JP3031200B2 - 把手つき液体容器 - Google Patents

把手つき液体容器

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JP3031200B2 JP7112293A JP11229395A JP3031200B2 JP 3031200 B2 JP3031200 B2 JP 3031200B2 JP 7112293 A JP7112293 A JP 7112293A JP 11229395 A JP11229395 A JP 11229395A JP 3031200 B2 JP3031200 B2 JP 3031200B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、栓体が注ぎ口部材と栓
内体とで構成され、容器本体を把手を持って傾斜して、
注ぎ口部材の注ぎ口から内容液を注出するようにした把
手つき液体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の把手つき液体容器として
は、(イ) 図15に示すものが知られている。この図
15に示す把手つき液体容器は、ステンレススチールか
らなる内容器01aと外容器01bとで真空断熱空間0
2を形成する容器本体01と、該容器本体01の肩部か
ら開口縁部を被覆する如く固定された肩部材03と、外
容器01bの肩部に形成された段部04と肩部材03の
下端部03aとの間に挟持して固定された把手05と、
容器本体01の給排口06を閉塞する栓体07と、栓体
07の外周面を被覆して該栓体07と一体的に固定され
た蓋体08とからなっている。
【0003】前記蓋体08の側壁の一部には開口011
が形成され、この開口011と反対側の肩部材03には
注ぎ口012が形成されている。図15に図示された状
態では、注ぎ口012と開口011とは180°の反対
位置にあって両口012、011とは連通されず閉栓状
態であるので注液することができない。
【0004】この閉栓状態から蓋体08を180°回動
すると、開口011が、肩部材03の注ぎ口012、及
び肩部材03の内壁面と栓体07の外壁面とで形成され
る液通路013、並びに給排口06と連通されるので、
そこで把手05を把持して容器本体01を傾斜すること
により、容器本体01内の内容液が注出される。この開
栓状態から蓋体08を元の位置まで回動すると、図15
のように蓋体08が注ぎ口012を隠すとともに、上述
の閉栓状態となるものである。
【0005】なお、図15において、014は断熱材、
015、016はパッキン、017は容器本体01の肩
部に設けた環状リングに形成した多数の係合溝018に
係合する係合爪で、複数設けてある。
【0006】(ロ) また、例えば実開平2−4534
号公報記載の如く、ガラス製真空二重瓶を用いた容器本
体の上部に肩部材を固定し、該肩部材にくちばし状の注
ぎ口を形成し、所謂押圧式栓体の下動操作によって中瓶
内の内容液を上記注ぎ口から注出するようにした把手つ
き液体容器も知られている。
【0007】(ハ) さらに、実開昭59ー22639
号公報についても知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、 上記
(イ)、(ロ)のいずれも、注ぎ口は容器本体に固定さ
れた肩部材自体に形成されているので、この注ぎ口を容
器本体から取り外すことができず、肩部材の隅々や容器
本体(中瓶)の内部まで手を入れて洗浄し難かった。
【0009】 また、(イ)、(ロ)の注ぎ口は、肩
部材の一部に形成したくちばし状の傾斜部上面に形成す
るものであり、図15で説明すると、その注ぎ口の距離
Lは一定長さ以上必要であるため、容器本体の内容器0
1aの給排口06の水平距離1を長くすることができ
ず、内容器01aの開口断面積を広くとれない。そのた
め、氷塊を投入できないし、給液や残液が処理し難いも
のであった。
【0010】 (イ)の肩部材03の注ぎ口012の
先端部は、容器本体01の肩部より内方にあるので、注
液時に注ぎ難いものであった。
【0011】 (ロ)、(ハ)のものの栓体は内・外
部を分離できる構成ではないため、栓体の構成部品を隅
々まで洗浄することはできないものであった。
【0012】 本発明は、上記(イ)、(ロ)、(ハ)
ものが有する問題点を解消するべく案出したものであっ
て、注ぎ口を有する注ぎ口部材を肩部材に分離自在に設
けるとともに、該注ぎ口部材と栓内体とを分離自在に設
けることによって、注ぎ口部材や栓内体を隅々まで洗浄
できるだけでなく、容器本体の給排口の開口断面積を広
することにより、、容器本体の内部まで手洗いでき
ほか、栓体の各構成要素を隅なく洗浄できるようにした
ものを提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、容器本体の栓挿入口を開閉する栓体を、
容器本体の肩部材に設けた注ぎ口部材と、該注ぎ口部材
との間で栓内液通路を形成する栓内体とで構成し、容器
本体を把手を持って傾斜して、前記注ぎ口部材の注ぎ口
から内容液を注出するようにした把手つき液体容器であ
って、前記注ぎ口部材は肩部材に分離自在に設けるとと
もに、この注ぎ口部材と栓内体とを分離自在に設け、
栓内体を注ぎ口部材から取り外した状態においては
記注ぎ口部材の内側壁が外部に開放されるようにして
ることを特徴とする。
【0014】 注ぎ口部材と栓内体とは、螺合又は嵌合等
によって分離可能に設けてある。
【0015】 注ぎ口部材の注ぎ口先端部は、本体肩部及
び肩部材より外方に突出するのが好ましい。
