JP3032196B1 - シャフト駆動装置 - Google Patents
シャフト駆動装置Info
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Abstract
軸(クランク軸)側の部品を交換できるシャフト駆動装
置を提供する。 【解決手段】 ドライブシャフト5の外周面の一端寄り
に外向きのリング状フランジを突設するとともに、ドラ
イブシャフト5の外周面の該フランジから長手方向の中
間位置寄りに環状溝を形成し、前記フランジと上部ベベ
ルギヤ6の基端側開口端との間に圧縮スプリング12を
縮装してドライブシャフト5を下部ベベルギヤ16側へ
付勢し、下部ベベルギヤ16の基端側開口端にドライブ
シャフト5の周囲に被装した円筒状スリーブ11の一端
を当接し、該スリーブ11の他端に前記環状溝に嵌着し
たスナップリング13を係止する。スリーブカバー21
を下部ベアリングハウジング17のボス部内に挿入可能
に形成し、スリーブカバー21の外周面下部に設けた環
状溝内にスナップリング14を嵌着する。
Description
輪自動車などのエンジンにおいて、例えばカムシャフト
や後輪に回転駆動力(以下、回転力ともいう)を伝達す
るのに使用するシャフト駆動装置に関する。
やベルトによる回転力伝達装置に比べて、チェーンやベ
ルトのように伸びの調整が不要で、オイル汚れがなく、
駆動効率が高く、より長期にわたり安定して回転力を伝
達でき、耐久性に富み、伝達音が低いことなどの利点が
あることから、近年、エンジンの回転駆動力を後輪やカ
ムシャフトに伝達するのに使用されつつある。ところ
で、シャフト駆動装置では通常、相互に噛合するベベル
ギヤを介して回転力を伝達するため、ベベルギヤの噛合
部(歯と歯の間)のクリアランスが不適性であると、騒
音(歯当たり音)を発したり、短期間に摩耗したりする
おそれがあるので、クリアランスを調整する必要があ
る。従来のシャフト駆動装置は、図7にその分解斜視図
を示すように、上下両端のベベルギヤ50・51と、ド
ライブシャフト60を支持する軸受52・57やガスケ
ット53・54、クランプ55・56などの間に多数の
シム61・62を介装しており、したがってカムシャフ
ト71側のベベルギヤ72と上端のベベルギヤ50との
噛合部のクリアランスの調整は、介装するシム61の枚
数を増やしたり、逆に介装するシム61の枚数を減らし
たりすることにより行われている。また、下端のベベル
ギヤ51と噛合するベベルギヤ73とのクリアランスの
調整は、シム62の枚数の増減により行われる。さら
に、ベベルギヤ73は駆動軸74あるいは図示を省略し
たクランク軸の端部に一体回転可能に支持されている。
なお、符号63〜65もシムを示すが、これらのシムは
軸受保持のための隙間調整用である。
に、実開昭63−182201号公報および実開昭55
−142394号公報に記載の装置がある。前者はカム
シャフト駆動用の装置で、棒状中間ギヤにダイナミック
ダンパを取り付けた構造からなる。後者は自動二輪車の
後輪駆動用の装置で、エンジンの第2駆動軸に後輪の軸
に連結したプロペラシャフトをスプライン嵌合により連
結した構造からなる。
てカムシャフトなどのベベルギヤの噛合部間のクリアラ
ンスの調整を、エンジンの作動中でも外部からの操作で
簡単にかつ連続的に行うことができる装置を発明し、先
に特許出願(特願平9−321433号)している。こ
の先願の装置は、図8に示すようにベベルギヤ81がク
ランク軸82に取着されており、クランク軸82側の相
互に噛合される一対のベベルギヤ81・87間の歯当た
りの調整は、クランク軸82がクランクケース80に装
着された状態で行われる。また、クランク軸82側のベ
ベルギヤ81については、薄い板状のシム86をベベル
ギヤ81とクランク軸82端面との間に介装することに
よって、ベベルギヤ87との歯当たりが調整される。符
号84はクランク軸82に設けられた軸振れ防止用のス
トッパーで、このストッパー84とクランクケース80
に設けられたスラスト受け面83との間には隙間があ
る。
た従来のシャフト駆動装置および先願のシャフト駆動装
置では、次のような点で改良すべき余地がある。すなわ
ち、 従来の装置はもとより先願の装置においても、駆動
軸(クランク軸)側のベベルギヤやその周辺の部品を交
換する場合に、回転従動軸(カムシャフト)側のハウジ
ング(シリンダヘッドなど)をはじめとして回転従動軸
側ベベルギヤや周辺の部品を取り外す必要があり、メン
テナンス作業が複雑で時間がかかるという不都合があ
る。
の保持部材との間に介装することによって、相手側のベ
ベルギヤとの歯当たりを調整するので、装置を分解する
必要があるなど調整作業に手間がかかり、調整が難し
く、作業に熟練を要する。
の作動状態で行うことはできないので、調整(エンジン
停止)時と作動時とでクリアランスにわずかなズレを生
