JP3030186U - 交流ファンモータ - Google Patents

交流ファンモータ

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JP3030186U
JP3030186U JP1996004062U JP406296U JP3030186U JP 3030186 U JP3030186 U JP 3030186U JP 1996004062 U JP1996004062 U JP 1996004062U JP 406296 U JP406296 U JP 406296U JP 3030186 U JP3030186 U JP 3030186U
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JP
Japan
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stator core
thermo protector
fan motor
protector
thermo
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JP1996004062U
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薫 松本
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Minebea Co Ltd
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Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流ファンモータにおいて、回転障害が
あったときにコイルに流れる電流を遮断するサーモプロ
テクタの取付構造に改良を加えた。 【解決手段】 固定子鉄心12の温度上昇を検知し、こ
の温度が所定値を越えたとき固定子鉄心12に巻回され
たコイル2,3に流れる電流を遮断するサーモプロテク
タ6を設け、このサーモプロテクタ6を、固定子鉄心1
2の外周中央部に設けた底面が平坦な切込みに装着し、
接着20あるいはバンド21の締結で固定した。固定子
鉄心12とサーモプロテクタ6が平面で接触するので、
温度検知が安定し、従来の弧状部分への接着と異なり、
接着剤も少なくて済む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、各種のOA機器等の冷却用に使用される交流ファンモータに関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
各種OA機器等のように、多数の電子回路をケーシング内に収容したものでは 、電子部品が発生する熱がこもって電子部品を破損させる虞がある。そこでケー シングの側壁に通気孔を設け、ここにファンモータを取り付けてケーシング内部 の熱を外部に放出するようにしている。
【0003】 この用途のファンモータ、特に小形のファンモータとしては、構造が簡単で製 作し易いことから、くま取りコイル形の交流モータが多く使用される。交流ファ ンモータを用いる場合、その機能とは直接的な関係はないが、ファンモータの羽 根に異物が入り、回転障害を引き起こした場合を想定して、ロック保護機能を設 けておく必要がある。
【0004】 モータの回転数が小さいものは、すべりを大きくするため固定子コイルの巻数 を多くするので、そのインピーダンスでコイルの焼損を防ぐようにすることがで きるが、回転数が高いモータではすべりを少なくするために固定子コイルの巻数 が少なく、インピーダンスも小さいので、回転障害が生じたときにインピーダン スで焼損を防ぐことができない。そこで回転障害が生じたときにコイルに過大電 流が流れて固定子鉄心が温度上昇するのを検知するサーモプロテクタを設け、こ のサーモプロテクタでコイルに流れる電源をカットさせることが行われる。
【0005】 図5はその回路を示すものである。この図において1はアルミダイキャストま たは銅により形成された2次コイルを有する積層鉄心からなる回転子であり、2 ,3は固定子鉄心に巻かれたコイルである。図示しないが、回転子1には羽根が 取付けられている。コイル2,3は直列に接続されるが、その中間部分には、リ ード線4,5を介してサーモプロテクタ6が直列に接続されている。サーモプロ テクタ6は接点7を内蔵しており、周囲温度があらかじめ定められた値以上の温 度においてこれを開いてオフにする。サーモプロテクタ6はリード線8,9によ って図示しない電源回路に接続される。
