JP3034673B2 - ダイカストマシンのガス抜弁閉塞制御方法 - Google Patents

ダイカストマシンのガス抜弁閉塞制御方法

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JP3034673B2
JP3034673B2 JP4001410A JP141092A JP3034673B2 JP 3034673 B2 JP3034673 B2 JP 3034673B2 JP 4001410 A JP4001410 A JP 4001410A JP 141092 A JP141092 A JP 141092A JP 3034673 B2 JP3034673 B2 JP 3034673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカストマシンのガ
ス抜弁閉塞制御方法に関する。詳しくは、ダイカストマ
シンの射出工程において、キャビティ内のガスを排出す
るガス抜弁の閉塞タイミングを自動的に最適に制御する
ガス抜弁閉塞制御方法に関する。
【0002】
【背景技術】ダイカストマシンによる射出成形では、キ
ャビティ内にガスが残留していると、鋳造品質が低下す
るので、キャビティ内への溶湯の充填と同時にキャビテ
ィ内のガスを真空排気装置などによって排出することが
行われている。
【0003】従来、キャビティ内のガスを排出する方法
としては、図9に示す方法が知られている。これは、射
出シリンダ装置11のピストンロッド15の途中にドッ
グDGを設けるとともに、そのドッグDGの移動方向の
所定位置に2つのリミットスイッチLS1 ,LS2 を配
置し、射出シリンダ装置11の作動によって第1のリミ
ットスイッチLS1 がドッグDGによってオンされたと
き、キャビティ2と真空排気装置30とを連通させるガ
ス抜弁21を開き真空排気装置30によってキャビティ
2内のガスを排気し、ついで、第2のリミットスイッチ
LS2 がドッグDGによってオンされたとき、ガス抜弁
21を閉じキャビティ2内に射出された溶湯がガス抜弁
21に達する前にガス抜弁21が弁閉塞限になるように
制御するようにしていた。なお、3は射出スリーブ、1
4は射出プランジャである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、次のような問題があった。まず、2つのリミ
ットスイッチLS1 ,LS2 とドッグDGとの位置調整
が微妙で、その位置調整に時間と労力がかかる。また、
型温度変化によって金型の熱膨張量が変化し、また、バ
リとか離型剤の有無によってガス抜弁21の摺動部の状
態が変化してガス抜弁21の弁閉塞時間が変化するの
で、ガス抜弁21の弁閉塞限ストロークが安定せず、ガ
ス抜弁21から溶湯が噴出するなどの事故が発生する危
険が大きかった。
【0005】ここに、本発明の目的は、このような従来
の問題を解決し、最適なタイミングでガス抜弁を閉塞
し、溶湯噴出の危険性を未然に回避し、かつ、鋳造品質
を安定させることができるダイカストマシンのガス抜弁
開閉制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明のダイ
カストマシンのガス抜弁開閉制御方法は、射出プランジ
ャのストロークを基に充填完了時点ストローク(SF
を検出するとともに、高速射出ストローク(SH)が一
定になるように制御し、かつ、キャビティ内のガスを抜
くためのガス抜弁を所定のタイミングで閉塞するように
したダイカストマシンのガス抜弁閉塞制御方法におい
て、前記充填完了時点ストローク(SF)と前記ガス抜
弁の弁閉塞限ストローク(SC)との差(β)またはそ
の差(β)に対応する時間(Tβ)を予め設定し、射出
サイクルにおける型締完了から射出開始前までの間に前
記ガス抜弁の開閉動作を試行してガス抜弁が完全に閉塞
するまでに要する弁閉塞時間(TC')を実測し、前記高
速射出ストローク(SH)が一定になるように制御され
た実射出データを基にストロークとこれに対応する時間
との変換テーブルを作成し、前記弁閉塞時間(TC')と
前記差(β)に対応する時間(Tβ)との和に対応する
ストローク値(γ)を前記変換テーブルを基に求め、こ
のストローク値(γ)と前記充填完了時点ストローク
(SF)との差(δ)を弁閉塞信号発信ストロークとし
て前記ガス抜弁を閉塞させる実射出を実行するととも
に、そのガス抜弁の弁閉塞限信号を受けてガス抜弁の弁
閉塞限ストローク(SC)を実測し、ついで、前記充填
完了時点ストローク(SF)と前記ガス抜弁の弁閉塞限
