JP3032729B2 - 管路形成用推進管 - Google Patents

管路形成用推進管

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JP3032729B2
JP3032729B2 JP9153121A JP15312197A JP3032729B2 JP 3032729 B2 JP3032729 B2 JP 3032729B2 JP 9153121 A JP9153121 A JP 9153121A JP 15312197 A JP15312197 A JP 15312197A JP 3032729 B2 JP3032729 B2 JP 3032729B2
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勝久 渋谷
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太陽鉄工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に管路を形成
するために推力を受けて地盤に圧入される管路形成用推
進管に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、管路形成用推進管として、鉄筋コ
ンクリート製の管(以下「コンクリート管」という。)
が用いられている。コンクリート管は、管路形成のため
に予め構築された立坑から、液圧ジャッキのような推進
装置の推力を受けて地盤に圧入され、地中を推進され
る。地中において管端を接して直列に連なる複数のコン
クリート管は、それぞれの一端部がそれぞれの他端部に
予め取り付けられた筒状のカラーに受け入れられてい
る。
【0003】ところで、地中に設置された前記複数のコ
ンクリート管からなる管路は、地震の際、その周囲地盤
から曲げ、引張または圧縮の荷重を受ける。曲げ荷重ま
たは引張荷重の作用下においては、各コンクリート管は
その一端部において前記カラーに対しての相対変位が可
能である。これに対し、圧縮荷重の作用下では、前記コ
ンクリート管の一端部が前記カラー内において他のコン
クリート管に当接した状態にあるため、各コンクリート
管の前記カラー内での相対変位が不可能である。このた
め、前記管路にその軸線方向に関する圧縮荷重が作用す
るときは、前記コンクリート管に亀裂のような破損が生
じ、管路の機能が損なわれるという問題があった。
【0004】この問題は、地盤を開削して設置される管
路については、一対のコンクリート製の管部と、両コン
クリート製管部間のゴム製の管部とからなる管を用いる
ことにより解消することが試みられている。この管によ
れば、ゴム製管部の弾性変形と該変形に伴うコンクリー
ト製管部の移動とにより、管路に作用する圧縮力の影響
が緩和され、該管相互の損傷または破壊すなわち前記コ
ンクリート製管部への亀裂の発生および破壊が回避され
る。
【0005】しかし、この管は、地中推進により敷設さ
れる管路の構成管としては適当でない。前記管の両コン
クリート製管部間のゴム製管部は前記管に及ぼされる推
力を受けて押し潰されるからである。圧潰後のゴム製管
部は脆く、このため管路に作用する圧縮力の影響緩和に
役立たず、また、管路の構成管としても適さない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、管路
に作用する圧縮力の影響を緩和し得る、コンクリート製
の管部を含む推進管を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中への管路
の形成のために推力を受けて地中に推進される管路形成
用推進管であって、交互に連なる、複数のコンクリート
製管部および少なくとも1つの金属製管部からなる。前
記金属製管部はその軸線方向に関する変形抵抗力を有
し、該変形抵抗力は前記コンクリート製管部の圧縮強さ
より小さくかつ前記推力より大きい。
【0008】前記金属製管部は例えば前記コンクリート
製管部の圧縮強さより小さくかつ前記推力より大きい圧
縮強さを有する筒状体からなる。
