JP4212646B2 - 自動車用変速機におけるギヤシフト装置(空気圧ギヤシフトサーボ装置) - Google Patents

自動車用変速機におけるギヤシフト装置(空気圧ギヤシフトサーボ装置) Download PDF

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Description

本発明は、請求の範囲第1項の上位概念に示す構成の自動車用変速機におけるギヤシフト装置に関する。
この種のギヤシフト装置の場合、シフトロッドの回動が個々のシフト経路のセレクトに利用され、一般に大きなシフト力を必要としない。また、同じシフトロッドの軸方向移動は所望の変速段の接続に利用され、特に大型車や運転席が変速機から離れて配置されている車両の変速機の場合には大きなシフト力を必要とする。
バスや貨物自動車のような今日の商業車は、そのフォワードタイプの構造形式のため、変速機の組付けに関しては必然的に運転席から著しく離れるというスペース条件を有する。アンダーフロアエンジン又はリヤエンジンの車両の場合特に隔たりは大きくなる。機械的に切り替えられる変速機の場合の、長くて、多くは剛性的に延びるリンク機構によって、正確な変速段切替えがしばしば困難になる。
ドライバーがその注意力を十分に交通状況面に向けられるようにするためには、車を運転するのに必要なすべての操作ができるだけドライバー側の負担を除かれ、かつ支援されねばならない。
ドライバーは誰でも、変速機の申し分のない操作が厄介な交通状況下でいかに重要か知っている。この点で、あらゆる大きさの商業車のための空圧式のシフト補助機構は支援手段として採用できる。
セパレート構造でのこの種のシフト補助機構として、機械・空圧式の制御部分と空圧式の動力部分とから成っているものが公知である。セパレート構造でのシフト補助機構の一例がLoomann:Zahnradgetriebe、2.Auflage、Springer Verlag、1988、p.225によって知られている。制御部分は1つの機械操作式の制御弁であって、リンク機構によって操作される。変速時のシフト経路のセレクト運動の伝達は機械的に直接変速機へなされる。シフト運動の伝達の際に制御弁が操作され、同時に手動シフト力が機械的に1つのレバーを介して変速機へ伝達される。この場合手動シフト力は付加的に1つの圧縮空気シリンダによって空圧式に支援される。この圧縮空気シリンダは、油圧ダンパを一体に組み付けた二位置型シリンダとして空圧式の動力部分をなしている。
この公知例はしかし難点を有している。即ち、圧縮空気シリンダ内の圧力がピストンの両側で等しい大きさなのである。従って、ギヤシフトすべき変速段に適合させて増強するシフト力は得られない。
本発明の課題は、自動車用変速機のギヤシフト装置において、シフトすべき1つの変速段のために空圧式に増強するシフト力が、他の変速段のためのシフト力よりも大きいようにすることである。
このような課題を、本発明は請求の範囲の第1項の特徴事項による構成のギヤシフト装置によって解決した。実施態様は請求の範囲の第2項以下に示す。
本発明によるギヤシフト装置の場合、第1の方向へのシフトに関係する一方の作動ピストンおよびピストンの対応する側が、第2の反対方向へのシフトに関係する他方の作動ピストンおよびピストンの反対側とは異なる構成にされている。ドライバーを支援する圧力媒体としては空気が有利である。
この場合、ピストンの、大きなシフト力を発生させるべき側で圧力媒体によって給圧される方の面は、小さなシフト力を発生させるべき側で圧力媒体によって給圧される方の面よりも大きく設計するとよい。この場合、許容されるシフト力の大きさはそのつど接続されるギヤシフト構成部材の許容負荷に関連する。
別の実施可能性としては、作動ピストンの弁特性によって各ピストン側への力に影響を及ぼすことである。
さらに、前記両様の実施可能性、即ちピストンの面および作動ピストンの弁特性を組み合わせることも可能である。
