示している。
【0025】50は炉本体で水冷管構造又は耐火材構造
で製作され、52は燃焼セルで可燃物供給手段から、R
DF、又はCa、Na、Kなどの化合物及びClを含有
する可燃物、又はCa化合物の供給を伴うClを含有す
る可燃物など、具体的にはRDF、都市ごみ、産業廃棄
物、石炭など(以下、RDFなどと記す)の可燃物が供
給される。燃焼セル52の下側に設けられた風箱54か
らガス分散板56を介して供給されるガス(例えば空
気)によって流動物質(流動媒体)を流動化させてRD
Fなど可燃物を燃焼させる。
【0026】炉本体50は3枚の仕切(仕切部材)、す
なわち、第1の仕切60、第2の仕切62、第3の仕切
64で流動媒体が循環できるように燃焼セル52、蒸発
器管66を備えた蒸発セル68(蒸発器管収熱セル)、
過熱器管70を備えた過熱器セル72(過熱器管収熱セ
ル)が形成されている。燃焼セル52、蒸発セル68及
び過熱器セル72のガス分散板56、74、76の下側
には、それぞれ独立した風箱54、78、80が設けら
れ、これらの風箱には、独立した流動化ガス吹込量調節
機構、例えば、ダンパー等の流動化ガス流量調節弁8
2、84、86を備えた流動化ガス供給管が接続されて
いる。
【0027】燃焼セル52と蒸発セル68とは、仕切の
上側に上方通路88が形成されるように第1の仕切60
で区分され、蒸発セル68と過熱器セル72とは、仕切
の下側に下方通路90が形成されるように第2の仕切6
2で区分され、過熱器セル72と燃焼セル52とは、仕
切の下側に下方通路92が形成されるように第3の仕切
64で区分されて、流動媒体が燃焼セル52→蒸発セル
68→過熱器セル72→燃焼セル52に循環できるよう
になっている。
【0028】流動媒体は0.5〜1mm程度の粒子(例え
ば、珪砂などの砂)で構成され、必要に応じて生石灰、
石灰石、ドロマイトなどが脱塩剤又は脱硫剤として供給
され、燃焼セル52の下側からのガスで流動化開始速度
の3〜5倍程度の空塔速度で流動化してRDFなど可燃
物を燃焼させる。燃焼セル52の温度は一般的に550
〜900℃程度であり、その目的、例えば脱塩を実施す
る条件では550〜700℃、脱硫を実施する条件では
750〜850℃程度など所定の温度になるように設
計、運転される。RDFなど可燃物の発熱量が高いと燃
焼セル52の流動層温度が高くなるので、燃焼によって
発生した熱の一部を蒸発セル68の蒸発器管66及び過
熱器セル72の過熱器管70で収熱して所定の燃焼温度
になるように制御する。
【0029】各セルの流動床の空塔速度は、燃焼セル5
2>蒸発セル68であり、過熱器セル72の空塔速度は
自由に(任意に)選定できる。例えば、過熱器セル72
の空塔速度は、燃焼セル52又は蒸発セル68の空塔速
度と同一又は略同一でもよい。
【0030】つぎに、本実施形態による装置の作用につ
いて説明する。燃焼セル52の空塔速度が蒸発セル68
の空塔速度より大きくなるように流動化ガス吹込量調節
弁82、84を調節制御する。燃焼セル52の流動媒体
(一部のRDFなど可燃物を含む)は第1の仕切60を
オーバーフローして蒸発セル68に移動し、蒸発セル6
8内で可燃物の殆どが短時間で燃焼するとともに、N
a、K、Cl、Sなどの化合物粒子も流動化ガスに同伴
されて流動床から排出される。蒸発セル68の流動媒体
は過熱器セル72に第2の仕切62の下方通路90から
移動し、過熱器セル72の流動媒体は燃焼セル52に第
3の仕切64の下方通路92から移動して流動媒体が循
環する。この間に、蒸発セル68及び過熱器セル72で
熱が回収される。
【0031】この場合、流動床温度は、燃焼セル温度>
蒸発セル温度>過熱器セル温度となり、伝熱管のコーテ
ィング及び腐食が起こり易い過熱器セル72の温度が蒸
発セル68の温度よりも低くなり、過熱器管のコーティ
ング及び腐食が軽減される。また、蒸発器管内の蒸気温
度が比較的低いために、コーティング及び腐食があまり
問題とならない蒸発セル68で、流動媒体とともに循環
されるRDFなど可燃物の殆どが燃焼するので、過熱器
セル72での燃焼がなくなり、過熱器管のコーティング
及び腐食がなくなる。また、Na、K、Cl、Sなどの
