JP3031629B2 - 電気掃除機用吸口 - Google Patents

電気掃除機用吸口

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JP3031629B2 JP2157020A JP15702090A JP3031629B2 JP 3031629 B2 JP3031629 B2 JP 3031629B2 JP 2157020 A JP2157020 A JP 2157020A JP 15702090 A JP15702090 A JP 15702090A JP 3031629 B2 JP3031629 B2 JP 3031629B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気掃除機用吸口に係り、さらに詳細には、
柔軟性を有する刷毛を吸込口の周囲に配設した電気掃除
機用吸口の改良に関する。
〔従来の技術〕
本発明の説明に先立ち、従来提案に係る電気掃除機用
吸口の一具体例を第6図および第7図にもとづいて説明
すると、第6図はその斜視図、第7図は第6図の縦断面
図であり、第6図および第7図において、7は吸口本体
を示し、空気と埃とはこの中を流れる。
8は棚の上などの埃を掃いて吸口本体7に吸い取りや
すくするための刷毛、7aは第7図に示すように、刷毛8
が吸口本体7内に吸い込まれないように設けた刷毛ガー
ド部であり、この刷毛ガード部7aは、吸口本体7先端縁
の外周側に段部9を設けて形成されており、この段部9
に刷毛8が植設されている。
なお、電気掃除機用吸口に関する先行技術は、たとえ
ば実公昭61−4262号,実開昭54−82463号,同58―71364
号および同61−39063号公報などに記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来技術に係る電気掃除機用吸口の構成は以上のごと
きであるが、従来形この種アタッチメントにおいて、第
7図に示す刷毛ガード部7aは、既述のごとく、刷毛8が
吸口本体7内に吸い込まれない補強のためだけに設けら
れているものであって、刷毛が埃を掃く場合、この払拭
を助長する機能は前記剛な刷毛ガード部7aには備わって
おらず、したがって掃除面へのタッチは硬く、たとえば
障子の桟や棚の上にたまった埃を取り除くような場合、
剛な刷毛ガード部7aに支持されている刷毛8のたわみに
は限度があり、はたきで障子の桟や棚の上を掃除する場
合のように、はたき作用と摺擦作用とが相俟ったきめ細
かな掃除を期待することはできず、この限りにおいて埃
の捕集機能が劣ると同時に、掃除機使用者の手元に伝わ
る感触も硬く、はたきのように掃除面をサッとなでてき
れいにするというソフトタッチの感触は得られなかっ
た。
また、第6図および第7図に示す従来例において、刷
毛8を長くして当該刷毛8のたわみを大きくし、障子の
桟や棚の上を掃除する場合における摺擦作用を大きくし
ようとしても、腰のない柔らかな刷毛8をそのまま長く
すると、その長くした分、刷毛8が刷毛ガード部7aを越
えて吸口本体7内に吸い込まれて刷毛本来の機能を奏し
得なくなるため、結局、刷毛8を長くした分、腰のある
硬い刷毛材料を選択しなければならない。
そして、前記のように、腰のある硬い刷毛材料を選択
した場合、この刷毛8のたわみには自ら限度があり、こ
れまた、はたきで障子の桟や棚の上を掃除する場合のよ
うに、はたき作用と摺擦作用とが相俟ったきめ細かな掃
除を期待することはできず、埃の捕集機能が劣ると同時
に、掃除機使用者の手元に伝わる感触も硬い。
なお、障子の桟や棚の上を電気掃除機で掃除する場
合、掃除機使用者の手元に伝わる感触が柔らかく、はた
きのように掃除面をサッとなでてきれいにするという、
使い勝手のよいソフトタッチの感触を望む声は以前から
ユーザの間であった。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであっ
て、その目的とするところは、障子の桟や棚の上にたま
った埃を取り除くような場合に、刷毛の払拭を助長する
機能を付加することにより、はたき作用と摺擦作用とが
相俟ったきめ細かな掃除をおこなって埃の捕集機能に優
れると同時に、掃除機使用者の手元に伝わる感触も柔ら
かく、はたきのように掃除面をサッとなでてきれいにす
るという、使い勝手の良いソフトタッチの感触が得ら
れ、特に、掃除面における埃の離れ具合を良好ならしめ
ることのできる電気掃除機用吸口を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明は、柔軟性を有する
刷毛を吸込口の周囲に配設し、前記刷毛と吸込口との間
に、刷毛保持部材を配設した電気掃除機吸口において、
前記刷毛保持部材を、多孔質でかつ柔軟性を有する素材
