JP3034229B2 - ネットを使用した高所作業用の安全装置 - Google Patents

ネットを使用した高所作業用の安全装置

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JP3034229B2
JP3034229B2 JP9275170A JP27517097A JP3034229B2 JP 3034229 B2 JP3034229 B2 JP 3034229B2 JP 9275170 A JP9275170 A JP 9275170A JP 27517097 A JP27517097 A JP 27517097A JP 3034229 B2 JP3034229 B2 JP 3034229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高いところから落
下する作業者をネットで受け止めて、高所作業現場の安
全性を改善する高所作業用の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建築現場等の高所作業現場において、作
業の安全性は極めて大切なことである。毎年、相当の建
築作業者が、高所から落下して大怪我をし、あるいは死
亡しているからである。高所作業現場において、危険な
ことはわかっていても、種々の理由で、安全な作業環境
とするのが難しい。たとえば、建物と足場の間に隙間が
できるので、足場で足を滑らせて、この隙間から落下し
て大怪我をしたり死亡する作業者が後をたたない。足場
が、建物に隙間なく固定できるなら、ここに隙間はでき
ない。しかしながら、足場を建物の外壁に隙間なく固定
することは、実際には不可能である。それは、ここに足
場を固定すると、建物に外壁を固定できなくなるからで
ある。さらに、建物の周囲にコンクリートで傾斜面を構
築し、あるいは、窓の上にひさしが突出することも、足
場を建物に隙間なく固定するのを難しくしている。傾斜
面の上に、垂直に足場を組み立てるのが難しいからであ
る。
【0003】作業者の落下事故を防止するために、通称
「命綱」と呼ばれるものが使用される。命綱は、一端を
作業者に連結し、他端には、建物の足場等に連結できる
連結具を設けている。高所で作業するとき、連結具を足
場等に連結しておくと、誤って足場から足を滑らせても
落下するのを防止できる。しかしながら、実際の建築現
場において、命綱はあっても、この命綱を連結するため
の親綱を建物に装着する初期作業が難しく、使用されて
いないのが実状である。命綱を足場に連結すると、作業
者が自由に移動できなくなるからである。命綱で移動範
囲が制限されると、作業能率は著しく低下する。移動す
るごとに、連結具を外して別の部分に連結する必要があ
るからである。
【0004】この弊害を防止して、作業者が、建物と足
場との間から落下するのを防止するために、ここにネッ
トを張設する建築用の安全装置が開発されている。たと
えば、特公昭63−65790号公報、実開昭59−5
7656号公報、実開平4−116544号公報にネッ
トを使用した建築用の安全装置が記載されている。これ
等の公報に記載される装置は、図1に示すように、ネッ
トとして、ロープ等の紐状体を碁盤格子状に編組した碁
盤格子ネット1を使用する。碁盤格子ネット1は、足場
2に固定して水平に張設される。たとえば、3階建ての
建物6を構築するとき、2階と3階の床面、さらに屋根
と同じ水平面に碁盤格子ネット1を張設すると、作業者
は1階よりも高い落差で落下することがない。屋根から
滑り落ちる作業者は屋根と同一面の碁盤格子ネットで、
3階の作業者は3階の碁盤格子ネットで、2階の作業者
は2階の碁盤格子ネットで受け止めるられる。さらに、
床のない建物の床面に碁盤格子ネットを張設すると、床
を通過して作業者が落下するのを防止できる。
【0005】碁盤格子ネットのネットは、作業の安全性
を著しく改善できる特長がある。それにもかかわらず、
碁盤格子ネットもほとんど使用されていないのが実状で
ある。それは、碁盤格子ネットは、張設するのに手間が
かかることに加えて、これを張設すると建築作業の能率
が著しく低下するからである。
【0006】張設するのに手間がかかるのは、建築現場
によって、足場と建物との間にできる隙間の幅と長さが
同一でないので、隙間の大きさに合わせて碁盤格子ネッ
トの大きさを調整するのが難しいからである。さらに、
碁盤格子ネットは、使用しないときにかさばることも、
便利に使用されない理由のひとつである。
【0007】さらに、建築作業の能率が著しく低下する
のは、碁盤格子ネットを張設すると、各階が完全に区画
されて、工事用部材である板材や窓枠などを、能率よく
移送できなくなるからである。建築現場において、外壁
