JP3030685B2 - プラスチックス電子加工法 - Google Patents
プラスチックス電子加工法Info
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- JP3030685B2 JP3030685B2 JP7289060A JP28906095A JP3030685B2 JP 3030685 B2 JP3030685 B2 JP 3030685B2 JP 7289060 A JP7289060 A JP 7289060A JP 28906095 A JP28906095 A JP 28906095A JP 3030685 B2 JP3030685 B2 JP 3030685B2
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- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチックスの加工産
業に利用されるものである。
業に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来のプラスチックス加工においてはイ
ンジェクション法やプレス法が多く適用されている。こ
れらは複雑形状量産型のものを加工するのに適している
が、プラスチックスの熱可塑性による流動性やガス抜き
が適切であるかどうかが加工製品の品質を左右してい
る。そのために高周波加熱法を適用している例もみられ
る。
ンジェクション法やプレス法が多く適用されている。こ
れらは複雑形状量産型のものを加工するのに適している
が、プラスチックスの熱可塑性による流動性やガス抜き
が適切であるかどうかが加工製品の品質を左右してい
る。そのために高周波加熱法を適用している例もみられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラスチックス
加工、即ちインジェクション法やプレス法におけるプラ
スチックス加工製品は、前処理として予熱機(高周波電
子レンジ)などで原料や加工材を加熱してガス抜きが行
われている。これをしないと成型時の流動性が悪く、又
プレス時には空気やプラスチックスから発生するガスな
どを巻き込んで空孔、欠陥を生ずる。これはプラスチッ
クスの可塑性に基く流動性が不充分によるものである。
このため欠陥製品が多く発生し、またバリの発生も避け
られず、これを除去するにはかなりの時間がかかり、余
分の仕上げ工程を必要とするなどの問題があり、電力消
費の大きな高周波加熱などの予熱機による原料、加工材
を予熱する手法がとられるようになった。これに対し電
力消費の大きな高周波加熱などの予熱機(プリヒータ
ー)がいらずプレス時の熱可塑性に基く流動性をよく
し、空孔や欠陥をなくし、バリを少なくして作業性を向
上させることが強く望まれていた。これを解決するため
に本発明のプラスチックス電子加工法開発を行った。
加工、即ちインジェクション法やプレス法におけるプラ
スチックス加工製品は、前処理として予熱機(高周波電
子レンジ)などで原料や加工材を加熱してガス抜きが行
われている。これをしないと成型時の流動性が悪く、又
プレス時には空気やプラスチックスから発生するガスな
どを巻き込んで空孔、欠陥を生ずる。これはプラスチッ
クスの可塑性に基く流動性が不充分によるものである。
このため欠陥製品が多く発生し、またバリの発生も避け
られず、これを除去するにはかなりの時間がかかり、余
分の仕上げ工程を必要とするなどの問題があり、電力消
費の大きな高周波加熱などの予熱機による原料、加工材
を予熱する手法がとられるようになった。これに対し電
力消費の大きな高周波加熱などの予熱機(プリヒータ
ー)がいらずプレス時の熱可塑性に基く流動性をよく
し、空孔や欠陥をなくし、バリを少なくして作業性を向
上させることが強く望まれていた。これを解決するため
に本発明のプラスチックス電子加工法開発を行った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチックス
電子加工法は上述した課題を解決する手段を提供するも
のである。本発明によるプラスチックス加工法は電気的
に絶縁した電子放射電極板上にプラスチックス原料を一
定時間のせ、この電極に50/60サイクル商用周波数
の高圧交流静電位を印加してイオン化せしめガス抜きを
行う。これをプラスチックス加工用原料として使用す
る。即ちプラスチックス原料の貯蔵保管中にイオン化し
ガス抜きを行うことができるので余熱機を通さず直接イ
ンジェクションやプレス機などの加工成型操作に入るこ
とができる。一方絶縁ゴムで包接した電子放射電極板を
インジェクションやプレス機などのプラスチックス加工
機に取りつけ、これに高圧交流静電位を印加しながら上
述した加工用原料をプラスチックス加工機に供給し、所
定のプラスチックス加工を行う方法である。この方法の
適用によって電子放射電極から放射される電磁場でプラ
スチックス原料はイオン化され金型に均一に充填され、