【0009】また、例えば、前記金属製管部はその軸線
方向へ互いに相対移動可能である複数の可動部材からな
る。可動部材の1つには、相対移動時に他の可動部材の
剪断力を受けて破壊される少なくとも1つの被破壊部ま
たは被破壊部材が設けられている。前記被破壊部または
前記被破壊部材は前記コンクリート製管部の圧縮強さよ
り小さくかつ前記推力より大きい剪断強さを有する。こ
の場合、好ましくは、前記両コンクリート製管部をこれ
らが互いに他の一方に向けてのみ移動可能であるように
拘束する拘束手段を含む。
【0010】前記筒状体の横断面の面積について、{前
記コンクリート製管部の横断面の面積×(前記コンクリ
ート製管部の圧縮強さ/ 前記筒状体の圧縮強さ)}より
小さく、{前記コンクリート製管部の横断面の面積×
(前記推力/ 前記筒状体の圧縮強さ)}より大きいもの
とすることができる。
【0011】また、前記可動部材については、前記被破
壊部の剪断面または前記被破壊部材の剪断面の面積を、
{前記コンクリート製管部の横断面の面積×(前記コン
クリート製管部の圧縮強さ/ 前記被破壊部の剪断強
さ)}より小さく、{前記コンクリート製管部の横断面
の面積×(前記推力/ 前記被破壊部の剪断強さ)}より
大きいものとすることができる。
【0012】
【作用および効果】本発明によれば、推進管の一部をな
す両コンクリート製管部間に金属製管部を配置し、該金
属製管部の軸線方向に関する変形抵抗力を前記コンクリ
ート製管部の圧縮強さより小さくかつ地中への推進のた
めに付与される推力より大きいものとしたことから、前
記金属製管部は推力の付与によっては変形せず、これに
より推進管は地中を推進され、また、前記コンクリート
製管部の圧縮強さを越える圧縮方向外力を受けるときに
変形し、これにより前記コンクリート製管部の破損また
は破壊が回避され、管路が維持される。
【0013】前記金属製管部が筒状体からなるものにあ
っては、推進管が前記コンクリート製管部の圧縮強さを
越える圧縮方向外力を受けると座屈する。これにより、
前記外力が吸収され、前記コンクリート製管部の破壊が
免れ、また、管路が維持される。
【0014】また、前記金属製管部が複数の可動部材か
らなるものにあっては、推進管が前記コンクリート製管
部の圧縮強さを越える圧縮方向外力を受けるとき、互い
に他の一方に向けて相対移動し、一方の可動部材が他方
の可動部材に設けられた被破壊部または被破壊部材を剪
断する。前記剪断破壊により、前記外力が吸収され、前
記コンクリート製管部の破壊が免れ、管路が維持され
る。
【0015】前記可動部材を設けるときは、前記拘束手
段により、前記両コンクリート製管部のその軸線方向に
関する互いに他の一方から離れる方向への移動を防止す
ることができる。
【0016】前記金属製管部を構成する筒状体は、前記
コンクリート製管部の横断面積に所定の比率を掛けて得
た範囲の横断面積を有するものとして得ることができ
る。
【0017】また、前記可動部材における被破壊部また
は被破壊部材についても、前記コンクリート製管部の横
断面積に所定の比率を掛けて得た範囲の横断面積を有す
るものとして得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1および図2を参照すると、地
中に水道管、ケーブル埋設管のような管路を形成するた
めに用いられる推進管が全体に符号10で示されてい
る。
【0019】前記管路は、例えば地中に設けられた立坑
(図示せず)から複数の推進管10を地中に順次推進す
ることにより形成される。推進管10は、前記立坑内に
配置された液圧ジャッキのような推進装置(図示せず)
を作動させることにより推進される。推進管10は、前
記推進装置の推力を受けて地盤に圧入され、さらに、先
に圧入された前方の推進管10はその後端に接して推進
される後方の推進管10を介して推力を受ける。
【0020】推進中および推進後における推進管10相
互の接続のため、鋼製の円筒体からなるカラー12が各
推進管の一端部14に設けられている。カラー12は他
の推進管10の他端部15を差し口としてこれを受け入
れる受け口をなす。
