JP3032635U - サンドイッチパンの電子保管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鮮度を長時間保持するサンドイッチパンの電
子保管装置 【構成】 既設冷蔵庫の内癖面及び床面を電気絶縁性合
成樹脂板でおおい、床面の合成樹脂板上に電気電導性ス
テンレス電極板をおき、この電極板上にサンドイッチパ
ンを収めた収納棚をおき、該電極板に交流低周波高電圧
静電位発生装置から交流低周波高電圧静電位を印加しな
がら、１℃〜３℃の温度内で保管するサンドイッチパン
の電子保管装置。交流低周波高電圧静電位は５０〜６０
サイクル５００Ｖ〜５０００Ｖがのぞましい。この装置
でサンドイッチパンを保管すると従来の冷蔵庫保管より
も長時間鮮度保持することが可能となった。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はサンドイッチパンの鮮度保持を目的とした電子保管装置に関する。本 考案は交流低周波高電圧静電位をサンドイッチパンに印加しながら０℃〜３℃の 温度内ですみやかに保管する装置に関するものでサンドイッチ製造産業分野に広 く利用されるものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般にサンドイッチを保管する場合、その素材自体の品質を維持し、鮮度を落 とさず、色調や味覚及び外観を損なわずに保管することが望ましい。従来の保管 装置としては冷蔵庫が一般に広く利用されているが、この保管装置ではサンドイ ッチパンの酸化、老化が起こり、鮮度が落ち、品質低下や細菌増殖をまねくので 、賞味時間も短く、作りおきなどの生産が不可能となり、計画生産が出来ないな ど解決すべき問題があった。

【０００３】

【解決しようとする課題】

上記のように従来の保管方法ではサンドイッチパンの鮮度低下をまねくので、 製造後早々に販売する方法がとられている。したがってサンドイッチパンの製造 時後、鮮度を落とさず長時間維持し、計画生産、計画販売が出来る保管装置の開 発が強く望まれていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のサンドイッチパンの電子保管装置は上記の問題点を解決するために提 供されるものである。即ち本考案は冷蔵庫内の壁面、床面を電気絶縁性のある合 成樹脂板でおおい、この合成樹脂板でおおった床面に電気導伝性を有するステン レス製電極板を置き、この上にサンドイッチパンを収めた収納棚を置いた後、交 流低周波高電圧静電位発生装置より導電線で接続した該ステンレス製電極板に交 流低周波高電圧静製電位を印加しながら０℃〜３℃の冷蔵庫内で保管を行うサン ドイッチパンの電子保管装置である。 以上のごとく本考案においては冷蔵庫内への電極板に交流低周波高電圧発生に よる高圧交流低周波高電圧静電位を印加することによってサンドイッチパンに陰 電子を付与せしめることで酸化を防止し、サンドイッチパンの品質を損なうこと なく０℃〜３℃の温度範囲ですみやかに保管することが可能になった。その上サ ンドイッチパンに内蔵する水分子に陰電子が付加することで保水性が向上しかつ 、極微量の活性酸素群のＯ_２マイナスイオン（Ｏ_２）、ＯＨラジカル（・ＯＨ） ，過酸化水素（Ｈ_２Ｏ_２）などの生成により細菌の増殖を抑制し、乾燥、老化、 酸化、変色、変敗を防止し鮮度維持を行うこともできるのである。 本考案における交流低周波高電圧発生装置は５０〜６０サイクルの交流低周波 高電圧トランスにより構成され、交流低周波高電圧静電位発生は高圧トランス２ 次側電圧６００Ｖ〜５０００Ｖで構成される。該交流低周波高電圧発生装置から 導電線で接続した該電極板には５００Ｖ〜５０００Ｖが印加される。該電極板に ５００Ｖ〜５０００Ｖを印加することで該電極板表面から陰電子が放出され、そ の陰電子は収納棚を通してサンドイッチパンに付与される。これによって０℃〜 ３℃の冷蔵庫内で安全に確実に保冷保管ができる。

