JP3034418U - 履き物用脱臭・乾燥・防菌器具 - Google Patents

履き物用脱臭・乾燥・防菌器具

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JP3034418U
JP3034418U JP1996007737U JP773796U JP3034418U JP 3034418 U JP3034418 U JP 3034418U JP 1996007737 U JP1996007737 U JP 1996007737U JP 773796 U JP773796 U JP 773796U JP 3034418 U JP3034418 U JP 3034418U
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slippers
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公成 工藤
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Fuji Co Ltd
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Fuji Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリッパ9のような左,右1対の履き物を、
整頓して衛生的に設置、保管できる履き物用脱臭・乾燥
・防菌器具を提供する。 【解決手段】 箱体4に開閉可能に蓋体5を抗菌性の連
結した器具本体1内に袋収容部1aを形成し、脱臭剤お
よび乾燥剤を混合して封入した通気性袋2を、袋収容部
1aに交換可能に収容して、箱体4と蓋体5とに形成し
た網状部4fと網状部5cとに対向させ、左,右1対の
器具本体1の後端部を連結部材3の両端部に着脱可能に
それぞれ連結し、左,右器具本体1を左,右スリッパ9
の前端部に着脱可能に嵌め、左,右スリッパ9がばらば
らになるのを防止して所望の場所に設置、保管し、左,
右スリッパ9の前端部を、通気性袋2の脱臭剤によって
脱臭し、乾燥剤によって乾燥させ、器具本体の抗菌剤に
よってかびの発生、細菌の繁殖を抑制するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、スリッパ、短靴のような左,右1対の履き物を、整頓して衛生的 に設置または保管できる、履き物用脱臭・乾燥・防菌器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スリッパ、短靴、運動靴のような左,右1対の履き物をばらばらにならないよ うに保管または設置するには、物干し挟みで左,右履き物の対向する側面を挟ん だり、スリッパ立ての台上に突出した偶数本の支持棒にスリッパの前端部を上に して掛けたりしており、また、衛生的にするには、スリッパに消毒剤を噴霧した り、スリッパを日光に曝して乾燥したりしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、物干し挟みで左,右履き物の対向する側面を挟んだものや、スリッパ をスリッパ立ての支持棒に掛けたものは、整頓して保管また設置ができるだけで 、これらの状態では、消毒剤の噴霧や日光に曝す乾燥ができず、これらを同時に 行うことができないため、作業性がよくないという問題点があり、とくに、民宿 、旅館などで多数のスリッパなどの履き物を使用する場合には、これらの整頓と 衛生的な処理と、処理後の保管、設置が面倒であった。 この考案は、前述した問題点を解決して、スリッパ、短靴のような左,右1対 の履き物を容易に整頓して設置、保管でき、設置、保管中に前記履き物の脱臭、 乾燥、防菌ができて、衛生的に好ましい、履き物用脱臭・乾燥・防菌器具を提供 することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る履き物用脱臭・乾燥・防菌器具は、箱体に開閉可能に蓋 体を連結し、箱体および蓋体によって囲まれた内部に袋収容部を形成し、前記箱 体および蓋体に網状部を前記袋収容部に対向させてそれぞれ形成し、スリッパ、 短靴のような履き物の前端部に着脱可能に嵌まる形状にし、合成樹脂の成形品か らなる抗菌性を有する左,右器具本体と、脱臭剤および乾燥剤の混合物を封入し 、左,右器具本体の前記袋収容部に交換可能にそれぞれ収容する通気性袋と、左 ,右器具本体の後端部を1対または複数対取り出し可能に連結する連結部材とを 備えたものである。
