JP3034377U - 亀形ボール遊び具 - Google Patents

亀形ボール遊び具

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JP3034377U JP1996005078U JP507896U JP3034377U JP 3034377 U JP3034377 U JP 3034377U JP 1996005078 U JP1996005078 U JP 1996005078U JP 507896 U JP507896 U JP 507896U JP 3034377 U JP3034377 U JP 3034377U
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恵吾 森山
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株式会社公文教育研究会
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ボールを旋回させる遊び具として、その本体
内のボールの運動だけでなく、その本体自体の運動を伴
わせることにより、さらに幼児のボール遊びへの関心を
高めるようにした亀形ボール遊び具を提供する。 【解決手段】 頭部3,4、甲羅部分1の胴体、尾部8
を有して、全体を亀形に形成した本体2を有するととも
に、胴体2の下方部分に設けられて自由に回転する車輪
21、および自動走行を可能にするために駆動装置によ
って駆動される車輪54を有してなる亀形ボール遊び具
である。この遊び具は、ボール挿入孔49、ボール34
を導く案内路10、胴体内部の底部に配置されたすり鉢
状部9、本体2の尾部8にボール34を導く排出路5
5、およびボール34の通過によって作動する始動スイ
ッチ47と、開口を通過したボールによって作動される
停止スイッチ46とを有し、これらのスイッチの作動に
よって駆動装置を制御するための制御装置を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、幼児、例えば、ほぼ2.5才以上の幼児を対象にして興味を引く運 動するボールを用いた幼児用の遊び具に係り、特に、移動する動物の形をした胴 体の内部でボールが運動するようにし亀形ボール遊び具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、幼児のための遊び具としては、本考案の考案者も提供し販売されてきて いるが、螺旋状のなだらかなスロープ上でボールを転動させてその移動を楽しむ 遊び具が提案されている。
【0003】 このようなボール遊び具は、内部を見ることができるように、透明の外壁を有 する筒状の容器の内部に螺旋状のスロープを設けて、容器の頂部から投入された ボールがスロープを転動して落下していくものである。
【0004】 そして、ただ単にボールが落下するだけでなく、幼児の関心を引くように、ス ロープを落下したボールが鈴等に当たることによって音を出させ、ボールの落下 と音を出すことの組合せにより、関心の持続性を向上させている。
【0005】 また、ボールがスロープ上を落下されて、音を出すだけでなく、ボールにさら に動きを与えるために、複数個のボールの蓄積により支持体を揺動させて、それ らのボールの自重によりボールを排出するという、ししおどしを設けることによ って幼児にまた違った関心を高めさせて遊び具としての持続性を向上させようと するものが提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記のような幼児用の遊び具は、ボールの投入、ボールの螺旋状スロープの落 下、ボールによる音の発生により、幼児の手作業を伴い、ボールの転動による落 下によって最後に音を発するというボールの一連の運動が幼児の関心を高めるの は間違いないが、ボールはただ固定された遊び具内を決まった移動するだけで、 一か所で同じ作業の連続となり、ボールの運動が面白くてもある時間がたてば飽 きられてしまうことになる。
【0007】 さらに、ボールの運動を面白くした、音だけでなく、連続したボールの運動に よるさらに作動を伴うようにするために、最後にししおどしを設けた遊び具にお いては、いずれもある場所に固定して置いて、ボールの投入をするものであり、 幼児をその遊び具の置かれた場所に留まらせることになるので、遊び具の内部に 複雑なボールの運動を与えても、どうしても単調感を与えてしまい飽きられてし まうことになる。
