JP3033497U - 粉末茶剤 - Google Patents

粉末茶剤

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忠嗣 琢磨
英征 大西
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株式会社ローカルエネルギー開発研究所
大和茶販売株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末茶の有する有効成分を飲用時まで保持す
ることができ、衛生的で、保管、携帯に便利な粉末茶剤
を提供する。 【解決手段】 緑茶を粉末化してなる粉末茶を薬用カプ
セルに封入してなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、粉末茶を飲用する単位体としての粉末茶剤に関するものであり、さ らに詳しくは粉末茶の保健に有効な成分が変質したり、減衰・滅失したりしない 粉末茶剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療技術が進歩する一方で脳卒中、心臓病、糖尿病、癌などの成人病や 難治性疾患が増えている。また、これを治癒するための医療の進歩に伴って、薬 害などの新たな問題が生起している。まさに、病気が文明をつくる一方、文明が 病気をつくっているといっても過言ではない。 そんな中にあって、予防医学が重視され、とりわけ東洋医学の果たす役割が大 きくなっている。そして、医食同源の観点から、健康飲料、健康食品の研究が盛 んになり、その一つとして、日本の伝統的な飲料である緑茶の効能が大きく再評 価されるに至った。
【0003】 周知のように、緑茶はチャの芽を原料とする不醗酵茶であって、その製法によ り種々のものがある。緑茶は、製造の最初の工程で茶葉中の酸化酵素の作用を止 め、緑色を保たせるのが特徴で、加熱手段には、日本独特の蒸熱製法によるもの と、中国緑茶や九州地方産の青柳茶、嬉野茶などの釜炒製法によるものとがある 。蒸熱製法によるものは、さらに原料である茶葉類が、覆下芽であるものと、露 天芽であるものとに分けられる。 覆下芽とは、春季チャの新芽が伸びて摘採の2週間ぐらい前になったときに、 茶園にたなをかけてすのこおおいをし、日光をさえぎるようにしてできた芽であ り、この覆下芽を原料とするものに、玉露、碾茶、抹茶などがある。 また、露天芽とは、摘採まで上記のような日除けをせず太陽光線をたっぷり浴 びる状態にして育てた芽であり、この露天芽を原料とするものに煎茶、玉緑茶、 番茶などがある。
【0004】 従来、飲料としての茶は、主として味の面から、覆下芽を原料とする玉露、抹 茶などが、苦味が少ないので、高級とされてきた。また、露天芽を原料とするも のでも、新芽を原料とする煎茶がこれに次ぐものとされてきた。 しかし、これらの茶の成分の含有量とその効能が分かるにつれ、健康飲料、更 には健康食品としての観点から再評価が行なわれるようになった。 例えば、糖尿病に効くといわれる水溶性食物繊維は、二番茶以後の硬化した茶 葉を茎とともに切り取って製する番茶に一番多く含まれている。 また、緑茶の中には水や湯に不溶又は難溶の成分が多くあり、蛋白質、脂質、 ビタミンA,B2 ,C,Eや繊維、カテキン類などの重要な成分の多くがお湯を 注いで呑む浸出液にはあまり含まれず、捨てられてしまうことになる茶がらの中 にこそ多く含まれていることが見直されるようになった。
