JP3034512B2 - 摩擦クラッチの操作、特に空気作用による操作のための操作装置 - Google Patents

摩擦クラッチの操作、特に空気作用による操作のための操作装置

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JP3034512B2
JP3034512B2 JP11002246A JP224699A JP3034512B2 JP 3034512 B2 JP3034512 B2 JP 3034512B2 JP 11002246 A JP11002246 A JP 11002246A JP 224699 A JP224699 A JP 224699A JP 3034512 B2 JP3034512 B2 JP 3034512B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力車、特に有用
動力車(Nutz-Kraftfahrzeug)の動力伝達系列(Antriebss
trang)にて、内燃機関と伝動装置(トランスミッショ
ン)との間でハウジング(Gehaeuseglocke)に配置され
た摩擦クラッチのための操作装置にして、摩擦クラッチ
の操作のための摩擦クラッチと本質的に等しい軸心をも
って運動可能な連動解除軸受装置(リリースベアリング
装置、Ausruecklageranordnung)と、圧力媒体源(Druck
mittelquelle)と連通している制御弁(Steuerventil)に
よって、目標ポジションを表わす案内量と連動解除軸受
装置の軸方向のポジションを表わす実際量とに依存して
操作され得る連動解除軸受装置に作用する圧力媒体パワ
ーシリンダ装置(Druckmittel-Kraftzylinderanordnung)
を備えるポジショニングサーボ装置(Positionierservoa
nordnung)とをもっている操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような操作装置は、例えばドイツ特
許第3321578号明細書により知られている。この
周知の操作装置は、ポジショニングサーボ装置として負
圧サーボパワーアシスト(Unterdruck-Servokraftversta
erker)を有する。この種の負圧パワーブレーキ(Unterdr
uck-Bremskraftverstaerker)に組み立てられるサーボパ
ワーアシストは、ニューマチックパワーシリンダ(Pneum
atikkraftzylinder)及び制御弁と統合されて構成されて
おり、且つハウジングの外部に配置されている。ニュー
マチックパワーシリンダの二つの作業室は、軸方向に可
動に案内されるピストンと弾力のあるダイアフラムとに
よって互いから隔てられている。負圧室として構成され
た一つの作業室は、内燃機関の吸入マニホルド系(Ansau
gleitungssystem)に接続されている。制御室として用い
られるもう一つの作業室は、制御弁によって、負圧室と
か、あるいは圧力補償開口部(Druckausgleichsoeffnun
g)を介して環境(大気、Atmosphaere)と連通させられ
得る。負圧サーボパワーアシストの操作は、制御弁の弁
体に打ち当たっている制御棒(Steuerstange)によって行
われる。当該制御棒は、電動機により駆動されるカムに
よって軸方向に移動させられ得る。制御棒の軸方向の移
動は、結果として制御弁の切り替えを伴う。それによっ
て、ピストンが制御棒の運動にパワーアシストされて追
従する。ピストンの当該運動は、液圧的なマスターシリ
ンダ(Geberzylinder)を介して、ハウジングの外部に配
置されていて当該マスターシリンダと連通しているスレ
ーブシリンダ(Nehmerzylinder)に作用する。当該スレー
ブシリンダは、連動解除軸受装置に付設された連動解除
フォーク(リリースフォーク、Ausrueckgabel)に作用
する。内燃機関が停止している状態で、すなわち負圧が
不足している状態でのクラッチの非常操作(Notbetaetig
ung)は、制御棒が制御弁の弁体を介して直接ピストンに
作用できることによって可能である。
【0003】当該制御弁は、弾力のある弁座と協働する
弁体を有する。弁座には、連通路が設けられている。当
該連通路を弁体によって閉鎖するために弁体が弾力のあ
る弁座に押し付けられない限り、当該連通路を介して制
御室と周囲空気との間の連通が生じる。別の連通路が制
御室を負圧室と連通させる。
【0004】さらに、圧力媒体パワーシリンダ装置とし
てのニューマチックパワーシリンダを有するはじめに言
及した種類の操作装置が知られている。当該操作装置
は、ニューマチックパワーシリンダ、液圧的なスレーブ
シリンダ、及び制御弁を含む統合されたユニットとして
ハウジングに外側に取り付けられている。ニューマチッ
クパワーシリンダのピストンは液圧的なスレーブシリン
ダのピストンを形成する棒エレメントに取り付けられて
おり、そして、当該棒エレメントはタペット(Stoessel)
と連結されている。当該タペットは、ハウジング内部に
達し、且つ連動解除軸受装置に付設された連動解除フォ
ークに係合する。液圧的なスレーブシリンダには、クラ
ッチペダル操作可能なマスターシリンダと制御弁の制御
入力部とが接続されている。制御弁は、圧縮ばね装置に
よって決定される設定された液圧が制御入力部に生じる
ように、制御入力部に印加される液圧に依存して、ニュ
ーマチックパワーシリンダへの圧縮空気の供給ないしは
ニューマチックパワーシリンダからの空気の排出を制御
する。その際、液圧的なスレーブシリンダは、棒エレメ
ントのポジションを検知する、それによって間接的に連
動解除軸受装置のポジションを検知するメスシリンダ
(測定シリンダ、Messzylinder)として用いられる。マ
スターシリンダを操作すると、ニューマチックパワーシ
リンダへの圧縮空気の供給に基づくニューマチックパワ
ーシリンダの操作力に加えて、メスシリンダとして用い
られる液圧的なスレーブシリンダを介して力が直接に棒
エレメントに、それによって連動解除軸受装置に及ぼさ
れる。
【0005】圧力媒体パワーシリンダ装置がハウジング
内に配置されているはじめに言及した種類の操作装置を
市場に出回らせることが念頭に置かれる。可能な変形
は、クラッチ軸線に本質的に同軸の力を連動解除軸受装
置に及ぼすための圧力媒体パワーシリンダ装置が構成さ
れていることを特徴とする。このために、例えば、圧力
媒体パワーシリンダ装置がクラッチ軸線(クラッチ軸
心)に本質的に同心の(すなわちクラッチ軸線上に中心
を有する)圧力媒体リングシリンダ(Druckmittel-Ringz
ylinder)を備えていることが考慮に値する。
【0006】このような装置では、原理的に、メスシリ
ンダとして用いられる液圧的なスレーブシリンダを有す
る上述の種類の制御弁が使用され得るだろう。当該スレ
ーブシリンダから、制御弁の操作の際に力が連動解除軸
受装置に及ぼされる。しかし、これについては、クラッ
チ軸線に本質的に同軸の力を連動解除軸受装置に及ぼす
ように構成された圧力媒体パワーシリンダ装置の場合
に、メスシリンダもクラッチ軸線に本質的に同軸の力を
連動解除軸受装置に及ぼすように構成されていないなら
ば、例えばクラッチ軸線に本質的に同心のリング状メス
シリンダとして構成されていないならば、メスシリンダ
によって傾倒モーメント(傾動モーメント、Kippmoment
e)が連動解除軸受装置に及ぼされるという不都合があ
るだろう。このようなリング状メスシリンダは、液圧的
なメスシリンダにすきまがある(液密でない)場合にメ
スシリンダの交換のために内燃機関からハウジングをは
ずすことが必要であるという欠点をもっているだろう。
他方、例えば圧力媒体パワーシリンダ装置のわきに配置
されたメスシリンダを使用したならば、そのとき連動解
除軸受装置に及ぼされる傾倒モーメントが、この傾倒モ
ーメントを吸収するためにないしは相殺(補償)するた
めに、相応に比較的高い機械的な経費の原因となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それに対して、本発明
の課題は、(供給される圧力媒体による圧力媒体パワー
シリンダ装置を介しての力を除いて)制御弁(及び場合
によっては制御弁に付設される測定装置等)の側から著
しい力、特に傾倒(傾動)力が連動解除軸受装置へ及ぼ
されない、ハウジング内に配置された圧力媒体パワーシ
リンダ装置を備えるはじめに述べた種類の操作装置を提
供することである。
【0008】本発明の別の課題は、(圧力媒体パワーシ
リンダ装置をハウジングの内部に配置するかあるいは外
部に配設するかにかかわらず)制御弁ないしこれに付設
された構成要素の簡単化された整備を可能にする、はじ
めに述べた種類の操作装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】これらの課題の少なくと
も一つを解決するために、本発明により以下のことが提
案される。すなわち、制御弁が、圧力媒体パワーシリン
ダ装置を圧力媒体源と連通させている第一の制御状態と
圧力媒体パワーシリンダ装置を圧力補償開口部と連通さ
せている第二の制御状態との間で調節され得る弁装置を
もっており、当該弁装置が実際量(Ist-Groesse)及び案
内量(Fuehrungsgroesse)に対応した差量に依存して両方
の制御状態の間で切り替え可能であり、その際、当該弁
装置が互いに対して相対的に且つ弁ケーシングに対して
相対的に運動可能な二つの弁エレメントをもっており、
前記案内量が弁ケーシングに対して相対的な両方の弁エ
レメントのうちの第一の弁エレメントのポジションによ
って、前記実際量が弁ケーシングに対して相対的な両方
の弁エレメントのうちの第二の弁エレメントのポジショ
ンによってあらわされ、前記差量が互いに対して相対的
な両方の弁エレメントのポジションによってあらわされ
る。
【0010】それらのポジションがそれぞれ制御弁の制
御状態を決定する別個の量をあらわす二つの弁エレメン
トを有する制御弁の本発明に係る構成は、ポジショニン
グサーボ装置の”実際量側”とポジショニングサーボ装
置の”案内量側”との間の連結を外すことを可能にす
る。それによって、ポジショニングサーボ装置の”案内
量側”の案内量の変化の際に、供給される圧力媒体によ
り圧力媒体パワーシリンダ装置を介して及ぼされるもの
以外に、注目すべきほどの変動する力が連動解除軸受装
置に及ぼされない。そのとき、ポジショニングサーボ装
置の”案内量側”からは、注目すべきほどの傾倒モーメ
ントも連動解除軸受装置に及ぼされない。従って、傾倒
力の吸収ないし相殺のための機械的な経費がなくなり得
る。それによって、本発明に係る操作装置は、コスト安
に製造可能である。
【0011】実際量及び案内量がそれぞれ固有の弁エレ
メントのポジションによってあらわされているので、一
方では案内量供給装置ユニット(案内量センサユニッ
ト、Fuehrungsgroesse-Gebereinheit)への、他方では
実際量供給装置ユニット(実際量センサユニット、Ist-G
roesse-Gebereinheit)への制御弁の複雑でない接続が可
能である。従って、当該制御弁は整備しやすく構成され
得る。例えば大きな経費なしに交換可能であるように構
成され得る。
【0012】弁装置は、差量に依存して、圧力媒体パワ
ーシリンダ装置が有利には本質的に圧力媒体をもらさな
いように閉ざされている第三の制御状態に調節可能であ
る。したがって、当該制御状態では、圧力媒体パワーシ
リンダ装置が同時に圧力媒体源とも圧力補償開口部とも
連通状態にない。そのとき、第三の制御状態には、弁装
置の決められた位置が割り当てられているだろう。しか
し、第三の制御状態は、弁装置が交互に第一の制御状態
に配置された位置及び第二の制御状態に配置された位置
を占め、その結果、圧力媒体パワーシリンダ装置が圧力
媒体をもらさないように閉ざされないことを特徴として
もよい。
【0013】制御弁が、特にクラッチペダル装置からの
案内量を示す案内信号の受信のための第一の信号接続部
と、連動解除軸受装置に付設されたトランスミッタエレ
メント装置(センサエレメント装置、Geberelementanor
dnung)からの実際量を示す実測値信号の受信のための
第二の信号接続部とを有することが提案される。そのと
き、好ましくは案内信号及び実測値信号が、それぞれ、
それぞれの他方の信号に独立に両方の弁エレメントのう
ちの厳密に一つの弁エレメントに直接作用する。すなわ
ち、案内信号が第一の弁エレメントに作用し、実測値信
号が第二の弁エレメントに作用する。それらの信号がそ
れぞれ厳密に一つの弁エレメントに直接作用するという
ことは、それらの信号が中間構成要素を介してそれぞれ
の弁エレメントに作用するということを排除するもので
はない。すなわち、ここでの「直接作用する」という表
現は、「間接的」な作用、特にポジショニングサーボ装
置を介しての第二の弁エレメントへの案内信号の「間接
的」な作用、詳しく言うと圧力媒体パワーシリンダ装置
による制御状態の間での制御弁の相応の切り替えによっ
て実際量が案内量による設定に対応して調整され且つそ
れに応じて実際量を表わす第二の弁エレメントのポジシ
ョンも変化することが達成されること、と区別するため
だけに用いられている。
【0014】実測値信号は、特に圧力、体積、力、行程
(道のり、Weg)、角度、電流の強さ、あるいは電圧に
よって表わされる液圧的な、ニューマチック(気体力学
的)な、機械的な、あるいは電気的な信号であり得る。
その際、場合によっては、第二の信号接続部に実測値信
号を実際量へ変換するための変換器手段が付設されてい
る。ニューマチックなあるいは液圧的な実測値信号が変
換される必要があるならば、変換器手段は、特に弾性プ
レストレスを与えられたピストンを備えているとよい。
当該ピストンは、好ましくは第二の弁エレメントと連結
されている、あるいは連結され得る、特にこれと統合さ
れている。
【0015】ポジショニングサーボ装置が連動解除軸受
装置のポジションを直接あるいは間接に検知する機械的
に連結されたあるいは連結され得るトランスミッタエレ
メント(センサエレメント)を備える機械的なポジショ
ン調節装置を有することが提案される。これに関連し
て、当該トランスミッタエレメントが第二の弁エレメン
トに作用する、特にこれと連動させられているあるいは
連動させられ得ることが有利である。第二の弁エレメン
トは、場合によってはこれと統合されている連結エレメ
ントを介して連動解除軸受装置と、あるいは圧力媒体パ
ワーシリンダ装置の連動解除軸受装置側部分と、好まし
くは本質的に固定的に連結されているあるいは連結され
得るとよい。しかし、第二の弁エレメントが、これと好
ましくは本質的に固定連結されている連結エレメント、
場合によってはこれと統合されている連結エレメントで
あって連動解除軸受装置の方へあるいは圧力媒体パワー
シリンダ装置の連動解除軸受装置側部分の方へ向かって
プレストレスを与えられているあるいはプレストレスを
与えられ得る連結エレメントを介して、連動解除軸受装
置あるいは圧力媒体パワーシリンダ装置の連動解除軸受
装置側部分と連結されている、あるいは連結され得るこ
とも可能である。
【0016】案内信号としては、特に圧力、体積、力、
行程、角度、電流、電圧、あるいは光強度によって表わ
される液圧的な、ニューマチックな、電気的な、あるい
は光学的な信号を考えるとよい。その際、場合によって
は、第一の信号接続部に、案内信号を案内量に変換する
ための変換器手段が付設されている。好ましくは、案内
信号は、ニューマチックなあるいは液圧的な案内信号で
あり、最も好ましくは液圧的な案内信号である。これに
関連して、ニューマチックなあるいは液圧的な案内信号
を変換するための変換器手段が特に弾性プレストレスを
与えられたピストンをもっていることが提案される。当
該ピストンは、好ましくは第一の弁エレメントと連結さ
れている、あるいは連結され得る、特にこれと統合され
ている。
【0017】弁装置は、第一の弁エレメント及び第二の
弁エレメントに加えて、弁ケーシングに対して相対的に
あるいは(及び)言及された両方の弁エレメントに対し
て相対的に運動可能な補助弁エレメントをもっていると
よい。当該補助弁エレメントは、制御状態の少なくとも
一つを与えるために、第一の弁エレメントあるいは(及
び)第二の弁エレメントと協働する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る操作装置の有利な構
成では、エレメント(第一の弁エレメント及び第二の弁
エレメント)のうち、一方の弁エレメントが制御エッジ
を形成する少なくとも一つの部分を有する。当該部分
は、もう一方の弁エレメント及び弁ケーシングにおける
少なくとも三つの圧力媒体口と、特に前記のもう一方の
弁エレメントにおける一つの圧力媒体口及び弁ケーシン
グにおける二つの圧力媒体口と協働し、それによって、
一つの方向における前記の一方の弁エレメントの前記の
もう一方の弁エレメントに対して相対的な運動の際に両
方の弁エレメントの互いに対しての少なくとも一つの相
対位置において、前記圧力媒体口のうちの少なくとも一
つの圧力媒体口、特に前記のもう一方の弁エレメントに
おける前記圧力媒体口を少なくとも一つの制御エッジが
通りすぎて動くことによって、制御弁内での第一の圧力
媒体連通、特に圧力媒体源と圧力媒体パワーシリンダ装
置との間の圧力媒体連通が遮断されあるいは作り出さ
れ、また、制御弁内での別の圧力媒体連通、特に圧力補
償開口部と圧力媒体パワーシリンダ装置との間の圧力媒
体連通が作り出されないし遮断される。この構成では、
第一の弁エレメントあるいは(及び)第二の弁エレメン
トと協働する、弁ケーシングに対して相対的に運動可能
な補助弁エレメントがなくてよいことが好ましい。原理
的に、両方の弁エレメントが、それぞれ、制御エッジを
形成する少なくとも一つの部分を有するとよい。しか
し、第一の弁エレメントだけが、あるいは第二の弁エレ
メントだけがそのような部分を有していてもよい。
【0019】弁エレメント(第一の弁エレメント及び第
二の弁エレメント)のうちの一方の弁エレメントが、少
なくとも一つの特にピン状の係合部分を有するとよい。
当該係合部分は、もう一方の弁エレメントの対応配置さ
れたスリット状の空所に食い込む。その際、互いに対し
て相対的な両方の弁エレメントの運動範囲の限定のため
に、当該空所は、少なくとも一つのストッパを形成する
空所縁部によって、場合によっては複数の空所を両方の
端部で画成する二つのストッパによって画成されてい
る。当該係合部分ないし当該空所に別の機能が付随して
いないならば、第一の弁エレメントが当該係合部分を有
するか第二の弁エレメントが当該係合部分を有するかは
制御弁の機能にとって一般的にとるに足りないことであ
る。
【0020】クラッチ操作のはじめに操作装置の所定の
応答を与えるために、あるいは(及び)特にクラッチ摩
損(損耗)によって誘導される空行程(Leerweg)を少な
くとも小さく保ち、好ましくは回避するために、第二の
弁エレメントがクラッチ操作されていない操作装置の基
本状態で第一の弁エレメントを第二の弁エレメントに対
して相対的に好ましくは起こり得るクラッチ摩損を考慮
に入れた出発位置に保持するように第二の弁エレメント
が第一の弁エレメントと連結されていることが特に有利
なこととして提案される。このために、両方の弁エレメ
ントが当該出発位置にて協働するストッパを有するとよ
い。ストッパとしては、少なくとも一つの係合部分と前
記空所を画成する空所縁部とが用いられることが好まし
い。
【0021】制御弁が(その他の構造上の特徴に依存せ
ずに)クラッチ操作されていない操作装置の基本状態に
おいて圧力補償開口部を圧力媒体パワーシリンダ装置と
連通させる制御状態を占めることが特に有利なこととし
て提案される。ニューマチックパワーシリンダ装置とし
て構成された圧力媒体パワーシリンダ装置の場合に圧力
補償開口部を介して環境(大気)へのシリンダ装置の排
気(換気、Entlueftung)が行われると、操作装置の基
本状態で環境圧力(周囲圧力)がシリンダ装置内を支配
する。その結果、外的な影響(例えば温度)に基づくシ
リンダ装置内での意図しない圧力変化が排除される。
【0022】第一の弁エレメント及び第二の弁エレメン
トが弁ケーシングの空所に装着されていることが提案さ
れる。その際、これらの弁エレメントのうちの一方の弁
エレメントが弁軸線(弁軸心)のまわりで回転可能であ
り、且つもう一方の弁エレメントが当該弁軸線のまわり
で回転可能であるか、あるいは当該弁軸線にそって移動
可能である。その際、実際量及び案内量は、両方ともそ
れぞれの弁エレメントの回転ポジションによってあらわ
されるか、あるいはこれらの量の一方がそのときどきの
弁エレメントの回転ポジションによって且つこれらの量
の他方がそのときどきの弁エレメントの軸方向ポジショ
ンによって表わされる。
【0023】両方の弁エレメントのうち、一方の弁エレ
メントが少なくとも二つの別個の圧力媒体貫流口を有
し、これらのうちの一つの圧力媒体口が弁ケーシングに
対して相対的なこの弁エレメントの少なくとも一つの位
置で弁ケーシングの第一の圧力媒体貫流口と圧力媒体通
過連通状態にあり、もう一つの貫流口が弁ケーシングに
対して相対的なこの弁エレメントの少なくとも一つの位
置で弁ケーシングの第二の圧力媒体貫流口と圧力媒体通
過連通状態にあるとよい。そのとき、もう一方の弁エレ
メントには、少なくとも一つの別の圧力媒体貫流口が設
けられている。その際、そのうちの一つの圧力媒体貫流
口が、弁ケーシングに対して相対的なこの(当該もう一
方の)弁エレメントの少なくとも一つの位置で弁ケーシ
ングの第三の圧力媒体貫流口と圧力媒体通過連通状態に
ある。
【0024】制御弁の前記の制御状態の実現のために、
両方の弁エレメントの互いに対しての第一の相対位置に
おいてあるいは第一の相対位置領域において前記もう一
方の弁エレメントにおける一つの別の圧力媒体貫流口が
前記一方の弁エレメントにおける前記少なくとも二つの
別個の圧力媒体貫流口のうちの一方と圧力媒体通過連通
状態にあること、及び、両方の弁エレメントの互いに対
しての第二の相対位置においてあるいは第二の相対位置
領域において前記もう一方の弁エレメントにおける前記
一つの別の圧力媒体貫流口が前記一方の弁エレメントに
おける少なくとも二つの別個の圧力媒体貫流口のうちの
もう一方と圧力媒体通過連通状態にあることが提案され
る。それによって、互いに対して相対的な及び弁ケーシ
ングに対して相対的な両方の弁エレメントの少なくとも
一つの位置領域において弁ケーシング及び両方の弁エレ
メントにおける対応配置された圧力媒体貫流口を介して
圧力媒体源と圧力媒体パワーシリンダ装置との間の圧力
媒体連通が作り出されていること、及び、互いに対して
相対的な及び弁ケーシングに対して相対的な両方の弁エ
レメントの少なくとも一つの別の位置領域において弁ケ
ーシング及び両方の弁エレメントにおける対応配置され
た圧力媒体貫流口を介して圧力媒体パワーシリンダ装置
と圧力補償開口部との間の圧力媒体連通が作り出されて
いることが達成され得る。
【0025】有利には、前記もう一方の弁エレメントに
おける前記一つの別の圧力媒体貫流口が両方の弁エレメ
ントの互いに対しての第三の相対位置あるいは第三の相
対位置領域において前記一方の弁エレメントにおける前
記の少なくとも二つの別個の圧力媒体貫流口のどちらと
も圧力媒体通過連通状態にない。これによって、互いに
対して相対的な及び弁ケーシングに対して相対的な両方
の弁エレメントの少なくとも一つの位置で圧力媒体パワ
ーシリンダ装置と圧力媒体源との間の圧力媒体連通も圧
力媒体パワーシリンダ装置と圧力補償開口部との間の圧
力媒体連通も作り出されていないことが達成され得る。
【0026】制御弁の詳しい構造に関して、両方の弁エ
レメントのうちの一方の弁エレメントが弁軸線に同軸の
リング状部分を有することが提案される。当該リング状
部分は、両方の弁エレメントのうちのもう一方の弁エレ
メントを少なくとも領域的に半径方向外側で取り巻く。
さらに、両方の弁エレメントのうちの前記もう一方の弁
エレメントが弁軸線に同軸のリング状部分を有するとよ
い。当該リング状部分は、弁ケーシングの内側部分を少
なくとも領域的に半径方向外側で取り巻き得る。当該内
側部分は、少なくとも一つの圧力媒体貫流口を有し得
る。その代わりに、あるいはそれに加えて、前記一方の
弁エレメントの弁軸線に同軸のリング状部分あるいは
(及び)前記もう一方の弁エレメントの弁軸線に同軸の