材や窓枠は、建物と足場との間から上の階に移送してい
る。大きな工事用部材を、建物の室内で移送すると、著
しく手間がかかり、また、移送するときに建物に当たっ
て内装に傷を付けるからである。したがって、碁盤格子
ネットは、作業の安全性を改善できるにもかかわらず、
有効に使用されていないのが実状である。
【0008】本発明者は、この欠点を解消するために、
図2に示す高所作業用の安全装置を開発した。この図の
高所作業用の安全装置は、線材で作られたネットと、こ
のネットを高所作業現場の所定の位置に水平に張設する
支持部材3とを備える。ネットは、落下する作業者を受
け止める。ネットで作業者を受け止めることにより、作
業者が高いところから落下して怪我をするのが防止され
る。
【0009】さらにこの図の安全装置は、作業者を受け
止めるネットを平行ネット5としている。平行ネット5
は、可撓性のある複数本の紐状体4を所定の間隔に横に
並べて両端を支持部材3に連結したものである。平行ネ
ット5は、複数本の紐状体4の両端を支持部材3に連結
して、所定の間隔で横に並べて張設されている。この平
行ネット5は、紐状体4の間を開き、開いた紐状体4の
間に、板材等の工事用部材を通過させることができる。
このため、落下する作業者を受け止めることができるに
もかかわらず、建築材料等の工事用部材が自由に通過で
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図2に示す高所作業用
の安全装置は、実際に建物6に装着した状態で、極めて
安全に使用できる特長がある。ただ、建物は壁の水平長
さが異なるので、平行ネットの長さを調節するのに手間
がかかる欠点がある。建物の長さに合わせた平行ネット
を用意することもできるが、この場合、種々の長さの平
行ネットを用意する必要があって、便利に使用できなく
なる。
【0011】本発明は、さらに、このような欠点を解決
することを目的に開発されたものである。本発明の重要
な目的は、簡単かつ容易に、建物の長さに合わせて平行
ネットを張設する長さを変更して建物に装着できるネッ
トを使用した高所作業用の安全装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のネットを使用し
た高所作業用の安全装置は、線材で作られたネットと、
このネットを建物6の所定の位置に水平に張設する支持
部材3とを備える。ネットは、可撓性を有する複数条の
紐状体4を所定の間隔で横に並べて両端部分を支持部材
3に連結した平行ネット5である。平行ネット5は、落
下する作業者を受け止めて、高所作業現場の安全性を保
障する。
【0013】さらに、本発明の高所作業用の安全装置
は、支持部材3を、複数本の紐状体4、4、4を所定の
間隔に配設する間隔調整部材20で構成している。さら
に、紐状体4は、間隔調整部材20の外側で複数本が互
いに連結されており、連結された端部が、直接にあるい
は結束紐33を介して、建物6あるいは足場2に連結さ
れて、平行ネット5が建物6に装着されるように構成さ
れている。
【0014】さらに、本発明の請求項2の安全装置は、
間隔調整部材20を硬質のロッドとし、このロッドは、
紐状体4を挿通して一定の間隔に配設するための貫通孔
22を所定の間隔で開口している。さらに、このロッド
は、その内部に、補強連結紐30を挿通して、ロッドが
破損しても、紐状体4の間隔が広がるのを防止してい
る。
【0015】さらにまた、本発明の請求項3の高所作業
用の安全装置は、間隔調整部材20を、紐状体4を挿通
できるリング7を所定の間隔で連結している可撓性線材
とする。
【0016】本発明の高所作業用の安全装置は、複数本
の紐状体4を支持部材3である間隔調整部材20で所定
の間隔に広げているので、複数本の紐状体4を、支持部
材3の外側で1〜数本に束ねて、建物6や足場2に簡単
に連結して取り付けできる。とくに、1本に束ねた紐状
体4は、それぞれの紐状体4の端部を別々に連結する必
要がなく、極めて簡単に建物6や足場2に連結できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための高所作業用の安全装置を
例示するものであって、本発明は高所作業用の安全装置
を下記のものに特定しない。
【0018】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0019】図3に示すネットを使用した建築用等の高
所作業用の安全装置は、線材で作られたネットと、この
ネットを建物の所定の位置に水平に張設する支持部材3
とを備える。
【0020】ネットは、可撓性を有する複数条の紐状体
4を、支持部材3で所定の間隔で平行に並べた平行ネッ
