JP3033035B2 - 小形ズ−ムレンズ - Google Patents
小形ズ−ムレンズInfo
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- JP3033035B2 JP3033035B2 JP5036212A JP3621293A JP3033035B2 JP 3033035 B2 JP3033035 B2 JP 3033035B2 JP 5036212 A JP5036212 A JP 5036212A JP 3621293 A JP3621293 A JP 3621293A JP 3033035 B2 JP3033035 B2 JP 3033035B2
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- Japan
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- lens
- refractive power
- object side
- group
- curvature
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- Lenses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、写真撮影用のコンパ
クトカメラに利用するところのズ−ムレンズに関する。
クトカメラに利用するところのズ−ムレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】小形カメラのコンパクト化が進み、最近
のカメラでは3〜4枚程度のレンズからなる単焦点レン
ズの他に、ズ−ムレンズを装備したものが多くなってき
た。そして、この種のカメラに装備されたズ−ムレンズ
としては、ズ−ム比が2〜3倍程度のものが既に提案さ
れている。
のカメラでは3〜4枚程度のレンズからなる単焦点レン
ズの他に、ズ−ムレンズを装備したものが多くなってき
た。そして、この種のカメラに装備されたズ−ムレンズ
としては、ズ−ム比が2〜3倍程度のものが既に提案さ
れている。
【0003】また、ズ−ムレンズの構成としては、前群
レンズに正の屈折パワ−を、後群レンズに負の屈折パワ
−を各々持たせるようにして小形化に有利なようにした
2群タイプと、この2群タイプのものを発展させた3群
タイプとが主流となっている。
レンズに正の屈折パワ−を、後群レンズに負の屈折パワ
−を各々持たせるようにして小形化に有利なようにした
2群タイプと、この2群タイプのものを発展させた3群
タイプとが主流となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したズ−ムレンズ
の場合、長焦点側にズ−ミングするにしたがってレンズ
の明るさを示すF値が大きくなってしまい、短焦点側が
明るくても長焦点側において暗くなってしまうと言う欠
点がある。
の場合、長焦点側にズ−ミングするにしたがってレンズ
の明るさを示すF値が大きくなってしまい、短焦点側が
明るくても長焦点側において暗くなってしまうと言う欠
点がある。
【0005】例えば、短焦点側のF値が3.5とすると
き、2倍のズ−ム比を持つレンズは長焦点側においてF
値が7.0程度となってしまい、撮影の環境が暗い場合
は、ストロボを使用して撮影するが、被写体が遠方にあ
ると、ストロボ撮影においても撮影可能範囲が極端に制
限されてしまう。
き、2倍のズ−ム比を持つレンズは長焦点側においてF
値が7.0程度となってしまい、撮影の環境が暗い場合
は、ストロボを使用して撮影するが、被写体が遠方にあ
ると、ストロボ撮影においても撮影可能範囲が極端に制
限されてしまう。
【0006】この問題を解決するためには、長焦点側で
絞りの口径を大きくして長焦点側のF値を小さくする
か、或いは、短焦点側のF値を更に小さくして長焦点側
のF値を相対的に小さくすることが考えられるが、いず
れの場合も大口径のレンズを備えると収差が大きくな
り、この収差をカバ−する手段が問題となる。
絞りの口径を大きくして長焦点側のF値を小さくする
か、或いは、短焦点側のF値を更に小さくして長焦点側
のF値を相対的に小さくすることが考えられるが、いず
れの場合も大口径のレンズを備えると収差が大きくな
り、この収差をカバ−する手段が問題となる。
【0007】本発明は上記した実情にかんがみ、大口径
のレンズを備え長焦点側のF値を可能なるかぎり小さく
し、しかも安価にして小形構造とすることができるズ−
ムレンズを開発することを目的とする。
のレンズを備え長焦点側のF値を可能なるかぎり小さく
し、しかも安価にして小形構造とすることができるズ−
ムレンズを開発することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、物体側を凸面としたメニスカス状の
第1レンズ、像側を強い曲率とした両凹面の負の屈折力
を有する第2レンズと物体側を強い曲率とした両凸面の
正の屈折力を有する第3レンズとを接合させたレンズ
群、像側を強い曲率とした両凹面の負の屈折力を有する
第4レンズと両凸面の正の屈折力を有する第5レンズと
を接合させたレンズ群を物体側から順に配設して全体と
して正の屈折パワ−を持つ前群レンズと、像側を強い曲
率の凸面としたメニスカス状の正の屈折力を有する第6
レンズ、物体側を強い曲率の凹面とした負の屈折力を有
する第7レンズ、物体側を強い曲率の凹面としたメニス
カス状の負の屈折力を有する第8レンズを物体側から順
に配設して全体として負の屈折パワ−を持つ後群レンズ
とからなり、上記第1レンズを物体側の面を周囲に行く
にしたがって曲率を弱くし、または像側の面を周囲に行
くにしたがって曲率を強くした非球面のレンズで構成す
ると共に、前群レンズと後群レンズの間隔を変え全体を
光軸方向に変位させてズ−ミングする構成の小形ズ−ム
レンズにおいて、上記第1レンズから第3レンズまでの
厚さTと前群レンズの全長Lとが0.7<T/L<0.
