JP3032543B2 - 内燃機関における燃焼室の構造 - Google Patents

内燃機関における燃焼室の構造

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JP3032543B2 JP2030517A JP3051790A JP3032543B2 JP 3032543 B2 JP3032543 B2 JP 3032543B2 JP 2030517 A JP2030517 A JP 2030517A JP 3051790 A JP3051790 A JP 3051790A JP 3032543 B2 JP3032543 B2 JP 3032543B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、火花点火式の内燃機関における燃焼室の構
造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、シリンダヘッドの上部に吸気弁及び排気弁に
対するカム軸を配設したいわゆるオーバーヘッドカムシ
ャフト型の内燃機関では、その燃焼室に対する点火栓の
着脱が、前記カム軸を避けて行うことができるようにす
るために、シリンダヘッドに対して点火栓を、当該点火
栓の軸線がシリンダボアの軸線に対して傾斜するように
して装着する構成にしている。
しかし、シリンダヘッドに、燃焼室に対する点火栓
を、当該点火栓における軸線がシリンダボアの軸線に対
して傾斜するようにして装着するには、当該点火栓の螺
着用の雌ねじ孔を、シリンダボアの軸線に対して傾斜す
るようにして穿設しなければならず、このように雌ねじ
孔を、シリンダボアの軸線に対して傾斜すると、この雌
ねじ孔における燃焼室の内壁面への開口縁が、雌ねじ孔
の軸線に対して傾斜した形態になることにより、当該開
口縁が鋭く尖った形状になったり、又は、当該開口縁か
ら雌ねじ孔の内面におけるねじ山の始端部が燃焼室に対
して突出したり、或いは、点火栓の雄ねじ部におけるね
じ山が燃焼室に露出したりして、これらに熱が集中する
と云ういわゆるヒートポンイトになるから、ノッキング
の発生及び耐久性の低下等の不具合を招来する。
そこで、先行技術としての特開昭61−142321号公報
は、燃焼室における内壁面のうち点火栓がのぞむ部位
に、略半球形状の凹み部を設け、この凹み部内に、点火
栓螺着用の雌ねじ孔を開口するようにして、前記雌ねじ
孔の開口縁を、当該雌ねじ孔の軸線と略直角な面に構成
することにより、前記の不具合を解消することを提案し
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、このように、雌ねじ孔を、燃焼室に形成した
半球形状の凹み部内に開口することによって、当該雌ね
じ孔の開口縁を、その軸線と略直角な面に形成する構成
では、前記半球形状の凹み部は、その半径を前記雌ねじ
部の直径と略等しくする等のように可成り大きいものに
しなければならないから、この半球形状の凹み部内に残
留する排気ガスの量が多くなるばかりか、点火栓におけ
る着火部の全体が、燃焼室から凹んだ状態になり、燃焼
室内における吸気混合気の流れから外れることになるの
で、点火栓による着火性が大幅に低下すると云う問題が
ある。
本発明は、この点火栓による着火性を損なうことな
く、点火栓の装着部にヒートポイントが発生することを
防止できるようにした燃焼室の構造を提供するものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するため本発明は、 「シリンダヘッドに、燃焼室に対する点火栓を、当該
点火栓における軸線がシリンダボアの軸線に対して傾斜
する姿勢で、当該点検栓における雄ねじ部をシリンダヘ
ッドに穿設した雌ねじ孔に着脱自在に螺着するように装
着して成る内燃機関において、 前記燃焼室の内壁面のうち前記雌ねじ孔が開口する部
分に、前記雄ねじ部の直径と略半分の半径を有する上半
分の略半円形断面にした凹み部を、当該凹み部の軸線が
前記点火栓の螺着用の雌ねじ孔における軸線に略一致し
て延びて前記雌ねじ孔の上半分に連通するように形成
し、この凹み部内に、前記点火栓における着火部が位置