【0005】 そこでこの観点からは、玉露や煎茶よりも抹茶のように碾茶を粉末にしてお湯 とともに飲む粉末茶の方がが望ましいといえる。 ところが、抹茶は蒸製及び石臼による粉砕処理に長い時間を要するとともに製 造に熟練を要し、処理工程中にビタミンC,ビタミンEなどの有効な成分が失わ れるという問題がある。 そこで、これを解決するものとして、奈良県では緑茶の保健に有効な成分を破 壊、変質させない粉末茶類の製造方法を開発した(特公平5−70410、特許 第1864713号)。 この方法は、蒸製と乾燥を一工程で行うもので、摘採した茶葉に押圧を与えな がら、極めて短時間、高温、高圧下で熱処理を施して、茶葉中の酵素の不活性化 を行い、併せて押圧による茎等の破砕、次いで押圧の解放によって一気に茶葉中 の水分を気化させ、その気化熱と発生する水蒸気の断熱膨張に依って急冷却し、 その間発生する水蒸気で茶葉を包囲して、空気を遮断し、水蒸気の圧力で茶葉の 組織や細胞膜を破壊し、同時に含有水分の90%以上を蒸発させるものであり、 こうして乾燥された茶葉をインパクトミルやディスクミル等の粉砕機で微粉末に するものである。 このようにして製造された粉末茶は、前記のような有効な茶の成分が破壊、変 質されないので、ヘルシー機能食品大和茶として販売され、好評を得ている。 以下、この粉末茶を抹茶と区別する必要があるときは、大和粉末茶と呼ぶこと にする。
【0006】 ところで、上記のように、機能性食品として見直され、再評価されてきた緑茶 であり、粉末茶ではあるが、その包装については、従来のお茶と同様、袋入り又 は缶入りとして製造、販売されてきた。 しかしながら、袋や缶に密封されている間はよいが、いったん開封されると、 吸湿、飛散、細菌の付着や夾雑物の混入などの危険にさらされることになり、健 康食品としての折角の価値を損ねることになる。 吸湿について言えば、緑茶は水分が4%以下ならば長期の保存に耐えるが8% 以上になると短期間に変質し、特に粉末茶に多いビタミンCなどが激減する。 また、日常健康食品として、常時飲用するには、出張時などにも携帯する必要 があるが、従来の袋入りや缶入りでは携帯に不便である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の問題点を解決するためになされたもので、請求項1乃至3記 載の考案は、粉末茶の有する有効成分を飲用時まで保持することができ、衛生的 で、保管、携帯に便利な粉末茶剤の提供を課題とする。
【0008】 また、請求項4記載の考案は、請求項1乃至3記載の考案の課題に加えて、呑 み易い粉末茶剤の提供を課題とする。
【0009】 さらに、請求項5記載の考案は、請求項4記載の考案の課題に加えて、さらに 衛生的で、保管、携帯に便利な粉末茶剤の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の請求項1記載の粉末茶剤は、緑茶を粉末化 してなる粉末茶を薬用カプセルに封入してなることを特徴とする。 粉末茶は薬用カプセルに充填され、密封されるので、吸湿、飛散、細菌の付着 や夾雑物の混入などの危険がない。 なお、ここでいう薬用カプセルは、胃又は腸で溶ける薬用のものであればよく 、ハードカプセルだけでなくソフトカプセルも含まれる。
【0011】 請求項2記載の粉末茶剤は、請求項1記載の粉末茶剤において、前記緑茶が、 太陽光線を浴びて栽培されたチャの木の露天芽を原料とすることを特徴とする。 前述のとおり、摘採時まで太陽光線を浴びて栽培されたチャの木の露天芽を原 料とする茶は、緑茶の中でもカテキン類、ビタミンC,E、繊維等の含有量が多 い。
【0012】 請求項3記載の粉末茶剤は、請求項1又は2記載の粉末茶剤において、前記薬 用カプセルに充填する粉末茶が、ビタミンC350mg以上、ビタミンE40m g以上及びカテキン10.5%以上を含むことを特徴とする。 チャの木の露天芽に含まれる有効成分が破壊、変質されない製法によって製造 される大和粉末茶の場合、粉末の状態でも上記の有効成分の要件が満たされるの で、健康食品としての価値が高い。 なお、ここでいう露天芽には、芽とともに摘まれる軟茎を含んだものとしても よい。
【0013】 また、請求項4記載の粉末茶剤は、請求項1乃至3記載の粉末茶剤において、 前記薬用カプセルは細径部に太径部を嵌合する円筒形状のハードカプセルであっ て、長さ20mm未満、太径部の外径7.5mm未満であり、封入される粉末茶 は0.2グラム以上であることを特徴とする。 薬用カプセルが長さ20mm以上又は太径部の外径7.5mm以上のハードカ プセルでは、喉を通るときに違和感があるが、上記の大きさであると呑み易い。 また、粉末茶の摂取量は、健康増進の面から、1日5グラム以上であることが 好ましいが、1カプセル当たりの充填量が0.2グラム未満であると1日の摂取 カプセル数が25カプセル以上になり、1日5回飲むとしても1回あたり5カプ セルを超えることになり、個数が多いための煩わしさがある。