【0008】 本考案は、これらの問題点を解消するためになされたものであり、ボールを用 いた遊び具に、その本体内のボールの運動だけでなく、その本体自体の運動を伴 うことにより、さらに幼児のボール遊びへの関心を高めるようにした亀形ボール 遊び具を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の亀形ボール遊び具は、頭部、甲羅部分の 胴体、尾部を有して、全体を亀形に形成した本体を有するとともに、胴体の下方 部分に設けられて自由に回転する車輪、および自動走行を可能にするために駆動 装置によって駆動される車輪を有してなる亀形ボール遊び具において、亀形の本 体の頭部に開口したボール挿入孔、このボール挿入孔に接続されて胴体の内壁近 傍にボールを導く案内路、この案内路の端部から所定の間隔を置いて、胴体内部 の底部に、中央にボールの通過を可能にした開口を有して配置されたすり鉢状部 、このすり鉢状部の開口に連通して前記本体の尾部に前記ボールを導く排出路、 およびボールの通過によって作動するようにボール挿入孔に近接して設けられた 始動スイッチと、開口を通過したボールによって作動されるように排出路に設け られた停止スイッチとを有し、これらのスイッチの作動によって駆動装置を制御 するための制御装置、を備えていることを特徴とする。
【0010】 また、この亀形ボール遊び具においては、制御装置は連続挿入された複数のボ ールのうち最後のボールが中央開口を通過するまでの間駆動装置を連続して作動 させることを特徴とする。
【0011】 そして、このような駆動装置によって作動される車輪を接地状態を解除すると ともに、駆動装置を不作動にする操作部を備えていることを特徴とする。
【0012】 この亀形ボール遊び具においては、甲羅部分に相当する胴体が上方部分を透明 のドーム状カバーによって覆われていることを特徴とする。
【0013】
【作用】
以上のような亀形ボール遊び具は、頭部、甲羅部分の胴体、尾部を有して、全 体を亀形に形成した本体を有するとともに、前記胴体の下方部分に設けられて自 由に回転する車輪、および自動走行を可能にするために駆動装置によって駆動さ れる車輪を有しているので、そのままで手で押して走らせることもでき、また駆 動装置のモータによる自動走行をさせることもできる。
【0014】 この遊び具においては、亀形の本体の頭部に開口したボール挿入孔、このボー ル挿入孔に接続されて胴体の内壁近傍にボールを導く案内路、この案内路の端部 から所定の間隔を置いて、胴体内部の底部に、中央にボールの通過を可能にした 開口を有して配置されたすり鉢状部、このすり鉢状部の開口を連通して本体の尾 部に前記ボールを導く排出路を有しているので、ボール挿入孔に挿入されたボー ルは、案内路に導かれて、樋状の先端部から胴体の内壁部近傍に至り、その先端 部からすり鉢状部に落下し、このすり鉢部の傾斜面に沿って円形を描くように螺 旋状に転動して中央の開口に向けて移動し、開口を通過して排出路に落下して、 排出路に導かれて本体の尾部に至り、外に取り出すことができる。このように、 遊び具の本体を移動させないで、そのままの状態でボールがすり鉢状部を幼児が 関心を集中できる程度の時間をかけて旋回しながら落下していくが、本体自体を 自由に移動させながらも楽しむことができる。
【0015】 そして、ボールの通過によって作動するようにボール挿入孔に近接して設けら れた始動スイッチと、開口を通過したボールによって作動されるように排出路に 設けられた停止スイッチとを有し、これらのスイッチの作動によって駆動装置を 制御するための制御装置、を備えているので、ボールがボール挿入孔に挿入され ると、挿入孔に近接して設けられた始動スイッチがボールの移動によってオン状 態に作動され、駆動装置によって遊び具全体の移動を開始する。そして、移動す る本体内では、案内路を経てすり鉢状部を旋回移動したボールがその中央の開口 を通って、排出路に落下すると、ボールによって停止スイッチがオン状態に作動 され、車輪の駆動装置がオフ状態になるように作動される。これにより、亀形ボ ール遊び具は、ボールの胴体内部の旋回移動の終了とともに、本体自体の移動を 停止し、幼児への次の遊びへと持続させることができる。
【0016】 さらに上記のような制御装置においては、連続挿入された複数のボールのうち 最後のボールが中央開口を通過するまでの間駆動装置を連続して作動させること ができるので、ボール挿入孔にボールが連続して挿入されると、すり鉢状部を移 動してきたボールはその度に停止スイッチも作動するが、最後のボールが停止ス イッチを作動して初めて車輪駆動装置を停止させるように、始動・停止スイッチ の連続した作動に応じた駆動装置の制御を行うことができる。