リング状部分あるいは(及び)前記一方の弁エレメント
を半径方向外側で取り巻いている、弁ケーシングの空所
を少なくとも部分的に画成する弁ケーシング壁も、少な
くとも一つのそれぞれの圧力媒体貫流口を有し得る。そ
の際、言及された圧力媒体貫流口は前記の弁制御状態の
実現のために協働し、且つそれに応じて、ポジション、
形状、及び大きさを互いに調和させられている。
【0027】すでに述べたように、弁エレメント、特に
第一の弁エレメント及び第二の弁エレメントが、弁ケー
シングの空所に弁軸線のまわりで回転可能に装着されて
いるとよい。その際、実際量及び案内量は、それぞれの
弁エレメントの回転ポジションによってあらわされる。
【0028】前記エレメント(第一の弁エレメント及び
第二の弁エレメント)の内の一方の弁エレメント、特に
前記第二の弁エレメントが弁軸線に同軸のリング状部分
を有し得ることもすでに述べた。当該リング状部分は両
方の弁エレメントのうちのもう一方の弁エレメントを少
なくとも領域的に半径方向外側で取り巻く。これに関連
して、以下のことが特に有利である。すなわち、弁ケー
シングの空所を画成する内周面によって半径方向外側を
取り巻かれている前記一方の弁エレメントのリング状部
分が、周方向に延在していて周方向に互いに対してずら
されていて当該リング状部分のそれぞれの部分によって
互いから隔てられていて且つ半径方向内側へ及び半径方
向外側へ開いている少なくとも二つのブレークスルー部
を圧力媒体貫流口として有すること、弁ケーシングに、
前記空所に注ぐ特に半径方向に向けられた少なくとも二
つの孔が圧力媒体貫流口として設けられており、その
際、当該孔の注ぎ口が周方向に互いに対してずらされて
おり、前記一方の弁エレメントの少なくとも一つの回転
位置にてそれぞれ前記ブレークスルー部のうちのもう一
方を少なくとも部分的に覆うこと、及び、前記もう一方
の弁エレメントに圧力媒体貫流口としての少なくとも一
つの連通路(連通ダクト)、特に貫通孔が設けられてい
て、当該連通路が前記両方の弁エレメントの互いに対し
ての少なくとも一つの相対回転位置にて前記ブレークス
ルー部のうちの二つに開いており、特に前記貫通孔の前
記両方の注ぎ口が前記ブレークスルー部のうちのそれぞ
れ別のブレークスルー部によって少なくとも部分的に覆
われていることである。
【0029】これに加えて、さらに、それぞれ厳密に三
つの孔、それぞれ厳密に三つのブレークスルー部、及び
厳密に一つの連通路、特に半径方向に延在する貫通孔が
設けられていることが、特に有利なこととして提案され
る。その際、互いに対して相対的な及び弁ケーシングに
対して相対的な両方の弁エレメントの少なくとも一つの
回転位置領域において、当該孔のうちの二つ、当該ブレ
ークスルー部のうちの二つ、及び当該連通路を介して、
圧力媒体源と圧力媒体パワーシリンダ装置との間の圧力
媒体連通が作り出されており、互いに対して相対的な及
び弁ケーシングに対して相対的な両方の弁エレメントの
少なくとも一つの別の回転位置領域において、当該孔の
うちの二つ、当該ブレークスルー部のうちの二つ、及び
当該連通路を介して圧力媒体パワーシリンダ装置と圧力
補償開口部との間の圧力媒体連通が作り出されている。
【0030】前記リング状部分のうちのブレークスルー
部を互いから隔てている部分は、両方の弁エレメントの
互いに対しての少なくとも一つの相対回転位置におい
て、あるいは(及び)前記一方の弁エレメントの弁ケー
シングに対して相対的な少なくとも一つの回転位置にお
いて、前記もう一方の弁エレメントにおける少なくとも
一つの通路口(ダクト口)、特に前記貫通孔の注ぎ口
が、あるいは(及び)弁ケーシングにおける前記孔の前
記注ぎ口のうちの少なくとも一つが前記リング状部分の
特に制御エッジを形成するそれぞれの部分によって閉鎖
されているように大きさを定められていることが好まし
い。
【0031】最後に述べた措置によって、両方の弁エレ
メントの互いに対して相対的な及び弁ケーシングに対し
て相対的な少なくとも一つの回転位置において、圧力媒
体パワーシリンダ装置と圧力媒体源との間の圧力媒体連
通も、圧力媒体パワーシリンダ装置と圧力補償開口部と
の間の圧力媒体連通も作り出されていないことが簡単に
達成され得る。それによって、ケーシングに対して運動
可能な付加的な補助弁エレメントがなくても、前記第一
の弁エレメントと前記第二の弁エレメントとを用いて三
つの制御弁状態、すなわち、「圧力媒体源と圧力媒体パ
ワーシリンダ装置との間の圧力媒体連通」、「圧力媒体
パワーシリンダ装置と圧力補償開口部との間の圧力媒体
連通」、及び「圧力媒体パワーシリンダ装置の本質的に
圧力媒体をもらさない閉鎖」が実現され得る。
【0032】弁ケーシングにおける前記三つの孔の注ぎ
口は、好ましくは、等しい円周角で互いに対して間隔を
あけて配置されており、好ましくはそれぞれ等しい大き
さの円周角領域を覆う。対応して、前記一方の弁エレメ
ントのリング状部分における前記三つのブレークスルー
部について、これらがそれぞれ一つの等しい大きさの円
周角領域を覆い、且つ等しい円周角で互いに間隔をあけ
て配置されていることが有利である。好ましくは、前記
三つの孔の注ぎ口と、対応して前記三つのブレークスル
ー部とが軸方向に本質的に互いにずらされていない。
【0033】前記三つの孔のうち、好ましくは、圧力補
償開口部に対応配置された孔、圧力媒体源に対応配置さ
れた孔、及び圧力媒体パワーシリンダ装置に対応配置さ
れた孔が設定された回転方向に連続して位置する。その
際、操作装置の基本状態で、第一の弁エレメントにおけ
る貫通孔の注ぎ口が圧力補償開口部に対応配置された孔
にほぼ向き合って位置しており、第二の弁エレメントの
リング状部分の制御エッジを形成する部分が当該回転方
向にて圧力補償開口部に対応配置された孔に対してずら
されており、しかしこれの近くに隣接している。また、
クラッチの操作のために、前記第一の弁エレメントが前
記基本状態の回転位置に比べて前記回転方向に回転可能
であり、特に最大でほぼ、前記貫通孔の注ぎ口が圧力媒
体源に対応配置された孔にほぼ向き合って位置する回転
位置まで回転可能である。
【0034】弁エレメントを収容する空所は、好ましく
は弁ケーシングにおける連動解除軸受装置の運動方向に
対して横向きに延びている貫通孔として形成され得る。
当該貫通孔の一方の端部にて第一の弁エレメントに手が
届き、特に第一の弁エレメントが突き出ており、且つ当
該貫通孔のもう一方の端部にて第二の弁エレメントに手
が届き、特に第二の弁エレメントが突き出ている。これ
に関連して、弁ケーシングにおける貫通孔から突き出て
いる第二の弁エレメントの端部分が固定的に連結された
湾曲体を連結エレメントとして担持していることが特に
有利なこととして提案される。当該湾曲体は、連動解除
軸受装置にあるいは圧力媒体パワーシリンダ装置の連動
解除軸受装置側部分に係合し、特に当該湾曲体に及び弁
ケーシングに係合する弾性手段(好ましくは前記端部分
のまわりに配置されたレッグスプリングを含む)によっ
てこれに対してプレストレスを与えられている、あるい
はこれと形状拘束的に(例えば湾曲体の係合部分が食い
込むスロットを用いて)連結されている。その結果、湾
曲体が強制的に連行される。そのとき、連動解除軸受装
置ないし圧力媒体パワーシリンダ装置の連動解除軸受装
置側部分の直線運動が、湾曲体によって、第二の弁エレ
メントの回転運動に変換され得る。
【0035】ニューマチックなあるいは液圧的な案内信
号の変換のための変換器手段が設けられているならば、
当該変換器手段の弾性プレスレスを与えられているピス
トンが弁エレメントに対して別にされたシリンダ・ピス
トン装置の一部であるとよい。その際、ピストンは好ま
しくは、弁軸線に対して本質的に横切って延びる方向に
おいて運動可能であり、ピストンの直線運動が、第一の
弁エレメントに係合している連結装置(Koppelanordnun
g)、特にトグルレバー装置(ベルクランクレバー装置、
Kniehebelanordnung)によって第一の弁エレメントの回
転運動に変換され得る。
【0036】すでに述べたように、その代わりに、第一
の弁エレメント及び第二の弁エレメントが弁ケーシング
の空所に装着されていてもよい。その際、これらの弁エ
レメントのうちの一方の弁エレメントは、弁軸線のまわ
りで回転可能であり、もう一方の弁エレメントは、当該
弁軸線に沿って移動可能である。その際、実際量及び案
内量のうちの一方の量は、そのときどきの弁エレメント
の回転ポジションによってあらわされ、もう一方の量
は、軸方向ポジションによってあらわされる。この構成
は、連動解除軸受装置が、クラッチをつなぐ際及びクラ
ッチをきる際に、実際量をあらわす移動可能な弁エレメ
ントの相応の直線運動に簡単に変換され得る直線運動を
行う点で特に有利である。クラッチペダル装置が設けら
れているならば、クラッチペダルのクラッチペダル回転
運動は、簡単に把握することが可能であり、且つ案内量
をあらわす回転可能な弁エレメントの相応の回転運動に
変換され得る。この場合には、制御弁をクラッチペダル
に配置することが特に合目的であるだろう。しかし、制
御弁は、ハウジング内に、特に圧力媒体パワーシリンダ
装置に配置されていても問題ない。制御弁の配置箇所に
依存せずに、移動可能な弁エレメントが案内量をあらわ
すために用いられ、回転可能な弁エレメントが実際量を
あらわすために用いられてもよい。
【0037】提案された制御弁は、比較的に短い構成に
形成され得る。その結果、圧力媒体パワーシリンダ装置
に配置する場合に制御弁がその弁軸線を圧力媒体パワー
シリンダ装置の運動方向に並行に配置されていても問題
ない。その際、移動可能な弁エレメントが実際量をあら
わすために用いられるならば、どんな力方向転換(Kraft
umlenkung)もなくてよい。その結果、構造上の経費が軽
減される。
【0038】有利なように、一方の弁エレメントが、も
う一方の弁エレメントにおける及び弁ケーシングにおけ
る対応配置された圧力媒体口と協働する制御エッジを有
するならば、両方の弁エレメントの並進運動成分と回転
運動成分(eine translatorische und eine rotatorisch
e Bewegungskomponente)を含む相対可動性に基づいて、
一方ではクラッチペダル操作度合と他方では目標ポジシ
ョンないし案内量との関係を示す特性曲線の簡単な設定
(Vorgabe)が可能である。相応の特性曲線は、例えば、
一方の弁エレメントに相応の延び方を有するスロット
(長穴)を圧力媒体貫流口として有し、当該スロット
が、当該スロットの広がりに比べて明らかに低下させら
れた寸法をもつ対応配置された圧力媒体貫流口と協働す
ることによって実現され得る。その際、当該弁エレメン
トの当該スロットを画成する部分、あるいは(及び)そ
のときどきの弁エレメントの上述のそれ以外の貫流口を
画成する部分が、制御エッジとして理解されてよい。前
記制御状態の間の切り替えがそのような制御エッジによ
る対応配置された圧力媒体口を通り過ぎる運動によって
行われるならば、この通り過ぎる運動が比較的にわずか
な操作力だけしか必要とせず、その結果、制御弁が高い
横方向力欠乏(Querkraftarmut)によって際立つ。
【0039】制御弁ないし弁エレメントの構成に関し
て、前記第一の弁エレメントが弁軸線に同軸のリング状
部分を有し、当該リング状部分が前記第二の弁エレメン
トを少なくとも領域的に半径方向外側で取り囲むことが
提案される。
【0040】さらに、弁軸線に沿って移動可能な弁エレ
メント、特に前記第一の弁エレメントが、当該弁軸線の
まわりでの回転を妨げられているとよい。当該弁軸線の
まわりで回転可能な弁エレメント、特に前記第二の弁エ
レメントは、当該弁軸線に沿って移動するのを妨げられ
ているとよい。回転防止ないし移動防止によって、両方
の弁エレメントの互いに対して相対的な回転ポジション
が前記回転可能な弁エレメントの回転位置だけによって
決定され、両方の弁エレメントの互いに対して相対的な
移動ポジションが前記移動可能な弁エレメントの移動ポ
ジションだけによって決定され、その結果、制御弁のよ
く定められた制御挙動をもたらすことが達成される。
【0041】両方の弁エレメントのうちの一方の弁エレ
メント、特に前記第一の弁エレメントが、周方向にある
いは(及び)軸方向に互いに対してずらされている少な
くとも二つの穴、特に孔を圧力媒体貫流口として有する
とよい。そのとき、もう一方の弁エレメントは、好まし
くは、前記の弁制御状態の実現のためにこれらの穴と協
働する少なくとも一つのスロットを圧力媒体貫流口とし
て有する。当該スロットは、周方向にも軸方向にも延在
し、且つ好ましくはこの弁エレメントの(想定された)
軸線平行な側面線(Mantellinie)に対して斜めに延び
る。
【0042】制御弁、特に弁ケーシングあるいは(及
び)前記第一の弁エレメントあるいは(及び)前記第二
の弁エレメントが圧力媒体案内手段を有することが提案
される。当該圧力媒体案内手段は、一方は弁ケーシング
における及び他方は両方の弁エレメントのうちの一つの
弁エレメントにおける互いにペアで対応配置された圧力
媒体貫流口の間の圧力媒体通過連通を、弁ケーシングに
対して相対的なこの弁エレメントの位置にかかわらずに
もたらす。この場合には、制御弁の前記の制御状態が本
質的に両方の弁エレメントの制御エッジないし圧力媒体
貫流口だけによって実現され、弁ケーシングの圧力媒体
貫流口は、弁への、及びさらに圧力媒体パワーシリンダ
装置への圧力媒体の供給のために、ないし制御弁を介し
ての圧力媒体パワーシリンダ装置からの圧力媒体の排出
のためにだけ用いられる。
【0043】圧力媒体案内手段の構成に関して、種々の
可能性がある。例えば、圧力媒体案内手段が軸方向にあ
るいは(及び)周方向に延びている少なくとも一つの圧
力媒体案内空所を弁ケーシング、前記第一の弁エレメン
ト、及び前記第二の弁エレメントの互いに当接する面部
分にもっていてもよい。そのとき、当該圧力媒体案内空
所(あるいは換言すれば、圧力媒体案内空所を有する部
分)は、通例、(当該圧力媒体案内空所の領域に)その
ときどきの圧力媒体貫流口を有するだろう。その際、当
該圧力媒体案内空所は、この圧力媒体貫流口にペアで対
応配置された圧力媒体貫流口と、そのときどきの弁エレ
メントの位置(状態)にかかわらず、圧力媒体通過連通
状態にある。さらに、圧力媒体案内手段は、制御弁に形
成されていて、弁ケーシングの少なくとも二つのエレメ
ント、第一の弁エレメント、及び第二の弁エレメントに
よって少なくとも部分的に画成されている少なくとも一
つの内部空間をもっているとよい。当該内部空間には、
ペアで互いに対応配置された圧力媒体貫流口が、そのと
きどきの弁エレメントの位置にかかわらず開口する。
【0044】本発明に係る制御弁は、比較的少数の圧力
媒体貫流口で間に合わせることができる。したがって、
当該制御弁の有利な実施形態は以下のことを特徴とす
る。すなわち、両方の弁エレメントの互いに対して相対
的な且つ弁ケーシングに対して相対的な少なくとも一つ
の位置領域において、弁ケーシングにおける厳密に二つ
の圧力媒体貫流口、第一の弁エレメントにおける厳密に
一つの圧力媒体貫流口、及び第二の弁エレメントにおけ
る厳密に一つの圧力媒体貫流口によって、圧力媒体源と
圧力媒体パワーシリンダ装置との間の圧力媒体連通が作
り出されており、両方の弁エレメントの互いに対して相
対的な且つ弁ケーシングに対して相対的な少なくとも一
つの別の位置領域において、弁ケーシングにおける厳密
に二つの圧力媒体貫流口、第一の弁エレメントにおける
厳密に一つの圧力媒体貫流口、及び第二の弁エレメント
における厳密に一つの圧力媒体貫流口によって、圧力媒
体パワーシリンダ装置と圧力補償開口部との間の圧力媒
体連通が作り出されており、その際、原理的に圧力補償
開口部が弁ケーシングにおける圧力媒体貫流口のうちの
一つと重なり得ることである。
【0045】制御弁が、両方の弁エレメントのうちの少
なくとも一つの弁エレメントに一つの方向に、好ましく
はクラッチ操作されていない操作装置の基本状態に対応
する位置の方へプレストレスを与えるプレストレス手段
を有することが提案される。
【0046】プレストレス手段が実際量をあらわす第二
の弁エレメントに作用するならば、本質的な横向力を連
動解除軸受装置に及ぼさないために、連動解除軸受装置
との連結に応じてプレストレスが場合によっては小さく
保たれるだろう。このようなプレストレス手段は、有利
には、並進する(移動可能な)弁エレメントのために設
けられている。特にこれが液圧ピストンあるいはニュー
マチックピストンと統合されているあるいは一体に構成
されているときにそうである。
【0047】第二の弁エレメントは、少なくとも一つ
の、弁ケーシングの外側から手が届く部分を有するとよ
い。あるいはこの弁エレメントと結合されていて、弁ケ
ーシングから外へ案内されている連結エレメントが設け
られているとよい。その際、当該手が届く部分ないし当
該連結エレメントが、第二の弁エレメントを連動解除軸
受装置ないし圧力媒体パワーシリンダ装置の連動解除軸
受装置側部分と連動させるために用いられる。対応し
て、第一の弁エレメントが、少なくとも一つの、弁ケー
シングの外側から手の届く部分を有するとよい。あるい
はこの弁エレメントと結合されていて、弁ケーシングか
ら外へ案内されている連結エレメントが設けられている
とよい。その際、当該手の届く部分ないし当該連結エレ
メントが、第一の弁エレメントを案内量に従って動かす
ために用いられる。それによって、連動解除軸受装置へ
のないしクラッチペダル装置等への該当する弁エレメン
トの簡単な機械的な連結が可能である。
【0048】第一の弁エレメント及び第二の弁エレメン
トは、互いに差し込み可能なシリンダ体(柱状体)ない
しシリンダ中空体(筒状中空体)、特に円形シリンダ体
(円柱状体)ないし円形シリンダ中空体(円筒状中空
体)として構成され得る。弁ケーシングは、内側のケー
シング部及び弁エレメントを収容する空所を有する外側
のケーシング部をもち得る。その際、内側のケーシング
部は、好ましくは、弁エレメントに差し込み可能なシリ
ンダ状部分、特に円形シリンダ状部分を有する。
【0049】弁軸線に沿って移動可能な弁エレメント
は、回転防止手段を例えば好ましくは弁軸線に同軸のピ
ン状部分、場合によっては多角形ピン状部分の形で有す
る。これは、ケーシング部分、特に内側のケーシング部
の対応配置されていて適合した横断面を有している開口
部に挿入され得る。当該回転防止手段は、弁エレメント
及び境を接するケーシング部分に溝・弾性体手段(さね
はぎ手段、Nut- und Federmittel)をもっていてもよ
い。
【0050】両方の弁エレメントの互いに対して相対的
な運動範囲を制限するために、あるいは(及び)操作装
置が基本状態を占めるときの出発位置における第一の弁
エレメントの保持のために、両方の弁エレメントのうち
の一方の弁エレメントが空所、特に軸方向及び周方向に
場合によっては当該弁エレメントの軸線平行な側面線に
対して斜めに延びるスロットを有し得る。当該空所に
は、好ましくは連結エレメントとして用いられるもう一
方の弁エレメントの係合部分が食い込む。一方では、起
こりうるクラッチ磨損にかかわらず操作装置の所定の反
応を与えるために、あるいは(及び)特にクラッチ損耗
に誘導される空行程を少なくとも小さく保つために、及
び他方では、前記の制御状態の実現のために必要な弁エ
レメントの互いに対して相対的な運動範囲を与えるため
に、当該空所の延び方が圧力媒体貫流口として用いられ
るスロットの延び方に適合させられていることが好まし
い。
【0051】制御弁の高い信頼度(作動安定性)を達成
するために、弁ケーシング、第一の弁エレメント、及び
第二の弁エレメントの互いに当接する面部分がシール面
あるいは(及び)すべり面として構成されているとよ
い。あるいは(及び)これらの間のパッキングエレメン
トがもれをふさぐように効力があるとよい。このこと
は、本発明に係る制御弁の全ての提案された変形例に当
てはまる。
【0052】一般的に、圧力媒体パワーシリンダ装置の
リリース方向と摩擦クラッチのリリース方向とが互いに
対して任意の方向づけをもち得るということが当てはま
る。このことは、圧力媒体パワーシリンダ装置がハウジ
ングの外部に配置されており、且つ例えばトランスミッ
ションケーシングに取り付けられているときにだけ当て
はまらない。しかし、特に、圧力媒体パワーシリンダ装
置がハウジング内に配置されている場合には、圧力媒体
パワーシリンダ装置のリリース方向及び摩擦クラッチの
リリース方向が互いに本質的に平行であることがしばし
ば合目的である。その際、クラッチ軸線(クラッチ軸
心)とパワーシリンダ装置軸心とが本質的に重なること
が好ましい。
【0053】弁軸線及びパワーシリンダ装置軸心は、原
理的に互いに対して任意に方向づけられていてよく、共
通の点をもつ必要がない。しかし、弁軸線とパワーシリ
ンダ装置軸心とが互いに本質的に平行である、あるいは
両方の軸心に本質的に平行な平面への投影において互い
に対して本質的に直交することが有利である。
【0054】全ての述べられた変形例に従う制御弁ない
し弁装置の有利な構成及び上述の措置は、それぞれ個々
にも、また共同でも、制御弁がコンパクトに構成されて
いること、高い機能信頼性をもつこと、及びコスト安に
製造可能であることに寄与する。制御弁は、完全にハウ
ジング内に、あるいは少なくとも部分的にハウジング内
に配置されているとよい。且つ、内燃機関及びトランス
ミッション(伝動装置)と結合されたハウジングの場合
に外部から手が届く、特に取り外し可能であることが好
ましい。そのとき、操作装置は、一般にトランスミッシ
ョンケーシングの一部分によって形成されているハウジ
ングが内燃機関からはずされる必要なしに、容易に整備
及び場合によっては修理され得る。制御弁は、圧力媒体
パワーシリンダ装置と統合されて構成され得る。しか
し、制御弁が別にされた構造ユニットとして圧力媒体パ
ワーシリンダ装置に特に取り外し可能に取り付けられて
いることが有利である。
【0055】特に高い整備のしやすさを顧慮して、特に
有利なこととして、制御弁を含む制御弁構造ユニットが
圧力媒体パワーシリンダ装置を含むパワーシリンダ構造
ユニットに比べて、パワーシリンダ装置軸心に関して半
径方向(放射方向)にずらされており、パワーシリンダ
構造ユニットの半径方向外側部分に取り外し可能に取り
付けられていることが提案される。これに関連して、制
御弁構造ユニットが、場合によっては必要な両方の構造
ユニットの間で有効な固定あるいは(及び)連結手段で
あって、好ましくは前記半径方向に本質的に相当する少
なくとも一つの半径方向から手が届く固定あるいは(及
び)連結手段の解除の後にパワーシリンダ構造ユニット
から本質的に当該半径方向において取り外し可能である
と、特に有利である。このことから生じる整備のしやす
さは、ハウジングの内部に配置された制御弁の場合もハ
ウジングの外部に配置された制御弁の場合も効果を発揮
する。
【0056】圧力媒体は、ニューマチックな(気体によ
る)あるいは液圧的な(液体による)圧力媒体でよい。
圧力媒体がニューマチックな圧力媒体であることが特に
有利である。その際、圧力媒体源は、好ましくは周囲圧
力よりも高い圧力を供給する過圧源である。
【0057】本発明は、制御弁、特に請求項のいずれか
一項に記載の操作装置のための制御弁であって、本発明
に係る操作装置の本発明に係る前述の制御弁の特徴的構
成の少なくとも一部分を有する制御弁にも関する。
【0058】
【実施例】本発明を以下に図に示された実施例をもとに
して詳細に説明する。図1は、図式的な部分断面図で、
圧力媒体リングシリンダ、特にニューマチックリングシ
リンダの形での圧力媒体パワーシリンダ装置を有する本
発明に係る操作装置を示す。図2は、斜視図で、本発明
に係る別の操作装置のフランジを介して接合された制御
弁を有する圧力媒体パワーシリンダ装置を示す。図3
は、図2の圧力媒体パワーシリンダ装置の一部分と制御
弁とを、別の方向から見た部分断面斜視図で示す。図4
は、図2の圧力媒体パワーシリンダ装置の圧力媒体リン
グシリンダ、特にニューマチックリングシリンダの一部
及び制御弁の、図5における線IV-IVによる断面を示
す。図5は、図2の圧力媒体パワーシリンダ装置の一部
及び制御弁の、図4における線V-Vによる断面を示す。
図6は、図2の制御弁の、図4の線VI-VIによる断面を
示す。図7は、分解図で、本発明に係る操作装置のため
の本発明に係る制御弁の別の実施例の構成要素を示す。
図8は、図7の制御弁の組み立てられた状態での第一の
斜視側面図を示す。図9は、図8の組み立てられた制御
