JP3033868B2 - 織機の布送り出し装置 - Google Patents

織機の布送り出し装置

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JP3033868B2
JP3033868B2 JP3353730A JP35373091A JP3033868B2 JP 3033868 B2 JP3033868 B2 JP 3033868B2 JP 3353730 A JP3353730 A JP 3353730A JP 35373091 A JP35373091 A JP 35373091A JP 3033868 B2 JP3033868 B2 JP 3033868B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は三軸、四軸等の多軸織
物を製織する織機の布送り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】三軸織物を製織する織機として特公昭6
0−54417号に開示されたものが知られている。こ
の織機では図30に示すように織布CHの織巾方向に実
質的に対向する2群のヘドル列U1,U2に経糸a,b
を案内し、ヘドル列の一方、例えばU1を他方に対して
織巾方向へ1ピッチ移動し(図30(a))、多数の経
糸a,bを交叉してひ口を形成して緯糸Yを緯入れし
(図30(b))、前回の緯糸Yを織前FLに押え込ん
でいた図中左側のビータ110Aを逃がしつつ他方のビ
ータ110Aで緯糸Yを織前FLまで押し込み、かつ、
経糸a,bを元へ戻し、(図30(c))以下、これを
ヘドル列U2に対しても実行し、緯糸Yが織巾方向に対
して斜め方向に伸びていく三軸織物を製織するようにし
てある。
【0003】そして製織された織布CHは、織前のすぐ
下流で布全巾にわたる小径(直径6mm程度)で棒状の全
巾テンプル125Aの下側に巻かれ、この全巾テンプル
125Aはその自重が織布CHの巻取張力で持上げられ
て当接部125Bに押当てられ、織布CHを当接部12
5Bとの間ではさんでいる。そしてビータ110Aが緯
糸Yを押込む力で織前FLと全巾テンプル125A間の
織布CHをゆるめて全巾テンプル125Aを当接部12
5Bから離し、このゆるんだ分の織布CHを布巻取ビー
ムの巻取力で引張って巻取るようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術によれ
ば、前の緯糸Yを押え込んでいたビータ110Aが、次
の緯糸Yを押え込むビータ110Aが進入する前にこれ
と干渉しないように逃げる時、全巾テンプル125Aは
積極的に回転せず、織布CHの巻取張力で当接部125
Bと当接しているので、図30(d)に示すように経糸
張力で織前FLが上方へ僅かに移動し、そこへ次の緯糸
Yを押え込んで、移動前の織前FLまでビータ110A
で押込むため、経糸張力に対する大きな押え込み力をビ
ータ110Aが必要とし、ビータ110Aの剛性を相当
大きくせねばならず、ビータ110Aの大型化あるいは
高価格化の原因となる問題があった。
【0005】またこのような多軸織物を織る場合、素材
としてカーボン繊維が用いられることがあるが、カーボ
ン繊維は従来程度の小径の全巾テンプルに巻いた時に折
れ易い。そのため全巾テンプル直径を現在の10倍程度
にすると良い結果が得られることが判ったが、従来のよ
うにゆるみを生じた織布を織布の巻取力で巻取る消極送
り出し方式では布のゆるみで下降した全巾テンプルを織
布の巻取力で持上げるために、全巾テンプル直径が太く
なったことに伴なうテンプル重量の増加と対応して巻取
力を増加せねばならない。そうすると、経糸が織巾方向
に対して斜めとなっている組織を持つ三軸織物では巻取
力の増加で組織がくずれ易いという問題が生じる。もち
ろん全巾テンプル直径を太くしてもその軽量化を試みる
のであるが、直径を10倍にもすると、軽量化にも限度
があり、従来の全巾テンプルより重量が増加することは
確実で、前述のような組織くずれは回避できない。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はビータによる
押込力を極めて小さくしてビータの剛性を小さくし、か
つ、全巾テンプルを太径にできる織布の送り出し装置を
提供することを目的とし、全巾テンプルをフレームに回
動自在に支持すると共に間欠回転機構と連結し、この間
欠回転機構をビータによる押入保持動作中に全巾テンプ
ルを所定の緯糸ピッチ分だけ織布送り出し方向へ回転さ
せるように構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】この構成では前の緯糸を押えていた一方のビー
タが、次の緯糸を押込む他方のビータが進入する前に逃
げるが、この一方のビータの押込動作保持中に全巾テン
プルが布送り出し方向へ緯糸ピッチ分だけ間欠回転して
織布を巻取ビーム方向へ積極的に送り出す。これによっ
て前の織前が経糸張力に抗して全巾テンプル側へ移動