【0017】 また、このような駆動装置によって作動される車輪を接地状態を解除するとと もに、駆動装置を不作動にする操作部を備えているので、本体を固定した状態だ けでなく、移動させながらボールの旋回落下を楽しむことができる。
【0018】
【実施例】
本考案の一実施例である亀形ボール遊び具を、図1から図7を参照して説明す る。 図1から図3は、その外観を示し、図4から図6はその内部構造を示すもので あり、そして、図7は本体を移動させる駆動装置のための制御装置の作動を説明 するための構成図である。
【0019】 全体の外形をほぼ亀形にした亀形ボール遊び具は、甲羅部分をなすドーム状の 透明カバー1、この透明カバー1によって覆われる本体2、この本体2と一体の 半体を組み合せた頭部3,4によって形成される樹脂製の胴体を有する。この胴 体には、ネクタイ18がネクタイポルダー19を介してねじによって取り付けら れ、また、本体2の後部には透明のカバー1の補助支持部66が装飾体として取 り付けられている。この胴体の下方部分をなすシャーシ5の後端部には、着脱自 在に設けられたボール34を受けることができる尾部8を有している。この尾部 8は、シャーシ5のスライド式取り付け部81に着脱自在に取り付けられている 。このような胴体の本体2の底部のシャーシ5には、前輪21および後輪65が 支持され、前後自由に押し引きにより胴体自体を移動させることができる。シャ ーシ5は、ねじ41等によって本体2と一体にされている。さらに、前輪21に 隣接して、シャーシ5の前方底部には、駆動車輪54を備えた駆動装置が設けら れている。この駆動車輪54は、前輪21の接地状態の位置よりもわずか上方に 位置するように設けられている。そして、前輪21は、後述するように操作部を なすクランクレバー6の押し込み操作により駆動装置の駆動車輪54の接地面よ り上方に位置するように持ち上げることができるものである。
【0020】 そして、頭部3,4には帽子12が、ボルト20によって透明カバー1が固定 されるとともに、本体2後方の補助支持部66によって保持されて、一体にその 上部に設けられていて、透明カバー1は必要に応じて取り外すことができる。ま た、ボール34が垂直上方から挿入することができるように、帽子12、頭部3 ,4を貫通する挿入孔49が形成されるとともに、この挿入孔49に連通してボ ール34を本体2内に導く桶状の案内路10が設けられている。本体2およびシ ャーシ5の内部には、すり鉢状部9が設けられ、すり鉢状部9の最上端近傍にボ ール34が落下されるように案内路10の先端が位置されている。また、すり鉢 状部9の中央にはボール34の通過が可能な開口50が設けられるとともに、こ の開口50からのボールを受けて連通するように、シャーシ5を経て本体2の後 端部に設けられた尾部8につながる排出路55が設けられている。また、このよ うな遊び具とは別体に、円形のボールホルダー11が設けられていて、このボー ルホルダー11は、底部から突出する支柱部分がボール34の挿入孔49に挿入 できるように形成され、上方の皿部分には少なくとも3個のボール34を保持す る凹部が設けられていて、使用するときには挿入孔49から取り外され、使用し ないときには図4に示すように挿入孔49に取り付けられている。以上のような 胴体部分、シャーシ5、前輪21、後輪65、ボール34等は樹脂製にして形成 することができるものである。
【0021】 また、上記ボール挿入孔49に近接した案内路10には、への字形の作動片を 有する始動スイッチ47が設けられ、ボール34の通過により突出片を押し下げ てスイッチを作動し、カウントアップ用の信号を後述の制御装置に送って駆動装 置を作動させることができる。さらに、すり鉢状部9の中央開口50の近傍には 、停止スイッチ46が設けられ、始動スイッチ47とほぼ同じ構成を有し、ボー ル34の通過による突出片の押し下げによるスイッチ作動によるカウントダウン 用の信号を制御装置に送って駆動装置を非作動にすることができる。
【0022】 このような駆動装置は、図4に示すように、シャーシ5の前方部に位置して、 シャーシ5にねじ42により取り付けらると共に、モーター45を保持するため のモーター保持部27、上側駆動ギヤ列ケース23、下側ギヤ列ケース24、被 駆動ギヤケース25、駆動車輪ケース26等に、内蔵されてなるものである。そ して、ねじ44により一体にされた上側および下側駆動ギヤ列ケース23,24 には、モーター保持部27が取り付けられていて、モーター45の回転軸に取り 付けられた駆動ギヤ28、この駆動ギヤ28に噛み合いギヤシャフト36に支持 されて一体のピニオンギヤを有する中間ギヤ29、この中間ギヤ29のピニオン ギヤに噛み合うギヤシャフト37に支持された被駆動ギヤ30がそれぞれその内 部にモーター45の回転を伝えるように配置されている。被駆動ギヤ30のギヤ シャフト37は、図5および図6にも示されるように、シャーシ5の下方に延長 されて、被駆動ギヤケース25の内部に達し、被駆動ギヤケース25を軸回りに 回転自在に支持するように設けられ、その内部においてシャフト端部に被駆動ピ ニオンギヤ31が取り付けられている。