【0016】 栓内体には、注ぎ口部材との間で形成され
る栓内液通路を開閉する弁体と、この弁体を上下動して
前記栓内液通路を開閉する弁開閉機構とを設ける方がよ
い。なお、注ぎ口部材の外壁には肩部材の雌ねじと螺合
する雄ねじが形成され、注液時には弁開閉機構の上下動
操作により、栓体着脱時には該栓体の回動操作により行
なうようにする方が好ましい。
【0017】
【0018】 注ぎ口部材の外壁には、上部に肩部材の雌
ねじと螺合する雄ねじが形成されているとともに、下部
には容器本体の内容器の口部に形成された内向き段部に
着座されるパッキンが設けてあり、栓体のねじ込み操作
により上記パッキンが前記内向き段部に密着されるよう
にする方が好ましい。
【0019】 栓内体には、外部に臨ませた操作部と、該
操作部の操作により内容器と連通される陰圧防止弁とを
設けてある方が好ましい。
【0020】 本発明は、容器本体を把手を持って傾斜し
て、くちばし状の注ぎ口から内容液を注出するようにし
た把手つき液体容器であって、前記容器本体をなす外容
器の前部はくちばし状に形成する一方、容器本体の給排
口を閉塞する栓体は、くちばし状の注ぎ口を有する注ぎ
口部材と、該注ぎ口部材に着脱自在に結合される栓内体
とで構成するとともに、前記注ぎ口部材の内壁面と栓内
体の外壁面との間に上記注ぎ口と連通する栓内液通路を
形成し、前記注ぎ口部材の先端部は閉栓時には外容器の
先端を被覆して当接するように構成することもできる。
【0021】
【作用】本発明では注ぎ口を有する注ぎ口部材が、容
器本体に固定された肩部材に螺合などによって分離(
自在に設けてあるとともに、該注ぎ口部材は栓内体
とで栓体を構成している。そのため、注ぎ口部材つまり
注ぎ口は栓内体と一緒に肩部材から取り外し(分離)で
きるので、容器本体の内部まで洗浄し易くなった。
【0022】 しかも、従来の如く、くちばし状の注ぎ口
の寸法長さに拘束されることなく、注ぎ口部材を取り付
ける肩部材及び容器本体の取り付け幅(水平長さ)は短
かくてよいので、容器本体の上部開口の栓挿入口(給排
口)は開口断面積を広く取ることができる。つまり容器
本体の開口が広口にできるので、容器本体の内部まで手
を入れて洗浄できる上に、氷塊も投入して収容できる
し、給液や残液の処理もし易い。
【0023】 注ぎ口部材と栓内体とも、螺合式などによ
って分離(取り外し)できるように設けてあるので、注
ぎ口部材と栓内体とが、それぞれ分解して隅々まで効率
よく洗浄できる。
【0024】
【第1実施例】本発明の第1実施例を図1〜図6に基づ
いて以下に説明する。図1は閉弁状態時の縦断面図、図
2は弁開閉機構を操作して開弁状態としたときの縦断面
図、図3は弁開閉機構の一部を断面で示した分解側面
図、図4は図3に示した弁開閉機構の展開図、図5は図
3に示した弁開閉機構の展開図、図6は図3に示した弁
開閉機構の展開図を示している。この実施例の液体容器
は、ステンレス鋼板製の内容器1aと外容器1bとで真
空断熱二重空間1cを形成した容器本体1と、容器本体
1の肩部1dに結合された環状の合成樹脂製の肩部材2
と、容器本体1の底部に固定された底板3と、上端部を
前記肩部材2に一体成形され下端部を前記底板3にビス
などの固定手段5で固定された把手4と、後述するくち
ばし状の注ぎ口を有しかつ容器本体1の給排口(栓挿入
口)7に嵌挿される栓体6とからなっている。
【0025】 前記給排口7は、栓体6を取り外した状態
において内容液を注入するための開口となるとともに、
残液を排出するための開口ともなる。栓体6を取り外し
た状態で給排口7から容器本体1内に給液し、該給排口
7に栓体6を螺合した状態において、把手4を手で把持
して容器本体1を傾斜することにより、前記くちばし状
の注ぎ口から容器本体1内の内容液を注出することがで
きる。
【0026】 肩部材2と容器本体1の肩部1dとの結合
方法としては、この実施例では、肩部材2の下部に垂設
した内筒2aの内側下端部に複数の弾性爪2bを形成す
るとともに、前記容器本体1の肩部1dには係合リング
8を設け、この係合リング8の下部に複数の係合溝8a
を形成し、前記弾性爪2bを係合溝8aに係合すること
によって肩部材2を容器本体1へ結合するようにしてい
る。しかし、この結合方法に限らず他の方法に設計変更
することもできる。
【0027】 また、肩部材2の上部外壁の一部には把手
4が一体成形してあるとともに、該肩部材2の上部開口
縁に雌ねじ2cを形成し、この雌ねじ2cと肩部材2の
外壁との間の隙間9には、容器本体1をなす内容器1a
と外容器1bの上端部同士の接合部が、パッキン19を
装着した状態で挿入されている。
【0028】 栓体6は、肩部材2に着脱自在に設けら
れ、かつくちばし状の注ぎ口11を有する注ぎ口部材1
0と、この注ぎ口部材10と結合された栓内体30とか
ら構成されている。
【0029】 注ぎ口部材10は、略漏斗状であって、そ
の上面の皿状部にはくちばし状部12を突設し、該くち
ばし状部12の先端部12aつまり注ぎ口先端部を本体
肩部1d及び肩部材2より外方に突出して、内容液の注
出時に注ぎ易いようにしている。
【0030】 また、注ぎ口部材10の皿状部には内壁1
0Aと外壁10Bとを垂設し、外壁10Bの上部に形成
した雄ねじ13を肩部材2の雌ねじ2cに螺合すること
により、注ぎ口部材10は肩部材2つまり容器本体1に
取り外し自在に結合される。前記内壁10Aと外壁10
Bの下端部には、外周にパッキン14を設けた底蓋15
を結合している。内壁10Aの下部に雌ねじ16を形成
し、この雌ねじ16に栓内体30の筒状リング36に形
成した雄ねじ37を螺合するようにしてある。
