JP3034056B2 - N−酸化アリールピロール化合物、それを用いた昆虫、線虫及びダニの防除方法及びその化合物の製法 - Google Patents

N−酸化アリールピロール化合物、それを用いた昆虫、線虫及びダニの防除方法及びその化合物の製法

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JP3034056B2
JP3034056B2 JP2407302A JP40730290A JP3034056B2 JP 3034056 B2 JP3034056 B2 JP 3034056B2 JP 2407302 A JP2407302 A JP 2407302A JP 40730290 A JP40730290 A JP 40730290A JP 3034056 B2 JP3034056 B2 JP 3034056B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は昆虫、ダニ及び線虫有害生物(pes
t)の防除並びに該有害生物の損害に対する、生長し、そ
して耕作されている農業作物の保護に有用である高度に
有効な殺虫剤、殺ダニ剤(acaricidal agent)及び殺線虫
剤であるN−酸化されたアリールピロール化合物に関す
る。
【0002】本発明を要約すれば昆虫、ダニ及び線虫の
防除に有効である新規なN−酸化されたアリールピロー
ル化合物に関する。さらに該化合物の殺虫、殺ダニ及び
殺線虫的使用方法並びに該化合物の製造方法に関する。
【0003】本発明のN−酸化されたアリールピロール
化合物は構造式I
【0004】
【化15】 式中、XはH、F、Cl、Br、I、CF3またはCN
であり;YはH、F、Cl、BrまたはIであり;Wは
CNまたはNO2であり;AはH、各々随時追加のハロ
ゲン原子1〜3個、シアノ1個、ヒドロキシ1個、各々
随時ハロゲン原子1〜3個で置換されていてもよいC1
〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ1個、C1〜C
4−カーボアルコキシ1個、C1〜C6アルキルカルボニ
ルオキシ1個、C2〜C6アルケニルカルボニルオキシ1
個、ベンゼンカルボニルオキシまたはクロロ、ジクロロ
もしくはメチル置換されたベンゼンカルボニルオキシ1
個、随時C1〜C3アルコキシまたはハロゲン原子1〜3
個で置換されていてもよいフエニル1個、随時ハロゲン
原子1〜3個で置換されていてもよいフエノキシ1個、
或いは随時ハロゲン置換基1個で置換されていてもよい
ベンジルオキシ1個からのもので置換されていてもよい
1〜C4アルキルまたはC2〜C4モノハロアルキル;随
時ハロゲン原子1〜3個で置換されていてもよいC3
5アルケニル;随時ハロゲン原子1個で置換されてい
てもよいC3〜C5アル Dはすべて随時ハロゲン、ジ−(C1〜C4アルキル)ア
ミノまたはN(CH2)m1〜3個で置換されていてもよ
いC1〜C6アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4
ルコキシ、フエニルまたはフエノキシであり;mは3、
4、5、6または7の整数であり;LはH、F、Clま
たはBrであり;M及びRは各々独立してH、C1〜C3
アルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3アルキルチ
オ、C1〜C3アルキルスルフアニル、C1〜C3アルキル
スルホニル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニトロ、C
3、R1CF2Z、R2COまたはNR34であり;M及
びRが隣接した位置にあり、且つこれらのものが結合す
る炭素原子と一緒になる場合、これらのものはMRが構
造式
【0005】
【化16】 を表わす環を形成することができ;ZはS(O)nまた
はOであり;R1はH、F、CHF2、CHFClまたは
CF3であり;R2はC1〜C3アルキル、C1〜C3アルコ
キシまたはNR34であり;R3はHまたはC1〜C3
ルキルであり;R4はH、C1〜C3アルキルまたはR5
Oであり;R5はHまたはC1〜C3アルキルであり;そ
してnは0、1または2の整数である、を有する。
【0006】本発明の化合物は優れた殺虫、殺ダニ及び
殺線虫剤である。本発明は有害生物、その飼育場、飼料
または生育地を殺有害生物的に有効量のN−酸化された
アリールピロール化合物と接触させることにより望まし
くない有害生物の防除方法を与える。本発明のN−酸化
されたアリールピロールの好適な群は式II、式III
及びIVである。
【0007】
【化17】 式中、A、L、M、R、W、X及びYは上記のものであ
る。
【0008】本発明の好適なN−酸化されたアリールピ
ロールはAが水素または随時C1〜C3アルコキシ基1個
で置換されていてもよいC1〜C4アルキルであり;Wが
CNまたはNO2であり;XがCl、BrまたはCF3
あり;YがClまたはBrであり;RがF、Cl、B
r、CF3またはOCF3であり;MがH、F、Clまた
はBrであり;そしてLがHまたはFであるものであ
る。
【0009】Aが水素であり、WがCNであり、そして
X、Y、L、M及びRが上記のものである式IのN−酸
化されたアリールピロール化合物は構造式V
【0010】
【化18】 式中、LはH、F、ClまたはBrであり;M及びRは
各々独立してH、C1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキ
シ、C1〜C3アルキルチオ、C1〜C3アルキルスルフイ
ニル、C1〜C3アルキルスルホニル、シアノ、F、C
l、Br、I、ニトロ、CF3、R1CF2Z、R2COま
たはNR34であり;M及びRが隣接した位置にあり、
且つこれらのものが結合する炭素原子と一緒になる場
合、これらのものはMRが構造式
【0011】
【化19】 を表わす環を形成することができ;ZはS(O)nまた
は0であり;R1はH、F、CHF2、CHFClまたは
CF3であり;R2はC1〜C3アルキル、C1〜C3アルコ
キシまたはNR34であり;R3はHまたはC1〜C3
ルキルであり;R4はH、C1〜C3アルキルまたはR5
Oであり;R5はHまたはC1〜C3アルキルであり;そ
してnは0、1または2の整数である;により表わされ
る安息香酸メチルまたは置換された安息香酸メチルを少
なくとも等価量の水素化ナトリウムの存在下で少なくと
も等価量のシアノプロピオンアルデヒドのアセタールと
反応させ、構造式VIにより表わされる適当に置換され
た3−ベンゾイル−3−シアノ−1−プロピオンアルデ
ヒドアセタールを生成させることにより製造し得る。次
にプロピオンアルデヒド中間体を少なくとも等価量のヒ
ドロキシルアミン塩酸塩と反応させ、構造式VIIによ
り表わされる適当に置換される2−アリール−1−ヒド
ロキシピロール−3−カルボニトリルを生成させる。反
応は昇温下、好ましくは70〜100℃で行う。
【0012】2−フエニル−1−ヒドロキシピロール−
3−カルボニトリルまたは2−(置換されたフエニル)
−1−ヒドロキシピロール−3−カルボニトリルの対応
する4−ハロ、5−ハロまたは4,5−ジハロ−2−
(置換されたフエニル)−1−ヒドロキシピロール−3
−カルボニトリルへの転化は上の該2−フエニル−1−
ヒドロキシピロール−3−カルボニトリルまたは2−
(置換されたフエニル)−1−ヒドロキシピロール−3
−カルボニトリルを溶媒例えばジオキサン、テトラヒド
ロフラン、酢酸または塩素化された炭化水素溶媒の存在
下で少なくとも1当量の臭素またはハロゲン化スルフリ
ルと反応させることにより容易に達成される。塩化スル
フリルまたは臭化スルフリルを用いる場合、反応は一般
に40℃以下、好ましくは約0〜30℃の温度で行う
が、元素状臭素を用いる場合、反応は通常約20〜40
℃で行う。使用し得る他のハロゲン化剤には次亜塩素酸
ナトリウム、次亜塩素酸t−ブチル、N−クロモスクシ
ンイミド、N−ヨードスクシンイミド等が含まれる。反
応を次に示す:
【0013】
【化20】 式Iの5−アリールピロール−2,3−ジカルボニトリ
ル化合物のあるものは2−ブロモアセトフエノンのオキ
シムまたはその置換された誘導体をオキサル酢酸ナトリ
ウムと反応させ、フエナシルオキサル酢酸3−オキシム
または(置換されたフエノシル)オキサル酢酸3−オキ
シムを生成させることにより製造し得る。次に該オキサ
ル酢酸中間体をアルコール中で塩酸と反応させ、R6
1〜C6アルキルまたはC2〜C6シクロアルキルである
構造式VIIIにより表わされる5−アリール−1−ヒ
ドロキシピロール−3−カルボキシレートを生成させ
る。生じるヒドロキシピロール中間体をヨウ化メチル及
びカリウムt−ブチラートと反応させ、5−アリール−
1−メトキシピロール−3−カルボキシレートを生成さ
せる。かくて得られるカルボキシレートのけん化により
5−アリール−1−メトキシピロール−3−カルボン酸
が生成される。次にかくて得られるメトキシピロール−
3−カルボン酸をクロロスルホニルイソシアネート及び
ジメチルホルムアミドと反応させ、式Iの5−アリール