【0021】カラー12を介して互いに接続される両推
進管10は互いに管端を接して直列に連なる。これによ
り、推進管10の推進の際、前記推進装置の推力が後方
の推進管10からその前方の推進管10に伝達される。
【0022】ところで、推進管の設置後すなわち管路の
形成後において、地震の作用により前記管路がその軸線
方向に関して圧縮力を受けることがある。本発明にあっ
ては、推進管10が前記圧縮力を吸収するための構造を
備え、これにより、前記圧縮力の作用に伴う前記管路の
破損または破壊を回避する。
【0023】推進管10は、互いに間隔をおいて配置さ
れた2つのコンクリート製の管部16と、両コンクリー
ト製管部16間にあって両管部16に連なる1つの金属
製の管部18とからなる。
【0024】両コンクリート製管部16は、それぞれ、
推進管10の両端部14,15を規定し、また、金属製
管部18より大きい長さ寸法を有する。したがって、推
進管10の主要部はコンクリート製管部16からなる。
【0025】両コンクリート製管部16間の金属製管部
18は炭素鋼、ステンレス鋼等の筒状体からなり、その
軸線方向に関し、所要の変形抵抗力を有する。前記変形
抵抗力は、推進管10の軸線方向に加えられる前記推力
より大きく、かつ、推進管10の軸線方向に関するコン
クリート製管部16の圧縮強さより小さい。
【0026】したがって、推進管10の地中への推進の
ために前記推進装置により推力を付与されるとき、金属
製管部18は変形をすることなくその形状を維持され
る。
【0027】他方、推進により地中に設置された複数の
推進管10からなる管路が地震力の作用に伴う前記圧縮
力を受けるとき、該圧縮力が推進管10の金属製管部1
8の前記変形抵抗力より大きい場合、図3に示すように
金属製管部18に変形(図示の例では座屈)が生じ、ま
た、該変形に伴ってコンクリート製管部16が移動す
る。この変形と移動とにより、前記管路に作用する圧縮
力が吸収、低減され、前記コンクリート製管部に対する
前記圧縮力の作用が最小限に止められる。その結果、推
進管10および前記管路の主要部をなす前記コンクリー
ト製管部16への前記圧縮力の作用に伴うコンクリート
製管部16の破損、破壊等およびこれに伴う前記管路の
機能低下、機能喪失等が回避される。
【0028】図1−図3に示す金属製管部18は鋼製の
筒状体からなる。前記筒状体は、コンクリート製管部1
6の外径と同じ外径を有する筒部材20と、筒部材20
の軸線方向に互いに間隔をおいて配置されかつ筒部材2
0に溶接され該筒部材の内周面に接する外周面を有する
一対の板状の環状部材22とからなる。
【0029】前記筒状体の筒部材20はその両端部にお
いて両コンクリート管部16にそれぞれ埋め込まれ、そ
の外周面が露出している。また、筒部材20内の両環状
部材22はそれぞれ両コンクリート製管部16の端面に
固着されている。両環状部材22は、筒部材20の両コ
ンクリート管部16に対する付着の強度を補い、また、
周囲地盤から土水圧を受ける筒部材20の補強をなす。
【0030】この金属製管部18にあっては、その筒部
材20がコンクリート製管部16の前記圧縮強さより小
さく、かつ、前記推力より大きい圧縮強さを有する(コ
ンクリート製管部16の圧縮強さ>筒部材20の圧縮強
さ>推力)。
【0031】このような圧縮強さの範囲にある筒部材2
0は、その横断面の面積において、次のような範囲にあ
る。すなわち、{(コンクリート製管部16の横断面の
面積)×(コンクリート製管部16の圧縮強さ/ 筒部材
20の圧縮強さ)}>(筒部材20の横断面の面積)>
{(コンクリート製管部16の横断面の面積)×(前記
推力/ 筒部材20の圧縮強さ)}である。
【0032】この関係式に基づき、筒部材20の直径お
よび厚さ寸法を定めることができる。なお、筒部材20
の軸線方向長さすなわち幅寸法は任意の大きさに定める
ことができる。
【0033】推進管10は、両コンクリート製管部16
のための成形領域と金属製管部18の配置領域とを有す
る遠心成形用型枠(図示せず)に金属製管部18を配置
し、前記コンクリート製管部のための成形領域にコンク
リートを投入し、前記型枠をその軸線の周りに回転させ