8の関係を満たし、かつ、第1レンズのアッベ数ν1、
第5レンズのアッベ数ν5、第8レンズのアッベ数ν8
を各々25<ν1<45、50<ν5、50<ν8とし
て構成したことを特徴とする小形ズ−ムレンズを提案す
る。
ため、本発明では、物体側を凸面としたメニスカス状の
第1レンズ、像側を強い曲率とした両凹面の負の屈折力
を有する第2レンズと物体側を強い曲率とした両凸面の
正の屈折力を有する第3レンズとを接合させたレンズ
群、像側を強い曲率とした両凹面の負の屈折力を有する
第4レンズと両凸面の正の屈折力を有する第5レンズと
を接合させたレンズ群を物体側から順に配設して全体と
して正の屈折パワ−を持つ前群レンズと、像側を強い曲
率の凸面としたメニスカス状の正の屈折力を有する第6
レンズ、物体側を強い曲率の凹面とした負の屈折力を有
する第7レンズ、物体側を強い曲率の凹面としたメニス
カス状の負の屈折力を有する第8レンズを物体側から順
に配設して全体として負の屈折パワ−を持つ後群レンズ
とからなり、上記第1レンズを物体側の面を周囲に行く
にしたがって曲率を弱くし、または像側の面を周囲に行
くにしたがって曲率を強くした非球面のレンズで構成す
ると共に、前群レンズと後群レンズの間隔を変え全体を
光軸方向に変位させてズ−ミングする構成の小形ズ−ム
レンズにおいて、上記第1レンズから第3レンズまでの
厚さTと前群レンズの全長Lとが0.7<T/L<0.
8の関係を満たし、かつ、第1レンズのアッベ数ν1、
第5レンズのアッベ数ν5、第8レンズのアッベ数ν8
を各々25<ν1<45、50<ν5、50<ν8とし
て構成したことを特徴とする小形ズ−ムレンズを提案す
る。
【0009】
【作用】第1レンズの物体側面が周囲に行くにしたがっ
て曲率が緩くなる非球面、または、この第1レンズの像
側面が周囲に行くにしたがって曲率が強くなる非球面と
なっているので、第2レンズが果たす役割を第1レンズ
が分担し、高次の球面収差を抑えることができると共
に、画像湾曲を補正できる。
て曲率が緩くなる非球面、または、この第1レンズの像
側面が周囲に行くにしたがって曲率が強くなる非球面と
なっているので、第2レンズが果たす役割を第1レンズ
が分担し、高次の球面収差を抑えることができると共
に、画像湾曲を補正できる。
【0010】また、前群レンズの第1レンズから第3レ
ンズまでの厚さTと、前群レンズの全長Lとが0.7<
T/L<0.8の関係を満たす構成となっているので、
高次の非点収差を抑えて色収差のバランスが良好に保た
れる。
ンズまでの厚さTと、前群レンズの全長Lとが0.7<
T/L<0.8の関係を満たす構成となっているので、
高次の非点収差を抑えて色収差のバランスが良好に保た
れる。
【0011】さらに、第1レンズのアッベ数ν1、第5
レンズのアッベ数ν5、第8レンズのアッベ数ν8が2
5<ν1<45、50<ν5、50<ν8となるように
各々レンズ形成されているので、短焦点側と長焦点側で
逆転する倍率色収差のバランスを良好に保つことができ
る。
レンズのアッベ数ν5、第8レンズのアッベ数ν8が2
5<ν1<45、50<ν5、50<ν8となるように
各々レンズ形成されているので、短焦点側と長焦点側で
逆転する倍率色収差のバランスを良好に保つことができ
る。
【0012】この結果、前群レンズの焦点距離を短くし
て小形化を図る場合の収差補正の困難さが克服されるの
で、小形にして大口径のズ−ムレンズを提供することが
できる。
て小形化を図る場合の収差補正の困難さが克服されるの
で、小形にして大口径のズ−ムレンズを提供することが
できる。
【0013】また、上記した小形ズ−ムレンズは、第2
レンズと第3レンズ及び第4レンズと第5レンズが接合
されているので、負の屈折力を有する第2レンズと第4
レンズへの過度の負担がさけられると共に、非球面の導
入により増えた自由度を倍率の色収差補正等に利用でき
る他、レンズの組込みが容易となる。
レンズと第3レンズ及び第4レンズと第5レンズが接合