【0014】 さらに、請求項5記載の粉末茶剤は、請求項1乃至4記載の粉末茶剤において 、複数個の前記粉末茶剤に一括してP・T・P処理包装を施してなることを特徴 とする。 複数個の粉末茶剤に一括してP・T・P処理包装を施してあるので、さらに密 封され、飲用時までカプセルの外面が他のものに触れることがなく、いっそう衛 生的で、いっそう厳重に品質劣化要因が排除されるとともに、保管や携帯にさら に便利であり、カプセルの取り出しも容易である。 なお、P・T・P処理包装とは、Pass Through Packing と呼ばれるもので、薬用カプセルを収納可能な複数の収納部を有するプラスチッ ク製材とその底面に密着されるアルミニウム箔とからなる包装である。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の粉末茶剤の断面図である。 図1において、1は粉末茶剤、2は薬用カプセルに充填された粉末茶、3は薬 用のハードカプセル、4はその細径部、5は太径部である。 粉末茶2は、緑茶を粉末化したものであり、大和粉末茶、抹茶などがある。 ハードカプセル3は、ゼラチンを基剤とするもので、必要に応じて、少量のグ リセリン、寒天、レシチン、アラビアゴムなどの1種又は数種を加えて濃厚なゼ リー状とし、成形硬化したものである。粉末茶2を充填後、嵌合部6が密封され る。
【0016】 粉末茶2は、緑茶を粉末化したものであるから、緑茶の優れた成分を含んでい る。例えば、抹茶、大和粉末茶の主な有効成分の含有量を煎茶の浸出液と比較す ると表1のようになる。この表から明らかなように、いずれの成分も煎茶の浸出 液に較べて粉末茶の方にはるかに多く含まれることが分かる。 特に、大和粉末茶には、ビタミンC,ビタミンE、カテキン類が多く含まれて おり、抹茶にはビタミンAが多く含まれている。
【0017】
【表1】
【0018】 例えば、ビタミンAやビタミンCは、皮膚細胞や粘膜細胞を活性化するので、 潤いのある肌や視力を保ち、ビタミンB2 は神経ビタミン、知能ビタミンとして 神経、知能を活性化し、ビタミンEは、筋肉の老化防止に有効といわれている。 カテキン類は、殺菌性を有し、細菌やウイルスの感染を防ぐとともに、腸内の 善玉細菌であるビフィズス菌の増殖を助け、悪玉細菌であるウェルシュ細菌の成 育を阻止することが確かめられており、癌を防ぎ、老化を防ぐといわれている。 また、糖質の吸収を遅らせる作用があるので、糖尿病の予防に役立ち、さらに は血圧降下作用があるので高血圧の予防にもよいといわれている。 さらに、最近ではアルツハイマー病の原因物質と考えられているβ−アミロイ ドの神経毒性を抑制する作用があることがラットの脳細胞で確認されている。 そして、カフェインには、脳を覚醒する作用があることは周知であるが、それ ばかりではなく記憶力をも増進し、また心臓を強くする作用もあるといわれてい る。
【0019】 粉末茶のこれらの有効成分が、製造時だけでなく、飲用に至るまで、保持され なければ意味がないが、上記のように薬用カプセルに封入することにより、その 目的が達成される。吸湿、細菌の付着や夾雑物の混入などの危険がないからであ る。また、飛散が防止され、保管や携帯が便利である。 薬用カプセル3の大きさは、長さ20mm未満、太径部の外径7.5mm未満 であることが望ましい。これより大きいと呑むときに喉に通りにくいという違和 感がある。 また、封入される粉末茶は0.2グラム以上であることが望ましい。粉末茶の 摂取量は、健康増進の面から、1日5グラム以上であることが好ましいが、1カ プセル当たりの充填量が0.2グラム未満であると1日の摂取カプセル数が25 カプセル以上になり、1日5回飲むとしても1回あたり5カプセルを超えること になり、個数が多いための煩わしさがある。 さらに、薬用カプセル3が透明であると、粉末茶の美しい緑色が見え、見た目 にも清涼感が漂う。