【0005】 請求項2の考案は、請求項1に記載した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具におい て、左,右器具本体を、箱体および蓋体の前部を先細に幅が減じる平面形状に形 成し、箱体の平坦な底の外面に数個の支持突起を互いに等しい高さに突出させ、 箱体の後端部には連結部材に着脱可能に連結する突出部を形成し、蓋体の上面を 幅方向中央部が高い弧状に形成すると共に前部が前端に向かって低くなる形状と し、さらに箱体と蓋体との後部対向面を撓曲可能なヒンジ部で連結し、箱体およ び蓋体の後部のヒンジ部と反対側面に係合受け部および係合突起を係脱可能に形 成すると共に、箱体および蓋体の前棚部に前係合受け部および前係合突起を係脱 可能にした抗菌剤を練込んだ合成樹脂の一体成形品にしたものである。
【0006】 請求項3の考案は、請求項1または2に記載した履き物用脱臭・乾燥・防菌器 具において、前記抗菌性を有する左,右器具本体は、合成樹脂に抗菌剤を練込ん だ樹脂または合成樹脂成形品の外表面に抗菌塗料を塗布した一体成形品からなる ものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施形態につき、図を参照して説明する。 図1,図2に示すように、第1実施形態に係る履き物用脱臭・乾燥・防菌器具 は、ポリプロピレンなどの合成樹脂に例えば銀系無機抗菌剤を練込んだ樹脂の一 体成形品からなる抗菌性を有する左,右器具本体1と、これらの器具本体1の袋 収容部1aに交換可能にそれぞれ収容する通気性袋2と、塩化ビニルなどの合成 樹脂或いは前記抗菌性を練込んだ樹脂の一体成形品からなり左,右器具本体1の 後端部を取り外し可能に連結する連結部材3とによって構成してある。
【0008】 前記器具本体1は、箱体4と蓋体5との外周部全体にわたり、相対向する周縁 部4aと周縁部5aとをそれぞれ形成し、これらの後部の対向側面を撓曲可能な ヒンジ部6によって一体に連結し、前記後部のヒンジ部6と反対側面には、箱体 4に係合受け部7を、蓋体5に係合突起8をそれぞれ突出させると共に、箱体4 の前端部に前係合受け部7aを、蓋体5の前端部に前係合突起8aをそれぞれ形 成させ、係合受け部7に係合突起8を係脱可能に係合させと共に、前係合受け部 7aに前係合突起8aを係脱可能に係合させることで、器具本体1が箱体4の周 縁部4a上に蓋体5の周縁部5aを支持した閉状態を保つようにしてある。
【0009】 そして、器具本体1の閉状態では、これがスリッパ9の底部材9aと前部覆い 9bとによって囲まれた前端部9cに、後側から着脱可能に嵌まる形状にしてあ る。すなわち、箱体4および蓋体5の前部を先細に幅が減じる平面形状に形成し 、蓋体5の上面を幅方向中央が高い弧状に形成すると共に蓋体5の前部を前端に 向かって低くなる形状にしてある。なお、器具本体1の後端は、前後方向軸に対 し直交する形状にしてある。
【0010】 前記箱体4は、図3によくみられるように平坦な底4bの外面に3個など数個 の半球状の支持突起4cを適当な配置で互いに等しい高さに突出させ、底4bの 上面には周縁部4aに左,右端が連着する前,後仕切板4dを突出させ、仕切板 4dと周縁部4aとで囲んだ部分には網状部4fを平面円形などに形成してあり 、更に周縁部4a後端には上方に突出して後側に屈曲する係合片4gに半円状の 先端部4hを形成した突出部を設け、底4bの後部の幅方向中央にはかぎ孔状の 引っ掛け孔4pを形成してある。
【0011】 前記蓋体5は、円弧状の帯状後部5bを残して前部に網状部5cを形成し、網 状部5cの裏面と箱体4の底4bと仕切板4dと周縁部4aとで囲んだ袋収容部 1aの情報に位置する係合突片5dを蓋体5の網状体5cの裏面に突出させてあ る。
【0012】 前記通気性袋2は、和紙、布などからなり通気性がある扁平な袋体10内に、 粒状の活性炭からなる脱臭剤11、粒状のシリカゲルからなる乾燥剤12を、脱 臭剤11〔50%〕、乾燥剤12〔50%〕の比で均一に混合して封入したもの である。
【0013】 前記連結部材3は、ほぼ円弧状(またはU字状)に湾曲させた偏平な握り部1 4の中央部に孔14aを形成し、握り部14の両端面に互いに等しい長さの左, 右紐状部15の末端をそれぞれ固着し、左,右紐状部15の先端に左,右連結片 16をそれぞれ固着し、これらの連結片16には器具本体1の箱体4に設けた係 合片4gの先端部4hに係脱可能に係合する円弧状の前,後係合帯16aを前後 方向に離間させて配置し、前,後係合帯16aの両端を連結片16の表面に固着 してある。
