JP3034330B2 - 音検出装置 - Google Patents

音検出装置

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JP3034330B2
JP3034330B2 JP3107061A JP10706191A JP3034330B2 JP 3034330 B2 JP3034330 B2 JP 3034330B2 JP 3107061 A JP3107061 A JP 3107061A JP 10706191 A JP10706191 A JP 10706191A JP 3034330 B2 JP3034330 B2 JP 3034330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば対象音と非対象
音とが混じる混合音中の対象音を検知する音検出装置に
関する。
【0003】
【従来の技術】種々の音がしている中で、その波形の中
に既知の対象音が含まれているかどうか探し出す、例え
ば種々の機器が運転されている中から、ある機器が動作
しているか否かをその機器が持つ既知の特定音を含んで
いるか否かで判断したり、また収録されている異常音を
もとに、そのような異常音あるいは相関のある音を発っ
している機器がないかを検出したり、さらには特定音の
みを除去し残りの対象とする音を抽出したり等する場合
がある。
【0004】一方、種々の音が混じって聞こえる騒音環
境下で特定の音源からの音を明確に捕らえることができ
るものとして、従来、適応ノイズ・キャンセラが使用さ
れていた。この適応ノイズ・キャンセラは、図4に概略
構成を示すように音源Sからの音源音sと共に周囲音n
を集音するマイクロホン1と、音源音sは集音せず周囲
音nのみを集音するように配置したマイクロホン2と、
各マイクロホン1,2から入力された信号を処理する適
応フィルタ3を有するモジュール4を備えて構成されて
いる。なおマイクロホン1で集音された音源音の信号を
0 、また周囲音の信号をnp とし、マイクロホン2で
集音された周囲音の信号をnr とする。
【0005】このように構成されたものにおいては、モ
ジュール4に音源音信号s0 と共に入力された周囲音信
号np を、周囲音信号nr を適応フィルタ3に入力しフ
ィルタ係数hを更新しながら適応同定の動作行い、周囲
音信号np を推定し消去するように動作する。すなわち
適応フィルタ3の出力信号をy0 とすると、モジュール
4の出力である誤差信号ε0 は、 ε0 =s0 +np −y0 である。そして、誤差信号ε0 の平均自乗誤差E(ε0
2 )は、 E(ε0 2 )=E(s0 2 )+2E[s0 (np
0 )]+E[(np −y0 2 ] であり、一般にs0 ,np 及びy0 はランダムな信号と
考えられるため互いに無相関と仮定できる。したがっ
て、第2項は繰り返し平均することによって0に収斂
し、最終的に誤差信号ε0 の平均自乗誤差E(ε0 2
は、 E(ε0 2 )=E(s0 2 )+E[(np −y0 2 ] となり、一方、np −y0 =ε0 −s0 であることよ
り、適応フィルタ3でE(ε0 2 )を最小にすると誤差
信号ε0 と音源音信号s0 の差も最小となり、誤差信号
ε0 は音源音信号s0 に近似したものとなる。このよう
にして周囲音nが除去された音源音sの信号s0 をモジ
ュール4の出力として得ることができる。
【0006】しかしこの装置はあくまでも音源Sからの
音源音sと周囲音nとが入り混じる混合音の中から音源
音sを明確に得ようとするものであって、種々の音が混
じった混合音の中に予め得られている参照信号に相当す
る特定の音、すなわち対象音あるいは対象音に相関のあ
る音があるか否かを判断することができず、対象音を発
っする音源の存在を明確にさせることができない。ま
た、予め得られている対象音が機器の異常音である場
合、この対象音により機器の異常の有無を探し出す要求
について対応できるものではなかった。あるいはまた、
従来例で用いた用語に対応して述べるなら混合音中の音
源音sを除いた周囲音nのみを抽出する要求、すなわち
特定音あるいは特定音に相関のある音をのみ除いた他の
残りの対象とする音を抽出する要求について対応できる
ものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような混合音の
中に対象音が存在するか否かが判別できない等の状況に
鑑みて本発明はなされたもので、その目的とするところ
は混合音の中に予め得られている参照信号があるか否か
を判断すること、あるいは参照信号に相関のある対象音
のみを抽出することが確実かつ容易に行うことができる
音検出装置を提供することにある。
【0008】[発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の音検出装置は、
対象音と非対象音の混在する混合音を集音する受音器