ストローク(SC)との差(β')と対応する時間(T
β')を前記変換ーブルを基に求めるとともに、この
差(Tβ')と前記差(β)に対応する時間(Tβ)と
の差(ΔTβ)を求め、この差(ΔTβ)を前記弁閉塞
時間(TC')と前記差(β)に対応する時間(Tβ)と
の和に加算し、その和をストローク変換したストローク
値(γ')を前記変換テーブルを基に求め、このストロ
ーク値(γ')を前記ストローク値(γ)に置換して次
射出サイクル以後のガス抜弁の弁閉塞信号発信ストロー
ク(δ)を補正する、ことを特徴とする。
【0007】
【作用】まず、充填完了時点ストローク(SF )とガス
抜弁の弁閉塞限ストローク(S C )との差(β)または
その差(β)に対応する時間(Tβ)を予め設定してお
く。そこで、型締完了のち実射出を開始するに当たり、
型締完了から射出開始前までの間にガス抜弁の開閉動作
を試行してガス抜弁が完全に閉塞するまでに要する弁閉
塞時間(TC ’)を実測するとともに、高速射出ストロ
ーク(SH )が一定になるように制御する。次に、この
高速射出ストローク(SH )が一定になるように制御さ
れた実射出データを基に、ストロークとこれに対応する
時間との変換テーブルを作成する。
【0008】このようにして、変換テーブルを作成した
後、ガス抜実射出を行う。ここでは、まず、前記弁閉塞
時間(TC')と前記差(β)に対応する時間(Tβ)と
の和、つまり、(T C '+Tβ)に対応するストローク値
(γ)を前記変換テーブルを基に求める。次に、このス
トローク値(γ)と前記充填完了時点ストローク
(SF)との差(δ)を弁閉塞信号発信ストロークとし
て前記ガス抜弁を閉塞させる実射出を実行するととも
に、そのガス抜弁の弁閉塞限信号を受けてガス抜弁の弁
閉塞限ストローク(SC)を実測する。
【0009】ついで、前記充填完了時点ストローク(S
F )と前記ガス抜弁の弁閉塞限ストローク(SC )との
差(β’)と対応する時間(Tβ’)を前記変換デーブ
ルを基に求めるとともに、この差(Tβ’)と前記差
(β)に対応する時間(Tβ)との差(ΔTβ)を求め
る。その後、この差(ΔTβ)を前記弁閉塞時間
(TC ’)と前記差(β)に対応する時間(Tβ)との
和に加算し、その和をストローク変換したストローク値
(γ’)を求める。最後に、このストローク値(γ’)
を前記ストローク値(γ)に置換して次射出サイクル以
後のガス抜弁の弁閉塞信号発信ストローク(δ)を補正
する。
【0010】
【実施例】以下、本発明のガス抜弁閉塞制御方法の一実
施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1はガス抜弁
を備えたダイカストマシンの概略構成図である。同図に
おいて、1は金型装置、2はキャビティ、3は射出スリ
ーブ、4はその射出スリーブ3内に溶湯を給湯するラド
ル、5はガス抜溝である。また、11は前記射出スリー
ブ3内に給湯された溶湯を前記キャビティ2内に射出す
る射出シリンダ装置である。射出シリンダ装置11は、
射出シリンダ12と、この射出シリンダ12内に摺動自
在に収納されたピストン13と、このピストン13に連
結されかつ先端部に前記射出スリーブ3内の溶湯をキャ
ビティ2へ射出するための射出プランジャ14を有する
ピストンロッド15とから構成されている。射出プラン
ジャ14のストロークは、前記ピストンロッド15の表
面に設けられたスケール(図示省略)を電気的に読み取
る位置検出器16によって検出されている。
【0011】また、21は前記キャビティ2にガス抜溝
5を介して連結されたガス抜弁、30はガス抜弁21を
介して前記キャビティ2と連通された真空排気装置であ
る。ガス抜弁21は、前記金型装置1のガス抜溝5側に
固定された本体22と、この本体22に摺動自在に収納
されたピストン23と、このピストン23を切換作動さ
せる2つのソレノイド24A,24Bを有する切換弁2
4と、前記ピストン23に連結された弁棒25と、この
弁棒25の先端に設けられ前記本体22に形成された弁
座28を開閉する弁体29とから構成されている。弁体
29が弁座28を開放すると、前記ガス抜溝5を通じて
前記キャビティ2が真空排気装置30に連通されるよう
になっている。また、弁体29が弁座28を完全に閉塞
すると、弁棒25の途中に設けられたドッグ26が近接
センサ27に接近し、その近接センサ27から弁閉塞限
信号が出力されるようになっている。
【0012】なお、図1において、SF は充填完了時点
ストローク、SC はガス抜弁21の弁閉塞限ストロー