【０００５】

【作用】

本考案の作用は上記のように交流低周波高電圧静電位による分子運動、振動作 用、周波作用及び放出される陰電子の還元作用及び極微量の活性酸素群Ｏ_２・Ｏ Ｈ、Ｈ_２Ｏ_２などの殺菌作用により酸化、老化を防止し、０℃〜３℃の温度内で サンドイッチパンを高鮮度のまま保管するものである。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。第一図に示す電気絶縁性合成樹 脂板６を冷蔵庫５内の壁面と床面に施工し、その床面の上に電気導電性を有する ステンレス製電極板３を設置使用する。この電極板上にサンドイッチパン７を収 納し収納棚４を重ねておき、冷蔵庫内の温度を０℃〜３℃にする。つぎに交流低 周波高電圧発生装置１の出力端子より導電線２をかいして該電極板３に接続した あと交流低周波高電圧発生装置のスイッチを入れて交流低周波高電圧静電位を印 加しながら保管を行った。この本装置を使用しての保管実験を行い従来の保管装 置と比較した結果を次に示す。 結 果 保管品：ハム、野菜入りサンドイッチパン、卵、ホテトサラダ入りサンドイッ チパンのミックスサンド 本考案装置使用の場合、交流低周波 従来の保管装置の場合 高電圧静電位６０サイクル２８００Ｖ 冷蔵庫保管（０℃〜 ３℃） 印加、温度０℃〜３℃ 保管日数 ５日間 １日間 汚染菌数 １２０時間後１０^３／ｇ以下 ２４時間後１０^４／ｇ以上 品 質 １２０時間後パンの老化はせず、 ２４時間後パンが老化し、 保水性良好。 野菜もヘタレぎみである。 味 覚 １２０時間後でも味覚が ２４時間後脱水しパサパサ気 変わらず良好。 味で味覚が劣る。 上記の結果は印加交流低周波高電圧静電位が５０〜６０サイクル５００Ｖ〜５ ０００Ｖの範囲でほゞ同じ結果を示しすぐれた保管効果が得られたが５００Ｖ以 下では顕著によい結果が得られなかった。但し５０００Ｖ以上は安全性を考慮し 適用範囲外とした。保管温度０℃以下では凍結を生じ、３℃以上では品質の低下 を招くので保管温度として０℃〜３℃が望ましいことがわっかた。

【０００７】

【考案の効果】

交流低周波高電圧静電位を発生せしめる交流低周波高電圧発生装置を利用し、 高電圧電位化でのサンドイッチパンの保管が行われる本考案のサンドイッチパン の電子保管装置は実施例から明らかなようにその効果としては従来の保管装置に おいて得られなかったところの長時間の鮮度保持が可能となり、計画生産、計画 販売、経費の削減、時間の短縮、高能率、高品質の向上に大きく貢献できる点で ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】サンドイッチパンの電子保管装置

【符号の説明】

１、交流低周波高電圧発生装置 ２、導電線 ３、電極板 ４、サンドイッチパン入り収納棚 ５、冷蔵庫 ６、合成樹脂絶縁板 ７、サンドイッチパン

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷蔵庫内の壁面、床面を電気絶縁性合成
   樹脂板でおおい、床面をおおった合成樹脂板上に電気電
   導性ステンレス性電極板を置き、この電極板上にサンド
   イッチパンを収めた収納棚を置いた状態で該電極板に交
   流低周波高電圧静電位を印加しながら０℃〜３℃の温度
   内で保管し、鮮度保持することを特徴とするサンドイッ
   チパンの電子保管装置。
2. 【請求項２】 電気絶縁性合成樹脂板と、電気電導性ス
   テンレス製電極板と、この電極板に交流低周波高電圧静
   電位を印加する交流低周波高電圧静電位発生装置と、こ
   の電極板上におくサンドイッチパン収納棚とで構成され
   るサンドイッチパンの電子保存装置。