【0014】 前述のように構成した第1実施形態の履き物用脱臭・乾燥・防菌器具は、器具 本体1の蓋体5を開いた状態で、袋収容部1a内に脱臭剤11、乾燥剤12を袋 体10に入れた通気性袋2を収容し、器具本体1のヒンジ部6を撓曲させて蓋体 5を箱体4上に重ね、蓋体5に設けた係合突起8,前係合突起8aを箱体4に設 けた係合受け部7,前係合受け部7aにそれぞれ係合させることで、蓋体5を箱 体4に保持させて器具本体1を閉じた状態にする。 この状態では、器具本体1の袋収容部1aに入れた通気性袋2は、蓋体5の裏 面に突出した係合突片5dにより箱体4の底4bに押し付けられて変位しにくく 、また箱体4の網状部4fおよび蓋体5の網状体5cにそれぞれ対向している。
【0015】 前記のように通気性袋2を収容した器具本体1を多数個用意し、連結部材3の 左,右連結片16の一方と1個の器具本体1とをそれぞれの手に持ち、器具本体 1の箱体4後側に突出した係合片4gの半円状の先端部4hを連結片16と前係 合帯16aとの間に形成した孔16bに斜め方向から貫通させた後、係合片4g と連結片16との前後方向軸線を一致させることで、係合片4gの先端部4h後 端を前係合帯16aの後縁に支持させ、左,右連結片16の一方に1個の器具本 体1を連結し、同様に左,右連結片16の他方にも1個の器具本体1を連結する 。
【0016】 前述したように、連結部材3の両端部に連結した左,右連結片16に左,右器 具本体1をそれぞれ連結した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具を多数個用意し、こ れらの器具の左,右器具本体1に、スリッパ9の底部材9aと前部覆い9bとに よって囲まれた前端部を後側から着脱可能にそれぞれ嵌め、民宿、旅館の玄関に 連なる上がり口の床や上下多数の横方向に長い棚に設置し、または保管しておく 。
【0017】 この状態では、連結部材3の握り部14およびその両端面に連なる左,右紐部 15の長さを適切にしておくことで、左,右器具本体1にスリッパ9の前端部が 嵌まっているため、左,右1対のスリッパ9が何らかの力を受けてもばらばらに なるのを防止できる。 また、1対のスリッパ9の前端部9cに付着したりしみ込んだりした汁などの 臭気、水分を、設置,保管中に、左,右器具本体1内の通気性袋2の袋体10に 封入した脱臭剤11、乾燥剤12に吸収して、脱臭、乾燥させると共に、器具本 体1の成形時に樹脂内に練込んである防菌剤によって、1対のスリッパ9の前端 部9c、とくにその内面にかびが発生したり、細菌が繁殖したりするのを抑制で きる。
【0018】 そして、左,右器具本体1の箱体4、蓋体5には、通気性袋2と対向する網状 部4f、網状部5cが形成してあり、通気性がよいので、スリッパ9の前端部9 cの前記脱臭、乾燥が良好にでき、スリッパ9の前端部9cの衛生的に好ましい 状態に保つことができる。 なお、スリッパ9の前端部9cよりも後側の底部材9cは、底面を除き開放さ れ、臭気の発散、水分の蒸発がしやすいので、脱臭剤および乾燥剤用いる必要が ない。
【0019】 前述のように設置、保管していたスリッパ9を使用するには、履き物用脱臭・ 乾燥・防菌器具の左,右器具本体1からこれらに前端部9cが嵌めてあるスリッ パ9を抜き出し、抜き出したスリッパ9に使用者が屋外で履いていた履き物を脱 いで履き替え、スリッパ9を屋内で使用する。この際、脱いだ履き物が図示しな い短靴である場合には、短靴の前端部を前記器具の左,右器具本体1に嵌めて、 連結部材3と共に下駄箱の棚に設置したり、適所に保管したりしておく。
【0020】 前記のように設置したり保管したりした短靴に、左,右器具本体1内に通気性 袋2がそれぞれ収容してあるので、前述したスリッパ9の場合とほぼ同様に、前 端部を脱臭、乾燥させると共に、かびの発生、細菌の繁殖を防止できる。 また、短靴の底部材が水濡れしている場合でも、左,右器具本体1の箱体4の 下面に突出した数個の支持突起4cが底部材に支持され、底部材と箱体4の平坦 な底4bとの間に隙間ができ、通気性が良好であると共に、左,右器具本体1内 の通気性袋2が濡れないことで、通気性袋2内の脱臭剤11および乾燥剤12が 過剰に吸水して、これらの機能を早期に失うことがない。