【0020】 図1の例では、薬用カプセル3は細径部4に太径部5を嵌合する円筒形状のハ ードカプセルとしたが、ソフトカプセルであってもよい。ソフトカプセルとは、 ゼラチンにグリセリンを加え、特に柔軟にしたカプセルで、普通球状又は回転楕 円形状のものである。 その他、カプセルに、さらに味を調整する糖衣などを施したものも含まれる。
【0021】 図2は、本考案の別の実施の形態であるP・T・P処理包装を施した粉末茶剤 の斜視図である。 図2において、10はP・T・P処理包装を施した粉末茶剤、11は複数個( 図示例では10個)の粉末茶剤1,1・・・を一括して包装するP・T・P処理 包装であり、P・T・P処理包装11は粉末茶剤1,1・・・を収納可能な複数 の収納部13を有するプラスチック製材12と、その底面に密着されるアルミニ ウム箔14とからなる。
【0022】 気密性の材料で密封包装されるので、飲用時まで薬用カプセル3の外面が他の ものに触れることがなく、いっそう衛生的で、いっそう厳重に品質劣化要因が排 除される。また、複数個の粉末茶剤1,1・・・が一括して包装されるので、漏 逸するおそれがなく、保管や携帯にさらに便利であり、さらには収納部13を上 から押すとその下部のアルミニウム箔14が破れるので、粉末茶剤1,1・・・ を容易に取り出すことができる。 薬用カプセル3及びプラスチック製材12をともに透明のものにすると、粉末 茶2の美しい緑色が透明材を通していっそうさわやかに見える。
【0023】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案のうち請求項1記載の考案は、健康のために有 効な成分の多い粉末茶を薬用カプセルに封入してあるので、吸湿や細菌の付着、 夾雑物の混入等を防止し、変質や有効成分の減衰、滅失を防止するとともに、そ の飛散のおそれもないという効果を有する。
【0024】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の効果に加え、粉末茶の原料が太 陽光線を浴びて栽培された茶の木から摘採された露天芽を含むものであるため、 特に有効成分が多いという効果を有する。
【0025】 請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載の考案の効果に加え、粉末茶がビ タミンC350mg以上、ビタミンE40mg以上及びカテキン10.5%以上 を含んでいるので、各種成人病の予防に総合的な効果を有する。
【0026】 請求項4記載の考案は、請求項1乃至3のいずれかに記載の考案の効果に加え 、薬用カプセルの大きさが適度であるため、呑み易いという効果を有する。
【0027】 請求項5記載の考案は、請求項1乃至4のいずれかに記載の考案の効果に加え 、複数個のカプセル入り粉末茶を一括してP・T・P処理してあるので、薬用カ プセルへの細菌等が付着が防止されいっそう衛生的であるとともに、さらに携帯 、保管が便利であるという効果を有する。
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、粉末茶を飲用する単位体としての粉末茶剤に関するものであり、さ らに詳しくは粉末茶の保健に有効な成分が変質したり、減衰・滅失したりしない 粉末茶剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療技術が進歩する一方で脳卒中、心臓病、糖尿病、癌などの成人病や 難治性疾患が増えている。また、これを治癒するための医療の進歩に伴って、薬 害などの新たな問題が生起している。まさに、病気が文明をつくる一方、文明が 病気をつくっているといっても過言ではない。 そんな中にあって、予防医学が重視され、とりわけ東洋医学の果たす役割が大 きくなっている。そして、医食同源の観点から、健康飲料、健康食品の研究が盛 んになり、その一つとして、日本の伝統的な飲料である緑茶の効能が大きく再評 価されるに至った。
