JP3033251B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3033251B2
JP3033251B2 JP3145081A JP14508191A JP3033251B2 JP 3033251 B2 JP3033251 B2 JP 3033251B2 JP 3145081 A JP3145081 A JP 3145081A JP 14508191 A JP14508191 A JP 14508191A JP 3033251 B2 JP3033251 B2 JP 3033251B2
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置に係り,特
に,過電圧保護手段を有する半導体装置に関する。
【0002】最近の半導体装置の微細化,高密度化に伴
い,回路素子の破壊電圧は低下してきている。そのた
め,半導体装置の入出力回路に印加される過電圧を確実
に放電させる保護回路を外部端子に接続して回路素子の
破壊を防止しているが,過電圧による保護回路自身の劣
化が問題となっている。
【0003】本発明はこの問題点に対処した過電圧保護
手段として利用できる。
【0004】
【従来の技術】半導体装置の過電圧保護手段の一例とし
て,外部から印加された過電圧を,npn ラテラルトラン
ジスタあるいはダイオードを通して放電させることによ
り内部回路を保護している。
【0005】図7は従来例による入力保護回路のA-A 断
面図と平面図である。図において,1は低濃度p型シリ
コン(p- -Si)基板,1NA, 1NBは高濃度n型(n+ 型) 拡散
層, 1Pは高濃度p型 (p+ 型 )拡散層, 1Cはp+ 型チャ
ネルカット領域, 2は分離絶縁膜で二酸化シリコン(SiO
2)膜,3は外部端子(ボンディングパッド),4は n+
型拡散層1NA にコンタクトホール6を介して接続し且つ
外部端子と内部回路の入力回路素子を結ぶアルミニウム
(Al)配線,5は n+ 型拡散層1NB 及び p+ 型拡散層を,
それぞれコンタクトホール7,8を介して接地するAl配
線である。
【0006】ここで,外部端子から印加された過電圧は
n+ 型拡散層1NA / p- -Si 基板/n+ 型拡散層1NB で
構成されるnpn ラテラルトランジスタあるいはn+ 型拡
散層1NA / p- -Si 基板で構成されるダイオードを通し
て放電される。
【0007】図8は従来例による出力バッファトランジ
スタの平面図,図9はそのA-A 及びB-B 断面図である。
図において,1は p- -Si 基板,1NA はドレインで n+
型拡散層, 1NB はソースで n+ 型拡散層, 1Cは p+ 型チ
ャネルカット領域, 2は分離絶縁膜でSiO2膜,3は外部
端子(ボンディングパッド),4は n+ 型拡散層1NA を
コンタクトホール6を介して接続し且つ外部端子と内部
出力回路に結ぶAl配線,5は n+ 型拡散層1NB をコンタ
クトホール7を介して接地するAl配線,9は出力バッフ
ァのゲートである。
【0008】図10は出力バッファトランジスタの等価回
路図である。図において,Aは内部出力回路,Qは出力
バッファでnチャネルMOS トランジスタ, Tは寄生回路
で n+ 型拡散層1NA / p- -Si 基板/ n+ 型拡散層1NB
で構成されるnpn ラテラルトランジスタ,Dは寄生回路
で n+ 型拡散層1NA /p- -Si 基板で構成されるダイオ
ードである。
【0009】出力部においても,外部端子から印加され
た過電圧はこのnpnラテラルトランジスタあるいはダイ
オードを通して放電される。ところが入出力いずれの場
合も, 放電したときの過電流により, npn ラテラルトラ
ンジスタあるいはダイオードのpn接合が劣化して逆方向
微小電流が増加するという問題が発生した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかがって,このよう
な保護回路により回路素子の破壊を防止することはでき
るが,保護回路の過電流による接合劣化で発生する微小
電流によって半導体装置は特性不良となる。
【0011】例えば,高インピーダンスのアナログ入力
端子等の微小リークの発生原因となっている。本発明は
外部端子から印加された過電圧による保護回路の劣化を
防止して,半導体装置の信頼性を向上することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決は、 1)一導電型半導体装置基板(1)表面に形成された分離絶
縁膜(2)と、前記基板(1)に形成され、外部端子(3)及び
内部回路に接続された第1の反対導電型拡散層(1NA)と、
前記基板(1)に前記第1の反対導電拡散層(1NA)に対して
前記分離絶縁膜(2)を挟んで反対側に形成され、接地電
位に接続された第2の反対導電型拡散層(1NB)と、前記分
離絶縁膜(2)の下側に沿って形成された、前記基板(1)よ
り高不純物濃度の一導電型のチャネルカット領域(1C)と
を有する半導体装置であって、前記第1の反対導電型拡