ドライバーの手動シフト力を支援する従来のギヤシフト装置は二者択一動作特性、要するにオン・オフ動作特性を有している。この場合、シンクロメッシュ機構へのサーボ力の支援がギヤシフト装置の両側で同じ値でなされる。このため従来はすべてのシンクロメッシュ機構が最大可能な負荷に合わせて設定されねばならず、要するにシンクロメッシュ機構は一般に過大であるか、又は常に過負荷を余儀なくされた。本発明によるギヤシフト装置は、支援するシフト力がギヤシフト装置に伝えられるドライバーの手動シフト力に比例する特性を有している。これによって、ドライバーにはギヤシフト過程にシフトレバーに必要な程度の支援が加えられる。ドライバーが相応に迅速なシフト操作をするか又はシフトレバーを素早く動かした場合、変速機内のシフト時間も相応に短時間で終わる。ギヤシフトは種々の変速段相互間で異なる大きさのシフト力を必要とし、こうしたシフト力が所望の変速段の迅速かつ確実な接続を生ずる。
本発明によるギヤシフト装置の場合、制御弁と動力部分とが1つの構造部分として組み合わされる。ドライバーのシフト力はシフト力次第もしくは弁特性又はピストン面のジオメトリー次第で増強され、手動変速される変速機に相応して作用する。ドライバーはギヤシフトの勘を失わず、変速段が接続されたかどうか、又はどの位長く同期過程が続いたかというフィーリングを直接感じることができる。
本発明によれば、ギヤシフト装置のシフト運動が補助力としての圧縮空気によって支援されることになり、セレクト運動は支援なしに手によって行う。
ギヤシフトの一部のみがサーボ力によって支援されることによって、全サーボ型ギヤシフト装置に比してギヤシフト装置の構成が簡略になる。製作コストや組付け費が著しく低減され、既に組み付けられている変速機への追加装備も問題なく可能である。
ドライバーは、仮に空気圧が圧縮空気装置内の障害によって低過ぎたり全く欠如状態であるような場合手動でギヤシフトすることもできる。そのための何らの切替え処置も不要である。車のブレーキ性能も変速機によって必要とされる限り確実なままである。
圧縮空気による支援はギヤシフトの際に必要とする力の大きな部分に相当する。ただし、ドライバーにとって相応のシフトフィーリングが残される程度である。ドライバーの手によって与えるべき力は空圧式の支援によって所要のシフト力の一部にまで軽減される。シンクロメッシュ式の商業車用変速機の場合大型車でも軽シフト変速機となる。下り勾配路の走行の際には変速機の特に低速段へのシフトダウンがとりわけ容易になり、事故安全性の向上に著しく貢献する。
本発明によるギヤシフト装置の使用範囲は、Hシフト、ダブルHシフトならびにオーバーラップ型Hシフトのシフトパターンを有するあらゆるシンクロメッシュ式変速機に及ぶ。また、本ギヤシフト装置は自動車メーカー側によって著しく制限された変速機スペース内でも十分組み付けることができる。交換又は追加装備に伴う車の使用停止時間も短い。というのは、車に特別な調整処置を講ずるような必要なくギヤシフト装置全体をまとめて交換もしくは組付けすることができるからである。変速機のギヤシフト行程量も本発明のよるギヤシフト装置の採用により短縮することができる。即ち、リンク機構のてこ比の相応の設計によりギヤシフト行程量を減らすことができる。短縮したギヤシフト行程量はドライバーにとってプラスになる。
また、ドライバーはシフト操作中に変速機内のシフト過程を常に感知できる。シフトレバーと変速機内のシンクロメッシュ機構との現有の機械的結合に関しても、ドライバーは支援システムなしのギヤシフト装置の場合同様に変速機の反応を感知することができる。従って、いつでもギヤシフト過程に干渉する可能性を持ったままであって、いつでもギヤシフト過程を中断することができる。さらに、ドライバーには圧縮空気による支援の故障時にもなんら制約なしに変速機のギヤシフトの可能性が残されており、その結果車の緊急時にも、大きな力を必要とするものの確実に変速比の変更によって制動させることができる。
ギヤシフト装置の相応の設計によって、シフト力支援のための補助力をドライバーと変速機との間のシフト機構に適合させることができる。