と、対象音の対象音信号と相関のある既知の参照信号
入力される参照信号入力部と、この参照信号入力部から
の参照信号と受音器からの混合音信号とが入力され適応
フィルタで適応同定し、混合音信号の中の参照信号に相
関のある対象信号を推定して消去し非対象音信号を出力
する第1のモジュールと、この第1のモジュールの出力
信号と受音器からの混合音信号とが入力され適応フィル
タで適応同定し、混合音信号の中の非対象信号を推定し
て消去し対象音信号を出力する第2のモジュールとを具
備していることを特徴とするもので、第1のモジュール
の適応フィルタは、第2のモジュールの適応フィルタよ
りも先に収束するものであることを特徴とするものであ
る。また、対象音と非対象音の混在する混合音を集音す
る離間配置された複数の受音器と、対象音の対象音信号
と相関のある既知の参照信号が入力される参照信号入力
部と、各受音器に対応して設けられ該受音器からの混合
音信号と参照信号入力部からの参照信号とが入力され適
応フィルタで適応同定し、混合音信号の中の参照信号に
相関のある対象信号を推定して消去し非対象音信号を出
力する第1のモジュールと、各受音器に対応して設けら
れ該受音器からの混合音信号と第1のモジュールの出力
信号とが入力され適応フィルタで適応同定し、混合音信
号の中の非対象信号を推定して消去し対象音信号を出力
する第2のモジュールと、これらの第2のモジュールか
ら入力された出力信号の間の差が最小となるように適応
フィルタのフィルタ係数を変えて適応同定する第3のモ
ジュールを具備していることを特徴とするもので、第1
のモジュールの適応フィルタは第2のモジュールの適応
フィルタよりも先に収束し、第2のモジュールの適応フ
ィルタは第3のモジュールの適応フィルタよりも先に収
束するものであることを特徴とするもので、また第3の
モジュールは予め設定されたフィルタ係数を有するフィ
ルタを備えるように構成されていることを特徴とするも
のである。
【0010】
【作用】上記のように構成された音検出装置は、1つは
対象音信号と非対象音信号の混在する受音器からの混合
音信号を、適応フィルタが設けられた第1のモジュール
とこの出力が入力するように接続された第2のモジュー
ルとに入力させ、また参照信号入力部から対象音信号と
相関のある既知の参照信号を第1のモジュールに入力さ
せ、各モジュールで入力信号を適応同定し、推定,消去
を行って第2のモジュールの出力信号として参照信号と
相関のある対象音信号を得る。また他は複数の第2のモ
ジュールから出力された位相の異なる対象音信号を適応
フィルタが設けられた第3のモジュールに入力し、入力
された信号の間の差が最小となるように適応同定し、
相差から音源方向を同定するようにしている。このため
混合音中の参照信号と相関のある対象音信号の存在が明
確にでき、対象音信号の抽出が確実かつ容易に行うこと
ができる。また正しい対象音の到来方向の同定も確実か
つ容易に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。実施例の説明に先立って本発明の原理について図
1により説明する。図において11は第1のモジュール
で、12は第2のモジュールである。第1のモジュール
11にはフィルタ係数がh1 の適応フィルタ13と演算
部14が設けられており、適応フィルタ13には第1の
入力信号u0 が入力するように接続され、演算部14に
は第2の入力信号v0 と適応フィルタ13の出力信号z
1 との差が演算されて出力するように接続されている。
また適応フィルタ13は、演算部14の出力信号e1
0 −z1 によってフィルタ係数h1 が更新され、演算
部14の出力信号e1 が減少し、最小値に収束するよう
に適応同定する。すなわち第1のモジュール11ではフ
ィルタ係数の更新が、次式のLMS(Least Mean Squar
e )アルゴリズム等を用いて行われて収束する。h
1 new =h1 old +μ1 1 0 なお、μ1 は変更
率(収束係数)である。同様に、第2のモジュール12
にはフィルタ係数がh2 の適応フィルタ15と演算部1
6が設けられており、適応フィルタ15には第1のモジ
ュール11の演算部14の出力信号e1 が入力するよう
に接続され、演算部16には第2の入力信号v0 と適応
フィルタ15の出力信号z2 との差が演算されて出力す
るように接続されている。また適応フィルタ15は、演
算部16の出力信号e2 =v0 −z2 によってフィルタ
係数h2 が更新され、演算部16の出力信号e2 が減少
し、最小値に収束するように適応同定する。また第2の
モジュール12でも同じようにフィルタ係数の更新が、
次式等を用いて行われて収束する。h2 new =h2 old
+μ2 2 1 なお、μ2 は変更率(収束係数)で
ある。また適応フィルタ13,15は同時に適応同定し
て収束動作をすると相互に干渉して収束しないことも起
