JP3030614U - 可動スリーブ - Google Patents
可動スリーブInfo
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- JP3030614U JP3030614U JP1996004527U JP452796U JP3030614U JP 3030614 U JP3030614 U JP 3030614U JP 1996004527 U JP1996004527 U JP 1996004527U JP 452796 U JP452796 U JP 452796U JP 3030614 U JP3030614 U JP 3030614U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 目的生体部位周辺に不必要に張出しが無く、
操作中環状弾性体が本体外筒外周を移動して生体側へ移
し嵌めされるのを注意深く観察でき、環状弾性体を円滑
に移し嵌めすることができる可動スリーブを得る。 【解決手段】 本体筒外周に嵌めた環状弾性体に突当
て、該環状弾性体を本体筒から押し外して生体突起へ移
し嵌めするため、前記本体筒に摺動可能に外嵌した外筒
であって、環状弾性体に当接する側の外筒部分の肉厚
を、本体筒外周に嵌めた環状弾性体の本体筒外周面上の
高さと略同一とすると共に、環状弾性体に当接しない側
の端部にフランジ部を形成した。
操作中環状弾性体が本体外筒外周を移動して生体側へ移
し嵌めされるのを注意深く観察でき、環状弾性体を円滑
に移し嵌めすることができる可動スリーブを得る。 【解決手段】 本体筒外周に嵌めた環状弾性体に突当
て、該環状弾性体を本体筒から押し外して生体突起へ移
し嵌めするため、前記本体筒に摺動可能に外嵌した外筒
であって、環状弾性体に当接する側の外筒部分の肉厚
を、本体筒外周に嵌めた環状弾性体の本体筒外周面上の
高さと略同一とすると共に、環状弾性体に当接しない側
の端部にフランジ部を形成した。
Description
【0001】
この考案は生体突起を管や筒で覆い、吸引しつつその根元へ環状弾性体を移し 嵌めをする装置の一部を占める可動スリーブの構造に関する。
【0002】
近年生体突起を吸引し或いは吸引により突起を生じさせ、その根元を一時結紮 して治療や機能保全をする方法が普及している。即ち、生体突起全体を本体筒で その根元まで覆い、本体筒外周に予め装着された環状弾性体をそこから生体突起 根元へ移し嵌めする方法である。この方法は環状弾性体を予め本体筒に嵌めて拡 張しておき、その弾性を利用して生体の所定部位に嵌め移すため結紮が手早く、 かつ簡便にしかもほぼ完全にできるため今後に発展が期待されている。とくに最 近医療用吸引器に、この種の機能を具備せしめ生体突起を吸引しつつ結紮する仕 方が普及してきた。
【0003】 環状弾性体を本体外周装着位置から生体側へ移し嵌めするには、その本体筒外 周を移動する外筒(可動スリーブ)を環状弾性体に突当てる構造が知られている 。しかし環状弾性体は、弾性限界に近い領域にまで拡張され本体筒外周に密着し ているのでこのような環状弾性体を移動させるには外筒に予想外の大きさの外力 を注意深く加えていく必要がある。そして外筒が環状弾性体と接触する端部の形 状、構造によってその外力が円滑に環状弾性体に作用できるかどうかも変ってく る。
【0004】 これまで外筒が環状弾性体に接触する端部は、図3(a)に33aで示す如く 環状弾性体31をいったん掬い上げるように外筒32の接触端部33を斜に立ち 上げたり、あるいは図3(b)に33bで示す如く突当て面外周縁側から内周縁 にかけて凹陥させて環状弾性体31が端部33から外れぬようにしていた。
【0005】 そのような形状、構造とするために外筒自体の厚さを大きくすれば、徒に外筒 の重量が増加し、取扱い上不都合となるのは明白であるから、ほとんどの場合は 外筒32が環状弾性体31と接触する端部にフランジ(33)を設け対処してい るのが実情であった。そしてフランジ(33)を作動子34端で押すようにして 可動スリーブ32を移動させていた。
【0006】 しかしこれらの対処にもかかわらず事実上にさまざまな障害が発生している。 たとえば、環状弾性体31に当接する側の外筒端部にフランジ33が張出してい るので目的生体部位周辺にフランジ33が移動できるための空間を確保しておく 必要があるから生体の該当部位によっては使い方が制限される。又、環状弾性体 31の移動状況を注意深く観察しながら外筒32を操作せねばならぬのに図4に 示す如く張出したフランジ33により環状弾性体31が隠されて目視できないか ら、外筒32にかけられた外力に不均衡を生じてもそれを察知できず、そのため 環状弾性体31に知らぬ間に「よじれ」が発生して円滑な移し嵌めができないと いう事態も生じた。