【0031】 栓内体30は、弁開閉機構32を設けた栓
蓋31と、上部に栓蓋31の底板部34を一体成形し、
かつ下部に筒状リング36を一体成形した弁体案内筒3
3とからなり、前記筒状リング36により弁体35を注
ぎ口部材10の内壁10Aに位置決めする。
【0032】 この栓内体30の構造を以下に詳説する。
弁体案内筒33の挿入孔33aの下部から弁体35の弁
棒部35aを挿入して、弁部35bを筒状リング36の
受座部36aに当接させるとともに、該弁棒部35aの
上端部を前記底板部34の中央部に立設した上筒部33
bより上方に突出させる。
【0033】 また、筒状リング36には、注ぎ口部材1
0の内壁10Aに形成した雌ねじ16に螺合する雄ねじ
37が形成されているとともに、その上部には内壁10
Aの段部17に密着されるパッキン38aが設けられて
いる。
【0034】 上記弁体案内筒33の底板部34と栓蓋3
1とは無理嵌め40によって結合するとともに、この底
板部34と栓蓋31とで空室開口39aを有する空室3
9が形成されている。この空室39中央部に弁開閉機構
32が設けてある。
【0035】 弁開閉機構32は、栓体6の上面の空室開
口39aから前記空室39内に垂設された案内筒45
と、この案内筒45内を上下動する押圧体41と、押圧
体41下端に係合され該押圧体41の下動毎に所定角度
づつ回動せしめられ、かつ弁体35の弁棒部35a上端
に結合された可動体42と、前記案内筒45と押圧体4
1との間にあって可動体42と係合して弁体35の開弁
作動時に上動されるとともに、その下動によって可動体
42を下動(つまり弁体35を閉弁作動)するようにし
た閉弁強制部材46とからなっている。前記可動体42
はバネ43により常時上方(弁体35の閉弁方向)に付
勢されている。
【0036】 案内筒45の内周面には円周方向等間隔位
置に6個の縦溝45a・・・45aが形成され、かつ該
各縦溝45a、45a間には同一方向に傾斜する6個の
スライド部45b・・・45bを下端に有する突条45
c・・・45cが形成されている。各スライド部45b
の中間部には、該スライド部45bにそってスライドす
る部材を位置決め状態で係止する係止部45dがそれぞ
れ形成されており、前記スライド部45bは係止部45
dを挟む第1および第2スライド部45e、45fから
なっている(図3〜図6参照)。
【0037】 押圧体41の下端部外周面には、前記案内
筒45の縦溝45a・・・45aに上下動自在に嵌入さ
れる係合突起41aが形成されている。また、この押圧
体41の下端面には、前記各係合突起41aの中間位置
及び隣り合う係合突起41a、41a間の中間位置を前
記スライド部45bと同一傾斜角の山とした鋸歯状凹凸
41bが形成されている。押圧体41の各係合突起41
aは、案内筒45の各縦溝45aとの係合により押圧体
41を上下動させるためのガイド部材として作用し、各
係合突起41aが案内筒45の各縦溝45aの上端に当
接されて上動規制された状態においては、押圧体41の
上面と栓体6の上面とが面一状態となるように寸法設定
されている。
【0038】 可動体42は、前記押圧体41と同様に冠
状とされ、押圧体41内方において上下動できるように
してある。この可動体42の下端部外周面には、押圧体
41の鋸歯状凹凸41bに対して下方から係合する6個
の突子42a・・・42aが円周方向等間隔に形成され
ている。各突子42aの上面には、前記スライド部45
bと同一方向、同一傾斜の傾斜面42bがそれぞれ形成
されている。各突子42aが案内筒45の各縦溝45a
内で前記押圧体41の鋸歯状凹凸41bと係合された状
態において可動体42が上死点に位置せしめられ(換言
すれば、弁体35が閉弁状態とされ)、各突子42aが
案内筒45の各スライド部45bにおける係止部45d
に係止された状態において可動体42が下死点に位置せ
しめられる(換言すれば、弁体35が開弁状態とされ
る)ようになっている。
【0039】 閉弁強制部材46は、円筒状を呈してお
り、前記スライド部45b・・・45bの係止部45d
に係止された状態の突子42a・・・42aに対して上
方からそれぞれ係合する突片46a・・・46aを有し
ている。各突片46aの下端面には、前記スライド部4
5bの傾斜方向と逆向きの傾斜面46bがそれぞれ形成
されている。この閉弁強制部材46の上部は、その各突
片46aが各スライド部45bにおける係止部45dに
係止された状態の突子42a(この時、弁体35は開弁
状態となっている)に対して係合された時、栓体6の上
面から上方に若干量突出するように寸法設定されてい
る。なお、各突片46aと突子42aとが非係合状態に
ある時には、閉弁強制部材46上面と栓体6上面とは面
一状態となるようにされている。また、この閉弁強制部
材46の上端には、閉弁強制部材46と空室39の上部
口縁との間に介在される隙間を覆蓋すべき断面逆L字状
のフランジ部46cが一体に形成されており、該フラン
ジ部46cの下端部には前記空室39の上端口縁部に対
して下方から係合し、閉弁強制部材46の脱落を防止す
る如く作用する係合爪46dが形成されている。
【0040】 栓内体30を注ぎ口部材10に雌雄両ねじ
16、37により螺合してから、注ぎ口部材10を肩部
材2に雌雄両ねじ2c、13により螺合した図1の状態
において、注ぎ口部材10の内壁面と栓内体30の外壁
面(弁体案内筒33と底板部34)との間には、前記注
ぎ口11と容器本体1の内容器1aの内部と連通する液
通路44が形成されている。この液通路44の入口44
aは内容器1a内に向けて開口され、この入口44aは