【0003】 周知のように、緑茶はチャの芽を原料とする不醗酵茶であって、その製法によ り種々のものがある。緑茶は、製造の最初の工程で茶葉中の酸化酵素の作用を止 め、緑色を保たせるのが特徴で、加熱手段には、日本独特の蒸熱製法によるもの と、中国緑茶や九州地方産の青柳茶、嬉野茶などの釜炒製法によるものとがある 。蒸熱製法によるものは、さらに原料である茶葉類が、覆下芽であるものと、露 天芽であるものとに分けられる。 覆下芽とは、春季チャの新芽が伸びて摘採の2週間ぐらい前になったときに、 茶園にたなをかけてすのこおおいをし、日光をさえぎるようにしてできた芽であ り、この覆下芽を原料とするものに、玉露、碾茶、抹茶などがある。 また、露天芽とは、摘採まで上記のような日除けをせず太陽光線をたっぷり浴 びる状態にして育てた芽であり、この露天芽を原料とするものに煎茶、玉緑茶、 番茶などがある。
【0004】 従来、飲料としての茶は、主として味の面から、覆下芽を原料とする玉露、抹 茶などが、苦味が少ないので、高級とされてきた。また、露天芽を原料とするも のでも、新芽を原料とする煎茶がこれに次ぐものとされてきた。 しかし、これらの茶の成分の含有量とその効能が分かるにつれ、健康飲料、更 には健康食品としての観点から再評価が行なわれるようになった。 例えば、糖尿病に効くといわれる水溶性食物繊維は、二番茶以後の硬化した茶 葉を茎とともに切り取って製する番茶に一番多く含まれている。 また、緑茶の中には水や湯に不溶又は難溶の成分が多くあり、蛋白質、脂質、 ビタミンA,B2 ,C,Eや繊維、カテキン類、カフェインなどの重要な成分の 多くがお湯を注いで呑む浸出液にはあまり含まれず、捨てられてしまうことにな る茶がらの中にこそ多く含まれていることが見直されるようになった。
【0005】 そこでこの観点からは、玉露や煎茶よりも抹茶のように碾茶を粉末にしてお湯 とともに飲む粉末茶の方がが望ましいといえる。 ところが、抹茶は蒸製及び石臼による粉砕処理に長い時間を要するとともに製 造に熟練を要し、処理工程中にビタミンC,ビタミンEなどの有効な成分が失わ れるという問題がある。 そこで、これを解決するものとして、奈良県では緑茶の保健に有効な成分を破 壊、変質させない粉末茶類の製造方法を開発した(特公平5−70410、特許 第1864713号)。 この方法は、蒸製と乾燥を一工程で行うもので、摘採した茶葉に押圧を与えな がら、極めて短時間、高温、高圧下で熱処理を施して、茶葉中の酵素の不活性化 を行い、併せて押圧による茎等の破砕、次いで押圧の解放によって一気に茶葉中 の水分を気化させ、その気化熱と発生する水蒸気の断熱膨張に依って急冷却し、 その間発生する水蒸気で茶葉を包囲して、空気を遮断し、水蒸気の圧力で茶葉の 組織や細胞膜を破壊し、同時に含有水分の90%以上を蒸発させるものであり、 こうして乾燥された茶葉をインパクトミルやディスクミル等の粉砕機で微粉末に するものである。 このようにして製造された粉末茶は、前記のような有効な茶の成分が破壊、変 質されないので、ヘルシー機能食品大和茶として販売され、好評を得ている。 以下、この粉末茶を抹茶と区別する必要があるときは、大和粉末茶と呼ぶこと にする。
【0006】 ところで、上記のように、機能性食品として見直され、再評価されてきた緑茶 であり、粉末茶ではあるが、その包装については、従来のお茶と同様、袋入り又 は缶入りとして製造、販売されてきた。 しかしながら、袋や缶に密封されている間はよいが、いったん開封されると、 吸湿、飛散、細菌の付着や夾雑物の混入などの危険にさらされることになり、健 康食品としての折角の価値を損ねることになる。 吸湿について言えば、緑茶は水分が4%以下ならば長期の保存に耐えるが8% 以上になると短期間に変質し、特に粉末茶に多いビタミンCなどが激減する。 また、日常健康食品として、常時飲用するには、出張時などにも携帯する必要 があるが、従来の袋入りや缶入りでは携帯に不便である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の問題点を解決するためになされたもので、請求項1乃至3記 載の考案は、粉末茶の有する有効成分を飲用時まで保持することができ、衛生的 で、保管、携帯に便利な粉末茶剤の提供を課題とする。
