JP3032482B2 - 容器口部のバリ取り方法及びその装置 - Google Patents

容器口部のバリ取り方法及びその装置

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JP3032482B2
JP3032482B2 JP4078797A JP4078797A JP3032482B2 JP 3032482 B2 JP3032482 B2 JP 3032482B2 JP 4078797 A JP4078797 A JP 4078797A JP 4078797 A JP4078797 A JP 4078797A JP 3032482 B2 JP3032482 B2 JP 3032482B2
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栄紀 木村
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/72Deflashing outside the mould
    • B29C49/74Deflashing the neck portion

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器口部のバリ取
り方法及び装置、詳しくは、成形ラインのスペース縮小
化及び成形ラインの装置簡素化を行うことのできる容器
口部のバリ取り方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブロー成形により容器を成形させ
る際には、円筒形のパリソンを側方から一対の金型6,
6で挟み込むと同時に、上方(下方の場合もある)から
ブローピン7をパリソン内に挿入させ、該ブローピン7
から圧縮気体を噴出させてパリソンを膨張させ、図4に
示されるように、パリソンを上記金型6,6の内面に密
着させて容器2を成形する。このとき、上記容器2の上
部及び下部の余分部分22,23は、上記金型6,6や
上記ブローピン7により食い切られ、成型時や成形後に
上記容器2本体から取り除かれる。
【0003】成形後の上記容器2には、図5に示される
ように、その口部外周端縁21aにバリが発生すること
が多い。これは、上記口部外周端縁21aが、上記金型
6,6と上記ブローピン7との型割れ(パーティング)
部に位置するためである。上記口部外周端縁21aに発
生したバリは、上記容器2の製品化にあたって機能的に
も品質的にも好ましくないため除去される。
【0004】上記バリの除去に際しては、上記容器2の
冷却後、図6に示されるように、該容器2の口部21に
回転刃8を挿入回転させて該口部21の上面を削って平
滑化させることにより、上記口部外周端縁21aにの発
生した上記バリを除去する(図7参照)。上記バリの除
去後には、上記バリの削り屑が上記容器2内部に付着し
たままとなってしまうのを防止するため、図8に示され
るように、エアーノズル9により該容器2内部に圧縮気
体を噴射して削り屑を除去し、図示されない集塵装置に
より回収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な従来の手法により上記バリを削り取って除去するに
は、上記容器2が十分に冷却固化された後でなくては切
り削り加工を行えない。上記容器2が十分に固化してい
ないと、上記バリ自体が柔らかくて切り削ることができ
なかったり、上記容器2を変形させてしまう等の不具合
があるためである。このため、上記容器2の成形ライン
上に冷却区間を設けなくてはならず、この分だけ成形ラ
インを拡張することが必要となり、工場内のスペース効
率を悪化させたり、冷却区間の設置に設備費がかかるな
どの問題があった。
【0006】また、上記回転刃8による切り削り装置、
上記エアーノズル9に屑除去装置及び集塵装置を設置す
る必要があるため、更に工場内のスペース効率を悪化さ
せたり、ラインの複雑化を招いたり、これら装置の設置
に設備費がかかるなどの問題もあった。
【0007】従って、本発明の目的は、成形ラインのス
ペース縮小化及び成形ラインの装置簡素化を行うことの
できる容器口部のバリ取り方法及び装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ブロー成形法により成形された容器2の口部外周端
縁21aに発生するバリを取り除く方法において、上記
バリに、高温気体を上記口部外周端縁21aに対応した
形状のスリット11を有するノズル1から吹き付けて、
上記バリを溶融平滑化させることを特徴とする容器口部
のバリ取り方法を提供することにより、上記目的を達成
したものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記ノズル1が、円筒体12及び頂点