【0021】 さらに、屋内で使用していたスリッパ9は、前記器具の左,右器具本体1から 外した短靴に履き替え、左,右器具本体1に前端部9aを嵌めて、下駄箱の棚や 上がり口の床に設置し、または保管しておき、適時に前述した使用を繰り返す。 そして、左,右器具本体1内に収容した通気性袋2は、6ケ月程度経過すると 、脱臭剤11,乾燥剤12のうちの少なくとも1種類が劣化する。この場合には 、左,右器具本体1からスリッパ1を取り外した状態で、連結部材3から左,右 器具本体1を取り外し、左,右器具本体1の箱体4に設けた係合受け部7,前係 合受け部7aと蓋体5に設けた係合突起8,前係合突起8aとの係合を解除して 蓋体5を開き、袋本体10内の脱臭剤11などが劣化した通気性袋2を新しい通 気性袋と交換して、蓋体5を箱体4に重ねて器具本体1を閉じ、係合受け部7, 前係合受け部7aに係合突起8,前係合突起8aを係合させ、2個の器具本体1 を連結部材3に連結することで、繰り返し多数回使用できる。 なお、前述した 通気性袋2の交換は、多数の器具本体1を連結部材3から外し、外した器具本体 1を1箇所に集めて通気性袋2を新しいものと交換し、これらを連結部材3に連 結すると作業性がよい。
【0022】 また、左,右器具本体1を連結部材3から外した状態で、これらを工場などか ら使用する場所に輸送し、この場所で器具本体を連結部材に連結すると、取り扱 いやすい。 さらに、器具本体1の蓋体4に設けた帯状後部5bには、民宿、旅館の名称を 印刷した紙を貼るなどしてもよい。 また、連結部材3の握り部14にベルベット式ファスナを貼り付け、これらを 棒状部材に所定間隔で貼り付けたベルベット式ファスナに係合させることで、複 数対の器具本体1を連結部材3を介して前記棒状部材に着脱可能に連結し、複数 対の器具本体1を同時に移動させることもできる。 そして、連結部材3の連結片16に設けた前係合部16aが破損した場合には 、連結片16の後係合部16bに、器具本体1の箱体4後側に突出した係合片4 gの半円状の先端部4hを係脱可能に係合させるようにすることで、連結部材3 を長期間使用できる。
【0023】 図5〜図8に示すように、第2実施形態に係る履き物用脱臭・乾燥・防菌器具 は、第1実施形態のものと近似した左,右器具本体1と、第1実施形態のものと 同じ通気性袋2と、第1実施形態のものとは異なる連結部材21とによって構成 してある。
【0024】 第2実施形態の左,右器具本体1は、箱体4の底4bの中央部上方に突出する 平面正方形状の枠体4iを形成し、枠体4iに内接する円形の網状部4fを前記 底4bに設け、箱体4の底4bと枠体4iと蓋体5とによって囲まれた袋収容部 1bを形成し、さらに、箱体4の後壁の左右(幅)方向中央部に突出部4kを形 成し、突出部4kが相対向する左,右L状板4rと上板4mとを有し、これらと 前記後壁とによって囲まれ、下面と後面が開口する空間部4nを設けた以外は、 第1実施形態の左,右器具本体と実質的に同構成である。したがって、第2実施 形態の左,右器具本体1の第1実施形態の器具本体と同構成の部分は、第5図〜 第8図に第1図,第2図と同符号をつけて説明を省略する。
【0025】 第2実施形態の連結部材21は、硬質合成樹脂からなり、丸棒状の左,右支持 杆21aの前端部に前記突出部4kの空間部4nに嵌合して左,右器具本体1を 着脱可能に保持する連結片22を一体に設け、左,右支持杆21aの後端部から 同方向に直角に屈曲する左,右接続杆21bを突出させ、左,右接続杆21bの 突出端部間を、これらの接続杆21bと直角に握り部を兼ねた連結杆21cによ って一体に連結させたものである。
【0026】 前述のように構成した第2実施形態に係る履き物用脱臭・乾燥・防菌器具は、 図7,図8に示すように、連結部材21の左,右支持杆21aを水平にして、こ れらの前端部に設けた連結片22を左,右器具本体1の後壁から突出させた突出 部4kの空間部4nに圧入嵌合させる。
【0027】 次に、左,右器具本体1に、スリッパ9の前端部9cをそれぞれ嵌めて、下駄 箱の棚や上がり口の床に水平に設置し、または保管しておくことで、前述した第 1実施形態のものと同様にスリッパ9の前端部および短靴の脱臭、乾燥、かびの 発生、細菌の繁殖防止ができ、設置、保管およびスリッパ9の整頓ができる。
【0028】 そして、連結部材21は、全体がほぼ剛体であるため、連結部材21の連結杆 21cを握り部として、連結部材21、左,右器具本体1、あるいはこれらとス リッパ9または短靴とを容易に移動させることができる。 また、図8に示すように、連結部材21の左,右接続杆21bと連結杆21c とを下駄箱の棚や上がり口の床に設置し、左,右支持杆21bを垂直にすること で、スリッパ9や短靴の前端部を左,右器具本体1に掛けて保持することもでき る。 なお、第2実施形態の履き物用脱臭・乾燥・防菌器具は、通気性袋の交換操作 なども第1実施形態のものと同様にできる。