弁の別の方向から見た第二の斜視側面図を示す。図10
は、図13における線X-Xによる図8及び図9の制御弁
の第一の縦断面を示す。図11は、図13における線XI
-XIによる図8及び図9の制御弁の第二の縦断面を示
す。図12は、図11における線XII-XIIによる図8及
び図9の制御弁の第一の横断面を示す。図13は、図1
1における線XIII-XIIIによる図8及び図9の制御弁の
第二の横断面を示す。図14は、図11における線XIV-
XIVによる図8及び図9の制御弁の第三の横断面を示
す。図15は、図15A〜図15Fにおいて、(クラッ
チをきるためのクラッチ操作に対応する)一つの方向で
の案内量の変化の際の制御弁の機能方法を説明するため
に、互いに対して相対的な及び弁ケーシングに対して相
対的な弁エレメントのさまざまな位置についての図8及
び図9の制御弁の横断面を示す。図16は、図16A〜
図16Eにおいて、(クラッチをつなぐためのクラッチ
操作に対応する)逆の方向における案内量の変化の際
の、互いに対して相対的な及び弁ケーシングに対して相
対的な弁エレメントのさまざまな位置についての図8及
び図9の制御弁の横断面を示す。図17〜図24は、一
方は弁エレメントと他方は案内量及び実際量との間の対
応のさまざまな可能性を説明するために、それぞれ、回
転可能な弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有
する制御弁のそのときどきの変形例の図式的な縦断面及
び図式的な横断面を示す。図25〜図30は、本発明に
係る制御弁の六つの別の実施例を示す。図31は、部分
断面斜視図で、基本的な機能方法に関して図2〜6の実
施例の制御弁に相当する、本発明に係る制御弁について
の別の実施例を示す。図32は、図32Aに図31の制
御弁のそこに示された断面に一部だけ対応する断面をク
ラッチ操作されていない基本状態位置で示し、図32B
にクラッチ操作のための操作位置での断面を示す。
【0059】図1には、図式的に、動力車の動力伝達系
列(Antriebsstrang)において内燃機関とトランスミッシ
ョン(伝動装置)との間でハウジング(ベル形状のケー
シング、Gehaeuseglocke)12内に配置された摩擦クラ
ッチ、ここでは押しつけられるクラッチ、のための本発
明に係る操作装置10が示されている。操作装置10
は、構造ユニット(パッケージユニット、Baueinheit)
として形成された圧力媒体パワーシリンダ装置(Druckmi
ttel-Kraftzylinderanordnung)14、ここではニューマ
チックパワーシリンダ装置(気体により作用するパワー
シリンダ装置、Pneumatik-Kraftzylinderanordnung)を
もっている。これを以下では操作シリンダ構造ユニット
とよぶこともある。操作シリンダ構造ユニット14は、
圧力媒体リングシリンダ(Druckmittel-Ringzylinder)、
ここではニューマチックリングシリンダ(気体により作
用するリング状シリンダ、Pneumatik-Ringzylinder)1
6をもっている。これは、動かないボディ部20におけ
るリングシリンダ状の空所18並びにニューマチックリ
ングピストンエレメント(気体により作用するリング状
ピストン要素)22により形成されている。ニューマチ
ックリングピストンエレメント22は、弾性体手段(ば
ね手段)24によって不図示のクラッチの方へ(図1で
は左側へ)プレストレスを与えられており、且つニュー
マチックリングシリンダ16のリングシリンダ室の密閉
のためにパッキングリング26を担持している。
【0060】ニューマチックリングシリンダ16及びニ
ューマチックリングピストンエレメント22は、クラッ
チ軸線(クラッチ軸心)Aに同軸に配置されている。ボ
ディ部20は軸方向孔を有し、それを通ってクラッチシ
ャフト(トランスミッション入力軸、Getriebeeingangs
welle)28がクラッチ軸線Aに同軸に延在する。
【0061】リングピストンエレメントのクラッチ側の
端部における当該ニューマチックリングピストンエレメ
ント22のリング状部分30は、連動解除軸受装置(リ
リースベアリング装置、Ausruecklageranordnung)32
の連動解除リング(リリースリング、Ausrueckring)3
0を形成する。当該連動解除軸受装置は、さらに、連動
解除リング30に対して相対的に回転可能で且つクラッ
チと一緒に回転する連動解除リング34と、両方の連動
解除リング30及び34の間の相対回転を可能にする球
軸受け(ボールベアリング)36とを備えている。当該
連動解除軸受装置は、操作装置の操作の際に周知の方法
で、特にダイアフラムスプリング舌状部(Membranfederz
ungen)を介してクラッチに作用し、これをトランスミッ
ションと内燃機関との間の力の流れ(Kraftfluss)の遮断
のためにリリース(連動解除)する。
【0062】操作シリンダ構造ユニット14は、操作シ
リンダ構造ユニットに取り外し可能に固定された制御弁
構造ユニット40を担持する。当該制御弁構造ユニット
は、図1では図式的に示されているだけの制御弁42を
備えている。制御弁構造ユニット40は、それがハウジ
ング12における対応配置された開口部44を通って当
該ハウジングの外面を越えて張り出しており且つ内燃機
関及びトランスミッションと結合されたハウジングの場
合に撤去可能であるように配置されている。
【0063】制御弁42は、制御弁構造ユニット40内
の気体作用導管(Pneumatikleitung)46を経て、制御弁
構造ユニットのうちのハウジング12の外面から突き出
ている部分における気体作用接続部(Pneumatikanschlus
s)48を経て、及び別の気体作用導管50を経て、気体
作用源(Pneumatikquelle)51と連通している。さら
に、制御弁42は、制御弁構造ユニット40内の導管5
2、制御弁構造ユニット40のうちのハウジング12の
外面を越えて突き出ている部分における接続部54、及
び別の導管56を経て、案内信号供給装置ユニット(案
内信号センサユニット、Fuehrungssignalgebereinhei
t)60と連通している。ここでの場合には、案内信号
供給装置ユニット60としては、クラッチペダル62を
有するクラッチペダル装置60を考えている。当該クラ
ッチペダル装置は、液圧的な信号の形での案内信号を導
管56、接続部54、及び導管52を介して制御弁42
へ伝達するために構成されている。それに応じて、導管
52及び56は、液圧接続部(Hydraulikanschluss)とし
て構成された接続部54を介して連通状態にある液圧導
管(Hydraulikleitungen)である。
【0064】さらに、制御弁42は、制御弁構造ユニッ
ト40内の気体作用導管64及び操作シリンダ構造ユニ
ット14内の気体作用導管66を介してニューマチック
リングシリンダ16のリングシリンダ室と連通させられ
ている。さらに、制御弁42は、制御弁構造ユニット4
0内の気体作用導管68を介して、制御弁構造ユニット
のクラッチ側の表面における圧力補償開口部(圧力調整
開口部、Druckausgleichsoeffnung)70と連通させられ
ている。
【0065】連動解除軸受装置32の瞬間の軸方向ポジ
ションは、制御弁構造ユニット40内の破線で描かれた
連通部76によって図式的に示されているように、機械
的な連結エレメント72及び74を介して道のり(距
離、Weg)をあらわす機械的な実測値信号の形で制御弁
42に供給される。このために、制御弁構造ユニット4
0から突き出ている棒状の連結エレメント74が、二つ
の弁エレメントをもっている弁装置の一方の弁エレメン
トと連動させられている。当該両方の弁エレメントのう
ち、第一の弁エレメントが案内信号供給装置ユニット6
0に付設されており、第二の(すでに言及した)弁エレ
メントが連動解除軸受装置に付設されており且つ連結エ
レメント72及び74を介してこれと当該連動解除軸受
装置の軸方向運動に関して連動させられている。互いに
対して相対的に且つ制御弁構造ユニット40に対して相
対的に運動可能に装着された両方の弁エレメントは、制
御弁42のさまざまな制御状態を実現するために用いら
れる。制御弁42の有利な実施形態については、以下の
実施例を参照のこと。
【0066】制御弁42は、連動解除軸受装置32の目
標軸方向ポジションを設定する案内信号供給装置ユニッ
ト60から出力された案内信号と連動解除軸受装置32
の瞬間の軸方向ポジションを示す実測値信号とに依存し
て、三つの制御状態の間で切り替えをする。第一の制御
状態では、制御弁42を介してニューマチックリングシ
リンダ16と気体作用源(空気圧源)51との間の気体
作用連通が作り出されている。その結果、ニューマチッ
クリングシリンダに気体作用源51から気体作用媒体、
ここでは圧縮空気が供給され、且つニューマチックリン
グピストンエレメント22が対応して空所からクラッチ
の方へリリースされる(走出する)。制御弁42の第二
の制御状態では、制御弁42を介して、ニューマチック
リングシリンダ16と圧力補償開口部70との間の気体
作用連通が作り出されている。その結果、リリースされ
た(走出した)ニューマチックリングピストンエレメン
ト22がクラッチメインスプリング、例えばダイアフラ
ムスプリング等の押圧力によって再び空所18内へ引っ
込められる(走入する)。その際、ニューマチックリン
グシリンダ16のリングシリンダ室内にある圧縮空気
は、圧力補償開口部70から流れ出る。第三の制御状態
では、ニューマチックリングシリンダ16のリングシリ
ンダ室は、本質的に気体作用(空気圧)をもらさないよ
うに閉ざされている。その結果、ニューマチックリング
ピストンエレメント22がそれの瞬間の軸方向ポジショ
ンを保持する。
【0067】制御弁42は、その弁エレメント、ニュー
マチックパワーシリンダ装置14、実測値信号のための
供給装置エレメント(トランスミッタエレメント、Gebe
relement)である連結エレメント72及び連結エレメン
ト74とともに、機械的なポジション調節装置(Positio
nsregelanordnung)を形成する。当該ポジション調節装
置は、三つの制御状態の間の相応の切り替えによって、
連動解除軸受装置32の軸方向ポジションを案内信号供
給装置ユニット60からの案内信号によって与えられる
目標ポジションへ調整する。このために、実際量として
の連動解除軸受装置32の瞬間のポジションが第二の弁
エレメントのポジションによってあらわされ、案内量と
しての連動解除軸受装置の目標ポジションが第一の弁エ
レメントのポジションによってあらわされる。実際量及
び案内量には、互いに対して相対的な第一の弁エレメン
ト及び第二の弁エレメントのポジションによってあらわ
されており且つ連動解除軸受装置32の実際の軸方向ポ
ジションが目標ポジションに合致するとき値ゼロをとる
差量が対応させられている。
【0068】以下では、本発明に係る操作装置ないし本
発明に係る操作装置の各構成要素の別の実施例が説明さ
れる。その際、それぞれの実施例の説明では、同じ作用
をする構成要素ないし類似の構成要素については、でき
るだけ目的にかなって、前にすでに説明した実施例と同
一の符号が使用される。その際、それぞれ、すでに説明
した実施形態との相違点にだけ立ち入り、その他の点で
は別の実施形態の先の記述を引用することを表明する。
実施形態の識別のために、符号はアルファベット順(a
及びcを除く)における小文字によって特徴づけられ
る。
【0069】図2は、同様にニューマチックリングピス
トンエレメント22bを有するニューマチックリングシ
リンダ16bをもっている本発明に係る操作装置の操作
シリンダ構造ユニット14bを示す。ニューマチックリ
ングシリンダ16bのシリンダ室は、ニューマチックリ
ングピストンエレメント22bと操作シリンダ構造ユニ
ット14bのボディ部20bとの間で効力のある少なく
とも一つのパッキングリング27bによって密閉されて
いる。操作シリンダ構造ユニット14bには、制御弁構
造ユニット40bが取り外し可能にフランジを介して接
合されている。制御弁構造ユニット40bは、弁ケーシ
ング90bを備える制御弁42bをもっている。当該弁
ケーシング内には、二つの弁エレメント、すなわち第一
の弁エレメント92b及び第二の弁エレメント94bが
互いに対して相対的に及び弁ケーシング90bに対して
相対的に運動可能に装着されている。制御弁42bは、
気体作用接続部48bを有する。当該気体作用接続部に
は、気体作用源51bが気体作用導管50bを介して接
続されている。さらに、当該制御弁は液圧接続部54b
を有する。当該液圧接続部には、クラッチペダル装置6
0bが液圧導管56bを介して接続されている。
【0070】図2〜6の実施例では、第一の弁エレメン
ト92b及び第二の弁エレメント94bは、第二の弁エ
レメント94bの回転位置によって連動解除軸受装置の
ないしニューマチックリングピストンエレメント22b
の軸方向の実際ポジションをあらわすために、及び第一
の弁エレメント92bの回転位置によって連動解除軸受
装置のないしニューマチックリングピストンエレメント
22bの目標ポジションをあらわすために、弁軸線(弁
軸心)B′に関して回転可能である。
【0071】弁ケーシング90bは、円シリンダ状の貫
通孔180bを有する。当該貫通孔は、弁軸線B′に同
軸に横向きに弁ケーシング90bを通って延在し、両方
の側へ向かって開いており、且つ両方の弁エレメント、
つまり第一の弁エレメント92b及び第二の弁エレメン
ト94bを収容する。制御弁の制御状態は、もっぱら第
一の弁エレメント92b及び第二の弁エレメント94b
だけによって実現される。
【0072】貫通孔180bには、弁軸線B′に対して
垂直な共通の平面内に位置する三つの半径方向孔(放射
方向孔)182b、184b、及び186bが開口して
いる。その際、半径方向孔182bと半径方向孔184
bとの間、半径方向孔184bと半径方向孔186bと
の間、及び半径方向孔186bと半径方向孔182bと
の間には、それぞれ、弁軸線B′に関して等しい円周角
間隔があり、当該三つの孔はそれぞれ等しい大きさの円
周角領域を覆う。図5に示す図では、当該三つの半径方
向孔が貫通孔180bの円周に沿って時計周り方向に1
82b、184b、及び186bの順に連続する。
【0073】半径方向孔182bは、貫通孔180bの
内室と周囲環境との間の連通を作り出し、制御弁の圧力
補償開口部70bとして用いられる。半径方向孔184
bは、気体作用接続部48bの一部であり、それによっ
て気体作用導管50bを介して貫通孔180bの内室と
気体作用源51bとの間の気体作用連通を作り出す。半
径方向孔186bには、操作シリンダ構造ユニット14
bのボディ部20bにおける孔188bが接続し、当該
孔を介して貫通孔180bの内室とニューマチックリン
グシリンダ16bのシリンダ室との間の連通が作り出さ
れている(図5参照)。第一の弁エレメント92bは、
これらの考察の際にはまだ考慮にいれられていない。交
差する孔190b及び192bは、ボディ部20bの外
側に向かって、押し込まれた閉鎖球194bによって閉
鎖されている。
【0074】第一の弁エレメント92bは、貫通孔18
0bに収容された弁軸線B′に同軸の円シリンダ状(円
柱状)の主要部分198bを有する。当該主要部分に
は、同様に弁軸線B′に同軸の円シリンダ状の且つ貫通
孔180bから一方(図4では左)の側に突き出ている
第一の弁エレメント92bのピン部分(ジャーナル部
分、Zapfenabschnitt)200bが接続している。主要
部分198bは、弁軸線B′に対して半径方向(放射方
向)に向けられた貫通孔202bを有する。当該貫通孔
は、半径方向孔182b、184b、及び186bと同
一の、弁軸線B′に対して垂直な平面に位置する。
【0075】貫通孔180b内の第一の弁エレメント9
2bの主要部分198bは、主要部分198bと貫通孔
180bの内周面との間の残っているリング状空間を埋
める、第二の弁エレメント94bの弁軸線B′に同軸の
円シリンダ状(円筒状)のリング状部分204bによっ
て取り囲まれている。リング状部分204bには、貫通
孔180bのピン部分200bとは逆側の端部の方に、
なお貫通孔180b内に配置されていて且つ半径につい
てこれに本質的に合致する第二の弁エレメント94bの
円形状の壁部分が接続している。当該壁部分には、これ
また同様に、貫通孔180bから突き出ている弁軸線
B′に同軸の円シリンダ状のピン部分208bが接続し
ている。すなわち、貫通孔180bの一方の側には、第
一の弁エレメントのピン部分200bが突き出ており、
貫通孔180bのもう一方の側には、第二の弁エレメン
トのピン部分208bが突き出ている。
【0076】第二の弁エレメントのリング状部分204
bは、三つのスロット状(長穴状)の、スリットあるい
はブレークスルー部と呼ばれ得る貫通空所210b、2
12b及び214bを有する。これらの貫通空所は、そ
れぞれ、弁軸線B′に関して周方向に広がっており、且
つ半径方向孔182b、184b、及び186b及び貫
通孔202bと同一の、弁軸線B′に直交する平面に位
置する。以下ではブレークスルー部と呼ばれる当該三つ
の貫通空所210b、212b、及び214bは、それ
ぞれ、等しい大きさの円周角を覆い、且つ、ブレークス
ルー部210bとブレークスルー部212bとの間の円
周角間隔、ブレークスルー部212bとブレークスルー
部214bとの間の円周角間隔、及びブレークスルー部
214bとブレークスルー部210bとの間の円周角間
隔が等しい大きさである。ブレークスルー部によって覆
われる円周角は約95°である。他方、ブレークスルー
部の間の間隔円周角は約25°である。図4からよくわ
かるように、半径方向孔182b、184b、186
b、貫通孔202b、及びブレークスルー部210b、
212b、及び214bは、軸方向にそれぞれ制御弁の
同一の軸方向領域に広がっている。
【0077】第二の弁エレメント94bのリング状部分
204bの外周面には、ブレークスルー部210b、2
12b、214bの両側にパッキングリング216bが
設けられており、第一の弁エレメント92bの主要部分
198bには、貫通孔202bに比べてピン部分200
bの方へずらされて位置するパッキングリング218b
が設けられている。これらのパッキングリング216b
及び218bは、パッキングリング216bの間の貫通
孔180bの、半径方向孔182b、184b、及び1
86b、貫通孔202b、及びブレークスルー部210
b、212b、及び214bを含んでいる軸方向領域を
貫通孔180bの両方の開いた端部に対して気体作用を
もらさないように(気密に)密閉するために用いられ
る。さらに、図4において認識可能な、しかし符号を付
されていない止め輪(スナップリング、Sprengringe)
が設けられている。当該止め輪は、第二の弁エレメント
94bを貫通孔180b内に、第一の弁エレメント92
bの主要部分198bを第二の弁エレメント94bのリ
ング状部分204bの内部に確保する。
【0078】両方の弁エレメント92b及び94bは、
互いに対して限定的にだけ相対回転させられ得る。なぜ
ならば、第一の弁エレメント92bの主要部分198b
のピン部分200bとは逆側の軸方向の端面に、弁軸線
B′に比べて半径方向(放射方向)にずらされて位置す
る二つのピン部(Stifte)220bが設けられており、こ
れらのピン部が、第二の弁エレメント94bの壁部分2
06bにおける円弧に沿って広がるそれぞれの空所22
2bに食い込む(図4及び図6参照)からである。空所
222bのディメンジョニング(寸法)に基づいて、両
方の弁エレメントの相対回転可能性が約75°〜80°
の角度範囲で可能にされる。
【0079】両方の弁エレメント92b及び94bは、
ブレークスルー部210b、212b、及び214bを
有して、貫通孔202b、ピン部220b及び空所22
2bを有して、貫通孔202bが両方の弁エレメントの
あらゆる可能な相対回転位置においてその一方の側でブ
レークスルー部214bと連通状態にあり且つそのもう
一方の側でブレークスルー部210bと連通状態にある
かあるいはブレークスルー部212bと連通状態にある
かあるいは両方のブレークスルー部210b及び212
bの間の閉鎖兼制御部分(Verschluss- und Steuerabsch
nitt)を形成する部分224bによって気体作用をもら
さないように閉鎖されているように、互いに関連して構
成されている。その際、ブレークスルー部210bは恒
常的に圧力補償開口部70bと連通状態にあり、ブレー
クスルー部212bは孔184bを介して恒常的に圧力
媒体源51bと連通状態にあり、ブレークスルー部21
4bは、孔186bを介して恒常的にニューマチックリ
ングシリンダ16bのシリンダ室と連通状態にある。
【0080】第二の弁エレメント94bは、ニューマチ
ックリングピストンエレメント22bの(クラッチ軸線
に関しての)あらゆる軸方向位置、したがって連動解除
軸受装置のあらゆる軸方向位置がそれぞれ第二の弁エレ
メント94bの厳密に一つの回転位置に割り当てられて
いるように、ニューマチックリングピストンエレメント
22bと連動させられている(すなわち、運動に関して
結合されている)。このために、第二の弁エレメント9
4bのピン部分208bに湾曲体(Buegel)226bが回
転固定に(すなわち、相対回転しないように)取り付け
られている。当該湾曲体は、ピン部分208bを取り囲
んでいて湾曲体226bに及び弁ケーシング90bに係
合している(図2及び図4参照)コイルばねあるいはレ
ッグスプリング(レバースプリング、Schenkelfeder)2
28bによって、ニューマチックリングピストンエレメ
ント22bのフランジ状の端部分162bに向かってプ
レストレスを与えられている。その際、湾曲体226b
は、当該端部分162bのクラッチから遠いほうの側に
係合する。
【0081】ピン部分200bには、レバー230bが
回転固定に取り付けられている。当該レバーは、シリン
ダ・ピストン装置234bのピストン棒232bととも
に、二つの部分からなるトグルレバー(ベルクランクレ
バー、Kniehebel)を形成する。シリンダ・ピストン装
置234bとしては、接続部54b及び液圧導管56b
を介してクラッチペダル装置60bと連通させられてい
る液圧的なスレーブシリンダ(追従シリンダ、Nehmerzy
linder)を考える。ピストン棒232bに付属するピス
トン236bは、コイル圧縮ばね238bによって液圧
的なスレーブシリンダ234bのシリンダ室をより小さ
くする方向にプレストレスを与えられている。
【0082】液圧的なスレーブシリンダ234bは、弁
ケーシング90bとともに、構造ユニット(パッケージ
ユニット)として構成されている。レバー230bとピ
ストン棒232bとを備えているトグルレバー装置は、
ピストン236bの変位運動を第一の弁エレメント92
bの回転運動に変換するために用いられる。ピストン2
36bのあらゆる移動位置が、それぞれ、第一の弁エレ
メント92bの厳密に一つの回転位置に対応させられて
いる。
【0083】クラッチペダル装置60bのクラッチペダ
ル62bが押されておらず、ニューマチックリングピス
トンエレメント22bがリリースされておらず、したが
ってそれがクラッチからもっとも遠い軸方向ポジション
を占めている、制御弁の基本位置では、第一の弁エレメ
ント92bの主要部分198bにおける貫通孔202b
のブレークスルー部214bとは逆側の注ぎ口がほぼ圧
力補償開口部70bと向き合って配置されており、且つ
閉鎖兼制御部分224bが圧力補償開口部70bに比べ
ていくらか、図5では時計回りに、孔184bの方へず
らされている。貫通孔202bのもう一方の注ぎ口は、
ブレークスルー部214bに向き合って位置し、したが
って、第二の弁エレメント94bのリング状部分204
bの、ブレークスルー部214bをブレークスルー部2
12bから隔てている部分240bによって閉鎖されて
いない。それによって、上述の基本状態では、ニューマ
チックリングシリンダ16bのシリンダ室と圧力補償開
口部70bとの間の、すなわち孔192b、190b、
186b、ブレークスルー部214b、貫通孔202b
及びブレークスルー部210bを介しての恒常的な排気
連通(換気連通、Entlueftungsverbindung)がある。そ
の際、気体作用源51bの圧縮空気が第二の弁エレメン
ト94bのリング状部分204bの閉鎖兼制御部分22
4b及び部分240bによって抑止される。