【0023】 この被駆動ギヤケース25には、さらに円形の駆動車輪ケース26がねじによ って取り付けられ、この駆動車輪ケース26は、シャーシ5の底部にギヤシャフ ト37を中心にリブ60によって形成される円形状の開口にギヤシャフト37回 りを回動自在に設けられている。また、駆動シャフト33には、被駆動ピニオン ギヤ31に噛み合うシャフト駆動ギヤ32が取り付けられている。そして、被駆 動ギヤケース25には、2つの駆動車輪54を両端に取り付けた車軸33が支持 されていて、駆動車輪54の車輪部分が駆動車輪ケース26から下方に露出する ように設けられている。
【0024】 さらに、シャーシ5には、前輪21と後輪65とが設けられているが、後輪6 5は、図5に示すように本体2をねじ固定することができる後輪保持部13,1 4から水平に突出する後輪シャフト40に回転可能に取り付けられている。また 、前輪21は、前輪シャフト39の両端に前輪シャフトキャツプ22によって取 り付けられていて、前輪シャフト39はシヤーシ5の側板に空けられた上下方向 の長溝に通されて設けられている。また、前輪シャフト39は、図4および図5 に示すように、クランクレバー6を2点鎖線位置まで引き出すことにより前輪2 1を図4の下方の2点鎖線の位置に移動させることができる。そのために、クラ ンクレバー6は、モーターホルダー27部分を除いて、シャーシ5に対してねじ により長溝にそれに沿って移動可能に保持された両側の後方部分61、これらの 後方部分61から折り曲げられて垂下する側板部62、シャーシ5に支持された 平板部を有すると共に、この平板部から折り曲げられた折曲げ端部64が常時本 体2の外に位置するように設けられている。そして、側板部62には、前輪シャ フト39を通す図4の状態で右上がりの傾斜細穴63が形成されていて、前輪シ ャフト39はクランクレバー6の引き出しにより、傾斜細穴63の下方に移動さ れることになり、前輪21は図4の下方の2点鎖線位置に移動して、駆動車輪5 4の接地位置より下方に接地位置を取ることになり、駆動車輪54による走行を 不可能にする。
【0025】 駆動装置により前輪21を駆動するために、モーター45を作動させるバッテ リを収納するためにシヤーシ5における排出路55の両側に、バッテリ+接点5 1およびバッテリ−接点52を備えたバッテリケース53が設けられている。バ ッテリケース53は、シャーシ5の底面に向かって開放していて、バッテリカバ ー7がそれぞれ着脱自在に取り付けられ、バッテリの出し入れを行うことができ る。これらの接点51,52は、シャーシ5の左側側部に設けられたスライド式 のメインスイッチ15、頭部3,4の内部で案内路10のボール走行面にへの字 形をした作動片の一部が突出して、本体2に取り付けられたスイッチカバー16 に収納されて始動スイッチ47、すり鉢状部9の中央開口50と排出路55との 連結部に始動スイッチ47と同様な構成で、への字形の作動片の一部を連結部に 突出してスイッチホルダー17により固定された停止スイッチ46、そして、制 御装置が図示しないリード線によって接続されて設けられている。制御装置は、 メインスイッチ15と一体のプリントプレート48とともに構成されていて、図 7の構成を有するものである。
【0026】 即ち、制御装置は、カウントアップ(+N)とカウントダウン(−N)を行う 部分を有しかつ加算によるカウント数NがN>0のとき作動信号を出力し、N≦ 0のとき出力しないようにしたカウンターIC70、このカウンターIC71の データをメインスイッチ15のオン操作によって初期値(N=0)に戻すリセッ トパルス発生器からなるパワーリセット式のリセット回路71、停止スイッチ4 6の作動によって出された信号を−カウントのためにカウンターIC70によっ て判読できるように波形を整えるための波形整形回路72、始動スイッチ47の 作動によって出された信号+カウントのためにカウンターIC70によって判読 できるように波形を整えるための波形整形回路73、これらの波形整形回路72 ,73からの信号のカウント数の演算結果がN>0のときのカウンターIC70 から出力信号によりモーター45を駆動するための信号を出力するモータードラ イバー74からなるものである。