JP3032812B2 - ビットの位置決め装置 - Google Patents

ビットの位置決め装置

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JP3032812B2
JP3032812B2 JP3215859A JP21585991A JP3032812B2 JP 3032812 B2 JP3032812 B2 JP 3032812B2 JP 3215859 A JP3215859 A JP 3215859A JP 21585991 A JP21585991 A JP 21585991A JP 3032812 B2 JP3032812 B2 JP 3032812B2
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直義 秋吉
誠二 国武
竜二 鶴田
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Toho Kinzoku Co Ltd
Nishimatsu Construction Co Ltd
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Toho Kinzoku Co Ltd
Nishimatsu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発破用の下穴を穿孔す
ると同時に、該穿孔された下穴の周璧から所定の方向に
スリットを形成するさく孔装置のビット位置決め装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】岩盤にトンネルを掘削する場合等には、
削岩機で穿孔した下穴に火薬や膨張剤を詰めて岩盤を破
壊する方法が採用されるが、この時破壊効果を高めるた
めに、前記下穴から側方に向かってスリットを形成して
おく方法や、そのためのビットが提案されている(例え
ば特公昭59−30879号、特公昭60−5758
号、特公昭62−57791号、特公昭62−5779
2号)。さらに、作業能率を改善するため、円形断面の
下穴を穿孔する先行ビットと、スリット形成用のビット
を一体化して、下穴の穿孔と同時にスリットの形成を行
うことができるさく孔装置も開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】破壊効果を高めるため
には、上記スリットの方向をコントロ−ルし、最も好ま
しい方向のスリットを自動的に形成することができるの
が望ましいが、上記従来の装置では、スリットの形成方
向をコントロ−ルするのが難しかった。本発明は、下穴
の穿孔と同時に好ましい方向のスリットを自在に形成す
ることができるようにすることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明にかかるビットの位置決め装置は、さく孔ロッドの
先端部に先行ビットを取り付け、該先行ビットの後方に
は径方向に突出するスリット形成用の刃体を有するスリ
ット形成用ビットを設けたさく孔装置のビット位置決め
装置であって、さく孔ロッドを後退させた非さく孔時に
前記スリット形成用ビットが引き込まれる筒体が設けら
れ、該筒体の内面には、前記スリット形成用の刃体が前
後に摺動自在かつ回転不能に嵌合する溝が形成され、前
端部には該溝に嵌合するようにスリット形成用の刃体を
案内する案内開口部が形成されているとともに、該筒対
を前向きに押圧する押圧手段が設けられていることを特
徴としている。
【0005】
【作用】非さく孔時にスリット形成用ビットが筒体内に
引き込まれるが、この時筒体の内面に形成されている溝
にスリット形成用の刃体が嵌合するので、該刃体の角度
が一定の方向に向けられ、次回のさく孔時にその向きの
スリットが形成される。
【0006】
【実施例】以下、図面に表された実施例について説明す
る。この位置決め装置1は、走行車体2のブ−ム3に支
持されるガイドセル5に取り付けられている。ガイドセ
ル5には削岩機6が前後動自在に取り付けられており、
その先端部には、岩盤に押し付けて固定するためのフッ
トパット7を取り付けた脚部9が固着されている。脚部
9の付け根部分にはストッパ10が固着されている。こ
のストッパ10は、さく孔ロッドが挿通される樋状の凹
部を有する半円形に形成されている。ストッパ10の前
側には筒体15が設けられいる。筒体15は、先端部が
平面視において尖った形状に形成され、硬質金属で作ら
れた爪17が固着されているとともに、内面部には断面
楔形の溝16,16が軸方向に沿って設けられている。
そして、前記先端部は、この溝16の開口部に向かって
側面視V状の案内部19となっている。筒体15の上面
には比較的大きな開口18が形成され、下面には、前後
2個の開口20,20が形成されている。また、筒体1
5の下面には、左右一対の支柱21,21が設けられて
いる。更に、筒体15の後部には、内向きのフランジ2
3が形成され、この部分にさく孔ロッドが挿通される通