ることにより得ることができる。
【0034】なお、金属製管部18における筒部材20
と両環状部材22とが規定する環状空間を、非透水性を
有する筒部材、例えば塩化ビニルのようなプラスチック
材料からなる筒部材24で密閉することが望ましい。筒
部材24は両環状部材22の内周面に接着され、さらに
好ましくは、筒部材24の内周面と両コンクリート製管
部16の内周面とが同じ直径となるように設定する。こ
れにより、前記管路の横断面の変化およびこれに伴う流
体に対する抵抗の変化、前記流体が下水の場合における
下水中のゴミの滞留を防ぐことができる。
【0035】金属製管部18を構成する前記筒状体は図
示の例の外、例えば蛇腹状を呈する鋼製の筒状体、押し
潰し可能の形態を有する筒状体、例えばコ字形の縦断面
形状を有する鋼製の筒状体等とすることができる。ま
た、金属製管部18の前記変形抵抗力として、前記圧縮
強さに代えて、剪断強さを選択することができる。この
例を図4および図5に示す。
【0036】図4および図5に示す推進管10にあって
は、金属製管部18がその軸線方向へ互いに相対移動可
能である複数(図示の例では3つ)の可動部材26,2
8,30からなる。
【0037】これらの可動部材のうちの2つ可動部材
(第1および第2の両可動部材)26,28は、それぞ
れ、鋼製の筒体からなる。これらの筒体は軸線方向に互
いに間隔をおいて配置され、それぞれ、両コンクリート
製管部16に部分的に固着され該コンクリート製管部の
外周面の一部を規定する。また、第1および第2の各可
動部材26,28には、図1−図3に示す筒部材20と
同様、コンクリート製管部16に対する付着強度および
耐圧力強度を高めるための環状部材22が固定されてい
る。
【0038】第3の可動部材30は全体に筒状を呈し、
第1および第2の両可動部材26,28の内側にこれら
と同軸に配置され両可動部材26,28に接している。
したがって、第1および第2の両可動部材26,28は
両コンクリート製管部12と共に第3の可動部材30の
案内下で互いにこれらの軸線方向への移動が可能であ
る。なお、第3の可動部材30には、該第3の可動部材
と第1および第2の両可動部材26,28との間の密封
性を高めるためのO −リング32が配置されている。
【0039】第3の可動部材30にはその周囲を取り巻
く2条の突起34が設けられている。両突起34は、後
記するように、所定の条件下において剪断破壊されるも
のであって、各突起34は、第3の可動部材30の一部
をなすもの(被破壊部)および第3の可動部材30に固
定されたもの(被破壊部材)のいずれでもよい。
【0040】両突起34は第3の可動部材30の軸線方
向へ互いに間隔をおいて配置され、第1および第2の両
可動部材26,28間において半径方向外方へ突出しま
た両可動部材26,28の端面にそれぞれ接している。
好ましくは、各突起34の高さ寸法を、第1および第2
の各可動部材26,28の厚さ寸法と同じ大きさに設定
する。
【0041】両突起34は、推進管10を地中に推進さ
せるとき、また、地中において地震に伴う前記圧縮力が
作用するとき、第1および第2の両可動部材26,28
から軸線方向への剪断力を受ける。
【0042】両突起34は、これらの剪断強さの和が、
コンクリート製管部12の前記圧縮強さより小さくかつ
前記推力より大きいものに設定されている。このため、
両突起34は、推進管10に及ぼされる前記推力によっ
ては破断または破壊されず、このため推進管10の地中
への推進が可能である。また、前記地震時における前記
圧縮力の大きさが両突起34の剪断強さを超えるとき、
第1および第2の可動部材26,28がそれぞれ両突起
34を剪断する。剪断によって第3の可動部材30から
分離し、リング状を呈する両突起34は、第1および第
2の両可動部材26,28と共に、互いに他の一方に衝
突するまで移動する(図5参照)。この両突起34の剪
断と、両コンクリート製管部12の移動とにより、推進
管10が地震時に受ける圧縮力が吸収または緩和され、
コンクリート製管部12の破損、破壊等が防止される。
【0043】前記剪断強さの範囲を有する筒部材20