じるおそれがある。このため、調整時にはクリアランス
が適性に見えても、エンジンを作動すると、ベベルギヤ
間で歯当たり音を発生することがある。
で、第1の目的はシャフト駆動装置において構造的に駆
動軸(クランク軸)側を回転従動軸(カムシャフト)側
から切り離せるようにし、回転従動軸側から独立して
(無関係に)駆動軸(クランク軸)側の部品を交換でき
るようにすることであり、また第2の目的はシャフト駆
動装置においてカムシャフトなどのベベルギヤの噛合部
間のクリアランスの調整を、エンジンの作動中でも外部
からの操作で簡単にかつ連続的に行うことができるよう
にすることである。
めに本発明にかかるシャフト駆動装置は、駆動軸3の回
転を一対のベベルギヤ16・34、ドライブシャフト
5、一対のベベルギヤ24・6を介して回転従動軸2に
伝達する構造のシャフト駆動装置1において、前記ドラ
イブシャフト5の両端に位置するベベルギヤ6・16の
ボス部6a・16aをそれぞれ基端側軸方向に延設し、
前記ドライブシャフト5の端部をそれぞれベベルギヤ6
・16の基端側延設部内周面に対しスプライン6c・1
6c又はキー係合を介してそれぞれ軸方向に摺動自在に
接続するとともに、ドライブシャフト5の一端部がベベ
ルギヤ6・16の一方の基端側延設部のスプライン又は
キー係合部を越えて該ベベルギヤのボス部内に挿入可能
に構成し、前記ドライブシャフト5の外周面の一端寄り
に外向きのリング状フランジを突設し、前記ドライブシ
ャフト5の外周面の該フランジから長手方向の中間位置
寄りに環状溝を形成し、前記フランジと一方のベベルギ
ヤの基端側開口端との間に圧縮スプリングを縮装してド
ライブシャフト5を他方のベベルギヤ側へ付勢するとと
もに、他方のベベルギヤの基端側開口端にドライブシャ
フト5の周囲に被装した円筒状スリーブ11の一端を当
接し、該スリーブ11の他端に前記環状溝に嵌着したス
ナップリング(サークリップ)13を係止し、各ベベル
ギヤ6・16の基端側延設部の周囲に、軸受8・18を
介して円筒状ベアリングハウジング7・17を回動自在
に装着し、該ベアリングハウジング7・17の外周面に
ネジ部を形成するとともに、前記回転従動軸2を回動自
在に支持するハウジング44に対し内部に連通するネジ
孔部26を設けるとともに駆動軸3側ハウジング45に
着脱可能なギヤケース15に対し内部に連通するネジ孔
部36を設け、各ネジ孔部26・36に前記ベアリング
ハウジング7・17のネジ部を螺合し、各ベアリングハ
ウジング7・17を基端側に延設して各基端側延設部内
周面間に円筒状スリーブカバー21を相対回転可能に接
続し前記ドライブシャフト5を覆うとともに、スリーブ
カバー21を前記ベアリングハウジング7・17の一方
の基端側延設部内に挿入可能に形成し、前記スリーブカ
バー21の外周面の少なくとも一側に環状溝を設けて該
環状溝内にスナップリング(サークリップ)14を嵌着
することにより、ベアリングハウジング7・17の一方
の基端側延設部の基端開口部に対しスナップリング14
を係止してスリーブカバー21を定位置に保持してい
る。
装置によれば、スリーブカバー21の外周面の少なくと
も一側の環状溝内に嵌着したスナップリング14を取り
外し、スリーブカバー21をベアリングハウジング7・
17の一方の基端側延設部内に挿入した状態において、
ドライブシャフト5のスナップリング13を取り外すこ
とにより、圧縮スプリング12の付勢力もあってベベル
ギヤ6・16の一方の基端側延設部のスプライン又はキ
ー係合部からドライブシャフト5の一端部を抜き出し、
ドライブシャフト5の他端部をベベルギヤ6・16の他
方の基端側延設部のスプライン又はキー係合部を通過さ
せて該ベベルギヤのボス部内に挿入する。この結果、回
転従動軸2側と駆動軸3側とが切り離されるので、回転
従動軸2側の各部品を分解することなく、駆動軸3側ハ
ウジング45からギヤケース15を取り外すことがで
き、駆動軸3側の各部品を簡単に且つ短時間で交換でき
る。
ー21を下部ベアリングハウジング17のボス部内に挿
入可能に形成し、スリーブカバー21の外周面下部に設
けた環状溝内にスナップリング14を嵌着することによ
り、下部ベアリングハウジング17の基端開口部に対し
スナップリング14を係止してスリーブカバー21を定
位置に保持することができる。
ば、スリーブカバー21の外周面下部の環状溝内に嵌着
したスナップリング14を取り外し、スリーブカバー2
1を自重により下部ベアリングハウジング17の基端側
延設部内に挿入させたのち、ドライブシャフト5のスナ
ップリング13を取り外すことにより、コイルスプリン
グの付勢力により上部ベベルギヤ6の基端側延設部のス
プライン又はキー係合部からドライブシャフト5の上端
部が抜け出し、ドライブシャフト5の下端部が下側ベベ
ルギヤ16の基端側延設部のスプライン又はキー係合部
を通過して該ベベルギヤのボス部内に挿入される。この
結果、回転従動軸2側から駆動軸3側が切り離されるの