し、緯糸は前の緯糸による織前位置から緯糸ピッチ分ず
れた新しい織前位置に経糸張力と殆んど無関係に極めて
僅かな力で押込まれる。
【0008】
【実施例】図1において三軸織物を製織する織機1の正
面図を示す。織機1はヘドル23の緯糸方向への移動手
段21と、ヘドル23を前後動させる開口手段22と、
その緯糸方向側に配置されたヘドル回動手段80から成
る製織ユニット20、移動手段21の下方の緯糸Yの打
込手段100、レピア装置200、緯入れ側の把持レピ
ア201と対応して配置される緯糸供給装置160、受
取レピア202からの緯糸解放装置210、織前FL下
方の布送り出し装置120、織られた布を巻取る布巻取
装置15、上方の経糸送出部10、及び緯糸方向両側の
カムボックス2,3を備えている。カムボックス2,3
は対向する内側面をフレームとして示すメインビーム
4、中間ビーム5で連結され、床から上方へ立上げた枠
6に前記経糸送出部10が装着してある。周知の経糸送
出部10は横枠6a上に設けたガイドローラ11上を水
平回転される回転枠12上に複数の経糸送出ビーム13
が環状に備えられており、各ビーム13からの経糸a,
bは途中でヘドル23までの長さを均一にするコンペン
セータカム14を介して製織ユニット20の多数のヘド
ル23へ供給される。また、布巻取装置15は織布CH
を巻取る巻取ビーム16がトルクモータ17で絶えず一
定の張力で織布CHを巻取るものである。
【0009】では製織ユニット20について図1〜9を
用いて説明する。製織ユニット20において、織前FL
の前後に夫々相対向して上下に夫々移動手段21と開口
手段22が設けられている。各移動手段21、開口手段
22は前後の組で相対するヘドル列U1,U2及びL
1,L2が互いに対向する列のヘドル23間に入り込む
ようにヘドル23間ピッチPの1/2ずつずれている以
外は同じなので、機台前側(図2で下側)の上下の組に
ついてまず移動手段21から説明する。
【0010】カムボックス2,3の内側に設けた受ブロ
ック2A,3A上に載置され、カムボックス2,3にボ
ルトで取外し可能に連結される支持ビーム24から織前
方向に向って支持板25を中間にはさんで上下に支持ブ
ラケット26が突設してある。各支持ブラケット26に
は図3に示すように緯糸方向の案内溝27が形成され、
この案内溝27に夫々横送りバー28が緯糸方向に移動
自在に案内してある。横送りバー28は図2,図4に示
すように3本のバー要素28aと接続部材28bから成
る。各バー要素28aには従来同様に緯糸方向に薄い板
状のヘドル23の肩部23aが前後方向に嵌脱自在に案
内される多数のガイド溝29が前記ピッチPで形成して
ある。各バー要素28aは連結部材28bのスペーサ部
28cをはさんで連結してあり、スペーサ部28cによ
ってヘドル23のガイド溝29と同じ巾の溝が形成され
るようにしてある。この接続部材28bを外すことによ
って、折れたり曲がったりしたヘドル23をヘドル列U
1,L1から取出すことが容易となる。そして上下の横
送りバーでは、このガイド溝29は緯糸方向に1/2P
ずれており、ヘドル列U1のヘドル23の間にヘドル列
L1のヘドル23が位置するようにしてある。横送りバ
ー28は上面(又は下面)に設けた受片30を中央の支
持ブラケット26間に横送りバー28を送り方向(図2
の下側のものでは右方向)と逆方向へ付勢するばね31
を介在している。横送りバー28には上面(又は下面)
のブラケット32にローラ33が回転自在に支持してあ
る。このローラ33は図2において最も左端の支持ブラ
ケット26上に固着したL字ブラケット34に中央を回
動自在に支持したL字の揺動レバー35の先端カム面3
6と前記ばね力で圧接している。揺動レバー35の一端
は連結ロッド37の一端に軸支され、連結ロッド37の
他端はカム機構40の出力軸41a(41b)先端と取
外し自在にピンによって回動自在に連結してある。
【0011】次に機台前側の移動手段21を駆動するカ
ム機構40を図5に示す。機台前側の移動手段21は上
下一対なので出力軸は上下のヘドル列U1,L1に対応
して2本ある。2本の出力軸41a,41bはカムボッ
クス2の内側壁に取付けたガイドブッシュ42に緯糸方
向に摺動するよう案内してある。各出力軸41a,41
bと対応する2枚のカム板43a,43bが後述の駆動
系によって一定方向に回転するようになっており、下列
用のカム板43aには下端をカムボックス2に回動自在
としたカムレバー44a中間のカムフォロア45aがば
ね46aの力で圧接され、カムレバー44a先端がリン
ク47aを介して図6に示す中間レバー48aの上端に
接続され、中間レバー48aの下端が下列用の出力軸4
1aにリンク49aを介して連結してある。同様に上列
用のカム板43bには揺動するカムレバー44b中間の
カムフォロア45bがばね46b力で圧接され、カムレ
バー44b上端が上列用の出力軸41bにリンク49b
を介して接続してある。そしてこのカム板43a,43
bの回転で上下列用の出力軸41a,41bが所定量軸
方向移動すると上、下の移動装置21の各揺動レバー3
