JP3030389B2 - 光導波路 - Google Patents

光導波路

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JP3030389B2 JP30525793A JP30525793A JP3030389B2 JP 3030389 B2 JP3030389 B2 JP 3030389B2 JP 30525793 A JP30525793 A JP 30525793A JP 30525793 A JP30525793 A JP 30525793A JP 3030389 B2 JP3030389 B2 JP 3030389B2
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和幸 江藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は光導波路に関する。
【0002】
【従来の技術】光を分岐させるための光導波路として図
2に示すようなY分岐光導波路が従来用いられている。
このY分岐光導波路は基板11上にY形の光導波路12
が形成されたものであり、基板11の一側面に光導波路
12の一端面12aが位置し、他側面に分岐された一対
の他端面12b,12cが位置するものである。光導波
路12の一端面12aに光を入射させれば、その先を他
端面12b,12cからそれぞれ出射される2つの光に
分岐することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したY分岐光導波
路は基板11上に形成されたY形の光導波路12によっ
て光が分岐されるものであるため、分岐後の2つの光の
強度比は光導波路12形成時に決定され、一旦光導波路
12が形成された後はその強度比を変えることは困難な
ものとなっていた。従って、例えば分岐された2つの光
の強度比を所要の値に調節したり、あるいは強度比を動
的に変化させたりすることができないものとなってい
た。
【0004】この発明は従来の欠点を除去し、分岐され
た2つの光の強度を変化させることが可能な分岐光導波
路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は第1基板と、
その第1基板にく字形に形成され、そのく字の屈曲部が
第1基板の一側面と接した第1光導波路と、第1基板の
第1光導波路の屈曲部が接した面と接して第1光導波路
を通る光に対し、全反射面を構成する流体層と、その流
体層を介して第1基板と近接して配された第2基板と、
第1光導波路の屈曲部と一端面が流体層を介して対向し
て第2基板に形成された第2光導波路とにより光導波路
を構成したものである。
【0006】さらに、この光導波路に第1光導波路の屈
曲部と第2光導波路の一端面との対向距離を調節する調
節手段を設けたものである。
【0007】
【作用】上記のように構成されたこの発明では、第1光
導波路の屈曲部と第2光導波路の一端面とを光の波長の
数倍程度に近接させることにより、第1光導波路を進行
してきた光の一部がトンネル現象を起こし、それによっ
て第2光導波路を進行する光が発生する。一方、これに
伴ない、第1光導波路を伝搬してそれから出射する光の
強度は減少する。よって、第1光導波路の一端に入射さ
れた光はその他端から出射される光と第2光導波路から
出射される光とに分岐される。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例を図1に示す。矩形状の
第1基板21上に第1光導波路22がく字形に形成され
る。第1光導波路22のく字の屈曲部は第1基板21の
一側面21aと接する状態とされ、即ち第1光導波路2
2の屈曲部端面22aが一側面21aに位置される。第
1光導波路22の両端面22b,22cは第1基板21
の一側面21aと対向する側面21bにそれぞれ位置さ
れる。なお、屈曲部端面22aの第1基板21の板面方
向の幅は、その方向における両端面22b,22cの各
幅とほぼ同一とされており、また第1光導波路22の屈
曲部に至る各半部の軸線が第1基板21の一側面21a
の法線となす角度は互いに等しくされている。
【0009】第1光導波路22の屈折率よりも小さな屈
折率を有する流体層23を第1基板21の一側面21a
と接するように配し、この流体層23によって屈曲部端
面22aに、第1光導波路22を通る光に対する全反射
面を形成する。第1光導波路22を進行してきた光が屈
曲部端面22aで全反射する条件は、第1光導波路22
の屈曲部に至る各半部の軸線が第1基板21の一側面2
1aの法線とそれぞれなす角度をθ1 、第1光導波路2
2の屈折率をn1 、流体層23の屈折率をn2とすると
下式で表わされ、 θ1 >sin-1(n2 /n1 ) θ1 ,n1 及びn2 はこの式を満足するように設定され
る。流体層23は気体もしくは液体により形成される。
この例では流体層23を大気としている。
【0010】矩形状の第2基板24が、その一側面24
aが第1基板21の一側面21aと平行とされ、流体層
23を介して第1基板21と近接して配される。第2基
板24上には直線状の第2光導波路25が形成されてお
り、その一端面25aは第2基板24の一側面24aに
位置され、第1光導波路22の屈曲部端面22aと流体
層23を介して対向される。第2光導波路25の他端面
25bは第2基板24の他側面24bに位置される。第
2光導波路25は、その軸線が屈曲部端面22aから一
方の端面22bに至る第1光導波路22の軸線と平行と
されており、また第1光導波路22と等しい屈折率の物
質により形成されている。
【0011】上記のように構成された第1基板21と第
2基板24との組合わせは、取付台26に取付けられ
る。取付台26の一面には矩形状の凹部27が形成され
ており、その凹部27の一側面27aに一対のブロック
28を介して第1基板21が、その側面21bが取付面
とされて取付けられる。一方、凹部27の側面27aと
対向する側面27bには第1光導波路22の屈曲部端面
22aと第2光導波路25の一端面25aとの対向距離
Lを調節する調節手段として、一対のピエゾアクチュエ
ータ29が取付けられており、このピエゾアクチュエー