化合物粒子も蒸発セル68で流動化ガスとともに流動床
から同伴・排出されるので、過熱器セル72に上記化合
物粒子は循環されなくなり、このため、過熱器管のコー
ティング及び腐食がなくなる。本実施形態では、蒸発セ
ルの空塔速度よりも燃焼セルの空塔速度が大きい(速
い)条件のみが必要で、過熱器セルの空塔速度は自由に
選定できるので、空塔速度の幅が少なく安定した流動化
状態を常に維持することができるという利点がある。
【0032】上記の実施形態では、上方通路が形成され
る仕切や下方通路が形成される仕切について説明した
が、上部開口を備えた仕切や下部開口を備えた仕切を用
いても差し支えない。仕切としては、板状体などの仕切
部材、伝熱管で構成された仕切部材などを用いることが
できる。また、ガス分散板と風箱との組合せの代りに、
散気管を用いることも可能である。また、図面では、図
2に示すように横断面が矩形の炉本体を用いる場合を示
しているが、横断面円形、その他任意の形状の炉本体を
用いることができる。
【0033】図5〜図7は本発明の実施の第2形態によ
る流動床から熱を回収する装置を示し、図8は仕切を示
している。本実施形態は、燃焼セル52と蒸発セル68
とが、仕切の上側に上方通路88が形成されるように第
1の仕切60で区分され、蒸発セル68と過熱器セル7
2とが、仕切の上側に上方通路94が形成されるように
第2の仕切62aで区分され、過熱器セル72と燃焼セ
ル52とが、仕切の下側の下方通路92が形成されるよ
うに第3の仕切64で区分されて、流動媒体が燃焼セル
→蒸発セル→過熱器セル→燃焼セルに循環できるように
構成されている。流動化ガス吹込量調節弁82、84、
86を調節制御して、流動床の空塔速度が、燃焼セル>
蒸発セル>過熱器セルとなるようにし、燃焼セル52の
流動媒体及び可燃物を蒸発セル68に第1の仕切60を
オーバーフローさせて移動させ、蒸発セル68の流動媒
体を過熱器セル72に第2の仕切62aをオーバーフロ
ーさせて移動させ、過熱器セル72の流動媒体を燃焼セ
ル52に第3の仕切64の下方通路92から移動させて
流動媒体させる。この間、蒸発セル68及び過熱器セル
72で熱回収される。他の構成及び作用は実施の第1形
態の場合と同様である。
【0034】図9及び図10は本発明の実施の第3形態
による流動床から熱を回収する装置を示している。本実
施形態は、燃焼セル52と蒸発セル68とが、仕切の上
側及び下側に上方通路88及び下方通路96が形成され
るように第1の仕切60aで区分されて流動媒体が燃焼
セル52と蒸発セル68との間で循環できるようになっ
ており、蒸発セル68と過熱器セル72とが、仕切の上
側及び下側に上方通路94及び下方通路98が形成され
るように第2の仕切62aで区分されて流動媒体が蒸発
セル68と過熱器セル72との間で循環できるように構
成されている。流動化ガス吹込量調節弁82、84、8
6を調節制御して、流動床の空塔速度が、燃焼セル>蒸
発セル<過熱器セルとなるようにする。燃焼セル52の
流動媒体及び可燃物は第1の仕切60aをオーバーフロ
ーして蒸発セル68に移動するとともに、蒸発セル68
の流動媒体は第1の仕切60aの下方通路96から燃焼
セル52に移動して流動媒体が循環する。同時に、過熱
器セル72の流動媒体は第2の仕切62aをオーバーフ
ローして蒸発セル68に移動するとともに、蒸発セル6
8の流動媒体は第2の仕切62aの下方通路98から過
熱器セル72に移動して流動媒体が循環する。この間
に、蒸発器管66及び過熱器管70で熱回収される。本
実施形態は、空塔速度の選定範囲が狭くてもよいという
利点を有している。他の構成及び作用は実施の第1形態
の場合と同様である。
【0035】図11及び図12は本発明の実施の第4形
態による流動床から熱を回収する装置を示している。本
実施形態は、燃焼セル52と蒸発セル68とが、仕切の
上側及び下側に上方通路88及び下方通路96が形成さ
れるように第1の仕切60aで区分されて流動媒体が燃
焼セル52と蒸発セル68との間で循環できるようにな
っており、蒸発セル68と過熱器セル72とが、仕切の
上側及び下側に上方通路94及び下方通路98が形成さ