5が揺動し、カム面36がローラ33を押して送り方向
へ横送りバー28をPだけ送り、またばね31力で元へ
復帰するようにしてある。尚、機台後側の移動手段21
についてもこれと同様なカム機構40が右側カムボック
ス内に内装してあるが、横送りは前、後で緯入れのたび
に交互に行われる。中央の支持ブラケット26上には戻
り確認スイッチ7が設けられ、横送りバー28が所定の
タイミングでばね31により元へ戻ったか否かを横送り
バー28上のドッグ8と係合することで検出している。
【0012】次にヘドル23を前後動させ、経糸a,b
を開口、閉口させる開口手段22について説明する。前
記上下の支持ブラケット26先端には横送りバー28と
対応して夫々固定バー50が固着してある。固定バー5
0も横送りバー28同様の多数のガイド溝29を備えた
3本のバー要素50aを接続部材28aで連結して成
り、その連結部分の構造は前述の横送りバー28の場合
と同じである。支持板25をはさんで上下には前後動板
51が配設され、各前後動板51は支持ブラケット26
との間で上下方向の移動が規制してある。上下の前後動
板51には夫々長手中央部分で一対の連結板52が接続
され、図7に示すように各連結板52下面には案内子5
3が固着され、支持ビーム24に固着した前後方向のガ
イドレール54に案内子53が案内されて連結板52が
前後動可能となっている。上下の前後動板51は各前後
動板51と対応して支持ビーム24に揺動自在に支持し
た夫々一対のL字レバー55の先端とリンク56、ブラ
ケット57を介して連結してあり、上の前後動板51に
連結したL字レバー55の他端は上側のロッド58で、
また下の前後動板51に連結したL字レバー55の他端
は下側のロッド58で夫々互いに連結してあり、各ロッ
ド58の一端は連結ロッド59を介して夫々左右のカム
ボックスのカム機構70の対応する出力軸71先端と取
外し自在にピン連結してある。前後動板51の織前方向
側端には係止凸部60が長手全長に設けてあり、前記横
送りバー28、固定バー50のガイド溝29を摺動する
ヘドル23後部の凹溝23bと緯糸方向摺動自在に係止
している。
【0013】開口手段22のカム機構70を図9に示
す。カム機構70の出力軸71は前後動板51、1つに
つき1本であり、図9のものは機台前側の上側の前後動
板51と対応している。カム機構70は後述の駆動系に
よって一定方向に回転されるダブルカム72により揺動
レバー73が揺動し、この揺動をリンク74を介して左
側のカムボックス2から内側へ突出した出力軸71へ緯
糸方向の往復動として伝えるもので、この往復動でL字
レバー55を揺動させて前記前後動板51を所定量前後
動させ、ヘドル23を前後進させる。同様のカム機構7
0が右側のカムボックス3内に前側の開口装置22の下
側の前後動板51と、後側の開口装置22の上側の前後
動板51とに対応して内装され、また左側カムボックス
3内に後側の開口装置22の下側の前後動板51と対応
して内装してある。
【0014】支持ビーム24の両端部は前後方向の接続
板76で一体連結してある。接続板76の上面及び下面
には夫々ヘドル回動手段80が設けられている。ヘドル
回動手段80の要部はアメリカ特許第3985159号
に詳述してあるので、ここでは簡単に説明する。前後に
対向するヘドル列U1,U2及びL1,L2の一方の端
部に達したヘドル23は前後動板51の前進時に横送り
バー28のガイド溝29から移送体81のガイド溝に嵌
まり込み、次いでラック82の移動でピニオン83を介
してアーム84が回動し、移送体81はアーム長手に沿
って移動しつつヘドル23を持ったまま、後退してきた
向い合う他側のヘドル列端部へ運ぶようにしてある。ラ
ック82は各ヘドル回動手段80と対応して左右夫々上
下に1本ずつあり、各ラック82は支持ビーム24に揺
動自在に支持したL字バー85に連結されL字バー85
の他端はカム機構90の出力軸91a(91b)にリン
ク86を介して取外し自在にピン連結してある。
【0015】ヘドル回動手段80のカム機構90を図1
0に示す。ここでは左側のカムボックス2内に納められ
ている図1の左側の上下のヘドル回動手段80用のカム
機構を示す。後述の駆動系によって回動される上下2つ
のヘドル回動手段80と対応する2枚のカム92a,9
2bには夫々カムボックス2に軸支された揺動レバー9
3a,93bのカムフォロア94a,94bがばね95
a,95bによって夫々圧接してある。各揺動レバー9
3a,93bの先端は押圧機構96を介して夫々出力軸
91a,91bの後端に連結してある。この押圧機構9
6は図11に示すように一端を揺動レバー93bに連結
した円筒スリーブ97内に出力軸91b後端に連結した
移動軸98が軸方向摺動自在に装着され、移動軸98は
ばね99で前方へ付勢してある。この押圧機構96は、
移送体81がヘドル23を向い合うヘドル列の端部へ運
んだ時に移送体23を向い合うヘドル列の横送りバー2
8の端部に押し当ててばね99をたわませ、その後に横
送りバー28の横移動があるとこれに追従して移送体8
