JP3032413B2 - 気体放電表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

気体放電表示装置及びその駆動方法

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JP3032413B2
JP3032413B2 JP5221637A JP22163793A JP3032413B2 JP 3032413 B2 JP3032413 B2 JP 3032413B2 JP 5221637 A JP5221637 A JP 5221637A JP 22163793 A JP22163793 A JP 22163793A JP 3032413 B2 JP3032413 B2 JP 3032413B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体放電表示装置いわ
ゆるプラズマディスプレイに関し、特に表示領域を複数
のブロックに分割して画像表示を行うプラズマディスプ
レイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、気体放電表示装置の表示画像の輝
度向上のために、画像表示領域を表示陰極(第1電極)
複数本ごとに区分して複数のブロックを形成し、各ブロ
ックを同時に選択して画像表示を行っていた。(特開昭
55−29852号公報参照。)
【0003】以下にこれを図面を用いて説明する。図1
5は従来の気体放電表示装置の模式図、図16及び図1
7は図15の気体放電表示装置の表示陰極C1 〜C2nの
駆動信号波形の例である。
【0004】ここで、図中CR はリセット陰極、C1 〜
C2nは表示陰極であり、一点鎖線Bを境として、表示陰
極C1 〜Cn で上側の1つのブロックを、表示陰極Cn+
1 〜C2nで下側の1つのブロックを構成している。ま
た、DA11〜DA1mおよびDA21〜DA2mは表示陽極
(第2電極)、62は第1ブロックの表示陽極(DA11
〜DA1m)駆動回路、66は第2ブロックの表示陽極
(DA21〜DA2m)駆動回路を示す。表示陽極56と表
示陰極54とが放電空間をはさんで交差する領域は表示
セル60を構成し、この表示セル60は、各交差領域に
おいて表示陽極56と表示陰極54とに印加される駆動
信号によって表示放電し、所望の画像表示を行う。
【0005】次に動作について説明する。図16に示す
ように、まず、第1ブロック始端のリセット電極CR に
十分に長い時間駆動信号を印加してリセット電極CR 部
分に放電を起こす。引き続き、リセット電極CR 部分の
放電時に発生した荷電粒子による誘発を利用して、表示
陰極C1 〜Cn に順次駆動信号を印加し放電を順次移行
させる。これと同時に、第2ブロックの表示陰極Cn+1
〜C2nにも順次駆動信号を印加することにより、第1ブ
ロック及び第2ブロックの表示セル60を同時に選択し
て、放電させ画像表示を行っている。
【0006】また、図17に示すように第1ブロックの
表示陰極Cn 部分の放電に引き続いて第2ブロックの表
示陰極Cn+1 部分で放電を開始させるようにタイミング
を調整することにより、第1ブロックから第2ブロック
への放電の移行が確実に行われるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブロッ
クの境界部分に位置する表示セル60は、他の領域の表
示セル60と駆動条件が異なるため、その境界付近では
画像表示が乱れ、画像の表示品質が低下する等の問題が
あった。
【0008】この問題を図18を用いて説明する。図1
8は、複数ブロックの表示陰極を複数同時に選択する従
来の気体放電表示装置のブロック境界付近の断面図の例
である。図中、10は前面基板(第2基板)、12は背
面基板(第1基板)、56は表示陽極(第2電極)、5
4は表示陰極(第1電極)(Cn-1 〜Cn+2 )を示し、
一点鎖線Bはブロックの境界、矢印33は放電経路、3
6は放電空間を示している。また、50は表示陽極56
と表示陰極54との間の表示放電によって発生する紫外
線等により所望のカラ−表示するための蛍光体である。
【0009】ここで、表示陰極54と表示陽極56に所
定の駆動信号を印加すると、ブロック境界B部分以外の
表示セル60における放電経路33は、図中の表示陰極
Cn-1 上に矢印で示したように蛍光体50の両側から露
出した表示陽極56から表示陰極54(Cn-1 )に向
う。一方、ブロック境界B部分の表示セル60では、図
中表示陰極Cn+1 上に示すように、ブロックの境界B側
の表示陽極56は蛍光体50から十分に露出していない
ので、放電が一方に片寄り、発光量即ち表示にバラツキ
が発生してしまう。
【0010】また、誘電体層で覆われた第3の電極を用
いた、いわゆるトリガ方式を用いた気体放電表示装置に
おいても、ブロックの境界B部分で画像表示にバラツキ
が発生してしまう。
【0011】以下にこの問題を図19及び図20を用い
て説明する。図19は、トリガ方式の気体放電表示装置
のブロック境界部分の断面図、図20は図19の気体放
電表示装置の駆動信号波形の例である。
【0012】ここで、図中52はトリガ電極(第3電
極)、58はトリガ電極52を放電空間36と分離する
ための誘電体層である。なお、図18と同一部分には同
一符号を付して説明を省略する。
【0013】また、図20(a)は図19の表示陽極1
6の駆動信号波形、(b)はトリガ電極52の駆動信号
波形、(c)は表示陰極C1 〜C2nの駆動信号波形を示
している。
【0014】トリガ方式の気体放電表示装置の動作にお
いて、まず、図20に示すトリガセッティング期間に
は、トリガ電極52に負の電圧が印加され表示陰極64
間の放電空間36に露出した誘電体層58上に正の電荷
が蓄積される。
【0015】次に、表示陰極C1 およびCn+1 から順次
駆動電圧が印加される。同時に、表示陽極56にも各表
示陰極64に対応した駆動電圧が印加され、所望の表示
セル60内で、誘電体層58上の蓄積電荷と表示陰極6
4間にトリガ放電が発生し、それにより発生する荷電粒
子を種にして、表示陽極50と表示陰極54との間で表
示放電が始まる。
【0016】このとき、蓄積電荷がどの表示陰極64と
放電を起こすかを図19中矢印35で示した。ブロック
の境界B部分に位置する表示陰極Cn+1 は、図20の駆
動信号波形に示したように表示陰極C1 と同様最初に選