常時はバネ43の付勢力により弁体35によって閉塞さ
れており、注出時に弁開閉機構32をなす押圧体41を
バネ43の付勢力に抗して押圧することにより弁棒部3
5aが下動されて弁部35bが開弁され、内容器1aの
内部と入口44aと液通路44及び注ぎ口11とが連通
され器体を傾斜することによって、内容液が注出できる
ようになっている。
【0041】 注ぎ口部材10と栓内体30とは、前述し
たように、雌ねじ16と雄ねじ37との螺合又は螺解に
より結合又は分離できるようになっているので、上記螺
解操作により注ぎ口部材10と栓内体30を分離(取り
外し)することで、注ぎ口部材10と栓内体30がそれ
ぞれ単独に隅々まで洗浄することができる。
【0042】 栓内体30には、弁体35と、この弁体3
5を上下動して前記栓内液通路44を開閉する弁開閉機
構32とを設けてある。それとともに、注ぎ口部材10
の外壁には肩部材2の雌ねじ2cと螺合する雄ねじ13
が形成されており、注液時には前記雌雄両ねじ2c、1
3を螺解又は螺合することなく弁開閉機構32の上下動
操作により注液し、栓体着脱時には該栓体6の回動操作
により容器本体1の給排口7を閉栓または開栓するもの
で、操作方向が異なっているので、栓内体30と注ぎ口
部材10とが共廻りすることがない。また、容器本体1
の給排口7に栓体6を装着または取り外す際には、上記
栓内体30を構成する栓蓋31を把持して、栓内体30
及び注ぎ口部材10を一体にして容器に装着または取り
外すことができる。
【0043】 注ぎ口部材10の外壁10Bには、前述し
た如く上部には肩部材2の雌ねじ2cと螺合する雄ねじ
13が形成されているとともに、下部には容器本体1の
内容器1aの口部に形成された内向き段部1eに着座さ
れるパッキン14が設けてあり、栓体6のねじ込み操作
により上記パッキン14が内向き段部1eに密着される
ようにしてあるから、止水効果が格段に向上される。
【0044】 この第1実施例の作用を以下に説明する。
図1に示すように、弁体35が実線で示すように閉弁状
態にある時には、可動体42はバネ43の付勢力によっ
て上死点に位置されている。つまり、図4の如く、可動
体42の各突子42aは、案内筒45の各縦溝45aの
上端に各係合突起41aが当接された状態となっている
押圧体41の鋸歯状凹凸41bと係合されており、閉弁
強制部材46の各突片46aとは非係合状態となってい
る。この時、押圧体41および閉弁強制部材46の上面
は、栓体6の上面と面一状態とされている。
【0045】 この液体容器内の内容液を注出しようとす
る場合には、上記閉弁状態において、図2に示す如く、
押圧体41をバネ43の付勢力に抗して押圧すると、案
内筒45の各縦溝45aと該各縦溝45aに嵌入された
各係合突起41aとの係合により押圧体41は下方に摺
動され、該押圧体41の鋸歯状凹凸41bと係合された
可動体42の各突子42aが下動される。そして各突子
42aが、図5の如く、案内筒45の各第1スライド部
45eの下端部と同一位置となった時点で、鋸歯状凹凸
41bと突子42aとが傾斜状に接触せしめられている
ことに起因して、バネ43の付勢力により突子42aは
同図5の矢印X方向に横動し、押圧体41への押圧力の
解除と同時に更に案内筒45の各第1スライド部45e
に案内されて、図6の如く、係止部45dに係止される
位置まで移動される。この結果、可動体42は、所定角
度(本実施例の場合、30°)回転しつつ、下死点に位
置されることとなり、弁体35は図1の鎖線及び図2で
示す如く、開弁状態とされる。上記可動体42の作動過
程における突子42aの第1スライド部45eのスライ
ド時において、閉弁強制部材46の突片46aが突子4
2aとの係合によって上方に押し上げられ、閉弁強制部
材46の上部が栓体6上面より上方に突出せしめられる
こととなる。このことにより、弁体35の開弁状態(換
旨すれば、液通路44の開通状態)が外部から容易に確
認できるのである。弁体35が図1に鎖線及び図2で示
す如く開弁状態となり、前記液通路44の入口44aが
容器本体1の内部と注ぎ口11と連通された状態で、把
手4を把持して容器本体1を注ぎ口11が下方になるよ
うに傾斜すると、容器本体1内の内容液は入口44aか
ら液通路44を経て注ぎ口11から注出できる。
【0046】 その後、再び押圧体41を下動させると、
該押圧体41の鋸歯状凹凸41bと係合された可動体4
2の各突子42aが下動し、各スライド部45bの係止
部45dによる係止状態が解除される位置(即ち、第2
スライド部45fの下端位置)に至った時点で、鋸歯状
凹凸41bと突子42aとが傾斜状に接触せしめられて
いることに起因して、バネ43の付勢力により突子42
aは横動し、押圧体41への押圧力の解除と同時に更に
案内筒45の第2スライド部45fに案内されて、縦溝
45aと係合する位置に導かれた後、図4の状態に復帰
し、弁体35は閉弁状態となる。この時、閉弁強制部材
46の突片46aに対する突子42aによる押し上げ力
が解除され、閉弁強制部材46は、その上面が栓体6の
上面と面一となる位置に復帰される。
【0047】 なお、弁体35が開弁状態としたままで
は、図2及び図6の如く、閉弁強制部材46の上部が栓
体6の上面より上方に突出されている。そこで、閉弁強
制部材46を押し下げると、閉弁強制部材46の各突片
46aと係合されている可動体42の各突子42aが下
動されて、各係止部45dによる係止状態が解除され
る。従って、前述したように突子42aが案内筒45の
第2スライド部45fに案内されて、上動が許容される
縦溝45aに係合されることとなり、弁体35は自動的