【0008】 また、請求項4記載の考案は、請求項1乃至3記載の考案の課題に加えて、呑 み易い粉末茶剤の提供を課題とする。
【0009】 さらに、請求項5記載の考案は、請求項4記載の考案の課題に加えて、さらに 衛生的で、保管、携帯に便利な粉末茶剤の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の請求項1記載の粉末茶剤は、緑茶を粉末化 してなる粉末茶を薬用カプセルに封入してなることを特徴とする。 粉末茶は薬用カプセルに充填され、密封されるので、吸湿、飛散、細菌の付着 や夾雑物の混入などの危険がない。 なお、ここでいう薬用カプセルは、胃又は腸で溶ける薬用のものであればよく 、ハードカプセルだけでなくソフトカプセルも含まれる。
【0011】 請求項2記載の粉末茶剤は、請求項1記載の粉末茶剤において、前記緑茶が、 太陽光線を浴びて栽培されたチャの木の露天芽を原料とすることを特徴とする。 前述のとおり、摘採時まで太陽光線を浴びて栽培されたチャの木の露天芽を原 料とする茶は、緑茶の中でもカテキン類、ビタミンC,E、繊維等の含有量が多 い。
【0012】 請求項3記載の粉末茶剤は、請求項1又は2記載の粉末茶剤において、前記薬 用カプセルに充填する粉末茶が、ビタミンC350mg/100g以上、ビタミ ンE40mg/100g以上及びカテキン10.5%以上を含むことを特徴と する。 チャの木の露天芽に含まれる有効成分が破壊、変質されない製法によって製造 される大和粉末茶の場合、粉末の状態でも上記の有効成分の要件が満たされるの で、健康食品としての価値が高い。 なお、ここでいう露天芽には、芽とともに摘まれる軟茎を含んだものとしても よい。
【0013】 また、請求項4記載の粉末茶剤は、請求項1乃至3記載の粉末茶剤において、 前記薬用カプセルは細径部に太径部を嵌合する円筒形状のハードカプセルであっ て、長さ20mm未満、太径部の外径7.5mm未満であり、封入される粉末茶 は0.2グラム以上であることを特徴とする。 薬用カプセルが長さ20mm以上又は太径部の外径7.5mm以上のハードカ プセルでは、喉を通るときに違和感があるが、上記の大きさであると呑み易い。 また、粉末茶の摂取量は、健康増進の面から、1日5グラム以上であることが 好ましいが、1カプセル当たりの充填量が0.2グラム未満であると1日の摂取 カプセル数が25カプセル以上になり、1日5回飲むとしても1回あたり5カプ セルを超えることになり、個数が多いための煩わしさがある。
【0014】 さらに、請求項5記載の粉末茶剤は、請求項1乃至4記載の粉末茶剤において 、複数個の前記粉末茶剤に一括してP・T・P処理包装を施してなることを特徴 とする。 複数個の粉末茶剤に一括してP・T・P処理包装を施してあるので、さらに密 封され、飲用時までカプセルの外面が他のものに触れることがなく、いっそう衛 生的で、いっそう厳重に品質劣化要因が排除されるとともに、保管や携帯にさら に便利であり、カプセルの取り出しも容易である。 なお、P・T・P処理包装とは、Pass Through Packing と呼ばれるもので、薬用カプセルを収納可能な複数の収納部を有するプラスチッ ク製材とその底面に密着されるアルミニウム箔とからなる包装である。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の粉末茶剤の断面図である。 図1において、1は粉末茶剤、2は薬用カプセルに充填された粉末茶、3は薬 用のハードカプセル、4はその細径部、5は太径部である。 粉末茶2は、緑茶を粉末化したものであり、大和粉末茶、抹茶などがある。 ハードカプセル3は、ゼラチンを基剤とするもので、必要に応じて、少量のグ リセリン、寒天、レシチン、アラビアゴムなどの1種又は数種を加えて濃厚なゼ リー状とし、成形硬化したものである。粉末茶2を充填後、嵌合部6が密封され る。