択されるため、その両側に蓄積された電荷との間でトリ
ガ放電を起こす。図には示していないが、表示陰極C1
についても同様となる。次に表示陰極Cn+2 が選択され
ると、そのブロックの境界B側の蓄積電荷は、表示陰極
Cn+1 が選択されたときに既に放電してしまっているた
め、もう一方側の蓄積電荷とでトリガ放電が発生する。
なお、表示陰極C2 〜Cn-1 及びCn+3 〜C2nが選択さ
れたときは、表示陰極Cn+2 の選択時と同様となる。
【0017】しかし、表示陰極Cn が選択された時に
は、既にその両側の蓄積電荷は表示陰極Cn-1 及びCn+
1 が選択されたときに放電してしまっているため、トリ
ガ放電を起こすことができない。従って表示陰極Cn の
行ではトリガ効果が得られないため通常の放電が発生せ
ず、画像にチラツキが発生してしまう。
【0018】この本発明は、上記のような問題点を解決
するためになされたもので、気体放電表示装置の画像表
示領域を複数ブロックに分割して表示を行う際に、ブロ
ック間の境界部分においても良好な表示を行うことがで
きる気体放電表示装置及びその駆動方法を提供すること
を目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1〜
3に記載の気体放電表示装置は、画像表示領域が第1電
極複数本ごとに区分されて複数のブロックが形成され、
このブロックに対応して第2電極が分割され、この第2
電極の分割部分に対向して第1電極が配置され、ブロッ
クの境界に配置された前記第1電極と、この第1電極上
に分割端部を有する2本の前記第2電極とによって、ブ
ロックの境界に表示セルが構成されることを特徴とす
る。
【0020】さらに、ブロックの境界に形成された表示
セルを選択するにあたり、前記表示セル内に分割端部を
有する2本の第2電極に同電圧を印加する手段又は、前
記表示セル内に分割端部を有する2本の第2電極から前
記表示セル内に注入される電流量の総和が、前記ブロッ
クの境界以外の領域の1つの表示セルあたりの電流量と
等しくする手段を有しているものである。
【0021】また、本発明に係る請求項4〜10に記載
の気体放電表示装置は、画像表示領域が第1電極複数本
毎に区分されて複数のブロックが形成され、かつ、この
ブロックに対応して第2電極が分割され、第2電極の分
割部分に対向して第3電極が配置され、前記第3電極
は、他の領域の第3電極とは電気的に分離されている。
【0022】この気体放電表示装置に係る駆動方法は、
前記第1電極に画像表示のための駆動信号を印加するに
先だって、前記第3電極にトリガ信号を印加し、前記ブ
ロックの境界をはさんで隣接する前記表示セルのうち一
方が選択されている間は、前記ブロックの境界に配置さ
れた前記第3電極には電荷保持電圧が印加され、前記表
示セルのもう一方が選択されている間は、前記ブロック
の境界に配置された第3電極には蓄積電荷放電可能な電
圧が印加されるものである。
【0023】また他の駆動方法は、前記ブロックの境界
をはさんで隣接する前記表示セルのうち先に選択される
前記表示セルの選択後であって、後に選択される前記表
示セルの選択前又は同時に、前記ブロックの境界に配置
された前記第3電極にトリガパルスが印加されるもので
ある。
【0024】さらに、この気体放電表示装置において、
前記ブロックの境界に配置された前記第3電極は、少な
くともコンデンサと抵抗とダイオードを有する時定数回
路を有し、この時定数回路を介して、前記ブロックの境
界以外に配置される前記第3電極または前記第3電極の
駆動回路に接続されるものである。なお、この時定数回
路の時定数は、前記ブロックの境界をはさんで隣接する
表示セルのうち一方が選択されている間は前記ブロック
の境界に配置された前記第3電極に電荷保持電圧が印加
可能であり、前記表示セルのもう一方が選択されている
間は、前記ブロックの境界に配置された第3電極に蓄積
電荷放電可能な電圧が印加可能な値である。
【0025】また、本発明に係る請求項11に記載の気
体放電表示装置は、第1基板と、前記第1基板上に形成
された複数のライン状の第1電極と、前記第1電極と交
互に配置された第3電極と、前記第3電極上及び前記第
3電極に隣接する前記第1電極の端部上に形成された誘
電体層と、前記第1基板と放電空間をはさんで対向する
第2基板と、前記第2基板上に前記第1電極と直交する
方向に形成された複数のライン状の第2電極とを有し、
前記第1電極と前記第2電極とによって前記放電空間を
はさんで前記2つの電極が交差する領域に表示セルが構
成される気体放電表示装置であって、前記誘電体層は、
前記第3電極に隣接する2本の前記第1電極のうち一方
の端部を他方の端部より広く覆うとともに、前記第1電
極複数本毎に表示領域が区分されて複数のブロックが形
成され、前記第2電極は前記ブロックに対応して分割さ
れ、前記第2電極の分割部分に対向する前記第1基板上
には前記第3電極のうちの1本が配置されるものであ
る。
【0026】更に本発明に係る請求項13に記載の気体
放電表示装置は、第1基板と、前記第1基板上に形成さ
れた複数のライン状の第1電極と、前記第1電極と交互
に配置された第3電極と、前記第3電極上及び前記第3
電極に隣接する2本の前記第1電極のうち一方の端部上
に形成された誘電体層と、前記第1基板と放電空間をは
さんで対向する第2基板と、前記第2基板上に前記第1
電極と直交する方向に形成された複数のライン状の第2
電極とを有し、前記第1電極と前記第2電極とによって
前記放電空間をはさんで前記2つの電極が交差する領域
に表示セルが構成される気体放電表示装置であって、前
記第1電極複数本毎に表示領域が区分されて複数のブロ
ックが形成され、前記第2電極は前記ブロックに対応し
て分割され、前記第2電極の分割部分に対向する前記第
1基板上には前記第3電極のうちの1本が配置されるも
のである。
【0027】また、本発明に係る請求項15に記載の気
体放電表示装置は、第1基板と、前記第1基板上に形成
された複数のライン状の第1電極と、前記第1電極と放
電空間をはさんで対向する第2基板と、前記第2基板上
に前記第1基板と直交する方向に形成された複数のライ
ン状の第2電極とを有する気体放電表示装置であって、
前記第2電極は複数に分割され、前記第2電極の分割部
分に対向する前記第1基板上には前記複数のライン状の
第1電極の内のいずれかの第1電極が配置されるもので
ある。