で、駆動軸3側ハウジング45からギヤケース15を取
り外して駆動軸3側の各部品を交換できる。
一対のベベルギヤ16・34、ドライブシャフト5、一
対のベベルギヤ24・6を介して回転従動軸2に伝達す
る構造のシャフト駆動装置1において、前記ドライブシ
ャフト5の両端に位置するベベルギヤ6・16のボス部
6a・16aをそれぞれ基端側軸方向に延設し、前記ド
ライブシャフト5の端部をそれぞれベベルギヤ6・16
の基端側延設部内周面に対しスプライン6c・16c又
はキー係合を介してそれぞれ軸方向に摺動自在に接続す
るとともに、ドライブシャフト5の一端部がベベルギヤ
6・16の一方の基端側延設部のスプライン又はキー係
合部を越えてベベルギヤのボス部内に挿入可能に構成
し、前記ドライブシャフト5の外周面の一端寄りに外向
きのリング状フランジを設け、前記ドライブシャフト5
の外周面の該フランジから長手方向の中間位置寄りに環
状溝を形成し、前記フランジと一方のベベルギヤの基端
側開口端との間に圧縮スプリング12を縮装してドライ
ブシャフト5を他方のベベルギヤ側へ付勢するととも
に、他方のベベルギヤの基端側開口端にドライブシャフ
ト5の周囲に被装した円筒状スリーブ11の一端を当接
し、該スリーブ11の他端に前記環状溝に嵌着したスナ
ップリング13を係止し、各ベベルギヤ6・16の基端
側延設部の周囲に、軸受8・18を介して円筒状ベアリ
ングハウジング7・17を回動自在に装着し、該ベアリ
ングハウジング7・17の外周面にネジ部を形成すると
ともに、前記回転従動軸2を回動自在に支持するハウジ
ング44に対し内部に連通するネジ孔部26を設けると
ともに駆動軸3側ハウジング45に着脱可能なギヤケー
ス15に対し内部に連通するネジ孔部36を設け、各ネ
ジ孔部26・36に前記ベアリングハウジング7・17
のネジ部を螺合し、各ベアリングハウジング7・17に
一体回転可能に円筒状ケース10・20を接続するとと
もに、各ケース10・20の基端側内周面間を円筒状ス
リーブカバー21により相対回転可能に接続して前記ド
ライブシャフト5を覆うとともに、スリーブカバー21
を前記ケース10・20の一方に挿入可能に形成し、前
記スリーブカバー21の外周面の少なくとも一側に環状
溝を設けて該環状溝内にスナップリング14を嵌着する
ことにより、ケース10・20のうち一方のケースの先
端開口部に対しスナップリング14を係止してスリーブ
カバー21を定位置に保持し、両側の前記ベアリングハ
ウジング7・17を前記回転従動軸2側ハウジング44
又は駆動軸3側ギヤケース15に対し選択的に回転する
ことにより、ドライブシャフト5両端のベベルギヤ6・
16の噛合部のクリアランスをそれぞれ調整可能に構成
できる。
のシャフト駆動装置によれば、請求項1又は請求項2記
載の駆動装置と同様に、回転従動軸2側から駆動軸3側
を切り離したのち、駆動軸3側ハウジング45からギヤ
ケース15を取り外して駆動軸3側の各部品を交換でき
るという機能に加えて、次のような機能を備える。すな
わち、ドライブシャフトの両端のベベルギヤの噛合部の
クリアランスを調整する必要がある場合に、各ベアリン
グハウジングを一方向に回転することにより、相手方の
ベベルギヤに対しドライブシャフト側のベベルギヤがベ
アリングハウジングとともに前進又は後退するから、ベ
アリングハウジングの回転方向および回転角度によって
ドライブシャフト一端のベベルギヤの噛合部のクリアラ
ンスが連続的に調整される。またドライブシャフトをは
じめ各駆動部が円筒状ケースやスリーブカバーで覆われ
ており、粉塵等が駆動部に侵入することがないから、エ
ンジンの一側方に外部に露呈して設けることができ、エ
ンジンの作動状態でも簡単にベベルギヤの噛合部のクリ
アランスを調整できる。したがって、チェーンやベルト
によって回転力を伝達する場合と違って、エンジン本体
にカバーを直接取り付ける必要がなく、装置の配置を比
較的自由に決定できるため、設計の自由度が高く、デザ
インを重視した設計が可能になる。
をカムシャフトに、前記駆動軸3をクランク軸にするこ
とができる。この構成による装置では、伝達する回転力
が比較的小さいから、全体構造を簡略にして軽量、小型
化が図れる。
ウジング7・17のネジ部に緩み止め用ナット28・3
8を螺合し、前記ハウジング44又はギヤケース15の
ネジ孔部26・36の開口面に該ナット28・38を当
接して締め付けられるようにすることが望ましい。この
構成による装置では、調整時以外は緩み止め用ナットが
作用してベアリングハウジングが緩みにくいから、長期
にわたりベベルギヤの噛合部のクリアランスが最適な調
整状態に保持される。
動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
ト駆動装置の実施例を示す、エンジンの一部縦断面図、
図2および図3はそれぞれ図1の一部を拡大して示す縦