【0016】 粉末茶2は、緑茶を粉末化したものであるから、緑茶の優れた成分を含んでい る。例えば、抹茶、大和粉末茶の主な有効成分の含有量を煎茶の浸出液と比較す ると表1のようになる。この表から明らかなように、いずれの成分も煎茶の浸出 液に較べて粉末茶の方にはるかに多く含まれることが分かる。 特に、大和粉末茶には、ビタミンC,ビタミンE、カテキン類が多く含まれて おり、抹茶にはビタミンAが多く含まれている。
【0017】
【表1】
【0018】 例えば、ビタミンAやビタミンCは、皮膚細胞や粘膜細胞を活性化するので、 潤いのある肌や視力を保ち、ビタミンB2 は神経ビタミン、知能ビタミンとして 神経、知能を活性化し、ビタミンEは、筋肉の老化防止に有効といわれている。 カテキン類は、殺菌性を有し、細菌やウイルスの感染を防ぐとともに、腸内の 善玉細菌であるビフィズス菌の増殖を助け、悪玉細菌であるウェルシュ細菌の成 育を阻止することが確かめられており、癌を防ぎ、老化を防ぐといわれている。 また、糖質の吸収を遅らせる作用があるので、糖尿病の予防に役立ち、さらに は血圧降下作用があるので高血圧の予防にもよいといわれている。 さらに、最近ではアルツハイマー病の原因物質と考えられているβ−アミロイ ドの神経毒性を抑制する作用があることがラットの脳細胞で確認されている。 そして、カフェインには、脳を覚醒する作用があることは周知であるが、それ ばかりではなく記憶力をも増進し、また心臓を強くする作用もあるといわれてい る。
【0019】 粉末茶のこれらの有効成分が、製造時だけでなく、飲用に至るまで、保持され なければ意味がないが、上記のように薬用カプセルに封入することにより、その 目的が達成される。吸湿、細菌の付着や夾雑物の混入などの危険がないからであ る。また、飛散が防止され、保管や携帯が便利である。 薬用カプセル3の大きさは、長さ20mm未満、太径部の外径7.5mm未満 であることが望ましい。これより大きいと呑むときに喉に通りにくいという違和 感がある。 また、封入される粉末茶は0.2グラム以上であることが望ましい。粉末茶の 摂取量は、健康増進の面から、1日5グラム以上であることが好ましいが、1カ プセル当たりの充填量が0.2グラム未満であると1日の摂取カプセル数が25 カプセル以上になり、1日5回飲むとしても1回あたり5カプセルを超えること になり、個数が多いための煩わしさがある。 さらに、薬用カプセル3が透明であると、粉末茶の美しい緑色が見え、見た目 にも清涼感が漂う。
【0020】 図1の例では、薬用カプセル3は細径部4に太径部5を嵌合する円筒形状のハ ードカプセルとしたが、ソフトカプセルであってもよい。ソフトカプセルとは、 ゼラチンにグリセリンを加え、特に柔軟にしたカプセルで、普通球状又は回転楕 円形状のものである。 その他、カプセルに、さらに味を調整する糖衣などを施したものも含まれる。
【0021】 図2は、本考案の別の実施の形態であるP・T・P処理包装を施した粉末茶剤 の斜視図である。 図2において、10はP・T・P処理包装を施した粉末茶剤、11は複数個( 図示例では10個)の粉末茶剤1,1・・・を一括して包装するP・T・P処理 包装であり、P・T・P処理包装11は粉末茶剤1,1・・・を収納可能な複数 の収納部13を有するプラスチック製材12と、その底面に密着されるアルミニ ウム箔14とからなる。
【0022】 気密性の材料で密封包装されるので、飲用時まで薬用カプセル3の外面が他の ものに触れることがなく、いっそう衛生的で、いっそう厳重に品質劣化要因が排 除される。また、複数個の粉末茶剤1,1・・・が一括して包装されるので、漏 逸するおそれがなく、保管や携帯にさらに便利であり、さらには収納部13を上 から押すとその下部のアルミニウム箔14が破れるので、粉末茶剤1,1・・・ を容易に取り出すことができる。 薬用カプセル3及びプラスチック製材12をともに透明のものにすると、粉末 茶2の美しい緑色が透明材を通していっそうさわやかに見える。