この制御装置により、頭部3,4の挿入孔49 から最初に挿入された1個のボール34のボール案内路10の通過によって作動 された始動スイッチ47からの信号がカウンターIC70に入力されてカウント アップを行い、カウンターIC70がリセット状態にあるためにカウント数の演 算結果が+1となりモータードライバー74へ出力して、モーター45を作動し 、駆動装置によって駆動車輪54を駆動する。そして、ボール34がボール案内 路10、すり鉢状部9を経て、その中央の開口50を通過してボール排出路55 に至る間に、停止スイッチ46を作動してそれによる出力信号が入力されたカウ ンターIC70において−1のカウントダウンを行い、両スイッチ46、47か らの信号のカウントによる演算結果がN=0となり、カウンターIC70からは モータードライバー74へ信号を出力せずモータードライバーを不作動にし、モ ーター45の作動を停止することにより遊び具の移動を止めることができる。ま た、2個以上のボール34をボール挿入孔49に挿入した場合を考えると、最初 のボール34がすり鉢状部9の中央開口50を通過して停止スイッチ46に達し ない場合、始動スイッチ47からの信号はカウンターIC70においてカウント アップ、即ち、加算される。そして、n個のボール34が挿入された場合、カウ ンターIC70においてはカウント数nとなるが、ボール34が停止スイッチ4 6に達して作動されると、カウンターIC70においてカウントダウン、即ち、 減算を行いカウント数(n−1)となる。カウンターIC70においては、カウ ンター数が(n−n)、即ち、0になるまでは、モータードライバー74へ作動 信号を出力して、モーター45を作動させることができる。そして、モータード ライバー74は、カウンターIC70のカウント数が0になったならば、作動信 号を出力しないで、モーター45を停止することができる。このように、始動ス イッチ47から停止スイッチ46までの間にボール34が存在する間は、モータ ー45の作動を停止することができない。
【0027】 以上のような構成を有する亀型ボール遊び具は、メインスイッチ15が操作さ れてオン状態にされると、カウンターIC70がリセットされ、ボールホルダー 11から取り外されたボール34が頭部3、4と一体の帽子12に形成された挿 入孔49から挿入されて、案内路10を通過するが、その際始動スイッチ47を 作動して、制御装置におけるモータードライバー74をオン状態し、それにより 駆動装置のモーター45を回転させる。これにより、モーター45の回転は、駆 動ギヤ28、中間ギヤ29、被駆動ギヤ30によって被駆動ギヤシャフト37に 伝えられ、被駆動ギヤシャフト37の端部に取り付けられた被駆動ピニオンギヤ 32、これに噛み合うシャフト駆動ギヤ32によって駆動シャフト33を介して 駆動車輪54を回転させることができる。
【0028】 そして、案内路10を経てすり鉢状部9の傾斜面を転動して旋回するボール3 4は、しだいに落下して中央の開口50内に落下する。その際、停止スイッチ4 6を作動するが、ただ1個の場合には、制御装置における+1のカウントをした カウンターIC70が停止スイッチ46の信号を−1のカウントダウンをするの で、0の演算を行いカウンターIC70からは信号を出力しないので、モーター ドライバー74によるモーター45の駆動を訂正させ、駆動車輪54の回転も停 止して遊び具の走行を止める。
【0029】 また、複数個のボール34を使用した場合には、2個目以降のボール34が続 けてボール34を挿入孔49に挿入されると、案内路10において始動スイッチ 47を連続して作動するが、カウンターIC70においては始動スイッチ47か らの信号をアップカウントしていて、カウントIC70からはモータードライバ ー74への信号を出力し続け、モーター45を駆動して駆動装置により駆動車輪 54を回転して遊び具を走行させる。最初のボール34がすり鉢状部9の中央開 口50を通過して停止スイッチ46に達し作動すると、停止スイッチ46からの 信号をカウンターIC70においてカウントダウンするが、連続したボール34 の挿入によりカウントダウンのカウント数がカウントアップのカウント数よりも 少ないために、カウンターIC70からの出力は継続し、モーター45の駆動を 続けて遊び具の走行も継続し続ける。そして、最後のボール34が中央開口50 を通過すると、カウントアップによるカウント数とカウントダウンによるカウン ト数との演算結果が0になり、カウンターIC70が出力しなくなるので、モー タドライバー74が作動しなくなりモーター54が駆動されず、駆動装置を介し て駆動車輪54が作動しなくなり遊び具も走行しなくなる。