−1−メトキシピロール−2,3−ジカルボニトリルを
生成させ、このものは標準法を用いてハロゲン化し、他
の式Iの化合物を生成させ得る。この反応は次式により
示される:
【0014】
【化21】 同様に、本発明の式IIIの5−アリールピロール−3
−カルボニトリル化合物は順次上記の5−アリール−1
−メトキシピロール−3−カルボン酸エチルを臭素と反
応させ、次にけん化して2,4−ジブロモ−5−アリー
ル−1−メトキシピロール−3−カルボン酸を生成さ
せ、次にこのものをクロロスルホニルイソシアネート及
びジメチルホルムアミドと反応させ、式IIIの2,4
−ジブロモ−5−アリール−1−メトキシピロール−3
−カルボニトリルを生成させることにより製造し得る。
反応は次式により表わし得る:
【0015】
【化22】 また本発明の式IIIのカルボニトリル化合物はトリフ
ルオロアセトアセテートを水素化ナトリウムの存在下で
置換または未置換のα−ブロモアセトフエノンのオキシ
ムと反応させ、2−(置換されたフエナシル)−4,4,
4−トリフルオロアセト酢酸2−オキシム中間体を生成
させることから製造し得る。該アセト酢酸中間体をアル
コール中で塩酸と反応させ、5−アリール−1−ヒドロ
キシ−2−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カル
ボキシレートを生成させる。(トリフルオロメチル)ピ
ロール−3−カルボキシレートをヨウ化メチル及びカリ
ウムt−ブチラートと反応させ、5−アリール−1−メ
トキシ−2−(トリフルオロメチル)−ピロール−3−
カルボキシレートを生成させる。該化合物の臭素化及び
けん化により4−ブロモ−5−アリール−1−メトキシ
−2−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カルボン
酸中間体が生成され、次にこのものをクロロスルホニル
イソシアネート及びジメチルホルムアミドと反応させ、
下記の式IIIの4−ブロモ−5−アリール−1−メト
キシ−2−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カル
ボニトリル化合物を生成させる:
【0016】
【化23】 式IVの5−アリール−1−メトキシピロール−2−カ
ルボニトリル化合物の製造は上記の5−アリール−1−
メトキシピロール−3−カルボン酸、エチルエステルを
クロロスルホニルイソシアネート及びジメチルホルムア
ミドと反応させ、2−シアノ−5−アリール−1−メト
キシピロール−3−カルボン酸、エチルエステルを生成
させることにより達成し得る。該メトキシピロール−3
−カルボン酸、エチルエステル中間体のけん化及び臭素
化により式IVの3,4−ジブロモ−5−フエニル−1
−メトキシピロール−2−カルボニトリルまたは3,4
−ジブロモ−5−(置換されたフエニル)−1−メトキ
シピロール−2−カルボニトリルが生成される。この反
応を次式に示す:
【0017】
【化24】 同様に、他の式IのN−酸化されたアリールピロールを
次の反応により製造し得る。
【0018】
【化25】 3−アリール−N−酸化されたピロールの他の製造方法
は次のとおりである:
【0019】
【化26】 N−酸化されたアリールピロールはAが水素であり、そ
してL、M、R、W、X及びYが上記のものである適当
に置換された式IのN−酸化されたアリールピロールを
適当なアルキル化剤及び適当な塩基例えばクロロメチル
1〜C4アルキルエーテル及びカリウムt−ブチラート
と反応させることにより製造し得る。この反応により出
発物質と同じ置換基を有するが、加えて酸素上にてC1
〜C4アルコキシメチルで置換されるN−酸化されたア
リールピロールが与えられる。同様な反応においてクロ
ロメチルC1〜C4アルキルエーテルの代わりにブロモア
セトニトリルを用い、酸素上にアセトニトリル置換基を
有するが式IのN−酸化されたアリールピロールが生成
される。反応は次式により表わし得る:
【0020】
【化27】 式中、L、M、R、W、X及びYは上の式Iに記載され
るものであり、そしてAは(1)C1〜C4アルコキシメ
チルまたは(2)CH2CNである。
【0021】同様に、N−酸化されたアリールピロール
はAが水素であり、そしてL、M、R、W、X及びYが
上記のものである適当に置換された式IのN−酸化され
たアリールピロールを適当なアシル化剤及び適当な塩基
例えばC1〜C6酸塩化物及びカリウムt−ブチラートと
反応させることにより製造し得る。この反応により出発
物質と同じ置換基を有するが、加えて酸素上にてC1
6アルカノイルで置換されるN−酸化されたアリール
ピロールが与えられる。反応は次式により表わし得る:
【0022】
【化28】 N−酸化されたアリールピロールの製造に有用な中間体
は構造式XI:
【0023】
【化29】 式中、XはHまたはCF3であり;LはH、F、Clまた
はBrであり;M及びRは各々独立してH、C1〜C3
ルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3アルキルチオ、
1〜C3アルキルスルフイニル、C1〜C3アルキルスル
ホニル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニトロ、CF3
R、CF2、R2COまたはNR34であり;M及びRが
隣接する位置にあり、且つこれらのものが結合する炭素
原子と一緒になってMRが構造式
【0024】
【化30】 を表わす環を生成させることができ;ZはS(O)nま
たはOであり;R1はH、F、CHF2、CHFClまた
はCF3であり;R2はC1〜C3アルキル、C1〜C3アル
コキシまたはNR34であり;R3はまたはC1〜C3
ルキルであり;R4はH、C1〜C3アルキルまたはR5
Oであり;R5はHまたはC1〜C3アルキルであり;n
は0、1または2の整数であり;そしてR6は水素、C1
〜C6アルキルまたはC3〜C6シクロアルキルである; を有する。
【0025】式IXの化合物の製造はR6が水素である
場合を除いて上記に示す。
【0026】R6が水素でない場合、式IXの化合物の
加水分解によりR6が水素であるもの以外と同様の構造
を有する他の式IXの化合物を生成させる。
【0027】本発明のN−酸化されたアリールピロール
は昆虫、ダニ及び線虫を防除する際に有効である。また
これらの化合物は上記の有害生物による攻撃から生長ま
たは生育される作物を保護する際に有効である。
【0028】実際には一般に水中に分散される約10〜
10,000ppm、好ましくは100〜約5,000p
pmの式IのN−酸化されたアリールピロールまたは他
の高価でない液体担体が植物、作物または該作物が生長
する土壌に施用する場合、昆虫、ダニ及び/または線虫
による攻撃から該作物を保護する際に有効である。また
これらの化合物はうじ、ナンキン虫等の如き有害生物に
よる攻撃から芝を保護する際に有用である。
【0029】また本発明の式IのN−酸化されたアリー
ルピロールは植物の葉及び/または該植物が生長する土
壌もしくは水に約0.100〜4.0kg/haの活性成分の
割合を与えるに十分な量で施用する場合、昆虫、線虫及
びダニを防除する際に有効である。
【0030】本発明のN−酸化されたアリールピロール
は単独で用いる場合に、昆虫、線虫及びダニを防除する
際に有効である一方、これらのものは他の殺虫剤、殺線
虫剤及び殺ダニ剤を含む他の生物学的化学薬品との組合
せでも使用し得る。例えば、本発明のN−酸化されたア
リールピロールはリン酸塩、カルバメート、ピレトロイ
ド、ホルムアミジン、塩素化された炭化水素、ハロベン
ジル尿素との結合または組合せで有効に使用し得る。
【0031】有利には、上記のN−酸化されたアリール
ピロールは乾燥したコンパクト顆粒、流動組成物、顆粒
調製物、水和剤、粉剤、粉末濃厚剤、マイクロ乳剤など
に調製することができ、これらのすべてはそれ自体土
壌、水及び/または葉に施用され、そして必要な植物保
護を与える。かかる調製物には不活性な、薬理学的に許
容される固体または液体希釈剤と混合された本発明の化
合物が含まれる。
【0032】例えば、本発明の水和剤、粉剤及び粉末濃
厚剤調製物は約3〜20重量%の式IのN−酸化された
アリールピロール化合物を約3〜20重量%の固体の陰
イオン性界面活性剤と共に粉砕することにより製造し得
る。ある適当な陰イオン性界面活性剤にはナトリウムス
ルホコハク酸のジオクチルエステル、特にアメリカン・
シアナミド社(American Cyanamid Company)製のA
erosol OTB(R)がある。また約60〜94重量%の不
活性の固体希釈剤例えばモンモリロナイト、アタパルジ
ヤイト、チヨーク、タルク、カオリン、ケイソウ土、石
灰石、ケイ酸塩などをかかる調製物に用いる。
【0033】土壌または水の施用に特に有用な圧縮され
た顆粒は均等部、通常約3〜20部のN−酸化されたア
リールピロール及び固体界面活性剤中で約60〜94部
の石膏と一緒に粉砕することにより製造し得る。その
後、混合物を約24/48メッシュまたはそれ以上の小
さい粒子中に圧縮する。
【0034】本調製物に有用である他の適当な固体界面
活性剤には陰イオン性のナトリウムスルホコハク酸のジ
