JP3030163B2 - データ遅延方式 - Google Patents

データ遅延方式

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JP3030163B2
JP3030163B2 JP13706592A JP13706592A JP3030163B2 JP 3030163 B2 JP3030163 B2 JP 3030163B2 JP 13706592 A JP13706592 A JP 13706592A JP 13706592 A JP13706592 A JP 13706592A JP 3030163 B2 JP3030163 B2 JP 3030163B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメモリを用いたデータ遅
延方式に係わり、特にメインのデータがメモリアドレス
空間上を移動する場合におけるそのメモリを用いて、サ
ブのデータの遅延を行うためのデータ遅延方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、衛星放送の電波に乗せてハイビジ
ョン放送を行うためにいわゆるMUSE(MUltiple Sub
-nyquist sampling Encoding)方式が開発され、実験放
送が行われている。このMUSE方式では、音声信号は
専用の帯域をもたずディジタル符号化して映像の垂直帰
線期間に時間軸を圧縮して多重されている。また、この
方式では、伝送経路上において集中的に発生するバース
トエラーに対処するために、予め送出する信号にいわゆ
るフレームインタリーブが施されている。
【0003】このため、受信側で受信信号を正しく再生
するには、受信信号の時間軸を元の状態に伸長するとと
もに、フレームインタリーブの逆の操作であるフレーム
デインタリーブを施してデータを並べ換える必要があ
り、これを行うための音声信号デコーダが開発されてい
る。
【0004】ところで、従来、衛星放送によるテレビジ
ョンの音声信号は、モノラルまたは2チャネルステレオ
方式に限定されていたが、上記したハイビジョン放送で
は、いわゆる3−1方式の4チャネルステレオも実施さ
れることになっている。この3−1方式では、前方の左
右のスピーカのほかに、前方中央スピーカ、及び後方左
右の天井から吊るす2つのサラウンドスピーカ用の信号
も送信されるようになっている。そして、これら5つの
スピーカを正しく設置して上記した4チャネルの音声信
号を受信し、ハイビジョンの高画質・大画面の映像と合
わせて再生すれば、一流映画館の特別席で見るような臨
場感に富んだ映像音響を楽しむことができる。
【0005】サラウンドスピーカは2本または4本が適
当とされているが、これらのスピーカ用の信号Ls及び
Rsは4チャネルの信号の1つであるサラウンド信号S
から合成される。この場合の最も簡単な方法としては、
Ls=S,Rs=Sとすることが考えられる。しかしな
がら、この方法では次のような問題がある。すなわち、
これら2本のスピーカによるサラウンド音声は、臨場感
の確保のため、周囲音として不定位に聞こえることが望
ましいにもかかわらず、上記した方法では2本のスピー
カが同位相同レベルで駆動されることとなるため、これ
ら2本のスピーカの中間に定位して、すなわち後方中央
の1本のスピーカから出力されているように聞こえるこ
とになり、サラウンド効果がなくなる。
【0006】そこで、他の方法としてLs=S,Rs=
−Sとすることが考えられる。しかしながら、この方法
では上記した定位現象は生じないものの、このような逆
相音は耳に不快な印象を与えることが多く、これも好ま
しくない。
【0007】従って、一般には、LsまたはRsの一方
に10〜20ms程度の遅延を施して時間差再生を行う
ことが望ましいとされている。すなわち、Ls=S,R
s=S′とするのが良い。ただし、S′はサラウンド信
号Sを10〜20ms程度遅延させたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常、このようなサラ
ウンド信号の遅延を行うための遅延回路は、上記した音
声信号デコーダLSIに内蔵されていないため、外部に
いわゆるDSP(ディジタル信号プロセッサ)を設けて
遅延を行う方法が考えられる。しかしながら、これでは
設計が複雑化しコストアップの要因となるため、現実的
ではない。
【0009】一方、音声信号のサンプリング周波数は2
種類あり、Aモードでは32KHz、Bモードでは48
KHzであり、また、復調時の量子化ビット数は16ビ
ットであるため、両モードに対応して10msの遅延を
行うには次の(1)式に示すストレージビット数が必要
となる。
【0010】48KHz×16ビット×1/100s=