従来の空圧式のギヤシフト装置において往々にして認められるようなロック解除からフリー段階への移行時の後追い衝動は発生しないかもしくはギヤシフト装置によって補償される。従来のギヤシフト装置と異なり、迅速な排気によって、シフト過程を中断した際にはギヤシフト装置内にもはや圧力が支配することはない。この圧力は従来残留してシフトレバーまでのギヤシフト系全体を不都合に加速して後追い衝動を生じていた。要するに本発明によるギヤシフト装置はシフト過程が中断された場合完全に無圧となる。
手によるシフト力とギヤシフト装置によって増強して供給される力との比例性によって、手動シフト力は必要とあれば単に僅かな支援を受ける。ギヤシフト系全体は、比例せずに増強される装置の場合のように不必要に加速されるようなことはない。本発明によるギヤシフト装置の一体構造は、小さな体積、短くダイレクトなシフト経路、ひいては僅かな充填時間につながる。また、小さな質量に基づいて構成部材の迅速な反応が得られる。
以下に図面に示す実施例に従って本発明を詳述する:
第1図は本発明によるギヤシフト装置を含むギヤシフト系の概略図、第2図はギヤシフト装置の縦断面図、第3図は第2図の主要部の拡大図である。
第1図は自動車の変速機のギヤシフト系全体を概略図で示している。シフトレバー4からシフトロッド6がレバー変向部8を介してギヤシフト装置10へ延びている。ギヤシフト装置10は接続導管12を有し、この接続導管12はタンク14へ通じ、このタンク14からギヤシフト装置10へ圧縮空気が供給される。レバー変向部8は第1のレバー16を有し、このレバー16はシフトロッド6とヒンジ結合されている。レバー変向部8はまた第2のレバー18を有し、このレバー18はギヤシフト装置10内に配置された制御ロッド20に係合している。ギヤシフト装置10内にはさらにピストンロッド22が案内されており、このピストンロッド22は1つのレバー24に係合していて、このレバー24は回動軸26を介して変速機30内の1つのレバー28に結合されている。このレバー28は1つのシフトレール32に係合していて、このシフトレール32によって周知の形式で変速機のギヤ比を切り替えることができる。レバー24の動きは回動軸26を介してレバー28の動きに伝えられ、これによりレバー28はシフトレール32にその軸方向移動を与える。この軸方向移動によってシフトレール32は3つのポジションを占める:即ち、切り替えられる各1つのギヤ比に相当する2つの端部ポジションならびにこれらのポジションの間に位置して変速機のニュートラル位置に相当する1つの中間ポジションである。
第2図は本発明によるギヤシフト装置10を縦断面図で示している。
第3図は第2図の縦断面図の主要部を拡大図で示している。ギヤシフト装置10は、第2図から分かるように変速機30の部分内に組み付けるか、又は別個に変速機ケーシング外に配置される。レバー18は回動軸16を介して図示してないリンク機構に結合されている。このリンク機構を介してレバー18はドライバーによって動かされる。回動軸16の延長部に回動軸26が設けられており、この回動軸26を介してレバー24が図示してない変速機の構成部材と協働する。
レバー18はピストンロッド22の内側に位置する制御ロッド20に係合している。制御ロッド20は軸孔36を有しており、この軸孔36へラジアル開口38、40、42、46、48が通じている。この制御ロッド20は有利な実施態様として円形横断面を有している。各ラジアル開口は、制御ロッド20の周面上に分配されている。その制御ロッド軸線方向での各位置に2つよりも多くのラジアル開口を形成することも可能である。軸孔36は一方の端部が制御ロッド20の奥に位置し、他方の端部は止めねじ50によって封止されている。ピストンロッド22の内部には制御ロッド20用のすべり軸受け52が配置されている。さらに、制御ロッド20はピストンロッド22内で仕切り円板58によって支えられている。また、円板54がシールリング56を有していて、このシールリングは制御ロッド20を包囲している。2つの円板60、62も制御ロッド20上に配置されている。仕切り円板58は少なくとも1つの開口64を有し、円板60、62もそれぞれ少なくとも1つの開口66、68を有している。制御ロッド20、両方の円板60、62および1つのリング70の間にリング室72が形成されている。両方の円板60、62はリング70の内壁に沿って軸線方向で移動可能に配置されている。