【0028】更にまた、本発明に係る請求項16に記載
の気体放電表示装置は、第1基板と、前記第1基板上に
形成された複数のライン状の第1電極と、前記第1電極
と放電空間をはさんで対向する第2基板と、前記第2基
板上に前記第1電極と直交する方向に形成された複数の
ライン状の第2電極とを有する気体放電表示装置であっ
て、前記第2電極は2つに分割され、前記第2電極の分
割部分には、前記2つに分割された第2電極のいずれを
も含む表示セルを有するものである。
【0029】
【作用】本発明に係る気体放電表示装置及びその駆動方
法では、ブロックの境界部分に位置する表示セルとその
他の領域に位置する表示セルとで、駆動条件をほぼ等し
くすることにより、ブロックの境界部分で画像表示に乱
れが発生せず、画面全体でチラツキのない高品質の画像
が表示可能である。
【0030】即ち、請求項1〜3に記載の本発明に係る
気体放電表示装置では、画像表示領域が第1電極複数本
ごとに区分されて形成されたブロックに対応して第2電
極が分割され、この第2電極の分割部分に対向して第1
電極が配置され、ブロックの境界に配置された第1電極
と、この第1電極上に分割端部を有する2本の第2電極
とによって、ブロックの境界に表示セルが構成されてい
る。
【0031】また、請求項15及び16に記載の本発明
に係る気体放電表示装置では、第2電極が2つ又は複数
に分割され、この第2電極の分割部分に対向する第1基
板上に、該第1基板上にライン状に複数形成された第1
電極の1つが配置され、或いは第2電極の分割部分に該
分割された第2電極のいずれをも含む表示セルを備え
る。
【0032】従って、このようなブロックの境界、別の
表現では第2電極の分割部分に位置する表示セルを選択
するにあたり、表示セル内に分割端部を有する2本の第
2電極に同電圧を印加する手段又は、この表示セル内に
分割端部を有する2本の第2電極から前記表示セル内に
注入される電流量の総和が、前記ブロックの境界以外の
領域の1つの表示セルあたりの電流量と等しくする手段
によって、ブロックの境界(第2電極の分割部分)の表
示セルにおいて、他の領域の表示セルと同等な表示放電
が得られる。
【0033】また、請求項4〜10に記載の本発明に係
る気体放電表示装置は、ブロック間の境界に配置された
第3電極が他の領域の第3電極と分離されて駆動され、
ブロックの境界をはさんで隣接する前記表示セルのうち
後に選択される表示セルが選択される際には、第1電極
の間に配置される誘電体層上には蓄積電荷が形成されて
いるので、ブロックの境界部分においても良好なトリガ
効果を得ることができ、従って画面全体に渡りチラツキ
のない画像表示が得られる。
【0034】また、請求項11〜14に記載の本発明に
係る気体放電表示装置では、第3電極に隣接する2本の
第1電極のうち一方を他方に比べ広く、又は一方のみを
誘電体層で覆った。第1電極表面のうち誘電体層で覆わ
れた部分は、誘電体層で覆われない部分に比べて、放電
距離が長くなるのでトリガ放電が起こりにくくなる。
【0035】従って、ブロックの境界をはさんで隣接す
る前記表示セルのうち先に選択される表示セルが選択さ
れトリガ放電が起こっても、この表示セルの第1電極の
両側に形成される蓄積電荷が使用されることはない。よ
って、ブロックの境界部分で特別な駆動をしなくても画
面全体にわたりチラツキのない良好な画像表示が得られ
る。
【0036】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明に係る実施例について図を用いて説明す
る。図1は、本実施例における気体放電表示装置の模式
図、図2は、図1の気体放電表示装置のブロック境界部
付近の断面図、図3は図1及び図2の気体放電表示装置
各部の駆動信号波形である。
【0037】図において、10は前面基板(第2基
板)、12は背面基板(第1基板)であり、この2つの
基板は、放電空間36をはさんで互いに対向している。
背面基板12上には複数のライン状の表示陰極(第1電
極)14が形成され、前面基板10上には表示陰極14
直交する方向に形成された複数のライン状の表示陽極
(第2電極)16が形成されている。表示陰極14と表
示陽極16とが放電空間36をはさんで交差して構成す
る領域は表示セル20である。この表示セル20は、各
交差領域において表示陽極16と表示陰極14とに印加
される駆動信号によって表示放電し、所望の画像表示を
行う。
【0038】また、18は表示陽極16上に表示セル2
0に1対1に対応して形成された蛍光体であって、表示
陽極16と表示陰極14との間の表示放電によって発生
する紫外線等により発光させ所望の色を表示する。な
お、蛍光体18として赤、緑、青を用いればマルチカラ
ーの表示が可能である。
【0039】更に、一点鎖線Bは、ブロックの境界を示
しており、表示陰極C1 〜Cn は第1ブロックに、Cn+
2 〜C2nは第2ブロックに区分され、Cn+1 はブロック
間の境界に配置されている。表示陽極16は、ブロック
の境界B部分でこのブロックに対応して分割され、ブロ
ックの境界Bに配置された表示陰極Cn+1 と、この表示
陰極Cn+1 上に分割端部を有する2本の表示陽極16と
によって、ブロックの境界Bにも表示セル20が構成さ
れている。
【0040】次に動作について説明する。なお、図3
(a)は図1及び図2の第1ブロックの表示陽極駆動信
号波形、(b)は図1及び図2の第2ブロックの表示陽
極駆動信号波形、(c)は表示陰極C1 〜C2nの駆動信
号波形を示している。
【0041】まず、図3(c)に示すように第1ブロッ
クの始端C1 及び第2ブロックの始端Cn+2 に駆動信号
が印加される。また、図3(a)(b)に示すように、
これと同時にブロック毎に設けられた表示陽極16に
は、第1ブロック陽極駆動回路30及び第2ブロック陽
極駆動回路32によって定電圧の駆動信号が印加され、
表示陰極C1 とCn+2 と2行が同時に選択される。この
ときの表示セル20内の放電の様子を図2の表示陰極C
n+2 上に示す。これによると、放電経路33は蛍光体1
8に覆われていない表示陽極16の露出部から表示陰極
14方向に向っている。
【0042】続いて、C2 とCn+3 、C3 とCn+4 とい
うように順次選択がされる。ここで、第2ブロックにお
ける表示陰極14の本数は、第1ブロックよりも少ない
ので、表示陰極Cn が選択された時には、第2ブロック
では既に全ての表示陰極14の走査が終了している。