オクチルエステルのみでなく、エチレンオキシド及びプ
ロピレンオキシドの非イオン性のブロック共重合体も含
まれる。かかるブロック共重合体はPluronic10R8
(R)、17R8(R)、25R8(R)、F38(R)、F68
(R)、F77(R)またはF87(R)としてBASFウイア
ンドツテ社(Wyandotte Corporation)により市販さ
れ、特に圧縮された顆粒の製造に有効である。
【0035】上記の粉末及び濃厚調製物に加え、水に分
散し得るために水和剤及び流動剤を使用し得る。好まし
くは、かかる流動剤は水性組成物を保護する植物の葉に
噴霧する場所で施用する。またこれらの噴霧体は防除す
る昆虫及びダニの飼育場、飼料または生育地に施し得
る。
【0036】本発明の化合物の固体調製物を他の殺虫剤
との組合せ処理に用いる場合、調製物を成分との混合物
として施用するか、または順次施し得る。
【0037】同様に、他の殺虫剤との組合せにおけるN
−酸化されたアリールピロールの液体調製物をタンク混
合するか、または別々にか、順次か、液体噴霧として施
用し得る。本発明の化合物の液体噴霧調製物は約0.0
01〜0.1重量%の活性N−酸化されたアリールピロ
ールを含有すべきである。
【0038】更に本発明を理解するために、本発明をよ
り詳細に説明するために次の実施例を主に示す。本発明
は特許請求の範囲に定義されるものによる以外は限定さ
れるものではない。
【0039】
【実施例1】出発物質、3−(p−クロロベンゾイル)
−3−シアノ−1−プロピルアルデヒド、ジメチルアセ
タールの製造
【0040】
【化31】 無水エチレングリコールジメチルエーテル中の水素化ナ
トリウム(鉱油中60%、4.48g、0.11モル)の
攪拌されたスラリーにシアノプロピオンアルデヒドジメ
チルアセタール(12.9g、0.1モル)を滴下しなが
ら加えた。生じた混合物を50℃で30分間加熱し、エ
チレングリコールジメチルエーテル中のp−クロロ安息
香酸メチルエステル(17.1g、0.1モル)の溶液で
処理し、還流温度で12時間加熱し、室温に冷却し、イ
ソプロパノールで反応を停止させ、そして真空中で濃縮
して液体を生成させた、液体を水で希釈し、希塩酸で酸
性にし、そしてエーテルで抽出した。一緒にしたエーテ
ル抽出液を順次水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水及
び食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そ
して真空中で濃縮して液体を生成させた。液体をシリカ
ゲル、溶離液として塩化メチレン及び塩化メチレン中の
3%酢酸エチルを用いてクロマトグラフにかけ、IR及
びNMRスペクトル分析により同定された、黄色の液体
として表題の化合物(14.4g、54%)を生成させ
た。
【0041】適当に置換されたフェニル安息香酸メチル
を用いる以外は実施例1に記載される方法に従い、下記
の化合物を得た。
【0042】
【化32】
【0043】
【表1】
【0044】
【実施例2】2−(p−クロロフェニル)−1−ヒドロ
キシピロール−3−カルボニトリルの製造
【0045】
【化33】 エタノール中の3−(p−クロロベンゾイル)−3−シ
アノ−1−プロピオンアルデヒドジメチルアセタール
(10.0g、0.0373モル)及びヒドロキシルアミ
ン塩酸塩(3.89g、0.056モル)を還流温度で1
時間加熱し、室温に冷却し、そして真空中で濃縮して液
体を生成させた。液体をエーテルに溶解させ、順次水及
び食塩で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そし
て真空中で濃縮して褐色のゴムを生成させた。ゴムをシ
リカゲル、溶離液として塩化メチレン及び塩化メチレン
中の3%酢酸エチルを用いてクロマトグラフにかけ、褐
色の固体を生成させた。塩化メチレン/ヘキサンから再
結晶して融点148.5〜150℃の淡褐色の固体(6.
0g、74%)として表題の化合物を生成させた。
【0046】適当に置換された3−(ベンゾイル)−3
−シアノ−1−プロピオンアルデヒドジメチルアセター
ルを用いる以外は実施例2に記載の方法に従い、下記の
化合物を得た。
【0047】
【化34】
【0048】
【表2】
【0049】
【実施例3】4,5−ジブロモ−2−(p−クロロフェ
ニル)−1−ヒドロキシピロール−3−カルボニトリル
の製造
【0050】
【化35】 臭素(2.3g、0.0144モル)を乾燥p−ジオキサ
ン中の2−(p−クロロフェニル)−1−ヒドロキシピ
ロール−3−カルボニトリル(1.5g、0.007モ
ル)の攪拌された溶液に室温で滴下しながら加えた。1
時間後、反応混合物を水で希釈し、そしてエーテルで抽
出した。一緒にしたエーテル抽出液を順次水、飽和炭酸
水素ナトリウム溶液、水及び食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥し、そして新旧中で濃縮して固体を
生成させた。酢酸エチル/ヘキサンからの固体の再結晶
により融点208〜209℃の白色粉末(1.98g、
75%)として表題の化合物が生成された。
【0051】
【実施例4】4,5−ジクロロ−2−(p−クロロフェ
ニル)−1−ヒドロキシピロール−3−カルボニトリル
の製造
【0052】
【化36】 塩化スルフリル(1.95g、0.014モル)を氷酢酸
中の2−(p−クロロフェニル)−1−ヒドロキシピロ
ール−3−カルボニトリル(1.5g、0.007モル)
の攪拌された溶液に滴下しながら加え、温度を45℃に
上昇させ、そして黄色の固体を沈殿させた。21/2時間
後に反応混合物を水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出
した。一緒にした酢酸エチル抽出液を順次水、飽和炭酸
水素ナトリウム溶液、水及び食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウム上で乾燥し、そして真空中で濃縮して褐色の
固体を生成させた。固体をシリカゲル、溶離液として塩
化メチレン及び塩化メチレン中の3%酢酸エチルを用い
てクロマトグラフにかけ、融点156.5℃の褐色の粉
末(0.5g、25%)として表題の化合物を生成され
た。
【0053】適当に置換された2−フェニルピロールを
用いる以外は実施例3または4のいずれかの方法に従
い、次の化合物を生成させた。
【0054】
【化37】
【0055】
【表3】 2−(p−クロロフェニル)−1−メトキシピロール−
3−カルボニトリルの製造
【0056】
【化38】 2−(p−クロロフェニル)−1−ヒドロキシピロール
−3−カルボニトリル(2.88g、0.0132モル)
及び無水テトラヒドロフランの攪拌された溶液にカリウ
ムt−ブチラート(1.55g、0.0138モル)を加
えた。30分後、ヨウ化メチル(2.06g、0.9m
l,0.0145モル)を加え、生じたスラリーを室温
で3時間攪拌し、水で希釈し、そしてエーテルで抽出し
た。一緒にしたエーテル抽出液を順次水及び食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして真空中
で濃縮して固体を生成させた。エーテル/ヘキサンから
の固体の結晶化により融点105〜106℃の褐色の固
体(2.35g、77%)として表題の化合物が生成さ
れた。
【0057】適当に置換された2−フェニル−1−ヒド
ロキシピロール−3−カルボニトリル及び適当なアルキ
ル化またはアシル化剤を用いる以外は実施例5に記載の
方法に従い、下記の化合物が得られた。
【0058】
【化39】
【0059】
【表4】
【0060】
【実施例6】4,5−ジブロモ−2−(p−クロロフエ
ニル)−1−メトキシピロール−3−カルボニトリルの
製造
【0061】
【化40】 臭素(2.16g、0.7ml、0.0135モル)を無
水p−ジオキサン中の2−(p−クロロフエニル)−1
−メトキシピロール−3−カルボニトリル(1.5g、
0.00645モル)の攪拌された溶液に滴下しながら
加えた。3時間後、反応混合物を水で希釈し、そして濾
過した。固体を水で洗浄し、そして乾燥して融点190
〜190.5℃の白色の固体(2.48g、98%)とし
て表題の化合物を生成させた。
【0062】
【実施例7】(p−クロロフエナシル)オキサル酢酸、
ジエチルエステル、3−オキシムの製造
【0063】
【化41】 エチルグリコールジメチルエーテル中の2−ブロモ−
4′−クロロアセトフエノン、オキシム(24.9g、
0.1モル)の溶液をエチレングリコールジメチルエー
テル中のジエチルオキサル酢酸ナトリウム(21.0
g、0.1モル)の攪拌された溶液に50℃で徐々に加
えた。添加後、反応混合物を還流温度で1時間加熱し、
室温に冷却し、そして真空中で濃縮して液体を生成させ
た。液体をエーテルに溶解し、順次水及び食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空中で濃
縮して固体を生成させた。エーテル/ヘキサンからの再
結晶により融点119〜120℃の白色の固体(18.