断面図、図4は図1のシャフト駆動装置においてカムシ
ャフト系とクランク軸系とを切り離した状態を示す縦断
面図である。図5は図1のエンジンのヘッドカバーを取
り外した状態の一部平面図、図6は図5のIII−III線断
面図である。
動二輪車用の空冷式シングルオーバーヘッドカム(SO
HC)・4バルブ・横置き型エンジンである。エンジン
Aの下部のクランクケース45内のクランク軸3と、上
部のシリンダヘッド44の上方のカムシャフト2との間
に、シャフト駆動装置1が介設されている。
スプライン5a・5bを形設したドライブシャフト5
と、上部ベベルギヤ6と、下部ベベルギヤ16とを備え
ている。上部ベベルギヤ6は、図1のように、ボス6a
を軸方向下向き(基端側)に延設し、この円筒状の基端
側延設部(円筒状延設部)6bの下部内周面に、球体ス
プライン5aと係合する上下方向に直線状の多数のスプ
ライン6cが突設されている。ベベルギヤ6の円筒状延
設部6bのスプライン6cに、ドライブシャフト5の球
体スプライン5aが軸(上下)方向に摺動自在に噛合さ
れ、この構成によりベベルギヤ6はドライブシャフト5
に対し軸方向に摺動自在にかつ所定の角度内で全方向に
揺動自在に装着されている。
は、円筒状の金属製ベアリングハウジング7が回動自在
に被装されている。ベアリングハウジング7内には上下
2連の軸受8が嵌着され、軸受8の内輪側が円筒状延設
部6bの外周面に嵌め込まれている。円筒状延設部6b
の下端部外周面にネジ部6dが形成され、ナット9を螺
合して締め付けることにより、軸受8が円筒状延設部6
bの上端段差部との間に挟持され、ベアリングハウジン
グ7がベベルギヤ6の延設部6bの周囲に回動自在に被
装される。上下両端を開口した金属製の円筒状ケース1
0の下部10aの外面を六角形に形成し、この円筒状ケ
ース10の上部の外周面に雄ネジ部10bを形成して、
ベアリングハウジング7の下端部内周の雌ネジ部7cに
ネジ込み締め付けて、ベアリングハウジング7と一体に
連結している。円筒状ケース10の内周面の上下方向の
中間位置には、内向きのフランジ(ストッパーリング)
10dを突設し、後述するスリーブカバー21の上方へ
の移動量を所定の範囲内に規制している。またベアリン
グハウジング7の外周面には、上部を除いて雄ネジ部7
aが形成されている。
イン5bと噛合される下部ベベルギヤ16も、上部ベベ
ルギヤ6と共通の構造かつ同一寸法からなる。したがっ
て、説明を省略し、共通の部材には上部ベベルギヤ6の
部材の符号に10を加えた符号を付けて図1および図3
に示す。なお、符号6e・16eは空間部である。
ベルギヤ6・16のネジ部6d・16dとほぼ同一で内
径が膨出部5c・5dよりわずかに大きい金属製の円筒
状スリーブ11が配装されている。円筒状スリーブ11
は全長がドライブシャフト5のほぼ半分の長さで、ドラ
イブシャフト5の球体スプライン5aの下方の外周面に
外向きのリング状フランジ5eが突設され、さらにドラ
イブシャフト5の上側膨出部5cの上端寄りに環状溝5
fが形成されている。
球体スプライン5a・5bを上下のスプライン6c・1
6cに噛合させて、上部ベベルギヤ6と下部ベベルギヤ
16を接続した状態で、円筒状スリーブ11は下部ベベ
ルギヤ16の円筒状延設部16b上に載置される。ま
た、この状態でドライブシャフト5のリング状フランジ
5eと上部ベベルギヤ6の円筒状延設部6bの下端との
間にコイル状圧縮スプリング12を縮装して介設し、ド
ライブシャフト5を下方へ付勢するとともに、環状溝5
fにスナップリング(サークリップともいう)13を嵌
着して円筒状スリーブ11の上端に係止させ、スリーブ
11も下方へ付勢する。これにより、ドライブシャフト
5は定位置に保持される。
ケース10の六角形状の下部10aをさらに上方へ延設
した円筒状延設部20cを備え、この延設部20cの上
端部(基端部)20dは外周面をテーパー状に形成して
ある。なお、下部ケース20の中間部20aの外周面は
六角形に形成し、また下部ケース20の下部外周面には
雄ネジ部20bを形成し、下部ハウジング17の上端部
内周の雌ネジ部17cにネジ込み締め付けて、ハウジン
グ17と一体に連結している。
製の略円筒形スリーブカバー21は図4のように下部ケ
ース20内に挿入可能で、上端部21aと下端部21b
の厚みを上端又は下端にかけて漸次厚くなるように形成
し、上端部21aと下端部21bの外周面に環状溝21
c・21dを上下二段に形成してある。そして、各環状
溝21c・21d内に装填されたOリング(図示せず)
を介して、上部ケース10の内周面および下部ケース2
0の内周面に対し相対回転可能に接続されている。ま
た、スリーブカバー21の下部外周面の二段の環状溝2
1dのやや上方に環状溝21eが形成され、この環状溝
21e内にスナップリング(サークリップともいう)1
4が嵌着され、このスナップリング14が下部ケース2
0の上端開口端に係止されてスリーブカバー21が定位