【0029】 この考案において、履き物は短靴に限られることなく、運動靴など前端部を左 ,右器具本体に嵌めることができ、前端部より後側の部分の上面または上面と外 周側が開放したものであれば使用可能である。 また、上記第1,第2実施形態における抗菌性を有する左右一対の器具本体を 、成形時に合成樹脂に抗菌剤を練込んだものによって形成したものを説明したが ,これに限定されることなく、合成樹脂の成形品の外表面に抗菌塗料を塗布して もよいことは勿論である。
【0030】 この考案において、連結部材は、第1,第2実施形態のものに限られることな く、左,右器具本体の複数対を連結部材に着脱可能に連結することができ、連結 部材の材質、構成も、実用新案登録請求の範囲内で適宜変更できる。
【0031】 この考案に係る履き物用脱臭・乾燥・防菌器具は、民宿、旅館に限られること なく、病院、集会所或いは一般家庭でも使用することができ、屋内(上)履き、 屋外(下)履き用の両方を、互いに異なった運動靴にして、学校や幼稚園で使用 することもできる。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案に係る履き物用脱臭・乾燥・防菌器具は 抗菌性を有する左右一対の器具本体からなり、箱体に開閉可能に蓋体を連結し、 箱体および蓋体によって囲まれた内部に袋収容部を形成し、脱臭剤および乾燥剤 の混合物を封入した通気性袋を交換可能に収容し、前記箱体および蓋体の前記通 気性袋と対向する網状部を形成した左,右器具本体を、スリッパ、短靴のような 履き物の前端部に着脱可能に嵌まる外形とし、前記器具本体の左,右1対または 複数対を連結部材に着脱可能に連結したので、次の効果がある。
【0033】 すなわち、スリッパ、短靴のような履き物の前端部を嵌めた左,右器具本体の 後端部が連結部材に連結してあることで、1対または複数対になっている各対の 前記履き物がばらばらになるのを防止して、下駄箱内など所要の場所に整頓して 設置、または保管できる。 また、設置または保管状態では、スリッパ、短靴のような履き物の前端部に付 着したりしみ込んだりした汗などの臭気や水分を、左,右器具本体の袋収容部内 の通気性袋に封入した脱臭剤や乾燥剤に吸収して、前記履き物の前端部を脱臭、 乾燥させると共に、器具本体を抗菌性をもたせて成形したので、前記履き物の前 端部にかびが発生したり、細菌が繁殖したりするのを抑制できて衛生的である。
【0034】 さらに、通気性袋に封入した脱臭剤および乾燥剤が前述した使用によって劣化 した場合には、器具本体を連結部材から取り外し、適所で器具本体の蓋体を開い て袋収容部内の通気性袋を新しいものと交換し、前記蓋体を閉じ、器具本体を連 結部材に連結することで、長期間にわたって使用できる。しかも、器具本体を連 結部材から取り外した状態で、これらを輸送し、使用する場合で器具本体を連結 部材に連結することで、取り扱いやすい。
【0035】 請求項2の考案は、請求項1に記載した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具におい て、左,右器具本体を、箱体および蓋体の前部を先細に幅が減じる平面形状に形 成し、箱体の後端部には、連結部材に着脱可能に連結する突出部を形成し、蓋体 の上面を幅方向中央部が高い弧状に形成すると共に前部が前端に向かって低くな る形状とし、さらに箱体と蓋体との後部対向面を撓曲可能なヒンジ部で連結し、 箱体および蓋体の後部のヒンジ部と反対側面に係合受け部および係合突起を係脱 可能に形成すると共に、箱体および蓋体の前棚部に前係合受け部および前係合突 起を係脱可能にした合成樹脂の一体成形品あるいは成形品の外表面に抗菌塗料を 塗布したことで器具に抗菌性を保持させたので、器具本体の取り扱いが容易にで き、これらの量産に適する。
【0036】 そして、前記箱体の平坦な底の外面に数個の支持突起を互いに等しい高さに突 出させたので、器具本体を前記履き物の前端部に嵌めた状態で履き物の底部材と 箱体の底との間に隙間ができ、通気性が良好であると共に、履き物の底部が水漏 れしていても、器具本体内の通気性袋やこれらに封入した脱臭剤および乾燥剤が 過剰に吸水してこれらの機能を早期に失うことがない。