に閉弁される。
【0048】 この液体容器を洗浄したいときには、注ぎ
口部材10は栓内体30と一緒に結合している状態で肩
部材2から取り外すことができる上に、注ぎ口部材10
を取り付ける肩部材2及び容器本体1の取り付け幅が短
かくできるため、容器本体1の給排口7の開口断面積が
広く取れて広口にできる。そのため、容器本体1の内部
まで手を入れて洗浄できるばかりか、氷塊を投入して収
容できるし、給液や残材の処理もし易い。
【0049】 また、注ぎ口部材10と栓内体30とは螺
合式などによって分離できるように設けてあるため、注
ぎ口部材10と栓内体30とがそれぞれ分解して隅々ま
で効率よく洗浄できる。すなわち、先す肩部材2と注ぎ
口部材10との螺合部(2Cと13)を緩めて、栓内体
30をつけた状態の注ぎ口部材10を容器本体1から取
り出し、次に栓内体30の雄ねじ37と注ぎ口部材10
の雌ねじ16との螺合を緩めて、栓内体30と注ぎ口部
材10との結合を解除して両者を分離するとよい。
【0050】
【第2実施例】本発明の第2実施例を要部の縦断面図で
ある図7に基づいて以下に説明する。この実施例の液体
容器は、栓体6をなす注ぎ口部材10及び栓内体30の
形状、注ぎ口部材10と栓内体30の螺合位置、注ぎ口
部材10と栓内体30間に形成した栓内液通路44の構
成が、第1実施例と異なっている。しかし、栓体6をな
す注ぎ口部材10と栓内体30とは分離(着脱自在で
あるとともに、該注ぎ口部材10は容器本体1の肩部材
2に対しても分離(着脱自在であることや、弁開閉機
構32が略同一の押圧式構成を採っていること等、その
他の構成は第1実施例と同様としてあるので第1実施例
の説明を参照するとよい。また、その作用も第1実施例
と同様であるので、本第2実施例の作用は第1実施例を
参照するとよい。
【0051】 すなわち、この実施例の注ぎ口部材10
は、漏斗状で筒状の内壁10Aと、外周に雄ねじ13を
形成した外壁10Bと、中央部に形成され下弁棒35a
2を案内する案内筒10cとを一体に形成するととも
に、これら内壁10Aと外壁10Bと案内筒10Cの下
端部には弁棒挿入孔50を形成した底蓋15を固定して
いる。底蓋15にはパッキン14を設けている。
【0052】 前記案内筒10Cは、下部に小径の弁棒挿
入孔51を形成した筒状体であって、その下部を架橋片
52で内壁10Aに一体に連結している。前記底蓋15
の弁棒挿入孔50及び案内筒10Cの弁棒挿入孔51
に、下部に末広がり状の弁部35bを有する略ラッパ状
の弁体35の下弁棒部35a2を嵌挿し、該下弁棒部3
5a2の上端部にバネ受53を設け、このバネ受け53
と案内筒10Cの弁棒挿入孔51の上部開口縁との間に
常に上方に付勢したバネ43を取り付け、内壁10Aと
底蓋15及び案内筒10Cとで形成された液通路44の
入口44aを常時は閉弁している。また案内筒10Cの
上部には雄ねじ54を形成している。図7で55はパッ
キンである。
【0053】 栓内体30は、略漏斗状の外形を有し、該
栓内体30の外周面と注ぎ口部材10の内壁10Aの内
周面との間に前記栓内液通路44を形成しており、この
栓内液通路44は注ぎ口部材10の注ぎ口11と容器本
体1の内部と連通可能としてある。
【0054】 栓内体30の底板部30aに垂下した筒体
には雌ねじ56を形成しており、この雌ねじ56と前記
注ぎ口部材10の案内筒10Cに形成した雄ねじ54と
を螺合することにより、栓内体30と注ぎ口部材10と
を取り外し(分離)自在に結合することができる。この
注ぎ口部材10と栓内体30との結合状態において、注
ぎ口部材10の雄ねじ13を肩部材2の雌ねじ2cに螺
合することにより、栓体6が図7の如く容器本体1の給
排口7を閉栓する。この閉栓状態から注ぎ口部材10と
栓内体30の結合状態において、上記螺合を解除して容
器本体1から両者(注ぎ口部材10と栓内体30)を取
り外すと、開栓状態となる。この開栓状態において注ぎ
口部材10と栓内体30を、前記螺合(54、56)を
解除してそれぞれ分離すれば、両者がそれぞれ隈なく洗
浄できる。
【0055】 栓内体30の空室39には弁開閉機構32
が内装されている。この弁開閉機構32は、第1実施例
と同様に構成されており、空室39内に垂設された案内
筒45と、この案内筒45内を上下動する押圧体41
と、バネ43の付勢力により常時は上動されている可動
体42と、閉弁強制部材46とからなっている。この実
施例の弁体35は、前記下弁棒部35a2のほかに、該
下弁棒部35a2と当接される上弁棒部35a1との2
つを有している。図7で57は上弁棒部35a1用の弁
棒挿入孔、58はパッキンである。
【0056】 この第2実施例では、弁棒が上下2本ある
点で第1実施例と異なるが、弁体35の開閉操作や作用
は第1実施例と同じであるので省略する。
【0057】 なお、第2実施例において、肩部材2と容
器本体1との結合方法としては、肩部材2の外装ケース
の内側に間隔をおいて複数の係合爪18を形成し、この
係合爪18を係合リング8に複数形成した係合溝8aに
係合することによって結合する例を示している。これに
限らないのは勿論である。
【0058】
【第3実施例】本発明の第3実施例を図8及び図9に基
づいて以下に説明する。図8は縦断面図、図9は図8に
おける取付リングと把手の一部の分解斜視図である。
【0059】 この第3実施例は、第2実施例のものに比
べて、容器本体1への肩部材2の取付構造と把手4の取
付構造とが顕著に異なる。しかし、栓体6をなす注ぎ口
部材10及び栓内体30、弁開閉機構32をなす押圧体
41や可動体42や案内筒45及び閉弁強制部材46、