この場合円板60、62は相互間に配置された1つのばね74によって軸線方向で間隔を保たれる。これら円板60、62およびばね74の配置がシフトレバーの支持ならびに位置固定に役立つ。開口66、68によって、リング室72内に不都合な圧力が発生することがないように保証される。円板62の軸方向移動は一方ではばね74によって、他方では1つの円板76によって制限される。円板76には軸線方向では一方からリング70が接し、他方からはピストンロッド22の内壁に配置された1つの止めリング78が接している。リング70は軸線方向で反対側を1つの制御弁リング80によって位置止めされ、この制御弁リング80自体は仕切り円板58に接している。制御弁リング80はピストンロッド22の内側に配置されている。円板62、止めねじ50およびケーシング116によって形成される室は開口77によって通気される。
制御弁リング80の範囲で制御ロッド20が1つのリング82によって包囲されており、このリング82は開口84、86、88、90を有している。これらの開口84、86、88、90はそれぞれ制御ロッド20の開口40、42、46、48と合致している。リング82と制御弁リング80との間に、軸線方向で移動可能な2つの作動ピストン92、94が配置されている。リング82はその両端において円板83、85によって位置固定されている。円板83は制御ロッド20の1つの肩部に接し、円板85は1つの止めリング87によって制御ロッド20上で保持される。止めリング87はまた、円板60をも、この円板60と止めリング87との間に配置された1つのリング89を介して保持している。
作動ピストン92、94はそれぞれ突起96、98を有している。リング82上には、軸線方向で移動可能に2つの弁板100、102が配置されて1つのばね104によって相互間隔を保たれている。この場合、弁板100、102は制御縁106、108に密接しており、これらの制御縁106、108は制御弁リング80の内側に位置していて、軸線方向で一方ではこの制御弁リング80によって、また他方では止めリング110、112によって位置固定されている。ドライバーによる制御ロッド20の操作次第で、制御縁106、108と弁板100、102との間へ流入する圧縮空気が作動ピストン92、94へ手動シフト力に対する相応に比例した対抗力を及ぼす。これに相応して圧力室118、120が充填され、相応にピストンロッド22、ひいてはシフトレール32が移動される。
変速機からシフトレール32への反応は相応の形式でフィードバックされる。即ち、圧力室118、120から作動ピストン92、94へいかに強く圧力が作用するかに応じて、この圧力が制御ロッド20を介してシフトレバー4、ひいてはドライバーの手へ伝わる。例えば同期段階、中間を飛ばした変速段階、変速段接続の確認のような特徴的なシフトポイントを有するシフト過程はドライバーに感じられる程度には残る。従って、ドライバーはミスシフト操作の際大きな同期力による情報フィードバックを得ることができる。シフト過程は常に修正可能もしくは中断可能である。
弁の両側の弁特性は異なっている。これによって、シフト力増強をシフト装置の両側で異なる設定にすることができる。異なる弁特性は例えば作動ピストン92、94のピストン面の大きさを異ならせることによって与えることができる。この場合のピストン面とは制御縁106、108に面している側のピストン面のことである。
ピストンロッド22の半径方向外側では1つのピストン114がギヤシフト装置10のケーシング116とピストンロッド22との間のリング室を2つの圧力室118、120に分割している。このピストン114の、圧力室120に面する方のピストン面は、図示の実施例の場合圧力室118に面している方のピストン面よりも大きく製作されている。このような設定によって手動シフト力の増強をギヤシフト装置の両側で異ならせることができる。
作動ピストン92、94の弁特性の異なる設定とピストン114のピストン面の大きさの異なる構成とを組み合わせることができる。