散層(1NA)が前記分離絶縁膜(2)より離れて形成され、前
記第1の反対導電型拡散層(1NA)と前記分離絶縁膜(2)の
間の前記基板(1)上に、ゲート絶縁膜を介して形成され
たゲート(9)が設けられたことを特徴とする半導体装
置、あるいは 2)前記第1の反対導電型拡散層(1NA)は前記分離絶縁膜
(2)を介して前記第2の反対導電型拡散層(1NB)に囲まれ
てなり、前記ゲート(9)は、前記第1の反対導電型拡散層
(1NA)と前記分離絶縁膜(2)の間に介在するとともに、前
記第1の反対導電型拡散層(1NA)を囲んで形成された前記
1)記載の半導体装置、あるいは 3)ドレイン領域(1NA)が外部端子(3)及び内部回路に接
続された絶縁ゲート型トランジスタ(Q)からなる出力バ
ッファトランジスタを有する半導体装置であって、前記
トランジスタ(Q)のゲート(9)が前記ドレイン領域(1NA)
を囲んで形成されたことを特徴とする半導体装置により
達成される。
【0013】
【作用】本発明は,過電圧印加に伴う微小リークの発生
は,図7(A) または図9(B) において, n+ 型拡散層1N
A /p+ 型チャネルカット領域で構成される低耐圧接合
が, n+ 型拡散層1NA / p- -Si 基板で構成される接合
に並列に接続されていることによるものであることに着
目して,保護回路となるラテラルバイポーラトランジス
タあるいはダイオードの接合面に直接チャネルカット高
濃度拡散層が接しないように構成して, 保護回路の劣化
を防止したものである。
【0014】このために, ラテラルバイポーラトランジ
スタあるいはダイオードの拡散層を分離絶縁膜から分離
して形成し,拡散層の回りにゲート絶縁膜を介してゲー
トを形成して,分離した間隔を電気的に接続するように
した。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例による入力保護回路
のA-A 断面図と平面図である。図において,1は p- -S
i 基板,1NA, 1NBは n+ 型拡散層, 1Pは p+ 型拡散層,
1Cは p+ 型チャネルカット領域, 2は分離絶縁膜でSiO2
膜,3は外部端子(ボンディングパッド),4は n+
拡散層1NA をコンタクトホール6を介して接続し且つ外
部端子と内部出力回路に結ぶAl配線,5は n+ 型拡散層
1NB 及び p+ 型拡散層を, それぞれコンタクトホール
7,8を介して接地するAl配線,9は分離絶縁膜と n+
型拡散層1NA 間の基板上にゲート絶縁膜を介して形成さ
れたゲートである。
【0016】ここで,外部端子から印加された過電圧は
ゲートを介して構成される n+ 型拡散層1NA / p- -Si
基板/ n+ 型拡散層1NB で構成されるnpn ラテラルトラ
ンジスタあるいは n+ 型拡散層1NA / p--Si 基板で構
成されるダイオードを通して放電される。
【0017】この場合は, n+ 型拡散層1NA をゲート9
で囲んでいるため, p+ 型チャネルカット領域1Cが直接
n+ 型拡散層1NA に接することがないため, n+ 型拡散
層と基板間との接合の耐圧劣化はみられない。
【0018】図4は実施例の効果を示す説明図である。
図において,縦軸は入力リーク電流,横軸は過電圧印加
回数をいずれも相対値で示す。
【0019】図から,実施例(1) は従来例(2) に比し,
高濃度接合が存在しないため劣化しにくいことが分か
る。図5は接合の電流/電圧関係の静特性図である。
【0020】図において、縦軸は放電電流、横軸は印加
電圧である。接合のブレークダウン電圧VFより高い過
電圧Vaが印加されると、基板方向へ電流Iaが流れる。
この電流IaはnpnラテラルトランジスタTを順方向にバ
イアスするので、さらに大電流を瞬時に流し回路素子を
保護する。
【0021】図6は過電流Ia の通過経路を示す回路図
である。図2は本発明の一実施例による出力バッファト
ランジスタの平面図,図3(A) はそのA-A 断面図,図3
(B) はその等価回路図である。
【0022】図において,1は p- -Si 基板,1NA は出
力バッファトランジスタのドレインで n+ 型拡散層, 1N
B はソースで n+ 型拡散層, 1Cは p+ 型チャネルカット
領域, 2は分離絶縁膜でSiO2膜,3は外部端子(ボンデ
ィングパッド),4は n+ 型拡散層1NA をコンタクトホ
ール6を介して接続し且つ外部端子と内部出力回路に結
ぶAl配線,5は n+ 型拡散層1NB をコンタクトホール7
を介して接地するAl配線,9は出力バッファのゲートで
ある。
【0023】また,Qは出力バッファでnチャネルMOS
トランジスタで,図10と同様に,n+ 型拡散層1NA / p-
-Si 基板/ n+ 型拡散層1NB で構成されるnpn ラテラル
トランジスタT, n+ 型拡散層1NA/ p- -Si 基板で構
成されるダイオードDを有する図示しない寄生回路が存
在する。
【0024】出力部においても,外部端子から印加され
た過電圧はこのnpnラテラルトランジスタあるいはダイ
オードを通して放電される。この場合は,出力バッファ