置に保持される。
シリンダヘッド44の上方に形成されたカムシャフト室
44A内に、軸受23を介して回動自在に配設されてお
り、カムシャフト2の一端(図の右端)に、ベベルギヤ
24が止ネジ25により一体回転可能に取着されてい
る。
45の一側壁45aは平坦面に形成され、その側壁45
aに設けられた開口45bからクランク軸3の一端(図
の右端)が外方に突出している。このクランク軸3の突
出部3aを覆うためのギヤケース15が、クランクケー
ス45の一側壁45aに対し固定用ボルト(図示せず)
を介して着脱自在に取り付けられている。
図2のようにシリンダヘッド44の下面に内部に連通す
る連通孔26が形成され、この連通孔26の内周面に雌
ネジ部26aが形成され、いわゆるネジ孔部に構成され
ている。雌ネジ部26aは連通孔26内の上端部26b
を除いて設けられており、上端部26bにはOリング
(図示せず)を装填するための環状溝26cが形成され
ている。また、ネジ孔部26に対応して真下のギヤケー
ス15の上面に、図3のように内部に連通する連通孔3
6が形成され、この連通孔36の内周面に雌ネジ部36
aが形成され、連通孔26と同様にネジ孔部に構成され
ている。雌ネジ部36aはネジ孔部36内の下部36b
を除いて設けられており、下部36bの端部には、Oリ
ング(図示せず)を装填するための環状溝36cが形成
されている。
には円環状の軸受34Aを嵌着するための凹所15bが
形成され、この凹所15b内に嵌着した軸受34Aを介
してベベルギヤ34が回動自在に止ネジ34bにより装
着されている。ベベルギヤ34のボス部34cの内周面
にスプライン34dが形成され、このスプライン34d
に噛合するスプライン35がクランク軸3の突出端部3
aの外周面に形成されている。そして、図3に示すよう
にギヤケース15をクランクケース45の側壁45aに
取り付けた状態で、ベベルギヤ34のスプライン34d
がクランク軸3のスプライン35に噛合される。なお、
ベベルギヤ34のボス部34cの一端面には、軸受34
Aに係合するストッパーリング34eが止ネジ34fに
より取着されている。また、ドライブシャフト5側のベ
ベルギヤ16に対するベベルギヤ34の歯当たり調整
は、凹所15b内の底面と軸受34Aとの間にシム15
cを介装するとともに、止ネジ34bの頭部と軸受34
Aとの間にスペーサ15dを介装すること、およびシム
15cとスペーサ15dの厚みを変えることで行われ
る。また、ベベルギヤ34に対して下部ベベルギヤ16
を接近あるいは離間させることによって調整が行われる
が、これについては後述の通り、下部ケース20をハウ
ジング17とともに左右一方に一体回転させることによ
り行われる。
リンダヘッド44のネジ孔部26に螺合され、下部ハウ
ジング17はギヤケース15のネジ孔部36に螺合され
ている。この状態で、ドライブシャフト5の上部ベベル
ギヤ6の歯がカムシャフト2のベベルギヤ24の歯に噛
合し、下部ベベルギヤ16の歯がクランク軸3のベベル
ギヤ34の歯に噛合する。また上部ハウジング7の雄ネ
ジ部7aの下端部に、図2のように緩み止めナット28
が螺着されている。このナット28は上端に小径円筒部
28aを一体に備えているが、小径円筒部28aに対応
する環状孔部26dをネジ孔部26の開口部内周面に形
成し、ナット28を締め付けた状態で小径円筒部28a
が環状孔部26d内に嵌まり込み、ナット28の上面が
連通孔26の周辺のシリンダヘッド44の下面に当接さ
れる。さらに本例では、上部ハウジング7の下端部に横
向きの貫通するネジ孔7bを穿設し、このネジ孔7bに
螺合させた止ネジ29の先端をナット28の小径円筒部
28aに当接させることにより、ナット28が緩むのを
阻止している。
端部にも、図3のように緩み止めナット38が螺着され
ているが、このナット38も同様に小径円筒部38aを
一体に備え、ナット38を締め付けた状態で小径円筒部
38aが環状孔部36d内に嵌まり込み、ナット38の
下面が連通孔36の周辺のギヤケース15の上面に当接
される。
ク41のシリンダライナ41A内にピストン42が上下
方向に摺動自在に嵌挿され、ピストン42はコンロッド
43を介してクランク軸3に接続されている。シリンダ
ヘッド44には、吸気口44a(図6)と排気口44b
とがそれぞれ2つずつ設けられている。図5・図6に示
すように、各吸気口44aには吸気バルブ44cが、各
排気口44bには排気バルブ44eがそれぞれ上下動自
在に配設され、排気バルブ44eを開閉操作する独立式
のロッカーアーム44f・44fがロッカーシャフト4
6により、吸気バルブ44cを開閉操作する二連式のロ
ッカーアーム40がロッカーシャフト47によりそれぞ
れ揺動自在に軸支されている。図6において、点火プラ
グ49は排気口44b側に上端が傾斜したガイドパイプ
48に沿って、燃焼室30のほぼ中心に点火部49aが
配置される。