ク、βは両者の差(SF −SC )で、設定値として入力
される。また、SL は低速射出ストローク、SH は高速
射出ストロークである。高速射出ストロークSH はキャ
ビティ2内に充填される溶湯の体積によって決まる射出
プランジャ14のストロークであり、ここでは、高速射
出ストロークSH が一定に制御される場合を前提として
いる。つまり、充填完了時点ストロークSF はラドル4
で射出スリーブ3内に給湯される溶湯の体積変化に基づ
いて変化するので、例えば、低速射出ストロークSL
補正制御することによって、高速射出ストロークSH
一定に制御される場合を前提としている。また、γはガ
ス抜弁21の弁閉塞信号発信時点から充填完了時点まで
のストローク、δはガス抜弁21の弁閉塞信号発信スト
ロークである。
【0013】図2は制御回路を示すブロック図である。
同図において、31はCPUである。CPU31には、
アドレス・データバス32などを介して、処理プログラ
ムなどを記憶したROM33、各種のデータを記憶する
RAM34、入力ポート35および出力ポート36がそ
れぞれ接続されている。入力ポート35には、前記位置
検出器16のほかに、各種設定データ、ここでは、低速
射出ストロークSL ,高速射出ストロークSH ,低速射
出速度VL ,高速射出速度VH ,充填完了時点速度
F ,設定値β,ガス抜弁21の弁閉塞時間許容設定値
C および射出回数Nなどを入力するためのデータ入力
器37が接続されている。前記出力ポート36には、前
記切換弁24のソレノイド24A,24Bがそれぞれ接
続されている。前記RAM34内には、前記データ入力
器37によって入力された各種設定データを記憶するエ
リアのほかに、図3に示す変換テーブル38が設けられ
ている。
【0014】図3に示す変換テーブル38には、射出工
程における各点でのストローク値S R に対応して、それ
を時間変換した数値TR が記憶されている。ここで、ス
トローク値SR は、図4に示す射出速度線図の充填完了
時点ストロークSF を原点として逆方向に演算、計測し
たストローク値である。具体的には、ガス抜弁21の弁
閉塞限ストロークの設定値βが例えば90mmとすれば、
その変動を見込んで60mmから1mm単位で射出開始方向
へ、60,61,62,63,64……250とした数
値である。また、時間変換数値TR は、図4の射出速度
線図を図5のように時間変換し、その充填完了時点を原
点として射出開始方向へ計測した時間で、例えば、2
0,20.3………とms単位で表した数値である。
【0015】次に、本実施例の作用を図6、図7に示す
フローチャートおよび図8を参照しながら説明する。C
PU31は、図6および図7に示すフローチャートに従
って処理を実行する。まず、図6のフローチャートにお
いて、ステップ(以下、STと略す。)1で低速射出ス
トロークSL ,高速射出ストロークSH ,低速射出速度
L ,高速射出速度VH ,充填完了時点速度VF ,設定
値β,ガス抜弁21の弁閉塞時間許容設定値TC および
射出回数Nなどをデータ入力器37から入力した後、S
T2へ進み型締完了後にガス抜弁21の開閉動作試行を
行い、実際の弁閉塞時間TC 'を実測する。つまり、図
8に示す如く、型締動作後に給湯を行って射出動作に入
るまでのガス抜弁開閉動作試行区間内において、型締完
了後に弁開放信号を発信した後、弁閉塞信号を発信して
から弁閉塞限信号(近接センサ27からの信号)を受信
するまでの弁閉塞時間TC ' を実測する。
【0016】続いて、ST3へ進みガス抜実射出指令が
有るかをチェックする。ガス抜実射出指令が無い場合に
は、ST4へ進み実射出(この場合、ガス抜なし)を開
始した後、ST5でストロークSが低速射出ストローク
L に達したことがチェックされたことを条件として、
ST6へ進み高速射出へ移行する。つまり、高速射出速
度VH で射出動作を行う。続いて、ST7へ進み射出速
度が充填完了時点速度VF に達したかをチェックする。
ここで、射出速度が充填完了時点速度VF に達したこと
がチェックされたことを条件として、ST8へ進み充填
完了時点ストロークSF を実測、記憶した後、ST9で
射出回数がN回に達するまでST2〜ST8の処理を繰
り返す。
【0017】ST9で射出回数がN回に達したことがチ
ェックされたことを条件として、ST10へ進みN回分
の充填完了時点ストロークSF の平均値SFMを求め、そ
の平均値SFMを充填完了時点ストロークSF と置換した
後、ST11へ進み充填完了時点ストロークSF から高
速射出ストロークSH を差し引いた差SL ’を演算し、