を該円筒体12の基端部側に向けて該円筒体12内に配
設された円錐体13を備え、上記スリット11が、上記
円筒体12内面と上記円錐体13底部との間に形成され
ており、上記高温気体を上記円錐体13の側面に沿って
上記スリット11から噴出させる、ことを特徴とする容
器口部のバリ取り方法を提供するものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、上記スリット11から噴出され
た上記高温気体を上記容器2の側面まで誘導させる、こ
とを特徴とする容器口部のバリ取り方法を提供するもの
である。
【0011】請求項4に記載の発明は、円筒体12及び
頂点を該円筒体12の基端部側に向けて該円筒体12内
に配設された円錐体13を備えたノズル1と、該ノズル
1内に容器2の口部21を所定量挿入させた状態で該容
器2を保持する保持機構3と、該ノズル1に高温気体を
送出する送出機構とを有し、上記高温気体が、上記送出
機構により上記円筒体12内面と上記円錐体13底部と
の間に形成されたスリット11から噴出されるようにな
してあることを特徴とする容器口部のバリ取り装置を提
供することにより、上記目的を達成したものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、上記円筒体12が、上記保持機構3に
より保持された上記容器2の側面を被覆する位置にまで
延設されている、ことを特徴とする容器口部のバリ取り
方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の容器口部のバリ取
り方法及び装置の一実施形態についてそれぞれ説明する
が、まず、本発明の容器口部のバリ取り装置の一実施形
態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態
におけるノズルの断面図、図2は本実施形態におけるノ
ズルを構成する各部品の側断面図及び平面図、図3は本
実施形態の全体側面図である。
【0014】本実施形態の容器口部のバリ取り装置は、
図1及び図2に示されるように、円筒体12及び頂点を
該円筒体12の基端部側に向けて該円筒体12内に配設
された円錐体13を備えたノズル1と、該ノズル1内に
容器2の口部21を所定量挿入させた状態で該容器2を
保持する保持機構3と、該ノズル1に高温気体を送出す
る送出機構とを有し、上記高温気体が、上記送出機構に
より上記円筒体12内面と上記円錐体13底部との間に
形成されたスリット11から噴出されるようになしてあ
る。
【0015】本実施形態の容器口部のバリ取り方法及び
装置について更に詳しく説明する。本実施形態のバリ取
り装置は、図3に示されるように、上記ノズル1、上記
保持機構3と、上記送出機構(図示せず)とを有してい
る。上記ノズル1は、上記スリット11が上方を向くよ
うに昇降装置4上に配設されている。上記昇降機構4
は、上記ノズル1を上下に昇降させることができる。上
記昇降機構4が取り付けられている基台には、上記保持
機構3も取り付けられている。上記保持機構3は、水平
方向(図2における左右方向)にスライド動可能なアー
ム31を有しており、該アーム31の先端に上記容器2
の上記口部21を挟持する把持部32を有している。
【0016】また、上記保持機構3と対向して、上記容
器2を上記ノズル1の上方に搬入すると共にバリ取りの
終了した該容器2を上記ノズル1の上方から搬出する搬
送機構5が配設されている。上記搬送機構5は、レール
51と、該レール51にスライド自在に取り付けられた
移動部52と、該移動部52から上記保持機構3方向に
進退可能に取り付けられた吸引部53とを有している。
上記移動部52は、水平方向(図2における奥行方向)
に移動する。尚、図示されない上記送出機構は、上記ノ
ズル1に接続されており、該ノズル1に対して高温気体
を送出するようになしてある。
【0017】上記ノズル1の断面図を図1に示すと共
に、上記ノズル1を構成する各部品を図2に示す。図3
(a) は内筒体12a、(b) は外筒体12b、(c) は円錐
体13、(d) は支持円盤14を示している。尚、図3
(a),(b),(c) については、上部に平面図、下部左方に断
面図、下部右方に側面図が配されている。
【0018】上記ノズル1は、図1及び図2に示される
ように、内筒体12a及び外筒体12bからなる上記円
筒体12と、上記円錐体13とを備えており、該円錐体
13は支持円盤14により上記円筒体12の内部に支持
固定されている。上記内筒体12aは、その中央から上
方の部分の内径がその下方の部分の内径よりも広げられ
ており、この上方部分の外径が後述する上記外筒体12
bの下方部分の内径とほぼ等しくされている。また、上
記内筒体12a下端部には、取付固定用の一対の取付片
が形成されており、該取付片に形成されたビス穴にビス