【0084】ここで、運転者によってクラッチペダル6
2bが操作されると、(ペダル行程ユニットとも呼ばれ
得る)第一の弁エレメント92bが、これまで排気開口
部70bにほぼ向き合って位置していた貫通孔202b
の注ぎ口とともに、圧縮空気流入口を形成する孔184
bの方へ回転する。この際、ブレークスルー部210b
とブレークスルー部212bとの間の、制御エッジを形
成する閉鎖兼制御部分224bが、通りすぎることによ
って、閉鎖兼制御部224bが貫通孔202bを閉鎖す
ることによってまず第一に排気を遮断し、その後ニュー
マチックリングシリンダ16bのシリンダ室と気体作用
源51bとの間の、すなわち孔184b、ブレークスル
ー部212b、貫通孔202b、及び孔186b、18
8b、190b、及び192bを介しての通風連通(換
気連通、Belueftungsverbindung)が作り出される。こ
こで圧縮空気が当該シリンダ室に流れ込むと、ニューマ
チックリングピストンエレメント22bがダイアフラム
スプリングの力に抗してクラッチの方へ動く。その際、
(連動解除行程ユニットと呼ばれ得る)第二の弁エレメ
ントが、第一の弁エレメントによって設定された回転角
度に応ずる。ニューマチックリングシリンダ16bのシ
リンダ室への圧縮空気の供給の間、供給される圧縮空気
の圧力補償開口部70bからの流出は、閉鎖兼制御部分
224bと第二の弁エレメント94bのリング状部分2
04bのうちの、ブレークスルー部214bをブレーク
スルー部210bから隔てている部分とによって妨げら
れる。
【0085】クラッチペダルが到達した操作位置にて保
持されると、第一の弁エレメントによって設定された回
転角度の到達の際に閉鎖兼制御部分224bが再び第一
の弁エレメント92bの主要部分198bにおける貫通
孔202bを閉鎖する。その結果、圧縮空気供給が遮断
されており、ニューマチックリングシリンダ16bのシ
リンダ室と圧力補償開口部70bとの間の排気連通も作
り出されていない。そのとき、ダイアフラムスプリング
によってニューマチックリングピストンエレメント22
bに及ぼされる力とニューマチックリングシリンダ16
bのシリンダ室内の圧縮空気によってニューマチックリ
ングピストンエレメント22bに及ぼされる力との間の
力の均衡が支配する。
【0086】クラッチペダル62bが再び離されると、
第一の弁エレメント92bが、ばね238bによってピ
ストン236bに及ぼされる弾性力(ばね力)に基づい
て逆の方向に回転させられる。その結果、ここで再び圧
力補償開口部70bとニューマチックリングシリンダ1
6bのシリンダ室との間の排気連通がつくりだされ、ニ
ューマチックリングピストンエレメント22bがダイア
フラムスプリングの力によってクラッチから離れてトラ
ンスミッションの方へ押し動かされ、それに伴って第二
の弁エレメント94bが相応に回転する。
【0087】上述の説明によって明らかにされたよう
に、図2〜図6に関連して上に述べられた実施例では、
ニューマチックリングピストンエレメント22bの目標
ポジション、従って連動解除軸受装置の目標ポジション
と、ニューマチックリングピストンエレメント22bの
瞬間の実際ポジション、従って連動解除軸受装置の瞬間
の実際ポジションとが、第一の弁エレメント92bの回
転位置ないし第二の弁エレメント94bの回転位置によ
ってあらわされる。つまり、第一の弁エレメントがその
回転位置によって案内量をあらわし、第二の弁エレメン
トがその回転位置によって実際量をあらわす。それに基
づいて、制御弁が、図1と関連して一般的に述べられた
制御状態の間で切り替えを行う。その際、案内量及び実
際量には、両方の弁エレメントの互いに対しての相対回
転位置によってあらわされている差量が対応させられ得
る。
【0088】両方の弁エレメントの相対回転可能性を制
限する空所222b及びピン部220bには、さらに、
クラッチ操作されていない完全にクラッチをつながれた
状態における第二の弁エレメント94bの「静止回転ポ
ジション(Ruhe-Drehposition)」が時のたつうちにクラ
ッチ磨損(損耗)の増大に基づいて変化するときに第二
の弁エレメント94bが第一の弁エレメント92bを連
行するような装置であることを追加し得る。すなわち、
両方の弁エレメントが、クラッチ操作されていない操作
装置の基本状態においてつねに(クラッチの磨損状態に
依存せずに)互いに対して相対的に同一の回転位置を占
める。その結果、クラッチ磨損の増大の経過において弁
ケーシングに対して相対的な両方の弁エレメントの回転
位置だけが変化し、ペダル操作の初めにおける空行程
(フリートラベル、Leerweg)の増大が回避される。し
たがって、両方の空所222bは、それぞれ、一方の端
部によって第二の弁エレメント94bの終端ストッパと
して用いられる。それは、ピン部220bを介して第一
の弁エレメント92bをクラッチをつなぐ際にクラッチ
の状態によって決定される基本位置ないし定位置へ連行
する。
【0089】図1の操作装置において制御弁構造ユニッ
トのうちに考慮に入れられ得る本発明に係る制御弁の別
の実施例が、図7〜16に示されている。図7は、制御
弁42dを、制御弁のすべての本質的な構成要素を識別
させる分解斜視図で示す。当該制御弁は、第一のケーシ
ング部400dと第二のケーシング部402dとを備え
る二つの部分からなる弁ケーシング90dを有する。第
一の且つ外側のケーシング部400dは、円シリンダ状
(円筒状)の中空体として構成されており、シリンダ状
壁404dによって及び軸方向の端部にて端部壁406
dによって画成される空所180dを有する。空所18
0dは、二つの弁エレメント92d及び94d並びに第
二のケーシング部402dの円シリンダ状(円柱状)の
内側部分408dを収容するために用いられる。第二の
ケーシング部は、組み立てられた状態で、空所180d
のもう一方の軸方向の端部を端部壁410dによって閉
鎖する。図10及び図11においてわかるように、制御
弁が組み立てられた状態で、第二のケーシング部402
dの円シリンダ状の内側部分408dと第一のケーシン
グ部400dのシリンダ状壁404dとの間に環シリン
ダ状の中間空間が構成されている。当該中間空間に、両
方の弁エレメント92d及び94dがそれぞれの円シリ
ンダ状(円筒状)の壁部分412d(第一の弁エレメン
ト92dの壁部分)ないし414d(第二の弁エレメン
ト94dの壁部分)が収容されている。図10及び図1
1が示すように、言及された構成要素は、互いに差し込
まれている。その際、シリンダ状壁404dは、第一の
弁エレメント92dの壁部分412dを半径方向外側で
取り囲む。第一の弁エレメント92dの壁部分412d
は、第二の弁エレメント94dの壁部分414dを半径
方向外側で取り囲む。当該壁部分414dは、第二のケ
ーシング部402dの内側部分408dを半径方向外側
で取り囲む。リング形状に構成された第二の弁エレメン
ト94dの円シリンダ状(円筒状)の壁部分414dと
前記内側部分408dとの間には、圧力媒体通過部とし
て用いられるリング状空間416dが構成されている。
当該リング状空間の機能には後で立ち入る。
【0090】第一の弁エレメント92dは、弁軸線B″
に沿って変位可能であり、制御弁と統合されたシリンダ
・ピストン装置234dのピストンエレメントとして構
成されている。このために、第一の弁エレメント92d
は、弁軸線B″に同軸の円シリンダ状の壁部分412d
に接続する端部壁部分418dを有する。当該端部壁部
分は、弁軸線B″に対して垂直に広がっており、且つ第
一のケーシング部400dの端部壁406d及び第一の
ケ−シング部400dのシリンダ状壁404dと共同し
て液圧的なスレーブシリンダ420dを画成する。当該
スレーブシリンダは、端部壁406dに形成された液圧
接続部54d及び不図示の液圧導管を介してクラッチペ
ダル装置の液圧的なマスターシリンダ(Geberzylinder)
と連通している。
【0091】第一の弁エレメント92dは、端部壁41
8dに連結させられている弁軸線B″に同軸の且つ半径
方向外側で壁部分412dによって取り巻かれている多
角形ピン部分(Mehrkantstiftabschnitt)(当該多角形ピ
ン部分は、第一のケーシング部400dと回転固定に結
合されている、例えばねじで固定されている(不図
示)、第二のケーシング部402dの内側部分408d
における適合した横断面を有する開口部423dにはま
り込む)によって弁ケーシング90dに対して相対的に
回転することを防止されている。第一の弁エレメント9
2dと第二の弁エレメント94dとの間には、多角形ピ
ン部分422dを取り巻いているコイルばね424dが
挟み込まれている。当該コイルばねは、第一の弁エレメ
ント92dに、スレーブシリンダ420dの容積をより
小さくするようにプレストレスを与えており、弁軸線
B″のまわりで回転可能な第二の弁エレメント94dを
設定された軸方向ポジションにおいて第二のケーシング
部402dの端部壁410dに接触した状態で保持す
る。したがって、第二の弁エレメント94dは、弁軸線
B″のまわりで回転可能であるが、ばね424dの作用
に基づいて弁軸線B″に沿っての変位(移動)を防止さ
れている。
【0092】液圧的なスレーブシリンダ420dの密閉
のために、第一の弁エレメント92dがOリング426
dを担持している。第二のケーシング部402dの内側
部分408dは、同様に、リング状空間416dを空所
180dの残りの部分に対して密閉する第一及び第二の
Oリング428dを担持している。
【0093】制御弁の、図1に関連して言及された制御
状態の実現のために、これは、二つの開口部を第一のケ
ーシング部400dのシリンダ状壁404dに有する。
これらの開口部は、気体作用接続部48d及び圧力補償
開口部70dとして用いられる。
【0094】気体作用接続部48dは、シリンダ状壁4
04dを通る孔とケーシング外側部で当該孔のまわりを
囲むリング状フランジとを有し、制御弁に圧力媒体、こ
のケースでは不図示の気体作用導管を経て気体作用源か
ら供給される圧縮空気を与えるために用いられる。圧力
補償開口部70dは、単純な孔としてシリンダ状壁40
4dに形成されており、且つ気体作用接続部48dと等
しい軸方向高さに位置しており、且つ気体作用接続部4
8dに対して弁軸線B″に関して周方向に約23°の角
度だけずらされて位置している。さらに、制御弁42d
は、液圧接続部54dとは反対側の端部に、第二のケー
シング部402dにおける弁軸線B″に同軸の袋孔(Sac
kbohrung)430dの形での気体作用接続部を有する。
当該袋孔は、制御弁を含む操作装置の対応配置された圧
力媒体パワーシリンダ装置、ここではニューマチックシ
リンダ装置と制御弁を連通させるために用いられる。
【0095】前記制御状態、つまり気体作用接続部48
d及び気体作用接続部430dを介しての気体作用源と
ニューマチックシリンダ装置との間の第一の気体作用連
通、気体作用接続部430dを介してのニューマチック
シリンダ装置と圧力補償開口部70dとの間の第二の気
体作用連通、並びにニューマチックシリンダ装置の本質
的に気体作用をもらさない第三の接続の実現のために、
制御弁42dは、いくつかの圧力媒体貫流口及び圧力媒
体通過部を有する。それらのうち、第二の弁エレメント
94dと第二のケーシング部402dの内側部分408
dとの間の圧力媒体通過部416dにはすでにふれた。
この圧力媒体通過部またはリング状空間416dは、第
二のケーシング部402dにおける半径方向孔432d
を介して気体作用接続部430dの袋孔と連通してい
る。さらに、第二の弁エレメント94dは、弁軸線B″
に対して斜めにないし弁軸線B″を第二の弁エレメント
94dのシリンダ状の壁部分414dの表面に投影した
ものに対して斜めに延びているスロット(長穴)440
dを有する。当該スロットは、(壁部分414dの円シ
リンダ状の湾曲を問題にしなければ)軸方向に及び周方
向に直線的に延在し、且つ半径方向内側に向かってリン
グ状空間416dに対して開いている。スロット440
dは、半径方向外側に向かって、第一の弁エレメントの
壁部分412dの内表面へ向かって開いている。別の言
い方をすれば、スロット440dは、半径方向外側に向
かって壁部分412dの内表面によって画成される。
【0096】第一の弁エレメント92dは、壁部分41
2dに二つの圧力媒体貫流口442d及び444dを有
する。これらの圧力媒体貫流口は、気体作用接続部48
d及び圧力補償開口部70dのように、周方向に互いに
対してずらされて位置しているが、軸方向についてはず
れていない。第一の弁エレメント92dにおける両方の
圧力媒体貫流口442d及び444dは、弁の制御状態
を実現するために、スロット440dの形での第二の弁
エレメント94dにおける圧力媒体貫流口と協働する。
互いに対して相対的な両方の弁エレメントの位置に応じ
て、圧力媒体貫流口442dだけが、あるいは圧力媒体
貫流口444dだけがスロット440dに対して開く、
あるいは両方の圧力媒体貫流口442d及び444d
が、半径方向内側に向かって、スロット440dのまわ
りを囲む第二の弁エレメントの壁部分414dによって
閉鎖される。このことは以下にさらに詳細に説明され
る。
【0097】両方の圧力媒体貫流口442d及び444
dは、半径方向外側に向かって、第一の弁エレメント9
2dの壁部分412dの外側部にそれぞれ軸線平行に延
在する溝形状の空所446dないし448d内へ開いて
いる。つまり、当該空所は、(圧力媒体貫流口442d
ないし444dを無視すれば)半径方向内側に向かって
閉じられており、且つ半径方向外側に向かってシリンダ
壁404dの内側部に対して開いている。両方の空所4
46d及び448dは、常に(つまり第一の弁エレメン
ト92dの瞬間の軸方向ポジションに依存せずに)空所
446dを介しての気体作用接続部48dと圧力媒体貫
流口442dとの間の圧力媒体連通(ここでは気体作用
連通)及び空所448dを介しての圧力補償開口部70
dと圧力媒体貫流口444dとの間の圧力媒体連通(こ
こでは気体作用連通)があるように配置されており且つ
そのような軸方向長(Axiallaenge)を有する。したがっ
て、気体作用接続部48dは、つねに半径方向内側に向
かって空所446dによっておおわれており、それによ
ってこれに対して開いている。圧力補償開口部70d
は、常に半径方向内側に向かって空所448dによって
おおわれており、それによってこれに向かって開いてい
る。したがって、気体作用接続部48dと気体作用接続
部430dとの間のないし圧力補償開口部70dと気体
作用接続部430dとの間の気体作用連通があるかない
かは、もっぱら両方の弁エレメントの互いに対しての相
対的な位置にだけ依存する。より厳密には、圧力媒体貫
流口442dとスロット440dとの間の、ないし圧力
媒体貫流口444dとスロット440dとの間のこのこ
とから生じる覆い関係があるかないかに依存する。
【0098】両方の弁エレメント92d及び94dの互
いに対して相対的な可動性は以下のような係合手段によ
って制限される。すなわち、当該係合手段は、第二の弁
エレメント94dから半径方向外側に向かって突き出て
おり且つこれと統合されているピン部450dと弁軸線
B″に対して斜めにないし弁軸線B″に平行な第一の弁
エレメント92dの側面線(Mantellinie)(=シリンダ
状の壁部分412dの表面へ弁軸線B″を投影したも
の)に対して斜めに延びている第一の弁エレメント92
dの壁部分412dにおけるスロット452dとをもっ
ており、当該スロットにピン部450dが係合する。両
方の弁エレメントがピン部450dとスロット452d
との間の係合を作り出した状態で互いに差し込み得るよ
うに、スロット452dは、第一の弁エレメント92d
の端部壁418dとは反対側の端部に向かって開いてい
る。圧力媒体貫流口として用いられる第二の弁エレメン
ト94dにおけるスロット440dと区別するために、
スロット452dを以下では第一の弁エレメント92d
におけるスリット452dと呼ぶ。
【0099】第二の弁エレメントにおけるピン部450
dは、第一のケーシング部400dのシリンダ状壁40
4dにおける開口部454dを通ってシリンダ状壁40
4dを越えて半径方向外側に向かって突き出ており、第
二の弁エレメント94dを連動解除軸受装置ないし圧力
媒体パワーシリンダ装置(ここではニューマチックシリ
ンダ装置)の連動解除軸受装置側部分と連動させるため
に用いられる。それによって、連動解除軸受装置のすべ
ての軸方向ポジションは、それぞれ、弁ケーシング90
d内における第二の弁エレメント94dの一つの回転位
置に対応する。その際、連動解除軸受装置の軸方向ポジ
ションと第二の弁エレメント94dの対応する回転位置
との間の一義的な割り当てがある。すなわち、連動解除
軸受装置の瞬間のポジションは、実際量として第二の弁
エレメントのポジションによってあらわされる。制御弁
42dが図1の制御弁構造ユニット40に統合されてい
るならば、第二の弁エレメント94dと連動解除軸受装
置32との間の運動結合を与えるために、制御弁構造ユ
ニット40から突き出ている連結エレメント74が制御
弁構造ユニット40の内部においてピン部450dに枢
着されているとよい。
【0100】時のたつうちに発生するクラッチ磨損にか
かわらない制御弁の決められた機能のために、第一の弁
エレメント92dの縦断面において第一の弁エレメント
の端部壁418dからより離れたほうの、スリット45
2dの画成エッジ(Begrenzungskante)456dが重要で
ある。液圧的なスレーブシリンダ420dが付設された
マスターシリンダからの液圧流体(液圧オイル)によっ
て付勢されないとき、制御エッジとも呼び得るスリット
452dの画成エッジ456dがピン部450dにぶつ
かるまで、第一の弁エレメント92dがばね424dの
押圧力によって第一のケーシング部400dの端部壁4
06dの方へ移動させられる。このことは連動解除軸受
装置の軸方向ポジションに依存せずにあてはまる。つま
り、クラッチが完全につながれている(連動状態にされ
ている)場合にもあてはまる。クラッチ磨損が始まって
増大する経過において、第二の弁エレメント94dの回
転位置は、付設された摩擦クラッチの完全につながれた
状態(基本状態)において変化する。詳しく言えば、図
8に描かれた矢印Vの方向へ変化する。第二の弁エレメ
ント94dの、ないしピン部450dのこの回転方向
は、クラッチの連動解除の際(すなわちクラッチを切る
際)の第二の弁エレメント94dの、ないしピン部45
0dの回転方向(図8における矢印A)と反対にされて
いる。クラッチがつながれた状態でクラッチ磨損によっ
て引き起こされる第二の弁エレメント94dの回転に対
応して、第一の弁エレメント92dのスリット452d
の画成エッジ456dとピン部450dとの協働から、
クラッチ操作されていない完全につながれた状態で第一
の弁エレメント92dによって占められる基本状態ポジ
ションのクラッチ磨損によって引き起こされる相応の変
位が、弁軸線B″に沿って第一のケーシング部400d
の端部壁406dの方へ、つまり液圧的なスレーブシリ
ンダ420dを縮小する向きに生じる。
【0101】ピン部450dと言及された画成エッジ4
56dとによって、ばね424dの協力のもとに、第一
の弁エレメント92dがクラッチペダル操作なしの操作
装置の基本状態において(クラッチが完全につながれて
いる際に)常に、つまりクラッチライニング(クラッチ
フェーシング)の磨損状態に依存せずに、第二の弁エレ
メントに関しての所定の相対ポジションに保持される。
画成エッジ456dの延び方は、スロット440dの延
び方に対応する。その結果、基本状態では、常にスロッ
ト440d及び圧力媒体貫流口442d及び444dに
関しての同一の関係が支配する。すなわち、スロット4
40dと圧力補償開口部70dに通じる圧力媒体貫流口
444dとの間の完全な覆う関係が支配する(特に、図
9及び図14参照。これらも図8、図10〜図13も制
御弁をクラッチ操作なしの且つクラッチが完全につなが
れている基本状態において中間のクラッチ磨損の場合に
ついて示す)。すなわち、言及された基本状態では、常
にニューマチックシリンダ装置と圧力補償開口部70d
との間の気体作用連通が作り出されている。
【0102】クラッチペダル操作の経過において液圧的
なスレーブシリンダ420dが液圧流体によって付勢さ
れると、流れ込む液圧オイルの作用でばね424dの力
に抗して第一の弁エレメント92dが軸方向に移動す
る。その際、第一の弁エレメントにおけるスリット45
2dの幅は、画成エッジ456dに平行に(すなわちス
ロット440dに対応して)延びる別の画成エッジ45
8dが第二の弁エレメント94dのピン部450dにぶ
つかる場合にスロット440dと圧力媒体貫流口442
dとの間の少なくとも部分的な覆う関係が作り出される
ように量定されている。いずれにせよ、スロット440
dは、なお、軸方向に移動させられる第一の弁エレメン
ト92dにおける貫流口442dによって通過されてし
まはない。その結果、あらゆる場合に不図示の気体作用
源とニューマチックシリンダ装置との間の気体作用連通
が作り出されている。上に述べたことは、第二の弁エレ
メントがニューマチックシリンダ装置への圧縮空気の供
給に基づいてなお定位置から矢印A(図8)の方向に回
転しておらず、その結果仮に画成エッジ458dがピン
部450dにぶつかる状態になり得るならば、という通
例現実に即さない想定のもとで重要である。
【0103】制御弁の上にすでに暗示された機能方法
は、図15A〜Fの考察からより明確になる。これらの
図は、クラッチの連動解除の経過における弁エレメント
のさまざまな位置に対しての図8〜図14の制御弁の一
連の横断面を示す。それらの図は、第一の弁エレメント
の変位から連動解除軸受装置のポジションの変化により
生じる第二の弁エレメントの回転がすでに同一の部分図
において考慮に入れられてはいないという意味で、理想
化されており、現実に即していない。つまり、それらの
図は、その運動をよりわかりやすいように互いに切り離
して示すために、一つの部分図から次の部分図への移行
の際にそれぞれ両方の弁エレメントのうちの一方が固く
保持され、ないしはクラッチが段階的にだけ操作された
状況に対応する。
【0104】図15A〜図15Fには、それぞれ、両方
の圧力媒体貫流口442d及び444dを切る平面にお
ける制御弁の横断面が示されている。したがって、第一
の弁エレメント92dの軸方向位置に応じて、弁ケーシ
ング90d及び第二の弁エレメント94dに関して別の
位置の切断平面が結果として生じる。その際、図15E
及び図15Fには、気体作用接続部48dが破線で描か
れている。なぜならば、切断平面が気体作用接続部48
dを通って(及び対応して圧力補償開口部70dを通っ
て)いるかどうかは重要でないからである。
【0105】第一の弁エレメント92dに対して相対的
な第二の弁エレメント94dの可能な回転範囲、ない
し、スリット452dの画成エッジ456dと画成エッ
ジ458dとの間でのピン部450dの回転可能性は、
当該図では、それぞれ破線で示された境界によって与え
られている。ばね424dの力に抗しての第一の弁エレ
メント92dの軸方向移動の経過において、画成エッジ
458dがピン部450dに近づく。その結果、第一の
弁エレメント92dのそのときどきに到達される軸方向
ポジションについて、第一の弁エレメント92dに対し
て相対的な第二の弁エレメント94dの回転のためのス
リット452dによって可能にされた別の回転角度範囲
が結果として生じる。その際、第一の弁エレメント92
dの軸方向位置に応じて、スロット440dがそれぞれ
の横断面において別の角度ポジションに現れる。その結
果、第二の弁エレメント94dの回転位置を一義的に示
すピン部450dの回転位置を考慮にいれないならば、
第二の弁エレメントが回転して現れる。
【0106】図15Aは、図14の状況に相当する。ク
ラッチはつながれており、スロット440d及び圧力媒
体貫流口444dは覆う状態にある。その結果、圧力補
償開口部70dとニューマチックシリンダ装置との間の
圧力媒体連通(ここでは気体作用連通)が作り出されて
いる。クラッチペダル操作の経過において、第一の弁エ
レメント92dがばね424dの力に抗して軸方向に移
動させられる。図15Bは、第一の弁エレメント92d
における両方の圧力媒体貫流口442d及び444dが
スロット440dを画成する第二の弁エレメント94d
の壁部分414dによって閉鎖されている中間状態を示
す。連動解除軸受装置及びそれに応じて第二の弁エレメ