により構成したことを特徴とするものである。
〔作用〕
しかして、掃除機使用に際し、前記構成よりなる吸口
をホース先端に取り付けて障子の桟や棚の上にたまった
埃を取り除くような場合、掃除機の吸込気流によって刷
毛が吸口本体内に吸い込まれようとしても、本発明によ
れば、刷毛と吸込口との間に位置して、刷毛保持部材が
設けられているから、刷毛は前記保持部材のストッパー
作用によって吸込口への吸込みが阻止され、刷毛本来の
機能が損なわれるものではなく、加えて、刷毛保持部材
そのものも、柔軟性を有する材料によって構成されてい
ることから、この柔軟な刷毛保持部材は、刷毛の払拭を
助長する機能をも併せ持ち、はたき作用と摺擦作用とが
相俟ったきめ細かな掃除をおこなって埃の捕集機能に優
れると同時に、掃除機使用者の手元に伝わる感触も柔ら
かく、はたきのように掃除面をサッとなでてきれいにす
るという、使い勝手の良いソフトタッチの感触を得るこ
とができ、特に、刷毛保持部材の材料として、柔軟性に
加えて多孔質素材を使用することにより、この刷毛保持
部材からも若干の吸気がおこなわれ、このとき、刷毛は
軽く刷毛保持部材に添うように作用して分散が少なくな
るため、或る掃除面に注目した場合、吸口1回当りのは
たき,摺擦作用で掃除面に接触する刷毛の数は多くな
り、その分、掃除面における埃の離れ具合を良好ならし
めることができる。
〔実施例〕
以下、本発明を、図面の一実施例にもとづいて説明す
ると、第1図は本発明に係る電気掃除機用吸口の斜視
図、第2図は第1図の縦断面図、第3図は第1図の底面
図である。
第1図〜第3図において、1は吸口本体を示し、この
吸口本体1は、前方に吸込口2を有し、後方に連通路
3、さらには延長管(図示せず)に連結する接続部4を
有している。
また、前記実施例において、吸込口2の両側には、柔
軟性を有する、たとえばナイロン製の繊維状刷毛5a,5b
が植設されており、この刷毛 5a,5bと吸込口2との間
に位置して、柔軟性を有する刷毛保持部材6a,6bが設け
られている。
しかして、掃除機使用に際し、前記構成よりなる吸口
をホース先端に取り付けて障子の桟や棚の上にたまった
埃を取り除くような場合、掃除機の吸込気流によって、
繊維状で腰のない柔らかな刷毛5a,5bが吸口本体1内に
吸い込まれようとしても、刷毛5a,5bと吸込口2との間
には、刷毛保持部材6a,6bが設けられているから、刷毛5
a,5bは前記保持部材6a,6bのストッパー作用によって吸
込口2への吸込みが阻止され、刷毛本来の機能が損なわ
れるものではなく、加えて、刷毛保持部材6a,6bそのも
のも、柔軟性を有する材料によって構成されていること
から、この柔軟な刷毛保持部材6a,6bは、繊維状刷毛5a,
5bの払拭を助長する機能をも併せ持ち、はたき作用と摺
擦作用とが相俟ったきめ細かな掃除をおこなって埃の捕
集機能に優れると同時に、掃除機使用者の手元に伝わる
感触も柔らかく、はたきのように掃除面をサッとなでて
きれいにするという、使い勝手の良いソフトタッチの感
触を得ることができる。
なお、本実施例において、前記刷毛保持部材6a,6b
は、刷毛5a,5bと同様、柔軟性を有する、たとえば多孔
質で通気性を有するウレタンフォームによって構成され
ており、第1図および第2図の矢印は吸込気流の流れ方
向を示している。
そして、刷毛保持部材6a,6bの材料として、柔軟性に
加えて多孔質で通気性を有する素材を使用すれば、この
刷毛保持部材6a,6bからも若干の吸気がおこなわれ、こ
のとき、刷毛5a,5bは軽く刷毛保持部材6a,6bに添うよう
に作用して分散が少なくなるため、或る掃除面に注目し
た場合、吸口1回当りのはたき,摺擦作用で掃除面に接
触する刷毛5a,5bの数は多くなり、その分、掃除面にお
ける埃の離れ具合を良好ならしめることができる。
第4図は本発明の第2の実施例を示し、第4図の実施
例においては、刷毛保持部材6をフレーム状に形成して
その外周全域に刷毛5を植設したものであり、この構成
によれば、前記第1図〜第3図の実施例に比べて、刷毛
保持部材6の領域と、その外周に植設されるべき刷毛5
の数とを増やすことができ、その分、吸口1回当りのは
たき,摺擦機能を高めることができ、ひいては掃除面に
おける埃の離れ具合を良好ならしめることができる。
また、第4図に示すように、刷毛保持部材6をフレー
ム状に形成した場合、このフレーム状刷毛保持部材6
を、継目のない一体成形物とすれば、前後左右の各片を
別体に成形して各片を接着する場合に比べて耐用性に優
れている。すなわち、電気掃除機の使用頻度は非常に高
く、これにともなって掃除機吸口の使用頻度も非常に高
く、このような場合、前記刷毛保持部材6の前後左右各
片を別体に成形して各片を接着すると、長期使用の間に
その接着部分が剥れることがあり得るが、第4図のよう
に、刷毛保持部材6を、継目のない一体成形とした場