されているので、負の屈折力を有する第2レンズと第4
レンズへの過度の負担がさけられると共に、非球面の導
入により増えた自由度を倍率の色収差補正等に利用でき
る他、レンズの組込みが容易となる。
【0014】上記した構成の小形ズ−ムレンズは、第1
レンズをポリカ−ボネ−トなどの合成樹脂材で非球面レ
ンズとして構成することができ、極めて高価な非球面の
硝子レンズに比較して安価に生産できる。
レンズをポリカ−ボネ−トなどの合成樹脂材で非球面レ
ンズとして構成することができ、極めて高価な非球面の
硝子レンズに比較して安価に生産できる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1はズ−ムレンズのレンズ構成を示す図
で、第1レンズ51、第2レンズ52、第3レンズ5
3、第4レンズ54、第5レンズ55が前群レンズ50
aを構成し、第6レンズ56、第7レンズ57、第8レ
ンズ58が後群レンズ50bを構成している。
説明する。図1はズ−ムレンズのレンズ構成を示す図
で、第1レンズ51、第2レンズ52、第3レンズ5
3、第4レンズ54、第5レンズ55が前群レンズ50
aを構成し、第6レンズ56、第7レンズ57、第8レ
ンズ58が後群レンズ50bを構成している。
【0016】図示する如く、第1レンズ51は物体側
(図中左側)を凸面としたメニスカス状のレンズ、第2
レンズ52は像側(図中右側)を強い曲率とした両凹面
の負の屈折力を有するレンズ、第3レンズ53は物体側
を強い曲率とした両凸面の正の屈折力を有するレンズ、
第4レンズ54は像側を強い曲率とした両凹面の負の屈
折力を有するレンズ、第5レンズ55は両凸面の正の屈
折力を有するレンズとなっている。
(図中左側)を凸面としたメニスカス状のレンズ、第2
レンズ52は像側(図中右側)を強い曲率とした両凹面
の負の屈折力を有するレンズ、第3レンズ53は物体側
を強い曲率とした両凸面の正の屈折力を有するレンズ、
第4レンズ54は像側を強い曲率とした両凹面の負の屈
折力を有するレンズ、第5レンズ55は両凸面の正の屈
折力を有するレンズとなっている。
【0017】なお、第2レンズ52と第3レンズ53及
び第4レンズ54と第5レンズ55は各々一体的に貼り
合わせて組込まれている。
び第4レンズ54と第5レンズ55は各々一体的に貼り
合わせて組込まれている。
【0018】また、第6レンズ56は像側を強い曲率の
凸面としたメニスカス状の正の屈折力を有するレンズ、
第7レンズ57は物体側を強い曲率の凹面とした負の屈
折力を有するレンズ、第8レンズ58は物体側を強い曲
率の凹面としてメニスカス状の負の屈折力を有するレン
ズとなっている。
凸面としたメニスカス状の正の屈折力を有するレンズ、
第7レンズ57は物体側を強い曲率の凹面とした負の屈
折力を有するレンズ、第8レンズ58は物体側を強い曲
率の凹面としてメニスカス状の負の屈折力を有するレン
ズとなっている。
【0019】このようにレンズ構成したズ−ムレンズ
は、前群レンズ50aが正の屈折パワ−となり、後群レ
ンズ50bが負の屈折パワ−となる。
は、前群レンズ50aが正の屈折パワ−となり、後群レ
ンズ50bが負の屈折パワ−となる。
【0020】また、このズ−ムレンズは、図2に示すよ
うに前群レンズ50aと後群レンズ50bとの相対間隔
を狭め、前後群レンズ50a、50bを一緒に繰り出し
て全体の焦点距離を長焦点側に変化させてズ−ミングす
る。つまり、WIDEからTELEとする。この逆にT
ELEからWIDEにする場合は、図1のように前後群
レンズ間隔を広くして引き戻す。
うに前群レンズ50aと後群レンズ50bとの相対間隔
を狭め、前後群レンズ50a、50bを一緒に繰り出し
て全体の焦点距離を長焦点側に変化させてズ−ミングす
る。つまり、WIDEからTELEとする。この逆にT
ELEからWIDEにする場合は、図1のように前後群
レンズ間隔を広くして引き戻す。
【0021】さらに、上記したズ−ムレンズは次の条件