【0030】 このように、複数個のボール34を使用すると、遊び具自体は走行しながら、 最後のボール34がすり鉢状部9を旋回して通過し、中央の開口50から排出路 55に落下するまでは、その走行を継続し、排出路55の端部の尾部8まで移動 するので、尾部8からボール34を一つづつ取り出して次ぎの作業に備えること ができる。
【0031】 以上は、クランクレバー6が図4に示すように押し込められた状態にあり、ク ランクレバー6の後方部分61から垂下する側板部62に形成された傾斜細穴6 3によって前輪シャフト39が上方に移動されていて、前輪21が上方の2点鎖 線位置まで持ち上げられた状態にあり、それにより駆動車輪54が接地してモー ター45による駆動によって走行させることができる。その際、駆動車輪ケース 26は、円形状をしていてシャーシ5に設けたリブ60を備えた開口内部におい て被駆動ギヤシャフト37を中心に自由に回動することができるので、障害物に 当っても自由に走行方向を変えることができるようになっている。
【0032】 また、クランクレバー6が、図5の2点鎖線で示すように、本体2から折り曲 げ部64を把持されて引き出されると、側板部62の傾斜細穴63に案内されて 、前輪シャフト39が図4の下方の位置に降ろされ、その位置に保持される。こ のため、前輪21の接地位置は、駆動車輪54の接地位置より下方にあり、駆動 車輪54が回転されても遊び具自体が移動することがない。したがって、遊び具 は自由に前輪21と後輪65とによって移動させることができ、ボール34の旋 回落下を静止した状態でみて楽しむことができる。勿論、メインスイッチ15を オフ状態にセットしておけば、駆動車輪54が回転されることはない。
【0033】 上記の実施例においては、遊び具の全体形状を亀型としたが、他の種類の動物 の形状であれば、特に、2才半頃の幼児が興味を持つものでれば、象あるいは身 近な動物の形状をしたものでよい。また、制御装置においてカウンターICを用 いたモーターの制御を行うようにしたが、これに限定されることなく相当の手段 を用いてもよい。
【0034】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、以下のような効果を奏する。 頭部、甲羅部分の胴体、尾部を有して、全体を亀形に形成した本体を有すると ともに、胴体の下方部分に設けられて自由に回転する車輪、および自動走行を可 能にするために駆動装置によって駆動される車輪を有してなる亀形ボール遊び具 において、亀形の本体の頭部に開口したボール挿入孔、このボール挿入孔に接続 されて胴体の内壁近傍にボールを導く案内路、この案内路の端部から所定の間隔 を置いて、胴体内部の底部に、中央にボールの通過を可能にした開口を有して配 置されたすり鉢状部、このすり鉢状部の開口に連通して前記本体の尾部に前記ボ ールを導く排出路を有しているので、ボール挿入孔から案内路を経て胴体内部に 投入されたボールは、すり鉢状部の傾斜面外周部近くに落下されて、傾斜面を旋 回して転動しながらすり鉢状部の中央開口へと向かい排出路内部に落下して、尾 部のボール取り出し口へと導かれ、すり鉢状部の傾斜面上を旋回しながら落下す るというボールの運動と相俟って、亀形をした本体に対する幼児の関心が従来の 旋回ボールによるボール遊び具以上に高めることができると。
【0035】 そして、ボールの通過によって作動するようにボール挿入孔に近接して設けら れた始動スイッチと、開口を通過したボールによって作動されるように排出路に 設けられた停止スイッチとを有し、これらのスイッチの作動によって駆動装置を 制御するための制御装置、を備えているので、車輪の駆動装置がボール挿入孔へ のボールの挿入によって始動スイッチを作動することにより作動され、すり鉢状 部の中央開口に落下して停止スイッチを作動するまで車輪の駆動装置を作動させ て、亀形をした遊び具自体を走らせ移動させることができ、ボールの投入から尾 部に至る時間に遊び具を移動させて幼児がボールの旋回運動だけでなく亀形の遊 び具の動きに関心を向け、ボールの取り扱いだけでなく、それによるものの動き という一連の作業の体験を伴い、知育の向上に役立ち、幼児の興味を引かせるだ けでなく、玩具としての持続性も得られるという優れた効果を奏する。
【0036】 また、制御装置は連続挿入された複数のボールのうち最後のボールが中央開口 を通過するまでの間駆動装置を連続して作動させることができるので、ボールの 挿入に応じて遊び具が走行運動して、ボールの挿入数、遊び具の運動時間との関 係を知るという幼児の知育向上を促すことが可能になるという優れた効果がある 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る亀形ボール遊び具の立