【0043】次にブロックの境界Bに配置された表示陰
極Cn+1 が選択される。同時に、この表示陰極Cn+1 に
対向する第1ブロックの表示陽極16と第2ブロックの
表示陽極16とには、第1ブロック陽極駆動回路30及
び第2ブロック陽極駆動回路32によって定電圧の駆動
信号が印加される。すると、図2中の表示陰極Cn+1上
に矢印33で示すように、蛍光体18の両側に露出して
いる各ブロックに属するそれぞれの表示陽極16の端部
付近から表示陰極Cn+1 へ向かう放電経路が形成され
る。このようにブロックの境界Bに構成された表示セル
20であっても、その駆動条件即ち放電量が他の領域
(各ブロックの中央部分等)の表示セル20と変わらな
い。
【0044】従って、本実施例によれば、ブロックの境
界Bにおける表示放電の非対象性や不連続性等の問題が
発生せず、チラツキのない表示品質の高い画像が表示可
能な気体放電表示装置が得られる。
【0045】なお、本実施例ではブロックが2つの場合
について説明したが、3つ以上のブロックに分割した場
合も本実施例と同様な効果を有するものである。また、
以下に説明する実施例についても3つ以上のブロックに
分割した場合でも本実施例と同様な効果を有する。
【0046】(実施例2) 次に、実施例1の気体放電表示装置の別の駆動例につい
て図面を用いて説明する。
【0047】図4は、実施例1と同様の気体放電表示装
置を定電流駆動した場合の模式図であり、図5はその駆
動信号波形である。なお、図5(a)は図4の第1ブロ
ックの表示陽極16の駆動信号波形、(b)は図4の第
2ブロックの表示陽極16の駆動信号波形、(c)は表
示陰極C1 〜C2nの駆動信号波形を示している。
【0048】駆動の順序は実施例1と同様に、まず、第
1ブロックの表示陰極の始端C1 及び第2ブロックの表
示陰極の始端Cn+2 に駆動信号が印加される。同時にブ
ロック毎に設けられた表示陽極16に定電流の駆動信号
が印加され、表示陰極C1 とCn+2 との2行が同時に選
択される。続いて、C2 とCn+3 、C3 とCn+4 という
ように順次選択される。
【0049】次に、ブロックの境界Bに配置された表示
陰極Cn+1 が選択される。これと同時に、図5(a)、
(b)に示すように、この表示陰極Cn+1 に対向する第
1ブロックの表示陽極16と第2ブロックの表示陽極1
6とにそれぞれ他の表示セル20の2分の1ずつの駆動
電流が、図4の第1ブロック陽極駆動回路30及び第2
ブロック陽極駆動回路32から供給される。なお、この
とき第1ブロックの表示陽極16と第2ブロックの表示
陽極16とに供給される電流の量は、2つの総和が他の
領域(各ブロックの中央部等)の表示セル20に供給さ
れる電流量と等しければ1/2ずつである必要はない。
【0050】これにより表示陰極Cn+1 に流入する電流
の総計、及び放電経路等の駆動条件は他の領域の表示セ
ル20と同一となり、実施例1同様にチラツキのない表
示品質の高い画像が得られる。
【0051】さらに、本実施例では気体放電表示装置を
電流によって駆動しているために、電極の配線抵抗によ
る電圧降下が発生しないので、各表示セル20の放電量
を極めて正確に制御できる。
【0052】(実施例3) 次に、実施例1とは別の構成を有する気体放電表示装置
の一例について説明する。
【0053】図6は本実施例における気体放電表示装置
の模式図、図7は図6の気体放電表示装置のブロックの
境界部付近の断面図、図8は図6及び図7の気体放電表
示装置各部の駆動信号波形である。なお、実施例1、2
で既に説明した図面と同一部分には同一符号を付して説
明を省略する。
【0054】図中10は前面基板、12は背面基板、1
6は表示陽極、34は表示陰極、20は表示セル、24
g、24bはトリガ電極(第3電極)、Tg,Tbはト
リガ電極24g、24bの外部端子、40gはトリガ電
24gの駆動回路、40bはトリガ電極24bの駆動
回路、26は誘電体層である。このトリガ電極24g,
24b及び誘電体層26はこの順に背面基板12上に形
成され、誘電体層26上には、所定の間隔をもって複数
のライン状の表示陰極34が形成されている。
【0055】ここで、本実施例の特徴は、ブロックの境
界Bにトリガ電極24bが配置され、このトリガ電極2
4bがブロックの他の領域のトリガ電極24gと電気的
に分離され外部に引き出され、このトリガ電極24g,
24bがそれぞれ別のトリガ電極駆動回路40g,40
bによって駆動されることである。
【0056】次に本実施例の動作について説明する。こ
こで図8(a)は図7の表示陽極16の駆動信号波形、
(b)は外部端子Tbにおけるトリガ電極24bの駆動
信号波形、(c)は外部端子Tgにおけるトリガ電極2
4gの駆動信号波形、(d)は表示陰極C1 〜C2nの駆
動信号波形を示している。
【0057】まず、図8に示すように、トリガセッティ
ング期間には、トリガ電極駆動回路40g,40bによ
って、トリガ電極24g,24bには外部端子Tg,T
bを介して負の電圧−Vt が印加される。同時に表示陽
極16には正の電圧+Va が図示しない陽極駆動回路か
ら印加され、放電が発生する。この放電はトリガ電極2
4g,24bが誘電体層26で覆われているため速やか
に停止するが、このとき表示陰極34の間に露出した誘
電体層26上には正の電荷が蓄積される。
【0058】次の期間において、図8(c)に示すよう
に、トリガ電極24gの外部端子Tgに出力される電圧
は、0〜+Va まで戻される。一方、ブロックの境界B
部分に配置されたトリガ電極24bの外部端子Tbに出
力される電位は、図8(b)に示すように誘電体層26
表面に形成された正の電荷を保持するために一旦−Vt2
(0>−Vt2≧−Vt )の電位に保たれる。
【0059】また、表示陰極34には図示しない陰極駆
動回路によって表示陰極C1 及びCn+1 から順次駆動信
号が印加される。このとき誘電体層26上の蓄積電荷と
表示陰極34との間でトリガ放電を起こし、それにより
発生する荷電粒子を種にして、表示陽極16と表示陰極
34との間で表示放電が始まる。
【0060】トリガ放電の発生の際に、蓄積電荷がどの
表示陰極34と放電を起こすかを図7中に矢印35とし
て示した。表示陰極Cn+1 は最初に選択されるため、そ
の両側の誘電体層26上に形成された蓄積電荷との間で
トリガ放電を起こす可能性がある。しかし、表示陰極C
n+1 が選択される際には、図8(b)に示すようにブロ
