JP3034341B2 - 水性塗料の貯蔵方法 - Google Patents

水性塗料の貯蔵方法

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JP3034341B2 JP3180249A JP18024991A JP3034341B2 JP 3034341 B2 JP3034341 B2 JP 3034341B2 JP 3180249 A JP3180249 A JP 3180249A JP 18024991 A JP18024991 A JP 18024991A JP 3034341 B2 JP3034341 B2 JP 3034341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性塗料の表面の皮張
り現象を、効果的に防止することができるようにした貯
蔵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水性塗料を貯蔵するに際し、塗料表面と
空気との接触で塗料表面が固化し、表面に所謂皮張り現
象と称する凝固膜が生成され、塗装に際し塗装不良の原
因となる等の不都合がある。
【0003】水性塗料等の皮張り現象発生による上記し
た不都合を解消すべく、従来、特開平2―122857
号が提案されている。この技術は、槽内に貯蔵されてい
る水性塗料等の表面に、水の微粒子を散布し、塗料と空
気との境界面に水分を供給して固化、皮張り現象を抑制
するものである。上記した水の微粒子の供給手段として
は、超音波加湿器等を用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の水性塗料
の皮張り防止方法は、塗料表面に水の微粒子を介在させ
るので、先ず、浸漬塗装等の大型の槽に貯溜された表面
積の大きい塗料の全面に、加湿器で水の微粒子を散布
し、しかも、均一に散布することは困難性を伴うこと。
次に上記した方法では、加湿器で水性塗料に水分を供給
するので、水性塗料に水分が付加され、塗料の品質が変
化したり、又変色してしまう虞があり、水性塗料の皮張
り抑制、或いは防止手段としては、不都合が多い。
【0005】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
すべくなされたもので、その目的とする処は、水性塗
料、特に皮張り現象が発生し易い水性塗料の空気との接
触による凝固膜の発生を確実に抑制、防止し、且つこれ
を塗料の品質の変化等をもたらすことなく実現し、更に
簡易な構成で効果的に上記を実現し得る貯蔵方法を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、水性塗料をタンク内に貯蔵する方法であっ
て、前記水性塗料の貯蔵タンクは防塵用の蓋体で覆わ
れ、蓋体を通して該貯蔵タンク内に貯蔵された水性塗料
内に、ポンプ等で該水性塗料を貯蔵タンク外の塗装ガン
等に汲み上げるパイプの上流部が浸漬するように配設さ
れ、前記貯蔵タンク内に貯蔵された水性塗料の上に、
気より重い不活性ガスを供給し、前記不活性ガスで水性
塗料の上表面を覆うことで空気を遮断して該水性塗料の
表面の皮張りを防止するとともに、前記貯蔵タンクの蓋
体を外して、前記塗料の上から外貯蔵タンク内の前記不
活性ガスで覆われた水性塗料の該不活性ガスの上からそ
のまま塗料を供給するようにしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記した手段によれば、タンク内に貯蔵された
水性塗料の上表面は、空気より重い不活性ガス層で全面
的に覆われ、塗料と空気との接触は遮断され、空気との
接触に起因する塗料表面の凝固、凝固膜の発生、これに
起因する皮張り現象の発生が抑制、防止される。
【0008】
【実施例】次に本発明に一実施例を添付した図面に従っ
て詳述する。図は本発明の一例を示す説明的縦断面図
で、1は貯蔵タンクで、タンク1の上方は開放され、蓋
体2で覆われている。貯蔵タンク1内には水性塗料3が
所定レベルで収容、貯蔵され、蓋体2を通して外部から
取り出し用パイプ4の上流部が塗料3内に浸漬するよう
に配設され、パイプ4はポンプ等に接続され、ポンプ等
で汲み上げられた塗料は塗装ガン等で被塗装物に供給さ
れ、塗装を行なう。
【0009】水性塗料3を貯蔵したタンク1内に不活性
ガス5を供給する。不活性ガス5は塗料3の上方からタ
ンク1内に供給し、例えば、蓋体2を持上げてボンベ等
で塗料上面にガス5を供給し、ガス5としては空気より
も重いガスを用いるものとし、例えばアルゴンガス等が
好ましい。
【0010】アルゴンガス等の空気より重い不活性ガス
5の、タンク1の塗料3上方からの供給により、空気よ
りも重いガスは塗料表面3―1上に滞留し、塗料
面3―1に滞在している空気は上方に移動し、塗料3の
表面3―1は空気に触れることなく全面的にアルゴン
ガス等の気より重い不活性ガス5で覆われることとな
る。従って、塗料3の表面3―1は、この上に滞留す
る空気より重いアルゴンガス等の不活性ガス5で覆われ
てこれにのみ接触し、表面の活性化が抑制され、凝固膜
の生成が抑制され、即ち水性塗料表面の所謂皮張り現象
を抑制、防止することができる。
【0011】以上においては、水性塗料3はこれの使用
により減少し、この場合、塗料を補給する必要がある。
この場合は、塗料表面が空気より重い不活性ガス5で