り得るため、適応フィルタ13の適応の収束係数は適応
フィルタ15の適応の収束係数よりも十分大きなものと
しておくか、あるいは適応フィルタ13による収束が行
われた後に適応フィルタ15による収束が行われるよう
にする。
【0012】ここで第2の入力信号v0 をv0 =a0
0 とおき、a0 と第1の入力信号u0 とが相関のある
信号であるとすると、第1のモジュール11では適応フ
ィルタ13の出力信号z1 はa0 に収束し、演算部14
の出力信号e1 =b0 となる。同じく第2のモジュール
12では適応フィルタ15の出力信号z2 はb0 に収束
し、演算部16の出力信号e2 =a0 となる。このよう
に第1の入力信号u0 及び第2の入力信号v0 を第1の
モジュール11及び第2のモジュール12を通すことに
よって、第2の入力信号v0 中から第1の入力信号u0
に相関のある信号a0 を最終的に取り出すことができ
る。このような原理をもとにして本発明は構成されてい
る。
【0013】先ず、本発明の第1の実施例を図2により
説明する。なお、本発明の原理を説明した図1と同一部
位については同符号を付して説明を省略する。図2は概
略構成図であり、図において17は第1のモジュール1
1の第1の入力信号u0 、すなわち予め得ていて波形等
が判明している参照信号を入力する参照信号入力部で、
その出力が第1のモジュール11の適応フィルタ13に
入力されるように接続されている。18は第1のモジュ
ール11及び第2のモジュール12の第2の入力信号v
0 、すなわち所定の位置で対象音aと非対象音bの混合
音vを集音し混合音信号v0 を出力する受音器で、その
出力が分岐してそれぞれ第1のモジュール11及び第2
のモジュール12の演算部14,16に入力されるよう
に接続されている。また19は第2のモジュール12の
出力を入力するように接続された判別部で、この判別部
19で演算部16からの出力信号e2 を判断し、混合音
信号v0 中に参照信号u0 に相関のある対象音信号a0
が存在するか否かを判別する。
【0014】このように構成された第1の実施例によれ
ば、例えば動作中の機器の中の1つの機器Sで異常音と
して対象音aを出し、その他の他機器などからは非対象
音bが出ているものとすると、対象音a及び非対象音b
が混合音v=a+bとして受音器18で集音され、第1
のモジュール11及び第2のモジュール12の演算部1
4,16にその信号が入力される。一方、参照信号入力
部17には機器の故障の有無を検出するために、予め収
録された異常音と相関のある参照信号u0 が入力され、
参照信号入力部17の出力が第1のモジュール11の適
応フィルタ13に入力される。そして、先ずフィルタの
適応の収束係数が十分大きな第1のモジュール11にお
いて適応同定が進み、混合音信号v0=a0 +b0 のう
ちで参照信号u0 と相関のある対象音信号a0 が除かれ
た非対象音信号b0 が第1のモジュール11の出力信号
1 =b0 として出力される。
【0015】また、第2のモジュール12では、第1の
モジュール11の出力信号e1 =b0 が適応フィルタ1
5に入力され、演算部16に入力された混合音信号v0
=a0 +b0 とによって適応同定が進み、混合音信号v
0 =a0 +b0のうちで第1のモジュール11の出力信
号e1 =b0 が除かれ、対象音信号a0 が第2のモジュ
ール12の出力信号e2 =a0 として出力される。そし
て、第2のモジュール12の出力信号e2 =a0 は判別
部19に入力され、第2のモジュール12の演算部16
からの出力信号e2 =a0 を判断し、混合音信号v0
0 +b0 中に参照信号u0 に相関のある対象音信号a
0 が存在することが判明し、機器Sに異常が存在するこ
とが分かる。
【0016】このように第1の実施例によれば既知の参
照信号u0 と相関のある対象音aを、それが非対象音b
と共に存在している状況においても、対象音a及び非対
象音bを一緒に混合音信号v0 =a0 +b0 として捕ら
え、その中に参照信号u0 と相関のある対象音aが存在
することが正しく確実にに知ることができ、機器Sが動
作中であるか否か、あるいは機器Sに異常があるか否か
の判別が簡単に行え、また機器Sに接近せずに遠隔的に
知ることができる。
【0017】次に、本発明の第2の実施例を図3により
説明する。なお、本実施例は第1の実施例の受音器及び
第1,第2のモジュールをそれぞれ2つ設けたものを主
要部として構成されており、同一部位については同符号
を付し、対となる部位については符号にダッシュ記
号(′)を付して説明を省略する。図3は概略構成図
で、図において2つの受音器18,18′は離間して設
けられており、これらの受音器18,18′からは位相
の異なる混合音信号v0 =a0 +b0 ,v0 ′=a0
+b0 ′が出力される。受音器18,18′は、出力さ
れた混合音信号v0,v0 ′が分岐してそれぞれ第1の