ックの境界Bに配置されたトリガ電極24bの外部端子
Tbの電位は−Vt2に保たれているため、誘電体層26
上の蓄積電荷は、誘電体層26の表面に保持されていて
トリガ放電を起こすことができない。
【0061】その後、走査が進む間にトリガ電極24b
の外部端子Tbの電位はトリガ電極24gの外部端子T
gと同じ0〜+Va の電位にまで戻される。そして、表
示陰極Cn が選択されるときには、トリガ電極24bを
覆う誘電体層26上に形成された蓄積電荷は既にその表
面に保持されていないので、この蓄積電荷と表示陰極C
n との間にトリガ放電が発生する。このトリガ放電によ
って発生した荷電粒子を種にして、表示陰極Cn と、こ
れに対応する表示陽極16との間に表示放電が始まる。
【0062】従って、本実施例によれば気体放電表示装
置のパネルの全面にわたって、均一にトリガ放電を起こ
すことができ、その結果、実施例1及び実施例2の基体
放電表示装置よりも低い駆動電圧で、チラツキのない表
示品質の極めて高い画像が得られる。
【0063】なお、実施例1と同様に蛍光体を基板の所
定の場所に形成すれば、任意のカラー表示が可能とな
る。
【0064】また、本実施例で述べた駆動方法は、別の
トリガ電極構造を有する気体放電表示装置にも適用可能
である。
【0065】以下にこれを図9を用いて説明する。なお
図7と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0066】図9において、背面基板12の同一面上に
は、複数のライン状の表示陰極34と、トリガ電極42
g,42bとが交互に配置され、かつブロックの境界B
にはトリガ電極42bが配置されている。トリガ電極4
2g,42b及びこれに隣接する2本の表示陰極34の
表面の一部は誘電体層44に覆われている。
【0067】また、ブロックの境界Bに配置されたトリ
ガ電極42bは、他の領域のトリガ電極42gとは電気
的に分離されている。このトリガ電極42bを外部端子
Tbに引き出し、他の領域に形成されたトリガ電極42
gを共通接続して外部端子Tgに引き出して、それそれ
トリガ電極駆動回路40b,40gによって駆動するこ
とにより図7に示した気体放電表示装置と同様の駆動が
可能となる。
【0068】(実施例4) 本実施例は、実施例3に示した構成を有する気体放電表
示装置を駆動するにあたり、簡単な駆動回路で2種類の
トリガ電極駆動信号波形を得ることができる回路の一例
を示したものである。以下に、図10を用いてこの回路
を説明する。
【0069】この回路は抵抗48R 、コンデンサ48C
、及びダイオード48D によって構成される時定数回
路48であり、図7及び図9のトリガ電極24g,42
gの外部端子Tgに接続されて、トリガ電極の駆動回路
40gからの駆動信号が入力され、トリガ電極24b,
42bの外部端子Tbにトリガ電極24b,42bの駆
動信号を出力するものである。
【0070】この時定数回路48によって得られる波形
を図11に示す。ここで、図11(a)は図7及び図9
の表示陽極16の駆動信号波形、(b)は外部端子Tb
におけるトリガ電極42bの駆動信号波形、(c)は外
部端子Tgにおけるトリガ電極42gの駆動信号波形、
(d)は表示陰極C1 〜C2nの駆動信号波形を示してい
る。
【0071】まず、図11(b)に示すように、トリガ
セッティング期間に外部端子Tgの電圧が立ち下がると
ダイオード48D を介して外部端子Tbの電圧も同じ速
度で立ち下がる。
【0072】次の期間に、外部端子Tgの電圧は0〜+
Va まで立ち上がるが、外部端子Tbの電圧は、抵抗4
8R とコンデンサ48C の値で規定される時定数に従
い、ゆっくりと立ち上がる。この立上がり時間が表示陰
極Cn+1 が選択されるまでの時間より長く、かつ表示陰
極Cn が選択されるまでの時間よりも短くなるように、
時定数を設定することにより、図11(b)の波形が得
られ、実施例3と同等の効果が得られる。
【0073】即ち、図7及び図9の表示陰極Cn+1 が選
択されるときには、トリガ電極24b,42bの外部端
子Tbの電位は蓄積した電荷を保持可能な値であるの
で、誘電体層44上の蓄積電荷は、誘電体層44の表面
に保持されていてトリガ放電を起こすことができない。
【0074】その後、走査が進む間にトリガ電極24
b,42bの外部端子Tbの電位はトリガ電極42gの
外部端子Tgと同じ0〜+Va の電位にまで戻される。
そして、表示陰極Cn が選択されるときには、トリガ電
極24b,42bを覆う誘電体層26上に形成された蓄
積電荷は既にその表面に保持されていないので、この蓄
積電荷と表示陰極Cn との間にトリガ放電が発生する。
これによって、本実施例においても、チラツキのない高
品質な画像表示が可能となる。
【0075】なお、実施例3では、ブロックの境界B部
分に形成されたトリガ電極24b,42bと、その他の
領域に形成されたトリガ電極24g,42gとを別個に
駆動するため、2つのトリガ電極駆動回路を必要とし
た。これに対し、本実施例に係る駆動回路によれば、実
施例3に示した気体放電表示装置の2種類のトリガ電極
を駆動するにあたり、簡単な構成で2種類のトリガ電極
駆動信号波形を得ることができる。
【0076】(実施例5) 本実施例は、実施例3に示した構成を有する気体放電表
示装置の駆動にあたり、実施例3、4とは別の駆動方法
で駆動する例である。
【0077】これを図12を用いて以下に説明する。な
お、図12(a)は図7及び図9の表示陽極16の駆動
信号波形、(b)は外部端子Tbにおけるトリガ電極2
4b,42bの駆動信号波形、(c)は外部端子Tgに
おけるトリガ電極24g,42gの駆動信号波形、
(d)は表示陰極C1 〜C2nの駆動信号波形を示してい
る。
【0078】本実施例の特徴は、図12(b)に示した
ように、外部端子Tb即ち、ブロックの境界Bに配置さ
れたトリガ電極24b,42bに、表示陰極Cn が選択
される前に、2回目のトリガセッティング信号(トリガ
セッティング2)が印加されることである。これによ
り、表示陰極Cn+1 が選択された際に一度失われたブロ
ックの境界B部分の電荷を再び補充することができる。
【0079】なお、外部端子Tbに印加している1回目
のトリガセッティング信号(トリガセッティング1)は
必ずしも必要なく、省略することが可能である。
【0080】上記実施例3、4では、ブロックの境界B