を満たすようになっている。前群レンズ50aのうち、
第1レンズ51から第3レンズ53までの厚さをT、前
群レンズ50aの全長をLとしたとき、0.7<T/L
<0.8、また、第1レンズ51、第5レンズ55、第
8レンズ58のアッベ数を各々ν1、ν5、ν8とした
とき、25<ν1<45、50<ν5、50<ν8の各
条件を満たしている。
を満たすようになっている。前群レンズ50aのうち、
第1レンズ51から第3レンズ53までの厚さをT、前
群レンズ50aの全長をLとしたとき、0.7<T/L
<0.8、また、第1レンズ51、第5レンズ55、第
8レンズ58のアッベ数を各々ν1、ν5、ν8とした
とき、25<ν1<45、50<ν5、50<ν8の各
条件を満たしている。
【0022】次に、各レンズの曲率半径、間隔等を具体
的に定めて実施した2つの例について示す。なお、以下
の各実施例において、非球面の形状は次式で与えられる
ものとする。
的に定めて実施した2つの例について示す。なお、以下
の各実施例において、非球面の形状は次式で与えられる
ものとする。
【0023】
【数1】 但し、 Z; 面の深さ c; 曲率 A〜H; 高次の非球面係数
【0024】実施例1 この実施例では、各レンズの曲率半径、間隔、屈折率、
アッベ数について下記表1のように定めてある。
アッベ数について下記表1のように定めてある。
【0025】
【表1】
【0026】また、この実施例では、第1レンズ51を
ポリカ−ボネ−ト(PC)で形成し、物体側を非球面と
して実施した一例である。図3(A)、(B)は本実施
例において得られた球面収差、非点収差、歪曲を示す。
ポリカ−ボネ−ト(PC)で形成し、物体側を非球面と
して実施した一例である。図3(A)、(B)は本実施
例において得られた球面収差、非点収差、歪曲を示す。
【0027】実施例2 この実施例では、各レンズの曲率半径、間隔、屈折率、
アッベ数について下記表2のように定めてある。
アッベ数について下記表2のように定めてある。
【0028】
【表2】
【0029】また、この実施例についても第1レンズ5
1をポリカ−ボネ−ト(PC)で形成し、物体側を非球
面として実施してある。図3(A)、(B)は本実施例
において得られた球面収差、非点収差、歪曲を示す。
1をポリカ−ボネ−ト(PC)で形成し、物体側を非球
面として実施してある。図3(A)、(B)は本実施例
において得られた球面収差、非点収差、歪曲を示す。
【0030】本実施例のズ−ムレンズでは、ズ−ムレン
ズ系の大口系化を図る要件として、高次の球面収差の発
生を抑え、しかも非点収差を良好に補正する必要がある
が、第1レンズ51を非球面としたので、第2レンズ5
2が果たす役割を第1レンズ51が分担し、高次の収差
の発生を抑えることができると共に、画像湾曲を補正す
ることができる。
ズ系の大口系化を図る要件として、高次の球面収差の発
生を抑え、しかも非点収差を良好に補正する必要がある
が、第1レンズ51を非球面としたので、第2レンズ5
2が果たす役割を第1レンズ51が分担し、高次の収差
の発生を抑えることができると共に、画像湾曲を補正す
ることができる。
【0031】また、第1レンズ51から第3レンズ53
までの厚さTと前群レンズ50aの全長Lとが0.7<
T/L<0.8の関係を満たすように構成されているの
で、非点収差のバランスが良好に保たれる。
までの厚さTと前群レンズ50aの全長Lとが0.7<
T/L<0.8の関係を満たすように構成されているの
で、非点収差のバランスが良好に保たれる。
【0032】また、本実施例のようなズ−ムレンズは、
短焦点側と長焦点側とで前後群レンズ50a、50bの
空気間隔、バックフォ−カスが大きく変るため、倍率の
色収差が逆転する。したがって、短焦点側を良くすると
長焦点側の色収差が大きくなり、この逆に、長焦点側を
良くすると短焦点側の色収差が大きくなる。
短焦点側と長焦点側とで前後群レンズ50a、50bの