ト5である。平行ネット5を構成する紐状体4は、作業
者が落下しても切れない強度のロープやゴム状弾性体、
あるいは、ロープの途中に充分な強度のゴム状弾性体を
連結したものである。ゴム状弾性体は、作業者が落下し
たときに弾性的に伸びてショックを和らげる緩衝作用が
ある。このため、落下する作業者をより安全に保護でき
る特長がある。
【0021】支持部材3は、複数本の紐状体4を所定の
間隔に配設する間隔調整部材20と、複数本の紐状体4
を1本に連結する連結結束具21とを備える。図4と図
5の分解斜視図に示す間隔調整部材20は、プラスチッ
クを成形した硬質のロッドである。ロッドは、紐状体4
を挿通して一定の間隔に配設するための貫通孔22を所
定の間隔で開口している。図の間隔調整部材20は、貫
通孔22に簡単に紐状体4を挿通できるように、上下に
2分割された上ロッド20Aと下ロッド20Bからな
る。上ロッド20Aと下ロッド20Bは、簡単に連結で
きる構造としている。
【0022】図4に示す間隔調整部材20の下ロッド2
0Bは、開口部の幅を多少狭くしている溝形で、上ロッ
ド20Aは、横断面形状をT字状としている。T字状の
上ロッド20Aは、下面の凸条23を、下ロッド20B
の溝24に挿入して、下ロッド20Bに連結される。凸
条23は、溝24に嵌入した状態で簡単に抜けないよう
に、先端部の幅を多少広くして、上部の幅を狭く成形し
ている。下ロッド20Bは、横方向に延長して、紐状体
4を案内するための凹部25を成形している。
【0023】図5に示すロッドは、横断面形状をコ字状
としている。この図のロッドは、上ロッド20Aと下ロ
ッド20Bとを同じ形状としている。したがって、能率
よく多量生産できる特長がある。ロッドは、一方の側縁
に、他方のロッドの側縁を嵌入できる溝26を一体成形
している。このロッドは、溝26に側縁を嵌入して連結
することにより、上下のロッドを互いに位置ずれしない
ように連結できる特長がある。上下のロッドは、ネジ2
7で連結するために、一定の間隔で溝26の内側に連結
パイプ28を一体成形している。連結パイプ28にネジ
27を挿入し、ネジ27にナット29をねじ込んで、上
下のロッドは位置ずれしないように連結される。下ロッ
ド20Bと上ロッド20Aは、横方向に延長して、紐状
体4を案内するための凹部25を成形している。
【0024】このような構造のロッドは、上ロッド20
Aを外した状態で、それぞれの凹部25に紐状体4を入
れた後、上ロッド20Aを連結して、ロッドの凹部25
で設けられる貫通孔22に案内できる。このため、複数
の紐状体4を、貫通孔22に挿通することなく、凹部2
5に入れて簡単に間隔調整部材20の貫通孔22に案内
できる特長がある。
【0025】さらに、この図の間隔調整部材20は、下
ロッド20Bの溝24に補強連結紐30を入れている。
補強連結紐30は、作業者が平行ネット5に落下したと
きの衝撃で、間隔調整部材20が破断されたときに、紐
状体4の間が広がるのを防止する。このため、間隔調整
部材20に補強連結紐30を挿通した支持部材3は、極
めて安全に使用できる特長がある。とくに、間隔調整部
材20のロッドの強度をそれほど強靱な構造とすること
なく、安全に使用できる特長がある。
【0026】間隔調整部材20は、図6に示す中空のパ
イプ31、あるいは、図示しないが、中空でない棒に、
一定の間隔で貫通孔を設けたロッドも使用できる。図6
に示す間隔調整部材20は、プラスチックパイプ31を
一定の長さに切断して、一定の間隔で貫通孔22を開口
して製造できる。このため、製造コストを著しく低減で
きる特長がある。さらに、補強連結紐30を挿通するこ
ともできる。さらに、この構造の間隔調整部材は、木材
に一定の間隔で貫通孔を開口した木製のロッドも使用で
きる。この構造の間隔調整部材も安価に多量生産できる
特長がある。
【0027】さらにまた、間隔調整部材20は、図7に
示すように、金属やプラスチック製の線材32を折曲し
た形状として製作することもできる。この図の間隔調整
部材20は、複数の逆U曲部32Aを連結した形状とし
て、逆U曲部32Aに紐状体4を挿通する。逆U曲部3
2Aは、開口部の幅を紐状体4よりも多少狭くしてい
る。この間隔調整部材20は、逆U曲部32Aの開口部
を弾性的に広げ、あるいは、開口部を広げることなく、
逆U曲部32Aに紐状体4を入れて紐状体4を一定の間
隔に保持する。
【0028】さらに、間隔調整部材20は、図8に示す
ように、紐状体4を挿通できる複数のリング7を所定の
間隔で連結した可撓性線材も使用できる。この間隔調整
部材20は、複数のリング7を所定の間隔で連結するた
めに、複数のリング7を、間隔決定部材8で連結してい
る。図8に示す装置は、支持部材3の間隔決定部材8