ピストン114は図示の実施例の場合円板122、123および止めリング124、125によってピストンロッド22と結合されているが、周知の別の結合処置も可能である。ケーシング116は1つの開口126を有しており、この開口126はタンク14から圧力空気を供給するための接続導管12に接続されている。ピストン114は半径方向の複数の開口134を有しており、これらの開口134はギヤシフト装置10の中立位置においてケーシング116の開口126、ピストンロッド22の開口136および制御弁リング80の開口138と合致する。ピストンロッド22はさらに複数の開口140を有しており、これらの開口140は制御弁リング80の開口142と合致する。
制御ロッド20、ピストンロッド22、円板54および仕切り円板58の間に形成されるリング室144は、別のリング室148へ通ずる1つの開口146を有している。リング室148はケーシング116とピストンロッド22との間に形成されていて、1つの開口150を介して外気へ通じている。
開口134、136、138、140、142、146の数は図示の実施例に示す各2つに限定されるものではなく、もっと多くの数で当該構成部材の周面に分配されていてもよい。
ギヤシフト装置10の中立位置からドライバーによるシフトレバー4の操作に伴い、シフトロッド6およびレバー16、18を介して制御ロッド20が軸線方向で例えば図で見て右へ動かされる。ギヤシフト装置10の中立位置では圧力室120が開口140、142、90、48、38、146、150を介して外気に通じていた。しかし今や制御ロッド20が右へ動かされると、作動ピストン92の突起96が弁板100に当たり、この弁板100を制御縁106から右へ押し離す。これによって、タンク14からの圧縮空気が接続導管12を介して開口126、134、136、138を通って作動ピストン92の突起96を通過し、開口142、140を通って圧力室118へ達する。ピストン114はこの場合円板122および止めリング124を介してピストンロッド22をやはり右へ動かす。ピストンロッド22はレバー24を動かし、ひいては回動軸26を介してレバー28を動かす。レバー28は変速機内でシフトレール32を押しずらして中立位置から1つの変速段へシフトさせる。ギヤシフト装置10内に相応に大きく形成されていて絞り機能を果たす必要のない多くの開口により、圧力の上昇が極めて迅速かつ遅れなしに生ずる。
右へのピストンロッド22の移動によって作動ピストン92の突起96は再び弁板100から離れ、弁板100は引き続く圧縮空気に加えてばね104による支援により制御縁106に押し戻される。圧力室118の外部への排気は、開口140、142から作動ピストン92の突起96、開口88、46を通して制御ロッド20の軸孔36内へ、さらに開口38、146、150を通して行われる。開口の横断面が相応に大きく形成されていることによってこの排気も極めて迅速に行われる。
ギヤシフト経路内で対置する変速段をシフトしようとする場合、ギヤシフト装置10の中立位置から、ドライバーによるシフトレバー4の操作に伴なって、シフトロッド6およびレバー16、18を介して制御ロッド20が図で見て軸線方向で左へ動かされる。作動ピストン94の突起98が弁板102へ当たり、この弁板102を制御縁108から左へ押し離す。これによって、タンク14からの圧縮空気が接続導管12を介して開口126、134、136、138を通って作動ピストン94の突起98を通過し、開口142、140を通って圧力室120へ達する。これによって圧縮空気はピストン114を左へ動かす。ピストン114はその際、円板123および止めリング125を介してピストンロッド22をやはり左へ動かす。ピストンロッド22はレバー24、ひいては回動軸26を介してレバー28を操作する。レバー28は変速機内でシフトレール32を動かして1つの変速段からシフト経路内で対置する変速段へシフトさせる。左へのピストンロッド22の移動によって作動ピストン94の突起98は再び弁板102から離れ、弁板102は制御縁108へ押し戻される。圧力室120の外部への排気は、開口140、142から作動ピストン94の突起98を経由して開口90、48、制御ロッド20の軸孔36へ、さらに開口38、146、150を通して行われる。相応に大きく形成されている開口断面によりこの排気も極めて迅速に行われる。