7680ビット ……(1) これをシフトレジスタやメモリで構成するには20mm
2 程度のチップ面積が必要となり、LSI全体からみて
も30%程度の面積増加となる。このため、所定のチッ
プサイズに収まらず、やはりコストアップの要因となる
等の問題があった。
【0011】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたもので、新たなシフトレジスタやメモリを設けるこ
となく、音声信号の所定時間の遅延を実現することがで
きるデータ遅延方式を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るデータ遅延方式は、第1のデータソースから入力され
るデータAが順次インクリメントされるアドレスに書込
まれるとともに、この書込まれたデータAが順次インク
リメントされるアドレスから一定速度で読出されること
により、データA保持領域がアドレス空間上を移動する
随時書込読出可能メモリにおいて、(i) この随時書込読
出可能メモリのアドレス空間上における前記データA保
持領域以外の領域に、前記データAの読出アドレスから
一定のアドレス距離を維持しつつ、第2のデータソース
からのデータBを順次書込んでいくとともに、(ii)この
データBの書込アドレスから前記データA保持領域の移
動方向と逆方向に所定のアドレス距離だけ隔てたアドレ
スに保持されたデータBを、前記データBの書込みと同
期して読出すことにより、データB保持領域を前記デー
タA保持領域と同期してアドレス空間上を移動させ、前
記所定のアドレス距離に対応した時間の遅延を前記デー
タBに付与することを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の発明に係るデータ遅延方式
は、前記データAの読出し速度よりも前記データBの書
込速度及び読出速度が遅い場合においては、データBの
書込アドレス及び読出アドレスを定期的に所要アドレス
分だけスキップさせて、前記データA保持領域とデータ
B保持領域の移動速度を同期させるようにしたことを特
徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明に係るデータ遅延方式で
は、メモリのアドレス空間上において、データB保持領
域がデータA保持領域と同期してアドレス空間上を移動
しつつ、データBの書込アドレスから所定距離だけ離れ
たアドレスからデータが読出され、この所定のアドレス
距離に対応した時間の遅延がデータBに付与される。
【0015】請求項2記載の発明に係るデータ遅延方式
では、データAの読出し速度よりデータBの書込速度及
び読出速度が遅い場合であっても、データBの書込アド
レス及び読出アドレスが定期的に所要アドレス分だけス
キップさせることで、データA保持領域とデータB保持
領域の移動速度が同期される。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づき実施例を詳細に説明す
る。
【0017】図1は、本発明の一実施例におけるデータ
遅延方式を応用した音声信号デコーダの要部を表したも
のである。このデコーダには、3値/2値変換回路11
が備えられ、入力される8ビットのディジタル信号15
を3値/2値変換して、3ビットの2値データ13を出
力する。この3ビットの2値データ13は、後段に設け
られたレジスタ群12の各レジスタR1 〜R25に順次3
ビットずつ格納される。
【0018】レジスタ群12の後段には、データセレク
タ14が設けられ、レジスタ群12に保持された75ビ
ットのデータのうち、1ビット又は8ビットのデータを
選択して、8ビットデータ(以下、メインデータと呼
ぶ)16としてマルチプレクサ31に送出する。
【0019】一方、このマルチプレクサ31には、図1
のデコーダ出力に基づいてディジタル音声データを再現
するDPCMデコーダ回路からサンプリング周波数Fs
=38KHzで入力される16ビットの音声信号(サラ
ウンド信号)が上位、下位に分けられそれぞれ8ビット
データ(以下、サラウンドデータと呼ぶ)33として入
力されるようになっている。マルチプレクサ31は、デ
ータセレクタ14からのメインデータ16と、サラウン
ドデータ33のいずれか一方を選択してメモリ17に入
力する。
【0020】メモリ17は、例えば64KBのSRAM
(スタティックRAM)により構成され、メモリ制御回
路18の制御によりデータの読み書きが行われるように
なっている。メモリ制御回路18は、アドレスバス24
及び制御バス25によりメモリ17の制御を行う。
【0021】メモリ17からは、8ビットの読出データ
19が読出され、マルチプレクサ32に入力される。こ
の読出データ19としては、メインデータ16に対応し