0g、51%)として表題の化合物が生成された。
【0064】適当に置換された2−ブロモアセトフエノ
ン、オキシムを用いる以外は実施例1に記載の方法に従
い、下記の化合物を得た。
【0065】
【化42】
【0066】
【表5】
【0067】
【実施例8】5−(p−クロロフエニル)−1−ヒドロ
キシピロール−3−カルボン酸、エチルエステルの製造
【0068】
【化43】 HClガスで飽和したエタノール中の(p−クロロフエ
ニル)オキサル酢酸、ジエチルエステル、3−オキシム
(26.0g、0.073モル)を還流温度で90分間加
熱し、室温に冷却し、水で希釈し、そしてエーテルで抽
出した。一緒にしたエーテル抽出液を順次水及び食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空
中で濃縮してゴムを生成させた。ゴムをシリカゲル、塩
化メタレンを用いてクロマトグラフにかけ、そして順次
塩化メチレン中の1%酢酸エチル及び塩化メチレン中の
3%酢酸エチルで溶出し、2つの生成物を生成させた。
極性の小さいフラクシヨンは融点82〜84℃の5−
(p−クロロフエニル)−1−ヒドロキシピロール−
2,3−ジカルボン酸、ジエチルエステル(7.3g、3
0%)を与えた。より極性の大きいフラクシヨンの塩化
メチレン/ヘキサンからの再結晶により融点111〜1
16℃の白色の固体(10.5g、54%として表題の
化合物が生成させた。
【0069】適当に置換されたフエナシルオキサン酢
酸、ジエチルエステル、3−オキシムを用いる以外は実
施例8に記載の方法に従い、下記の化合物を得た。
【0070】
【化44】
【0071】
【表6】
【0072】
【実施例9】5−(p−クロロフエニル)−1−メトキ
シピロール−3−カルボン酸、エチルエステルの製造
【0073】
【化45】 カリウムt−ブトキシド(4.32g、0.0385モ
ル)を無水テトラヒドロフラン中の5−(p−クロロフ
エニル)−1−ヒドロキシピロール−3−カルボン酸エ
チル(9.38、0.035モル)の0℃の溶液に一部ず
つ加えた。次にヨウ化メチル(5.46g、0.0385
モル)をこの溶液に室温で徐々に加えた。反応混合物を
3次間攪拌し、水で希釈し、そしてエーテルで抽出し
た。一緒にしたエーテル抽出液を順次水及び食塩水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空中で
濃縮して固体を生成させた。ヘキサンからの結晶化によ
り融点65〜65℃の白色の結晶性固体(9.25g、
94%)として表題の化合物が生成された。
【0074】適当に置換された2−フエニル−1−ヒド
ロキシピロールを用いる以外は実施例9に記載の方法に
従い、下記の化合物が得られた。
【0075】
【化46】
【0076】
【表7】
【0077】
【実施例10】5−(p−クロロフエニル)−1−メト
キシピロール−3−カルボン酸の製造
【0078】
【化47】 水中の水酸化ナトリウム(50%、2.75g、0.03
43モル)をエタノール中の5−(p−クロロフエニ
ル)−1−メトキシピロール−2−カルボン酸エチル
(8.0g、0.0286モル)の攪拌された溶液に加え
た。反応混合物を還流温度で2時間加熱し、室温に冷却
し、水で希釈し、そしてエーテルで抽出した。水層を1
0%塩酸で酸性にし、そしてエーテルりで抽出した。一
緒にしたエーテル抽出液を順次水及び食塩水で洗浄し、
無水硫酸上で乾燥し、そして真空中で濃縮して固体を生
成させ、このものは沸騰ヘキサンで砕解した際に融点1
89〜191℃の白色の結晶性固体(7.0g、97
%)として表題の化合物が生成された。
【0079】適当に置換された2−フエニル−1−メト
キシピロールを用いる以外は実施例10に記載の方法に
従い、下記の化合物を得た。
【0080】
【化48】
【0081】
【表8】
【0082】
【実施例11】5−(p−クロロフエニル)−1−メト
キシピロール−2,3−ジカルボニトリルの製造
【0083】
【化49】 クロロスルホニルイソシアネート(8.1g、0.057
2モル)をアセトニトリル及びジメチルホルムアミド中
の5−(p−クロロフエニル)−1−メトキシピロール
−3−カルボン酸(6.0g、0.0238モル)の攪拌
された混合物に50℃で滴下しながら加えた。反応混合
物を室温で20時間攪拌し、0℃に冷却し、ジメチルホ
ルムアミド(9.2mリットル)で処理し、50℃に1時
間加熱し、室温に3時間冷却し、水で希釈し、そしてク
ロロホルム抽出した。一緒にしたクロロホルム抽出液を
順次水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、水及び食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空中
で濃縮してゴムを生成させた。ゴムをシリカゲル及び溶
融液として塩化メチレンを用いてクロマトグラフにか
け、2つの生成物を混合物として生成させた。クロロホ
ルムからの結晶化により融点193〜194℃の黄色の
固体として2−(p−クロロフエニル)−1−メトキシ
ピロール−3,4−ジカルボニトリル(1.1g、18
%)が生成された。上の結晶化からの濾液をシリカゲル
及び溶離液としてのヘプタン中の30%酢酸エチルを用
いてクロマトグラフにかけ、融点126〜127℃の黄
色の固体(0.93g、15%)として表題の化合物を
生成させた。
【0084】適当に置換された2−フエニル−1−メト
キシピロールを用いる以外は実施例11に記載の方法に
従い、下記の化合物を得た。
【0085】
【化50】
【0086】
【表9】
【0087】
【実施例12】4−ブロモ−5−(p−クロロフエニ
ル)−1−メトキシピロール−2,3−ジカルボニトリ
ルの製造
【0088】
【化51】 臭素(0.341g、0.00213モル)を酢酸中の5
−(p−クロロフエニル)−1−メトキシピロール−
2,3−ジカルボニトリル(0.5g、0.00193モ
ル)及び酢酸ナトリウム(0.318g、0.00388
モル)の攪拌された混合物に加えた。反応混合物を95
〜100℃で一夜加熱し、室温に冷却し、水で希釈し、
そして酢酸エチルで抽出した。一緒にした酢酸エチル抽
出液を順次水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液、メタ重亜
硫酸ナトリウム水溶液、水及び食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウム上で乾燥し、そして真空中で濃縮して固
体を生成させ、このものを酢酸エチル/ヘキサンから結
晶化させて融点166.5〜167℃の黄色の固体(0.