【0007】
本考案は、従来の技術のこのような点に鑑みて、目的生体部位周辺に不必要に 張出しが無く、操作中環状弾性体が本体外筒外周を移動して生体側へ移し嵌めさ れるのを注意深く観察でき、環状弾性体を円滑に移し嵌めすることができる可動 スリーブを得ることを目的としてなされたものである。
【0008】
本体筒外周に嵌めた環状弾性体に突当て、該環状弾性体を本体筒から押し外し て生体突起へ移し嵌めするため、前記本体筒に摺動可能に外嵌した外筒であって 、環状弾性体に当接する側の外筒部分の肉厚を、本体筒外周に嵌めた環状弾性体 の本体筒外周面上の高さと略同一とすると共に、環状弾性体に当接しない側の端 部にフランジ部を形成した。
【0009】
実施の形態について図面と共に説明する。 図1に本考案実施形態の可動スリーブ1を示す。
【0010】 図において、可動スリーブ1は、透明部材からなる本体筒2に外嵌され、その 外周面に沿って摺動可能であり、前記本体筒2に引き伸ばした状態で嵌められて いる環状弾性体3に当接しない側の端部にフランジ部11を形成し、それ以外の 外筒部分12は、環状弾性体3に当接する側の端部13にかけて肉厚Tが一様と なっている。
【0011】 この外筒部分12の肉厚Tは、前記嵌合状態にある環状弾性体3の本体筒2外 周面上の高さHと略同一であって、具体的には、該高さHの0.8〜1.8倍の 範囲内であることが好ましい。外筒部分12の肉厚Tが環状弾性体3の高さHの 0.8倍以下であると、可動スリーブ1と本体筒2との嵌合公差を考慮しても外 筒部分端部13から上方への環状弾性体3の膨出が大きくなり、可動スリーブ1 の外筒部分端部13で環状弾性体3を押圧して移動をさせる際に、環状弾性体3 が端部13を乗り越えて外れてしまう可能性が大きくなる。
【0012】 一方、外筒部分12の肉厚Tが上記環状弾性体3の高さHの1.8倍以上であ ると、端部13にフランジ等の張出しが無くても、該端部13自体によって環状 弾性体3が隠されて後方から目視し難くなる(可動スリーブ1と本体筒2との嵌 合公差を考慮すれば、斜後方45°からの目視で環状弾性体3の50%以上が隠 れる)。これと共に、可動スリーブ1の重量が増加して操作性が悪化することは 勿論である。
【0013】 また、フランジ部11は、上述の如く薄肉化された可動スリーブ1に対して、 作動子4から外力の伝達を確実にするための受圧部分としての機能の他、操作後 可動スリーブ1を手前側に引き戻す際の把持部分としての機能も果たすものであ り、外筒部分12の肉厚Tの1.3〜2.2倍程度の張出量が好適である。
【0014】 尚、フランジ部11の作動子4に当接する端面は平面とする必要があるが反対 側の面はこの限りではなく、外筒部分12に向けて傾斜していたり、面取りされ ていても良い。また、図示例ではフランジ部11は外筒部分12の全周に亘って 形成されているが、部分的に切欠を有しても良い。
【0015】 次に、図2(a)〜(b)により、上記実施形態の可動スリーブ1を備えた本 体筒2(吸引筒)によって生体突起5に環状弾性体3を移し嵌めし結紮する手順 を説明する。
【0016】 先ず、図示しない吸引器に他端部を連結され、開口端部21から内部に向かう 吸引を生じている本体筒2で生体突起5を覆うようにして該本体筒2の上記開口 端部21を生体に当接することにより、本体筒2内部が減圧され、生体突起5が 本体筒2内部に向かって図2(b)に5´で示す如く膨出する。
【0017】 この状態から、図2(c)の如く作動子4により可動スリーブ1のフランジ部 11を押圧し、該可動スリーブ1を摺動させその端部13を環状弾性体3に突き 当て、該環状弾性体3を本体筒2から押し外せば、弾性限界近くまで伸張されて いた環状弾性体3は図2(d)に3´で示す如く収縮し、該環状弾性体3´によ って前記膨出状態の生体突起5´は結紮される。
