JP3032998U

JP3032998U - 折り畳まれた使い捨てパンツ

Info

Publication number: JP3032998U
Application number: JP1996006167U
Authority: JP
Inventors: 清文井上
Original assignee: Zuiko Corp
Current assignee: Zuiko Corp
Priority date: 1996-06-28
Filing date: 1996-06-28
Publication date: 1997-01-17
Anticipated expiration: 2002-06-28

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単に、かつコンパクトに折り畳むことので
きる折り畳まれた使い捨てパンツの提供。【解決手段】液透過性トップシートと、液不透過性バ
ックシートと、両シートの間に介装された吸収体を主構
成部材とし、ウエスト用開口部と一対の脚用開口部を有
するパンツ型に形成された使い捨てパンツにおいて、該
パンツのウエスト用開口部縁を上端とし、該パンツの股
下部を下端としたとき、パンツの上下方向の略中央付近
からパンツ上端までのパンツ上部をパンツの略中央付近
で折り曲げてパンツ内側へ折り込み、パンツの前後のバ
ックシート同士を重ね合わせた折り畳まれた使い捨てパ
ンツである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、予めパンツ型に形成されている使い捨てパンツに関し、より詳細には、コンパクトにかつ容易に折り畳みが可能である折り畳まれた使い捨てパンツに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

大人用の使い捨ておむつは、ファスニングテープ付きの平板状のおむつを使用時にパンツ型に形成するものが多かったが、最近では、予めパンツ型に形成されていて、着用者が立ったまま穿くことのできる使い捨てパンツが市販されている。幼児用や大人用の使い捨てパンツは、通常、何個かまとめて包装袋に入れられて市販されるが、幼児用の使い捨てパンツでは、ＬＬやビッグサイズといってもせいぜい２０ｃｍ四方程度であり、折り畳み形状を特に問題にしなくても包装が容易であった。しかし、大人用の使い捨てパンツは、１個が３０〜４０ｃｍ四方と大きいため、包装袋に入れるためには折り畳む必要があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

使い捨てパンツを折り畳むには、実開平４−８２８号に開示されている様に、パンツの両側の耳部をパンツの内側に折り込む方法等がある。しかし、この方法で大人用の使い捨てパンツを折り畳んだところで、パンツ上下方向に折り曲げられていないため、大き過ぎるという問題がある。また使い捨てパンツは、着用者に対するフィット感を高めるため、ウエスト用開口部や脚用開口部にはもちろん、胴部周囲にも複数本の糸ゴム等の弾性部材が添着されていることが多いので、折り畳み方を工夫する必要があった。そこで本考案では、簡単に、かつコンパクトに折り畳むことのできる折り畳まれた使い捨てパンツの提供を課題とした。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決し得た本考案の折り畳まれた使い捨てパンツは、液透過性トップシートと、液不透過性バックシートと、両シートの間に介装された吸収体を主構成部材とし、ウエスト用開口部と一対の脚用開口部を有するパンツ型に形成された使い捨てパンツにおいて、該パンツのウエスト用開口部縁を上端とし、該パンツの股下部を下端としたとき、パンツの上下方向の略中央付近からパンツ上端までのパンツ上部をパンツの略中央付近で折り曲げてパンツ内側へ折り込み、パンツの前後のバックシート側同士を重ね合わせたところに要旨を有する。

【０００５】

【考案の実施の形態および実施例】

図１には、折り畳む前の使い捨てパンツの概略説明図を示した。使い捨てパンツＰは、バックシート１、吸収体４、トップシート２を主構成部材とする略砂時計形状の積層体を前後に２つ折りし、両側縁を接合線５で接合することにより、ウエスト用開口部Ｗと、１対の脚用開口部Ｌを備えたパンツ型に形成されている。ウエスト用開口部の周縁近傍、脚用開口部の周縁近傍には、それぞれ弾性体（複数本の弾性糸、あるいは帯状の弾性テープ等）３ａ、３ｂが伸長状態で接着されており、パンツＰを着用者に密着させるためのギャザーを形成する。また、ウエスト用開口部と脚用開口部の間には、着用者の胴部に密着させるための弾性体３ｃが設けられている。なお本考案では、パンツのウエスト用開口部縁を上端と、該パンツの股下部を下端とし、そしてパンツの上下方向の略中央付近からパンツ上端までを、「パンツ上部」としている。