つまり、SF −SH =SL ’を演算し、そのSL ’を低
速射出ストロークSL と置換して低速射出ストロークS
L を自動補正する。これにより、高速射出ストロークS
H が一定に制御され安定した鋳造条件に調節される。鋳
造条件が安定したところで、ST12へ進みN回の射出
データを基に変換テーブル38を演算、作成する。つま
り、射出回数がN回に達するごとに、変換テーブル38
が改定され新たなテーブルが作成され、次の射出動作に
利用される。
【0018】そこで、ガス抜実射出指令を与える。ST
3でガス抜実射出指令が有ることがチェックされると、
図7のフローチャートのST13へ進み実測した弁閉塞
時間TC ' がガス抜弁21の弁閉塞時間許容設定値TC
より小さいかをチェックする。つまり、TC ' <TC
チェックする。ここで、TC ' >TC であれば、弁閉塞
時間TC ' が弁閉塞時間許容設定値TC より越えている
のでガス抜弁21の異常とみなし、ST14へ進みアラ
ームを出力しかつ射出停止を行う。TC ' <T C であれ
ば、ST15へ進み設定値βに対応する時間変換数値T
βを変換テーブル38の中から求める。つまり、設定値
βを変換テーブル38のSR の中から探し、これに対応
するTR の数値を時間変換した数値Tβとして求める。
更に、そのTβに前記実測したTC ' を加えた時間(T
β+TC ' )、つまり、ガス抜弁21の弁閉塞信号発信
時点から充填完了時点までの時間を、変換テーブル38
のTR の中から探し、これに対応するSR の数値をスト
ローク変換した数値γとして求める。この後、ST16
へ進み充填完了時点ストロークSF から前記ストローク
値γを差し引いた差δを演算し、その差δをガス抜弁2
1の弁閉塞信号発信ストロークとして自動設定する。
【0019】続いて、ST17へ進み実射出(この場
合、ガス抜きあり)を開始した後、ST18でストロー
クSが前記弁閉塞信号発信ストロークδに達したことが
チェックされたことを条件として、ST19へ進み弁閉
塞信号を発信する。この後、ST20でガス抜弁21の
弁閉塞限信号(近接スイッチ27からの信号)があった
ことがチェックされたことを条件として、ST21へ進
みガス抜弁21の弁閉塞限ストロークSC を実測した
後、ST22へ進み充填完了時点ストロークSF から弁
閉塞限ストロークSC を差し引いた差β’を演算する。
つまり、設定値βに対する実測値β’を求める。ちなみ
に、図4に示すΔβは設定値βと実測値β’との差であ
る。
【0020】続いて、ST23へ進み実測値β’に対応
する時間Tβ’を変換テーブル38の中から求める。つ
まり、実測値β’を変換テーブル38のSR の中から探
し、これに対応するTR の数値を時間変換した数値T
β’として求める。更に、設定値βに対応する時間Tβ
から数値Tβ’を差し引いた差ΔTβ、つまり、設定値
βに対する実測値Tβ’のずれΔTβを求めた後、ST
24へ進み前回射出時の(TC +Tβ)にずれΔTβを
加えた和に対応するストローク値γ’を変換テーブル3
8の中から求める。つまり、和(TC +Tβ)+ΔTβ
の数値を変換テーブル38のTR から探し、これに対応
するSR の数値をストローク変換した数値γ’として求
め、このγ’を前回射出時のγと置換してガス抜弁21
の弁閉塞信号発信時点の自動補正を行う。
【0021】従って、本実施例によれば、ガス抜弁21
の弁閉塞限ストロークSC と充填完了時点ストロークS
F との差βを設定し、この設定値βと実測値β’との差
Δβをガス抜弁21の弁閉塞信号発信ストロークδに対
して自動補正するようにしたので、ガス抜弁21の弁閉
塞時間に変化が生じても、ガス抜弁21の弁閉塞限スト
ロークを設定値βに維持させることができる。そのた
め、溶湯はガス抜弁21が弁閉塞限になった後でガス抜
弁21に達することになるので、溶湯噴出事故を完全に
排除でき安全性を確保できる。また、ガス抜弁21の作
動条件が一定するので、鋳造品質を安定化させることが
できる。
【0022】なお、上記実施例では、充填完了時点スト
ロークSF とガス抜弁21の弁閉塞限ストロークSC
の差βを設定値としたが、その差βに対応する時間Tβ
を設定値として設定するようにしても本発明は成り立
つ。その場合、図7のフローチャートのST15におい
て、βからTβへの時間変換を不要にできる。
【0023】また、上記実施例では、N回分の充填完了
時点ストロークSF の平均値SFMを充填完了時点ストロ
ークSF と置換した後、その充填完了時点ストロークS
F から高速射出ストロークSH を差し引いた差SL ’を