1をばね力で横移動させる役目をしている。また横送り
バー28の端部には、移送体81と当接し、移送体81
が所定のタイミングで横送りバー28の端部まで回動し
たか否かを検出するリミットスイッチ9が設けてある。
尚、右側のヘドル回動手段80に対応する同様のカム機
構90が右側のカムボックス3内に収納してある。以上
説明したように製織ユニット20は2本の支持ビーム2
4とこれをつなぐ接続板76によって一体化してあるた
め、支持ビーム24とカムボックス2,3の連結を外
し、かつ、各カム機構40,70,90の出力軸41
a,41b,71,91a,91bと移動手段21、開
口手段22、ヘドル回動手段80との連繋を切離すこと
により、経糸a,bの横方向ピッチ即ちヘドル23間ピ
ッチPを変えたい時に横送りバー28、固定バー50の
ガイド溝29のピッチPが異なる製織ユニットとユニッ
トごと交換可能である。
【0016】次に打込手段100は前後に対向して一対
設けてある。両者は全く同一であるので、一方について
のみ説明する。左右のギヤボックス2,3の内側壁の支
持筒101に中空の第1軸102aが回動自在に支持さ
れ、図14に示すように第1軸102aの中心に第2軸
102bが回動自在に支持してある。第1,第2軸10
2a,102bの先端には第1、第2アーム103a,
103bがキー連結され第1アーム103aの先端にリ
ンク104aが連結され、リンク104a先端は、メイ
ンビーム4両端のブラケット105a(あるいはカムボ
ックス2,3と一体のブラケット105b)に揺動自在
に枢支したレバー106先端の軸107に回動自在に支
持してある。この軸107にはビータ支持アーム108
の中間部が回動自在に支持され、ビータ支持アーム10
8の後端はリンク104bを介して第2アーム103b
先端に連結されている。左右のビータ支持アーム108
間にはパイプ状のビータ支持枠109が横架され、その
機台中央側に緯糸Yを織前FLへ押え込む多数のビータ
110が織巾全長にわたって並設してある。
【0017】打込手段100のカム機構115は左右の
カムボックス2,3内に設けられる。各カム機構115
は第1軸102a用のビータカム116aと第2軸10
2b用のビータカム116bを備え、各ビータカム11
6a,116bの2つのカム面に案内される2つのカム
フォロア117,118を持つカムレバー119a,1
19bの基部が第1軸102a,第2軸102bと夫々
キー連結してある。そしてこれらのビータカム116
a,116bは、織前FLをはさんだ一方側のビータ1
10が緯糸Yを織前FLに押し込んでその状態を保持
し、次に緯入れが行われて他方側のビータ110が待機
位置B1から緯糸の押込み動作をするとき、織前FLを
押え込んでいた先のビータ110が後退して経糸a,b
より手前の待機位置B1へ戻る動作を行うようにカム形
状が設定してある(図29参照)。
【0018】次に織前FLのすぐ下流に配置される布送
り出し装置120について説明する。図15に示すよう
に、メインビーム4の前側に設けた左右と中央の3か所
のブラケット121に連結ブラケットを介して揺動板1
22が上下に揺動自在に支持してある。揺動板122は
織巾DHより少し短くその前側には図16に示すように
織巾方向に所定間隔で4つの昇降体123がネジ124
によって揺動板の上下方向に位置調整可能に取付けてあ
る。昇降体123の先端は全巾テンプル125と同じ長
さで円弧断面を有するテンプル支持体126で接続して
ある。テンプル支持体126の先端にはその半径が10
mm程度の布ガイド126aがテンプル支持体126全長
にわたって取付けてある。メインフレーム4の織巾方向
中央には図17に示すようにハンドル127aを一端に
固着したねじ送り軸127がねじ込まれ、このねじ送り
軸127の先端に摺動ブロック128が遊嵌され、この
摺動ブロック128と前記揺動板122の中央の連結ブ
ラケット121aとをリンク129で連結し、ハンドル
127aを回すことでテンプル支持体126を図16に
示す待機位置C1と図17に示す装着位置C2の間で移
動させるようにしてある。図16の130は待機位置C
1を保持するストッパで、メインビーム4の左右にはテ
ンプル受131が固着してある。
【0019】布の織巾と同一長さの全巾テンプル125
はその直径が従来の10倍以上であって、テンプル支持
体126が装着位置C2まで押上げられるとメインビー
ム4上面にテンプル支持体126と対向して固着された
断面円弧状のテンプル支持体132との間に全巾テンプ
ル125がはさまれ、全巾テンプル125はメインビー
ム4に対し回動自在に支持された状態となる。全巾テン
プル125には織前FL直下から織布CHが巻付けら
れ、全巾テンプル125とテンプル支持体132,12
6の間を通って、布ガイド126aへ至り、布ガイド1
26aから巻取りビーム16へ案内されている。織布C
Hは全巾テンプル125とテンプル支持体126間では
さまれて、巻取ビーム16の布巻取力ではテンプル12
5が回転しないようにしてあるため、織前FLの位置が
動かない。