たものとサラウンドデータ33に対応したものとがあ
り、マルチプレクサ32によりそのデータソースに対応
して出力先が切り換えられて、ビットセレクタ21また
は図示しないD/A変換回路へと出力されるようになっ
ている。ビットセレクタは、入力された8ビットデータ
から1ビットを選択してシリアルビットデータ22とし
て出力する。
【0022】以上のような構成の音声信号デコーダの動
作を説明する。
【0023】〔1〕メインデータの処理(時間軸伸長と
フレームデインタリーブ) まず、メインデータの処理、すなわちマルチプレクサ3
1,32がいずれもメインデータ側に切り換えられてい
る期間の動作について説明する。
【0024】送信側から、アナログの映像信号の垂直帰
線期間に多重化されて送信されてきた音声信号データ
は、図示しないA/D変換回路により図6(a)に示す
16.2MHzの周波数の基本クロックでサンプリング
され8ビットのディジタル信号に変換された後、ディジ
タルフィルタ等により構成される周波数変換回路(図示
せず)により、周波数変換され図6(b)に示す平均1
2.15MHzのブロックで出力される。このようにし
て12.15MHzに変換された8ビットのデータ15
は3値/2値変換回路11に入力され、ここで2つのス
レショルドレベルを用いて3値信号の弁別が行われる。
そして、3値信号の2サンプル毎に、3ビットの2値デ
ータ13が出力され、そのビットレートは、18.22
5MHzである。
【0025】送信側では1.35MHzのビットレート
の音声データを18.225MHzに時間軸圧縮し、こ
のデータ量を1回の垂直帰線期間に多重化しているた
め、1回の垂直帰線期間のビット量は22500ビット
3値/2値変換回路11からは、3ビット単位で750
0回の出力が行われる。
【0026】また、3値/2値変換回路11は、3ビッ
トずつのデータを、図6(c)に示すように平均6.0
75MHzのレートで出力し、この出力された3ビット
データはレジスタ群12のレジスタR1 〜R25に順次保
持される。このとき、R25の次はR1 へと戻るように制
御が行われる。
【0027】この状態における受信ビットの系列は図2
に示すようになっている。送信側においては25フレー
ム毎にフレームインターリーブを施されているため、受
信系列上のビット番号b´は、25ビット毎に元の系列
上のビット番号bと一致する。ここで1フレームとは、
1350ビットであり、1msの時間に相当するもので
ある。従って、受信系列上においては、25ビットずつ
54のブロックに渡って、元の系列上の1フレーム内の
データが分散することとなる。従って、後述するよう
に、フレームデインターリーブを行うには、この25ビ
ット単位でメモリに書込んでおくことが好都合である。
【0028】さて、3値/2値変換回路11で図2に示
したようなビットストリームに変換されたデータは、合
計75ビットのレジスタ群12に蓄えられたのち、25
ビット単位で読出されメモリ17に書込まれる。但し、
メモリ17は、8ビットパラレルの構成であるため、そ
の書込みにおいては8ビット単位で書込まれる。
【0029】メモリ17への書込みは、図3に示すよう
に、この25ビットのブロックを(1,8,8,8)ビ
ットの4つのグループに別けて行う。すなわち、まず第
1回目の書込みは、レジスタR1 の先頭ビット27に7
ビットのダミービットを付加し、合計8ビットとしてメ
モリ17に書込み、次に第2回目はレジスタR1 の2ビ
ットとR2 及びR3 のそれぞれ3ビットの合計8ビット
をその次のタイミングでメモリ17に書き込む。以下同
様にして書込みを行い、結局(1,8,8,8)ビット
の組み合わせを3回繰り返すことにより合計12回の書
込みで75ビット分のデータを書き込む。この場合、1
回の垂直帰線期間内に22500ビットのデータが到来
するため、これに対応して25ビット単位の書込みが9
00回行われる。
【0030】図4は、メモリ17のメモリマップを表し
たものである。ここでは、8ビット×8Kの容量のメモ
リを想定しているため、0〜8191のアドレス空間を
有している。そして、このアドレス空間を4つに分割し
て、上記した12回の書込みのうちの第1,5,9回目
の1ビット+ダミー7ビットの書込み(A書込)はアド
レスXからスタートし、第2,6,10回目の各8ビッ
トの書込み(B書込)はX+2048からスタートす
る。第2,6.10回目の各8ビットの書込(B書込)
はX+2048からスタートする。また、第3,7,1
1回目の各8ビットの書込み(C書込)はX+409
6、第4,8,12回目の各8ビットの書込み(D書
込)はX+6656からスタートする。
【0031】図4に示すように、ある垂直帰線期間に到
来した22500ビットのデータの書込みの先頭アドレ
スをXとすると、この一群のデータに対応するA書込の