ント94dもまだ動いていない。なぜならば、まだ圧縮
空気がニューマチックシリンダ装置に供給され得なかっ
たからである。
【0107】図15Cでは、第一の弁エレメント92d
は、圧力媒体貫流口442dがスロット440dを一部
覆う軸方向ポジションに到達している。圧力媒体貫流口
444dは、壁部分414dによって閉鎖されている。
それに応じて、気体作用接続部48d、溝形状の空所4
46d、圧力媒体貫流口442d、スロット440d、
リング状空間416d、図15では認識できない半径方
向孔432d、及び気体作用接続部430dを介しての
不図示の気体作用源とニューマチックシリンダ装置との
間の気体作用連通がある。他方、圧力補償開口部70d
は、ニューマチックシリンダ装置から隔離されている。
図15Cでは、第二の弁エレメント94dは図15A及
び図15Bに比べて回転していないように示されてい
る。すなわち、連動解除軸受装置がまだ動いていない。
【0108】気体作用源とニューマチックシリンダ装置
との間の気体作用連通を作りだすことと、このことから
結果として生じる連動解除軸受装置の変位とに基づいて
導かれる、第一の弁エレメント92dが固く保持されて
いる状態での第二の弁エレメント94dの回転が図15
Dに示されている。第二の弁エレメントは、図15A、
図15B、図15Cにおけるそのもとのポジションに比
べて時計回り方向に回転している。その結果、再び両方
の圧力媒体貫流口442d及び444dが閉鎖されてい
る。そのような状況は、通例、第一の弁エレメント92
dが例えばクラッチペダルの段階的な押し下げ(踏み込
み)に対応してクラッチ操作の経過において徐々に軸方
向に移動させられるときにだけ生じ得る。図15Eは、
第一の弁エレメント92dが引き続いて軸方向に変位さ
せられ、その結果、新たに圧力媒体貫流口442d及び
スロット440dを介しての気体作用源とニューマチッ
クシリンダ装置との間の気体作用連通がつくりだされて
いるときの状況を示す。通例、図15C、図15D、及
び図15Eに示された運動は、互いに切り離すことはで
きないだろう。少なくとも、第一の弁エレメント92d
が連続的に進行する通常のクラッチペダル装置の経過に
おいて連続的に弁軸線B″に沿って変位させられるとき
には切り離すことができない。
【0109】図15Eに示す気体作用源とニューマチッ
クシリンダ装置との間の圧力媒体連通、ここでは気体作
用連通(空気圧連通)の回復に基づいて、連動解除軸受
装置が流れ込む圧縮空気の作用で引き続いて第二の弁エ
レメント94dの回転をともなってリリースする。その
際、図15Fは、両方の圧力媒体貫流口442d及び4
44dが再び第二の弁エレメント94dの壁部分414
dによって閉鎖されている中間状態あるいは終端状態を
示す。ここでは、スレーブシリンダ420dに付設され
たマスターシリンダ(ここではクラッチペダルで操作さ
れるマスターシリンダ)の容積が以下のように量定され
ている、すなわち、連動解除軸受装置の軸方向ポジショ
ンが第一の弁エレメント92dの軸方向ポジションによ
って設定される目標値(=案内量)に合致するクラッチ
ペダルの最大のいっぱいの踏み込みの際にクラッチが完
全に切られた状態において生じる終端状態を図15Fが
示すように量定されているとする。したがって、両方の
弁エレメントの互いに対しての相対位置によってあらわ
される、実際量と案内量との間の差量が図15Fに示す
状況で値ゼロをとる。
【0110】スリット452dによって許容されるピン
部450dのための角度範囲に比較しての図15D、図
15E、及び図15Fに破線で描かれたピン部450d
のもとのポジションからわかるように、図15Aに対応
する完全に連動させられた状態(クラッチがつながれた
状態)に比べての第二の弁エレメント94dの回転角度
は、第一の弁エレメント92dが固く保持されている状
態でスリット452dによって許容される回転角度範囲
よりもいくらか大きい。しかし、クラッチの完全な連動
解除に対応する第二の弁エレメント94dの回転角度
は、第一の弁エレメント92dが固く保持された状態で
スリット452dによって許容される回転角度範囲より
も明らかに大きくてもよいだろうし、これに厳密に対応
してもよいだろうし、あるいは(スロット440d及び
圧力媒体貫流口442d及び444dの相応の構成の場
合には)第一の弁エレメント92dが固く保持された状
態でスリット452dによって許容される回転角度より
も小さくてもよいだろう。このことは、スレーブシリン
ダ420d及び付設されたマスターシリンダの体積ない
し寸法の相応の調和によって調整され得る。
【0111】クラッチをつなぐ際の弁エレメントの運動
の運動経過を示す図16に示された一連の横断面に対し
て、図15に対して述べられたことが当てはまる。図1
6Aは、第一の弁エレメント92dが図15Fに示した
軸方向の終端ポジションに比べて再び少し弁ケーシング
90dの端部壁406dの方へ圧縮ばね424dの作用
によって動いた状況を示す。なぜならば、クラッチペダ
ルがよりわずかな強さで押される位置へ移行させられ、
ないしはゆるめられて、それに応じて液圧流体が液圧的
なスレーブシリンダ420dからクラッチペダルに付設
されたマスターシリンダへ流れ戻ることができたからで
ある。第一の弁エレメント92dの図16Aに示された
位置では、(図15Fにおける状況に比較して)スロッ
トの別の部分が圧力媒体貫流口442d及び444dの
高さにあり、当該部分が、圧力補償開口部70dと連通
状態にある圧力媒体貫流口444dによって部分的に覆
われており、その結果、今やニューマチックシリンダ装
置からの圧縮空気が制御弁を経て圧力補償開口部70d
から流出し得る。その結果、連動解除軸受装置がクラッ
チのダイアフラムスプリングの力によってクラッチをつ
なぐ方向に軸方向に動かされ得る。図16Bは、第一の
弁エレメント92dが図16Aに示す位置で固く保持さ
れている状態の中間状態を示す。この中間状態では、圧
力媒体貫流口442d及び444dがちょうど再びスロ
ット440dを画成する壁部分414dによって遮蔽さ
れた状態になるまで、第二の弁エレメント94dが図1
5Aに示す定位置の方へ戻るように回転している。次い
で、端部壁406dの方への第一の弁エレメント92d
の引き続いての戻り運動の経過において、図16Cに示
す状況になる。この状況では、ニューマチックシリンダ
装置と圧力補償開口部との間の排気連通が再びスロット
440d及び圧力媒体貫流口444dを介して作り出さ
れている。次いで、図16dでは、第二の弁エレメント
94dが図15Aに示す状況に対応するその終端回転ポ
ジションあるいは静止回転ポジションに再び達してい
る。一方で、第一の弁エレメント92dは、なお、図1
5Aに示す軸方向ポジションに比べて位置をずらされて
いる。次いで、図16Eに示された中間ポジションを経
て、第一の弁エレメント92dが、スリット452dの
画成エッジ456dによって設定された図15Aに示す
終端ポジションあるいは静止ポジション(定位置)に到
達する。当該ポジションでは、スロット440dのその
とき決定的な(有効な、massgeblich)部分が圧力媒体
貫流口444dを完全に覆う。その結果、操作装置の基
本状態におけるニューマチックシリンダ装置と圧力補償
開口部70dとの間の持続的な排気連通が制御弁を介し
て作り出されている。
【0112】(説明したように)第一の弁エレメント9
2d及び第二の弁エレメント94dの運動を部分的に現
実に即さずに互いから分割している図15及び図16の
上記の説明は以下のことを明らかにする。すなわち、そ
の軸方向ポジションによって案内量をあらわす第一の弁
エレメント92dの軸方向の移動の際に、連続してスロ
ット440dの異なる部分が、第一の弁エレメント92
dにおける圧力媒体貫流口442d及び444dと同じ
高さに配置され、従って制御弁の制御機能(三つの制御
状態の間での切り替え)に関して決定的である。第二の
弁エレメントにおけるスロット440dの傾斜位に基づ
いて、スロット440dの前記のそのときどきに決定的
な部分が異なる角度ポジションに位置する。その際、ス
ロット440dが気体作用接続部48dと連通状態にあ
る圧力媒体貫流口442dを少なくとも部分的に覆う
か、あるいはスロット440dが圧力補償開口部70d
と連通状態にある圧力媒体貫流口444dを少なくとも
部分的に覆うか、あるいは両方の圧力媒体貫流口442
d及び444dがスロット440dを画成する壁部分4
14dによって完全に閉鎖される。単に図15及び図1
6に示す横断面をピン部450dの角度ポジションを考
慮に入れずに考察すると、図5に示す実施例の場合の状
況に対する大きな類似性がわかる。その際、スロット4
40dは孔202bと対応し、両方の圧力媒体貫流口4
42d及び444dはブレークスルー部210b及び2
12bと対応する。ただし、案内量及び実際量への弁エ
レメントの割り当ては、図5の実施例の場合には逆であ
る。図5の実施例の場合と同じように、第一の弁エレメ
ントないし第二の弁エレメントの、スロット440dな
いし圧力媒体貫流口442d及び444dを画成する部
分は、対応配置された圧力媒体貫流口を通りすぎるとき
に制御弁内での圧力媒体連通を解放ないし遮断する制御
エッジとして理解することができる。
【0113】一方では圧力媒体貫流口442dと、ない
し他方では圧力媒体貫流口444dと協働して一方では
ニューマチックシリンダ装置と気体作用源との間の、な
いし他方ではニューマチックシリンダ装置と圧力補償開
口部70dとの間の気体作用連通を作り出すために用い
られる、図7〜16の実施例に係る第二の弁エレメント
94dにおける唯一つのスロット440dの代わりに、
周方向に互いに対してずらされて位置する二つの別々の
スロット440dが設けられていてもよい。これらのス
ロットのうちの一つは制御弁の気体作用接続部との連通
を、もう一つは圧力補償開口部との連通を作り出すため
に用いられる。半径方向内側に位置する回転可能な第二
の弁エレメント94eにおける二つの別個のスロットを
有する制御弁が、図17に当該弁を含む操作装置の基本
状態(クラッチ操作なしの完全につながれたクラッチを
伴う基本状態)に対して図式的に示されている。その
際、図17の上側の部分は、弁軸線を含む平面における
制御弁の縦断面を示し、図17の下側の部分は、弁軸線
に対して垂直な横断面を示す。図17の上側の部分に
は、図17の下側の部分のための横方向切断平面が一点
鎖線で示されており、矢印によって視線方向が示されて
いる。対応して、図17の下側部分には、図17の上側
の部分のための切断平面と視線方向が矢印によって示さ
れている。
【0114】図17の制御弁の場合には、図17の上側
の部分に図式的に示されたスロット440eが、第二の
弁エレメント94eにおけるスロット440eを介して
及び半径方向外側に位置する移動可能な第一の弁エレメ
ント92eにおける対応配置された圧力媒体貫流口44
2eを介して圧力媒体シリンダ装置と付設された圧力媒
体源との間の圧力媒体連通を作り出すために用いられ
る。圧力媒体接続部は詳細には示されていない。図式的
にだけ弁ケーシング92eにおける大きな面のブレーク
スルー部460eが示されている。このブレークスルー
部は制御弁の機能方法の理解のために圧力媒体接続部、
特に気体作用接続部として想定され得る。
【0115】第二のスロット441eは、縦方向の切断
平面に関してスロット440eにほぼ向き合って位置し
て同様に第二の弁エレメントに設けられており、軸方向
に移動可能な第一の弁エレメント92eにおける圧力媒
体貫流口444eを覆う。圧力媒体貫流口444eは、
弁ケーシング90eにおける圧力補償開口部として用い
られるブレークスルー部462eに対して開く。
【0116】その軸方向ポジションによって案内量をあ
らわす第一の弁エレメント92eがクラッチ操作、特に
クラッチペダル操作の結果として矢印の方向(図17の
上側の部分参照)に動かされると、最後にはスロット4
40eと圧力媒体貫流口442eとの間の覆う状態にな
る。一方、その前にすでにスロット441eと圧力媒体
貫流口444eとの覆う状態は解消される。その結果、
今や圧力媒体貫流口442eとスロット440eとを介
しての圧力媒体源と圧力媒体シリンダ装置との間の圧力
媒体連通が作り出されている。このことから結果として
生じる連動解除軸受装置のリリース運動(連動解除運
動)は、実際量が目標量(=案内量)に等しくなり且つ
両方の圧力媒体貫流口442e及び444eが第二の弁
エレメント94eのスロット440e及び441eを画
成する壁部分によって覆われ且つそれに応じて圧力媒体
シリンダ装置が圧力媒体源からも圧力媒体補償開口部か
らも隔離されている状態になる(その結果、連動解除軸
受装置は到達した軸方向ポジションを保持する)まで、
図17の下側の部分における矢印の方向における第二の
弁エレメント94eの相応の回転運動に変換される。次
いで、クラッチペダルが再びゆるめられると、相応の運
動(第一の弁エレメント92eの軸方向移動及び第二の
弁エレメント94eの回転)が、再び図17に示す状態
に到達するまで逆方向に生じる。これについては、図1
5及び図16に対する説明を参照するとよい。その説明
は図17に問題なく転用され得る。さらに補足すると、
両方のスロット440e及び441eが第二の弁エレメ
ント94eによって画成された制御弁の管状内室と不図
示の圧力媒体接続部とを介して恒常的にニューマチック
シリンダ装置と連通状態にあり、その結果、前記制御状
態は、もっぱら、両方のスロット440e及び441e
により圧力媒体貫流口442eないし444eとの協働
で実現される。
【0117】図18の制御弁は、以下の点で図17の制
御弁と区別される。すなわち、両方のスロット440f
及び441fが案内量をあらわす軸方向に運動可能な第
一の弁エレメント92fに設けられており、他方、スロ
ット440fと協働する圧力媒体貫流口442f及びス
ロット441fと協働する圧力媒体貫流口444fが回
転可能な第二の弁エレメント94fに設けられている点
である。このことから、図17の制御弁の場合といくら
か異なる、スロット及び圧力媒体貫流口の互いに対して
相対的な配置が生じる。
【0118】図19は、半径方向内側に位置する回転可
能な弁エレメントが案内量をあらわす第一の弁エレメン
ト92gとして用いられ、他方、半径方向外側に位置す
る軸方向に移動可能な弁エレメントが実際量をあらわす
第二の弁エレメント94gとして用いられる制御弁を示
す。図18の制御弁の場合のように、半径方向外側に位
置する移動可能な弁エレメント、ここでは第二の弁エレ
メント94gが両方のスロット440g及び441gを
有し、半径方向内側に位置する回転可能な弁エレメン
ト、ここでは第一の弁エレメント92gが両方の圧力媒
体貫流口442g及び444gを有する。案内量及び実
際量をあらわすことに関しての両方の弁エレメントの異
なる割り当てに基づいて、図18に示す例に比較してス
ロット及び圧力媒体貫流口の異なる相対的な配置が生じ
る。
【0119】図20の制御弁は、以下の点で図19の制
御弁から区別される。すなわち、半径方向内側に位置し
ていて回転可能である第一の弁エレメント92hが両方
のスロット440h及び441hを有し、他方、両方の
圧力媒体貫流口442h及び444hが半径方向外側に
位置する軸方向に移動可能な弁エレメント、ここでは第
二の弁エレメント94hに設けられている点である。こ
のことから、スロット及び圧力媒体貫流口の互いに対し
て相対的な相応の配置が生じる。
【0120】図17〜図20の実施例の場合には、それ
ぞれ、半径方向外側に位置する弁エレメントが軸方向に
移動可能な弁エレメントであり、それに対して半径方向
内側に位置する弁エレメントが相対回転可能である。図
21〜図24の実施例では逆の状況が示されている。そ
れらの実施例では、半径方向内側に位置する弁エレメン
トが移動可能な弁エレメントであり、それに対して半径
方向外側に位置する弁エレメントが相対回転可能であ
る。
【0121】図21及び図22の両方の実施例の場合に
は、それぞれ、半径方向内側に位置する移動可能な弁エ
レメントが案内量をあらわす第一の弁エレメント92j
ないし92kとして用いられ、他方、半径方向外側に位
置する回転可能な弁エレメントが実際量をあらわす第二
の弁エレメント94jないし94kとして用いられる。
図21の実施例の場合には、第二の弁エレメント94j
がスロット440j及び441jを有し、他方、圧力媒
体貫流口442j及び444jが第一の弁エレメント9
2jに設けられている。それとは対照的に、図22の実
施例の場合には、圧力媒体貫流口が第二の弁エレメント
94kに設けられており、スロットが第一の弁エレメン
ト92kに設けられている。
【0122】図23及び図24の両方の実施例は、以下
の点で図21及び図22の実施例と区別される。すなわ
ち、半径方向外側の回転可能な弁エレメントが案内量を
あらわす第一の弁エレメント92lないし92mとして
用いられ、一方、半径方向内側に位置する移動可能な弁
エレメントが実際量をあらわす第二の弁エレメント94
lないし94mとして用いられる点である。図23の実
施例の場合には、スロット440l及び441lが第二
の弁エレメント94lに設けられており、対応配置され
る圧力媒体貫流口442l及び444lは第一の弁エレ
メント92lに設けられている。それとは対照的に、図
24に示す実施例の場合には、第一の弁エレメント92
mがスロット440m及び441mを有し、他方、第二
の弁エレメント94mが圧力媒体貫流口442m及び4
44mを有する。
【0123】図17〜図24の全ての実施例の場合に、
スロット及び対応配置される圧力媒体貫流口の相対的な
配置は、クラッチペダル操作されておらずクラッチがつ
ながれている際のこれらの図に示された基本状態におい
て、案内量及び実際量への弁エレメントの割り当てに、
それぞれの弁エレメントの可動性の種類(回転可能ある
いは移動可能)に、及びどの弁エレメントがスロットを
有しどの弁エレメントが圧力媒体貫流口を有するかに適
応させられている。それによって、制御弁がその機能を
決められた通りに果たす。さらに、両方のスロットが同
一の弁エレメントに設けられていなければならないわけ
ではないということを指摘しておく。したがって、第一
の弁エレメントがスロット440と圧力媒体貫流口44
4とを有し、第二の弁エレメントがスロット441と圧
力媒体貫流口442とを有してもよいし、その逆でもよ
い。
【0124】図25〜図27には、本質的に図23の制
御弁に相当する制御弁についての三つの具体的な実施例
が示されている。図25の制御弁は、内部に位置する管
状部分470nを備えるケーシング90nを有する。当
該管状部分は、連通導管472nを介して付設された圧
力媒体シリンダ装置と連通状態にあり、且つ内側に向か
って制御弁の内室474nへ開いている。管状部分47
0nは、半径方向外側で、軸方向に移動可能な第二の弁
エレメント94nの弁軸線B″に同軸の円シリンダ状
(円筒状)の壁部分414nによって取り巻かれる。当
該壁部分が、両方のスロットを有する。図25では、ス
ロット440nの軸方向の広がりが破線で暗示されてい
る。当該スロットは、弁軸線B″を含む切断平面内に位
置する部分によって、弁軸線B″のまわりで回転可能な
第一の弁エレメント92nの、半径方向外側に位置する
円シリンダ状(円筒状)の壁部分412nにおける対応
配置された圧力媒体貫流口442nによってちょうど覆
われている。その結果、不図示の圧力媒体源と圧力媒体
シリンダ装置との間で圧力媒体導管476n、圧力媒体
貫流口442n、スロット440n、内室474n、管
状部分470n、及び圧力媒体導管472nを介して圧
力媒体連通が作り出されている。連動解除軸受装置の結
果として生じる運動は、メスシリンダ(測定シリンダ、
Messzylinder)として用いられる連動解除軸受装置に付
設された液圧的なマスターシリンダによって、液圧導管
478nを介して第二の弁エレメント94nに伝えられ
る。このために、制御弁42nには、液圧的なスレーブ
シリンダ420nが管状部分470nを取り囲むリング
状シリンダの形で構成されている。それにはリング状ピ
ストンとして第二の弁エレメント94nが付設されてい
る。それに応じて、連動解除軸受装置のリリース運動
が、液圧的に、プレストレスばね424nの力に抗して
の第二の弁エレメント94nの軸方向運動に変換され
る。当該制御弁は、合目的には、直接にクラッチペダル
にて利用され得る。なぜならば、ここでは問題なくその
回転軸受部(Drehlagerung)のまわりでのクラッチペダル
の回転運動が直接に第一の弁エレメント92nにそれの
制御弁ケーシングから突き出ているピン部分を用いて伝
達され得るからである。その際、費用のかかる中間部材
(Zwischenglieder)が必要でない。連動解除軸受装置へ
の第二の弁エレメントの液圧的な連結は、液圧的な伝達
が可能であり、その結果、調節行程(制御行程)が連動
解除行程と同一でなくてよいという利点をもつ。
【0125】図26の制御弁は、図25の制御弁に広範
囲に合致する。ただし、液圧的なスレーブシリンダ42
0pが、第二の弁エレメント94pの別の軸方向の端部
に設けられている。案内量の設定のために、すなわち半
径方向外側に位置する第一の弁エレメント92pの回転
位置の設定のために、スレーブシリンダ420pとは反
対側の弁端部における円弧状の通路を通って突き出てい
る連結棒480pが用いられる。当該連結棒は、制御弁
から突き出ているその端部に、連結リング482pを担
持している。連結リング482pは、例えば、押し下げ
の際のクラッチペダルの回転運動を第一の弁エレメント
92pの相応の回転運動に変換し得る、その外周に歯車
リム(Zahnkranz)を有する歯車として構成されていると
よいだろう。
【0126】図27の制御弁の場合には、図26の制御
弁とは対照的に、液圧的なスレーブシリンダが設けられ
ておらず、第二の弁エレメント94qの端部分が弁ケー
シングから張り出している。第二の弁エレメント94q
を連動解除軸受装置の運動に対応して弁軸線B″に沿っ
て動かすために、当該端部分に連動解除軸受装置が例え
ば機械的に連結され得る。例えば、「連動解除信号」を
直接利用するために、弁が圧力媒体シリンダ装置に直接
取り付けられていてもよい。半径方向外側に位置する回
転可能な第一の弁エレメント92qのクラッチペダル装
置等との機械的な連結のために、弁ケーシング90qか
ら半径方向に突き出ているピン部450qが用いられ
る。
【0127】図28の制御弁は、半径方向外側に位置す
る、弁軸線B″に沿って移動可能な弁エレメントが案内
量をあらわす第一の弁エレメント92rとして用いら
れ、且つ半径方向内側に位置する、回転可能な弁エレメ
ントが実際量をあらわす第二の弁エレメント94rとし
て用いられ、その際第一の弁エレメント92rが圧力媒
体貫流口を有し且つ第二の弁エレメント94rがスロッ
トを有するという意味で、図17の制御弁に相当する。
第一の弁エレメント92rは、第二の弁エレメント94
rを取り囲む制御弁内のリング状空間と共同して、液圧
的なスレーブシリンダ420rを形成する。当該スレー
ブシリンダは、液圧導管484rを介してクラッチペダ
ルで操作可能な液圧的なマスターシリンダと連通させら
れており、第一の弁エレメント92rをクラッチペダル
操作に対応して弁軸線B″に沿って移動させる。第二の
弁エレメント94rは、弁軸線B″に対して半径方向に
延在する回動アーム486rと統合されて形成されてい
る。当該回動アームは、連動解除軸受装置に付属する図
2の制御弁42bに類似の制御弁42rの相応の配置の
場合に、クラッチ軸線に沿っての連動解除軸受装置の運
動を第二の弁エレメント94rの相応の回転運動に変換
するために用いられ得る。このために、回動アーム48
6rが連動解除軸受装置あるいは圧力媒体パワーシリン
ダ装置の連動解除軸受装置側部分に向かって弾性プレス
トレスを与えられているとよい。
【0128】図29の実施例では、第一の弁エレメント
92s及び第二の弁エレメント94sの相対的な半径方
向の配置が図28の実施例に比較して交換されている。
つまり、スロットを有する回転可能な第二の弁エレメン
ト94sが、対応配置された圧力媒体貫流口を有する移
動可能な第一の弁エレメント92sよりも半径方向にさ
らに外側に位置する。圧力媒体供給、特に圧縮空気供給
のために、図25〜図28の上述の実施例の場合にブレ
ークスルー部460として形成されている弁ケーシング
90sにおける開口部が、弁ケーシング90sにおける
圧力媒体導管476sのための気体作用接続部48sと