タ29に第2基板24が、その側面24bが取付面とさ
れて取付けられる。
【0012】次に、上記のように構成された光導波路3
0の動作原理について説明する。第1光導波路22の一
端面22bから光が入射すると、光導波路を伝搬した光
は屈曲部端面22aで全反射されるため、他方の端面2
2cへ進行し、光の全エネルギーは端面22cから出射
される。この時、屈曲部端面22aと接する流体層23
側にはエバネッセント場が生じている。エバネッセント
場とは指数関数的に減衰し、さらにエネルギーを伝搬す
ることができない場である。
【0013】第2光導波路25はこのエバネッセント場
中にあるため、その一端面25aを第1光導波路22の
屈曲部端面22aに接近させ、それらの対向距離Lを光
の波長の数倍程度にすると、光がトンネル現象を起こ
し、第2光導波路25を進行する光が生じる。この第2
光導波路25を進行する光の強度は、対向距離Lが小さ
くなるのに伴い、指数関数的に強くなり、これとは逆に
第1光導波路22を伝搬し、端面22cより出射する光
の強度は減少する。
【0014】つまり、第1光導波路22の一端面22b
に入射された光は、その他端面22cから出射する光と
第2光導波路25の端面25bから出射する光とに分岐
され、これら分岐された2つの光の強度はそれぞれ対向
距離Lに依存するものとなる。第2基板24を第1基板
21から十分に離し、即ち対向距離Lを十分に大きくす
れば、第1光導波路22の一端面22bから入射した光
はトンネル現象を生じることなく、屈曲部端面22aで
全反射を起こし、他端面22cへと進行する。この時の
端面22cからの出射光の強度は端面22bへの入射光
の強度と同じとなる。
【0015】第1光導波路22の屈曲部端面22aと第
2光導波路25の端面25aとを完全に接触させ、両光
導波路を連結すると、第1光導波路22の一端面22b
から入射した光はそのほとんどが第2光導波路25を伝
搬してその端面25bから出射し、第1光導波路22の
他端面22cからは屈曲部端面22aで回折を起こした
微弱な光が出射されるのみとなる。第2光導波路25の
端面25bから出射される光の強度は、この実施例のよ
うに第2光導波路25の軸線と第1光導波路22の端面
22bから屈曲部端面22aに至る軸線とを互いに平行
にすれば、最大となる。
【0016】このように、図1に示した光導波路30に
よれば、対向距離Lを変化させることにより、分岐され
た2つの光の強度比を広範に変化させることができる。
図1に示した実施例では取付台26に第1基板21を固
定し、ピエゾアクチュエータ29により第2基板24を
移動可能としているが、逆に第1基板21を移動させる
構造としてもよく、あるいは第1基板21側にもブロッ
ク28に代えてピエゾアクチュエータ29を配し、両基
板共移動できるようにしてもよい。なお、この例のよう
に対向距離Lの調節手段としてピエゾアクチュエータ2
9を用いれば、その調節を極めて高精度に行うことがで
きる。
【0017】上述した光導波路30は、対向距離Lを変
えることによって、分岐された2つの光の強度比を変化
させるものであるが、この方法に限らず、例えば第2基
板24の側面24aを第1基板21の側面21aに極め
て近接させた状態で、第1光導波路22の屈曲部端面2
2aに対し、第2光導波路25の端面25aがずれる方
向に第2基板24を移動させることによって、分岐され
た2つの光の強度比を変化させることも可能である。
【0018】また、図1に示した実施例のようにピエゾ
アクチュエータ29を設けることなく、両分岐光の強度
比が所要の値になるように対向距離Lを設定して、両基
板共取付台26に固定する構成とすることもできる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による光導
波路は第1光導波路の屈曲部端面と第2光導波路の一端
面との対向距離Lに依存して、分岐された2つの光の強
度比が変化するものであり、これら第1、第2光導波路
は各別の基板に形成されているため、対向距離Lを調整
することにより、両分岐光の強度比が所要の値とされた
光導波路を歩留りよく得ることができる。
【0020】また、対向距離Lを調節する調節手段を設
けることにより、分岐された2つの光の強度を動的に変
化させることができるため、利用価値の高い光導波路を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による光導波路の一実施例を示す平面
図。
【図2】従来の光導波路を示す平面図。
【符号の説明】
21 第1基板 22 第1光導波路 23 流体層 24 第2基板 25 第2光導波路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、 その第1基板にく字形に形成され、そのく字の屈曲部が
    その第1基板の一側面と接した第1光導波路と、 上記第1基板の上記第1光導波路の屈曲部が接した面と
    接して上記第1光導波路を通る光に対し、全反射面を構
    成する流体層と、 その流体層を介して上記第1基板と近接して配された第
    2基板と、 上記第1光導波路の屈曲部と一端面が上記流体層を介し
    て対向して上記第2基板に形成された第2光導波路と、 からなることを特徴とする光導波路。
  2. 【請求項2】 上記第1光導波路の屈曲部と上記第2光
    導波路の一端面との対向距離を調節する調節手段を具備
    することを特徴とする請求項1記載の光導波路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101970905B1 (ko) * 2014-12-11 2019-04-19 다나카 기킨조쿠 고교 가부시키가이샤 폐액 처리 장치 및 폐액 처리 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101970905B1 (ko) * 2014-12-11 2019-04-19 다나카 기킨조쿠 고교 가부시키가이샤 폐액 처리 장치 및 폐액 처리 방법

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