モジュール11,11′及び第2のモジュール12,1
2′に入力されるように接続されている。そして第1の
モジュール11,11′には参照信号u0 が入力される
ように参照信号入力部17が接続されている。
【0018】20は第3のモジュールで、これには第2
のモジュール12,12′の演算部16,16′の出力
信号e2 ,e2 ′が入力するように接続されている。第
3のモジュール20にはフィルタ係数がh3 の適応フィ
ルタ21と演算部22が設けられていて、適応フィルタ
21には第2のモジュール12′の演算部16′の出力
信号e2 ′が入力するように接続され、演算部22には
第2のモジュール12の演算部16の出力信号e2 と適
応フィルタ22の出力信号z3 とがその差e3 が演算さ
れて出力されるように接続されている。さらに適応フィ
ルタ21は、演算部22の出力信号e3 によってフィル
タ係数h3 が更新され、演算部22の出力信号e3 が減
少し、最小値に収束するように適応同定する。そして第
3のモジュール20からは第2のモジュール12′の出
力信号e2 ′が出力され、また適応フィルタ21のフィ
ルタ係数h3 から得られた第2のモジュール12,1
2′の各出力信号e2 ,e2 ′の間の位相差が出力され
る。
【0019】23は判別部で、これには第3のモジュー
ル20の出力が入力されるように接続されている。判別
部23では入力された第2のモジュール12′の出力信
号e2 ′によって混合音信号v0 =a0 +b0 中に参照
信号u0 に相関のある対象音信号a0が存在するか否か
が判別され、また入力された位相差にもとづき受音器1
8,18′で受音した信号の到来方向が判別される。な
お、第3のモジュール20の適応フィルタ21の収束係
数は第2のモジュール12,12′の適応フィルタ1
5,15′の収束係数よりも小さく設定されている。
【0020】このように構成された第2の実施例よれ
ば、受音器18,18′から出力された位相の異なる混
合音信号v0 ,v0 ′と参照信号入力部17に入力され
た参照信号u0 とが第1のモジュール11,11′及び
第2のモジュール12,12′でそれぞれ処理され、混
合音信号v0 =a0 +b0 ,v0 ′=a0′+b0 ′中
の信号a0 ,a0 ′が参照信号u0 に相関のある信号で
あるとすると、第2のモジュール12,12′の出力信
号e2 ,e2 ′はe2 =a0,e2 ′=a0 ′として出
力される。そして各出力信号e2 =a0 ,e2 ′=
0 ′は相関のある信号であるため第3モジュール20
でフィルタ係数がh3 の適応フィルタ21を介して出力
信号z3 となり、演算部22では第2のモジュール12
の出力信号e2 より適応フィルタ21の出力信号z3
減算して信号e3 が出力され,演算部22の出力信号e
3 によって適応フィルタ21のフィルタ係数h3 が更新
され、出力信号e3 が零となるように収束される。なお
第3のモジュール20の適応フィルタ21の収束係数
が、第1のモジュール11,11′及び第2のモジュー
ル12,12′の適応フィルタ13,13′,15,1
5′の収束係数よりも小さく設定されているため、適応
フィルタ21の収束は適応フィルタ13,13′,1
5,15′の収束が終わった後に完了する。これによっ
て適応フィルタ21のフィルタ係数h3 には、第2のモ
ジュール12,12′の出力信号e2 ,e2 ′の間の位
相差、すなわち対象音信号a0 ,a0 ′の間の位相差が
抽出され、また受音器18′が受音した混合音信号
0 ′=a0 ′+b0 ′の中から対象音信号a0 ′のみ
が出力されて判別部23に入力する。
【0021】そして判別部23で混合音v=a+b中に
参照信号u0 に相関のある対象音信号a0 ′が存在する
ことが判明し、例えば参照信号u0 が機器Sの異常音に
相関のあるものであると、機器Sに異常が存在すること
が判り、位相差によって対象音aの到来方向が正しく同
定される。
【0022】このように第2の実施例によれば、第1の
実施例と同様の作用、効果が得られると共に、参照信号
0 に相関のある対象音aの到来方向が正しくかつ確実
に得られる。
【0023】尚、本発明は上記したものに限定されるも
のではなく、第2の実施例においてフィルタ係数h3
インパルスレスポンスをフーリエ変換することにより各
周波数成分ごとの遅延に相当する位相差がわかるため、
これをもとに第3のモジュール20の適応フィルタ21
に所定の数の遅延をつけることで、周波数の異なるそれ
ぞれ無相関の複数の対象音aの音源の位置をそれぞれ特
定することができるようにしてもよく、また第3のモジ
ュール20の適応フィルタ21のフィルタ係数h3 を予
め一定の遅延に相当する値としておくことにより、複数
の対象音の音源の方向を特定して対象音aの存在の有無
を調べることができるようにしてもよく、さらに上述の
ものでは受音器を2個設けて説明したが、3個以上の受