406g、62%)として表題の化合物を生成させた。
【0089】適当に置換された2−フエニル−1−メト
キシピロールを用いる以外は実施例12に記載の方法に
従い、下記の化合物を得た。
【0090】
【化52】
【0091】
【表10】
【0092】
【実施例13】3,4−ジブロモ−5−(3,4−ジクロ
ロフエニル)−1−メトキシピロール−2−カルボニト
リルの製造
【0093】
【化53】 臭素(1.13g、0.0071モル)を氷酢酸中の2−
シアノ−5−(3,4−ジクロロフエニル)−1−メト
キシピロール−3−カルボン酸(1.0g、0.0032
モル)の攪拌された溶液に加えた。反応混合物を還流温
度で2.5時間加熱し、室温に冷却し、水で希釈し、そ
してエーテルで抽出した。一緒にしたエーテル抽出液を
順次水、飽和炭酸水素溶液、水及び食塩で洗浄し、無水
硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして真空中で濃縮して
固体を生成させた。エーテル/ヘキサンからの固体の再
結晶により融点145〜150℃の白色の固体(0.4
6g、34%)として表題の化合物が生成させた。
【0094】
【実施例14】2,4−ジブロモ−5−(p−クロロフ
エニル)−1−メトキシピロール−3−カルボニトリル
の製造
【0095】
【化54】 クロロスルホニルイソシアネート(1.66g、0.01
17モル)をアセトニトリル中の2,4−ジブロモ−5
−(p−クロロフエニル)−1−メトキシピロール−3
−カルボン酸(2.0g、0.0049モル)の攪拌され
た溶液に5℃で加えた。溶液を45〜50℃で2時間加
熱し、アセトニトリルを加え、5℃に冷却し、そしてジ
メチルホルムアミド(1.9ml、0.0244モル)を
加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌し、水で希釈
し、そしてクロロホルムで抽出した。一緒にしたクロロ
ホルム抽出液を順次水及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液
で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして真
空中で濃縮して黄色の固体を生成させた。シリカゲル、
溶離液として塩化メチレン及び塩化メトレン中の3%酢
酸エチルを用いるクロマトグラフイーにより融点195
〜197℃の灰白色の固体(0.23g、12%)とし
て表題の化合物が生成された。
【0096】
【実施例15】2−(p−クロロフエナシル)−4,4,
4−トリフルオロ酢酸、エチルエステル、2−オキシ
ム、(E)−及び(Z)−の製造
【0097】
【化55】 窒素下にて、水素化ナトリウム(鉱油中60%、3.0
4g、0.076モル)を無水エチレングリコールジメ
チルエーテルに一部ずつ加え、そして混合物を40〜4
5℃に加熱した。トリフルオロ酢酸(14.0g、0.0
76モル)を30分間にわたつて滴下しながら加えた。
添加が完了した際、反応混合物を45〜50℃で1時間
加熱し、次にエチレングリコールジメチルエーテル中の
2−ブロモ−4′−クロロアセトフエノン、オキシム、
(E)−(18g、0.0724モル)の混合物を滴下
しながら加えた。生じたスラリーを還流温度で1時間加
熱し、室温に冷却し、そして固体を濾別した。濾液を真
空中で濃縮して固体残渣を生成させ、このものをエーテ
ルに溶解した。エーテル溶液を順次水及び食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして真空中で
濃縮して固体を生成させ、このものをエーテル/ヘキサ
ンから結晶化させて融点154〜154.4℃の白色の
固体(17g、67%)として表題の化合物を生成させ
た。
【0098】
【実施例16】5−(p−クロロフエニル)−1−ヒド
ロキシ−2−(トリフルオロメチル)ピロール−3−カ
ルボン酸、エチルエステルの製造
【0099】
【化56】 HClガスで飽和された2−(p−クロロフエナシル)
−4,4,4−トリフルオロ酢酸、エチルエステル、2−
オキシム、(E)−及び(Z)−(7.03g、0.02
モル)並びにエタノールの攪拌された混合物を還流温度
で90分間加熱した。過剰のHClガスを窒素を室温で
反応混合物を通して吹き込むことにより除去した。溶媒
を真空中で蒸留させ、そして残渣をシリカゲル、溶離液
として塩化メチレン及び塩化メチレン中の3%酢酸エチ
ルを用いてクロマトグラフにかけて固体を生成させた。
酢酸エチル/ヘキサンからの結晶化により融点161〜
161.5℃の白色の固体(3.1g、46%)として表
題の化合物が生成された。
【0100】
【実施例17】5−(p−クロロフエニル)−1−メト
キシ−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ピロー
ル−3−カルボン酸、エチルエステルの製造
【0101】
【化57】 発煙硝酸(90%、0.75ml、0.0167モル)を
無水酢酸中の5−(p−クロロフエニル)−1−メトキ
シ−4−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ピロール
−3−カルボン酸、エチルエステル(3.27g、0.0
094モル)の溶液125℃で滴下しながら加えた。室
温で一夜攪拌後、反応混合物を水で希釈し、そしてエー
テルで抽出した。一緒にしたエーテル抽出液を順次水及
び食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、
そして真空中で濃縮して濃い黄色の液体を生成させた。
シリカゲル、溶離液として塩化メチレン及び塩化メチレ
ン中の2%酢酸エチルを用いるクロマトグラフイーによ
り固体が生成された。ヘキサンからの再結晶により融点
90〜92℃の白色の固体(2.02g、55%)とし
て表題の化合物が生成された。
【0102】適当に置換された2−フエニル−1−メト
キシピロールを用いる以外は実施例17に記載の方法に
従い、下記の化合物を得た。
【0103】
【化58】
【0104】
【表11】 実施例18 殺虫剤及び殺ダニ剤評価 次の試験は殺虫剤及び殺ダニ剤としての化合物の効能を
示す。すべての試験は工業製品を用いて行い、そして2
7℃で保持した。試験濃度は活性成分に関するものであ
る。
【0105】スポドプテラ・エリダニア(Spodop
tera eridania)、3齢幼虫、サザン・ア
ーミーワーム(southern armyworm)
長さ7〜8cmに伸びたシーバ・リマ豆(sieva
lima bean)の葉を3秒間攪拌しながら試験懸
濁液に浸漬し、そして乾燥するためにフード(hoo
d)中に置いた。次に葉を底部に湿潤した濾紙及び10
匹の3齢のイモムシを含む100×10mmのペトリ皿
中に置いた。この皿を5日間保持した後、死亡率、試料
の減少または通常の脱皮のいずれかの障害の観察を行っ
た。
【0106】スポドプテラ・エリダニア、7日残留 上の試験で処理された植物を温床中の高強度ランプ下で
7日間保持した。これらのランプは晴天の日の効果を倍
増し、そして14時間の昼の時間を持続した。7日後、
葉を採取し、そして上の該試験と同様に評価した。
【0107】アフイス・フアバエ(Aphis fab
ae)、混齢、豆アブラムシ(bean aphid) 高さ5cmの金蓮花(nasturtium)植物[トロ
パエオルム(Tropaeolum)種]1本を含むポ
ツトに試験1日前に約100〜200匹のアブラムシを
感染させた。各々のポツトに#154DeVilbis
sアトマイザーを用いて、フード中で4rpmの回転板
の2回転で試験調製物を噴霧した。噴霧チツプを植物か
ら約15cmで保持し、そして噴霧を植物及びアブラム
シが完全に被覆されるように向けた。噴霧されたポツト
を白色のエナメル製皿上の側面に設置し、そして2日間
保持し、続いて死亡推定を行った。
【0108】ナミハダニ(Tetranychus u
rticae)(P−耐性株)、2斑点スパイダー・マ
イト(spider mite) 最初の葉が7〜8cmに伸びたシーバ・リマ豆植物を選
び、そしてポツト1個当りの1本の植物に刈り込んだ。
小片を主なコロニーから採取される葉から切断し、そし
て試験植物の各々の葉の上に置いた。ダニが試験植物に
移動し、そして産卵するようにこの作業を処理の約2時
間前に行った。葉1枚当り約100匹のダニを得るため
に切断片の大きさを変えた。処理の時期に、ダニを移す
ために用いた葉の片を除去し、そして捨てた。ダニに感
染した植物を攪拌しながら試験調製物中に3秒間浸漬
し、そして乾燥するためにフード中に設置した。植物を
2日間保持し、その後第1の葉を用いて成虫の撲滅の推
定を行った。第2の葉を更に5日間保持し、その後卵及
び/または新たに出現した若虫の撲滅を観察した。
【0109】ダイアブロチツク・ウンデシンプンクター
タ・ホワルデイ(Diabrotic undecim
punctata howardi)、第3齢サザン・
コーン・ルートワーム(southern corn
rootworm) 細かいタルク1ccを30ml入り広口スクリユー栓ガ
ラス瓶中に置いた。適当なアセトン懸濁液を瓶1個当り
1.25及び0.25mgの活性成分を与えるようにタ
ルク上にピペツトで注いだ。アセトンが蒸発するまで瓶
に空気を温和に流した。乾燥したタルクをばらばらに
し、昆虫の飼料として粟粒1ccを加え、そして湿潤土
壌25mlを各々の瓶に加えた。瓶に栓をし、そして内
容物をVortex Mixer上で十分に混合した。
これに続いて、10匹の3齢のルートワームを各々の瓶
に加え、そして幼虫の空気交換のために瓶にゆるく栓を
した。処理を6日間保持し、その後致死率を計数した。
消滅した幼虫は迅速に分解し、そして見つけ出すことが
できないために死滅したものと仮定した。この試験に用