面図である。
【図2】本考案の同じ実施例に係る左側正面図である。
【図3】本考案の同じ実施例の右側正面図である。
【図4】本考案の同じ実施例に係る亀形ボール遊び具の
長手方向断面図である。
【図5】本考案の同じ実施例に係る亀形ボール遊び具の
平面透視図である。
【図6】本考案の実施例に係る亀形ボール遊び具の左側
面側の部分断面図である。
【図7】本考案の実施例における制御装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 透明カバー 2 本体 3 右側頭部 4 左側頭部 5 シャーシー 6 クランクレバー 7 バッテリカバー 8 尾部 9 すり鉢状部 10 ボール案内路 11 ボールホルダー 12 帽子 13 後輪保持部 14 後輪保持部 15 メインスイッチ 16 停止スイッチカバー 17 停止スイッチホルダー 18 ネクタイ 19 ネクタイホルダー 20 帽子固定ボルト 21 前輪 22 前輪シャフトキャツプ 23 上側駆動ギヤ列ケース 24 下側駆動ギヤ列ケース 25 被駆動ギヤケース 26 駆動車輪ケース 27 モーター保持部 28 駆動ギヤ 29 中間ギヤ 30 被駆動ギヤ 31 被駆動ピニオンギヤ 32 シャフト駆動ギヤ 33 駆動車輪シャフト 34 ボール 35 プリントプレート 36 中間ギヤシャフト 37 被駆動ギヤシャフト 39 前輪シャフト 40 後輪シャフト 41 ねじ 42 ねじ 44 ねじ 45 モーター 46 停止スイッチ 47 始動スイッチ 49 ボール挿入孔 50 中央開口 51 バッテリ+接点 52 バッテリ−接点 53 バッテリケーシング 54 駆動車輪 55 ボール排出路 60 リブ 61 後方部分 62 側板部 63 傾斜細穴 64 折り曲げ部 65 後輪 66 補助支持部 70 カウンターIC 71 リセット回路 72 波形変形回路 73 波形変形回路 74 モータードライバー 81 尾部取り付け部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部、甲羅部分の胴体、尾部を有して、
    全体を亀形に形成した本体を有するとともに、前記胴体
    の下方部分に設けられて自由に回転する車輪、および自
    動走行を可能にするために駆動装置によって駆動される
    車輪を有してなる亀形ボール遊び具において、 前記亀形の本体の頭部に開口したボール挿入孔、該ボー
    ル挿入孔に接続されて前記胴体の内壁近傍にボールを導
    く案内路、 該案内路の端部から所定の間隔を置いて、前記胴体内部
    の底部に、中央にボールの通過を可能にした開口を有し
    て配置されたすり鉢状部、 該すり鉢状部の開口に連通して前記本体の尾部に前記ボ
    ールを導く排出路、およびボールの通過によって作動す
    るように前記ボール挿入孔に近接して設けられた始動ス
    イッチと、前記開口を通過したボールによって作動され
    るように前記排出路に設けられた停止スイッチとを有
    し、これらのスイッチの作動によって前記駆動装置を制
    御するための制御装置、を備えていることを特徴とする
    亀形ボール遊び具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の亀形ボール遊び具にお
    いて、前記制御装置は連続挿入された複数のボールのう
    ち最後のボールが前記中央間口を通過するまでの間前記
    駆動装置を連続して作動させることを特徴とする亀形ボ
    ール遊び具。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の亀形ボール遊び具にお
    いて、 前記駆動装置によって作動される車輪の接地状態
    を解除するとともに、前記駆動装置を不作動にする操作
    部を備えていることを特徴とする亀形ボール遊び具。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の亀形ボール遊び具にお
    いて、前記甲羅部分に相当する胴体が上方部分を透明の
    ドーム状カバーによって覆われていることを特徴とする
    亀形ボール遊び具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04103082U (ja) * 1990-10-24 1992-09-04 三星電管株式會社 コンバーゼンス補正用磁石組立体

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