れるように第2の仕切62aで区分されて流動媒体が蒸
発セル68と過熱器セル72との間で循環できるように
構成されている。流動化ガス吹込量調節弁82、84、
86を調節制御して、流動床の空塔速度が、燃焼セル>
蒸発セル>過熱器セルとなるようにする。燃焼セル52
の流動媒体及び可燃物は第1の仕切60aをオーバーフ
ローして蒸発セル68に移動するとともに、蒸発セル6
8の流動媒体は第1の仕切60aの下方通路96から燃
焼セル52に移動して流動媒体が循環する。同時に、蒸
発セル68の流動媒体は第2の仕切62aをオーバーフ
ローして過熱器セル72に移動するとともに、過熱器セ
ル72の流動媒体は第2の仕切62aの下方通路98か
ら蒸発セル68に移動して流動媒体が循環する。この間
に、蒸発器管66及び過熱器管70で熱回収される。他
の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様である。
【0036】図13〜図15は本発明の実施の第5形態
による流動床から熱を回収する装置を示し、図16は仕
切を示している。本実施形態は、燃焼セル52と蒸発セ
ル68との間の第1の仕切を二重仕切(ダブル仕切)に
して、仕切間に流動媒体のみが上方に移動するための間
隙102を形成させるようにしたものである。詳しく
は、第1の仕切60に平行に燃焼セル52側に、仕切の
上端及び下端が第1の仕切60より高い間隙形成用仕切
100が設けられ、この間隙形成用仕切100と第1の
仕切60との間の間隙102の下部近傍に流動化兼移送
用ガスが供給できるように流動化兼移送用ガス供給手
段、例えば、ダンパーなどの流動化兼移送用ガス吹込量
調節弁104を備えた流動化兼移送用ガス供給管108
を接続した小風箱106が設けられて、流動媒体を間隙
102の下方から上方に移動させて第1の仕切60上側
の上方通路88から蒸発セル68にオーバーフロー移動
させるように構成されている。
【0037】上記のように本実施形態では、第1の仕切
60に近接し、かつ平行に燃焼セル側に間隙形成用仕切
100が設けられている。この仕切100の上端は燃焼
セル52からの流動媒体及び流動床上面近傍の可燃物が
収熱セルに混入しない程度に高くなっており、仕切10
0の下端は第1の仕切60の下端より高くなっている。
すなわち、仕切100の下端は第1の仕切60下側の通
路高さよりも高くなるように開口させている。具体的に
は、仕切100の下端とガス分散板56の上面との間の
間隔(高さ)h2は、第1の仕切60の下端とガス分散
板56の上面との間の間隔(高さ)h1の2倍以上で、
燃焼セル52の流動床高の2/3以下となっている。な
お、燃焼セルのガス分散板56と蒸発セルのガス分散板
74及び過熱器セルのガス分散板76とは、同一部材で
同じ高さである。
【0038】第1の仕切60と仕切100との間には、
幅Dが5〜50cm、望ましくは10〜30cmの間隙10
2が形成されており、前述のように、この間隙102の
下部近傍に流動化兼移送用ガスを供給するための流動化
兼移送用ガス供給手段が設けられている。具体的には、
第1の仕切60と仕切100との間の間隙102の下側
に、この間隙102の幅とほぼ同等の幅を有する小風箱
106を設け、この小風箱106に流動化兼移送用ガス
供給管108を接続している。104は流動化兼移送用
ガス流量調節弁(例えば、ダンパー)で、流動化兼移送
用ガス供給管108と流動化兼移送用ガス流量調節弁1
04とで独立した流動化兼移送用ガス吹込量調節機構を
構成している。なお、第1の仕切60及び仕切100は
板状体でもよいが、伝熱管で構成することが好ましい。
【0039】つぎに、本実施形態による装置の作用につ
いて説明する。間隙102の下部開口110近傍に流動
化兼移送用ガス(例えば、空気)が供給されると、燃焼
セル52の流動床の下部の流動媒体が矢印で示されるよ
うに、間隙102を通って蒸発セル68に移送される。
燃焼セルの流動床の下部は、ごみ等の可燃分の含有量が
少なく、かつ灰分濃度が低いので、流動媒体(例えば、
珪砂)を主とするものが蒸発セルにスムーズに移動する
ことになる。このため、蒸発セルでは、ごみ等の可燃物