【0020】全巾テンプル125はこのようにテンプル
支持体126,132間にはさまれた状態で図15に示
すようにその一端が右側カムボックス3から突出した出
力軸135とオルダム継手136で連結してある。この
出力軸135は右側カムボックス3内に配置された間欠
回転機構140と連結してある。間欠回転機構140を
図18に示す。前述のビータカム116a,116bを
回転させる軸141からチェン142を介して板カム1
43が回転され板カム143外周に揺動レバー144先
端のカムフォロア145が圧接している。揺動レバー1
44の上端は軸146を介して間欠送りレバー147の
一端と連結され、間欠送りレバー147先端に設けた長
孔147aに昇降リンク148の一端が位置調整可能に
枢着され、昇降リンク148の下端が軸149に揺動自
在に枢支した爪レバー150の後端に連結してある。爪
レバー150先端にはラチェット爪151が設けられ、
前記軸149に一体連結したラチェットホイール152
の爪152aと係止している。軸149はスプロケット
155、チェン153と交換ギヤ154を介して出力軸
135と連結してある。そして図19に示すタイミング
で前後のビータ110の緯糸押込保持動作(図の動作で
「下」に相当する)と関連して、一方のビータ110が
押込保持動作を行っている間に全巾テンプル125を所
定の緯糸ピッチ分だけ織布送り出し方向へ間欠的に回転
させるように板カム143の形状、ラチェットホイール
152の送りピッチに対して交換ギヤ154、スプロケ
ット155の歯数が設定してあり、交換ギヤ154とス
プロケット155の歯数変更で、緯糸ピッチの変更に対
応して布送出量を変更するようにしてある。尚、長孔1
47aはこの布送出量の微調整用のものである。
【0021】次に緯糸供給装置160は緯入れ後の緯糸
Yをセルベージカッタ161で切断する時に緯糸Yを押
える緯糸押えレバー162と共に図12に示すようにカ
ムボックス2の内側面に固着したブラケット163上に
設けられている。図20に示すように緯糸押えレバー1
62はブラケット163上に固着したベース164に回
動自在に支持した回動軸165の先端に一体固着してあ
る。回動軸165の他端にはレバー166を介して連結
アーム167の一端が接続され、連結アーム167の他
端はカムボックス2から突出したレバー軸168の一端
と揺動レバー169を介して連結してある。レバー軸1
68は図24に示すように溝カム170とカムレバー1
71によって揺動するようにしてあり、緯入れしてビー
タ110で緯糸Yを押えるタイミングとほぼ同時期に緯
糸押えレバー162が図23の垂直位置D1から緯糸押
え位置D2へ傾斜して緯糸Yを押え、この時にセルベー
ジカッタ161が切断動作を行うようにしてある。
【0022】ベース164には緯糸供給装置160を構
成する緯糸切断保持装置175と緯糸選択装置190が
後述のレピアの通り道をはさんで設けてある。まず図2
0に示すように、切断保持装置175はベース164に
回動自在に支持した揺動軸176の布端側に緯糸引掛片
177が一体固着され、緯糸引掛片177は先端に緯糸
引掛部177a(図21)が形成してある。この緯糸引
掛片177の布端側面に可動刃178が固着してある。
一方、ベース164から布端CE側に突設した支持部1
64aには固定刃押え板179と固定刃取付板180が
固着され、固定刃取付板180の可動刃178側に固定
刃181が固着してある。緯糸引掛片177の反布端側
面にはばね182で緯糸引掛片177方向へ付勢した把
持部材183が圧接している。前記揺動軸176の後端
には揺動レバー184がキー連結され、揺動レバー18
4は連結アーム185と揺動レバー186を介して前記
レバー軸168に対して相対回動する別のレバー軸18
7先端に連結されている。レバー軸187の後端は前記
溝カム170と同軸上に向い合せて配置した溝カム18
8によって揺動するカムレバー189先端と連結してあ
り、溝カム188の回転によって前記緯糸引掛片177
は図23に示す緯糸引掛位置E1と待機位置E2の間を
揺動し、この揺動時に前記緯糸引掛部177aが移動す
る空間が緯糸引掛エリアYE(図21)を形成する。
【0023】次に緯糸選択装置190において図22に
示すようにベース164に固定した支持軸191に、上
端が緯入方向の折曲部192bに形成された一対の差出
部材支持片192の円筒基部192aを夫々別々に回動
自在に支持してある。差出し部材支持片192は支持軸
191上方でベース164との間に図23に示すように
引張ばね193を介在し、また夫々支持軸191下部で
対応するソレノイド194の出没軸194aと連結して
ある。各差出部材支持片192の折曲部192b上面に
は夫々先端に糸ガイド195aを有する緯糸差出部材1
95の基端が固着してある。各差出部材支持片192は
図23に示すように側面がL字をしており、その突出部
192cから互いに内側にストッパ192dが突設して
あり、このストッパ192dは通常は前記緯糸押えレバ
ー162の回動軸165の中間に固着した係止レバー1