【提出日】平成8年9月11日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、物干し挟みで左,右履き物の対向する側面を挟んだものや、スリッパ をスリッパ立ての支持棒に掛けたものは、整頓して保管また設置ができるだけ で、これらの状態では、消毒剤の噴霧や日光に曝す乾燥ができず、これらを同時 に行うことができないため、作業性がよくないという問題点があり、とくに、民 宿、旅館などで多数のスリッパなどの履き物を使用する場合には、これらの整頓 と衛生的な処理と、処理後の保管、設置が面倒であった。 この考案は、前述した問題点を解決して、スリッパ、短靴のような左,右1対 の履き物を容易に整頓して設置、保管でき、設置、保管中に前記履き物の脱臭、 乾燥、防菌ができて、衛生的に好ましい、履き物用脱臭・乾燥・防菌器具を提供 することを目的としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 請求項2の考案は、請求項1に記載した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具におい て、左,右器具本体を、箱体および蓋体の前部を先細に幅が減じる平面形状に形 成し、箱体の平坦な底の外面に数個の支持突起を互いに等しい高さに突出させ、 箱体の後端部には連結部材に着脱可能に連結する突出部を形成し、蓋体の上面を 幅方向中央部が高い弧状に形成すると共に前部が前端に向かって低くなる形状と し、さらに箱体と蓋体との後部対向面を撓曲可能なヒンジ部で連結し、箱体およ び蓋体の後部のヒンジ部と反対側面に係合受け部および係合突起を係脱可能に形 成すると共に、箱体および蓋体の前部に前係合受け部および前係合突起を係脱 可能にした抗菌剤を練込んだ合成樹脂の一体成形品にしたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施形態につき、図を参照して説明する。 図1,図2に示すように、第1実施形態に係る履き物用脱臭・乾燥・防菌器具 は、ポリプロピレンなどの合成樹脂に例えば銀系無機抗菌剤を練込んだ樹脂の一 体成形品からなる抗菌性を有する左,右器具本体1と、これらの器具本体1の袋 収容部1aに交換可能にそれぞれ収容する通気性袋2と、塩化ビニルなどの合成 樹脂或いは前記抗菌を練込んだ樹脂の一体成形品からなり左,右器具本体1の 後端部を取り外し可能に連結する連結部材3とによって構成してある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 前記器具本体1は、箱体4と蓋体5との外周部全体にわたり、相対向する周縁 部4aと周縁部5aとをそれぞれ形成し、これらの後部の対向側面を撓曲可能な ヒンジ部6によって一体に連結し、前記後部のヒンジ部6と反対側面には、箱体 4に係合受け部7を、蓋体5に係合突起8をそれぞれ突出させると共に、箱体4 の前端部に前係合受け部7aを、蓋体5の前端部に前係合突起8aをそれぞれ形 成させ、係合受け部7に係合突起8を係脱可能に係合させと共に、前係合受け 部7aに前係合突起8aを係脱可能に係合させることで、器具本体1が箱体4の 周縁部4a上に蓋体5の周縁部5aを支持した閉状態を保つようにしてある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 前記蓋体5は、円弧状の帯状後部5bを残して前部に網状部5cを形成し、網 状部5cの裏面と箱体4の底4bと仕切板4dと周縁部4aとで囲んだ袋収容部 1aの上方に位置する係合突片5dを蓋体5の網状体5cの裏面に突出させてあ る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 この状態では、連結部材3の握り部14およびその両端面に連なる左,右紐部 15の長さを適切にしておくことで、左,右器具本体1にスリッパ9の前端部が 嵌まっているため、左,右1対のスリッパ9が何らかの力を受けてもばらばらに なるのを防止できる。 また、1対のスリッパ9の前端部9cに付着したりしみ込んだりしたなどの 臭気、水分を、設置,保管中に、左,右器具本体1内の通気性袋2の袋体10に 封入した脱臭剤11、乾燥剤12に吸収して、脱臭、乾燥させると共に、器具本 体1の成形時に樹脂内に練込んである防菌剤によって、1対のスリッパ9の前端 部9c、とくにその内面にかびが発生したり、細菌が繁殖したりするのを抑制で きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施形態に係る履き物用脱臭・