覆われた状態で、塗料上に滞留するアルゴンガス等の上
から、該アルゴンガス等を通してそのまま上から塗料を
供給すれば良い。従って、塗料の補給は、塗料表面が
気より重いアルゴンガス等の不活性ガスで覆われた状態
下で行なわれ、補給時においても、塗料表面3―1が空
気に触れ、皮張り現象が発生するのを防止する。このよ
うに、塗料の補給を、空気より重い不活性ガスで塗料上
表面を覆った状態下で行なうことができる。又、上記し
たように塗料の補給は、空気より重い不活性ガスで表面
が覆われた状態下で、上から塗料を単純に投入、補給す
れば良く、不活性ガスは表面に滞留して液面レベルの上
昇に従って自動的に上昇し、従って、皮張り現象の抑
制、防止を図りつつ塗料の補給作業は極めて容易に行な
える。
【0012】以上実施例を説明したが、貯蔵タンク1の
構造は上記に限られず任意であり、又、不活性ガスは、
空気より重いガスであれば良く、上記したアルゴンガス
限られず任意のものを用いることができる。
【0013】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
水性塗料をタンク内に貯蔵する方法であって、水性塗料
の貯蔵タンクは防塵用の蓋体で覆われ、蓋体を通して該
貯蔵タンク内に貯蔵された水性塗料内に、ポンプ等で該
水性塗料を貯蔵タンク外の塗装ガン等に汲み上げるパイ
プの上流部が浸漬するように配設され、貯蔵タンク内に
貯蔵された水性塗料の上に、空気より重い不活性ガスを
供給し、不活性ガスで水性塗料の上表面を覆うことで空
気を遮断して該水性塗料の表面の皮張りを防止するとと
もに、貯蔵タンクの蓋体を外して、塗料の上から該貯蔵
タンク内の不活性ガスで覆われた水性塗料の外不活性ガ
スの上からそのまま塗料を供給するようにした。 従っ
て、防塵用の蓋体で覆われ、蓋体を通して該貯蔵タンク
内に貯蔵された水性塗料内に、ポンプ等で該水性塗料を
貯蔵タンク外の塗装ガン等に汲み上げるパイプの上流部
が浸漬するように配設した水性塗料の貯蔵タンク内に、
空気より重い不活性ガスを供給し、塗料の上表面を該不
活性ガスで全面的に覆い、該不活性ガスが塗料の上表面
に滞留し、不活性ガスの層が塗料上表面に全面的に生成
されるので、空気と塗料表面との接触が断たれ、塗料表
面の活性化を抑制、防止し、凝固膜の生成、所謂皮張り
現象の発生を可及的に抑制、防止し、長期に亘り凝固
膜、凝固物の無い塗料を塗装機器に供給することが可能
となり、品質の安定した塗装を行なうことができる。
【0014】又空気より重い不活性ガスを、タンク内に
収容された塗料表面に供給するだけなので、皮張り現象
の抑制、防止が簡易に行なえ、アルゴンガス等ではタン
クを密閉することなく、既存のタンクにガスを供給する
だけで実現することが可能で、既存の設備を利用して格
別の変更や設備を要することなく、所期の目的を達成す
ることができる。
【0015】更に又、タンク内に貯溜された水性塗料の
表面に空気より重い不活性ガスを供給するので、従来の
如く水の微粒子を散布、供給する場合に発生した塗料の
水分増加による変質、変色等の不都合が一切無く、安定
した品質の水性塗料の貯蔵が行なえる他、不活性ガス、
塗料の補給も、塗料や不活性ガスに一切影響することな
くなされ、又夫々の補給作業も容易である等の多大の利
点がある。又塗料の補給は、空気より重い不活性ガスで
表面が覆われた状態下で、上から塗料を単純に投入、補
給すれば良く、不活性ガスは表面を覆ってこの上に滞留
して液面レベルの上昇に従って自動的に上昇し、従っ
て、皮張り現象の抑制、防止 を図りつつ塗料の補給作業
は極めて容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す水性塗料貯蔵タンクの
縦断側面図
【符号の説明】
1…貯蔵タンク、 2…蓋体、 3…水性塗料、 3−
1…塗料上表面、 4…取り出し用パイプ、 5…空気
より重い不活性ガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−62468(JP,A) 特開 昭63−125173(JP,A) 特開 平2−122857(JP,A) 実開 昭61−80294(JP,U) 実開 平4−11198(JP,U) 特公 昭53−24842(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 90/44 B65D 81/20 C09D 7/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性塗料をタンク内に貯蔵する方法であ
    って、前記水性塗料の貯蔵タンクは防塵用の蓋体で覆われ、蓋
    体を通して外貯蔵タンク内に貯蔵された水性塗料内に、
    ポンプ等で該水性塗料を貯蔵タンク外の塗装ガン等に汲
    み上げるパイプの上流部が浸漬するように配設され、 前記貯蔵タンク内に貯蔵された水性塗料の上に、空気よ
    り重い不活性ガスを供給し、 前記不活性ガスで水性塗料の上表面を覆うことで空気を
    遮断して該水性塗料の表面の皮張りを防止するととも
    に、 前記貯蔵タンクの蓋体を外して、前記塗料の上から該貯
    蔵タンク内の前記不活性ガスで覆われた水性塗料の該不
    活性ガスの上からそのまま塗料を供給するようにした、 ことを特徴とする水性塗料の貯蔵方法。
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