に、リングを使用して、全体の形状をチェーン状として
いる。
【0029】この間隔調整部材20は、平行ネット5の
紐状体4の間隔を、間隔決定部材8で調節できる。リン
グ7に紐状体4を挿通して、水平面に張設される平行ネ
ット5とするからである。間隔決定部材8にリングを使
用する間隔調整部材20は、リングの大きさやリングの
数で間隔を決定する。
【0030】間隔調整部材20で一定の間隔で平行に配
設される紐状体4は、その間隔を、好ましくは約3cm
に調整される。3cm間隔の紐状体4は、落下する作業
者を安全に受け止められるからである。ただし、本発明
の高所作業用の安全装置は、紐状体の間隔を3cmに特
定しない。紐状体の間隔は、作業者が落下しないよう
に、例えば、2〜20cm、好ましくは2〜10cm、
さらに好ましくは2〜5cmの範囲に決定される。
【0031】間隔調整部材20は、複数本の紐状体4を
平行ネット5として水平に張設して、平行に配設できる
ように、少なくとも、平行ネット5の両端部分に設けら
れる。可撓性線材の間隔調整部材20は、図8の矢印A
で示すように両側に引っ張って、紐状体4を所定の間隔
に保持する。紐状体4を一定の間隔に広げて平行ネット
5とするためである。図3に示すように、ロッドである
間隔調整部材20は、可撓性線材のように両端に引っ張
ることなく、複数の紐状体を一定の間隔で平行に配設で
きる。これらの間隔調整部材20は、建物や足場に連結
されて、平行ネット5の紐状体4を一定の間隔に広げた
状態で水平に保持する。
【0032】平行ネット5の紐状体4は、これを所定の
間隔に平行に張設する間隔調整部材20の外側を、連結
結束具21に連結して、複数の紐状体4を束ねて1本に
連結している。平行ネット5を両側から引っ張って足場
や建物に張設しやすくするためである。幅を約50cm
とする平行ネットは、全ての紐状体を連結結束具で1本
に束ねる。幅を約1メートルとする平行ネットは、全て
の紐状体を2本に束ねる。幅の狭い平行ネットは、全て
の紐状体を連結結束具で1本に束ねるが、幅の広い平行
ネットは、連結結束具で紐状体を複数本に束ねる。
【0033】連結結束具21は、複数本の紐状体4を束
ねて連結できる全てのものが使用できる。たとえば、図
8に示す連結結束具21は、リングを使用している。さ
らに、図3に示す連結結束具21は、両端に雄ネジを設
けたUボルト21Aと、このUボルト21Aの両端を挿
入している締付プレート21Bと、Uボルト21Aにね
じ込んでいるナット21Cとで構成される。図3に示す
連結結束具21は、ナット21Cを緩めた状態でUボル
ト21Aと締付プレート21Bとの間に、紐状体4と結
束紐33とを挿通し、締付プレート21Bをナット21
Cで締め付けて、複数本の紐状体4と結束紐33とを1
本に結束して連結する。図3の連結結束具21は、Uボ
ルト21Aと締付プレート21Bとの間に隙間がある
が、この状態からナット21Cを締め付けて、紐状体4
と結束紐33とを、抜けないように、また、スリップし
ないように連結する。連結結束具にその両端を連結して
いる複数本の紐状体は、長い紐状体を両端の連結結束具
で折り返して、1本の紐状体で構成することもできる。
すなわち、1組の平行ネットを1本に連続している長い
紐状体で構成することもできる。この平行ネットは、両
端の連結結束具で紐状体を折り返し、折り返し部分を連
結結束具で1本に結束して連結する。この平行ネット
は、折り返し部分を連結結束具に連結した状態で、全て
の紐状体の長さを同じに揃えた後、連結結束具で結束す
ることができる。この方法は、紐状体を同じ長さに切断
する必要がないので、能率よく製作できる特長がある。
また、紐状体の長さを簡単に揃えることができる特長も
ある。
【0034】連結結束具21で束ねられた紐状体4は、
それぞれの紐状体4の端部を独立して建物や足場に連結
する必要はない。連結結束具21を、結束紐33で建物
や足場に連結して、全ての紐状体4を建物に連結でき
る。連結結束具21を建物や足場に連結した平行ネット
5は、間隔調整部材20で、一定の間隔に広げられて、
水平に張設される。結束紐33は、たとえば、ターンバ
ックル等の牽引具を使用して、できる限り引っ張って、
建物や足場に連結される。平行ネット5の中間部のたる
みを少なくするためである。この状態で張設された平行
ネット5は、紐状体4が互いに絡み合ったり、風で揺れ
て作業の邪魔になることがない。
【0035】さらに、図8に示す平行ネット5は、中間
部分に中間連結部材9を配設している。中間連結部材9
は、紐状体4の中間部分を所定の間隔で、平行な状態に
保持するものである。中間連結部材9を平行ネット5の
中間部分に配設するのは、長い平行ネット5の中間部分
で紐状体4の間隔が広くなって、紐状体4の間から作業