空気間隔、バックフォ−カスが大きく変るため、倍率の
色収差が逆転する。したがって、短焦点側を良くすると
長焦点側の色収差が大きくなり、この逆に、長焦点側を
良くすると短焦点側の色収差が大きくなる。
【0033】このことから、本実施例では、第1レンズ
51に比較的アッベ数の小さな硝子レンズを使用すると
共に、第5レンズ55にアッベ数の大きな硝子レンズ、
第8レンズ58に同じくアッベ数の大きな硝子レンズを
使用し、短焦点側と長焦点側で逆転する倍率の色収差が
バランス良く保たれるようにしてある。
51に比較的アッベ数の小さな硝子レンズを使用すると
共に、第5レンズ55にアッベ数の大きな硝子レンズ、
第8レンズ58に同じくアッベ数の大きな硝子レンズを
使用し、短焦点側と長焦点側で逆転する倍率の色収差が
バランス良く保たれるようにしてある。
【0034】また、第2レンズ52と第3レンズ53及
び第4レンズ54、第5レンズ55を各々貼り合わせて
構成したので、負の屈折力を有する第2レンズ52と第
4レンズ54への負担を軽減させることができると共
に、倍率色収差の良好な補正ができる。この結果、前後
群レンズ50a、50bの焦点距離が短くても諸収差が
良好に補正されるので、小形にして大口径のズ−ムレン
ズとして実施できる。
び第4レンズ54、第5レンズ55を各々貼り合わせて
構成したので、負の屈折力を有する第2レンズ52と第
4レンズ54への負担を軽減させることができると共
に、倍率色収差の良好な補正ができる。この結果、前後
群レンズ50a、50bの焦点距離が短くても諸収差が
良好に補正されるので、小形にして大口径のズ−ムレン
ズとして実施できる。
【0035】上記した構成のズ−ムレンズは、第1レン
ズ51をポリカ−ボネ−トで非球面レンズとして構成す
れば、極めて高価な非球面の硝子レンズを使用する必要
がないので、安価にして小形ズ−ムレンズとなると共
に、第1レンズ51の焦点距離が長くできるので、温度
変化による影響を最小限に抑えることができる。
ズ51をポリカ−ボネ−トで非球面レンズとして構成す
れば、極めて高価な非球面の硝子レンズを使用する必要
がないので、安価にして小形ズ−ムレンズとなると共
に、第1レンズ51の焦点距離が長くできるので、温度
変化による影響を最小限に抑えることができる。
【0036】
【発明の効果】上記した通り、本発明のズ−ムレンズ
は、焦点距離を短くしても諸収差が良好に補正されるの
で、大口径のレンズで構成でき、長焦点側においてもF
値の小さい明るい小形ズ−ムレンズとなる。
は、焦点距離を短くしても諸収差が良好に補正されるの
で、大口径のレンズで構成でき、長焦点側においてもF
値の小さい明るい小形ズ−ムレンズとなる。
【図1】ズ−ムレンズのレンズ構成を示す図である。
【図2】上記のズ−ムレンズをTELEにズ−ミングし
た場合のレンズ構成を示した図である。
た場合のレンズ構成を示した図である。
【図3】実施例1における球面収差、非点収差、歪曲を
示す図で、(A)図はWIDEの動作時、(B)図はT
ELEの動作時を示す図である。
示す図で、(A)図はWIDEの動作時、(B)図はT
ELEの動作時を示す図である。
【図4】実施例2における球面収差、非点収差、歪曲を
示す図で、(A)図はWIDEの動作時、(B)図はT
ELEの動作時を示す図である。
示す図で、(A)図はWIDEの動作時、(B)図はT
ELEの動作時を示す図である。
50a 前群レンズ 50b 後群レンズ 51 第1レンズ 52 第2レンズ 53 第3レンズ 54 第4レンズ 55 第5レンズ 56 第6レンズ 57 第7レンズ 58 第8レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−250917(JP,A) 特開 平3−260610(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04
Claims (1)