イオン化による熱伝導の向上によって熱がプラスチック
ス原料にすみやかに加えられ熱可塑性と流動性がよりよ
く促進され、空気を巻き込むことなく、型の隅々までス
ムースに流動し正確な寸法で製品を仕上げることができ
る。しかもバリが薄く少量であり、バリ取りの工程を簡
素化できるなど、本方法は製品のロスを削減し加工工程
を簡素化し、コストを低減できるなどの利点を有してい
る。なおかつ余熱工程がいらないので電力消費量を節減
できるほか、加工動力の電力消費量をも節減できるなど
の特徴を有している。印加する高圧交流静電位の範囲は
50/60サイクル500V〜6000Vが望ましい。
即ち500V以下ではその効果がうすく、6000V以
上は安全性を期するためにその範囲外とした。
電子加工法は上述した課題を解決する手段を提供するも
のである。本発明によるプラスチックス加工法は電気的
に絶縁した電子放射電極板上にプラスチックス原料を一
定時間のせ、この電極に50/60サイクル商用周波数
の高圧交流静電位を印加してイオン化せしめガス抜きを
行う。これをプラスチックス加工用原料として使用す
る。即ちプラスチックス原料の貯蔵保管中にイオン化し
ガス抜きを行うことができるので余熱機を通さず直接イ
ンジェクションやプレス機などの加工成型操作に入るこ
とができる。一方絶縁ゴムで包接した電子放射電極板を
インジェクションやプレス機などのプラスチックス加工
機に取りつけ、これに高圧交流静電位を印加しながら上
述した加工用原料をプラスチックス加工機に供給し、所
定のプラスチックス加工を行う方法である。この方法の
適用によって電子放射電極から放射される電磁場でプラ
スチックス原料はイオン化され金型に均一に充填され、
イオン化による熱伝導の向上によって熱がプラスチック
ス原料にすみやかに加えられ熱可塑性と流動性がよりよ
く促進され、空気を巻き込むことなく、型の隅々までス
ムースに流動し正確な寸法で製品を仕上げることができ
る。しかもバリが薄く少量であり、バリ取りの工程を簡
素化できるなど、本方法は製品のロスを削減し加工工程
を簡素化し、コストを低減できるなどの利点を有してい
る。なおかつ余熱工程がいらないので電力消費量を節減
できるほか、加工動力の電力消費量をも節減できるなど
の特徴を有している。印加する高圧交流静電位の範囲は
50/60サイクル500V〜6000Vが望ましい。
即ち500V以下ではその効果がうすく、6000V以
上は安全性を期するためにその範囲外とした。
【0005】
【作用】本発明のプラスチックス電子加工法における上
述した利点、特徴は高圧交流静電位の電磁場によるイオ
ン化及び分子運動の活性化によりガス抜きや熱可塑流動
性が向上しバリの発生が少なく、成型加工ロスを大幅に
削減し高品質加工品が得られるものと考えられる。
述した利点、特徴は高圧交流静電位の電磁場によるイオ
ン化及び分子運動の活性化によりガス抜きや熱可塑流動
性が向上しバリの発生が少なく、成型加工ロスを大幅に
削減し高品質加工品が得られるものと考えられる。
【0006】
【実施例】本発明の実施例について図面1に基いて説明
する。50/60サイクル商用周波数の高圧交流静電位
装置1から導電線2で連結された電子放射電極板4は電
気的絶縁碍子6で絶縁され、この電極板4に50サイク
ル、2000Vの電位を印加し、その上にプラスチック
ス原料3をのせて10時間以上電磁場付与処理を行う。
次に同じく50/60サイクル商用周波数の高圧交流静
電位装置1から導電線2で連結された電気絶縁ゴムで包
接した電子放射電極板4をプレス装置5の本体に任意の
位置に取りつけ、該電極板に該電位50サイクル200
0Vを印加した状態で先に電磁場付与を行ったプラスチ
ックス原料3をプレス装置5のU字型金型7に充填しプ
レスを行った結果、従来加工法に比べて流動性がよくバ
リも少なく仕上がり寸法が正確で、欠陥品の発生が著し
く減少し、かつ電力消費も節減することができた。下表
にその結果を示す。押出成型、インジェクション成型装
置を使用した場合も同じような成果が得られた。 以上からわかるように本発明の電子加工法は従来の加工
法と比べ原料のガス抜きがすすみ、空気やガスの巻込み
が見られず、流動性にすぐれ、バリ取り工程簡素化がで
き省エネルギー効果があるなどのすぐれた結果を示して
いる。この効果は印加電位50〜60サイクル500V
〜6000Vのはんいで実施例1とほゞ同じ結果が得ら
れた。
する。50/60サイクル商用周波数の高圧交流静電位
装置1から導電線2で連結された電子放射電極板4は電
気的絶縁碍子6で絶縁され、この電極板4に50サイク
ル、2000Vの電位を印加し、その上にプラスチック
ス原料3をのせて10時間以上電磁場付与処理を行う。
次に同じく50/60サイクル商用周波数の高圧交流静
電位装置1から導電線2で連結された電気絶縁ゴムで包
接した電子放射電極板4をプレス装置5の本体に任意の
位置に取りつけ、該電極板に該電位50サイクル200
0Vを印加した状態で先に電磁場付与を行ったプラスチ