いた濃度はそれぞれほぼ50及び10kg/haに対応
した。
【0110】評価尺度: 0=効果なし 5=56〜65%死滅 1=10〜25%死滅 6=66〜75%死滅 2=26〜35%死滅 7=76〜85%死滅 3=36〜45%死滅 8=86〜99%死滅 4=46〜55%死滅 9=100%死滅 R=減少された給飼 上記の評価に対して得られたデータを第I表に示す。
【0111】
【表12】
【0112】
【表13】
【0113】
【表14】
【0114】
【表15】
【0115】
【表16】
【0116】
【表17】
【0117】
【表18】
【0118】
【表19】 上記の試験結果は殺虫剤及び殺ダニ剤としての化合物の
効能を示す。
【0119】
【実施例19】次の試験は殺虫剤としての化合物の効能
を示す。すべての試験は技術級物質を用いて行い、そし
て27℃で保護した。試験濃度は活性成分に関するもの
である。
【0120】ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis vi
rescens)、第3齢タバコワーム(tpbacco budworm) ワタの子葉を試験調製物に浸漬し、そしてフード中で乾
燥した。乾燥した場合、各々を1/4に切断し、そして
10の部分を個々に長さ5〜7mmの湿った歯科用灯心の
片を含む30ml入りのプラスチック製医療コップ中に置
いた。3齢のイモムシ1匹を各々のコップに加え、そし
て厚紙のふたをコップ上に置いた。処理を3日間保護
し、その後死滅率を計数し、そして給飼損傷の減少を推
定した。
【0121】エンポアスカ・アブルプタ(Empoasca a
brupta)、成虫、ウエスタン・ポテト・リーフホッパー
(Western potato leafhopper) 長さ約5cmのシーバ・リマ豆の葉を攪拌しながら試験調
製物に3秒間浸漬し、そして乾燥するためにフード中に
置いた。この葉を底部に湿った濾紙を含む100×10
mmのペトリ皿中に置いた。約10匹の成虫のバッタを各
々の皿に加え、そして処理を3日間保持し、その後死滅
率を計算した。
【0122】チヤバネ・ゴギブリ(Blattella german
ica)、餌試験、成虫の牡のチヤバネ・ゴキブリ アセトン中の試験化合物の1000ppm溶液1mlを30m
l入り広口瓶中のコーンミール1g上にピペットで採取す
ることにより0.1%餌を調製した。この餌を空気流を
瓶中に温和に通すことにより乾燥した。餌を1パイント
入りの広口メイソン(Mason)ジヤー中に置き、そして
10匹の成虫の牡のゴキブリを加えた。網製のふたをジ
ヤーの上に置き、そして10%はちみつ中に浸漬したワ
タの小片を網製のふたの上端上に置いた。3日後に死滅
率を計数した。
【0123】チヤバネ・ゴキブリ、残留試験、成虫の牡
のチヤバネ・ゴキブリ 試験物質の1000ppmアセトン溶液1mlをできる限り
均一に被覆するように150×15mmのペトリ皿の底に
徐々にピペットで採取した。沈殿が乾燥した後、10匹
の成虫の牡のゴキブリを各々の皿中に置き、そしてふた
を置いた。死滅率を3日後に計数した。
【0124】スポドプテラ・エリダニア、全身摂取、第
3齢幼虫、サザン・アーミーワーム 化合物を試験物質0.1g、Emulphor EL-620、乳
化剤0.2g、アセトン10ml、及び水90mlを含む乳化
液として調製した。このものを10倍の水で希釈し、試
験用の100ppm乳化液を生成させた。続いて必要に応
じて10倍の希釈液を水で調製した。長さ7〜8cmに伸
びた第1の葉を有するシーバ・リマ豆植物を試験中に茎
の破壊の原因となる土壌バクテリアで汚染されることを
避けるため、少なくとも土壌の上3cmの所で切断した。
切断した茎を試験乳化液中に置き、そして瓶の底から茎
を離し、そして化合物の蒸発及び揮発を制限するために
各々の茎を少量のワタで包んだ。試験を27℃で3日間
保持し、化合物を植物中に摂取させた。これに続いて、
1枚の葉を植物から除去し、そして10匹のサザン・ア
ーミーワームを有する100×10mmのペトリ皿中に置
いた。死滅率の計数及び給飼の破損の観察を3及び5日
後に行った。
【0125】エンポスカ・アブルプタ、成虫、ウエスタ
ン・ポテト・リーフホツパー、全身摂取 化合物を試験物質0.1g、Emulphor EL-620、乳
化剤0.2g、アセトン10ml及び水90mlを含む乳化液
として調製した。このものを10倍の水で希釈し、試験
用の100ppm乳化液を生成させた。続いて必要に応じ
て10倍の希釈液を水で調製した。長さ7〜8cmに伸び
た第1の葉を有するシーバ・リマ豆植物を試験中に茎の
破壊の原因となる土壌バクテリアで汚染されることを避
けるため、少なくとも土壌の上3cmの所で切断した。切
断した茎を試験乳化液中に置き、そして瓶の底から茎を
離し、そして化合物の蒸発及び揮発を制限するために各
々の茎を少量のワタで包んだ。試験を27℃で3日間保
持し、化合物を植物中に摂取させた。これに続いて、1
枚の葉を植物から除去し、そして10匹の成虫のウエス
タン・ポテト・リーフホッパーを有する100×10mm
のペトリ皿中に置いた。3日後に、死滅率を計数した。
【0126】上記の評価に対する評価尺度は実施例18
に記載と同様であった。得られたデータを第II表に示
す。
【0127】
【表20】
【0128】
【表21】
【0129】
【表22】
【0130】
【表23】
【0131】
【表24】
【0132】
【表25】
【0133】
【表26】
【0134】
【実施例20】線殺虫剤としての試験化合物の評価 培養維持:C.エレガンス(Elegans)の培養をNG寒
天板上の大腸菌(E.Coli)芝上で20℃で維持し
た。新たな培地を週毎に確立した。
【0135】試験用の線虫をFresh Ascaris リンゲ
ル溶液(FARS)を用いて4〜5日の培地から洗浄し
た。虫を更にゼンタマイシンを含むFARSで洗浄し、
バクテリアの汚染を減少させ、そして遠心分離して虫を
洗浄溶液から分離した。この工程を3回くり返した。次
に洗浄した虫をゼンタマイシン(600単位/ml)及び
マイコスタチン(0.5mg/ml)が加えられたGIBC
OaからのC.ブリグサエ(briggsse)維持媒質(CbM
M)に加えた。
【0136】次に追加の作業及び化合物の消費を減らす
ために他の高い容量スクリーニングプログラムから得ら
れた3種の化合物の混合物を用いて試験を行った。
【0137】化合物をアセトンに溶解し、そして水で一
定容量に調整した。混合物中の各々の化合物の最終の試
験濃度は150ppmであった。試験物質を96ウエル(w
ell)の滅菌組織培養プレート(COSTAR)bの単一
ウエル中にマイクロピペット(25μl)で採取し、そ
して溶媒を蒸発させた。これらの「処理された」プレー
トを直ちに用いるか、または化合物に対する明らかな悪
影響なしに冷凍庫中に貯蔵した。
【0138】CbMM中のC.エレガンスの新たに調製
した容量(50μg)を各々の処理されたウエル及びプ
レート1枚当り数個の対照ウエル中にマイクロピペット
で採取した。培養プレートは20℃で培養した。
【0139】浸漬後4、24及び48時間後に効能の観
察を解剖顕微鏡下で行った。プレートを測定する直前
に、虫の運動を刺激するためにこのものを温和にたたい
た。活性は成虫及び幼虫の能動性に対する薬剤効果をベ
ースとして主観的ではあるが、半定量的に判断した。基
準は次のとおりである:9=能動性なし、8=能動性な
し、7=虫の約95%に顕著に減少された能動性、6=
減少された能動性、5=やや減少された能動性、0=対
照と同様の普通の能動性。活性を示す他の因子は例えば
死、死後硬直、収縮、コイリング、麻痺、異常攣縮、4
8時間内の減少した虫の数及び正常な挙動からの他の変
化から容易に示される。
【0140】ケノフアブデイテイス・エレガンス(Cha
enophabditis elegans)分析に対する方法 0日 大腸菌−NG寒天皿に30〜50匹のC.エレガ
ンス接種、20℃で培養 4日 新たなC.エレガンスを培養、抗生物質で洗浄、
CbMMに移動、C.エレガンス(20〜10μl)を
「薬剤処理された」ウエルaに添加、浸漬4時間後に活
性を観察 5日 活性を観察 6日 活性を観察 a薬剤処理されたウエルは新たに調製するか、または前
もって調製し、そして冷凍庫中の貯蔵し得る。
【0141】これらの試験で得られたデータを下の第I
II表に示す。
【0142】 第III表 殺線虫剤評価 C.エレガンス (150ppm) 幼虫 成虫 4,5−ジクロロ−2−(p−クロロフエニル)− 7 7 1−ヒドロキシピロール−3−カルボニトリル 4,5−ジクロロ−2−(p−クロロフエニル)− 8 8 1−(シアノメトキシ)ピロール−3−カルボ ニトリル 4,5−ジクロロ−1−(シアノメトキシ)−2− 9 9 (3,4−ジクロロフエニル)ピロール−3−カル ボニトリル 2,4−ジブロモ−5−(p−クロロフエニル)− 0 0 1−メトキシピロール−3−カルボニトリル 2−(p−クロロフエニル)−1−メトキシ−4− 0 0 ニトロピロール−3−カルボニトリル 本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。
【0143】1.構造式
【0144】
【化59】 式中、XはH、F、Cl、Br、I、CF3またはCN
であり;YはH、F、Cl、BrまたはIであり;Wは
CNまたはNO2であり;AはH、各々随時追加のハロ
ゲン原子1〜3個、シアノ1個、ヒドロキシ1個、各々
随時ハロゲン原子1〜3個で置換されていてもよいC1
〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ1個、C1〜C
4−カーボアルコキシ1個、C1〜C6アルキルカルボニ
ルオキシ1個、C2〜C6アルケニルカルボニルオキシ1
個、ベンゼンカルボニルオキシまたはクロロ、ジクロロ