【0006】 図6に示すものは、くま取りコイル10,11を設けた従来から用いられてい る2極のくま取りコイル形の交流モータの平面図であり、図7は図6のものを下 方から見た正面図、図8は右方から見た側面図である。これらの図において12 は固定子鉄心であり、13はインシュレータである。インシュレータ13は厚さ 0.5mmの絶縁材からなっており、固定子鉄心12を上下から挟み込み、固定 子鉄心12とコイル2,3とを絶縁している。コイル2,3は、固定子鉄心12 に巻回された後、ワニス処理により固定されている。
【0007】 コイル2の一端にはリード線8が接続されており、このリード線8はその接続 部分でインシュレータ13から突出させたポスト14のスリット14a(図8参 照)に挟み入れられて固定されている。同様にコイル3の一端にはリード線9が 接続されており、その接続部分でインシュレータ13から突出させたポスト15 のスリット15aに挟み入れられて固定されている。サーモプロテクタ6はコイ ル2,3の間の空間部に挿入され、固定子鉄心12に接着剤で固定されてその部 分の温度を検知する。
【0008】 サーモプロテクタ6の一方のリード線4はコイル2に接続され、その接続部分 でインシュレータ13から突出させたポスト16のスリット16a(図8参照) に挟み入れられて固定されている。またサーモプロテクタ6の他方のリード線5 はコイル3に接続され、その接続部分でインシュレータ13から突出させたポス ト17のスリット17aに挟み入れられて固定されている。
【0009】 このような構成においてリード線8,9に交流電圧を印加し、コイル2,3で 固定子鉄心12を励磁すると、その磁力線とマグネットからなるロータ1の磁力 線との関係により、くま取りコイル10,11で決められる方向にロータ1が回 転する。これにより羽根は一定方向の冷却風を生成し、OA機器のケーシング内 部の発熱をケーシング外に放散する。
【0010】 ファンモータの羽根に異物が入り、回転障害を引き起こした場合は、コイル2 ,3に流れる電流が増大し、その温度上昇に伴って固定子鉄心12の温度が上昇 する。この温度上昇がサーモプロテクタ6の設定温度に達すると、サーモプロテ クタ6は接点7を開いてオフにする。これによりコイル2,3に流れる電流が遮 断されるので温度は低下し、固定子鉄心12の温度も低下する。固定子鉄心12 の温度が低下すればサーモプロテクタ6は復帰し、接点7を閉じるので再び電流 が流れることになる。
【0011】 サーモプロテクタ6が復帰したとき、異物が羽根から除かれていれば回転を継 続するが、依然として異物が挟まっているときには、サーモプロテクタ6は再度 作動し、コイル2,3に流れる電流を遮断する。これによりコイル2,3の焼損 が防止される。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように作動してコイル2,3の焼損を防ぐ機能とは関係がないが、サー モプロテクタ6の固定子鉄心12への取付構造が、コイル2,3の間の円弧状を なす固定子鉄心12の外周に接着剤で固定するものであったので、サーモプロテ クタ6の周辺に隙間が多く、固定のための接着剤を多く必要とする問題があった 。また固定子鉄心12の外形が弧状をなしていることから、そこに平面形状のサ ーモプロテクタ6を接着によって固定するとき、接着状態が不安定となって検知 温度が不安定になるという問題もあった。
【0013】 本考案はこの点に鑑みてなされたものであり、サーモプロテクタの取付位置を 変更することによって、上記問題を解決した交流ファンモータを提供しようとす るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載された考案は 、固定子鉄心の温度上昇を検知し、該温度が所定値を越えたとき前記固定子鉄心 に巻回されたコイルに流れる電流を遮断するサーモプロテクタを設け、該サーモ プロテクタを、固定子鉄心の外周中央部に接触させて設けたことを特徴とする。
【0015】 請求項2に記載された考案は、請求項1に記載のものにおいて、前記サーモプ ロテクタと固定子鉄心の接触面が平行となるように配設したことを特徴とする。
【0016】 請求項3に記載された考案は、請求項1に記載のものにおいて、前記固定子鉄 心の外周中央部に切込みを設け、該切込みにサーモプロテクタを装着して接着に より固定子鉄心に取付けたことを特徴とする。