96の前面と係止しており、緯糸押えレバー162が緯
糸押え位置D2へ傾いた時のみ、選択された緯糸Yと対
応する一方のソレノイド194の引込動作で緯糸差出部
材195の一方を図23に実線で示す待機位置から二点
鎖線で示すようにレピア201の通り道にあるいはその
ごく近くまで大きく差出すようにして緯糸差出部材19
5の糸ガイド195aに案内してある緯糸Yを緯入引掛
エリアYE内に大きく進入させるようにしてある。尚、
196は緯糸Y端を吸引する緯糸吸引管である。
【0024】次にレピア装置200とレピア202から
緯糸Yを解放する緯糸解放装置210を図26〜28を
用いて説明する。レピア装置200は周知のように把持
レピア201と受取レピア202から成り、これらはレ
ピアカム203a,203bと揺動レバー204等で駆
動され、2つのレピア201,202が織前FL上方で
互いに近接離反して緯糸Yの受渡をする。緯糸Yは緯糸
ボビンとレピア201の間で、緯糸切れを検知するセン
サ65を介して供給される。受取側のレピア202の緯
糸Yを解放する装置210は、反緯入側端部でカムボッ
クス3に揺動可能に支持したレバー211がカムボック
ス3内のカム212とカムレバー213によって揺動さ
れ、レピア202のグリッパ202aを押え片214で
押えて緯糸Yを解放するようになっている。
【0025】次にこの織機の駆動系220について説明
する。図28において、駆動系220は、インチングモ
ータ221からクラッチユニット222を介して図28
の右側ではレピアカム203bと緯糸解放装置210の
カム212に至り、また左側ではレピアカム203aと
緯入切断保持装置175と緯入押えレバー162の2つ
の溝カム170,188に至る緯入駆動系225と、メ
インモータ226からクラッチユニット227を介して
残るカム機構40,70,90,115を一斉に駆動す
る他の駆動系230とに分割してある。他の駆動系23
0にはセルベージカッタ161の駆動カム228及び経
糸送出部10を織成に伴うヘドル列の移動と同期して回
転させる駆動機構229が含まれている。緯入駆動系2
25内のラインシャフト224には、クラッチ233の
一方のクラッチ体231がキー連結され、このクラッチ
体231と断続する他方のクラッチ体232がラインシ
ャフト224に回動自在に支持してある。他方のクラッ
チ体232は他の駆動系230内のギヤ234と絶えず
噛合っている。そしてこの実施例ではクラッチ体23
1,232を接続した状態でクラッチユニット222で
インチングモータ221を緯入駆動系225から切り離
し、メインモータ226で全駆動系220を動作させ、
緯糸切れ時にはメインモータ226を停止し1て、クラ
ッチ233を切断してクラッチユニット222でインチ
ングモータ221を緯入駆動系225につなぎ、緯入駆
動系225のみを動作させるようにしてある。尚、イン
チングモータ221をメインモータとし、他の駆動系2
30に接続してあるメインモータを省略して、緯入駆動
系225のメインモータによって全駆動系220の駆動
用モータと緯入駆動系225のモータとを兼用してもよ
く、またセルベージカッタ161の駆動カム228は緯
入駆動系225に含まれてもよい。
【0026】尚、図28において66は織機1の駆動系
220の回転タイミングを検知するタイミング検出器
で、このタイミング検出器66からのタイミング信号に
よって緯糸選択装置190のソレノイド194が所定の
緯入れタイミングで作動され、またタイミング検出器6
6からのタイミング信号に対し、前記戻り確認スイッチ
7、リミットスイッチ9及び糸切れセンサ65が定めら
れたタイミングで出力されていないとき、機台を停止す
るようにしている。
【0027】このような構成において上側のヘドル列U
1,U2の多数のヘドル23の先端孔に経糸供給部10
から経糸a,bが通され、織前FLへ導かれていると
し、下側のヘドル列L1,L2には経糸a,bは通して
いないものとする。また、駆動系220において、クラ
ッチユニット222を切り、クラッチユニット227を
接続し、かつ、クラッチ233をつないだ状態で運転が
行われているとする。すると、他の駆動系230と緯入
駆動系225はメインモータ226のみで総て駆動され
る。いま、ヘドル列U1,U2の各ヘドル23は図3に
示す後退位置で横送りバー28の対応するガイド溝29
とその肩部23aが係合している状態から説明する。ま
ずヘドル列U1と対応するカム機構40から揺動レバー
35に至る駆動機構によって横送りバー28をピッチP
だけ図2で右方へ送る。これによりヘドル列U1の各ヘ
ドル23がピッチPだけ織巾方向へ送られる(図29
(a))。このときヘドル列U2は移動しない。次いで
カム機構70からL字レバー55を含む駆動機構によっ
てヘドル列U1,U2と対応する前後動板51が互いに
接近し、これによりヘドル列U1,U2は各ヘドル23
が向い合う他側の列のヘドル23の間に入り込み、ヘド
ル列U1,U2に通されていた経糸a,bが交叉する。
そしてこの後にレピア装置200により緯糸Yがひ口に