- 【請求項1】 物体側を凸面としたメニスカス状の第1
レンズ、像側を強い曲率とした両凹面の負の屈折力を有
する第2レンズと物体側を強い曲率とした両凸面の正の
屈折力を有する第3レンズとを接合させたレンズ群、像
側を強い曲率とした両凹面の負の屈折力を有する第4レ
ンズと両凸面の正の屈折力を有する第5レンズとを接合
させたレンズ群を物体側から順に配設して全体として正
の屈折パワ−を持つ前群レンズと、像側を強い曲率の凸
面としたメニスカス状の正の屈折力を有する第6レン
ズ、物体側を強い曲率の凹面とした負の屈折力を有する
第7レンズ、物体側を強い曲率の凹面としたメニスカス
状の負の屈折力を有する第8レンズを物体側から順に配
設して全体として負の屈折パワ−を持つ後群レンズとか
らなり、上記第1レンズを物体側の面を周囲に行くにし
たがって曲率を弱くし、または像側の面を周囲に行くに
したがって曲率を強くした非球面のレンズで構成すると
共に、前群レンズと後群レンズの間隔を変え全体を光軸
方向に変位させてズ−ミングする構成の小形ズ−ムレン
ズにおいて、上記第1レンズから第3レンズまでの厚さ
Tと前群レンズの全長Lとが0.7<T/L<0.8の
関係を満たし、かつ、第1レンズのアッベ数ν1、第5
レンズのアッベ数ν5、第8レンズのアッベ数ν8を各
々25<ν1<45、50<ν5、50<ν8として構
成したことを特徴とする小形ズ−ムレンズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036212A JP3033035B2 (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | 小形ズ−ムレンズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5036212A JP3033035B2 (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | 小形ズ−ムレンズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230282A JPH06230282A (ja) | 1994-08-19 |
JP3033035B2 true JP3033035B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=12463451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5036212A Expired - Fee Related JP3033035B2 (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | 小形ズ−ムレンズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033035B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3495618B2 (ja) * | 1998-11-04 | 2004-02-09 | ペンタックス株式会社 | ズームレンズ系 |
JP3435364B2 (ja) * | 1998-12-24 | 2003-08-11 | ペンタックス株式会社 | ズームレンズ系 |
JP3526560B2 (ja) | 2001-06-14 | 2004-05-17 | オリンパス株式会社 | ズーム光学系およびそれを用いたカメラ |
-
1993
- 1993-02-02 JP JP5036212A patent/JP3033035B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH06230282A (ja) | 1994-08-19 |
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