者が抜け落ちるのを阻止するためである。中間連結部材
9は、平行ネット5の長さに応じて、紐状体4の中間に
1〜複数本設けられる。中間連結部材9を配設する間隔
は、紐状体4を広げて工事用部材を通過できるように、
たとえば、1m以上、好ましくは2m以上とする。
【0036】中間連結部材9は、間隔調整部材20と同
じものを使用できる。中間連結部材9は、建築材料等の
工事用部材を紐状体4の間に通過させるときに、紐状体
4に沿って移動させる。中間連結部材9を移動させる
と、隣接する中間連結部材9との間隔、あるいは、中間
連結部材9と間隔調整部材20との間隔を広げて、紐状
体4の間を開くことができる。中間連結部材9は、紐状
体4に沿って自由に移動させて、紐状体4を広げて工事
用部材を通過させる。
【0037】また、中間連結部材9は、その両端を足場
や建物に連結して、平行ネット5の回転を阻止できる。
両端を足場や建物に連結する中間連結部材9は、平行ネ
ット5が落下物を受け止めたときに、横方向の回転、す
なわち、平行ネット5のローリングを阻止して、落下物
が平行ネット5から横に落ちるのを有効に防止できる。
このため、中間連結部材9は、両端を足場や建物に連結
して、回転しない平行ネット5で、確実かつ安全に落下
物を受け止めることができる。さらに、両端を足場や建
物に連結する中間連結部材9は、平行ネット5の中央部
が、自重で大きくたるむのを防止できる。このため、平
行ネット5を張設するときに、平行ネット5の両端を引
く力を小さくできる特長がある。さらに、たるみの少な
い平行ネット5は、風で揺れることも少なく、紐状体4
が絡み合ったり、足場等で作業する人の作業の邪魔にな
ることがない。したがって、作業者が安心して、安全に
作業できる特長がある。足場や建物に連結している中間
連結部材9は、紐状体4に沿って移動させるときには、
連結を解除して移動させる。
【0038】本発明のネットを使用した高所作業用の安
全装置の使用状態を図9に示す。この図に示す装置は、
間隔調整部材20の両端を建物6と足場2とに固定して
平行ネット5を水平に張設している。足場2は、建物6
に接近して、たとえば約50cm離して、垂直に組み立
てられている。間隔調整部材20は、建物6と足場2の
隙間に平行ネット5を配設するために、足場2、あるい
は、建物6の壁面や柱に固定されて、水平方向に張設さ
れている。
【0039】図3ないし図6に示す間隔調整部材20
は、補強連結紐30の両端部を、足場2、あるいは、建
物6の壁面や柱に連結して、平行ネット5を回転しない
ように水平方向に張設する。さらに、これ等の間隔調整
部材は、両端部に、チェーン状のリングを連結して、こ
のリングを介して足場、あるいは、建物の壁面や柱に連
結することもできる。
【0040】間隔調整部材20を建物6や足場2に連結
して固定する状態を図10に示す。この図に示す間隔調
整部材20は、建物6や足場に簡単に連結できるよう
に、端部に引掛フック11を固定している。端部に引掛
フック11を備える間隔調整部材20は、この図に示す
ように、一端を建物6に設けられた連結アンカー12に
引っかけて、また、他端を足場の垂直柱10に巻き付け
た後、間隔調整部材20のリングに引っかけて、張設す
ることができる。連結アンカー12は、たとえば、建物
6の壁面に円形のリングを、またはU曲部材の先端部を
埋設して設けられる。このように、端部に引掛フック1
1を備える間隔調整部材20は、簡単に建物6や足場に
連結できる特長がある。
【0041】さらに、間隔調整部材20は、端部に引掛
フックを設けることなく建物6や足場に連結することも
できる。たとえば、図11に示す間隔調整部材20は、
建物6と足場に連結フック13を固定し、この連結フッ
ク13に間隔調整部材20のリングを引っかけて間隔調
整部材20を張設している。建物6に固定される連結フ
ック13は、建物の壁面に打ち込んだアンカー14に、
フックを設けたボルトをねじ込んで設けている。また、
足場の連結フック13は、挟着具15を介して足場の垂
直柱10に固定されている。間隔調整部材20は、連結
フック13がチェーン状の間隔調整部材20のリングに
挿入されて、いいかえると、間隔調整部材20のリング
を連結フック13に引っかけて張設される。このよう
に、建物6や足場の連結フック13にリングを引っかけ
て張設される間隔調整部材20は、引っかけるリングの
位置をずらして、張設する長さを簡単に変更できる特長
がある。
【0042】さらに、間隔調整部材20は、図12に示
すように、建物6の柱16や、足場2の垂直柱10に巻
き付けた後、線材17等の連結具で連結して固定するこ
ともできる。線材17には、例えば、針金が使用でき
る。この連結方法も、線材17で連結するリングの位置