に含まれる塩素系化合物によるHClの発生はきわめて
少なく、伝熱面の腐食は確実に防止され、かつ、灰分中
のNa、K、Caなどの化合物によるコーティングも確
実に防止される。また、RDFを燃焼させる場合でも、
RDFが蒸発セルに流入しないので、RDFに含まれる
Ca化合物によるコーティングを確実に防止することが
できる。
【0040】また、特許第2891996号公報に示さ
れるように、流動化兼移送用ガス供給手段を、小風箱を
設けることなく、第1の仕切60と仕切100との間の
間隙102の下部開口110近傍に流動化兼移送用ガス
噴出管を設け、このガス噴出管に流動化兼移送用ガス供
給管108を接続して構成することもある。この場合、
流動化兼移送用ガス供給管は、炉本体の下側又は横側か
らガス噴出管に接続される。また、他の例として、小風
箱を設けることなく、流動化兼移送用ガス供給管108
の先端を間隙102の下部開口110近傍に臨ませて、
下部開口110近傍にガス(例えば、空気)を吹き込む
ように構成する場合もある。この場合は、間隙102の
下部開口110近傍に流動化兼移送用ガスを吹き込むの
で、流動媒体をよりスムーズに蒸発セル68へ移動させ
ることができるという利点がある。
【0041】また、第1の仕切60を多数の伝熱管の壁
で構成し、この伝熱管の下端近傍で伝熱管の一部を燃焼
セル52側に必要間隙分、すなわち幅Dだけ移動させて
間隙形成用仕切100を構成させることもある。この場
合、第1の仕切60の上側の上方通路のさらに上側に
は、伝熱管群又は板状体を延長させて形成した延長仕切
が設けられており、この延長仕切の上端は、燃焼セル5
2からの流動媒体が流入しない程度に高くなっている。
そして、間隙形成用仕切100の上端は、第1の仕切6
0の上側の上方通路の上側で、延長仕切に合流してい
る。第1の仕切60の上側の上方通路は、伝熱管の間の
シール板の設置を省略して形成されるように構成するこ
とが好ましい。また、間隙102の下部開口110は、
篩(ふるい)構造に形成されることが好ましく、この場
合、篩の目開きが、流動媒体の直径の3倍以上で、蒸発
セルの伝熱管(蒸発器管66)の最小間隙以下となるよ
うに構成することが好ましい。このように構成すれば、
大径の不燃物等が蒸発セルに移送されることがなく、蒸
発セルの蒸発器管66間の目詰まり等が確実に防止され
る。他の構成及び作用は実施の第1形態の場合と同様で
ある。
【0042】図17〜図19は本発明の実施の第6形態
による流動床から熱を回収する装置を示し、図20は仕
切を示している。本実施形態は、燃焼セル52と蒸発セ
ル68との間の第1の仕切を二重仕切(ダブル仕切)に
して、仕切間に流動媒体のみが上方に移動するための間
隙102を形成させるようにしたものである。他の構成
及び作用は実施の第2、5形態の場合と同様である。
【0043】図21及び図22は本発明の実施の第7形
態による流動床から熱を回収する装置を示している。本
実施形態は、燃焼セル52と蒸発セル68との間の第1
の仕切を二重仕切(ダブル仕切)にして、仕切間に流動
媒体のみが上方に移動するための間隙102を形成させ
るようにしたものである。他の構成及び作用は実施の第
3、5形態の場合と同様である。
【0044】図23及び図24は本発明の実施の第8形
態による流動床から熱を回収する装置を示している。本
実施形態は、燃焼セル52と蒸発セル68との間の第1
の仕切を二重仕切(ダブル仕切)にして、仕切間に流動
媒体のみが上方に移動するための間隙102を形成させ
るようにしたものである。他の構成及び作用は実施の第
4、5形態の場合と同様である。
【0045】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 各セルの流動床温度が、燃焼セル温度>蒸発セ
ル温度>過熱器セル温度となり、伝熱管のコーティング
及び腐食が起こり易い過熱器セルの温度が蒸発セルの温
度よりも低くなるので、過熱器管のコーティング及び腐
食が軽減される。 (2) 蒸発器管内の蒸気(水蒸気)温度が比較的低い
ために、コーティング及び腐食があまり問題とならない
蒸発セルで、流動媒体とともに循環されるRDFなど可