部分の蓄積電荷を一定期間保持することにより、トリガ
放電を安定に得ていたが、本実施例のようにブロックの
境界Bから引き出したトリガ電極を利用して他の方法で
駆動を行うことができる。
【0081】このように、本実施例によれば、上述の実
施例同様にチラツキのない高品質な画像表示が可能とな
る。
【0082】(実施例6) 本実施例は、実施例5の駆動方法とは別の駆動方法の一
例である。
【0083】図13を用いてこれを説明する。なお、図
13(a)は図7及び図9の表示陽極16の駆動信号波
形、(b)は外部端子Tbにおけるトリガ電極24b,
42bの駆動信号波形、(c)は外部端子Tgにおける
トリガ電極24g,42gの駆動信号波形、(d)は表
示陰極C1 〜C2nの駆動信号波形を示している。
【0084】本実施例の特徴は、図13(b)に示すよ
うに、表示陰極Cn が選択されたとき同時に外部端子T
bに正の補助トリガ信号を印加することである。
【0085】この方法によれば、表示陰極Cn が選択さ
れたときに、あらかじめ十分な電荷が蓄積されず不足す
る分を、直接補助トリガ信号を印加して放電空間等に電
荷を形成し、この電荷を用いてトリガ放電を発生させる
ことができる。
【0086】なお、表示陰極Cn と同時に印加される補
助トリガ信号は負のパルスでも同様な効果が得られるも
のである。
【0087】従って、本実施例によってもチラツキのな
い高品質な画像表示が可能となる。
【0088】(実施例7) 本実施例は、実施例3に示したトリガ方式の気体放電表
示装置とは別の構成を有するトリガ方式の気体放電表示
装置の一例である。
【0089】以下に、本実施例を図14を用いて説明す
る。図14は、ブロックの境界B部分における気体放電
表示素子の断面図である。これは、図9に示したライン
状のトリガ電極を有する気体放電表示装置を改良したも
のであり、図9と同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。
【0090】本実施例に係る気体放電表示装置の特徴
は、トリガ電極42上とこのトリガ電極42に隣接する
2本の表示陰極34の端部上の一部に形成された誘電体
層46が、2本の表示陰極34のうち一方の端部を他方
の端部より広く覆ったものである。
【0091】なお、一方の表示陰極34の端部を覆う誘
電体層46の被覆幅と、他方の表示陰極34の端部を覆
う誘電体層46の被覆幅との差は、20μm以上である
ことが好ましい。
【0092】従って、本実施例によれば、表示陰極34
からみて誘電体層46によって広く覆われた側に形成さ
蓄積電荷と、この表示陰極34とは、その間の放電
距離が長くなるためにトリガ放電が起こりにくくなる。
図14では、各表示陰極34がその表示陰極34の左側
に形成される誘電体層46によって右側よりも広く覆わ
れている。従って、表示陰極34の走査が図面右方向進
む場合において、表示陰極Cn+1 が選択されたときは、
ブロックの境界B部分に形成された誘電体層46上の蓄
積電荷は、表示陰極Cn+1 との間でトリガ放電が発生せ
ず、表示陰極Cn が選択されたときに、この蓄積電荷と
表示陰極Cn との間でトリガ放電を起こすことができ
る。
【0093】以上のように、本実施例の構成によれば、
ブロックの境界Bに配置されるトリガ電極42を他の領
域に配置されるトリガ電極42と分離して、別駆動を行
わなくとも安定したトリガ放電を起こすことが可能とな
る。
【0094】さらに、誘電体層46は、トリガ電極42
に隣接する2本の表示陰極34の一方のみの端部を覆っ
てもよい。ここで、表示陰極34の端部を覆う誘電体層
46の被覆幅は20μm以上150μm以下とすること
が好ましい。
【0095】この構成では、表示陰極34のエッジ部に
放電の集中が起こる恐れはあるが、誘電体層46に覆わ
れない側の表示陰極34とこの誘電体層46上の蓄積電
荷との放電距離が最も短くなり、トリガ放電が安定確実
に行われるようになるという効果を有する。
【0096】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る気体放電表
示装置及びその駆動方法では、ブロックの境界に構成さ
れる表示セルとその他の領域に位置する表示セルとで、
駆動条件をほぼ等しくすることができ、ブロックの境界
部分で画像表示に乱れが発生せず、画面全体でチラツキ
のない高品質の画像が表示可能である。
【0097】即ち、請求項1〜3に記載の本発明に係る
気体放電表示装置では、画像表示領域が第1電極複数本
ごとに区分されて形成されたブロックに対応して第2電
極が分割され、この第2電極の分割部分に対向して第1
電極が配置され、ブロックの境界に配置された前記第1
電極と、この第1電極上に分割端部を有する2本の前記
第2電極とによって、ブロックの境界に表示セルが構成
されている。
【0098】従って、このブロックの境界の表示セルを
選択するにあたり、前記表示セル内に分割端部を有する
2本の第2電極に同電圧を印加する手段又は、前記表示
セル内に分割端部を有する2本の第2電極から前記表示
セル内に注入される電流量の総和が、前記ブロックの境
界以外の領域の1つの表示セルあたりの電流量と等しく
する手段によって、ブロックの境界の表示セルにおい
て、他の領域の表示セルと同等な表示放電が得られると
いう効果を有する。
【0099】また、請求項15、16に記載の発明に係
る気体放電表示装置においても第2電極の分割部分で他
の部分と同等な表示を行うことができるという効果を有
する。
【0100】また、請求項4〜10に記載の本発明に係
る気体放電表示装置は、ブロック間の境界に配置された
第3電極が他の領域の第3電極と分離されて駆動され、
ブロックの境界をはさんで隣接する前記表示セルのうち
後に選択される表示セルが選択される際には、第1電極
の間に配置される誘電体層上には蓄積電荷が形成されて
いるので、ブロックの境界部分においても良好なトリガ
効果を得ることができ、画面全体にわたりチラツキのな
い画像表示が得られるという効果を有する。
【0101】更に、請求項11〜14に記載の本発明に
係る気体放電表示装置では、第3電極に隣接する2本の
第1電極のうち一方を他方に比べ広く、又は一方のみを
誘電体層で覆った。よって、ブロックの境界に配置され
る第3電極を他の領域に配置される第3電極と分離し
て、別駆動をしなくても画面全体にわたりチラツキのな