緯入れされる。
【0028】緯入れに先立ち、前回の緯糸Yの切断と、
次に緯入する緯糸Yのレピア201への供給が行われ
る。図20において前回緯入れした緯糸Yは途中で緯糸
差出部材195の一方の糸ガイド195aを介して緯糸
ボビン(図示せず)とつながっている。この状態で溝カ
ム170によって回動軸165が揺動され、緯糸押えレ
バー162が待機位置D1から緯糸押え位置D2へ傾動
し、前回の緯糸を押え、次いでセルベージカッター16
2が作用して緯糸切断を行う。回動軸165が揺動する
と、ストッパ192dを係止して差出部材支持片192
の揺動を阻止していた係止レバー196が図23で左方
へ逃げる。次に緯入れすべき緯糸Yを案内する緯糸差出
部材195と対応するソレノイド194が動作すると、
差出部材支持片192の選ばれた一方が揺動し、これに
連結した緯糸差出部材195が緯糸Yを持ったままレピ
ア201の通り道かその近くまで大きく移動する。これ
により選択された緯糸Yは緯糸引掛エリアYE内に大き
く進入する。
【0029】次いでこの差出操作より前に緯糸引掛位置
E1で待っていた緯糸引掛片177が待機位置E2へ向
かって揺動し、途中で差出されている緯糸Yを引掛け
る。待機位置E2へ戻ると、引掛けた緯糸Yは緯糸引掛
片177と把持部材183間で保持され、それより先の
部分が可動刃178と固定刃181間で切断される。緯
糸Yを緯糸引掛部材177が引掛けた直後に、ソレノイ
ド194は消磁され、ばね193の力で緯糸差出部材1
95は図23の実線位置へ戻る。こうして選択された緯
糸Yは、糸ガイド195aと緯糸引掛片177、把持部
材183の間に掛け渡され、レピア201の通り道前方
に位置する(図20,21参照)。
【0030】緯糸差出部材195はソレノイド194で
動作し、レピア装置200や緯糸引掛片177に対して
カムによるメカニカルな連結関係が無い。しかし、レピ
ア装置200等とメカニカルな連結関係にある緯糸押え
レバー162の回動軸165と係止レバー196、スト
ッパ192dで機械的な連結関係をもたせ、しかも回動
軸165は溝カム170により駆動されるので係止レバ
ー196がストッパピン192dと係止している時、つ
まり、緯糸押えレバー162が待機位置D1にある時
(この状態で把持レピア201が緯入れする)にソレノ
イド194が作動しても緯糸差出部材195を差出動作
することが防止されレピア201との干渉は無い。即ち
レピア201が緯入れ動作をしていない時のみに作動動
作が制限されるため、緯糸差出部材195をレピア20
1の通り道まで、あるいはその近くまで大きく移動させ
てもレピア201と干渉するおそれは無く、緯糸Yを緯
糸引掛エリアYE内へ大きく進入させることが可能とな
る。こうして緯糸Yがレピア201の前方に保持される
と把持レピア201が前進し、緯糸Yを把持し、織巾中
央でレピア202へ受け渡し、レピア201は元へ戻
る。レピア202は緯糸Yを保持して右端へ戻り、これ
と同期してカム212により押え片214が下降し緯糸
Yをレピア202から解放し、ほぼ同時に図示しないセ
ルベージカッタで反緯入れ側の緯糸端を切断する。
【0031】緯入れ後、ビータ110による緯糸押え込
みが行われる。一方のビータ(図29(b)の左のも
の)110は前回の緯糸Yを押込んだままの状態で織前
FLを保持している。この保持状態において、図19の
タイミングで間欠回転機構のラチェット機構が動作し、
全巾テンプル125は布送り出し方向へ所定の緯糸ピッ
チだけ回転され、これにより前の織前FLが下降する
(図29(b))。そしてヘドル列U1,U2が互いに
遠ざかるように後退するのと同期して、左側のビータ1
10が押込を解除し、右側のビータ110が待機位置B
1から経糸a,b間に入り込み緯糸Yを押え込む(図2
(c),(d))。
【0032】緯糸Yを押え込む時、前回の織前Flは下
方に移動しており、緯糸Yは経糸a,bの成す空間へ押
込むだけでよく、強制的に布を下降させることをしない
ので、極めて小さな押込力でよく、ビータ110の剛性
を小さくして軽くすることができる。また全巾テンプル
125は積極回転されるため、その外径が相当大きくな
て重量が増加しても布の巻取力は全く従来と同じでよ
く、その結果、小さい曲率で折れ易いカーボン繊維も全
巾テンプル125によって品質低下させることなく製織
可能である。
【0033】続いてヘドル列U1は横移動せず、ヘドル
列U2をヘドル列U1と逆方向にピッチPだけ移動し、
以下ヘドル列U2について図29(b)〜(d)で説明
した動作と同様の動作を行い、公知の三軸織物が製織さ
れてゆく。尚、ヘドル列U1,U2の横移動中にその移
動端に達したヘドル23はヘドル回動機構80の移送体
81によって向い合う他側のヘドル列の端部へ、他側の
ヘドル列の後退と同期して移送され、その後他側のヘド
ル列の横移動に追従して移送体81が移動し、続くヘド
ル列の前進で移送体81のヘドル23は、移送体81か
ら他側のヘドル列と対応する固定バー50へ移される。
【0034】製織中、緯糸切れが生じると、メインモー