【0018】 上述した環状弾性体3の移し嵌め過程において、可動スリーブ1の端部13側 の肉厚Tが環状弾性体3の高さHと略同一であるため、環状弾性体3が不必要に 拘束されず、移動が円滑であると共に、環状弾性体3に対する視界が良好で、環 状弾性体3を観察しつつ確実に移し嵌めすることができる。また、可動スリーブ 1の外径が必要最小限となるため、生体部位への適用範囲が広く、且つ、小型軽 量化(特に先端側が)されることにより取り扱いも容易である。更にフランジ部 11によって作動子4からの外力を確実に受けることができると共に、環状弾性 体3の移し嵌め後においては、フランジ部11を押さえることで、本体筒2から 生体側に可動スリーブ1が抜け落ちるのを防止できる。
【0019】 また、作動子4と可動スリーブ1とが端面のみで接触することにより、作動子 4から可動スリーブ1に回転方向への外力が殆ど伝達せず、従って、例えば作動 子4を捩るように操作しても、可動スリーブ1は環状弾性体3と接触しているこ ともあって、スラスト方向に直進運動のみを行い、環状弾性体3を真直ぐに押圧 するので、該環状弾性体3に捩れ等を生じ難いという利点もある。
【0020】
本考案可動スリーブは、上述の通り、本体筒外周に嵌めた環状弾性体に突当て 、該環状弾性体を本体筒から押し外して生体突起へ移し嵌めするため、前記本体 筒に摺動可能に外嵌した外筒であって、環状弾性体に当接する側の外筒部分の肉 厚を、本体筒外周に嵌めた環状弾性体の本体筒外周面上の高さと略同一とすると 共に、環状弾性体に当接しない側の端部にフランジ部を形成したので、目的生体 部位周辺に不必要な張出しが無く、操作中環状弾性体が本体筒外周を移動して生 体側へ移し嵌めされるのを注意深く観察でき、環状弾性体を円滑且つ確実に移し 嵌めすることができると共に、外筒部分の外径が必要最小限でコンパクトである ため生体部位への適用範囲が広く、且つ、小型軽量化されることにより取り扱い も容易である。
【図1】本考案実施形態の可動スリーブを示す縦断面図
である。
である。
【図2】(a)〜(d)は可動スリーブによる環状弾性
体の移し嵌め過程を示す要部斜視図である。
体の移し嵌め過程を示す要部斜視図である。
【図3】(a),(b)は従来の可動スリーブの一例を
示す要部側面図である。
示す要部側面図である。
【図4】従来の可動スリーブによる環状弾性体の移し嵌
め過程を示す要部側面図である。
め過程を示す要部側面図である。
1 可動スリーブ 2 本体筒 3,3´ 環状弾性体 4 作動子 5,5´ 生体突起 11 フランジ部 12 外筒部分 13 端部
Claims (1)
- 【請求項1】 本体筒外周に嵌めた環状弾性体に突当
て、該環状弾性体を本体筒から押し外して生体突起へ移
し嵌めするため、前記本体筒に摺動可能に外嵌した外筒
であって、環状弾性体に当接する側の外筒部分の肉厚
を、本体筒外周に嵌めた環状弾性体の本体筒外周面上の
高さと略同一とすると共に、環状弾性体に当接しない側
の端部にフランジ部を形成したことを特徴とする可動ス
リーブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996004527U JP3030614U (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 可動スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996004527U JP3030614U (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 可動スリーブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3030614U true JP3030614U (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=43165598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996004527U Expired - Lifetime JP3030614U (ja) | 1996-04-25 | 1996-04-25 | 可動スリーブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3030614U (ja) |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP1996004527U patent/JP3030614U/ja not_active Expired - Lifetime
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