してこれに接続している弁ケーシング壁と第二の弁エレ
メント94sとの間のリングセグメント状の圧力媒体空
間460sを有してスロット440sの領域に構成され
ている。連動解除軸受装置の軸方向運動を第二の弁エレ
メント94sに伝達するために、これは、図26の実施
例の第一の弁エレメント92pに類似に連結棒480s
を担持している。当該連結棒は、弁ケーシングのスレー
ブシリンダ420sとは反対側の端部でこれから突き出
ており、連結リング482sと連結されている。当該連
結リングは、半径方向に突き出ている連結あるいは回動
アーム486sと一体的に構成されている。場合によっ
ては弾性プレストレスを与えられている連結アーム48
6sを用いて、連結リング482s及び連結棒480s
を介して、連動解除軸受装置の軸方向運動ないし圧力媒
体シリンダ装置の連動解除軸受装置側部分の軸方向運動
が第二の弁エレメント94sの相応の回転運動に変換さ
れ得る。さらに、図29の制御弁が本質的に図21の制
御弁に合致することを指摘しておく。
【0129】図30の制御弁は、本質的に図19の制御
弁に相当し、従ってスロットを備える半径方向外側に位
置する移動可能な第二の弁エレメント94tと、スロッ
トに対応配置された圧力媒体貫流口を備える半径方向内
側に位置する回転可能な第一の弁エレメント92tとを
有する。図25の実施例の場合と同じように、第二の弁
エレメント94tが弁ケーシング90t内のリング状空
間と共同して液圧的なスレーブシリンダを形成する。当
該スレーブシリンダは、連動解除軸受装置ないし圧力媒
体シリンダ装置の連動解除軸受装置側部分の運動を第二
の弁エレメント94tの相応の軸方向運動に変換するた
めに、液圧導管478tを介して、連動解除軸受装置の
軸方向ポジションを検知する付設されたマスターシリン
ダと連通させられている。第一の弁エレメント92tの
連結は、図25の実施例の場合のように、弁軸線B″に
沿って弁ケーシング90tから張り出している第一の弁
エレメント92tのピン部分を介して行われる。当該ピ
ン部分には、例えば直接に弁軸線B″に同軸の回動軸線
を有するクラッチペダルが係合してもよい。
【0130】本発明に係る制御弁の別の実施例が図31
及び図32に示されている。ここでは、実施形態を特徴
づける小文字のアルファベットの上に述べられ順序とは
異なって、小文字cが特徴づけのために使用されてい
る。図31及び図32の実施例に関しては、別の実施
例、特に図2〜6の実施例の上述の説明が引用され、実
施例の間の相違だけが説明されることを表明する。
【0131】制御弁42cは、制御弁42bと全く同様
に、弁ケーシング90c内に配置された二つの弁エレメ
ント、第一の弁エレメント92c及び第二の弁エレメン
ト94cを有する。図2〜6の実施例とは対照的に、両
方の弁エレメントが弁軸線B″に沿って移動可能であ
り、案内量、実際量、及び差量を移動位置あるいは軸方
向位置によってあらわす。
【0132】図2〜6の制御弁と図31及び図32の制
御弁との間の大きな類似性は以下のことから生じる。す
なわち、図31及び図32の制御弁が、その軸方向にお
ける構成に関して、いわば図2〜6の制御弁のその周方
向ないし回転方向における構成に関しての「展開図("Ab
wicklung")」に本質的に合致するということである。し
たがって、弁エレメント92c及び94cのすべての軸
方向ポジションには、それぞれ、弁エレメント92b及
び94bの相応のローテーション位置が対応させられ得
る。
【0133】弁体90cは、弁軸線B″に同軸の円シリ
ンダ状(円柱状)の空所180cを有する。当該空所に
は、第二の弁エレメント94cが弁軸線B″に沿って移
動可能に収容されている。第二の弁エレメント94c
は、同様に弁軸線B″に同軸の円シリンダ状の空所30
0cを有する。当該空所には、制御部分302cを有す
る第一の弁エレメント92cが弁軸線B″に沿って移動
可能に配置されている。第一の弁エレメント92cは、
弁ケーシング90cから突き出ていて案内量を受け入れ
る(測る)部分200cを有し、第二の弁エレメント9
4cは、反対側で弁ケーシング90cから突き出ていて
実際量を受け入れる(測る)部分208cを有する。
【0134】弁ケーシング90cは、軸方向(弁軸線
B″方向)において互いに対してずらされている三つの
孔182c、186c、及び184cを有する。これら
は、この順番に部分200cから部分208cへの方向
に相前後して続いて位置する。孔182cと186cと
の間の軸方向の間隔は、孔186cと184cとの間の
軸方向の間隔に等しい。これらの孔は、弁軸線B″に関
して半径方向(放射方向)に向けられており、弁ケーシ
ング90cの空所180cに開口している。孔182
c、184c、186cは、周方向にも互いに対してず
らされている。しかし、このことは、制御弁の機能につ
いては、さらに重要ではなく、制御弁を軸方向において
短い構造に構成するためにだけ役立つ。
【0135】第二の弁エレメント94cは、軸方向(弁
軸線B″方向)において互いに対してずらされている三
つのブレークスルー部210c、214c、及び212
cを有する。その際、これらのブレークスルー部は、部
分200cから部分208cへの方向において上述の順
番に相前後してつづいて位置する。上述のブレークスル
ー部のそれぞれは、軸方向に広がっている縦長の空所と
半径方向にさらに内側に位置していて当該空所の軸方向
の中央に設けられた孔とによって形成されている。その
結果、当該縦長の空所と当該孔とによって、第二の弁エ
レメント94cの外側空間とその内部に設けられた空所
300cとの間の連通が作り出され得る。第二の弁エレ
メント94cのそれぞれの軸方向位置において、ブレー
クスルー部210cが孔182cへ開いており、ブレー
クスルー部214cが孔186cへ開いており、且つブ
レークスルー部212cが孔184cへ開いている。な
ぜならば、該当するブレークスルー部のそれぞれの縦長
の空所が弁ケーシングにおける該当する孔を半径方向内
側に向かって覆うからである。それによって、第一の弁
エレメント92cを考慮にいれなければ、孔182c、
186c、及び184cと第二の弁エレメント94cの
内部における空所300cとの間の連通、したがってこ
れらの孔の互いの間の連通が常にある。
【0136】第一の弁エレメント92cの制御部分30
2cは、ここで、孔182c、186c、及び184c
の互いの間での連通を両方の弁エレメントの軸方向の相
対位置に依存して開くこと及び閉じることのために用い
られる。このために、制御部分302cは、それぞれ制
御エッジを形成する二つの閉鎖部分306c及び308
cを有する。これらの閉鎖部分は、それらがそれぞれの
ブレークスルー部210cないし212cの半径方向内
側の孔を覆っているかぎり、これらを第二の弁エレメン
ト94cにおける空所300cに対して閉鎖する。
【0137】第一の弁エレメント92cの制御部分30
2cは、両方の閉鎖部分306c及び308cの間に、
半径方向外側に向かって開いていてリング状通路(リン
グ状ダクト)202cを形成するリング形状の空所を有
する。リング状通路202cは、両方の弁エレメントの
互いに対してのそれぞれの軸方向の相対位置において、
少なくともブレークスルー部214cに対して、従って
圧力媒体パワーシリンダ装置へ通じる孔186cに対し
て開いている。
【0138】両方の弁エレメントの互いに対しての軸方
向の相対位置に応じて、リング状通路202cがブレー
クスルー部214cに向かってだけ、従って孔186c
に向かってだけ開いているか、あるいは付加的にブレー
クスルー部212cに、従って圧力媒体供給部に通じる
孔184cに向かってもあるいはブレークスルー部21
0cに、従って圧力補償開口部70cとして用いられる
孔182cに向かっても開いている。
【0139】クラッチがリリースされていない、制御弁
の図32Aに示された基本位置では、リング状通路20
2cを介しての孔186cと孔182cとの間の排気連
通がある。第一の弁エレメント92cが例えばクラッチ
ペダル操作に基づいて増大する案内量に対応して図32
における図で左側へ移動させられると、まず第一にブレ
ークスルー部210cの半径方向内側の孔が閉鎖部分3
02cによって閉鎖され、それから基本位置でブレーク
スルー部212cの半径方向内側の孔を閉鎖している閉
鎖部分308cがこの半径方向内側の孔を通りすぎて動
いて、ブレークスルー部212c、214c及びリング
状通路202cを介しての制御弁ケーシング90cにお
ける孔186cと184cとの間の圧力媒体連通が作り
出されてパワーシリンダ装置に圧力媒体が供給される。
図32Bは、孔184cと186cとの間のそのような
圧力媒体連通が作り出されている最大のクラッチ操作の
状態での制御弁を示す。
【0140】最大でないクラッチ操作の場合には、実際
量が案内量に等しいときに、両方の弁エレメントが、閉
鎖部分306cがブレークスルー部210cの半径方向
内側の孔を閉鎖し且つ閉鎖部分308cがブレークスル
ー部212cの半径方向内側の孔を閉鎖するような互い
に対する軸方向の相対位置を占める。その結果、圧力媒
体パワーシリンダ装置と圧力補償開口部70cとの間に
も、圧力媒体パワーシリンダ装置と圧力媒体供給部に通
じる孔184cとの間にも圧力媒体連通がない。
【0141】弁ケーシング90c及び第二の弁エレメン
ト94cにおける上述の孔及びブレークスルー部を別と
して、弁ケーシング及び両方の弁エレメント92c及び
94cは、弁軸線B″に関して本質的に回転対称に構成
されている。ただし、回転対称を破る、図には示されて
いない回転位置固定手段が設けられている。当該回転位
置固定手段は、第二の弁エレメント94cと弁ケーシン
グ90cとの間の相対的な回転を不可能にする。その結
果、ブレークスルー部210cが孔182cに対して、
ブレークスルー部214cが孔186cに対して、及び
ブレークスルー部212cが孔184cに対して開いて
いることが常に保証されている。制御弁を軸方向におい
て短く保つために、孔182c、186c、及び184
cが、またそれに応じてブレークスルー部210c、2
14c、及び212cも、すでに述べたように、軸方向
におけるそれらの相互のずれに加えて、(弁軸線B″に
関して)周方向にも互いに対してずらされている。原理
的に、孔182c〜186c及び対応してブレークスル
ー部210cから214cは、軸方向に、ブレークスル
ー部の軸方向に広がる縦長の空所がもはや弁軸線B″へ
の投影において覆わない(すなわち、重ならない)よう
に「分散」させられていてもよいだろう。その結果、縦
長の空所の代わりに、リング状通路202cのようなリ
ング状通路が第二の弁エレメント94cの外周に設けら
れていてもよいだろう。この場合には、第一の弁エレメ
ントについても(すでに図31及び図32の実施例の場
合にも)そうであるように、第二の弁エレメント94c
が弁ケーシング90cに対して相対的に任意の回転位置
を占めることができるだろう。
【0142】要約すると、本発明は、連動解除軸受装置
と連動解除軸受装置のための圧力媒体パワーシリンダ装
置を有するポジショニングサーボ装置(Positionierserv
oanordnung)とをもっている、動力車の動力伝達系列
(パワートレイン、Antriebsstrang)において内燃機関
とトランスミッションとの間でハウジング(Gehaeuseglo
cke)内に配置された摩擦クラッチのための操作装置に関
するものであり、その際、前記ポジショニングサーボ装
置が圧力媒体源と連通させられた制御弁を有する。当該
制御弁は、連動解除軸受装置の軸方向のポジションをあ
らわす実際量と連動解除軸受装置の目標ポジションをあ
らわす案内量とに依存して少なくとも二つの制御状態の
間で切り替え可能である弁装置をもっている。第一の制
御状態では、圧力媒体パワーシリンダ装置と圧力媒体源
との間の圧力媒体連通があり、第二の制御状態では、圧
力媒体パワーシリンダ装置と圧力補償開口部との間の圧
力媒体連通がある。前記弁装置は、互いに対して相対的
に及び弁ケーシングに対して相対的に運動可能な二つの
弁エレメントをもっている。その際、弁ケーシングに対
して相対的に、両方の弁エレメントのうちの第一の弁エ
レメントのポジションによって案内量があらわされてお
り、両方の弁エレメントのうちの第二の弁エレメントの
ポジションによって実際量があらわされており、且つ両
方の弁エレメントの互いに対して相対的なポジションに
よって当該実際量及び当該案内量に対応する差量があら
わされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧力媒体リングシリンダ、特にニューマチック
リングシリンダの形での圧力媒体パワーシリンダ装置を
有する本発明に係る操作装置を示す図式的な部分断面図
である。
【図2】本発明に係る別の操作装置のフランジを介して
接合された制御弁を有する圧力媒体パワーシリンダ装置
を示す斜視図である。
【図3】図2の圧力媒体パワーシリンダ装置の一部分と
制御弁とを、別の方向から見た部分断面斜視図である。
【図4】図2の圧力媒体パワーシリンダ装置の圧力媒体
リングシリンダ、特にニューマチックリングシリンダの
一部及び制御弁の、図5における線IV-IVによる断面図
である。
【図5】図2の圧力媒体パワーシリンダ装置の一部及び
制御弁の、図4における線V-Vによる断面図である。
【図6】図2の制御弁の、図4の線VI-VIによる断面図
である。
【図7】本発明に係る操作装置のための本発明に係る制
御弁の別の実施例の構成要素を示す分解図である。
【図8】図7の制御弁の組み立てられた状態での第一の
斜視側面図である。
【図9】図8の組み立てられた制御弁の別の方向から見
た第二の斜視側面図である。
【図10】図13における線X-Xによる図8及び図9の
制御弁の第一の縦断面図である。
【図11】図13における線XI-XIによる図8及び図9
の制御弁の第二の縦断面図である。
【図12】図11における線XII-XIIによる図8及び図
9の制御弁の第一の横断面図である。
【図13】図11における線XIII-XIIIによる図8及び
図9の制御弁の第二の横断面図である。
【図14】図11における線XIV-XIVによる図8及び図
9の制御弁の第三の横断面図である。
【図15】図15A〜図15Fにおいて、クラッチをき
るためのクラッチ操作に対応する方向での案内量の変化
の際の、互いに対して相対的な及び弁ケーシングに対し
て相対的な弁エレメントのさまざまな位置についての図
8及び図9の制御弁の横断面図を示す。
【図16】図16A〜図16Eにおいて、クラッチをつ
なぐためのクラッチ操作に対応する逆の方向における案
内量の変化の際の、互いに対して相対的な及び弁ケーシ
ングに対して相対的な弁エレメントのさまざまな位置に
ついての図8及び図9の制御弁の横断面図を示す。
【図17】弁エレメントと案内量ないし実際量との間の
対応のさまざまな可能性を説明するための、回転可能な
弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有する制御
弁の一つの変形例の図式的な縦断面図及び図式的な横断
面図である。
【図18】弁エレメントと案内量ないし実際量との間の
対応のさまざまな可能性を説明するための、回転可能な
弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有する制御
弁の別の変形例の図式的な縦断面図及び図式的な横断面
図である。
【図19】弁エレメントと案内量ないし実際量との間の
対応のさまざまな可能性を説明するための、回転可能な
弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有する制御
弁の別の変形例の図式的な縦断面図及び図式的な横断面
図である。
【図20】弁エレメントと案内量ないし実際量との間の
対応のさまざまな可能性を説明するための、回転可能な
弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有する制御
弁の別の変形例の図式的な縦断面図及び図式的な横断面
図である。
【図21】弁エレメントと案内量ないし実際量との間の
対応のさまざまな可能性を説明するための、回転可能な
弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有する制御
弁の別の変形例の図式的な縦断面図及び図式的な横断面
図である。
【図22】弁エレメントと案内量ないし実際量との間の
対応のさまざまな可能性を説明するための、回転可能な
弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有する制御
弁の別の変形例の図式的な縦断面図及び図式的な横断面
図である。
【図23】弁エレメントと案内量ないし実際量との間の
対応のさまざまな可能性を説明するための、回転可能な
弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有する制御
弁の別の変形例の図式的な縦断面図及び図式的な横断面
図である。
【図24】弁エレメントと案内量ないし実際量との間の
対応のさまざまな可能性を説明するための、回転可能な
弁エレメント及び移動可能な弁エレメントを有する制御
弁の別の変形例の図式的な縦断面図及び図式的な横断面
図である。
【図25】本発明に係る制御弁の別の実施例の図であ
る。
【図26】本発明に係る制御弁の別の実施例の図であ
る。
【図27】本発明に係る制御弁の別の実施例の図であ
る。
【図28】本発明に係る制御弁の別の実施例の図であ
る。
【図29】本発明に係る制御弁の別の実施例の図であ
る。
【図30】本発明に係る制御弁の別の実施例の図であ
る。
【図31】基本的な機能方法に関して図2〜6の実施例
の制御弁に相当する、本発明に係る制御弁についての別
の実施例の部分断面斜視図である。
【図32】図32Aに図31の制御弁のそこに示された
断面図に一部だけ対応する断面図をクラッチ操作されて
いない基本状態位置で示し、図32Bにクラッチ操作の
ための操作位置での断面図を示す。
【符号の説明】
10 操作装置 12 ハウジング 14 圧力媒体パワーシリンダ装置(操作シリンダ構
造ユニット) 14b 操作シリンダ構造ユニット 16 圧力媒体リングシリンダ(ニューマチックリン
グシリンダ) 16b ニューマチックリングシリンダ 18 リングシリンダ状の空所 20 ボディ部 20b ボディ部 22 ニューマチックリングピストンエレメント 22b ニューマチックリングピストンエレメント 24 ばね手段 26 パッキングリング 27b パッキングリング 28 クラッチシャフト 30 連動解除リング 32 連動解除軸受装置 34 連動解除リング 36 球軸受け 40 制御弁構造ユニット 40b 制御弁構造ユニット 42 制御弁 42b;d;n;r 制御弁 44 開口部 46 気体作用導管 48 気体作用接続部 48b;d;s 気体作用接続部 50 気体作用導管 50b 気体作用導管 51 気体作用源 51b 気体作用源 52 導管 54 接続部 54b;d 液圧接続部 56 導管 56b 液圧導管 60 案内信号供給装置ユニット(クラッチペダル装
置) 60b クラッチペダル装置 62 クラッチペダル 62b クラッチペダル 64 気体作用導管 66 気体作用導管 68 気体作用導管 70 圧力補償開口部 70b;d 圧力補償開口部 72 連結エレメント 74 連結エレメント 76 連通部 90b;d;e;n;q;s;t 弁ケーシング 92b;d;e;f;g;h;j;k;l;m;n;
p;q;r;s;t第一の弁エレメント 94b;d;e;f;g;h;j;k;l;m;n;
p;q;r;s;t第二の弁エレメント 162b 端部分 180b 貫通孔 180d 空所 182b、184b、186b 半径方向孔 190b、192b 孔 194b 閉鎖球 198b 主要部分 200b ピン部分 202b 貫通孔 204b リング状部分 206b 壁部分 208b ピン部分 210b、212b、214b ブレークスルー部 216b パッキングリング 218b パッキングリング 220b ピン部 222b 空所 224b 閉鎖兼制御部分 226b 湾曲体 228b レッグスプリング 230b レバー 232b ピストン棒 234b シリンダ・ピストン装置(液圧的なスレー
ブシリンダ) 234d シリンダ・ピストン装置 236b ピストン 238b コイル圧縮ばね 240b 部分 400d 第一のケーシング部 402d 第二のケーシング部 404d シリンダ状壁 406d 端部壁 408d 内側部分 410d 端部壁 412d;n 第一の弁エレメントの壁部分 414d;n 第二の弁エレメントの壁部分 416d リング状空間 418d 端部壁部分 420d;n;p;r;s 液圧的なスレーブシリン
ダ 422d 多角形ピン部分 423d 開口部 424d コイルばね 424n プレストレスばね 426d Oリング 428d Oリング 430d 袋孔(気体作用接続部) 432d 半径方向孔 440d;e;f;g;h;j;l;m;n;s ス
ロット 441e;f;g;h;j;l;m スロット 442d;e;f;g;h;j;l;m;n 圧力媒
体貫流口 444d;e;f;g;h;j;l;m 圧力媒体貫
流口 446d、448d 溝形状の空所 450d;q ピン部 452d スロット 454d 開口部 456d 画成エッジ 458d 画成エッジ 460e、462e ブレークスルー部 470n 管状部分 472n 連通導管 474n 制御弁の内室 476n;s 圧力媒体導管 478n;t 液圧導管 480p;s 連結棒 482p;s 連結リング 484r 液圧導管 486r;s 回動アーム A クラッチ軸心 B′、B″ 弁軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨアヒム リントナー ドイツ連邦共和国 デー・97456 ハム バッハ アム シュテックオーフェン 20 (56)参考文献 特開 昭60−73126(JP,A) 特開 平9−32867(JP,A) 特許2887127(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 25/08 - 25/12 F16D 48/02 F60K 23/02

Claims (67)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力車の動力伝達系列にて内燃機関と伝
    動装置との間でハウジング(12)に配置された摩擦ク
    ラッチのための操作装置(10)であって、 前記摩擦クラッチの操作のための前記摩擦クラッチに本
    質的に同軸に運動可能な連動解除軸受装置(32)と、 圧力媒体源(51)と連通している制御弁(42)によ
    って目標ポジションをあらわす案内量と当該連動解除軸
    受装置(32)の軸方向のポジションをあらわす実際量
    とに依存して操作され得る、当該連動解除軸受装置(3
    2)に作用する圧力媒体パワーシリンダ装置(14)を
    備えるポジショニングサーボ装置と、をもっている操作
    装置にして、 特にクラッチ軸線に本質的に同心の圧力媒体リングシリ
    ンダ(16)をもっている前記圧力媒体パワーシリンダ
    装置(14)が、前記ハウジング(12)内に配置され
    ており、好ましくはクラッチ軸線(A)に本質的に同軸
    の力を前記連動解除軸受装置(32)に及ぼすように構
    成されており、 前記制御弁(42)が、前記圧力媒体パワーシリンダ装
    置(14)を前記圧力媒体源(51)と連通させている
    第一の制御状態と、前記圧力媒体パワーシリンダ装置
    (14)を圧力補償開口部(70)と連通させている第
    二の制御状態との間で調節可能な弁装置をもっており、
    当該弁装置が、前記実際量と前記案内量とに対応する差
    量に依存して当該両方の制御状態の間で切り替え可能で
    あり、 当該弁装置が、互いに対して相対的に且つ弁ケーシング
    に対して相対的に運動可能な二つの弁エレメント(9
    2、94)をもっており、且つ前記弁ケーシング(4
    0;90)に対して相対的に前記案内量が当該両方の弁
    エレメントのうちの第一の弁エレメント(92)のポジ
    ションによって、前記実際量が当該両方の弁エレメント
    のうちの第二の弁エレメント(94)のポジションによ
    ってあらわされており、且つ前記差量が互いに対して相