乾燥・防菌器具を示した分解および組立状態の斜視図。
【図2】図1に示した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具の
左右一対の器具本体を開いた状態の平面図。
【図3】図2の正面図。
【図4】図1に示した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具の
通気性袋の一部切り欠き拡大説明図。
【図5】この考案の第2実施形態に係る履き物用脱臭・
乾燥・防菌器具の左右一対の器具本体を開いた状態の平
面図。
【図6】図5に示した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具の
組立てた状態の中央縦断面図。
【図7】図5に示した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具の
使用状態の説明図。
【図8】図5に示した履き物用脱臭・乾燥・防菌器具の
他の使用状態の説明図。
【符号の説明】
1 器具本体 1a 袋収容部 2 通気性袋 3 連結部材 4 箱体 4b 底 4c 支持突起 4f 網状部 4e 突出部 5 蓋体 5b 帯状後部 5c 網状部 6 ヒンジ部 7 係合受け部 8 係合受け部 9 スリッパ 9a 底部材 9b 前部覆い 10 袋体 11 脱臭剤 12 乾燥剤 14 握り部 15 紐状部 16 連結片 21 連結部材 22 連結片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体に開閉可能に蓋体を連結し、箱体お
    よび蓋体によって囲まれた内部に袋収容部を形成し、前
    記箱体および蓋体に網状部を前記袋収容部に対向させて
    それぞれ形成し、スリッパ、短靴のような履き物の前端
    部に着脱可能に嵌まる形状にした合成樹脂の成形品から
    なる抗菌性を有する左,右器具本体と、 脱臭剤および乾燥剤の混合物を封入し、左,右器具本体
    の前記袋収容部に交換可能にそれぞれ収容する通気性袋
    と、 左,右器具本体の後端部を1対または複数対取り出し可
    能に連結する連結部材とを備えたことを特徴とする履き
    物用脱臭・乾燥・防菌器具。
  2. 【請求項2】 左,右器具本体を、箱体および蓋体の前
    部を先細に幅が減じる平面形状に形成し、箱体の平坦な
    底の外面に数個の支持突起を互いに等しい高さに突出さ
    せ、箱体の後端部には連結部材に着脱可能に連結する突
    出部を形成し、蓋体の上面を幅方向中央部が高い弧状に
    形成すると共に前部が前端に向かって低くなる形状と
    し、さらに箱体と蓋体との後部対向面を撓曲可能なヒン
    ジ部で連結し、箱体および蓋体の後部のヒンジ部と反対
    側面に係合受け部および係合突起を係脱可能に形成する
    と共に、箱体および蓋体の前棚部に前係合受け部および
    前係合突起を係脱可能に形成した抗菌性を有する合成樹
    脂の一体成形品にしたことを特徴とする請求項1に記載
    の履き物用脱臭・乾燥・防菌器具。
  3. 【請求項3】 前記抗菌性を有する左,右器具本体は、
    合成樹脂に抗菌剤を練込んだ樹脂または合成樹脂成形品
    の外表面に抗菌塗料を塗布した一体成形品であることを
    特徴とする請求項1または2記載の履き物用脱臭・乾燥
    ・防菌器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013075001A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Yoshino Kogyosho Co Ltd 靴用クリップ
JP2013075006A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Yoshino Kogyosho Co Ltd 靴用クリップ

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JP2013075001A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Yoshino Kogyosho Co Ltd 靴用クリップ
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