もしくはメチル置換されたベンゼンカルボニルオキシ1
個、随時C1〜C3アルコキシまたはハロゲン原子1〜3
個で置換されていてもよいフエニル1個、随時ハロゲン
原子1〜3個で置換されていてもよいフエノキシ1個、
或いは随時ハロゲン置換基1個で置換されていてもよい
ベンジルオキシ1個からのもので置換されていてもよい
1〜C4アルキルまたはC2〜C4モノハロアルキル;随
時ハロゲン原子1〜3個で置換されていてもよいC3
5アルケニル;随時ハロゲン原子1個で置換されてい
てもよいC3〜C5アル Dはすべて随時ハロゲン、ジ−(C1〜C4アルキル)ア
ミノまたはN(CH2)m1〜3個で置換されていてもよ
いC1〜C6アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4
ルコキシ、フエニルまたはフエノキシであり;mは3、
4、5、6または7の整数であり;LはH、F、Clま
たはBrであり;M及びRは各々独立してH、C1〜C3
アルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3アルキルチ
オ、C1〜C3アルキルスルフアニル、C1〜C3アルキル
スルホニル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニトロ、C
3、R1CF2Z、R2COまたはNR34であり;M及
びRが隣接した位置にあり、且つこれらのものが結合す
る炭素原子と一緒になる場合、これらのものはMRが構
造式
【0145】
【化60】 を表わす環を形成することができ;ZはS(O)nまた
はOであり;R1H、F、CHF2、CHFClまたはC
3であり;R2はC1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキ
シまたはNR34であり;R3はHまたはC1〜C3アル
キルであり;R4はH、C1〜C3アルキルまたはR5CO
であり;R5はHまたはC1〜C3アルキルであり;そし
てnは0、1または2の整数である、を有する化合物。
【0146】2.該化合物が構造式
【0147】
【化61】 式中、Aは水素または随時C1〜C4アルコキシ基1個で
置換されていてもよいC1〜C4アルキルであり;XはC
l、BrまたはCF3であり;YはClまたはBrであ
り;RはF、Cl、Br、CF3またはOCF3であり;
MはH、F、ClまたはBrであり;そしてLはHまた
はFである、を有する、上記1に記載の化合物。
【0148】3.農学的に許容し得る担体及び殺虫剤、
殺線虫的または殺ダニ的に有効量の上記1に記載のN−
酸化されたアリールピロール化合物からなる、昆虫、線
中及びダニを防除する際の組成物。
【0149】4.該昆虫、線虫及びダニ、その飼育場、
飼料また生育地を殺虫的、殺線虫的または殺ダニ的に有
効量のN−酸化されたアリールピロール化合物と接触さ
せることからなる、昆虫、線虫及びダニの防除方法。
【0150】5.N−酸化されたアリールピロール化合
物が上記1に記載のものである、上記4に記載の方法。
【0151】6.化合物を4,5−ジブロモ−2−(p
−クロロフエニル)−1−ヒドロキシピロール−3−カ
ルボニトリル;4,5−ジクロロ−2−(p−クロロフ
エニル)−1−ヒドロキシピロール−3−カルボニトリ
ル;4,5−ブロモ−2−(p−クロロフエニル)−1
−メトキシピロール−3−カルボニトリル;4,5−ジ
クロロ−2−(p−クロロフエニル)−1−メトキシピ
ロール−3−カルボニトリル;5−(p−クロロフエニ
ル)−1−メトキシピロール−2,3−ジカルボニトリ
ル;4−ブロモ−5−(p−クロロフエニル)−1−メ
トキシピロール−2,3−ジカルボニトリル;ピバル
酸、2,3−ジブロモ−5−(p−クロロフエニル)−
4−シアノ−ピロール−1−イルエステル;4,5−ジ
ブロモ−2−(p−クロロフエニル)−1−(シアノメ
トキシ)−ピロール−3−カルボニトリル;4,5−ジ
ブロモ−2−(3,4−ジクロロフエニル)−1−ヒド
ロキシピロール−3−カルボニトリル;4,5−ジクロ
ロ−2−(3,4−ジクロロフエニル)−1−メトキシ
ピロール−3−カルボニトリル;4,5−ジブロモ−2
−(3,4−ジクロロフエニル)−1−メトキシピロー
ル−3−カルボニトリル;4,5−2−(3,4−ジクロ
ロフエニル)−1−ヒドロキシピロール−3−カルボニ
トリル;4,5−ジクロロ−1−(シアノメトキシ)−
2−(3,4−ジクロロフエニル)−ピロール−3−カ
ルボニトリル;2,4−ジブロモ−5−(p−クロロフ
エニル)−1−メトキシピロール−3−カルボニトリ
ル;及び3,4−ジブロモ−5−(3,4−ジクロロフエ
ニル)−1−メトキシピロール−2−カルボニトリルよ
りなる群から選ばれる、上記5に記載の方法。
【0152】7.生長する植物の葉またはこれらのもの
が生長する土壌もしくは水に殺虫的、殺線虫的または殺
ダニ的に有効量の上記1に記載のN−酸化されたアリー
ルピロール化合物を施用することからなる、昆虫、線虫
及びダニによる攻撃からの該植物の保護方法。
【0153】8.構造式
【0154】
【化62】 式中、XはH、F、Cl、BrまたはIであり;Yは
H、F、Cl、BrまたはIであり;LはHまたはF、
ClもしくはBrであり;M及びRは各々独立してH、
1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3アル
キルチオ、C1〜C3アルキルスルフイニル、C1〜C3
ルキルスルホニル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニト
ロ、CF3、R1CF2Z、R2COまたはNR24であ
り;M及びRが隣接した位置にあり、且つこれらのもの
が結合する炭素原子と一緒になる場合、これらのものは
MRが構造式
【0155】
【化63】 を表わす環を形成することができ;ZはS(O)nまた
は0であり;R1はH、F、CHF2、CHFClまたは
CF3であり;R2はC1〜C3アルキル、C1〜C3アルコ
キシまたはNR34であり;R3はHまたはC1〜C3
ルキルであり;R4はH、C1〜C3アルキルまたはR5
Oであり;R5はHまたはC1〜C3アルキルであり;そ
してnは0、1または2の整数である、を有する化合物
を製造する際に、構造式
【0156】
【化64】 式中、L、M及びRは上記のものである、 を有する安息香酸メチルを塩基の存在下にて昇温下でシ
アノプロピオンアルデヒドジメチルアセタールと反応さ
せ、構造式
【0157】
【化65】 式中、L、M及びRは上記のものである、を有する3−
ベンゾイル−3−シアノ−1−プロピオンアルデヒド、
ジメチルアセタールを生成させ、かくて生成される3−
ベンゾイル−3−シアノ−1−プロピオンアルデヒド、
ジメチルアセタールを酸の存在下でヒドロキシルアミン
塩酸塩と反応させ、構造式
【0158】
【化66】 式中、L、M及びRは上記のものである、を有する1−
ヒドロキシ−2−置換されたアリールピロール−3−カ
ルボニトリル中間体化合物を生成させ、そして該中間体
化合物をハロゲン化剤と反応させることからなる、該化
合物の製造方法。
【0159】9.構造式
【0160】
【化67】 式中、YはH、F、Cl、BrまたはIであり;LはH
またはF、ClもしくはBrであり;M及びRは各々独
立してH、C1〜C3アルキル、C1〜C3アルコキシ、C
1〜C3アルキルチオ、C1〜C3アルキルスルフイニル、
1〜C3アルキルスルホニル、シアノ、F、Cl、B
r、I、ニトロ、CF3、R1CF2Z、R2COまたはN
34であり;M及びRが隣接した位置にあり、且つこ
れらが結合する炭素原子と一緒になる場合、これらのも
のはMRが構造式
【0161】
【化68】 を表わす環を形成することができ;ZはS(O)nまた
はOであり;R1はH、F、CHF2、CHFClまたは
CF3であり;R2はC1〜C3アルキル、C1〜C3アルコ
キシまたはNR34であり;R3はHまたはC1〜C3
ルキルであり;R4はH、C1〜C3アルキルまたはR5
Oであり;R5はHまたはC1〜C3アルキルであり;そ
してnは0、1または2の整数である;を有する化合物
を製造する際に、構造式
【0162】
【化69】 式中、L、M及びRは上記のものである、を有するアセ
トフエノンオキシムをジエチルオキサル酢酸ナトリウム
と反応させて構造式
【0163】
【化70】 式中、L、M及びRは上記のものである、を有する中間
体化合物を生成させ、該中間体をアルコールの存在下で
鉱酸と反応させて構造式
【0164】
【化71】 式中、L、M及びRは上記のものである、を有する5−
アリール−1−ヒドロキシピロール−3−カルボキシレ
ートを生成させ、かくて得られる1−ヒドロキシピロー
ル−3−カルボキシレートを塩基の存在下でヨウ化メチ
ルと反応させて対応する1−メトキシピロール−3−カ
ルボキシレートを生成させ、1−メトキシピロール−3
−カルボキシレートをけん化して対応するカルボン酸を
生成させ、該カルボン酸をクロロスルホニルイソシアネ
ート及びジメチルホルムアミドと反応させて1−メトキ
シ−5−アリールピロール−3−カルボニトリル中間体
を生成、そして該中間体をハロゲン化剤と反応させるこ
とからなる、該化合物の製造方法。
【0165】10.構造式
【0166】
【化72】 式中、JはHまたはCF3であり;LはH、F、Clま
たはBrであり;M及びRは各々独立してH、C1〜C3
アルキル、C1〜C3アルコキシ、C1〜C3アルキルチ
オ、C1〜C3アルキルスルフイニル、C1〜C3アルキル
スルホニル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニトロ、C
3、R1CF2Z、R2COまたはNR34であり;M及
びRが隣接した位置にあり、且つこれらのものが結合す
る炭素原子と一緒になる場合、これらのものはMRが構