    対的に両方の弁エレメント(92、94)のポジション
    によってあらわされている操作装置において、 前記制御弁(42)が、特にクラッチペダル装置(6
    0)からの前記案内量を与える案内信号を受け取るため
    の第一の信号接続部(54)と、前記連動解除軸受装置
    (32)に付設されたトランスミッタエレメント装置
    (72)からの実際 量を与える実測値信号を受け取るた
    めの第二の信号接続部(76)とを有することを特徴と
    する操作装置。
  2. 【請求項2】 動力車の動力伝達系列にて内燃機関と伝
    動装置との間でハウジング(12)に配置されている摩
    擦クラッチのための操作装置(10)であって、 摩擦クラッチの操作のための摩擦クラッチに本質的に同
    軸に運動可能な連動解除軸受装置(32)と、 圧力媒体源(51)と連通している制御弁(42)によ
    って目標ポジションをあらわす案内量と当該連動解除軸
    受装置(32)の軸方向のポジションをあらわす実際量
    とに依存して操作され得る、当該連動解除軸受装置(3
    2)に作用する圧力媒体パワーシリンダ装置(14)を
    備えるポジショニングサーボ装置と、をもっている操作
    装置にして、 前記制御弁(42)が、前記圧力媒体パワーシリンダ装
    置(14)を前記圧力媒体源(51)と連通させている
    第一の制御状態と前記圧力媒体パワーシリンダ装置(1
    4)を圧力補償開口部(70)と連通させている第二の
    制御状態との間で調節可能な弁装置をもっており、当該
    弁装置が、前記実際量及び前記案内量に対応させられた
    差量に依存して当該両方の制御状態の間で切り替え可能
    であり、 当該弁装置が、互いに対して相対的に且つ弁ケーシング
    に対して相対的に運動可能な二つの弁エレメント(9
    2、94)をもっており、且つ前記弁ケーシング(4
    0;90)に対して相対的に前記案内量が当該両方の弁
    エレメントのうちの第一の弁エレメント(92)のポジ
    ションによって、前記実際量が当該両方の弁エレメント
    のうちの第二の弁エレメント(94)のポジションによ
    ってあらわされており、前記差量が互いに対して相対的
    に当該両方の弁エレメント(92、94)のポジション
    によってあらわされている操作装置において、 前記制御弁(42)が、特にクラッチペダル装置(6
    0)からの前記案内量を与える案内信号を受け取るため
    の第一の信号接続部(54)と、前記連動解除軸受装置
    (32)に付設されたトランスミッタエレメント装置
    (72)からの実際量を与える実測値信号を受け取るた
    めの第二の信号接続部(76)とを有することを特徴と
    する操作装置。
  3. 【請求項3】 前記案内信号及び前記実測値信号が、そ
    れぞれ、そのときどきの別の信号に依存せずに前記両方
    の弁エレメントのうちの厳密に一つの弁エレメントに、
    前記案内信号が前記第一の弁エレメント(92)に及び
    前記実測値信号が前記第二の弁エレメント(94)に、
    直接作用することを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の操作装置。
  4. 【請求項4】 前記実測値信号が、特に圧力、体積、
    力、行程、角度、電流の強さ、あるいは電圧によってあ
    らわされる液圧的な、ニューマチックな、機械的な、あ
    るいは電気的な信号であり、必要な場合には第二の信号
    接続部(76)に前記実測値信号を前記実際量に変換す
    るための変換器手段(420n;420p;420t)
    が付設されていることを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の操作装置。
  5. 【請求項5】 前記変換器手段(420n;420p;
    420t)が、ニューマチックなあるいは液圧的な実測
    値信号の変換のために、特に弾性プレストレスを与えら
    れたピストン(94n;94p;94t)を備えてお
    り、当該ピストンが好ましくは前記第二の弁エレメント
    (94n;94p;94t)と連結されている、あるい
    は連結され得る、特にこれと統合されていることを特徴
    とする、請求項に記載の操作装置。
  6. 【請求項6】 前記ポジショニングサーボ装置が、前記
    連動解除軸受装置(32)のポジションを直接にあるい
    は間接的に検知する機械的に連結されている、あるいは
    連結され得るトランスミッタエレメント(72;226
    b;450d;486r;486s)を有する機械的な
    ポジション調節装置(42、64、16、72、74)
    を備えていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれ
    か一項に記載の操作装置。
  7. 【請求項7】 前記トランスミッタエレメント(72;
    226b;450d;486r;486s)が前記第二
    の弁エレメント(94b;94d;94r;94s)に
    作用し、特にこれと運動結合されている、あるいは運動
    結合され得ることを特徴とする、請求項に記載の操作
    装置。
  8. 【請求項8】 前記第二の弁エレメント(94q)が、
    必要な場合にはこれと統合される連結エレメント(94
    q)を介して前記連動解除軸受装置あるいは前記圧力媒
    体パワーシリンダ装置の連動解除軸受装置側部分と好ま
    しくは本質的に固定連結されている、あるいは固定連結
    され得ることを特徴とする、請求項に記載の操作装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第二の弁エレメント(94b;94
    r;94s)が、これと好ましくは本質的に固定連結さ
    れた、必要な場合にはこれと統合される、前記連動解除
    軸受装置あるいは前記圧力媒体パワーシリンダ装置(1
    4b)の連動解除軸受装置側部分(162b)に向かっ
    てプレストレスを与えられている、あるいはプレストレ
    スを与えられ得る連結エレメント(226b;486
    r;486s)によってこれと連結されている、あるい
    は連結され得ることを特徴とする、請求項に記載の操
    作装置。
  10. 【請求項10】 前記案内信号が、特に圧力、体積、
    力、行程、角度、電流、電圧、あるいは光強度によって
    表わされる液圧的な、ニューマチックな、電気的な、あ
    るいは光学的な信号であり、必要な場合には前記第一の
    信号接続部(54)に前記案内信号を前記案内量に変換
    するための変換器手段(234b;420d;420
    r;420s)が付設されていることを特徴とする、
    求項1〜9のいずれか一項に記載の操作装置。
  11. 【請求項11】 前記変換手段が、ニューマチックなあ
    るいは液圧的な案内信号を変換するために、特に弾性プ
    レストレスを与えられたピストン(236b;92d;
    92r;92s)を備えており、当該ピストンが、好ま
    しくは前記第一の弁エレメント(92b;92d;92
    r;92s)と連結されており、あるいは連結され得
    る、特にこれと統合されていることを特徴とする、請求
    10に記載の操作装置。
  12. 【請求項12】 前記弁エレメント、第一の弁エレメン
    ト(92)及び第二の弁エレメント(94)のうち、一
    方の弁エレメント(94b;92c;94d)が、制御
    エッジを形成する少なくとも一つの部分(224b;3
    06c,308c)を有し、当該部分が、もう一方の弁
    エレメント(92b;94c;92d)及び弁ケーシン
    グ(90b;90c;90d)における少なくとも三つ
    の圧力媒体口(70b、184b、202b;210
    c、212c、214c;442d、444d、430
    d)と、特に当該もう一方の弁エレメント(92b)に
    おける圧力媒体口(202b)及び前記弁ケーシングに
    おける二つの圧力媒体口(70b、184b)と協働
    し、それによって、前記両方の弁エレメント(92b、
    94b;92c、94c;92d、94d)の互いに対
    しての少なくとも一つの相対位置で一つの方向への前記
    の一方の弁エレメントの前記のもう一方の弁エレメント
    に対して相対的な運動の際に少なくとも一つの制御エッ
    ジ(224b;306c、308c)が前記圧力媒体口
    のうちの少なくとも一つ、特に前記のもう一方の弁エレ
    メント(92b)における前記圧力媒体口(202b)
    を通りすぎて運動することによって、前記制御弁内の第
    一の圧力媒体連通、特に前記圧力媒体源(51b)と前
    記圧力媒体パワーシリンダ装置(14b)との間の圧力
    媒体連通を遮断し、あるいは作り出し、前記制御弁(4
    2b;42c42d)内の別の圧力媒体連通、特に前
    記圧力補償開口部(70b;70c;70d)と前記圧
    力媒体パワーシリンダ装置(14b)との間の圧力媒体
    連通を作り出し、ないし遮断することを特徴とする、
    求項1〜11のいずれか一項に記載の操作装置。
  13. 【請求項13】 前記第二の弁エレメント(94b;9
    4d)が、制御エッジを形成する少なくとも一つの部分
    (224b)を有することを特徴とする、請求項12
    記載の操作装置。
  14. 【請求項14】 前記第一の弁エレメント(92d)が
    制御エッジを形成する少なくとも一つの部分を有するこ
    とを特徴とする、請求項12または請求項13に記載の
    操作装置。
  15. 【請求項15】 前記弁エレメント、第一の弁エレメン
    ト(92b;92d)及び第二の弁エレメント(94
    b;94d)のうちの一方の弁エレメントが、少なくと
    も一つの特にピン状の係合部分(220b;450d)
    を有し、当該係合部分がもう一方の弁エレメント(94
    b;92d)の対応配置されたスリット状の空所(22
    2b;452d)に係合し、当該空所(222b;45
    2d)が、前記両方の弁エレメント(92b、94b;
    92d、94d)の互いに対して相対的な運動領域を限
    定するために、少なくとも一つのストッパ部を形成する
    空所縁部によって、必要な場合には当該空所を両方の端
    部で画成する二つのストッパ部によって画成されている
    ことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記
    載の操作装置。
  16. 【請求項16】 前記第一の弁エレメント(92b)が
    前記の少なくとも一つの係合部分(220b)を有する
    ことを特徴とする、請求項15に記載の操作装置。
  17. 【請求項17】 前記第二の弁エレメント(94d)が
    前記の少なくとも一つの係合部分(450d)を有する
    ことを特徴とする、請求項15に記載の操作装置。
  18. 【請求項18】 クラッチ操作の最初に当該操作装置の
    所定の反応を与えるためにあるいは(及び)特にクラッ
    チ磨損によって誘導される空行程を少なくとも小さく保
    ち、好ましくは回避するために、クラッチ操作されてい
    ない当該操作装置の基本状態で前記第二の弁エレメント
    (94b;94d)が前記第一の弁エレメント(92
    b;92d)を前記第二の弁エレメント(94b;94
    d)に対して相対的に好ましくは起こり得るクラッチ磨
    損を考慮に入れた出発位置に保持するように、前記第二
    の弁エレメント(94b;94d)が前記第一の弁エレ
    メント(92b;92d)と連結されていることを特徴
    とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の操作装
    置。
  19. 【請求項19】 前記両方の弁エレメント(92b、9
    4b;92d、94d)が、前記出発位置における前記
    第一の弁エレメント(92b;92d)の保持のために
    協働するストッパを有し、特に前記の少なくとも一つの
    係合部分(220b;450d)及び前記空所(222
    b;452d)を画成する空所縁部の形で有することを
    特徴とする、請求項18に記載の操作装置。
  20. 【請求項20】 前記制御弁(42)が、クラッチ操作
    していない当該操作装置の基本状態で、前記圧力補償開
    口部(70)を前記圧力媒体パワーシリンダ装置(1
    4)と連通させている制御状態を占めることを特徴とす
    る、請求項1〜19のいずれか一項に記載の操作装置。
  21. 【請求項21】 前記第一の弁エレメント(92b;9
    2d)及び前記第二の弁エレメント(94b;94d)
    が前記弁ケーシング(90b;90d)の空所(180
    b;180d)に装着されており、前記弁エレメントの
    うちの一方の弁エレメントが弁軸線(B′;B″)のま
    わりで回転可能であり、且つもう一方の弁エレメントが
    弁軸線(B′;B″)のまわりで回転可能であるかある
    いは弁軸線(B′;B″)に沿って移動可能であり、前
    記実際量及び前記案内量が両方ともそれぞれの弁エレメ
    ント(92b;94b)の回転ポジションによってあら
    わされているか、あるいはこれらの量のうちの一方が回
    転ポジションによってあらわされており且つこれらの量
    のうちのもう一方がそのときどきの弁エレメント(92
    d;94d)の軸方向ポジションによってあらわされて
    いることを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項
    に記載の操作装置。
  22. 【請求項22】 前記弁エレメント、第一の弁エレメン
    ト(92b;92d)及び第二の弁エレメント(94
    b;94d)のうち、一方の弁エレメントが少なくとも
    二つの別個の圧力媒体貫流口(210b,212b;4
    42d;444d)を有し、それらの圧力媒体貫流口の
    うちの一つの貫流口が、前記弁ケーシング(90b;9
    0d)に対して相対的なこの弁エレメント(94b;9
    2d)の少なくとも一つの位置で前記弁ケーシング(9
    0b;90d)の第一の圧力媒体貫流口(70b;70
    d)と圧力媒体通過連通状態にあり、別の貫流口が、前
    記弁ケーシング(90b;90d)に対して相対的なこ
    の弁エレメント(94b;92d)の少なくとも一つの
    位置で前記弁ケーシング(90b;90d)の第二の圧
    力媒体貫流口(148b;48d)と圧力媒体通過連通
    状態にあること、及び、 もう一方の弁エレメント(92b;94d)に少なくと
    も一つの別の圧力媒体貫流口(202b;440d)が
    設けられており、一つの別の圧力媒体貫流口(202
    b;440d)が前記弁ケーシング(90b;90d)
    に対して相対的な当該もう一方の弁エレメント(92
    b;94d)の少なくとも一つの位置にて前記弁ケーシ
    ング(90b;90d)の第三の圧力媒体貫流口(18
    6b;430d)と圧力媒体通過連通状態にあることを
    特徴とする、請求項21に記載の操作装置。
  23. 【請求項23】 前記の両方の弁エレメント(92b、
    94b;92d、94d)の互いに対しての第一の相対
    位置あるいは第一の相対位置領域にて、前記のもう一方
    の弁エレメント(92b;94d)における前記の一つ
    の別の圧力媒体貫流口(202b;440d)が前記の
    一方の弁エレメント(94b;92d)における前記の
    少なくとも二つの別個の圧力媒体貫流口のうちの一つの
    圧力媒体貫流口(220b;442d)と圧力媒体通過
    連通状態にあること、及び前記の両方の弁エレメント
    (92b、94b;92d、94d)の互いに対しての
    第二の相対位置あるいは第二の相対位置領域にて前記の
    もう一方の弁エレメント(92b;94d)における前
    記の一つの別の圧力媒体貫流口(202b;440d)
    が前記の一方の弁エレメント(94b;92d)におけ
    る前記少なくとも二つの別個の圧力媒体貫流口のうちの
    別の圧力媒体貫流口(212b;444d)と圧力媒体
    通過連通状態にあることを特徴とする、請求項22に記
    載の操作装置。
  24. 【請求項24】 前記の両方の弁エレメント(92b、
    94b;92d、94d)の互いに対して相対的な及び
    前記弁ケーシング(90b;90d)に対して相対的な
    少なくとも一つの位置領域にて、前記弁ケーシングにお
    ける及び前記両方の弁エレメントにおける対応配置され
    た圧力媒体貫流口(184b、186b、212b、2
    02b、214b;48d、430d、442d、44
    0d)を介して前記圧力媒体源(51b)と前記圧力媒
    体パワーシリンダ装置(14b)との間の圧力媒体連通
    が作り出されていること、及び、 前記の両方の弁エレメント(92b、94b;92d、
    94d)の互いに対して相対的な及び前記弁ケーシング
    (90b;90d)に対して相対的な少なくとも一つの
    別の位置領域にて、前記弁ケーシングにおける及び前記
    両方の弁エレメントにおける対応配置された圧力媒体貫
    流口(210b、202b、214b、186b;43
    0d、444d、440d)を介して前記圧力媒体パワ
    ーシリンダ装置(14b)と前記圧力補償開口部(70
    b;70d)との間の圧力媒体連通が作り出されている
    ことを特徴とする、請求項22または請求項23に記載
    の操作装置。
  25. 【請求項25】 前記の両方の弁エレメント(92b、
    94b;92d、94d)の互いに対しての第三の相対
    位置あるいは第三の相対位置領域にて、前記のもう一方
    の弁エレメントにおける前記の一つの別の圧力媒体貫流
    口(202b;440d)が前記の一方の弁エレメント
    における前記の少なくとも二つの別個の圧力媒体貫流口
    のどちらとも圧力媒体通過連通状態にないことを特徴と
    する、請求項2224のいずれか一項に記載の操作装
    置。
  26. 【請求項26】 前記の両方の弁エレメント(92b、
    94b;92d、94d)の互いに対して相対的な及び
    前記弁ケーシング(90b;90d)に対して相対的な
    少なくとも一つの位置にて、前記圧力媒体パワーシリン
    ダ装置(14b)と前記圧力媒体源(51b)との間の
    圧力媒体連通も、前記圧力媒体パワーシリンダ装置(1
    4b)と前記圧力補償開口部(70b;70d)との間
    の圧力媒体連通も作り出されていないことを特徴とす
    る、請求項2225のいずれか一項に記載の操作装
    置。
  27. 【請求項27】 前記弁エレメント、第一の弁エレメン
    ト(92b;92d)及び第二の弁エレメント(94
    b;94d)のうち、一方の弁エレメント(94b;9
    2d)が、弁軸線(B′;B″)に同軸のリング状部分
    (204b;412d)を有し、当該リング状部分が前
    記の両方の弁エレメントのうちのもう一方の弁エレメン
    ト(92b;94d)を半径方向外側で少なくとも領域
    的に取り囲んでいることを特徴とする、請求項21
    のいずれか一項に記載の操作装置。
  28. 【請求項28】 前記の両方の弁エレメントの前記のも
    う一方の弁エレメント(94d)が弁軸線(B″)に同
    軸のリング状部分(414d)を有し、当該リング状部
    分が、好ましくは少なくとも一つの圧力媒体貫流口(4
    30d,432d)を有する前記弁ケーシング(90
    d)の内側部分(408d)を半径方向外側で少なくと
    も領域的に取り囲んでいることを特徴とする、請求項
    に記載の操作装置。
  29. 【請求項29】 前記の一方の弁エレメント(94b;
    92d)を半径方向外側で取り囲んでいる、前記弁ケー
    シングの前記空所を少なくとも部分的に画成する弁ケー
    シング壁(90b;400d)、あるいは(及び)前記
    の一方の弁エレメント(94b;92d)の弁軸線
    (B″)に同軸のリング状部分(204b;412
    d)、あるいは(及び)前記のもう一方の弁エレメント
    (92b;94d)の弁軸線(B″)に同軸のリング状
    部分(414d)が、少なくとも一つのそれぞれの圧力
    媒体貫流口(70b、184b、186b、210b、
    212b、214b;48d、70d、442d、44
    4d、440d)を有することを特徴とする、請求項
    または請求項28に記載の操作装置。
  30. 【請求項30】 前記の第一の弁エレメント(92b)
    及び前記第二の弁エレメント(94b)が、前記弁ケー
    シング(90b)の空所(180b)に弁軸線(B′)
    のまわりで回転可能に装着されており、前記実際量及び
    前記案内量がそれぞれの弁エレメント(92b;94
    b)の回転ポジションによってあらわされていることを
    特徴とする、請求項1〜29のいずれか一項に記載の操
    作装置。
  31. 【請求項31】 前記の第一の弁エレメント(92b)
    及び前記第二の弁エレメント(94b)が、前記弁ケー
    シング(90b)の空所(180b)に弁軸線(B′)
    のまわりで回転可能に装着されており、前記実際量及び
    前記案内量がそれぞれの弁エレメント(92b;94
    b)の回転ポジションによってあらわされていること、
    及び前記第二の弁エレメント(94b)が弁軸線
    (B′)に同軸のリング状部分(204b)を有し、当
    該リング状部分が前記第一の弁エレメント(92b)を
    半径方向外側で少なくとも領域的に取り囲んでいること
    を特徴とする、請求項27に記載の操作装置。
  32. 【請求項32】 前記空所(180b)を画成する前記
    弁ケーシング(90b)の内周面によって半径方向外側
    を取り巻かれた前記の一方の弁エレメント(94b)の
    前記リング状部分(204b)が、周方向に広がってい
    て周方向に互いに対してずらされていて前記リング状部
    分(204b)のそれぞれの部分(224b;240
    b;242b)によって互いに隔てられていて半径方向
    内側及び半径方向外側へ開いている少なくとも二つのブ
    レークスルー部(210b、212b、214b)を圧
    力媒体貫流口として有すること、 前記弁ケーシング(90b)に、前記空所(180b)
    に注いでいる特に半径方向に向けられた少なくとも二つ
    の孔(182b、184b、186b)が圧力媒体貫流
    口として設けられており、当該孔の注ぎ口が周方向にて
    互いに対してずらされており、且つ前記の一方の弁エレ
    メント(94b)の少なくとも一つの回転位置にてそれ
    ぞれ前記ブレークスルー部のうちの別のブレークスルー
    部を少なくとも部分的に覆うこと、及び前記のもう一方
    の弁エレメント(92b)に、圧力媒体貫流口としての
    少なくとも一つの連通路、特に貫通孔(202b)が設
    けられており、特に当該貫通孔(202b)の両方の注
    ぎ口が前記のブレークスルー部のうちのそれぞれ一つの
    別のブレークスルー部によって少なくとも部分的に覆わ
    れていることによって、当該貫通孔が前記の両方の弁エ
    レメント(92b、94b)の互いに対しての少なくと
    も一つの相対回転位置にて前記のブレークスルー部のう
    ちの二つのブレークスルー部に対して開いていること、
    を特徴とする請求項30または請求項31に記載の操作
    装置。
