JP3031173U - ごみ収納具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッグや箱体等に入れたごみ袋の交換が簡単
容易にできるごみ収納具を提供する。 【解決手段】 織布製のバッグ（Ａ）の底側に、ファス
ナー（１）で開閉自在とした出入口部（２）を設けた底
室（４）を、織布の表裏の一部を縫糸（３）で縫合する
ことにより形成し、前記底室（４）内に連続ごみ袋の巻
き込みロール体（Ｂ）を収め、ロール体（Ｂ）から引き
出したビニール袋（５）をバッグの開口部で折り返し、
その折り返し部分を、バッグ側に設けたボタン（１２）
と帯片（１４）の口金（１３）とにより固く保持し得る
構成とする。 【効果】 一杯になったビニール袋（５）を外に引き出
すと、それに連続している新しいビニール袋が引き出さ
れ、バッグ（Ａ）内に簡単容易にセットできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ごみ箱あるいはごみ袋等のごみ収納具の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家庭内で出されるごみの収納具として、例えば、丸筒形あるいは各筒形 の箱体のなかに、ビニール袋等のごみ袋を開放状態にして入れて置き、ごみ袋が ごみで一杯になったとき、それを取り出して新しいごみ袋と交換できるようにし た簡易なごみ収納具が多用されている。 上記のように箱体とごみ袋との組み合わせから成るごみ袋収納具は、箱体をご みで汚すことがなく、また、ごみを入れた袋を取り出してそのまま処分できる利 点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記構成のごみ収納具にあっては、ごみ袋が一杯になったとき、新し いごみ袋を持ってきて、箱体内に入れ込ませなければならず、その交換作業に手 数がかかり、大変面倒である。また、箱体に入れるごみ袋は、箱体の大きさに見 合ったものを別に用意しておく必要がある。

【０００４】 本考案は、上記問題に鑑みてなされたものであって、ごみ袋の交換が簡単かつ 容易にできるごみ収納具を提供することを主たる目的とする。 また、本考案の他の目的は、屋内での使用に限らず、ハイキング、ドライブ等 の際に携帯して使用できるごみ収納具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、請求項１の考案のごみ収納具は、上部を開口し、 底側に開閉自在な出入口部を有する底室を区画形成したバッグと、前記バッグの 開閉自在な出入口部から底室内に収めた連続ごみ袋の巻き込みロール体との組み 合わせから成り、前記底室内のロール体から引き出したごみ袋をバッグ内に収め られるようにしたことを要旨としている。

【０００６】 請求項２の考案のごみ収納具は、上部を開口し、底側に開閉自在な出入口部を 有する底室を囲い部材により区画形成した箱体と、前記箱体の開閉自在な出入口 部から底室に収めた連続ごみ袋の巻き込みロール体との組み合わせから成り、前 記底室内のロール体から囲い部材を通して引き出したごみ袋を箱体内に収められ るようにしたことを要旨としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１に示すように、織布製バッグ（Ａ）の底側に、ファスナー（１）で開閉自 在とした出入口部（２）を設けた底室（４）を、織布の表裏の一部を縫糸（３） で縫合することにより形成し、前記底室（４）内に連続ごみ袋の巻き込みロール 体（Ｂ）を収め、ロール体（Ｂ）から引き出したビニール袋（５）をバッグの開 口部で折り返し、その折り返し部分を、バッグ側に設けたボタン（１２）と、帯 片（１４）の口金（１３）とにより固く保持する構成とする。

【０００８】

【実施例】

図１〜図４に、本考案の一実施例を示す。 同図において、（Ａ）は厚手の織布を縫製して作った袋状バッグである。バッ グ（Ａ）の上部は開口されており、バッグの底部側面には、ファスナー（１）で 開閉自在とした出入口部（２）が形成されている。 バッグ（Ａ）の底部にはバッグを形成している織布の表裏部分の一部を縫糸（ ３）で縫合することにより、前記出入口部（２）に通じる底室（４）が区画形成 されている。

【０００９】 前記底室（４）内には、出入口部（２）から連続ごみ袋の巻き込みロール体（ Ｂ）が収められている。この連続ごみ袋の巻き込みロール体（Ｂ）（以下、ロー ル体という）は図４に示すように、ビニール袋（５）の連続部分に切れ目（６） と袋の底となるシール部（７）を設けてなる長尺の筒状ビニール材を巻き付けて ロール体としたもので、切れ目（６）で切断することにより、１つの袋体として 分離されるものである。

【００１０】 前記バッグ（Ａ）の裏側には、別に織布片（８）を縫糸（９）で取り付け、こ の織布片（８）の一部に割れ目開口部（１０）を設け、バッグと織布片（８）と の間に、ティッシュペーパー（１１）を収めておくことのできる空所が形成され ている。

【００１１】 バッグ（Ａ）の開口部の外周面には、後記する目的に使われるボタン（１２） と、このボタンに嵌着される口金（１３）を有する帯片（１４）がそれぞれ取付 けられている。（１５）はバッグの開口部近くに結着された携帯用紐である。