を挿入し、該取付片同士を引き寄せることにより該内筒
体12aが取り付け固定し得るようになしてある。
【0019】上記内筒体12aの内部には、該内筒体1
2aの上端と上記円錐体13の底部とが同一レベルとな
るように該円錐体13が配置されている。上記円錐体1
3は、上述したようにその頂点を下方に向けて配設され
ており、その底面は開放されている。尚、上記円錐体1
3の底部は閉鎖されていても良いし、該円錐体13自体
が中空でなく中実に形成されても良い。上記円錐体13
は、支持円盤14により上記内筒体12aに取り付け固
定されている。
【0020】上記支持円盤14は、同心円状の2つの薄
いリングを、その中心から放射状に配設された3本の腕
部により互いに結合させた形態を有しており、外側のリ
ング外周が上記内筒体12aの内面に溶接されると共
に、内側のリングの内周が上記円錐体13の側面に溶接
される。上記内筒体12a及び上記円錐体13の上端に
おいて、これらの間には一定の隙間が形成されるように
なしてあり、この隙間が上記スリット11を形成してい
る。上記円錐体13の底部外径は、バリ取り処理のされ
る上記容器2の上記口部21の内径にほぼ等しくされて
いる
【0021】また、上記円錐体13の先端の角度αは、
10°〜170°が好ましく、30°〜90°が更に好
ましい。上記角度αが、10°未満であると、上記円錐
体13の長さが長くなるので上記ノズル部1を製造し難
くなってしまうという問題があり、170°を超える
と、上記高温気体の流れを乱さずに上記スリット11に
導き難くなってしまうという問題がある。
【0022】上記外筒体12bも、その中央から上方の
部分の内径がその下方の部分の内径よりも広げられてお
り、この下方部分の内径が上述したように上記内筒体1
2aの上方部分の外径とほぼ等しくされている。また、
上記外筒体12bの下端部にも、取付固定用の一対の取
付片が形成されており、該外筒体12aを上記内筒体1
2aの上方部に取り付け固定し得るようになしてある。
【0023】上記外筒体12bは、該外筒体12bの内
径が広がり始める位置と上記内筒体12aの上端部とが
一致するように位置決めされ、その上方部分の内径の広
げられた部分は、上記容器2の上記口部21を干渉せず
に挿入させることができる大きさとされている。
【0024】次に、上述した装置を用いた本発明の容器
口部のバリ取り方法の一実施形態について説明する。本
実施形態の容器口部のバリ取り方法は、ブロー成形法に
より成形された容器2の口部外周端縁21aに発生する
バリを取り除くもので、上記バリに、高温気体を上記口
部外周端縁21aに対応した形状のスリット11を有す
るノズル1から吹き付けて、上記バリを溶融平滑化させ
るものであり、上記高温気体を上記円錐体13の側面に
沿って上記スリット11から噴出させるようになしてあ
る。
【0025】順を追って更に詳しく説明する。まず、ブ
ロー成形後の上記容器2が、前工程より上記搬送機構5
によって下方位置に移動されている上記ノズル1の上方
に搬入される。このとき、上記移動部52から上記吸引
部53が上記保持機構3側に延ばされ該吸引部53によ
り上記容器2を吸引した状態で、上記移動部52が上記
レール51上を移動し、該容器2が搬入される。上記ノ
ズル1上に上記容器2が搬入されると、上記保持機構3
の上記アーム31が上記搬送機構5方向に延ばされ、そ
の先端の上記把持部32により上記容器2の上記口部2
1を把持する。
【0026】上記口部21が上記把持機構3により把持
されると、上記吸引部53による上記容器2の吸引が停
止され、上記吸引部53が上記移動部52側に引き戻さ
れる。これと同時に、上記ノズル1が上記昇降装置4に
より上昇され、上記保持機構3に保持された上記容器2
の上記口部21が、該ノズル1の上記外筒体12b内に
所定量挿入される。上記外筒体12b内に挿入された上
記口部21は、上記円錐体13との間に多少の隙間を空
けてその挿入が停止される。
【0027】図示されない上記送出機構から、上記ノズ
ル1に上記高温気体が送出される。上記高温気体の送出
に際しては、高温に維持されたヒーターを流路中に配設
し、該流路を通過する気体が該ヒーターにより熱せられ
て高温気体とされるようにするのが一般的である。尚、
上記高温気体としては、安価であること、安全であるこ
と、酸化効果があること等の観点から、一般的には空気
(圧縮空気)が用いられる。上記高温気体の温度は、上
記ヒーターの温度と該高温気体の流速によって調節する
ことができる。上記高温気体の流速は、上記送出機構自
体による送出速度及び流路の内径を変更することによっ
て調節することができる。
【0028】上記ノズル1に送出された上記高温気体
は、図1に示されるように、上記内筒体12a内を流
れ、上記支持円盤14の上記腕部の間を通過し、上記円