トランジスタQのドレイン1NA をゲート9で囲んでいる
ため, p+ 型チャネルカット領域1Cが直接ドレイン1NA
に接することがないため,ドレインの耐圧劣化はみられ
ない。
【0025】したがって, 放電したときの過電流によ
り, 寄生回路のnpn ラテラルトランジスタあるいはダイ
オードのpn接合が劣化して逆方向微小電流が増加すると
いう現象は抑制される。
【0026】
【発明の効果】外部端子から印加された過電圧による保
護回路の劣化を防止して,半導体装置の信頼性を向上す
ることができた。
【0027】特に,アナログ回路等の高インピーダンス
入力回路への適用効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による入力保護回路のA-A
断面図と平面図
【図2】 本発明の一実施例による出力バッファトラン
ジスタの平面図,
【図3】 実施例の出力バッファトランジスタのA-A 断
面図と等価回路図
【図4】 実施例の効果を示す説明図
【図5】 接合の電流/電圧関係の静特性図
【図6】 過電流Ia の通過経路を示す回路図
【図7】 従来例による入力保護回路のA-A 断面図と平
面図
【図8】 従来例による出力バッファトランジスタの平
面図
【図9】 従来例による出力バッファトランジスタのそ
のA-A 及びB-B断面図
【図10】 出力バッファの等価回路図
【符号の説明】
1 p- -Si 基板 1NA, 1NB n+ 型拡散層 1P p+ 型拡散層 1C p+ 型チャネルカット領域 2 分離絶縁膜でSiO2膜 3 外部端子(ボンディングパッド) 4 n+ 型拡散層1NA をコンタクトホールを介して接続
し且つ外部端子と内部出力回路に結ぶAl配線, 5 n+ 型拡散層1NB をコンタクトホールを介して接地
するAl配線, 6,7,8 コンタクトホール 9 ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 27/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一導電型半導体装置基板表面に形成された
    分離絶縁膜と、 前記基板に形成され、外部端子及び内部回路に接続され
    た第1の反対導電型拡散層と、 前記基板に前記第1の反対導電拡散層に対して前記分離
    絶縁膜を挟んで反対側に形成され、接地電位に接続され
    た第2の反対導電型拡散層と、 前記分離絶縁膜の下側に沿って形成された、前記基板よ
    り高不純物濃度の一導電型のチャネルカット領域と、 を有する半導体装置であって、 前記第1の反対導電型拡散層が前記分離絶縁膜より離れ
    て形成され、 前記第1の反対導電型拡散層と前記分離絶縁膜の間の前
    記基板上に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲートが
    設けられたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記第1の反対導電型拡散層は前記分離絶
    縁膜を介して前記第2の反対導電型拡散層に囲まれてな
    り、 前記ゲートは、前記第1の反対導電型拡散層と前記分離
    絶縁膜の間に介在するとともに、前記第1の反対導電型
    拡散層を囲んで形成されたことを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置。
  3. 【請求項3】ドレイン領域が外部端子及び内部回路に接
    続された絶縁ゲート型トランジスタからなる出力バッフ
    ァトランジスタを有する半導体装置であって、 前記トランジスタのゲートが前記ドレイン領域を囲んで
    形成されたことを特徴とする半導体装置。
JP3145081A 1991-06-18 1991-06-18 半導体装置 Expired - Lifetime JP3033251B2 (ja)

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JPH04369270A JPH04369270A (ja) 1992-12-22
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12121092B2 (en) 2023-02-17 2024-10-22 Under Armour, Inc. Method of making article of apparel including thermoregulatory textile

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US12121092B2 (en) 2023-02-17 2024-10-22 Under Armour, Inc. Method of making article of apparel including thermoregulatory textile

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