弁体35、並びに注ぎ口部材10と栓内体30の螺合構
造等その他の構成は、前記第2実施例のものと同一であ
る。
【0060】 そこで、図7と異なる肩部材2の取付構造
と把手4の取付構造について以下に説明する。本実施例
の肩部材2は、図8に示されている如く、該肩部材2の
上部の折曲部で容器本体1の上端部をパッキン19を介
して嵌合する一方、該肩部材2の下端部に形成した係合
部2dを容器本体1の外容器1bの肩部に形成した係合
凹部1fに無理嵌め(圧入嵌合)している。そして、前
記肩部材2の外周面には環状凹溝70を形成し、この環
状凹溝70に図9に示すような取付リング71を嵌め込
んで前記無理嵌めが外れないように締め付けている。
【0061】 前記取付リング71の両端にはそれぞれ水
平断面がL字状の突部72a、72bを突出して、両突
部72a、72b同士を重合して、両突部72a、72
bにビス孔73を形成している。一方、把手4の上端部
には上記突部72a、72bが嵌合する嵌合穴74を形
成するとともに、該嵌合穴74より後方位置には切欠き
75を形成し、この切欠き75と嵌合穴74との間には
ビス挿通孔76を形成している。従って、肩部材2に取
付リング71を嵌合した状態で、取付リング71の突部
72a、72bを把手4の嵌合穴74に嵌合させて、該
把手4の切欠き75の後方からビス挿通孔76及びビス
孔73、73にビス77を通して、ビス77の先端をワ
ッシャー78に螺合して、把手4を肩部材2に結合する
ものである。
【0062】 そのため、上記取付リング71は、肩部材
2と容器本体1との無理嵌めが外れないようにするとと
もに、把手4を結合する手段ともなるものである。な
お、本実施例の作用は第2実施例と同様であるので、説
明を省略する。
【0063】
【第4実施例】本発明の第4実施例を縦断面図を示す図
10に基づいて以下に説明する。この第4実施例は、栓
内体30の構造を第3実施例の図8と同一構造とすると
ともに、該栓内体30と注ぎ口部材10とは螺合式によ
って分離(着脱)自在としている点では第3実施例と共
通する。しかしながら、この第4実施例では、他の実
施例の如き肩部材2は設けられていない点、 栓内体
30と注ぎ口部材10を螺合した状態で、容器本体1の
給排口7に着脱する場合には螺合式によって操作するも
のではなく圧入式である点、 注ぎ口部材10の注ぎ
口11を形成する前部と容器本体1の外容器1bとの傾
斜角度が前記実施例に比べて大きい上に、容器本体1の
外容器1bを注ぎ口部材10の先端部で被覆するごとく
して接合している点で、前記第3実施例とは異なるもの
である。
【0064】 本実施例の注ぎ口部材10の注ぎ口11を
形成する前部と、該注ぎ口11に対応する容器本体1の
外容器1bの先端部とは、前記実施例に比べて傾斜角度
を鋭くかつ後部より高くするとともに、栓体6を容器本
体1に閉栓した状態では、注ぎ口部材10の先端に形成
した折曲部10Dで外容器1bの先端部80を被覆する
如く当接している。
【0065】 また、注ぎ口部材10の外壁10Bには環
状パッキン81を設け、注ぎ口部材10と栓内体30と
を雄ねじ54と雌ねじ56の螺合により結合した状態
で、栓体6を容器本体1に閉栓する場合には、前記環状
パッキン81を内容器1aの上部内周壁に強く接触させ
ながら圧入することによって行なわれ、開栓する場合に
は栓体6を強く引き上げることによって行なわれる。
【0066】 本実施例には、図8に示す如き肩部材2は
なく、外容器1bの肩部位置に環状凹溝82を形成し、
この環状凹溝82に図9と同様に形成された取付リング
71を前記第3実施例の場合と同様に取り付けてなるも
のである。上記以外の構成は第3実施例のものを参照す
るとよいので説明を省略する。
【0067】
【第5実施例】本発明の第5実施例を要部縦断面図であ
る図11に基づいて以下に説明する。この実施例の液体
容器は、栓体6を180°回転し把手4を持って傾斜す
ることによって注液できるものであり、ステンレススチ
ールからなる内容液1aと外容器1bとで真空断熱二重
空間1cを形成する容器本体1と、外容器1bの肩部に
形成された段部90と肩部材2の下端部2eとの間に挟
持して固定された把手4と、栓内体の本体301を被覆
して該本体301と一体的に固着された蓋体302と、
蓋体302の側壁の一部に形成された開口303とは
図15の従来例のものと同一構成である。
【0068】 しかしながら、この第5実施例の肩部材2
と栓体6は、図15に示した従来例の肩部材03と栓体
07と異なる構成である。すなわち、第5実施例の肩部
材2は図15の肩部材03のようなくちばし状の注ぎ口
012はないし、また、該肩部材2にはくちばし状の注
ぎ口11を有する注ぎ口部材10を着脱自在に設けると
ともに、この注ぎ口部材10と該注ぎ口部材10に結合
された栓内体30とで栓体6を構成し、前記注ぎ口部材
10の内壁面と栓内体30との外壁面との間に上記注ぎ
口11と連通する栓内液通路44を形成している。
【0069】 肩部材2と注ぎ口部材10の着脱ば、図
1、図7及び図8の如く雌雄両ねじ2c、13による螺
合式によっている。また、前記雌雄両ねじ2c、13を
ねじ込むことにより、前述した如く容器本体1の内容器
1a口部に形成された内向き段部1eにパッキン14を
密着させるようにしている。さらに、注ぎ口部材10と
栓内体30とは、栓内体30の本体301の上部に形成
した雄ねじ304と、注ぎ口部材10の内壁10Aに形
成した雌ねじ305との螺合又は螺解によって、前記各
実施例と同様に、両者(10、30)を結合又は分離で
きるようしている。