ギヤシフト装置全体が空気貫流に関して最適にされている。現有の開口部に空気の流れの絞りを生ずることはない。このことは迅速な通気ならびに圧力室の迅速な排気につながる。
圧縮空気の欠如の際にも変速機を支援システムのない変速機と同様にギヤシフト操作をすることができる。ドライバーの手動シフト力はシフトレバー4、シフトロッド6、レバー16、18を介して制御ロッド20へ伝えられる。制御ロッド20は例えば図平面で見て右への移動に伴って作動ピストン92を右へ動かす。突起96が弁板100に当たる。ばね104、74の設計次第でピストンロッド22も右へ、それも、弁板102、制御縁108、止めリング112、制御弁リング80、リング70、円板76および止めリング78を介してか、又は止めリング87、リング89、円板60、ばね74、円板62、76および止めリング78によって、動かされる。これによってギヤシフトは機械的に中断なく保証される。
所要の手動シフト力がばね104、74のばね力を上回る場合には、図示してない装置によってレバー変向部8と回動軸26との間に係合結合を形成することができる。
基本的にはすべての構成部材を簡単でコスト的に有利な旋盤加工部品として用意することができる。射出成型によるプラスチック部品もコスト上の理由、良好な緊密性ならびに腐食の防止の点から種々の構成部材として利用することができる。このようにして、本発明によるギヤシフト装置を構造的にコンパクトでコスト的にも有利な装備品ならびに追加装備品として提供することが可能になる。
以上有利な実施例として示したギヤシフト装置の圧縮空気作動は補助エネルギーの種別を限定するものではなく、本発明の範囲内で油圧式に支援する実施態様も可能である。

Claims (5)

  1. 特に多くの変速段を有する自動車のギヤ式変速機用のギヤシフト装置であって、ドライバーの手動シフト力を補助エネルギーによって支援するために、手動シフト力によって動かされる作動ピストン(92、94)と補助エネルギーによって動かされるピストン(114)とを備えている形式のものにおいて、ギヤシフト装置(10)が、異なる変速段に対してそれぞれ手動シフト力の異なる大きさでの増強を可能にする機構(92、94、114)を備えていることを特徴とする、ギヤシフト装置(10)。
  2. 手動シフト力を異なる大きさで増強するための機構として、大きさの異なるピストン面を有する2つの作動ピストン(92、94)が設けられており、これらの作動ピストン(92、94)は互いに異なる大きさのピストン面を有していて、手動シフト力によって操作されることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のギヤシフト装置(10)。
  3. 手動シフト力を異なる大きさで増強するための機構として、補助エネルギーによって操作される1つのピストン(114)が設けられており、このピストン(114)は、互いに逆向きに配置されて大きさを異にする2つのピストン面を有していることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のギヤシフト装置(10)。
  4. 手動シフト力を異なる大きさで増強するための機構として、2つの作動ピストン(92、94)の互いに異なる弁特性と、補助エネルギーによって操作される1つのピストン(114)の互いに逆向きに配置されて大きさを異にする2つのピストン面とが組み合わされていることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のギヤシフト装置(10)。
  5. 補助エネルギーの欠如の際に変速機が手動でギヤシフト可能であることを特徴とする、請求の範囲第1項から第4項までのいずれか1項に記載のギヤシフト装置(10)。
JP51625697A 1995-10-24 1996-10-18 自動車用変速機におけるギヤシフト装置(空気圧ギヤシフトサーボ装置) Expired - Lifetime JP4212646B2 (ja)

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