造式
【0167】
【化73】 を表わす環を形成することができ;ZはS(O)nまた
はOであり;R1はH、F、CHF2、CHFClまたは
CF3であり;R2はC1〜C3アルキル、C1〜C3アルコ
キシまたはNR34であり;R3はHまたはC1〜C3
ルキルであり;R4はH、C1〜C3アルキルまたはR5
Oであり;R5はHまたはC1〜C3アルキルであり;n
は0、1または2の整数であり;そしてR6は水素、C1
〜C6アルキルまたはC3〜C6シクロアルキルである、
を有するN−酸化されたアリールピロールの製造に有用
である化合物。
【化74】
【化75】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 207/00 C07D 207/50 A01N 43/36 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式 【化1】 式中、XはH、F、Cl、Br、I、CFまたはCN
    であり; YはH、F、Cl、BrまたはIであり; WはCNまたはNOであり; AはH、各々随時追加のハロゲン原子1〜3個、シアノ
    1個、ヒドロキシ1個、各々随時ハロゲン原子1〜3個
    で置換されていてもよいC〜Cアルコキシ1または
    2個、C〜Cアルキルチオ1個、C〜C−カー
    ボアルコキシ1個、C〜Cアルキルカルボニルオキ
    シ1個、C〜Cアルケニルカルボニルオキシ1個、
    ベンゼンカルボニルオキシまたはクロロ、ジクロロもし
    くはメチル置換されたベンゼンカルボニルオキシ1個、
    随時C〜Cアルコキシまたはハロゲン原子1〜3個
    で置換されていてもよいフエニル1個、随時ハロゲン原
    子1〜3個で置換されていてもよいフエノキシ1個、或
    いは随時ハロゲン置換基1個で置換されていてもよいベ
    ンジルオキシ1個からのもので置換されていてもよいC
    〜CアルキルまたはC〜Cモノハロアルキル;
    随時ハロゲン原子1〜3個で置換されていてもよいC
    〜Cアルケニル;随時ハロゲン原子1個で置 Dはすべて随時ハロゲン、ジ−(C〜Cアルキル)
    アミノまたはN(CH)m1〜3個で置換されていても
    よいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C
    〜Cアルコキシ、フエニルまたはフエノキシであり; mは3、4、5、6または7の整数であり; LはH、F、ClまたはBrであり; M及びRは各々独立してH、C〜Cアルキル、C
    〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜C
    アルキルスルフイニル、C〜Cアルキルスルホニ
    ル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニトロ、CF、R
    CFZ、RCOまたはNRであり; M及びRが隣接した位置にあり、且つこれらのものが結
    合する炭素原子と一緒になる場合、これらのものはMR
    が構造式 【化2】 を表わす環を形成することができ; ZはS(O)nまたはOであり; RはH、F、CHF、CHFClまたはCFであ
    り; RはC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまた
    はNRであり; RはHまたはC〜Cアルキルであり; RはH、C〜CアルキルまたはRCOであり; RはHまたはC〜Cアルキルであり;そして nは0、1または2の整数である、 を有する化合物。
  2. 【請求項2】 該昆虫、線虫及びダニ、その飼育場、飼
    料また生育地を殺虫的、殺線虫的または殺ダニ的に有効
    量のN−酸化されたアリールピロール化合物と接触させ
    ることからなる、昆虫、線虫及びダニの防除方法。
  3. 【請求項3】 構造式 【化3】 式中、XはH、F、Cl、BrまたはIであり; YはH、F、Cl、BrまたはIであり; LはHまたはF、ClもしくはBrであり; M及びRは各々独立してH、C〜Cアルキル、C
    〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜C
    アルキルスルフイニル、C〜Cアルキルスルホニ
    ル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニトロ、CF、R
    CFZ、RCOまたはNRであり; M及びRが隣接した位置にあり、且つこれらのものが結
    合する炭素原子と一緒になる場合、これらのものはMR
    が構造式 【化4】 を表わす環を形成することができ; ZはS(O)nまたは0であり; RはH、F、CHF、CHFClまたはCFであ
    り; RはC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまた
    はNRであり; RはHまたはC〜Cアルキルであり; RはH、C〜CアルキルまたはRCOであり; RはHまたはC〜Cアルキルであり;そして nは0、1または2の整数であり; を有する化合物を製造する際に、構造式 【化5】 式中、L、M及びRは上記のものである、 を有する安息香酸メチルを塩基の存在下にて昇温下でシ
    アノプロピオンアルデヒドジメチルアセタールと反応さ
    せ、構造式 【化6】 式中、L、M及びRは上記のものである、 を有する3−ベンゾイル−3−シアノ−1−プロピオン
    アルデヒド、ジメチルアセタールを生成させ、かくて生
    成される3−ベンゾイル−3−シアノ−1−プロピオン
    アルデヒド、ジメチルアセタールを酸の存在下でヒドロ
    キシルアミン塩酸塩と反応させ、構造式 【化7】 式中、L、M及びRは上記のものである、 を有する1−ヒドロキシ−2−置換されたアリールピロ
    ール−3−カルボニトリル中間体化合物を生成させ、そ
    して該中間体化合物をハロゲン化剤と反応させることか
    らなる、該化合物の製造方法。
  4. 【請求項4】 構造式 【化8】 式中、YはH、F、Cl、BrまたはIであり; LはHまたはF、ClもしくはBrであり; M及びRは各々独立してH、C〜Cアルキル、C
    〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜C
    アルキルスルフイニル、C〜Cアルキルスルホニ
    ル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニトロ、CF、R
    CFZ、RCOまたはNRであり; M及びRが隣接した位置にあり、且つこれらが結合する
    炭素原子と一緒になる場合、これらのものはMRが構造
    式 【化9】 を表わす環を形成することができ; ZはS(O)nまたはOであり; RはH、F、CHF、CHFClまたはCFであ
    り; RはC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまた
    はNRであり; RはHまたはC〜Cアルキルであり; RはH、C〜CアルキルまたはRCOであり; RはHまたはC〜Cアルキルであり;そして nは0、1または2の整数である; を有する化合物を製造する際に、構造式 【化10】 式中、L、M及びRは上記のものである、 を有するアセトフエノンオキシムをジエチルオキサル酢
    酸ナトリウムと反応させて構造式 【化11】 式中、L、M及びRは上記のものである、 を有する中間体化合物を生成させ、該中間体をアルコー
    ルの存在下で鉱酸と反応させて構造式 【化12】 式中、L、M及びRは上記のものである、 を有する5−アリール−1−ヒドロキシピロール−3−
    カルボキシレートを生成させ、かくて得られる1−ヒド
    ロキシピロール−3−カルボキシレートを塩基の存在下
    でヨウ化メチルと反応させて対応する1−メトキシピロ
    ール−3−カルボキシレートを生成させ、1−メトキシ
    ピロール−3−カルボキシレートをけん化して対応する
    カルボン酸を生成させ、該カルボン酸をクロロスルホニ
    ルイソシアネート及びジメチルホルムアミドと反応させ
    て1−メトキシ−5−アリールピロール−3−カルボニ
    トリル中間体を生成させ、そして該中間体をハロゲン化
    剤と反応させることからなる、該化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 構造式 【化13】 式中、XはHまたはCFであり; LはH、F、ClまたはBrであり; M及びRは各々独立してH、C〜Cアルキル、C
    〜Cアルコキシ、C〜Cアルキルチオ、C〜C
    アルキルスルフイニル、C〜Cアルキルスルホニ
    ル、シアノ、F、Cl、Br、I、ニトロ、CF、R
    CFZ、RCOまたはNRであり; M及びRが隣接した位置にあり、且つこれらのものが結
    合する炭素原子と一緒になる場合、これらのものはMR
    が構造式 【化14】 を表わす環を形成することができ; ZはS(O)nまたはOであり; RはH、F、CHF、CHFClまたはCFであ
    り; RはC〜Cアルキル、C〜Cアルコキシまた
    はNRであり; RはHまたはC〜Cアルキルであり; RはH、C〜CアルキルまたはRCOであり; RはHまたはC〜Cアルキルであり; nは0、1または2の整数であり、そして Rは水素、C〜CアルキルまたはC〜Cシク
    ロアルキルである、 を有するN−酸化されたアリールピロールの製造に有用
    である化合物。
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