は、その横断面の面積において、次のような範囲にあ
る。すなわち、{(コンクリート製管部16の横断面の
面積)×(コンクリート製管部16の圧縮強さ/ 両突起
34の剪断強さ)}>(筒部材20の横断面の面積)>
{(コンクリート製管部16の横断面の面積)×(前記
推力/ 両突起34の剪断強さ)}である。これにより、
両突起34の筒部材20の幅寸法(軸線方向長さ)を定
めることができる。
【0044】図4および図5に示す例においては、ま
た、第1ないし第3の可動部材26〜30および両環状
部材22が規定する空間を閉鎖するため、これらの可動
部材26〜30と対称的に、両環状部材22の内周面に
それぞれ固定され軸線方向に互いに間隔をおいて相対す
る2つの筒部材36と、両筒部材36の一部の周りを取
り巻きかつこれらの外周面に接する他の筒部材38とが
配置されている。これら筒部材は、図1〜3に示す筒部
材24と同様のプラスチック材料からなり、同様の作用
をなす。
【0045】また、両筒部材36間の空間を塞ぐ筒部材
38は、その内周面に沿って周方向へ伸びる2条の突起
40を有する。これらの突起40も、また、両コンクリ
ート管部16の軸線方向への相対移動があるとき、両側
の両筒部材36から剪断力を受けて剪断される。但し、
これらの突起40は筒部材38の両筒部材36に対する
配置位置の維持のためにあり、地震力の影響の緩和には
ほとんど役立たない。
【0046】ところで、第1および第2の可動部材2
6,28はこれらが互いに他の一方に向けてのみ移動可
能であるように拘束されていることが望ましい。
【0047】両可動部材の拘束手段の一例を図6および
図7に示す。拘束手段42は後記ボルト44およびナッ
ト46の組立体を含み、これらの複数の組立体が両筒部
材36の軸線の周りに互いに間隔をおいて配置されてい
る。
【0048】各拘束手段42は、金属製管部18の一部
をなす両環状部材22をこれらの軸線方向に貫通する軸
部と一方の環状部材22に接する頭部とを有するボルト
44と、ボルト44に螺合され他方の環状部材22に接
するナット46とを含む。ボルト44の頭部は一方のコ
ンクリート製管部16に設けられ該管部の軸線方向へ伸
びる空間48に受け入れられ、また、ナット46は他方
のコンクリート製管部16に埋め込まれている。
【0049】これによれば、両コンクリート製管部16
にこれらの軸線方向に関する引張力が作用するとき、ボ
ルト44およびナット46により、両管部16の間隔が
維持され、また、前記圧縮力が作用するとき、一方のコ
ンクリート製管部16が他方のコンクリート製管部16
に向けて相対的に移動することができる。このとき、ボ
ルト44の頭部が空間48をその軸線方向へ相対的に移
動する。空間48は、各可動部材26,28による各突
起34の剪断を可能とするように、両コンクリート製管
部16の互いに他の一方へ向けての相対移動を保証する
軸線方向長さを有する。
【0050】剪断対象である前記突起の数量および可動
部材の数量は任意に設定することができる。その一例を
図8および図9に示す。
【0051】図8および図9に示す可動部材の数量は2
であり、両可動部材26,28は、それぞれ、互いに部
分的に重なり合う筒部材からなる。また、径方向内方側
に位置する一方の可動部材26にはこれと一体に一条の
突起34が設けられている。径方向外方側に位置する他
方の可動部材28はその先端が突起34に接している。
突起34は、両可動部材26,28が互いに他の一方へ
相対移動するとき、可動部材28の剪断力を受ける。
【0052】この例では、さらに、一方のコンクリート
製管部16の端面に固定されたリング部材50を有し、
一方の可動部材26がリング部材50を介して一方のコ
ンクリート製管部16に固定されている。
【0053】一方の可動部材26とリング部材50と
は、それぞれ、互いに当接しかつ共同して環状の空間5
2を規定する大径のフランジ54,56および小径のフ
ランジ58,60を有する。このことから、可動部材2
6とリング部材50とが前記フランジ相互の当接面に沿
って、これらの軸線と直角な方向へ移動可能である。