燃物の殆どが燃焼するので、過熱器セルでの可燃物の燃
焼がなくなり、過熱器管のコーティング及び腐食がなく
なる。また、Na、K、Cl、Sなどの化合物粒子も蒸
発セルで流動化ガスとともに流動床から同伴・排出され
るので、過熱器セルに上記化合物粒子は循環されなくな
り、このため、過熱器管のコーティング及び腐食がなく
なる。 (3) 第1の仕切に隣接して燃焼セル側に間隙形成用
仕切を設け、これらの仕切の間隙の下部開口近傍に流動
化兼移送用ガスを供給するように構成する場合は、燃焼
セルの流動媒体のみを蒸発セルに円滑に移動させること
かでき、蒸発セル内の蒸発器管表面及び過熱器セル内の
過熱器管表面の腐食やコーティングをより確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による流動床から熱を
回収する装置の正面断面説明図である。
【図2】図1におけるA−A線断面説明図である。
【図3】図1に示す装置の右側面断面説明図である。
【図4】図1〜図3における仕切の斜視図である。
【図5】本発明の実施の第2形態による流動床から熱を
回収する装置の正面断面説明図である。
【図6】図5におけるB−B線断面説明図である。
【図7】図5に示す装置の右側面断面説明図である。
【図8】図5〜図7における仕切の斜視図である。
【図9】本発明の実施の第3形態による流動床から熱を
回収する装置の正面断面説明図である。
【図10】図9に示す装置の横断面説明図である。
【図11】本発明の実施の第4形態による流動床から熱
を回収する装置の正面断面説明図である。
【図12】図11に示す装置の横断面説明図である。
【図13】本発明の実施の第5形態による流動床から熱
を回収する装置の正面断面説明図である。
【図14】図13におけるC−C線断面説明図である。
【図15】図13に示す装置の右側面断面説明図であ
る。
【図16】図13〜図15における仕切の斜視図であ
る。
【図17】本発明の実施の第6形態による流動床から熱
を回収する装置の正面断面説明図である。
【図18】図17におけるE−E線断面説明図である。
【図19】図17に示す装置の右側面断面説明図であ
る。
【図20】図17〜図19における仕切の斜視図であ
る。
【図21】本発明の実施の第7形態による流動床から熱
を回収する装置の正面断面説明図である。
【図22】図21に示す装置の横断面説明図である。
【図23】本発明の実施の第8形態による流動床から熱
を回収する装置の正面断面説明図である。
【図24】図23に示す装置の横断面説明図である。
【図25】従来の流動床熱回収装置の一例を示す正面断
面説明図である。
【符号の説明】
50 炉本体 52 燃焼セル 54、78、80 風箱 56、74、76 ガス分散板 60、60a 第1の仕切 62、62a 第2の仕切 64 第3の仕切 66 蒸発器管 68 蒸発セル(蒸発器管収熱セル) 70 過熱器管 72 過熱器セル(過熱器管収熱セル) 82、84、86 流動化ガス流量調節弁 88、94 上方通路 90、92、96、98 下方通路 100 間隙形成用仕切 102 間隙 104 流動化兼移送用ガス吹込量調節弁 106 小風箱 108 流動化兼移送用ガス供給管 110 下部開口
フロントページの続き (72)発明者 横山 尚一郎 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (72)発明者 魚住 昌宏 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (72)発明者 岩本 正人 神戸市中央区東川崎町1丁目1番3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (56)参考文献 特開 平11−6608(JP,A) 特開 平9−60837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/30 ZAB F23G 5/46 ZAB

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部循環流動床における流動媒体を、燃