い良好な画像表示が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る気体放電表示装置の模
式図である。
【図2】本発明の実施例1に係る気体放電表示装置の境
界部付近の断面図である。
【図3】本発明の実施例1に係る気体放電表示装置各部
の駆動信号波形である。
【図4】本発明の実施例2に係る気体放電表示装置の模
式図である。
【図5】本発明の実施例2に係る気体放電表示装置各部
の駆動信号波形である。
【図6】本発明の実施例3に係る気体放電表示装置の模
式図である。
【図7】本発明の実施例3に係る気体放電表示装置の境
界部付近の断面図である。
【図8】本発明の実施例3に係る気体放電表示装置各部
の駆動信号波形である。
【図9】実施例3の図7と異なる構成を有する気体放電
表示装置の境界部付近の断面図である。
【図10】本発明の実施例4に係る気体放電表示装置の
駆動回路である。
【図11】本発明の実施例4に係る気体放電表示装置各
部の駆動信号波形である。
【図12】本発明の実施例5に係る気体放電表示装置各
部の駆動信号波形である。
【図13】本発明の実施例6に係る気体放電表示装置各
部の駆動信号波形である。
【図14】本発明の実施例7に係る気体放電表示装置の
境界部付近の断面図である。
【図15】従来の気体放電表示装置の模式図である。
【図16】従来の気体放電表示装置各部の駆動信号波形
である。
【図17】従来の気体放電表示装置各部の図16とは別
の駆動信号波形である。
【図18】従来の気体放電表示装置の境界部付近の断面
図である。
【図19】図18とは別の従来の気体放電表示装置の境
界部付近の断面図である。
【図20】従来の気体放電表示装置各部の駆動信号波形
である。
【符号の説明】
10 前面基板 12 背面基板 16 表示陽極 14、34、54、64 表示陰極 20、60 表示セル 18 蛍光体 24b、24g、42、42b、42g、52 トリガ
電極 26、44、46、58 誘電体層

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、前記第1基板上に形成され
    た複数のライン状の第1電極と、前記第1基板と放電空
    間をはさんで対向する第2基板と、前記第2基板上に前
    記第1電極と直交する方向に形成された複数のライン状
    の第2電極とを有し、前記第1電極と前記第2電極とに
    よって前記放電空間をはさんで前記2つの電極が交差す
    る領域に表示セルが構成され、画像表示を行う気体放電
    表示装置であって、 前記第1電極複数本毎に表示領域が区分されて複数のブ
    ロックが形成され、 前記第2電極は前記ブロックに対応して分割され、 前記第2電極の分割部分に対向する前記第1基板上には
    前記第1電極が配置され、 前記ブロックの境界に配置された前記第1電極と、前記
    第1電極上に分割端部を有する2本の前記第2電極とに
    よって、前記ブロックの境界に表示セルが構成されるこ
    とを特徴とする気体放電表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の気体放電表示装置にお
    いて、 前記ブロックの境界上に形成された前記表示セルを選択
    するときは、前記ブロックの境界に配置された前記第1
    電極上で分割された2本の前記第2電極に同電圧を印加
    する手段を有することを特徴とする気体放電表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の気体放電表示装置にお
    いて、 前記ブロックの境界上に形成された前記表示セルを選択
    するときは、前記ブロックの境界に配置された前記第1
    電極上で分割された2本の前記第2電極から前記表示セ
    ル内に注入される電流の総和を、前記ブロックの境界以
    外の領域の1表示セルあたりの電流と等しくする手段を
    有することを特徴とする気体放電表示装置。
  4. 【請求項4】 第1基板と、前記第1基板上に形成され
    た第3電極と、前記第3電極上に誘電体層を介して形成
    された複数のライン状の第1電極と、前記第1基板と放
    電空間をはさんで対向する第2基板と、前記第2基板上
    に前記第1電極と直交する方向に形成された複数のライ
    ン状の第2電極とを有し、前記第1電極と前記第2電極
    とによって前記放電空間をはさんで前記2つの電極が交
    差する領域に表示セルが構成される気体放電表示装置で
    あって、 前記第1電極複数本毎に表示領域が区分されて複数のブ
    ロックが形成され、 前記第2電極は前記ブロックに対応して分割され、 前記第2電極の分割部分に対向する前記第1基板上には
    前記第3電極が配置され、 前記ブロックの境界に配置された前記第3電極と他の領
    域の前記第3電極とは電気的に分離されたことを特徴と
    する気体放電表示装置。
  5. 【請求項5】 第1基板と、前記第1基板上に形成され
    た複数のライン状の第1電極と、前記第1電極と同一面
    上に交互に配置された第3電極と、前記第3電極上に形
    成された誘電体層と、前記第1基板と前記放電空間をは
    さんで対向する第2基板と、前記第2基板上に前記第1
    電極と直交する方向に形成された複数のライン状の第2
    電極とを有し、前記第1電極と前記第2電極とによって
    前記放電空間をはさんで前記2つの電極が交差する領域
    に表示セルが構成される気体放電表示装置であって、 前記第1電極複数本毎に表示領域が区分されて複数のブ
    ロックが形成され、 前記第2電極は前記ブロックに対応して分割され、 前記第2電極の分割部分に対向する前記第1基板上には
    前記第3電極が配置され、 前記ブロックの境界に配置された前記第3電極と他の領
    域の前記第3電極とは電気的に分離されたことを特徴と
    する気体放電表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項4及び請求項5のいずれか一方に
    記載の気体放電表示装置の駆動方法において、 前記第1電極に画像表示のための信号を印加するに先だ
    って、前記第3電極にトリガ信号を印加し、 前記ブロックの境界をはさんで隣接する表示セルのうち
    一方が選択されている間は、前記ブロックの境界に配置