【0070】 栓内体30には、図11に示す如く、蓋体
302に透孔302aを形成し、この透孔302aに下
部鍔部306aを係止し、かつ頭部306bを該透孔3
02aより突出させるように外部に臨ませた操作部30
6と、該操作部306の操作により内容器1aと連通さ
れる陰圧防止弁307とを設け、操作部306と陰圧防
止弁307とは弁棒310を継手部311で連結してあ
る。また、操作部306の下面と栓内体30の本体30
1の内底面との間には常時は前記操作部306を上方に
付勢したバネ308を設けるとともに、本体301の底
面には開口312を形成し、常態時には陰圧防止弁30
7が開口312を閉弁している。容器本体1内が高温の
熱湯により陰圧になった時に、上記操作部306を押圧
することにより弁棒310を介して陰圧防止弁307が
開口312を開放し開弁常態となる。それによって容器
本体1内に大気圧が導入され陰圧を防止し、栓体6が取
り外しがたくなるのを解消するようにしている。
【0071】 上記開弁状態で操作部306への押圧を停
止すると、前記バネ308の付勢力により操作部306
や弁棒310及び陰圧防止弁307が上動され図11の
如く閉弁される。
【0072】
【第6実施例】本発明の第6実施例を図12〜図14に
基づいて以下に説明する。図12は要部断面図であっ
て、図11とは栓内体30の構造と陰圧防止機構とが異
なるのみで、その他の構成は図11と同一としてある。
従って、図11と同一の構成については第5実施例の説
明を参照するとよい。図13は図12に用いた陰圧防止
機構の開弁動作時の部分断面図、図14は陰圧防止弁の
弁棒用挿入孔近辺の部分断面図を示している。
【0073】 本実施例の陰圧防止弁機構は、合成樹脂又
はゴム等の可撓性材料からなる略吸盤状のものであっ
て、蓋体302の挿入孔302cより弾性的に嵌挿した
操作部306と、常時には蓋体302の裏面に弾性的に
接着して透孔302bを開閉する陰圧防止弁307と、
操作部306と陰圧防止弁307とを連結した弁棒31
0とからなっている。前記透孔302bには、図14に
示す如く、挿入孔302cと透孔302b間に形成され
たドーナツ状円盤部302dと、該透孔302bの開口
縁部との間に張架した架橋片302eを複数形成してい
る。
【0074】 一方、栓内体30の本体301の底板部に
は開口312が形成されており、前記陰圧防止弁307
を、図13に示すように操作部306を把持して上方へ
引上げるごとによって透孔302bが開放され、大気が
上記透孔302bより開口312を経て容器本体1内へ
供給され、同容器本体1内の陰圧が防止されて栓体6が
容易に取り外しできるようになっている。
【0075】 なお、図11と図12で、320、321
はパッキン、322は容器本体1の肩部に設けた環状リ
ング323に形成した多数の係合溝324に係合する係
合爪で、複数設けてある。
【0076】 第5実施例と第6実施例の作用を以下に簡
単に説明する。前述した第1実施例〜第4実施例は、い
すれも、弁開閉機構で弁体を上下動することにより液通
路を開閉し、開弁状態時に容器本体内の内容液を注ぎ口
から注出するものであって、押圧式の栓体を用いてい
る。これに対し、第5実施例と第6実施例のものは、図
15の従来例の栓体と同様に、ねじやヘリコイドなどで
蓋体を回動する回動式の栓体を用いている点で、両実施
例は顕著に異なっているが、両実施例は注ぎ口部材及び
栓内体が肩部材から分離が可能なことや、注ぎ口部材と
栓内体との分離も可能な点など同一作用を有する。
【0077】 すなわち、第5、第6実施例では、栓内体
30を一定角度、例えば180度回動することによっ
て、栓体6(栓内体30)に形成した開口303が注ぎ
口11と連通されるとともに、該栓内体30が上動され
て液通路44が注ぎ口11及び内容器1a内と連通さ
れ、容器本体1を傾けることにより内容液が注ぎ口11
から注出できる。反対に、上記開栓状態から閉栓するに
は、前記注ぎ口部材10及び栓内体30を一体的にして
肩部材2にねじ込めばよい。従って、前述したように、
注ぎ口部材と栓内体とが一緒に肩部材から取り外すこと
ができるので、容器本体の内部まで洗浄し易くなった
し、注ぎ口部材と栓内体とも取り外しできるので、両者
が個別に分解して隅々まで洗浄できるのである。
【0078】 本発明の上記実施例によれば、容器本体1
の栓挿入口7を開閉する栓体6を、容器本体1の肩部材
2に設けた注ぎ口部材10と、該注ぎ口部材10との間
で栓内液通路44を形成する栓内体30とで構成し、
ぎ口11を有する注ぎ口部材10、容器本体1に固定
された肩部材2に螺合などによって分離自在に設けてあ
るため、注ぎ口部材10栓内体30とを共に肩部材2
から取り外し(分離)できるので、容器本体の内部まで
洗浄し易い。
【0079】 しかも、従来の如く、くちばし状の注ぎ口
の寸法長さに拘束されることなく、注ぎ口部材10を取
り付ける肩部材及び容器本体の取り付け幅(水平長
さ)は短かくてよいので、容器本体の上部開口の栓挿
入口(給排口)は開口断面積を広く取れ広口にできる
ので、容器本体の内部まで手を入れて洗浄できる上に、
氷塊も投入して収容できるし、給液や残液の処理もし易
い。
【0080】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、注ぎ口部材
と栓内体とは、螺合式などによって分離(取り外し)で
きるように設け、前記栓内体を注ぎ口部材から取り外し
た状態においては上記注ぎ口部材の内側壁が外部に開放
されるようにしてあるので、注ぎ口部材と栓内体とが、
それぞれ分解して隅々まで効率よく洗浄できる。