合、前記したごとき接着部分が剥れるという問題はな
く、その耐用性を向上させることができるばかりでな
く、吸口製作に際し、別体に成形された刷毛保持部材6
の各片を接着するという手間を省くことができ、製作作
業性の点でも優れている。
第5図は本発明の第3の実施例を示し、第5図の実施
例においては、第4図に示す吸口と同様の効果が得られ
ることに加えて、さらに、フレーム状に形成された刷毛
保持部材6の吸込空間にまたがって、当該刷毛保持部材
にリブ6aを設けたことにより、前記リブ6aによって補強
された分、刷毛保持部材6の構成材料としてさらに柔ら
かい素材を選択することができる。
なお、第5図において、前記リブ6aは、必ずしも刷毛
保持部材6と継目なしの一体成形物とする必要はなく、
刷毛保持部材6の柔軟性に応じて当該保持部材6と別体
のリブを設けるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
本発明は以上のごときであり、図示実施例の説明から
も明らかなように、本発明によれば、障子の桟や棚の上
にたまった埃を取り除くような場合、掃除機の吸込気流
によって刷毛が吸口本体内に吸い込まれようとしても、
刷毛と吸込口との間に位置して、刷毛保持部材が設けら
れているから、刷毛は前記保持部材のストッパー作用に
よって吸込口への吸込みが阻止され、刷毛本来の機能が
損なわれるものではなく、加えて、刷毛保持部材そのも
のも、柔軟性を有する材料によって構成されていること
から、この柔軟な刷毛保持部材は、刷毛の払拭を助長す
る機能をも併せ持ち、はたき作用と摺擦作用とが相俟っ
たきめ細かな掃除をおこなって埃の捕集機能に優れると
同時に、掃除機使用者の手元に伝わる感触も柔らかく、
はたきのように掃除面をサッとなでてきれいにするとい
う、使い勝手の良いソフトタッチの感触が得られ、特
に、刷毛保持部材の材料として、柔軟性に加えて多孔質
素材を使用することにより、この刷毛保持部材からも若
干の吸気がおこなわれ、このとき、刷毛は軽く刷毛保持
部材に添うように作用して分散が少なくなるため、或る
掃除面に注目した場合、吸口1回当りのはたき,摺擦作
用で掃除面に接触する刷毛の数は多くなり、その分、掃
除面における埃の離れ具合を良好ならしめることのでき
る電気掃除機用吸口を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電気掃除機用吸口の一実施例を示
す斜視図、第2図は第1図の縦断面図、第3図は第1図
の底面図、第4図は本発明吸口の他の実施例を示す底面
図、第5図は本発明吸口のさらに他の実施例を示す底面
図、第6図は従来提案に係る電気掃除機用吸口の一具体
例を示す斜視図、第7図は第6図の縦断面図である。 1…吸口本体、2…吸込口、5,5a,5b…刷毛、6,6a,6b…
刷毛保持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日座 和典 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 金子 稔 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地 株式会社日立製作所内 (56)参考文献 実開 昭60−12353(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/02 - 9/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟性を有する刷毛を吸込口の周囲に配設
    し、前記刷毛と吸込口との間に、刷毛保持部材を配設し
    た電気掃除機吸口において、前記刷毛保持部材を、多孔
    質でかつ柔軟性を有する素材により構成したことを特徴
    とする電気掃除機用吸口。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記刷毛保持部材をフ
    レーム状に形成してその外周に刷毛を植毛した電気掃除
    機用吸口。
  3. 【請求項3】請求項2において、フレーム状に形成され
    た刷毛保持部材は、継目のない一体成形物である電気掃
    除機用吸口。
  4. 【請求項4】請求項2または3において、フレーム状に
    形成された刷毛保持部材の吸込空間にまたがって、当該
    刷毛保持部材にリブを設けた電気掃除機用吸口。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項において、刷
    毛を、繊維状で腰のない素材によって構成した電気掃除
    機用吸口。
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