【0054】前記フランジが規定する環状空間52に
は、ゴム材料からなる環状のシール部材62が配置さ
れ、かつ、可動部材26とリング部材50とに加硫接着
されており、これにより、可動部材26とリング部材5
0との間から推進管10内への流体の侵入が阻止され
る。
【0055】可動部材26とリング部材50とは、これ
らとシール部材62とを軸線方向に貫通する好ましくは
ステンレス鋼製の複数のボルト64および各ボルトに螺
合されたナット66とにより、互いに連結されている。
【0056】この推進管10を用いるときは、これに作
用する軸線方向に関する圧縮力のほか、その軸線方向に
直角な方向に作用する剪断力をも軽減することができ
る。すなわち、ボルト64は、前記軸線に直交する方向
への外力の作用により可動部材26,28およびリング
部材50と共に前記直交方向へ両コンクリート管部16
が互いにずれるときに折れ曲がり(図9)、前記外力の
一部を吸収し、推進管10の破損が回避される。符号2
4は、図1〜図3に示す例におけると同様の目的で配置
された筒部材である。
【0057】また、剪断対象として、前記突起と異なる
ものを選択することができる。例えば、図10および図
11に示す例では、前記剪断対象が溶接ビード68から
なり、図12および図13に示す例では複数のボルト7
0からなり、図14および図15に示す例では環状の板
部材72からなり、また、図16および図17に示す例
ではねじ山からなる。
【0058】まず、図10および図11を参照すると、
金属製管部18が3つの可動部材からなる。これらの可
動部材は、前記突起を有しない点を除いて図4に示すと
同様であるので、図4に示すと同じ符号26,28,3
0を付し、これらの説明を省略する。
【0059】この例では、互いに相対する第1および第
2の可動部材26,28と、これらの内側の第3の可動
部材30とが溶接により、すなわち、一対の環状の溶接
ビード68を介して互いに固定されている。したがっ
て、これらの溶接ビードは、3つの可動部材の軸線方向
への移動を制限する拘束手段としての機能をも有する。
【0060】両溶接ビード68は、両可動部材26,2
8から、コンクリート管部16の前記圧縮強さより小さ
くかつ前記推力より大きい所定の剪断力を受けるとき、
第3の可動部材30から引き剥がされる(図11)。溶
接ビード68の剪断強さは、該溶接ビード68と第3の
可動部材30との当接面積に比例する。
【0061】次に、図12および図13を参照すると、
金属製管部18が、図11に示すと同様の3つの可動部
材26,28,30と、互いに相対する環状部材22
と、両環状部材22にそれぞれ固定され互い他の一方に
向けて伸びかつ互いに部分的に重なり合う筒体74とを
含む。但し、可動部材26〜30は、図4または図11
に示す例おけるような剪断作用を受けないため、これら
の例におけるより小さい厚さ寸法に設定されている。
【0062】両筒体74は、これらの重合部に周方向に
間隔をおいて配置され、該重合部を径方向に貫通する複
数のボルト70およびこれらのボルトに螺合された複数
のナット76により互いに締結されている。これらのボ
ルト70は、両可動部材26,28の軸線方向移動を拘
束するための手段をもなす。
【0063】これらのボルト70は、第1および第2の
可動部材26,28が第3の可動部材30に沿って互い
に他の一方に向けて移動するとき、両筒体74から剪断
力を受ける。この剪断力すなわち推進管10に及ぼされ
る前記圧縮力の大きさが全ボルト70の剪断強さの和を
上回るとき、全ボルト70が剪断される(図13)。ボ
ルト70の前記剪断強さの和は、各コンクリート製管部
16の前記圧縮強さより大きく、前記推力より小さい。
したがって、ボルト70はコンクリート製管部16が破
断する前に剪断すなわち破断され、推進管10に及ぼさ
れる前記圧縮力による影響を軽減し、推進管10のコン
クリート製管部16の損傷が防止される。他方、推進管
10に付与される前記推力に対しては、ボルト70はこ
れに対抗し、折れることはない。
【0064】図14および図15を参照すると、2つの
可動部材78,80がそれぞれ両コンクリート製管部1