をずらして、張設する長さを簡単に変更できる特長があ
る。したがって、図11や図12に示す方法で連結され
る間隔調整部材20は、張設する長さを変更できるよう
に、好ましくは、間隔調整部材20の両端のリングの数
を増やして、全長を長く設計される。
【0043】建物6と足場の間に張設される間隔調整部
材20は、紐状体4を所定の間隔に広げて、図9に示す
ように、平行ネット5が配設される。この状態で、平行
ネット5は、その両端の結束紐33を外側に、あるいは
下方に引っ張られて、中央部分のたるみが解消され、水
平に張設される。張設された平行ネット5は、引っ張ら
れた両端の結束紐33が建物6あるいは足場2に固定さ
れて、平行ネット5の中央部分が水平に保持される。こ
のようにして、張設される平行ネット5は、支持部材3
を固定する位置に関係なく、いいかえると、支持部材3
の間隔を変更して平行ネット5を張設する長さを変更し
ても、平行ネット5を水平に張設できる特長がある。
【0044】図9に示す高所作業用の安全装置は、建物
6の片側に装着されているが、本発明の高所作業用の安
全装置は、好ましくは、図13に示すように、建物6の
全周に配設される。この図に示す高所作業用の安全装置
は、建物6の周囲に組み立てられた足場2と、建物6と
の隙間に平行ネット5を張設している。平行ネット5の
両端は、外側に、あるいは、上下方向に引っ張られて、
足場2に固定されている。このように、建物6の全周に
配設される安全装置は、さらに、高所作業現場の安全性
が保障される。また、建物の全周に設置される安全装置
は、間隔調整部材20の両端を足場2に固定して平行ネ
ット5を張設することもできる。間隔調整部材20の両
端を足場2に固定する安全装置は、建物6の壁面を傷つ
けることなく平行ネット5を張設できる特長がある。
【0045】さらに、本発明の安全装置は、図14に示
すように、折れ曲がった建物6の内側のコーナー部に配
設することもできる。このように、さまざまな形状の建
物6の周囲に設置できる安全装置は、建物6と足場の間
にできる全ての隙間に平行ネット5を張設して、高所作
業の安全性を向上できる特長がある。
【0046】図8に示す間隔調整部材20は、間隔決定
部材8にリングを使用している。ただ、本発明は、間隔
調整部材20の間隔決定部材8をリングに特定しない。
間隔決定部材8は、図15に示すように、金属性の連結
ロッドとすることもできる。この図に示す間隔調整部材
20は、連結ロッドの一端をリング7の周縁に固定し、
他端に、隣接するリング7を挿通する連結環を設けてい
る。このようにして連結されるリング7と連結ロッド
は、間隔調整部材20に、自由に変形できる可撓性を持
たせている。ただ、図示しないが、間隔決定部材の連結
ロッドは、両端に連結環を設けて複数のリングを連結す
ることもできる。間隔決定部材8に金属性のロッドを使
用する間隔調整部材20は、隣接する紐状体4を、常に
一定の間隔に保持できる特長がある。この間隔調整部材
20は、リング7を連結するロッドの長さで紐状体4の
間隔を決定する。
【0047】さらに、図示しないが、本発明の安全装置
は、間隔調整部材の間隔決定部材を、充分な強度を有す
るロープやワイヤーとすることもできる。間隔決定部材
にロープやワイヤーを使用する安全装置は、これ等の長
さでリングの間隔を決定する。さらにまた、間隔調整部
材は、複数のリングを1本のロープあるいはワイヤーで
連結する構造とすることもできる。この構造の間隔調整
部材は、リングを連結する間隔で、紐状体の間隔を決定
する。このように、支持部材のリングを、ロープやワイ
ヤーで連結する構造の安全装置は、取り外した状態でコ
ンパクトにまとめることができると共に、軽量に製造で
きるので、便利に持ち運びできる特長がある。
【0048】さらに、本発明の装置は、図16に示すよ
うに、間隔調整部材20のリング7に水平ロッド18を
挿通することもできる。この図に示す間隔調整部材20
は、連結された2個のリング7を、所定の間隔でロープ
19に連結している。この図において、上側に位置する
リング7は、上端をロープ19に連結し、下端に、紐状
体4を挿通するリング7を連結している。さらに、上側
に位置するリング7は、水平ロッド18が挿通されてい
る。この水平ロッド18は、隣合うリング7を一直線上
に連結している。水平ロッド18は、たとえば、平行ネ
ット5の重みでたわむことがない充分な強度を有する、
硬質プラスチック製あるいは金属製のパイプで、複数の
リング7に挿通されて、これ等を水平かつ一直線上に保
持している。水平ロッド18は、平行ネット5を張設し
た状態では、リング7から抜けて落ちることがないよう
に、両端を間隔調整部材20に連結される。
【0049】このように、間隔調整部材20のリング7