シャフト駆動装置1について、クランク軸3側の部品の
交換等に際して、カムシャフト2側からドライブシャフ
ト5等を切り離す作業手順を説明する。
下部外周面の環状溝21e内に嵌着したスナップリング
14を取り外し、スリーブカバー21を下部ベアリング
ハウジング17上の下部ケース20内に挿入する(図4
参照)。
フト5の上部環状溝5fからスナップリング13を取り
外す。
リング12の付勢力を受けて、ドライブシャフト5の上
側球体スプライン5aが上部ベベルギヤ6の円筒状延設
部6bのスプライン6cから下方へ抜け出すとともに、
ドライブシャフト5の下側球体スプライン5bが下部ベ
ベルギヤ16の円筒状延設部16bのスプライン16c
から下方へ抜け出して空間部16e内に挿入される。こ
の結果、図4に示すように、カムシャフト2側従動力系
からクランク軸3側駆動力系が切り離される。
(図示せず)を緩めてクランクケース45の側壁45a
に対しギヤケース15を右方向へ引っ張ることにより、
ベベルギヤ34のスプライン34dがクランク軸3のス
プライン35から抜け出すので、ベベルギヤ16・34
等を組み付けた状態でギヤケース15を取り外すことが
できる。
部ベベルギヤ6とベベルギヤ24との噛合部のクリアラ
ンスの調整手順を説明する。
あるいは停止状態で、まず、止ネジ29を緩めてナット
28を回転可能にしたのち、スパナ等の工具を使用して
ナット28を緩める。
部10aに嵌合して右方向又は左方向にゆっくりと回転
させる。右方向にケース10を回転させると、上部ハウ
ジング7がネジ孔部26内を回転しながら上昇するの
で、ベベルギヤ6の歯とカムシャフト2のベベルギヤ2
4の歯との間のクリアランスが狭くなり、逆にケース1
0を左方向に回転させると、ベベルギヤ6の歯とカムシ
ャフト2のベベルギヤ24の歯との間のクリアランスが
拡がる。このようにしてケース10を工具を介して回転
させることにより、ベベルギヤ24とのクリアランスが
連続的に調整できるので、最適な状態でカバー10の回
転を中止する。
のち、止ネジ29を締め付ければ、調整作業が終了す
る。
Aの外方から何らシャフト駆動装置1を分解することな
く、簡単な工具を用いて極めて短時間で行うことができ
る。また、下部ベベルギヤ16についても、上記と同様
の手順によりベベルギヤ34との噛合部のクリアランス
を調整することができる。
よれば、図1又は図2に示すようにエンジンAの一側方
(右側方)のシリンダヘッド44の下面に設けられるネ
ジ孔部26の位置や向き(通常は垂直)と、ギヤケース
15の上面に設けられるネジ孔部36の位置や向き(通
常は垂直)とが、加工誤差や組立誤差などにより一致し
ない場合にも、ドライブシャフト5の上下両端の球体ス
プライン5a・5bと、上部ベベルギヤ6および下部ベ
ベルギヤ16のスプライン6c・16cとの噛合部で吸
収され、上下のベベルギヤ6・16は相手方のベベルギ
ヤ24・34に対し最適な状態に噛合される。
いて一実施例を示したが、本発明のシャフト駆動装置は
上記実施例のようなカムシャフト2の駆動に限らず、自
動二輪車の後輪を駆動するためにも適用される。この場
合、伝達される回転駆動力が大きいのでドライブシャフ
トやベベルギヤなどの外径を拡大して強度を増大すると
ともに、ドライブシャフトを長手方向の中間位置で分割
し、ユニバーサルジョイントを介設するが、その他の構
造については共通しているので、図示は省略する。
5の上下両端部とベベルギヤ6・16との接続部に球体
スプライン5a・5bを介在させたが、直線状のスプラ
イン構造に代えてもよく、あるいはキーとキー溝の係合
構造でもよい。要するに、ドライブシャフト5の上下両
端部に対し、ベベルギヤ6・16をそれぞれ軸方向に摺
動自在に接続すればよい。
ス10に適用するとともに、ドライブシャフト5を上下
逆に反転させた構造にし、圧縮スプリング12を下部ベ
ベルギヤ16の円筒状延設部16bの上端と下部リング
状フランジ間に介装してドライブシャフト5をその周囲
に被装した円筒状スリーブ11とともに上方へ付勢した
状態で、クランク軸3の回転をカムシャフト2へ伝達
し、また上部ケース10内にスリーブカバー21を挿入
するとともに、ドライブシャフト5の上端側球体スプラ
イン5aを上部ベベルギヤ6の空間部6e内に挿入して
クランク軸3系から切り離すようにすることもできる。
上下に配置される場合に限らず、左右に配置されたり、
垂直面に対し傾斜した方向に配置される場合にも同様に
適用でき、例えばドライブシャフト5やスリーブカバー
21が水平な姿勢に配置される場合にスリーブカバー2
1の一側にスナップリング14を取着し他方のベアリン
グハウジング内又は円筒状ケース内周面に内向きのフラ
ンジを突設してもよいが、スリーブカバー21の両側に
環状溝を設けてそれぞれの環状溝にスナップリング14
を嵌着してスリーブカバー21を定位置に保持すること
もできる。
基端部をさらに基端側に延設することにより、円筒状ケ