錐体13の側面に沿って上記スリット11から噴出され
る。上記スリット11から噴出された上記高温気体は、
上記容器2の上記口部21に吹き付けられる。上記口部
21に上記高温気体が吹き付けられると、その上記口部
外周端縁21aに発生したバリが溶融し、その表面張力
により上記口部21の上端に平滑に広がり、上記バリが
取り除かれることになる。
【0029】このとき、上記高温気体は、上記円錐体1
3の側面に沿って上記スリット11に誘導されるため、
上記口部21の上記口部外周端縁21aに吹き付けられ
た後は、上記口部21の外側に流れる。このため、上記
高温気体が上記容器2の内部に流れ込むことはなく、上
記高温気体により上記容器2を膨張変形させてしまうこ
とはない。また、上記高温気体により上記バリを溶融平
滑化した後に、該高温気体に代えて冷却用の気体を上記
スリット11から上記口部21に吹き付けて、該口部2
1の冷却固化を促進することも可能である。
【0030】その後、上記高温気体の上記スリット11
からの噴出が停止され、上記ノズル1が下方に降下さ
れ、上記容器2が再び上記吸引部53により吸引され
る。上記容器2は、上記吸引部53により吸引された後
に、上記保持機構3による保持が解除され、上記移動部
52が上記レール51上を移動して次工程に移動され
る。
【0031】上記高温気体の好ましい温度は、該高温気
体の流速や上記容器2の材質、温度によって左右される
が概ね以下のようになる。上記容器2の材質がポリエチ
レンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂である
場合は、上記スリット11からの吹き出し時に100℃
〜800℃とされるのが好ましく、150℃〜400℃
とされるのが更に好ましい。また、上記容器2の材質が
ポリエチレンテレフタレートやポリカーボネイト等のポ
リエステル系樹脂である場合は、上記スリット11から
の吹き出し時に200℃〜800℃とされるのが好まし
く、180℃〜400℃とされるのが更に好ましい。上
記高温気体の温度が、それぞれの材質の時に100℃又
は200℃未満であると、上記口部外周端縁21aに発
生するバリを溶融させることができず、400℃を超え
ると、上記バリだけでなく上記口部21自体を溶融させ
てしまったり、上記容器2を変形させてしまったりする
おそれがある。
【0032】また、上述したバリ取り時の上記容器2本
体の温度は、変形を起こさない程度に高い方が上記バリ
の溶融平滑化には都合がいい。具体的は、バリ取り時の
上記容器2本体の温度は、該容器2の材質がポリオレフ
ィン系樹脂である場合は、140℃〜50℃とされるの
が好ましく、110℃〜80℃とされるのが更に好まし
い。また、上記容器2の材質がポリエステル系樹脂であ
る場合は、300℃〜100℃とされるのが好ましく、
180℃〜150℃とされるのが更に好ましい。バリ取
り時の上記容器2本体の温度が、それぞれの材質の時に
50℃又は100℃未満であると、上記バリを溶融平滑
化させるまでに時間がかかり効率的でなくなってしま
い、140℃又は300℃を超えると、該容器2自体を
変形させてしまうおそれがある。
【0033】本実施形態の容器口部のバリ取り装置は上
述の如く構成されており、本実施形態の容器口部のバリ
取り方法及び装置によれば、ブロー成形した直後のまだ
温度の高い上記容器2の上記口部21に上記高温気体を
吹き付けることにより、上記口部外周端縁21aに発生
するバリを溶融平滑化させて除去することができ、バリ
取りのために上記容器2を冷却固化させる時間やスペー
スを必要としない。また、従来のようにバリを削り取る
回転刃の有する装置や、付着した削り屑を除去するエア
ーノズルや集塵装置等も必要としない。このため、成形
ラインのスペースを縮小化することができ、成形ライン
の装置を簡素化することができる。
【0034】本発明のバリ取り方法及び装置の他の実施
形態としては、図示しないが、上述した図1〜図3に示
した装置における上記円筒体12が、保持機構により保
持された上記容器2の側面を被覆する位置にまで延設さ
れている装置と、該装置により上記スリット11から噴
出された上記高温気体を上記容器2の側面まで誘導させ
る方法が考えられる。
【0035】このような実施形態においては、上記保持
機構による上記容器の保持位置を延設された上記円筒体
と干渉しない位置にしなくてはならない等の配慮は必要
であるが、上述した図1〜図3に示した装置によるバリ
取り方法と同様の方法により、同様の効果が得られる。
更に、図1〜図3に示した装置によるバリ取り方法と同
様の方法による効果に加えて、上記高温気体により容器
側面を酸化し活性化させて、いわゆる火炎処理(フレー
ム処理)と同様に外観品質・帯電防止性・印刷性・転写
性の向上を一工程で同時に行うことができる。