    焼セルから蒸発セル、蒸発セルから過熱器セル、過熱器
    セルから燃焼セルに移動させて流動媒体を循環させ、蒸
    発セル及び過熱器セルで熱を回収することを特徴とする
    流動床から熱を回収する方法。
  2. 【請求項2】 内部循環流動床において熱を回収するに
    際し、燃焼セルの流動媒体を隣接する蒸発セルに仕切を
    越えて移動させ、蒸発セルの流動媒体を隣接する過熱器
    セルに仕切の下方通路から移動させ、過熱器セルの流動
    媒体を隣接する燃焼セルに仕切の下方通路から移動させ
    て流動媒体を循環させ、蒸発セル及び過熱器セルで熱を
    回収することを特徴とする流動床から熱を回収する方
    法。
  3. 【請求項3】 内部循環流動床において熱を回収するに
    際し、燃焼セルの流動媒体を隣接する蒸発セルに仕切を
    越えて移動させ、蒸発セルの流動媒体を隣接する過熱器
    セルに仕切を越えて移動させ、過熱器セルの流動媒体を
    隣接する燃焼セルに仕切の下方通路から移動させて流動
    媒体を循環させ、蒸発セル及び過熱器セルで熱を回収す
    ることを特徴とする流動床から熱を回収する方法。
  4. 【請求項4】 内部循環流動床において熱を回収するに
    際し、燃焼セルの流動媒体を隣接する蒸発セルに仕切を
    越えて移動させるとともに、蒸発セルの流動媒体を仕切
    の下方通路から燃焼セルに移動させて流動媒体を循環さ
    せ、蒸発セルの流動媒体を隣接する過熱器セルに仕切の
    下方通路から移動させるとともに、過熱器セルの流動媒
    体を仕切を越えて蒸発セルに移動させて流動媒体を循環
    させ、蒸発セル及び過熱器セルで熱を回収することを特
    徴とする流動床から熱を回収する方法。
  5. 【請求項5】 内部循環流動床において熱を回収するに
    際し、燃焼セルの流動媒体を隣接する蒸発セルに仕切を
    越えて移動させるとともに、蒸発セルの流動媒体を仕切
    の下方通路から燃焼セルに移動させて流動媒体を循環さ
    せ、蒸発セルの流動媒体を隣接する過熱器セルに仕切を
    越えて移動させるとともに、過熱器セルの流動媒体を仕
    切の下方通路から蒸発セルに移動させて流動媒体を循環
    させ、蒸発セル及び過熱器セルで熱を回収することを特
    徴とする流動床から熱を回収する方法。
  6. 【請求項6】 燃焼セルの流動媒体を隣接する蒸発セル
    内に、平行に設けられた2枚の仕切の間の間隙を下方か
    ら上方に移動させた後、蒸発セル側の仕切を越えて移動
    させる請求項1〜5のいずれかに記載の流動床から熱を
    回収する方法。
  7. 【請求項7】 燃焼セルの空塔速度が蒸発セルの空塔速
    度より大きい請求項1〜6のいずれかに記載の流動床か
    ら熱を回収する方法。
  8. 【請求項8】 燃焼セル及び過熱器セルの空塔速度が蒸
    発セルの空塔速度より大きい請求項1、2、4又は6記
    載の流動床から熱を回収する方法。
  9. 【請求項9】 燃焼セルにおける燃焼が、Ca、Na、
    Kなどの化合物及びClを含有する可燃物の流動床燃
    焼、Clを含有する可燃物とCa化合物とを供給する流
    動床燃焼、及びRDFを燃料とする流動床燃焼のいずれ
    かである請求項1〜8のいずれかに記載の流動床から熱
    を回収する方法。
  10. 【請求項10】 ガス分散手段から吹き込まれる流動化
    ガスにより形成される流動床と、 この流動床を備えた室を3枚の仕切で流動媒体が循環で
    きるように区分して形成された燃焼セル、蒸発器管を備
    えた蒸発セル及び過熱器管を備えた過熱器セルと、 燃焼セル、蒸発セル及び過熱器セルの下側にそれぞれ設
    けられた、独立した流動化ガス吹込量調節機構を備える
    風箱又は散気管とを有し、 燃焼セルと蒸発セルとは上側に通路が形成されるように
    第1の仕切で区分され、蒸発セルと過熱器セルとは下側
    に通路が形成されるように第2の仕切で区分され、過熱