ース10・20をベアリングハウジング7・17と一体
に形成することも可能である。また、クランク軸3側の
ベベルギヤ34は、カムシャフト2側のベベルギヤ24
と同様にベベルギヤ16の内側(図1では左側)に外向
きに取り付けることもできる。
本発明のシャフト駆動装置には、次のような優れた効果
がある。
駆動軸側とを容易に切り離すことができるので、回転従
動軸側を分解することなく、駆動軸側ハウジングからギ
ヤケースを取り外すことができ、駆動軸側の各部品の交
換や点検、調整などのメンテナンス作業を簡単に且つ短
時間で行うことができる。
を取り外したのち、スリーブカバーやドライブシャフト
を重力の作用する方向に摺動させて、回転従動側から切
り離せるので、切り離し作業を容易にかつスムーズに行
える。
は(2)に記載の効果に加えて、カムシャフトや後輪の車
軸などのベベルギヤの噛合部間のクリアランスの調整
を、エンジンの作動中でも外部からの操作で簡単にかつ
連続的に行うことができ、また、エンジンの作動状態に
おいても調整できるから、ドライブシャフトの両端のベ
ベルギヤの噛合部のクリアランスを最適な状態に調整が
でき、しかもベアリングハウジングを回転することによ
り、ベベルギヤの噛合部のクリアランスを連続的に変更
できるため、調整作業を容易にかつ正確に遂行できると
いう効果がある。
覆われているから、粉塵等が駆動部に侵入することがな
い。このため、エンジンの外方に露呈して設けることが
できるので、エンジン等を分解することなく、エンジン
の作動状態でも簡単にベベルギヤの噛合部のクリアラン
スを調整できるとともに、設計上の自由度が高く、デザ
インを十分に考慮してレイアウトを設計できる。
が比較的小さいから、全体構造を簡略化して、軽量、小
型化が図れる。
み止め用ナットによりベアリングハウジングの緩みが阻
止されるから、調整後、長期にわたりベベルギヤの噛合
部のクリアランスが最適な状態に保持される。
駆動装置の実施例を示す、エンジンの一部縦断面図であ
る。
断面図である。
図である。
系とクランク軸系とを切り離した状態を示す縦断面図で
ある。
態の一部平面図である。
駆動装置を示す分解斜視図である。
装置のクランク軸側を示す部分縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 駆動軸(3)の回転を一対のベベルギヤ
(16・34)、ドライブシャフト(5)、一対のベベルギ
ヤ(24・6)を介して回転従動軸(2)に伝達する構造の
シャフト駆動装置(1)において、 前記ドライブシャフト(5)の両端に位置するベベルギヤ
(6・16)のボス部(6a・16a)をそれぞれ基端側軸
方向に延設し、前記ドライブシャフト(5)の端部をそれ
ぞれベベルギヤ(6・16)の基端側延設部内周面に対し
スプライン(6c・16c)又はキー係合を介してそれぞ
れ軸方向に摺動自在に接続するとともに、ドライブシャ
フト(5)の一端部がベベルギヤ(6・16)の一方の基端
側延設部のスプライン又はキー係合部を越えてベベルギ
ヤのボス部内に挿入可能に構成し、 前記ドライブシャフト(5)の外周面の一端寄りに外向き
のリング状フランジを突設し、前記ドライブシャフト
(5)の外周面の該フランジから長手方向の中間位置寄り
に環状溝を形成し、前記フランジと一方のベベルギヤの
基端側開口端との間に圧縮スプリングを縮装してドライ
ブシャフト(5)を他方のベベルギヤ側へ付勢するととも
に、他方のベベルギヤの基端側開口端にドライブシャフ
ト(5)の周囲に被装した円筒状スリーブ(11)の一端を
当接し、該スリーブ(11)の他端に前記環状溝に嵌着し
たスナップリング(13)を係止し、 各ベベルギヤ(6・16)の基端側延設部の周囲に、軸受
(8・18)を介して円筒状ベアリングハウジング(7・
17)を回動自在に装着し、該ベアリングハウジング
(7・17)の外周面にネジ部を形成するとともに、前
記回転従動軸(2)を回動自在に支持するハウジング(4
4)に対し内部に連通するネジ孔部(26)を設けるとと
もに駆動軸(3)側ハウジング(45)に着脱可能なギヤケ
ース(15)に対し内部に連通するネジ孔部(36)を設
け、各ネジ孔部(26・36)に前記ベアリングハウジン
グ(7・17)のネジ部を螺合し、各ベアリングハウジン
グ(7・17)を基端側に延設して各基端側延設部内周面
間に円筒状スリーブカバー(21)を相対回転可能に接続
し前記ドライブシャフト(5)を覆うとともに、スリーブ
カバー(21)を前記ベアリングハウジング(7・17)の
一方の基端側延設部内に挿入可能に形成し、前記スリー
ブカバー(21)の外周面の少なくとも一側に環状溝を設
けて該環状溝内にスナップリング(14)を嵌着すること
により、ベアリングハウジング(7・17)の一方の基端
側延設部の基端開口部に対しスナップリング(14)を係
止してスリーブカバー(21)を定位置に保持したことを