【0036】尚、上記容器に印刷が施されていたりやラ
ベルが貼られている場合には、該印刷部やラベル部には
高温気体が誘導されないように、延設された上記円筒体
の内部に導風板等を設けるのが好ましい。また、この場
合も、上記高温気体の温度及びバリ取り時の上記容器の
温度は、上述した実施形態の場合と同様の範囲とされる
のが好ましい。
【0037】また、上記容器には種々の形態が考えられ
るが、上記口部下方の肩部に食い切り部がくるものがあ
り、このような場合は該食い切り部にもバリが発生す
る。本実施形態においては、このようなバリをも溶融平
滑化させることができるので、外観品質を向上させ且つ
容器同士の擦れ合いによる傷付きを防止することができ
る。
【0038】本発明の容器口部のバリ取り方法及び装置
は上記実施形態に制限されるものではない。例えば、本
実施形態においては、上記円筒体12を上記内筒体12
aと上記外筒体12bとに分割したが、分割せずに一体
に形成させても良い。また、上記実施形態においては、
上記ノズル1を上方に向けて配設し、上記容器2の上記
口部21を下方に向けてバリ取りを行うようにしたが、
ノズルを下方に向け、容器の口部を上方に向けた状態で
バリ取りを行うようにしても良い。その他の点に関して
も、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更可能であ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明の容器口部のバリ取り方法及び装
置によれば、成形ラインのスペース縮小化及び成形ライ
ンの装置簡素化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器口部のバリ取り装置の一実施形態
におけるノズルの断面図である。
【図2】本発明の容器口部のバリ取り装置の一実施形態
におけるノズルを構成する各部品の側断面図及び平面
図。
【図3】本発明の容器口部のバリ取り装置の一実施形態
の全体側面図である。
【図4】ブロー成形法により容器を成形する際の側面図
である。
【図5】ブロー成形法により成形された容器口部を示す
斜視図である。
【図6】従来の容器口部のバリ取り装置(回転刃)の側
断面図である。
【図7】バリ取りの行われた後の容器口部を示す斜視図
【図8】従来の容器口部のバリ取り装置(エアーノズ
ル)の側断面図である。
【符号の説明】
1 ノズル 11 スリット 12 円筒体 12a 内筒体 12b 外筒体 13 円錐体 14 支持円盤 2 容器 21 口部 21a 口部外周端縁 3 保持機構
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/72 - 49/74 B29C 37/02 - 37/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロー成形法により成形された容器2の
    口部外周端縁21aに発生するバリを取り除く方法にお
    いて、 上記バリに、高温気体を上記口部外周端縁21aに対応
    した形状のスリット11を有するノズル1から吹き付け
    て、上記バリを溶融平滑化させることを特徴とする容器
    口部のバリ取り方法。
  2. 【請求項2】 上記ノズル1が、円筒体12及び頂点を
    該円筒体12の基端部側に向けて該円筒体12内に配設
    された円錐体13を備え、上記スリット11が、上記円
    筒体12内面と上記円錐体13底部との間に形成されて
    おり、上記高温気体を上記円錐体13の側面に沿って上
    記スリット11から噴出させる、請求項1に記載の容器
    口部のバリ取り方法。
  3. 【請求項3】 上記スリット11から噴出された上記高
    温気体を上記容器2の側面まで誘導させる、請求項1又
    は2に記載の容器口部のバリ取り方法。
  4. 【請求項4】 円筒体12及び頂点を該円筒体12の基
    端部側に向けて該円筒体12内に配設された円錐体13
    を備えたノズル1と、該ノズル1内に容器2の口部21
    を所定量挿入させた状態で該容器2を保持する保持機構
    3と、該ノズル1に高温気体を送出する送出機構とを有
    し、 上記高温気体が、上記送出機構により上記円筒体12内
    面と上記円錐体13底部との間に形成されたスリット1
    1から噴出されるようになしてあることを特徴とする容
    器口部のバリ取り装置。
  5. 【請求項5】 上記円筒体12が、上記保持機構3によ
    り保持された上記容器2の側面を被覆する位置にまで延
    設されている、請求項4に記載の容器口部のバリ取り装
    置。
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