するように構成する一方、前記凹み部内に、前記雌ねじ
孔における軸線と略直角な平面状の底面を設け、更に、
前記雌めじ孔を、当該雌ねじ孔の下半分が前記凹み部に
おける平面状底面に対して開口するように穿設する。」 と言う構成にした。
〔発明の作用・効果〕
このように構成すると、点火栓における着火部は、そ
の略上半分が点火栓における雄ねじ部の直径と略半分の
半径を有する下半分の略半円形断面の凹み部内に嵌まり
込んだ状態になる一方、その略下半分が燃焼室内に露出
した形態になるから、当該着火部の箇所に残留する排気
ガスの量を、前記凹み部を従来のように球形に形成する
場合によりも、大幅に少なくできると共に、この着火部
の箇所に、燃焼室内における吸気混合気の流れを確実に
到達させることができるのである。
一方、点火栓螺着用の雌ねじ孔は、その下半分が前記
凹み部における雌ねじ孔の軸線と略直角の平面状の底面
に開口していることにより、この雌ねじ孔の下半分にお
ける開口縁は、点火栓における雄ねじ部の軸線に対して
傾斜することにはならないから、当該開口縁が鋭く尖っ
た形状になったり、又は、当該開口縁から雌ねじ孔の内
面におけるねじ山の始端部が燃焼室に対して突出した
り、或いは、点火栓の雄ねじ部におけるねじ山が燃焼室
に露出したりすることを防止できるのである。
従って、本発明によると、点火栓による着火性を損な
うことなく、点火栓の装着部にヒートポイントが発生す
ることを確実に防止できると云う効果を有する。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面について説明するに、図
において符号1は、シリンダブロックを、符号2は、該
シリンダブロック1の上面に締結したシリンダヘッドを
各々示し、前記シリンダブロック1内には、ピストン3
を内蔵したシリンダボア4が形成され、また、前記シリ
ンダヘッド2の下面には、燃焼室5が、前記シリンダボ
ア4に開口するように凹み形成されている。
符号6,7は、前記一つの燃焼室5に対する二つの吸気
ポートを示し、該両吸気ポート6,7における燃焼室5に
対する開口部6a,7aは、平面視において前記燃焼室5の
中心を通ってクランク軸(図示せず)の方向に延びる長
手中心線8を挟んで一方の領域に、前記長手中心線8の
方向に並べて配設され、この両開口部6a,7aの各々に
は、当該開口部6a,7aを開閉するための吸気弁9,10が設
けられている。なお、前記両吸気ポート6,7は、シリン
ダヘッド2における一方の側面2aに対して開口する一つ
の主吸気ポート11から分岐している。
また、符号12,13は、前記一つの燃焼室5に対する二
つの排気ポートを示し、該両排気ポート12,13における
燃焼室5に対する開口部12a,13aは、平面視において前
記長手中心線8を挟んで他方の領域に、前記長手中心線
8の方向に並べて配設され、この両開口部12a,13aの各
々には、当該開口部12a,13aを開閉するための排気弁14,
15が設けられている。なお、前記両排気ポート12,13
は、前記シリンダヘッド2における他方の側面2bに対し
て各々別々に開口している。
符号16は、着火部16aと、螺着用の雄ねじ部16bとを備
えた点火栓を示し、この点火栓16は、前記両排気弁14,1
5の間の部位に、前記シリンダボア4の軸線4aに対して
シリンダヘッド2における他方の側面2bの方向に適宜角
度(θ)だけ傾斜するように配設されている。
そして、この点火栓16を、その雄ねじ部16bをシリン
ダヘッド2に穿設した雌ねじ孔17に螺合し、且つ、その
着火部16aが前記燃焼室5における略中心の部位にのぞ
むようにして装着するにおいて、前記燃焼室5における
内壁面のうち前記雌ねじ孔17が開口する部分に、前記点
火栓16における雄ねじ部16bの直径と略半分の半径を有
する上半分の半円形断面の凹み部18を、当該凹み部18の
軸線が前記点火栓16における雄ねじ部16bの軸線16c、つ
まり、前記点火栓螺着用の雌ねじ孔17における軸線に略
一致して延びて前記雌ねじ孔17の上半分に連通するよう
に形成し、この凹み部18内に、前記点火栓16における雄
ねじ部16bの軸線16c、つまり、前記点火栓螺着用の雌ね