【0081】 本発明の請求項2によれば、注ぎ口部材と
の間で形成される栓内液通路を開閉する 弁体と、この弁
体を上下動して前記栓内液通路を開閉する弁開閉機構と
を設けているから、注液時には弁開閉機構の上下動操作
により、栓体着脱時には該栓体の回動操作により行なう
ようにしており、注液操作と栓体着脱操作の操作方向が
異なるので、注ぎ口部材と栓内体の共廻りが回避でき
る。
【0082】
【0083】
【0084】本発明の請求項によれば、注ぎ口部材の
外壁には、上部に肩部材の雌ねじと螺合する雄ねじが形
成されているとともに、下部には容器本体の内容器の口
部に形成された内向き段部に着座されるパッキンが設け
てあり、栓体のねじ込み操作により上記パッキンが前記
内向き段部に密着されるようにしてあるので、止水効果
が優れている。
【0085】本発明の請求項によれば、栓内体には、
外部に臨ませた操作部と、該操作部の操作により内容器
と連通される陰圧防止弁とを設けているので、容器本体
が陰圧により栓体が容器本体に吸着されて栓体が取り外
し難くなった場合に、前述陰圧防止弁を開弁して容器本
体内に外気を導入っすることにより、前記栓体の取り外
しが容易となる。
【0086】本発明の請求項によれば、容器本体を把
手を持って傾斜して、くちばし状の注ぎ口から内容液を
注出するようにした把手つき液体容器であって、前記容
器本体をなす外容器の前部はくちばし状に形成する一
方、容器本体の給排口を閉塞する栓体は、くちばし状の
注ぎ口を有する注ぎ口部材と、該注ぎ口部材に着脱自在
に結合される栓内体とで構成するとともに、前記注ぎ口
部材の内壁面と栓内体の外壁面との間に上記注ぎ口と連
通する栓内液通路を形成し、前記注ぎ口部材の先端部は
閉栓時には外容器の先端を被覆して当接してあるから、
外容器の前部が肩部材なしで注ぎ口部材を保持すること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における閉弁状態の縦断面
図である。
【図2】弁開閉機構を操作して開弁状態としたときの縦
断面図である。
【図3】弁開閉機構の一部を断面で示した分解側面図で
ある。
【図4】図3に示した弁開閉機構の展開図である。
【図5】図3に示した弁開閉機構の展開図である。
【図6】図3に示した弁開閉機構の展開図である。
【図7】第2実施例の要部の縦断面図である。
【図8】第3実施例の縦断面図である。
【図9】図8における取付リングと把手の一部の分解斜
視図である。
【図10】第4実施例の縦断面図である。
【図11】第5実施例の縦断面図である。
【図12】第6実施例の縦断面図である。
【図13】図12における陰圧防止弁の開弁動作時の部
分断面図である。
【図14】陰圧防止弁の弁棒用挿入孔近傍の部分断面図
である。
【図15】従来例の縦断面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 肩部材 4 把手 6 栓体 10 注ぎ口部材 11 注ぎ口 12 くちばし状部 30 栓内体 32 弁開閉機構 35 弁体 41 押圧体 42 可動体 43 バネ 44 栓内液通路 45 案内筒 46 閉弁強制部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の栓挿入口を開閉する栓体を、
    容器本体の肩部材に設けた注ぎ口部材と、該注ぎ口部材
    との間で栓内液通路を形成する栓内体とで構成し、容器
    本体を把手を持って傾斜して、前記注ぎ口部材の注ぎ口
    から内容液を注出するようにした把手つき液体容器であ
    って、 前記注ぎ口部材は肩部材に分離自在に設けるとともに、
    この注ぎ口部材と栓内体とを分離自在に設け、前記栓内
    体を注ぎ口部材から取り外した状態においては上記注ぎ
    口部材の内側壁が外部に開放されるようにしてあること
    を特徴とする把手つき液体容器。
  2. 【請求項2】 栓内体には、注ぎ口部材との間で形成さ
    れる栓内液通路を開閉する弁体と、この弁体を上下動し
    て前記栓内液通路を開閉する弁開閉機構とを設けてある
    請求項1に記載の把手つき液体容器。
  3. 【請求項3】 注ぎ口部材の外壁には、上部に肩部材の
    雌ねじと螺合する雄ねじが形成されているとともに、下
    部には容器本体の内容器の口部に形成された内向き段部
    に着座されるパッキンが設けてあり、栓体のねじ込み操
    作により上記パッキンが前記内向き段部に密着されるよ
    うにしてなる請求項1に記載の把手つき液体容器。
  4. 【請求項4】 栓内体には、外部に臨ませた操作部と、
    該操作部の操作により内容器と連通される陰圧防止弁と
    を設けてある請求項1に記載の把手つき液体容器。
  5. 【請求項5】 容器本体を把手を持って傾斜して、くち
    ばし状の注ぎ口から内容液を注出するようにした把手つ
    き液体容器であって、 前記容器本体をなす外容器の前部はくちばし状に形成す
    る一方、容器本体の給排口を閉塞する栓体は、くちばし
    状の注ぎ口を有する注ぎ口部材と、該注ぎ口部材に着脱
    自在に結合される栓内体とで構成するとともに、前記注
    ぎ口部材の内壁面と栓内体の外壁面との間に上記注ぎ口
    と連通する栓内液通路を形成し、前記注ぎ口部材の先端
    部は閉栓時には外容器の先端を被覆して当接してなるこ
    とを特徴とする把手つき液体容器。
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