音器や適応フィルタを有するモジュールを用い、これら
を2次元,3次元的に配置してより確度の高い対象音a
の到来方向の同定を行うようにしてもよい等、要旨を逸
脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、適応フィルタを有する2つのモジュールを直列に設
け、混合音信号及び参照信号を入力し各適応フィルタに
おいて適応同定する構成としたことにより、混合音信号
の中に参照信号に相関のある信号が存在することの確認
及び混合音信号の中から参照信号に相関のある対象信号
を抽出することが確実かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するために示す概略構成図
である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図4】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
11…第1のモジュール 12…第2のモジュール 13,15…適応フィルタ 17…参照信号入力部 18…受音器 20…出力モジュール a…対象音 a0 …対象音信号 b…非対象音 b0 …非対象音信号 u0 …参照信号 v…混合音 v0 …混合音信号
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−147978(JP,A) 特開 昭62−43580(JP,A) 特開 昭63−292814(JP,A) 特開 昭59−62208(JP,A) 特開 昭59−147521(JP,A) 特開 昭61−212926(JP,A) 特開 昭63−16707(JP,A) 特開 昭63−15513(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 3/80 - 3/86 G01S 7/52 - 7/64 G01S 15/00 - 15/96 G01H 3/08 G01N 29/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象音と非対象音の混在する混合音を集
    音する受音器と、前記対象音の対象音信号と相関のある
    既知の参照信号が入力される参照信号入力部と、この参
    照信号入力部からの参照信号と前記受音器からの混合音
    信号とが入力され適応フィルタで適応同定し、前記混合
    音信号の中の前記参照信号に相関のある対象信号を推定
    して消去し非対象音信号を出力する第1のモジュール
    と、この第1のモジュールの出力信号と前記受音器から
    の混合音信号とが入力され適応フィルタで適応同定し、
    前記混合音信号の中の前記非対象信号を推定して消去し
    対象音信号を出力する第2のモジュールとを具備してい
    ることを特徴とする音検出装置。
  2. 【請求項2】 第1のモジュールの適応フィルタは、第
    2のモジュールの適応フィルタよりも先に収束するもの
    であることを特徴とする請求項1記載の音検出装置。
  3. 【請求項3】 対象音と非対象音の混在する混合音を集
    音する離間配置された複数の受音器と、前記対象音の対
    象音信号と相関のある既知の参照信号が入力される参照
    信号入力部と、前記各受音器に対応して設けられ該受音
    器からの混合音信号と前記参照信号入力部からの参照信
    号とが入力され適応フィルタで適応同定し、前記混合音
    信号の中の前記参照信号に相関のある対象信号を推定し
    て消去し非対象音信号を出力する第1のモジュールと、
    前記各受音器に対応して設けられ該受音器からの混合音
    信号と前記第1のモジュールの出力信号とが入力され適
    応フィルタで適応同定し、前記混合音信号の中の前記非
    対象信号を推定して消去し対象音信号を出力する複数の
    第2のモジュールと、これらの複数の第2のモジュール
    から入力された出力信号の間の差が最小となるように適
    応フィルタのフィルタ係数を変えて適応同定する第3の
    モジュールを具備していることを特徴とする音検出装
    置。
  4. 【請求項4】 第1のモジュールの適応フィルタは第2
    のモジュールの適応フィルタよりも先に収束し、第2の
    モジュールの適応フィルタは第3のモジュールの適応フ
    ィルタよりも先に収束するものであることを特徴とする
    請求項3記載の音検出装置。
  5. 【請求項5】 第3のモジュールは予め設定されたフィ
    ルタ係数を有するフィルタを備えるように構成されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の音検出装置。
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