に水平ロッド18を挿通して連結する安全装置は、紐状
体4を挿通するリング7を水平かつ一直線上に配設でき
る。いいかえると、間隔調整部材20の中央部分をたる
ませることなく、簡単に、水平に保持できる。したがっ
て、紐状体4を挿通するリング7を水平保持するため
に、間隔調整部材20の両端を強く引っ張る必要がな
く、簡単に、間隔調整部材20を水平に張設できる特長
がある。しかも、水平ロッド18は、安全装置を取り外
した状態では、リング7から簡単に抜き取ることができ
る。したがって、この安全装置は、水平ロッド18を抜
き取ってコンパクトにまとめて、簡単に持ち運びできる
特長も備える。
【0050】以上の実施例は、本発明の安全装置を建物
の周囲に張設する例を示している。ただ、本発明の安全
装置は、図17に示すように、床を構築していない建物
6の内部に張設して、作業者が建物の内側に落下するの
を防止できる。この図に示す安全装置は、床を支持する
梁に接近してその下方に、あるいは、屋根の下の梁に接
近してその下方に水平に張設される。この安全装置は、
複数組の平行ネット5を横に平行に並べて、隣接する平
行ネット5を連結して、幅の広い部分に張設している。
複数の平行ネット5は、互いに隣接する間隔調整部材2
0どうしを、また、互いに隣接する中間連結部材9どう
しを、それぞれ直線状に連結して、平行ネット5を横に
並べて平行に連結する。隣接する間隔調整部材20は、
補強連結紐30を縛って平行に連結される。中間連結部
材は、補強連結紐を有するものはこれを縛って連結す
る。図に示すように、可撓性線材の中間連結部材9は、
可撓性線材を直接に縛って連結し、あるいは、別の紐体
を使用して連結する。この安全装置は、骨組みだけの建
物6、さらには、建物の吹抜け部分や開口部等の開口面
積の広い部分に張設して、この部分に作業者が落下する
のを有効に阻止できる。また、この図に示すように、柱
34が存在する建物内においても、隣接する平行ネット
5の境界部分に柱34を位置させることによって、柱3
4が邪魔になることなく、複数組の平行ネット5を幅広
く張設できる特長もある。
【0051】ところで、本発明の安全装置は高所作業の
用途を建築用には特定しない。たとえば、図示しない
が、電柱の周囲に平行ネットを張設して電柱工事を安全
にし、また、橋梁に接近して平行ネットを張設して橋梁
工事の安全性を改善し、さらに土木工事の高所作業にも
使用して安全性を改善することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明のネットを使用した高所作業用の
安全装置は、簡単かつ容易に、建物の長さに合わせて平
行ネットを張設する長さ変更して、建物に装着できる特
長がある。それは、本発明の安全装置が、複数条の紐状
体を所定の間隔で横に並べた平行ネットと、この平行ネ
ットを水平に張設する支持部材とを備え、この支持部材
が、紐状体を挿通できるリングを所定の間隔で連結し
て、複数の紐状体を平行に配設する間隔調整部材を備え
ると共に、紐状体が、間隔調整部材の外側で複数本が互
いに連結されているからである。この構造の高所作業用
の安全装置は、連結された紐状体の端部を、建物あるい
は足場に連結して簡単に装着できる。このため、それぞ
れの紐状体の長さを調整する必要がなく、紐状体の端部
を引っ張ることで、平行ネットを水平に保持して、平行
ネットの全長を支持部材の間隔に調節し、平行ネットの
長さを自由に調整できる。したがって、本発明の高所作
業用の安全装置は、張設する平行ネットの長さを変更し
て、種々の長さの建物に簡単かつ便利に使用できる特長
がある。とくに、端部が束ねられた紐状体は、それぞれ
の紐状体の端部を別々に連結する必要がなく、極めて簡
単に建物や足場に連結できる特長がある。
【0053】さらに、本発明の安全装置は、紐状体を間
隔調整部材に挿通した状態で、いいかえると、紐状体と
間隔調整部材を一体にしてコンパクトに丸めることがで
きる。このため、使用するときに、現場で広げて簡単に
平行ネットとして配設でき、取り付け作業を容易にし、
取り付けにかかる時間を相当に短縮できる特長も備え
る。
【0054】さらに、本発明の請求項2の安全装置は、
間隔調整部材が硬質のロッドで成形されており、このロ
ッドは紐状体を移動できるように挿通して一定の間隔に
配設するための貫通孔を所定の間隔で開口している。こ
の構造の間隔調整部材は、紐状体を確実に一定の間隔に
配設できる特長がある。また、硬質ロッドの間隔調整部
材は、極めて簡単に、平行ネットを水平に保持できる特
長も備える。さらに、この安全装置は、ロッド内に補強
連結紐が挿通されている。このため、作業者が平行ネッ
トに落下したときの衝撃で間隔調整部材が破断されて