【００１２】 図１は、バッグ（Ａ）の底室（４）に収めたロール体（Ｂ）からビニール袋（ ５）を引き出し、そのビニール袋（５）の口部をバッグ（Ａ）の開口部の外側に 折り返しすると共に、その折り返し部分を前記ボタン（１２）と帯片（１４）の 口金（１３）とにより固く保持した状態を示している。

【００１３】 前記ロール体（Ｂ）からビニール袋（５）を引き出すとき、ビニール袋は縫糸 （３）で縫合してない中間部分を通して引き出されるが、ロール体は前記縫合部 分で阻止されるので、底室（４）内に保持された状態に保たれる。

【００１４】 上記構成のごみ収納具によれば、下記の効果が得られる。 （１），ビニール袋がごみで一杯になり、廃棄のためバッグから外に引き出す ことにより、次の新しいビニール袋が続いて引き出されバッグ内にセットできる ので、ビニール袋の交換作業が簡単容易である。

【００１５】 （２），バッグは柔軟な材料で形成されているので、不使用時には折り畳んで 持ち運びができ、ごみを入れた状態でも取り扱いが容易であるから、特にハイキ ングやドライブ等の際の携帯用ごみ収納具に適している。

【００１６】 （３），バッグの開口部に、ビニール袋の折り返し口部を固く保持する部材を 設けた構成によれば、ビニール袋を常にごみを入れやすい開放状態にしておくこ とができる。

【００１７】 （４），前記バッグ製のごみ収納具は、屋内で使用する場合、例えば柱や壁等 に吊り下げておくことができる。

【００１８】 図５に、本考案の他の実施例を示す。 図面において、（Ａ’）は円筒形に形成したプラスチック製の箱体である。箱 体（Ａ’）の上部は開口されており、箱体の底板（１６）には蓋板（１７）で開 閉自在とした出入口部（１８）を有する底室（１９）が囲い部材（２０）により 形成されている。 前記囲い部材（２０）で形成された底室（１９）内には、出入口部（１８）か ら連続ごみ袋の巻き込みロール体（Ｂ）が収められている。

【００１９】 前記蓋板（１７）は、一端を底板（１６）に接着剤にて固着し、他端は底板（ １６）側に嵌合手段で着脱できる構造とされている。 前記囲い部材（２０）には、ロール体（Ｂ）からビニール袋を引き出すための スリット（２１）が形成されている。

【００２０】 箱体（Ａ’）の開口部には、ビニール袋を固く保持する突起付き帯板（２２） が一体成型されており、ロール体から引き出したビニール袋（５）の口部を箱体 （Ａ’）の開口部の外に折り返した部分を前記帯板（２２）の突起を介して箱体 側の受孔に嵌入させることにより、ビニール袋の口部を箱体側に固く保持できる ようになっている。

【００２１】 上記構成のごみ収納具にあっても、ビニール袋が一杯になったとき、それを箱 体から外に引き出すことにより、次の新しいビニール袋が続いて引き出され、バ ッグ内にセットできるので、ビニール袋の交換作業が簡単容易である。このタイ プのごみ収納具は屋内での使用に適しているが自動車の車内等でも使用できる。

【００２２】

【考案の効果】

以上詳述したように、本考案によれば、バッグや箱体等に入れたごみ袋の交換 が簡単、かつ容易にできるごみ収納具が得られる。 また、本考案によれば、柔軟な材料で作ったバッグの中にごみ袋を入れた構成 にすることにより、ハイキングやドライブ等に携帯して使用できるごみ収納具を 提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すごみ収納具の正面図。

【図２】ごみ収納具の裏側の部分正面図。

【図３】ごみ収納具の部分側面図。

【図４】連続ごみ袋の巻きロール体の斜視図。

【図５】本考案の他の実施例を示すごみ収納具の断面
図。

【符号の説明】

（Ａ） 織布製バッグ （１） ファスナー （２） 出入口部 （３） 縫糸 （４） 底室 （Ｂ） 連続ごみ袋の巻き込みロール体 （５） ビニール袋 （６） 切れ目 （７） シール部分 （８） 織布片 （９） 縫糸 （１０） 割れ目開口部 （１１） ティッシュペーパー （１２） ボタン （１３） 口金 （１４） 帯片 （１５） 携帯用紐 （Ａ’） 箱体 （１６） 底板 （１７） 蓋板 （１８） 出入口部 （１９） 底室 （２０） 囲い部材 （２１） スリット （２２） 帯板

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部を開口し、底側に開閉自在な出入口
   部を有する底室を区画形成したバッグと、前記バッグの
   開閉自在な出入口部から底室内に収めた連続ごみ袋の巻
   き込みロール体との組み合わせから成り、前記底室内の
   ロール体から引き出したごみ袋をバッグ内に収められる
   ようにしたことを特徴とするごみ収納具。
2. 【請求項２】 上部を開口し、底側に開閉自在な出入口
   部を有する底室を囲い部材により区画形成した箱体と、
   前記箱体の開閉自在な出入口部から底室に収めた連続ご
   み袋の巻き込みロール体との組み合わせから成り、前記
   底室内のロール体から囲い部材を通して引き出したごみ
   袋を箱体内に収められるようにしたことを特徴とするご
   み収納具。