    器セルと燃焼セルとは下側に通路が形成されるように第
    3の仕切で区分されて流動媒体が循環できるように構成
    されていることを特徴とする流動床から熱を回収する装
    置。
  11. 【請求項11】 ガス分散手段から吹き込まれる流動化
    ガスにより形成される流動床と、 この流動床を備えた室を3枚の仕切で流動媒体が循環で
    きるように区分して形成された燃焼セル、蒸発器管を備
    えた蒸発セル及び過熱器管を備えた過熱器セルと、 燃焼セル、蒸発セル及び過熱器セルの下側にそれぞれ設
    けられた、独立した流動化ガス吹込量調節機構を備える
    風箱又は散気管とを有し、 燃焼セルと蒸発セルとは上側に通路が形成されるように
    第1の仕切で区分され、蒸発セルと過熱器セルとは上側
    に通路が形成されるように第2の仕切で区分され、過熱
    器セルと燃焼セルとは下側に通路が形成されるように第
    3の仕切で区分されて流動媒体が循環できるように構成
    されていることを特徴とする流動床から熱を回収する装
    置。
  12. 【請求項12】 ガス分散手段から吹き込まれる流動化
    ガスにより形成される流動床と、 この流動床を備えた室を2枚の仕切で区分して形成され
    た燃焼セル、蒸発器管を備えた蒸発セル及び過熱器管を
    備えた過熱器セルと、 燃焼セル、蒸発セル及び過熱器セルの下側にそれぞれ設
    けられた、独立した流動化ガス吹込量調節機構を備える
    風箱又は散気管とを有し、 燃焼セルと蒸発セルとは上側及び下側に通路が形成され
    るように第1の仕切で区分されて流動媒体が循環できる
    ように構成されており、蒸発セルと過熱器セルとは上側
    及び下側に通路が形成されるように第2の仕切で区分さ
    れて流動媒体が循環できるように構成されており、 燃焼セル及び過熱器セルの空塔速度を流動化ガス吹込量
    調節機構を制御することにより、蒸発セルの空塔速度よ
    りも大きくして、燃焼セルの流動媒体を第1の仕切上側
    の通路を越えて蒸発セルへ移動させるとともに、過熱器
    セルの流動媒体を第2の仕切上側の通路を越えて蒸発セ
    ルへ移動させるように構成されていることを特徴とする
    流動床から熱を回収する装置。
  13. 【請求項13】 ガス分散手段から吹き込まれる流動化
    ガスにより形成される流動床と、 この流動床を備えた室を2枚の仕切で区分して形成され
    た燃焼セル、蒸発器管を備えた蒸発セル及び過熱器管を
    備えた過熱器セルと、 燃焼セル、蒸発セル及び過熱器セルの下側にそれぞれ設
    けられた、独立した流動化ガス吹込量調節機構を備える
    風箱又は散気管とを有し、 燃焼セルと蒸発セルとは上側及び下側に通路が形成され
    るように第1の仕切で区分されて流動媒体が循環できる
    ように構成されており、蒸発セルと過熱器セルとは上側
    及び下側に通路が形成されるように第2の仕切で区分さ
    れて流動媒体が循環できるように構成されており、 空塔速度を流動化ガス吹込量調節機構を制御することに
    より、過熱器セル、蒸発セル、燃焼セルの順に大きくし
    て、燃焼セルの流動媒体を第1の仕切上側の通路を越え
    て蒸発セルへ移動させるとともに、蒸発セルの流動媒体
    を第2の仕切上側の通路を越えて過熱器セルへ移動させ
    るように構成されていることを特徴とする流動床から熱
    を回収する装置。
  14. 【請求項14】 第1の仕切に平行に燃焼セル側に上端
    及び下端が第1の仕切より高い間隙形成用仕切が設けら
    れ、間隙形成用仕切と第1の仕切との間の間隙の下部近
    傍に流動化兼移送用ガスを供給するための流動化兼移送
    用ガス供給手段が設けられて、流動媒体を間隙の下方か
    ら上方に移動させて第1の仕切上側の通路から蒸発セル
    に移動させるようにした請求項10〜13のいずれかに
    記載の流動床から熱を回収する装置。
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