ックス原料3をプレス装置5のU字型金型7に充填しプ
レスを行った結果、従来加工法に比べて流動性がよくバ
リも少なく仕上がり寸法が正確で、欠陥品の発生が著し
く減少し、かつ電力消費も節減することができた。下表
にその結果を示す。押出成型、インジェクション成型装
置を使用した場合も同じような成果が得られた。 以上からわかるように本発明の電子加工法は従来の加工
法と比べ原料のガス抜きがすすみ、空気やガスの巻込み
が見られず、流動性にすぐれ、バリ取り工程簡素化がで
き省エネルギー効果があるなどのすぐれた結果を示して
いる。この効果は印加電位50〜60サイクル500V
〜6000Vのはんいで実施例1とほゞ同じ結果が得ら
れた。
【0007】
【発明の効果】本発明は上述したように従来の方法と比
較して次のような効果を奏する。 製品のムラ及びロ
スを削減し、コスト低減が可能となる。 安定した均
一な品質が得られる。光沢が出る。 省エネ、省力化
がはかれる。などである。
較して次のような効果を奏する。 製品のムラ及びロ
スを削減し、コスト低減が可能となる。 安定した均
一な品質が得られる。光沢が出る。 省エネ、省力化
がはかれる。などである。
【図1】プラスチックス電子加工装置
1 高圧交流静電位発生装置 2 導電線 3 プラスチックス原料 4 電子放射電極板 5 プレス機 6 絶縁碍子 7 プラスチックス金型
Claims (2)
- 【請求項1】電気絶縁した電子放射電極板に50/60
サイクル商用周波数の高圧交流静電位を印加し、外電極
上にプラスチックス原料をのせイオン化処理を行い、プ
ラスチックスの加工性と質を向上させることを特徴とす
るプラスチックス電子加工法。 - 【請求項2】インジェクションやプレス法などのプラス
チックス加工機に電気絶縁製ゴムで包接した電子放射電
極板を取りつけ、これに50/60サイクル商用周波数
の高圧交流静電位を印加しながらプラスチックスの加工
を行うことを特徴とするプラスチックス電子加工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7289060A JP3030685B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | プラスチックス電子加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7289060A JP3030685B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | プラスチックス電子加工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994825A JPH0994825A (ja) | 1997-04-08 |
JP3030685B2 true JP3030685B2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=17738309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7289060A Expired - Fee Related JP3030685B2 (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | プラスチックス電子加工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030685B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54137970A (en) * | 1978-04-19 | 1979-10-26 | Hitachi Ltd | High-frequency standby heater and method for resin sealing |
JPS60109812A (ja) * | 1983-11-18 | 1985-06-15 | Toshiba Corp | 可動電極形プレヒ−タ− |
JPS6393113U (ja) * | 1986-12-01 | 1988-06-16 | ||
US5237755A (en) * | 1991-12-11 | 1993-08-24 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Rapid drying of polyamide resins using high frequency electric fields |
-
1995
- 1995-10-02 JP JP7289060A patent/JP3030685B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0994825A (ja) | 1997-04-08 |
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