特徴とするシャフト駆動装置。 - 【請求項2】 前記スリーブカバー(21)を下部ベアリ
ングハウジング(17)のボス部内に挿入可能に形成
し、スリーブカバー(21)の外周面下部に設けた環状溝
内にスナップリング(14)を嵌着することにより、下部
ベアリングハウジング(17)の基端開口部に対しスナッ
プリング(14)を係止してスリーブカバー(21)を定位
置に保持した請求項1記載のシャフト駆動装置。 - 【請求項3】 駆動軸(3)の回転を一対のベベルギヤ
(16・34)、ドライブシャフト(5)、一対のベベルギ
ヤ(24・6)を介して回転従動軸(2)に伝達する構造の
シャフト駆動装置1において、 前記ドライブシャフト(5)の両端に位置するベベルギヤ
(6・16)のボス部(6a・16a)をそれぞれ基端側
軸方向に延設し、前記ドライブシャフト(5)の端部をそ
れぞれベベルギヤ(6・16)の基端側延設部内周面に対
しスプライン(6c・16c)又はキー係合を介してそ
れぞれ軸方向に摺動自在に接続するとともに、ドライブ
シャフト(5)の一端部がベベルギヤ(6・16)の一方の
基端側延設部のスプライン又はキー係合部を越えてベベ
ルギヤのボス部内に挿入可能に構成し、 前記ドライブシャフト(5)の外周面の一端寄りに外向き
のリング状フランジを突設し、前記ドライブシャフト
(5)の外周面の該フランジから長手方向の中間位置寄り
に環状溝を形成し、前記フランジと一方のベベルギヤの
基端側開口端との間に圧縮スプリングを縮装してドライ
ブシャフト(5)を他方のベベルギヤ側へ付勢するととも
に、他方のベベルギヤの基端側開口端にドライブシャフ
ト(5)の周囲に被装した円筒状スリーブ(11)の一端を
当接し、該スリーブ(11)の他端に前記環状溝に嵌着し
たスナップリング(13)を係止し、 各ベベルギヤ(6・16)の基端側延設部の周囲に、軸受
(8・18)を介して円筒状ベアリングハウジング(7・
17)を回動自在に装着し、該ベアリングハウジング
(7・17)の外周面にネジ部を形成するとともに、前
記回転従動軸(2)を回動自在に支持するハウジング(4
4)に対し内部に連通するネジ孔部(26)を設けるとと
もに駆動軸(3)側ハウジング(45)に着脱可能なギヤケ
ース(15)に対し内部に連通するネジ孔部(36)を設
け、各ネジ孔部(26・36)に前記ベアリングハウジン
グ(7・17)のネジ部を螺合し、各ベアリングハウジン
グ(7・17)に一体回転可能に円筒状ケース(10・2
0)を接続するとともに、各ケース(10・20)の基
端側内周面間を円筒状スリーブカバー(21)により相対
回転可能に接続して前記ドライブシャフト(5)を覆うと
ともに、スリーブカバー(21)を前記ケース(10・2
0)の一方に挿入可能に形成し、前記スリーブカバー(2
1)の外周面の少なくとも一側に環状溝を設けて該環状
溝内にスナップリング(14)を嵌着することにより、ケ
ース(10・20)のうち一方のケースの先端開口部に対
しスナップリング(14)を係止してスリーブカバー(2
1)を定位置に保持し、 両端の前記ベアリングハウジング(7・17)を前記回転
従動軸(2)側ハウジング(44)又は駆動軸(3)側ギヤケ
ース(15)に対し選択的に回転することにより、ドライ
ブシャフト(5)両端のベベルギヤ(6・16)の噛合部の
クリアランスをそれぞれ調整可能に構成したことを特徴
とするシャフト駆動装置。 - 【請求項4】 前記回転従動軸(2)がカムシャフトで、
前記駆動軸(3)がクランク軸である請求項1〜3のいず
れかに記載の、カムシャフト駆動用のシャフト駆動装
置。 - 【請求項5】 前記ベアリングハウジング(7・17)の
ネジ部に緩み止め用ナット(28・38)を螺合し、前記
ハウジング(44)又はギヤケース(15)のネジ孔部
(26・36)の開口面に該ナット(28・38)を当接し
て締め付けられるようにした請求項1〜4のいずれかに
記載のシャフト駆動装置。
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JP11034205A Expired - Fee Related JP3032196B1 (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | シャフト駆動装置 |
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CN109451958A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-03-12 | 常州汉森机械股份有限公司 | 自动偏摆的割草装置以及割草机 |
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1999
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