タ226を止めて機台を停止する。次いでクラッチユニ
ット222をつなぐと共に、クラッチ233を切断す
る。こうして緯入ミスのあったそのままの状態でインチ
ングモータ221を駆動すると緯入れ駆動系225のみ
を動作させ、緯糸供給装置で緯糸Yを供給し、レピア装
置200で緯入れし、反緯入側でレピア202から緯糸
Yを解放して緯入れミスのあった場所へ緯糸Yを自動的
に供給する。
【0035】また製織中に経糸a,bの1本あるいは数
本が切れたような場合には、切れた経糸a,bをガイド
していたヘドル23に通さなくてはならないが、カム機
構を左右のカムボックス2,3内に収めたのでヘドル列
U1,U2の前後が広く空いているため、作業者が容易
にヘドル列U1,U2に近づくことができ、作業性がよ
い。
【0036】尚、本実施例では全巾テンプル125を揺
動するテンプル支持体126と固定のテンプル支持体1
32間ではさんで全巾テンプル125を回動自在に支持
しているので、テンプル支持体126を図16に示す待
機位置C1へ位置させて全巾テンプル125をテンプル
受131上へ載置し、機仕掛け時にヘドル列U1,U2
を通った多数の経糸a,bをテンプル受131上へ載置
した全巾テンプル125の下側をくぐらせることが極め
て容易であり、その後ねじ送りバー127により全巾テ
ンプル125を経糸a,bをはさんでテンプル支持体1
26,132間に支持することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、一方のビー
タが先の緯糸を押えている状態で全巾テンプルを緯糸ピ
ッチ分だけ送り出し方向へ積極回転するようにしたの
で、先の緯糸による先の織前が経糸張力に抗して下流へ
移動し、次の緯糸は先の織前の上方位置に空いた空間に
押し込むだけでよく、従来のように経糸の張力に抗して
ビータで押込む必要がないから、ビータの押込力を極め
て小さくでき、その剛性を小さくし得て、ビータの大型
化を防止でき、安価に実施できる。また全巾テンプルの
外径を従来に比して相当大きくして全巾テンプルの自重
が重くなっても、全巾テンプルは積極回転されるので、
布の巻取張力を増加させなくてもよく、布の組織がくず
れることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】三軸織機の正面図である。
【図2】製織ユニットの平面図である。
【図3】図2のIII−III断面拡大図である。
【図4】横送りバーの接続を示す図である。
【図5】移動手段のカム機構である。
【図6】図5のVI−VI断面拡大図である。
【図7】図2のVII視拡大図である。
【図8】開口手段の駆動機構の説明図である。
【図9】開口手段のカム機構である。
【図10】ヘドル回動手段のカム機構である。
【図11】図10のXI−XI断面拡大図である。
【図12】打込手段の平面図である。
【図13】図12のXIII−XIII断面拡大図である。
【図14】打込手段とカム機構の関係図である。
【図15】布送り出し装置の正面図である。
【図16】図15のXVI−XVI断面における作用説明図で
ある。
【図17】図15のXVII−XVII断面拡大図である。
【図18】間欠回転機構を示す図である。
【図19】布送り出し装置の作動タイミング図である。
【図20】緯糸供給装置の平面図である。
【図21】図20の布端側から見た図である。
【図22】図20のXXII視図である。
【図23】動作説明図である。
【図24】緯糸供給装置及び緯糸押えレバーのカム機構
である。
【図25】図24の側面図である。
【図26】受取レピアを示す図である。
【図27】緯糸解除装置を示す図である。
【図28】駆動系を示す図である。
【図29】動作説明図である。
【図30】従来の技術である。
【符号の説明】
4 メインビーム(フレーム)、 23 ヘドル、 1
10 ビータ、125 全巾テンプル、 126,13
2 テンプル支持体、140 間欠回転機構、 FL
織前、 a,b 経糸、 Y 緯糸、CH 布(織布)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 41/00 D03J 1/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸を交叉して形成されるひ口に緯入れ
    した緯糸を前後一対のビータの一方が押込み、他方のビ
    ータが次の緯入れ後の押込み動作を始める前まで織前で
    押込状態を保持し、かつ、織前のすぐ下流位置に織巾全
    巾にわたって全巾テンプルが配設してある多軸織物を製
    織する織機において、全巾テンプルをフレームに回動自
    在に支持すると共に間欠回転機構と連結し、この間欠回
    転機構をビータによる押入保持動作中に全巾テンプルを
    所定の緯糸ピッチ分だけ織布送り出し方向へ回転させる
    ように構成したことを特徴とする織機の布送り出し装
    置。
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