【0023】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案のうち請求項1記載の考案は、健康のために有 効な成分の多い粉末茶を薬用カプセルに封入してあるので、吸湿や細菌の付着、 夾雑物の混入等を防止し、変質や有効成分の減衰、滅失を防止するとともに、そ の飛散のおそれもないという効果を有する。
【0024】 請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案の効果に加え、粉末茶の原料が太 陽光線を浴びて栽培された茶の木から摘採された露天芽を含むものであるため、 特に有効成分が多いという効果を有する。
【0025】 請求項3記載の考案は、請求項1又は2記載の考案の効果に加え、粉末茶がビ タミンC350mg/100g以上、ビタミンE40mg/100g以上及びカ テキン10.5%以上を含んでいるので、各種成人病の予防に総合的な効果を 有する。
【0026】 請求項4記載の考案は、請求項1乃至3のいずれかに記載の考案の効果に加え 、薬用カプセルの大きさが適度であるため、呑み易いという効果を有する。
【0027】 請求項5記載の考案は、請求項1乃至4のいずれかに記載の考案の効果に加え 、複数個のカプセル入り粉末茶を一括してP・T・P処理してあるので、薬用カ プセルへの細菌等が付着が防止されいっそう衛生的であるとともに、さらに携帯 、保管が便利であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の粉末茶剤の断面図である。
【図2】本考案のP・T・P処理包装を施した粉末茶剤
の斜視図である。
【符号の説明】
1 粉末茶剤 2 粉末茶 3 薬用カプセル 10 P・T・P処理包装を施した粉末茶剤 11 P・T・P処理包装 12 プラスチック製材 13 粉末茶剤の収納部 14 アルミニウム箔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 粉末茶剤
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の粉末茶剤の断面図である。
【図2】本考案のP・T・P処理包装を施した粉末茶剤
の斜視図である。
【符号の説明】 1 粉末茶剤 2 粉末茶 3 薬用カプセル 10 P・T・P処理包装を施した粉末茶剤 11 P・T・P処理包装 12 プラスチック製材 13 粉末茶剤の収納部 14 アルミニウム箔

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緑茶を粉末化してなる粉末茶を薬用カプ
    セルに封入してなることを特徴とする粉末茶剤。
  2. 【請求項2】 前記緑茶は、太陽光線を浴びて栽培され
    たチャの木の露天芽を原料とすることを特徴とする請求
    項1記載の粉末茶剤。
  3. 【請求項3】 前記薬用カプセルに充填する粉末茶は、
    ビタミンC350mg以上、ビタミンE40mg以上及
    びカテキン10.5%以上を含むことを特徴とする請求
    項1又は2記載の粉末茶剤。
  4. 【請求項4】 前記薬用カプセルは細径部に太径部を嵌
    合する円筒形状のハードカプセルであって、長さ20m
    m未満、太径部の外径7.5mm未満であり、封入され
    る粉末茶は0.2グラム以上であることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の粉末茶剤。
  5. 【請求項5】 複数個の前記粉末茶剤に一括してP・T
    ・P処理包装を施してなることを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれかに記載の粉末茶剤。
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