【0017】 請求項4に記載された考案は、請求項1に記載のものにおいて、前記固定子鉄 心の外周中央部に切込みを設け、該切込みにサーモプロテクタを装着してバンド で固定子鉄心に締結したことを特徴とする。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の一実施形態を、従来技術を示した図6ないし図8に対応させた 図1ないし図3と、固定子鉄心を単独に示した図4について説明する。図4に示 すように、固定子鉄心12の外周中央部の対向する位置には、底面を平坦にした 2個の切込み18,19が設けられている。この2個の切込み18,19のいず れか一方には、サーモプロテクタ6が固定子鉄心12の接触面(底面)と平行に なるように配設され(図1参照)、接触面と側面が接着20により取付けられる 。サーモプロテクタ6は、固定子鉄心12の温度上昇を検知し、その温度が所定 値を越えたとき固定子鉄心12に巻回されたコイル2,3に流れる電流を遮断さ せる。
【0019】 図1および図3に符号21で示すものはバンドであり、接着されたサーモプロ テクタ6を固定子鉄心12に締結するものである。この締結は接着をした上で行 ってもよいが、接着をせずに行ってもよい。
【0020】 図4に示すように、固定子鉄心12には組付けのためのボルト挿通孔22が2 個も設けられている。このボルト挿通孔22は、図の上部のものが左側に、また 下部のものが右側に僅かにずらしてあり、中心線Oに対してある角度を持たせて ある。これは、ケーシングにこの固定子鉄心12をセットするとき、表裏を間違 わないようにするためである。間違うと回転方向が逆になるからである。
【0021】 本実施形態においては、固定子鉄心12に切込み18,19を設け、そのうち のいずれか一方にサーモプロテクタ6を配設し、これを接着またはバンド締結に より取付けたことを特徴とするが、それ以外の部分においては、図6ないし図8 について説明した従来のものと変わるところがない。サーモプロテクタ6の電気 的な接続回路も図5に示すとおりであり、作動も全く変わらない。
【0022】 以上説明した実施形態では、固定子鉄心12に2個の切込み18,19を設け 、そのうちの一方にサーモプロテクタ6を装着した。これは、組付けの都合で、 サーモプロテクタ6を切込み18,19のどちらに装着してもよいようにしたか らであって、装着位置が最初から決まれば切込みは1個のみ設ければよい。
【0023】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成された交流ファンモータであり、サーモプ ロテクタの位置と取付構造を改良したものであるから、サーモプロテクタと固定 子鉄心とを平面で接触させて安定状態で固定することができ、したがって検知温 度が安定することになる。また平面で接触するので、接着剤を使用するときその 分量が少なくて済むことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態の平面図である。
【図2】図1のものを下方から見た正面図である。
【図3】図1のものを右方から見た側面図である。
【図4】図1のうちの固定子鉄心のみを示す平面図であ
る。
【図5】コイルとサーモプロテクタとの接続回路を示す
回路図である。
【図6】従来のくま取りコイル形モータの内部の平面図
である。
【図7】図6のものを下方から見た正面図である。
【図8】図6のものを右方から見た側面図である。
【符号の説明】
2 コイル 3 コイル 6 サーモプロテクタ 7 接点 12 固定子鉄心 13 インシュレータ 18 切込み 19 切込み 20 接着 21 バンド

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心の温度上昇を検知し、該温度
    が所定値を越えたとき前記固定子鉄心に巻回されたコイ
    ルに流れる電流を遮断するサーモプロテクタを設け、該
    サーモプロテクタを、固定子鉄心の外周中央部に接触さ
    せて設けたことを特徴とする交流ファンモータ。
  2. 【請求項2】 前記サーモプロテクタと固定子鉄芯の接
    触面が平行となるように配設したことを特徴とする請求
    項1に記載の交流ファンモータ。
  3. 【請求項3】 前記固定子鉄心の外周中央部に切込みを
    設け、該切込みにサーモプロテクタを装着して接着によ
    り固定子鉄心に取付けたことを特徴とする請求項1に記
    載の交流ファンモータ。
  4. 【請求項4】 前記固定子鉄心の外周中央部に切込みを
    設け、該切込みにサーモプロテクタを装着してバンドで
    固定子鉄心に締結したことを特徴とする請求項1に記載
    の交流ファンモータ。
JP1996004062U 1996-04-16 1996-04-16 交流ファンモータ Expired - Lifetime JP3030186U (ja)

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