も、紐状体の間が広がるのを防止できる特長も備える。
【0055】さらに、本発明の請求項3の高所作業用の
安全装置は、建物から取り外した状態で、コンパクトに
まとめて、簡単に持ち運びできる特長がある。それは、
本発明の安全装置が、リングを所定の間隔で連結した可
撓性線材である間隔調整部材を使用しているからであ
る。この構造の安全装置は、間隔調整部材が可撓性を有
するので、使用しないときに折り畳んで、あるいは丸め
て小さくできる。このように、小さくまとめることがで
きる安全装置は、楽に持ち運びができると共に、かさば
ることがなく便利に使用できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のネットを使用した建築用の安全装置の使
用状態を示す斜視図
【図2】本発明者が先に開発したネットを使用した高所
作業用の安全装置の使用状態を示す斜視図
【図3】本発明の実施例のネットを使用した高所作業用
の安全装置の平面図
【図4】図3に示す安全装置の間隔調整部材の一例を示
す分解斜視図
【図5】間隔調整部材の他の一例を示す分解斜視図
【図6】さらに間隔調整部材の他の一例を示す斜視図
【図7】さらに間隔調整部材の他の一例を示す断面図
【図8】本発明の他の実施例にかかるネットを使用した
高所作業用の安全装置の平面図
【図9】本発明の実施例の安全装置の使用状態を示す斜
視図
【図10】間隔調整部材を建物と足場に連結する一例を
示す平面図
【図11】間隔調整部材を建物と足場に連結する他の一
例を示す一部断面側面図
【図12】さらに間隔調整部材を建物と足場に連結する
他の一例を示す水平断面面図
【図13】本発明の実施例の安全装置を建物の全周に配
設する状態を示す平面図
【図14】本発明の実施例の安全装置を折れ曲がった形
状の建物のコーナー部に配設する状態を示す斜視図
【図15】本発明の他の実施例にかかる安全装置の間隔
調整部材の一例を示す斜視図
【図16】本発明の他の実施例にかかる安全装置の間隔
調整部材の他の一例を示す斜視図
【図17】本発明の実施例の安全装置の他の使用状態を
示す平面図
【符号の説明】
1…碁盤格子ネット 2…足場 3…支持部材 4…紐状体 5…平行ネット 6…建物 7…リング 8…間隔決定部材 9…中間連結部材 10…垂直柱 11…引掛フック 12…連結アンカー 13…連結フック 14…アンカー 15…挟着具 16…柱 17…線材 18…水平ロッド 19…ロープ 20…間隔調整部材 20A…上ロッド
20B…下ロッド 21…連結結束具 21A…Uボルト
21B…締付プレート 21C…ナット 22…貫通孔 23…凸条 24…溝 25…凹部 26…溝 27…ネジ 28…連結パイプ 29…ナット 30…補強連結紐 31…パイプ 32…線材 32A…逆U曲部 33…結束紐 34…柱

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材で作られたネットと、このネットを
    建物の所定の位置に水平に張設する支持部材(3)とを備
    え、ネットは、可撓性を有する複数条の紐状体(4)を所
    定の間隔で平行に並べて、少なくともその両端部分を、
    支持部材(3)に連結した平行ネット(5)で、この平行ネッ
    ト(5)で落下する作業者を受け止めて高所作業現場の安
    全性を保障するように構成されてなる高所作業用の安全
    装置において、 支持部材(3)が、複数本の紐状体(4)を所定の間隔に配設
    すると共に、紐状体(4)に沿って移動自在な間隔調整部
    材(20)を備え、さらに、紐状体(4)は、間隔調整部材(2
    0)の外側で複数本が互いに連結されており、連結された
    端部が、直接にあるいは結束紐(33)を介して、建物(6)
    あるいは足場(2)に連結されて、平行ネット(5)が建物
    (6)に装着されるように構成されてなることを特徴とす
    るネットを使用した高所作業用の安全装置。
  2. 【請求項2】 間隔調整部材(20)が硬質のロッドで、こ
    のロッドは紐状体(4)を移動できるように挿通して一定
    の間隔に配設するための貫通孔(22)を所定の間隔で開口
    しており、さらに、このロッド内に補強連結紐(30)が挿
    通されてなる請求項1に記載されるネットを使用した高
    所作業用の安全装置。
  3. 【請求項3】 間隔調整部材(20)が、紐状体(4)を挿通
    できるリング(7)を所定の間隔で連結している可撓性線
    材である請求項1に記載されるネットを使用した高所作
    業用の安全装置。
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