    された前記第3電極には電荷保持電圧が印加され、 前記表示セルのもう一方が選択されている間は、前記
    ロックの境界に配置された第3電極には蓄積電荷放電可
    能な電圧が印加されることを特徴とする気体放電表示装
    置の駆動方法。
  7. 【請求項7】 請求項4及び請求項5のいずれか一方に
    記載の気体放電表示装置において、 前記ブロックの境界に配置された前記第3電極は、少な
    くともコンデンサと抵抗とダイオードを有する時定数回
    路を介して、前記ブロックの境界以外に配置された前記
    第3電極又は前記第3電極の駆動回路に接続されること
    を特徴とする気体放電表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の気体放電表示装置の駆動
    方法において、前記時定数回路の時定数は、前記ブロッ
    クの境界をはさんで隣接する前記表示セルのうち一方が
    選択されている間は前記ブロックの境界に配置された前
    記第3電極に電荷保持電圧が印加可能であり、 前記表示セルのもう一方が選択されている間は、前記
    ロックの境界に配置された第3電極に蓄積電荷放電可能
    な電圧が印加可能な値とすることを特徴とする気体放電
    表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 請求項4及び請求項5のいずれか一方に
    記載の気体放電表示装置の駆動方法において、 前記ブロックの境界をはさんで隣接する前記表示セルの
    うち先に選択される前記表示セルの選択後であって、後
    に選択される前記表示セルの選択前に、前記ブロックの
    境界に配置された第3電極にトリガ信号が印加されるこ
    とを特徴とする気体放電表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 請求項4及び請求項5のいずれか一方
    に記載の気体放電表示装置の駆動方法において、 前記ブロックの境界をはさんで隣接する前記表示セルの
    うち先に選択される前記表示セルの選択後であって、後
    に選択される前記表示セルの選択と同時に、前記ブロッ
    クの境界に配置された前記第3電極にはトリガパルスが
    印加されることを特徴とする気体放電表示装置の駆動方
    法。
  11. 【請求項11】 第1基板と、前記第1基板上に形成さ
    れた複数のライン状の第1電極と、前記第1電極と交互
    に配置された第3電極と、前記第3電極上及び前記第3
    電極に隣接する前記第1電極の端部上に形成された誘電
    体層と、前記第1基板と放電空間をはさんで対向する第
    2基板と、前記第2基板上に前記第1電極と直交する方
    向に形成された複数のライン状の第2電極とを有し、前
    記第1電極と前記第2電極とによって前記放電空間をは
    さんで前記2つの電極が交差する領域に表示セルが構成
    される気体放電表示装置であって、前記誘電体層は、前記第3電極に隣接する2本の前記第
    1電極のうち一方の端部を他方の端部より広く覆うとと
    もに、 前記第1電極複数本毎に表示領域が区分されて複数のブ
    ロックが形成され、前記第2電極は前記ブロックに対応
    して分割され、 前記第2電極の分割部分に対向する前記第1基板上には
    前記第3電極のうちの1本が配置されることを特徴とす
    る気体放電表示装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の気体放電表示装置に
    おいて、一方の前記第1電極の端部を覆う前記誘電体層
    の被覆幅と、他方の前記第1電極の端部を覆う前記誘電
    体層の被覆幅との差は20μm以上であることを特徴と
    する気体放電表示装置。
  13. 【請求項13】 第1基板と、前記第1基板上に形成さ
    れた複数のライン状の第1電極と、前記第1電極と交互
    に配置された第3電極と、前記第3電極上及び前記第3
    電極に隣接する2本の前記第1電極のうち一方の端部上
    に形成された誘電体層と、前記第1基板と放電空間をは
    さんで対向する第2基板と、前記第2基板上に前記第1
    電極と直交する方向に形成された複数のライン状の第2
    電極とを有し、前記第1電極と前記第2電極とによって
    前記放電空間をはさんで前記2つの電極が交差する領域
    に表示セルが構成される気体放電表示装置であって、 前記第1電極複数本毎に表示領域が区分されて複数のブ
    ロックが形成され、 前記第2電極は前記ブロックに対応して分割され、 前記第2電極の分割部分に対向する前記第1基板上には
    前記第3電極のうちの1本が配置されることを特徴とす
    る気体放電表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の気体放電表示装置
    において、前記第1電極の端部を覆う前記誘電体層の被
    覆幅は20μm以上150μm以下であることを特徴と
    する気体放電表示装置。
  15. 【請求項15】 第1基板と、前記第1基板上に形成さ
    れた複数のライン状の第1電極と、前記第1電極と放電
    空間をはさんで対向する第2基板と、前記第2基板上に
    前記第1基板と直交する方向に形成された複数のライン
    状の第2電極とを有する気体放電表示装置であって、 前記第2電極は複数に分割され、 前記第2電極の分割部分に対向する前記第1基板上には
    前記複数のライン状の第1電極の内のいずれかの第1電
    極が配置されることを特徴とする気体放電表示装置。
  16. 【請求項16】 第1基板と、前記第1基板上に形成さ
    れた複数のライン状の第1電極と、前記第1電極と放電
    空間をはさんで対向する第2基板と、前記第2基板上に
    前記第1電極と直交する方向に形成された複数のライン
    状の第2電極とを有する気体放電表示装置であって、 前記第2電極は2つに分割され、 前記第2電極の分割部分には、前記2つに分割された第
    2電極のいずれをも含む表示セルを有することを特徴と
    する気体放電表示装置。
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