【０００６】液不透過性のバックシートとしては、撥水処理された不織布や、微細孔を有するプラスチックフィルム等の透湿性のシートが好ましく利用できる。手ざわりを考慮して、最外層が柔らかい不織布で、内層に液不透過性のシートを積層したものをバックシートとして用いることも可能である。トップシートは、尿等の排泄物をトップシートの下に備えられた吸収体へ移送するため、透液性であることが必要で、不織布や、ドライ感を重視した特殊細孔を有するプラスチックシート等が用いられる。吸収体は、解繊パルプと高吸収ポリマー粉末、熱融着繊維等が混合され、熱処理されたものが好ましい。

【０００７】図２には、本考案に係る折り畳まれた使い捨てパンツの折り畳み手順の一例を示す説明図を示した。図２（ａ）では、使い捨てパンツＰは、まだ折り畳まれておらず、折り畳み易い様にウエスト用開口部Ｗを広げてある。（ｂ）は、パンツ上部をパンツの略中央付近で折り曲げてパンツ内側へ折り込んだ状態を示している。図２（ｂ）の下方がパンツの前であり、上方がパンツの後ろである。（ｃ）では、パンツ上部をパンツの内側へ折り込んだ後に、折り込まれたパンツの前後のバックシート１同士を重ね合わせて、本考案の折り畳まれた使い捨てパンツが完成した状態を示している。もちろん、本考案の使い捨てパンツは、図２に示した折り畳み方に限定されず、実際の製造工程に組み込む場合には、図２（ａ）の様にウエスト開口部を広げておくことなく、バー等を用いてパンツ上部をパンツ内側へ折り込んでもよく、また、パンツの側部を接合して、連続しているパンツを個々に切り離すときに同時にパンツを折り畳んでもよい。折り畳まれたパンツは、図２（ｃ）のまま、あるいは上下を逆にして、包装袋に詰めることにより、コンパクトに包装することができる。

【０００８】本考案における使い捨てパンツは、図１に示した形状のものに限られず、バックシートとトップシートと吸収マットを備えた吸収本体と、伸縮性の帯状ウエスト部材が接合された略Ｔ字状の使い捨てパンツであってもよい。また、使い捨てパンツを使い捨て生理用ショーツとして利用することもできる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の折り畳まれた使い捨てパンツは、パンツ上下方向に折り畳まれているため、大人用の大きな使い捨てパンツであっても小さくすることができ、包装袋のコンパクト化に役立つ。また折り畳み方も容易であるので、弾性部材が接着されている不定形の使い捨てパンツであっても折り畳み易く、さらに、実際の製造ラインに組み込み易いという効果も有する。本発明の折り畳まれたパンツは、大人用の使い捨てパンツを初め、使い捨ての生理用ショーツや、もちろん幼児用の使い捨てパンツとしても使用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】使い捨てパンツを示す概略説明図である。

【図２】本考案の折り畳まれた使い捨てパンツの折り畳
み手順を示す説明図である。

【符号の説明】

１バックシート２トップシート３ａ，３ｂ，３ｃ弾性体４吸収体５接合線Ｐ使い捨てパンツＷウエスト用開口部Ｌ脚用開口部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】液透過性トップシートと、液不透過性バ
ックシートと、両シートの間に介装された吸収体を主構
成部材とし、ウエスト用開口部と一対の脚用開口部を有
するパンツ型に形成された使い捨てパンツにおいて、該
パンツのウエスト用開口部縁を上端とし、該パンツの股
下部を下端としたとき、パンツの上下方向の略中央付近
からパンツ上端までのパンツ上部をパンツの略中央付近
で折り曲げてパンツ内側へ折り込み、パンツの前後のバ
ックシート同士を重ね合わせたことを特徴とする折り畳
まれた使い捨てパンツ。