6に固定されている。この例における可動部材78,8
0は、それぞれ、図4に示す例における可動部材26お
よび環状部材22の結合体、および、可動部材28およ
び環状部材22の結合体と実質的に同一である。但し、
少なくとも一方の可動部材78が、前記環状部材に相当
する部分であって該環状部材より大きい軸線方向長さを
有する環状部82を有する。
【0065】一方の可動部材78の環状部82には、他
方の可動部材80に向けて開放する環状の溝84が設け
られている。また、一方の可動部材78には、環状溝8
4の開放面を覆う鋼製の環状の板部材72が、これより
も厚肉の他の環状の板部材86を介して取り付けられて
いる。厚肉の板部材86には、環状溝84に相対する同
じ幅寸法を有する複数の弧状の穴88が設けられてい
る。
【0066】他方の可動部材80は、周方向に互いに間
隔をおいて配置され可動部材80から軸線方向へ伸びる
複数の弧状の板状部90を有する。一方の可動部材78
の環状溝84はこれらの板状部90を受け入れ可能であ
り、また、これらの板状部90の先端部がそれぞれ厚肉
の板部材86の複数の弧状穴88に受け入れられてい
る。
【0067】各板状部90は、推進管10のコンクリー
ト製管部16に及ぼされる圧縮力のために該コンクリー
ト製管部と共に両可動部材78,80が互いに他の一方
へ向けて移動するとき、厚肉の板部材86の案内下、薄
肉の板部材72に剪断力を及ぼす。
【0068】板部材72の全板状部90に対する剪断抵
抗すなわち剪断強さは、コンクリート製管部16の前記
圧縮強さより小さく、かつ、推進管10の推進のために
及ぼされる前記推力より小さい。したがって、この範囲
内の大きさを有する予め設定された剪断強さを超える軸
方向力が、全板状部90から板部材72に及ぼされると
き、全板状部90により板部材72が変形すなわち突き
破られる。これにより、コンクリート製管部16の破損
が回避される。他方、板部材72は、全板状部90から
受ける前記推力によっては、突き破られることはない。
両可動部材92,94の相対移動は、一方の可動部材9
2の大径部に他方の可動部材94が突き当たることによ
り停止する。
【0069】最後に、図16および図17を参照する
と、金属製管部18の一部分をなす、互いに部分的に重
なり合う筒状の一対の可動部材92,94が両コンクリ
ート製管部16にそれぞれ固定されている。
【0070】一方の可動部材92は互いに連なる大径部
と小径部とからなり、該大径部が一方のコンクリート製
管部に部分的に埋設されている点を除き、図4に示す可
動部材26と同様である。また、他方の可動部材94は
図4に示す可動部材28と同様である。他方の可動部材
94は、一方の可動部材92の前記大径部と同じ直径を
有し、前記小径部の外周面に接している。
【0071】金属製管部18は、さらに、図4に示すと
同様の一対の環状部材22を有する。両環状部材22に
は、周方向に互いに間隔をおいて配置され軸線方向へ伸
びる複数のボルト96と、各ボルトに螺合されたナット
98とがそれぞれ固定されている。また、一方の環状部
材22にはこれを貫通する孔100が設けられ、さら
に、孔100同軸的に連なる穴102が一方のコンクリ
ート製管部16に設けられている。ナット98を経て伸
びるボルト96の端部が孔100に受け入れられてい
る。
【0072】前記剪断対象であるねじ山は、ボルト96
の雄ねじにおけるねじ山とこれらのねじ山に接するナッ
ト98のねじ山とからなる。
【0073】この例によれば、両コンクリート製管部1
6に前記圧縮力が作用するとき、ボルト96およびナッ
ト98のねじ山の何れか一方から他の一方に剪断力が作
用する。全ボルト96のねじ山のまたは全ナット98の
剪断強さは、コンクリート製管部16の前記圧縮強さよ
り小さく、かつ、前記推力より大きいものに設定されて
いることから、全ねじ山の剪断強さを超える剪断力が作
用するとき、前記ねじ山が剪断され、ボルト96の端部
がナット98を経て、軸線方向へ移動し、コンクリート
製管部16の穴102に受け入れられる(図17)。そ
の結果、コンクリート製管部16の損傷が回避される。