  33. 【請求項33】 それぞれ厳密に三つの孔(182b、
    184b、186b)、それぞれ厳密に三つのブレーク
    スルー部(210b、212b、214b)、及び厳密
    に一つの連通路、特に半径方向に延在する貫通孔(20
    2b)が設けられており、互いに対して相対的な及び前
    記弁ケーシング(90b)に対して相対的な前記の両方
    の弁エレメント(92b、94b)の少なくとも一つの
    回転位置領域にて、前記孔のうちの二つの孔(184
    b、186b)と、前記ブレークスルー部のうちの二つ
    のブレークスルー部(212b、214b)と、前記連
    通路(202b)とによって前記圧力媒体源(51b)
    と前記圧力媒体パワーシリンダ装置(14b)との間の
    圧力媒体連通が作り出されており、互いに対して相対的
    な及び前記弁ケーシング(90b)に対して相対的な前
    記の両方の弁エレメント(92b、94b)の少なくと
    も一つの別の回転位置領域で、前記孔のうちの二つの孔
    (182b、186b)と、前記ブレークスルー部のう
    ちの二つのブレークスルー部(210b、214b)
    と、連結通路(202b)とによって、前記圧力媒体パ
    ワーシリンダ装置(14b)と前記圧力補償開口部(7
    0b)との間の圧力媒体連通が作り出されていることを
    特徴とする、請求項32に記載の操作装置。
  34. 【請求項34】 前記リング状部分(204b)のうち
    の、前記ブレークスルー部(210b、212b、21
    4b)を互いから隔てている部分(224b、240
    b、242b)が、前記両方の弁エレメント(92b、
    94b)の互いに対しての少なくとも一つの相対回転位
    置であるいは(及び)前記弁ケーシング(90b)に対
    して相対的な前記の一方の弁エレメント(94b)の少
    なくとも一つの回転位置で前記のもう一方の弁エレメン
    ト(92b)における前記連通路の少なくとも一つの通
    路開口部、特に前記貫通孔(202b)の注ぎ口がある
    いは(及び)前記弁ケーシング(90b)における前記
    孔の前記注ぎ口の少なくとも一つが前記リング状部分
    (204b)の特に制御エッジを形成するそのときどき
    の部分(224b)によって閉鎖されているように、寸
    法を定められていることを特徴とする、請求項32また
    は請求項33に記載の操作装置。
  35. 【請求項35】 前記三つの孔(182b、184b、
    186b)の好ましくは軸方向に本質的に互いに対して
    ずらされていない注ぎ口が互いからの間隔に関して等し
    い円周角をもって配置されており、好ましくはそれぞれ
    等しい大きさの円周角領域を覆うことを特徴とする、請
    求項33または請求項34に記載の操作装置。
  36. 【請求項36】 好ましくは軸方向について本質的に互
    いに対してずらされていない前記三つのブレークスルー
    部(210b、212b、214b)がそれぞれ等しい
    大きさの円周角領域を覆い、且つ互いからの間隔に関し
    て等しい円周角を有して配置されていることを特徴とす
    る、請求項3335のいずれか一項に記載の操作装
    置。
  37. 【請求項37】 好ましくは軸方向について本質的に互
    いに対してずらされていない前記三つのブレークスルー
    部(210b、212b、214b)がそれぞれ等しい
    大きさの円周角領域を覆い、且つ互いからの間隔に関し
    て等しい円周角を有して配置されていること、及び前記
    三つの孔のうち、前記圧力補償開口部(70b)に対応
    配置された孔(182b)、前記圧力媒体源(51b)
    に対応配置された孔(184b)、及び前記圧力媒体パ
    ワーシリンダ装置(14b)に対応配置された孔(18
    6b)が定められた回転方向に相前後して続いており、 当該操作装置(10b)の基本状態にて、前記第一の弁
    エレメント(92b)における前記貫通孔(202b)
    の注ぎ口が、前記圧力補償開口部(70b)に対応配置
    された孔(182b)にほぼ向き合って位置しており、
    前記第二の弁エレメント(94b)の前記リング状部分
    (204b)の制御エッジを形成する部分(224b
    が、前記回転方向にて、前記圧力補償開口部(70b)
    に対応配置された孔(182b)に対してずらされてい
    るがこれに近くに隣接しており、 クラッチの操作のために、前記第一の弁エレメント(9
    2b)が、前記基本状態の回転位置に比べて前記回転方
    向に回転させられ得る、特に最大でほぼ、前記貫通孔
    (202b)の前記注ぎ口が前記圧力媒体源(51b)
    に対応配置された孔(184b)にほぼ向き合って位置
    する回転位置まで回転させられ得ることを特徴とする、
    請求項35に記載の操作装置。
  38. 【請求項38】 前記空所が、好ましくは前記連動解除
    軸受装置の運動方向に対して横向きに延在する貫通孔
    (180b)として前記弁ケーシング(90b)に形成
    されており、その一方の端部にて前記第一の弁エレメン
    ト(92b)が到達可能であり、特に突き出ており、且
    つそのもう一方の端部にて前記第二の弁エレメント(9
    4b)が到達可能である、特に突き出ていることを特徴
    とする、請求項3037のいずれか一項に記載の操作
    装置。
  39. 【請求項39】 前記の第一の弁エレメント(92b)
    及び前記第二の弁エレメント(94b)が、前記弁ケー
    シング(90b)の空所(180b)に弁軸線(B′)
    のまわりで回転可能に装着されており、前記実際量及び
    前記案内量がそれぞれの弁エレメント(92b;94
    b)の回転ポジションによってあらわされていること、 前記空所が、好ましくは前記連動解除軸受装置の運動方
    向に対して横向きに延在する貫通孔(180b)として
    前記弁ケーシング(90b)に形成されており、その一
    方の端部にて前記第一の弁エレメント(92b)が到達
    可能であり、特に突き出ており、且つそのもう一方の端
    部にて前記第二の弁エレメント(94b)が到達可能で
    ある、特に突き出ていること、及び 前記弁ケーシング
    (90b)における前記貫通孔(180b)から突き出
    ている前記第二の弁エレメント(94b)の端部分(
    08b)が、固定的に連結された湾曲体(226b)を
    連結エレメントとして担持しており、当該湾曲体が前記
    連動解除軸受装置にあるいは前記圧力媒体パワーシリン
    ダ装置(14b)の連動解除軸受装置側部分(162
    b)に係合し、特に前記湾曲体(226b)及び前記弁
    ケーシング(90b)に係合する、好ましくは前記端部
    分(208b)のまわりに配置されたレッグスプリング
    (228b)を含む弾性手段(228b)によってこれ
    に向かってプレストレスを与えられており、前記連動解
    除軸受装置ないし前記圧力媒体パワーシリンダ装置(1
    4b)の前記連動解除軸受装置側部分(162b)の直
    線運動が前記湾曲体(226b)によって前記第二の弁
    エレメント(94b)の回転運動に変換され得ることを
    特徴とする、請求項に記載の操作装置。
  40. 【請求項40】 前記案内信号が、特に圧力、体積、
    力、行程、角度、電流、電圧、あるいは光強度によって
    表わされる液圧的な、ニューマチックな、電気的な、あ
    るいは光学的な信号であり、必要な場合には前記第一の
    信号接続部(54)に前記案内信号を前記案内量に変換
    するための変換器手段(234b;420d;420
    r;420s)が付設されていること、 前記変換手段が、ニューマチックなあるいは液圧的な案
    内信号を変換するために、特に弾性プレストレスを与え
    られたピストン(236b;92d;92r;92s)
    を備えており、当該ピストンが、好ましくは前記第一の
    弁エレメント(92b;92d;92r;92s)と連
    結されており、あるいは連結され得る、特にこれと統合
    されていること、及び 前記変換器手段の前記弾性プレス
    トレスを与えられたピストン(236b)が、前記弁エ
    レメント(92b、94b)に対して別にされたシリン
    ダ・ピストン装置(234b)の一部であり、当該ピス
    トン(236b)が、好ましくは、本質的に弁軸線
    (B′)に対して横切って延在する方向にて運動可能で
    あり、当該ピストン(236b)の直線運動が前記第一
    の弁エレメント(92b)に係合する方向転換装置、特
    にトグルレバー装置(230b、232b)を介して前
    記第一の弁エレメント(92b)の回転運動に変換され
    得ることを特徴とする、請求項38または請求項39
    記載の操作装置。
  41. 【請求項41】 前記第一の弁エレメント(92d)及
    び前記第二の弁エレメント(94d)が前記弁ケーシン
    グ(90d)の空所(180d)に装着されており、前
    記弁エレメントのうちの一方が弁軸線(B″)のまわり
    で回転可能であり、且つもう一方の弁エレメントが弁軸
    線(B″)に沿って移動可能であり、そのときどきの弁
    エレメント(92d;94d)の回転ポジションによっ
    て前記実際量及び前記案内量のうちの一方の量があらわ
    され、軸方向ポジションによってもう一方の量があらわ
    されていることを特徴とする、請求項1〜29のいずれ
    か一項に記載の操作装置。
  42. 【請求項42】 前記第一の弁エレメント(92d)及
    び前記第二の弁エレメント(94d)が前記弁ケーシン
    グ(90d)の空所(180d)に装着されており、前
    記弁エレメントのうちの一方が弁軸線(B″)のまわり
    で回転可能であり、且つもう一方の弁エレメントが弁軸
    線(B″)に沿って移動可能であり、そのときどきの弁
    エレメント(92d;94d)の回転ポジションによっ
    て前記実際量及び前記案内量のうちの一方の量があらわ
    され、軸方向ポジションによってもう一方の量があらわ
    されていること、 前記第一の弁エレメント(92d)が弁軸線(B″)に
    同軸の前記リング状部分(412d)を有し、当該リン
    グ状部分が前記第二の弁エレメント(94d)を半径方
    向外側で少なくとも領域的に取り囲むことを特徴とす
    、請求項27に記載の操作装置。
  43. 【請求項43】 弁軸線(B″)に沿って移動可能な前
    記の弁エレメント、特に前記第一の弁エレメント(92
    d)が、弁軸線(B″)のまわりで回転するのを防止さ
    れていること、あるいは(及び)弁軸線(B″)のまわ
    りで回転させられ得る前記の弁エレメント、特に前記第
    二の弁エレメント(94d)が、弁軸線(B″)に沿っ
    て移動するのを防止されていることを特徴とする、請求
    41または請求項42に記載の操作装置。
  44. 【請求項44】 前記弁エレメント、第一の弁エレメン
    ト(92d)及び第二の弁エレメント(94d)のう
    ち、一方の弁エレメント、特に前記第一の弁エレメント
    (92d)が、周方向にあるいは(及び)軸方向に互い
    に対してずらされている少なくとも二つの穴(442
    d、444d)、特に孔を、圧力媒体貫流口として有す
    ること、及びもう一方の弁エレメントが、前記の弁制御
    状態の実現のために前記穴(442d、444d)と協
    働する少なくとも一つのスロット(440d)を圧力媒
    体貫流口として有し、当該スロットが周方向にも軸方向
    にも延在しており、好ましくは前記弁エレメント(92
    d)の軸線平行な側面線に対して斜めに延びていること
    を特徴とする、請求項4143のいずれか一項に記載
    の操作装置。
  45. 【請求項45】 前記制御弁、特に前記弁ケーシングあ
    るいは(及び)前記第一の弁エレメント(92d)ある
    いは(及び)前記第二の弁エレメントが、圧力媒体案内
    手段(446d、448d)を有し、当該圧力媒体案内
    手段が、一方は前記弁ケーシング(90d)に及び他方
    は前記両方の弁エレメントのうちの一つの弁エレメント
    (92d)に互いにペアで対応配置された圧力媒体貫流
    口(442d及び48d;444d及び70d)の間の
    圧力媒体通過連通をこの弁エレメント(92d)の前記
    弁ケーシング(90d)に対して相対的な位置にかかわ
    らずにもたらすことを特徴とする、請求項44に記載の
    操作装置。
  46. 【請求項46】 前記圧力媒体案内手段が、前記弁ケー
    シング、前記第一の弁エレメント(92d)、及び前記
    第二の弁エレメントの互いに当接する面部分に、軸方向
    にあるいは(及び)周方向に延びる少なくとも一つの圧
    力媒体案内空所(446d、448d)をもっており、
    当該圧力媒体案内空所がそれぞれの圧力媒体貫流口(4
    42d;444d)を有し、且つそのときどきの弁エレ
    メント(92d)の位置にかかわらず、この圧力媒体貫
    流口に対になって対応配置された圧力媒体貫流口(48
    dないし70d)と圧力媒体通過連通状態にあることを
    特徴とする、請求項45に記載の操作装置。
  47. 【請求項47】 前記圧力媒体案内手段が、前記制御弁
    に構成されていて弁ケーシング(90s;90t)、第
    一の弁エレメント、及び第二の弁エレメント(94s;
    94t)のうちの少なくとも二つのエレメントによって
    少なくとも部分的に画成されている少なくとも一つの内
    部空間(460s;460t)をもっており、前記の対
    になって互いに対応配置された圧力媒体貫流口(48s
    及び440s;48t及び440t)がそのときどきの
    弁エレメントの位置にかかわらずに当該内部空間に開口
    していることを特徴とする、請求項45または請求項
    に記載の操作装置。
  48. 【請求項48】 互いに対して相対的な且つ前記弁ケー
    シング(90d)に対して相対的な前記の両方の弁エレ
    メント(92d、94d)の少なくとも一つの位置領域
    にて、前記弁ケーシング(90d)における厳密に二つ
    の圧力媒体貫流口(48d、430d)、前記第一の弁
    エレメント(92d)における厳密に一つの圧力媒体貫
    流口(442d)、及び前記第二の弁エレメント(94
    d)における厳密に一つの圧力媒体貫流口(440d)
    を介して、前記圧力媒体源と前記圧力媒体パワーシリン
    ダ装置との間の圧力媒体連通が作り出されており、且つ
    互いに対して相対的な及び前記弁ケーシング(90d)
    に対して相対的な前記の両方の弁エレメント(92d、
    94d)の少なくとも一つの別の位置領域にて、前記弁
    ケーシング(90d)における厳密に二つの圧力媒体貫
    流口(70d、430d)、前記第一の弁エレメント
    (92d)における厳密に一つの圧力媒体貫流口(44
    4d)、及び前記第二の弁エレメント(94d)におけ
    る厳密に一つの圧力媒体貫流口(440d)を介して、
    前記圧力媒体パワーシリンダ装置と前記圧力補償開口部
    (70b)との間の圧力媒体連通が作り出されているこ
    とを特徴とする、請求項4147のいずれか一項に記
    載の操作装置。
  49. 【請求項49】 前記制御弁がプレストレス手段(42
    4d)を有し、当該プレストレス手段が、前記の両方の
    弁エレメントのうちの少なくとも一つの弁エレメント
    (92d)に一つの方向に、好ましくはクラッチ操作さ
    れていない当該操作装置の基本状態に対応する位置の方
    へプレストレスを与えることを特徴とする、請求項1〜
    48のいずれか一項に記載の操作装置。
  50. 【請求項50】 前記第二の弁エレメント(94d)
    が、少なくとも一つの、前記弁ケーシング(90d)の
    外部から到達可能な部分(450d)を有し、あるいは
    この弁エレメントと結合されていて前記弁ケーシング
    (90d)から外へ案内されている連結エレメントが設
    けられており、前記到達可能な部分(450d)ないし
    前記連結エレメントが、前記第二の弁エレメント(94
    d)を前記連動解除軸受装置ないし前記圧力媒体パワー
    シリンダ装置の前記連動解除軸受装置側部分と運動結合
    するために用いられることを特徴とする、請求項1〜4
    のいずれか一項に記載の操作装置。
  51. 【請求項51】 前記第一の弁エレメント(92n;9
    2p;92q;92t)が、少なくとも一つの、前記弁
    ケーシングの外部から到達可能な部分を有し、あるいは
    この弁エレメントと結合されていて前記弁ケーシングか
    ら外へ案内されている連結エレメント(480p,45
    0q)が設けられており、前記到達可能な部分ないし前
    記連結エレメントが、前記第一の弁エレメントを前記案
    内量に従って運動させるために用いられることを特徴と
    する、請求項1〜50のいずれか一項に記載の操作装
    置。
  52. 【請求項52】 前記第一の弁エレメント(92d)及
    び前記第二の弁エレメント(94d)が、互いに差し込
    み可能なシリンダ体ないしシリンダ中空体、特に円シリ
    ンダ体ないし円シリンダ中空体として構成されているこ
    とを特徴とする、請求項1〜51のいずれか一項に記載
    の操作装置。
  53. 【請求項53】 前記弁ケーシング(90d)が、内側
    のケーシング部(402d)と、前記弁エレメント(9
    2d、94d)を収容する前記空所(180d)を有す
    る外側のケーシング部(400d)とを備えており、当
    該内側のケーシング部(402d)が、好ましくは、前
    記弁エレメント(92d、94d)に差し込まれ得るシ
    リンダ状部分(408d)、特に円シリンダ状部分を有
    することを特徴とする、請求項1〜52のいずれか一項
    に記載の操作装置。
  54. 【請求項54】 弁軸線(B″)に沿って移動可能な前
    記の弁エレメント(92d)が、好ましくは弁軸線
    (B″)に同軸のピン状部分、必要な場合には多角形ピ
    ン状部分(442d)を有し、これが、この弁エレメン
    ト(92d)が回転するのを防止するために、特に前記
    内側のケーシング部(402d)の、ケーシング部分
    (408d)の適合した横断面をもって対応配置されて
    いる開口部に差し込まれ得ることを特徴とする、請求項
    4153のいずれか一項に記載の操作装置。
  55. 【請求項55】 弁軸線に沿って移動可能な前記の弁エ
    レメントと、境を接するケーシング部分とが、この弁エ
    レメントが回転するのを防止する溝・弾性体手段を有す
    ることを特徴とする、請求項4154のいずれか一項
    に記載の操作装置。
  56. 【請求項56】 互いに対して相対的な前記弁エレメン
    ト(92d、94d)の運動範囲を限定するために、あ
    るいは(及び)前記第一の弁エレメント(92d)を当
    該操作装置が前記基本状態を占める出発位置に保持する
    ために、前記両方の弁エレメントのうちの一方の弁エレ
    メント(92d)が空所(452d)を、特に軸方向及
    び周方向に、必要な場合には当該弁エレメントの軸線平
    行な側面線に対して斜めに延びるスロット(452d)
    を有し、これに、好ましくは連結エレメントとして用い
    られるもう一方の弁エレメント(94d)の係合部分
    (450d)が係合することを特徴とする、請求項41
    55のいずれか一項に記載の操作装置。
  57. 【請求項57】 一方では起こり得るクラッチ磨損にか
    かわらずに当該操作装置の所定の反応を与えるために、
    あるいは(及び)特にクラッチ磨損によって誘導される
    空行程を少なくとも小さく保持するために、及び他方で
    は前記制御状態の実現のために必要な前記弁エレメント
    (92d、94d)の運動範囲を互いに対して相対的に
    与えるために、前記空所(452d)の延び方が、圧力
    媒体貫流口として用いられる前記スロット(440d)
    の延び方に適合させられている、請求項56に記載の操
    作装置。
  58. 【請求項58】 前記弁ケーシング(90b;90
    d)、前記第一の弁エレメント(92b;92d)、及
    び前記第二の弁エレメント(94b;94d)の互いに
    当接する面部分が、シール面あるいは(且つ)すべり面
    として構成されている、あるいは(及び)パッキングエ
    レメント(216b、218b;426d、428d)
    がこれらの間でもれをふさぐように効力があることを特
    徴とする、請求項1〜57のいずれか一項に記載の操作
    装置。
  59. 【請求項59】 前記制御弁(42)が、ハウジング
    (12)内に配置されているが、前記内燃機関及び前記
    伝動装置と結合されているハウジング(12)の状態で
    外部から到達可能であり、特に取り外し可能であること
    を特徴とする、請求項1〜58のいずれか一項に記載の
    操作装置。
  60. 【請求項60】 前記圧力媒体パワーシリンダ装置(1
    4)のリリース方向と前記摩擦クラッチのリリース方向
    とが、互いに本質的に平行であり、好ましくはクラッチ
    軸線(A)とパワーシリンダ装置軸線(A)とが本質的
    に一致することを特徴とする、請求項1〜59のいずれ
    か一項に記載の操作装置。
  61. 【請求項61】 前記弁軸線(B′;B″)とパワーシ
    リンダ装置軸線(A)とが共通する点をもたないことを
    特徴とする、請求項1〜60のいずれか一項に記載の操
    作装置。
  62. 【請求項62】 弁軸線とパワーシリンダ装置軸線とが
    互いに本質的に平行であることを特徴とする、請求項
    に記載の操作装置。
  63. 【請求項63】 弁軸線(B′)とパワーシリンダ装置
    軸線(A)とが、両方の軸線に本質的に平行な平面へ投
    影したものについて、互いに本質的に直交していること
    を特徴とする、請求項61に記載の操作装置。
  64. 【請求項64】 前記制御弁(42)が前記圧力媒体パ
    ワーシリンダ装置(14)に特に取り外し可能に取り付
    けられていることを特徴とする、請求項1〜63のいず
    れか一項に記載の操作装置。
  65. 【請求項65】 前記制御弁(42)を含んでいる制御
    弁構造ユニット(40)が前記圧力媒体パワーシリンダ
    装置(14)を含んでいるパワーシリンダ構造ユニット
    (14)に比べて、パワーシリンダ装置軸線(A)に関
    して放射方向にずらされており、且つ前記パワーシリン
    ダ構造ユニット(14)の半径方向外側部分に取り外し
    可能に取り付けられていることを特徴とする、請求項
    に記載の操作装置。
  66. 【請求項66】 前記制御弁構造ユニット(40)が、
    好ましくは少なくとも一つの前記の半径方向に本質的に
    合致する半径方向から到達可能である前記の両方の構造
    ユニットの間で効力のある場合によっては必要な固定あ
    るいは(及び)連結手段の解除の後に、前記パワーシリ
    ンダ構造ユニット(14)から本質的に当該半径方向に
    て取り外し可能であることを特徴とする、請求項65
    記載の操作装置。
  67. 【請求項67】 前記圧力媒体がニューマチックな圧力
    媒体であることを特徴とする、請求項1〜66のいずれ
    か一項に記載の操作装置。
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