口24が形成されている。
【0007】筒体15の前記支柱21,21には、レバ
−25,25が回動自在に取りつけられている。このレ
バ−には、後端部がベ−ス27に設けたピンに枢着され
た第2のレバ−29,29がそれぞれ枢着され、全体と
してパンタグラフ状を呈している。そして、これらレバ
−25とレバ−29の枢着点30,30を引っ張りバネ
32で結んでいる。このため、筒体15には、常時前向
きの力が作用する。この前向きの力を付与する手段とし
ては、バネに限らず、油圧又はエアのシリンダを用いて
前向きの力を付与してもよい。図8、図9は油圧又はエ
アのダンパ50を設けた例をあらわし、シリンダ内にバ
ネ51が内蔵されている。
【0008】筒体15の内側に挿通されたさく孔ロッド
35には、アダプタ37が取り付けられ、これに先行ビ
ット39及びスリット形成用のビット40が取り付けら
れている。スリット形成用のビット40は、筒状の台金
の外面に直径方向に突出する断面楔状の刃体41,41
を軸方向に沿って設けたもので、アダプタ37に回転自
在に嵌合している。なお、先行ビット39は、通常のね
じ式またはテ−パ式のロックを破壊が使用される。
【0009】次にこの位置決め装置の使用方法について
説明する。まず、削岩機6に取りつけたさく孔ロッド3
5を筒体15に挿通し、先端部にアダプタ37を取り付
けて、これに先行ビット39とスリット形成用ビット4
0を取り付ける。スリット形成用ビット40の刃の向き
は、筒体15の溝16によって定まるので、この溝が望
ましい方向を向くようにブ−ム3の傾きを調節する。然
る後、削岩機を作動させると、ロッド35が前進するた
め、筒体15に後ろ向きの牽引力が作用しなくなり、バ
ネ32の作用によって筒体15も先端部が岩盤に当たる
まで前進する。この状態で先行ビット39による下穴の
穿孔が行われ、引きつずきスリット形成用のビット40
によって所定方向のスリットが形成される。この時、ス
リット形成用のビット40の先端部が岩盤に食い込んだ
状態では、その後部はまだ筒体15の中にあり、刃体の
後部が溝16に嵌合しているので、スリットの方向が変
化する虞はない。
【0010】所定の深さの穿孔が終了すると、さく孔ロ
ッド35を後退させる。すると、アダプタ37の後端部
が筒体15のフランジに当接するため、筒体15がバネ
32を引き伸ばしつつ後退し、ストッパ10に当接して
停止する。アダプタ37の後退時には、スリット形成用
ビット40の刃体は、筒体15の先端部の案内部によっ
て案内され、スリット形成用ビット40が回転しつつ溝
16にうまく嵌合する。このようにして、一本の穴の穿
孔が終了したら、ガイドセルを移動させて次の穴を穿孔
する。
【0011】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるビットの位置決め装置は、スリット形成用のビ
ットによるスリット形成方向を所望の方向に自在に設定
することができるので、発破用の下穴を能率的に穿孔す
ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の平面図である。
【図2】さく孔装置の側面図である。
【図3】筒体の側面図である。
【図4】筒体の底面図である。
【図5】筒体の正面図である。
【図6】ビットとアダプタの側面図である。
【図7】ビットとアダプタを収納した筒体の平面図であ
る。
【図8】異なる実施例の側面図である。
【図9】その後退時の説明図である。
【符号の説明】
1 さく孔装置 10 ストッパ 15 筒体 25 レバ− 29 レバ− 32 バネ 37 アダプタ 39 先行ビット 40 スリット形成用ビット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴田 竜二 大阪府寝屋川市池田西町26−5 東邦金 属株式会社寝屋川工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21C 1/00 - 11/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 さく孔ロッドの先端部に先行ビットを取
    り付け、該先行ビットの後方には径方向に突出するスリ
    ット形成用の刃体を有するスリット形成用ビットを設け
    たさく孔装置のビット位置決め装置であって、さく孔ロ
    ッドを後退させた非さく孔時に前記スリット形成用ビッ
    トが引き込まれる筒体が設けられ、該筒体の内面には、
    前記スリット形成用の刃体が前後に摺動自在かつ回転不
    能に嵌合する溝が形成され、前端部には該溝に嵌合する
    ようにスリット形成用の刃体を案内する案内開口部が形
    成されているとともに、該筒対を前向きに押圧する押圧
    手段が設けられていることを特徴とするビットの位置決
    め装置。
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