演算し、そのSL ’を低速射出ストロークSL と置換し
て低速射出ストロークSL を自動補正することにより、
高速射出ストロークSH を一定に制御するようにした
が、高速射出ストロークSH を一定に制御する手法とし
ては、上記例に限られるものではない。例えば、特公平
3−41262号公報に示されているように、位置検出
器の検出信号に基づいて射出プランジャの低速射出から
高速射出への増速変曲点と充填完了時点とを求めるとと
もに、これらから高速射出実ストロークを演算し、実鋳
造が複数回継続されたことを条件として高速射出実スト
ロークの平均値を求め、この平均値と予め入力された設
定値とが一致するように高速射出スタート信号の出力の
タイミングを修正するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明のダイカストマシン
のガス抜弁閉塞制御方法によれば、最適なタイミングで
ガス抜き弁を作動させることができるので、溶湯噴出の
危険性を未然に回避し、かつ、鋳造品質も安定させるこ
とができるという効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成を示す図であ
る。
【図2】図1の装置の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図3】図2のRAM内に設けられる変換テーブルを示
す図である。
【図4】射出速度と射出ストロークとの関係を示す射出
速度線図である。
【図5】図4の射出速度線図を時間変換した図である。
【図6】図2のCPUが行う動作を示すフローチャート
である。
【図7】図2のCPUが行う動作を示すフローチャート
である。
【図8】ガス抜弁開閉動作試行区間を説明するための図
である。
【図9】従来のガス抜の開閉制御方法を示す図である。
【符号の説明】
1 金型装置 2 キャビティ 11 射出シリンダ装置 14 射出プランジャ 16 位置検出器 21 ガス抜弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/32 B22D 17/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出プランジャのストロークを基に充填
    完了時点ストローク(SF)を検出するとともに、高速
    射出ストローク(SH)が一定になるように制御し、か
    つ、キャビティ内のガスを抜くためのガス抜弁を所定の
    タイミングで閉塞するようにしたダイカストマシンのガ
    ス抜弁閉塞制御方法において、 前記充填完了時点ストローク(SF)と前記ガス抜弁の
    弁閉塞限ストローク(SC)との差(β)またはその差
    (β)に対応する時間(Tβ)を予め設定し、 射出サイクルにおける型締完了から射出開始前までの間
    に前記ガス抜弁の開閉動作を試行してガス抜弁が完全に
    閉塞するまでに要する弁閉塞時間(TC')を実測し、 前記高速射出ストローク(SH)が一定になるように制
    御された実射出データを基にストロークとこれに対応す
    る時間との変換テーブルを作成し、 前記弁閉塞時間(TC')と前記差(β)に対応する時間
    (Tβ)との和に対応するストローク値(γ)を前記変
    換テーブルを基に求め、 このストローク値(γ)と前記充填完了時点ストローク
    (SF)との差(δ)を弁閉塞信号発信ストロークとし
    て前記ガス抜弁を閉塞させる実射出を実行するととも
    に、そのガス抜弁の弁閉塞限信号を受けてガス抜弁の弁
    閉塞限ストローク(SC)を実測し、 ついで、前記充填完了時点ストローク(SF)と前記ガ
    ス抜弁の弁閉塞限ストローク(SC)との差(β')と対
    応する時間(Tβ')を前記変換ーブルを基に求める
    とともに、この差(Tβ')と前記差(β)に対応する
    時間(Tβ)との差(ΔTβ)を求め、 この差(ΔTβ)を前記弁閉塞時間(TC')と前記差
    (β)に対応する時間(Tβ)との和に加算し、その和
    をストローク変換したストローク値(γ')を前記変換
    テーブルを基に求め、このストローク値(γ')を前記
    ストローク値(γ)に置換して次射出サイクル以後のガ
    ス抜弁の弁閉塞信号発信ストローク(δ)を補正する、 ことを特徴とするダイカストマシンのガス抜弁閉塞制御
    方法。
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