【0074】推進管10は、図示の例に代えて、3以上
のコンクリート製管部16と2以上の金属製管部18と
からなるものとすることもできる。いずれの推進管にあ
っても、その軸線方向に関して、コンクリート製管部1
6と金属製管部18とは交互に連なり、推進管10の両
端部はコンクリート製管部16により規定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の推進管の一例の斜視図である。
【図2】図1に示す推進管の縦断面図である。
【図3】金属製管部が変形した状態における、図1に示
す推進管の縦断面図である。
【図4】金属製管部の他の例の部分縦断面図である。
【図5】変形状態にある図4に示す金属製管部の部分縦
断面図である。
【図6】金属製管部の他の例の部分縦断面図である。
【図7】変形状態にある図6に示す金属製管部の部分縦
断面図である。
【図8】金属製管部の他の例の部分縦断面図である。
【図9】変形状態にある図8に示す金属製管部の部分縦
断面図である。
【図10】金属製管部の他の例の部分縦断面図である。
【図11】変形状態にある図10に示す金属製管部の部
分縦断面図である。
【図12】金属製管部の他の例の部分縦断面図である。
【図13】変形状態にある図12に示す金属製管部の部
分縦断面図である。
【図14】金属製管部の他の例の部分縦断面図である。
【図15】変形状態にある図14に示す金属製管部の部
分縦断面図である。
【図16】金属製管部の他の例の部分縦断面図である。
【図17】変形状態にある図16に示す金属製管部の部
分縦断面図である。
【符号の説明】
10 推進管 16 コンクリート製管部 18 金属製管部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中への管路の形成のために推力を受け
    て地中に推進される管路形成用推進管であって、交互に
    連なる、複数のコンクリート製の管部および少なくとも
    1つの金属製の管部からなり、前記金属製管部がその軸
    線方向に関する変形抵抗力を有し、該変形抵抗力が前記
    コンクリート製管部の圧縮強さより小さくかつ前記推力
    より大きい、管路形成用推進管。
  2. 【請求項2】 前記金属製管部が筒状体からなり、該筒
    状体が前記コンクリート製管部の圧縮強さより小さくか
    つ前記推力より大きい圧縮強さを有する、請求項1に記
    載の推進管。
  3. 【請求項3】 前記金属製管部が、その軸線方向へ互い
    に相対移動可能である複数の可動部材からなり、該可動
    部材の1つに設けられ相対移動時に他の可動部材の剪断
    力を受けて破壊される少なくとも1つの被破壊部または
    被破壊部材を有し、前記被破壊部または前記被破壊部材
    が前記コンクリート製管部の圧縮強さより小さくかつ前
    記推力より大きい剪断強さを有する、請求項1に記載の
    推進管。
  4. 【請求項4】 さらに、前記両コンクリート製管部が互
    いに他の一方に向けてのみ移動可能であるように前記両
    コンクリート製管部を拘束する拘束手段を含む、請求項
    3に記載の推進管。
  5. 【請求項5】 前記筒状体の横断面の面積が、{前記コ
    ンクリート製管部の横断面の面積×(前記コンクリート
    製管部の圧縮強さ/ 前記筒状体の圧縮強さ)}より小さ
    く、{前記コンクリート製管部の横断面の面積×(前記
    推力/ 前記筒状体の圧縮強さ)}より大きい、請求項2
    に記載の推進管。
  6. 【請求項6】 前記被破壊部の剪断面または前記被破壊
    部材の剪断面の面積が、{前記コンクリート製管部の横
    断面の面積×(前記コンクリート製管部の圧縮強さ/ 前
    記被破壊部または被破壊部材の剪断強さ)}より小さ
    く、{前記コンクリート製管部の横断面の面積×(前記
    推力/ 前記被破壊部または被破壊部材のの剪断強さ)}
    より大きい、請求項3に記載の推進管。
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