じ孔17における軸線と略直角な平面状の底面18aを設け
る一方、前記雌ねじ孔17を、当該雌ねじ孔17の略下半分
が前記凹み部18における平面状の底面18aに対して開口
するように穿設する。
なお、前記シリンダブロック1の内部には、ラジエー
タ(図示せず)からの冷却水が流入する冷却水ジャケッ
ト19が、シリンダボア4の周囲を囲うように形成されて
おり、また、前記シリンダヘッド2の内部には、前記シ
リンダブロック1における冷却水ジャケット19からの冷
却水が流入する冷却水ジャケット20が、前記燃焼室5及
び両吸気ポート6,7並びに両排気ポート12,13、更には、
点火栓16の周囲を囲うように形成されている。
このように構成すると、点火栓16における着火部16a
は、その略上半分が点火栓16における雄ねじ部16bの直
径と略半分の半径を有する上半分の略半円形断面の凹み
部18内に嵌まり込んだ状態になる一方、その略下半分が
燃焼室5内に露出した形態になるから、当該着火部16a
の箇所に残留する排気ガスの量を、前記凹み部を従来の
ように半球形に形成する場合によりも、大幅に少なくで
きると共に、この着火部16aの箇所に、燃焼室内におけ
る吸気混合気の流れを確実に到達させることができるの
である。
一方、点火栓螺着用の雌ねじ孔17は、その下半分が前
記凹み部18における雌ねじ孔17の軸線と略直角の平面状
の底面18aに開口していることにより、この雌ねじ孔17
の下半分における開口縁は、点火栓16における雄ねじ部
16bの軸線に対して傾斜することにはならないから、当
該開口縁が鋭く尖った形状になったり、又は、当該開口
縁から雌ねじ孔17の内面におけるねじ山の始端部が燃焼
室5に対して突出したり、或いは、点火栓16の雄ねじ部
16bにおけるねじ山が燃焼室5に露出したりすることを
確実に防止できるのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本発明の要旨を
示す縦断正面図で第2図のI−I視断面図、第2図は第
1図のII−II視底面図、第3図は第2図のIII−III視断
面図、第4図は第1図の要部拡大図、第5図は第4図の
V−V視断面図、第6図は第4図の底面図、第7図は点
火栓を取り外したときの断面図、第8図は第7図のVIII
−VIII視断面図である。 1……シリンダブロック、2……シリンダヘッド、3…
…ピストン、4……シリンダボア、5……燃焼室、6,7
……吸気ポート、9,10……吸気弁、12,13……排気ポー
ト、14,15……排気弁、16……点火栓、16a……点火栓の
着火部、16b……点火栓の雄ねじ部、16c……雄ねじ部の
軸線、17……点火栓螺着用の雌ねじ孔、18……凹み部、
18a……平面状の底面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02B 23/08 F02F 1/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッドに、燃焼室に対する点火栓
    を、当該点火栓における軸線がシリンダボアの軸線に対
    して傾斜する姿勢で、当該点火栓における雄ねじ部をシ
    リンダヘッドに穿設した雌ねじ孔に着脱自在に螺着する
    ように装着して成る内燃機関において、 前記燃焼室の内壁面のうち前記雌ねじ孔が開口する部分
    に、前記雄ねじ部の直径と略半分の半径を有する上半分
    の略半円形断面にした凹み部を、当該凹み部の軸線が前
    記点火栓の螺着用の雌ねじ孔における軸線に略一致して
    延びて前記雌ねじ孔の上半分に連通するように形成し、
    この凹み部内に、前記点火栓における着火部が位置する
    ように構成する一方、前記凹み部内に、前記雌ねじ孔に
    おける軸線と略直角な平面状の底面を設け、更に、前記
    雌めじ孔を、当該雌ねじ孔の下半分が前記凹み部におけ
    る平面状底面に対して開口するように穿設したことを特
    徴とする内燃機関における燃焼室の構造。
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