最後端アドレスはX+899となる。従って、次の垂直
帰線期間に到来した22500ビットはX+900を先
頭アドレスとする領域に書き込まれなければならない。
すなわち、Xは垂直帰線期間1回ごとに900加算され
る。
【0032】そして、A書込が行われる領域はB書込さ
れたデータの読出しがされた領域に連続し、B書込が行
われる領域はC書込されたデータの読出しが行われた領
域に連続する。同様にしてメモリ17はA,B,C,D
の各書込みがループ上に構成される。
【0033】一方、75ビットのレジスタ群12へのデ
ータストアは、上記したように6.075MHzのピッ
チで行われ、25回で完了するが、これには少なくとも
約4.1μsの時間がかかる。そして25回目の次には
1回目の書込みが行われる。
【0034】1回の垂直帰線期間には、上述したよう
に、18.225MHzで22500ビットの音声デー
タが送られてくるので、75ビットのレジスタ群12は
300回転のストア動作を行う。これは一定のリズムで
行われるものではなく、1回の水平走査線毎に0.99
μsないし7.4μs途切れる。このため、75ビット
のレジスタの書込みも途中で一旦停止し、間欠的な動作
になる。このため、75ビットのレジスタ12からの読
出しとメモリ17への書込みは、次のように行う。
【0035】(1) レジスタR9 の書込みの後…1回
目〜 4回目の読出し(1A,1B,1C,1D)(合
計25ビット) (2)レジスタR18の書込みの後…5回目〜 8回目の
読出し(2A,2B,2C,2D)(合計25ビット) (3)レジスタR25の書込みの後…9回目〜12回目の
読出し(3A,3B,3C,3D)(合計25ビット) なお、レジスタ群12からの読出しは、図6(d)に示
すように4.05MHzのピッチで行われ、12回の読
出しに要する時間は3μs以内にであり、書込みよりも
速い。このため書込みよりも読出しが遅れることはな
い。
【0036】メモリ17へのメモリ17への書込み及び
読出しのタイミングは、図6(d)及び(e)に示すと
おりである。この図に示すように、レジスタ群12に対
するレジスタR9 の書込みの後、4.05MHzの周波
数のタイミングでメモリ17への1A〜1Dへの書込み
が行われる。そして、レジスタ群12のレジスタR18
書込みの後、2A〜2Dへの書込みが行われ、レジスタ
25の書込みの後、3A〜3Dへの書込みが行われる。
なおこれらの書込みは、上記したレジスタ群12からの
読出しと同じ4.05MHzのタイミングで行われる。
また、メモリ17からの読出しは、送信側と同じ1.3
5MHzの周波数で一定に行われる。
【0037】図5は図4におけるメモリマップをさらに
具体的に表したものである。この図に示すように、A書
込の先頭アドレスをXとすると、B書込、C書込、D書
込の各領域の先頭アドレスはそれぞれ(X+204
8)、(X+4096)、(X+6656)となる。そ
して、図2に示した受信系列上でのビット番号b´の1
から1350ビットまでのデータ(受信系列上での1フ
レーム分のデータ)は、図5に示すFの領域に書き込ま
れる。すなわち、A書込においては、1ビットのデータ
A1として“1”が書き込まれ、B書込では8ビットの
データB1〜B8として“1352”,“2703”,
……が書き込まれる。以下、C書込,D書込についても
同様である。そして、アドレス(X+53)にA書込の
1ビットデータA1からD書込のデータD8までのデー
タが書き込まれることにより、1フレーム1350ビッ
ト分のデータ書込みが終了する。
【0038】以上のようにしてメモリ17に書き込まれ
たメインデータは、メモリ制御回路18の制御により、
以下のような順序で読出される。すなわち、例えば読出
しがアドレスXから行われるものとすると、A書込の行
われた領域の読出し先頭アドレスはXとなり、このアド
レスXの8ビットが読出され、ビットセレクタ21によ
り、このうちの1ビット(A1)としてデータ“1”が
選択されて出力される。次に、このアドレスXに対応し
てB書込の行われた領域の先頭アドレス(X+204
8)より54アドレス分先行するアドレス(X+199
4)が書き込まれたデータの読出し先頭アドレスとな
り、このアドレスから8ビットデータ(B1〜B8)を
読出し、このうちの第1ビット(B1)であるデータ
“2”を出力する。
【0039】そして、前回読出したアドレス(X+19
94)より54アドレス分先行するアドレス(X+19
40)から8ビット(B1〜B8)を読出し、このうち
の第2ビット(B2)であるデータ“3”を出力する。
以下同様にしてB書込されたデータの読出しが終了す
る。同様にしてC書込されたデータの読出し先頭アドレ
スはX+3610となり、またD書込されたデータの読
出し先頭アドレスはX+5738となる。このようにし
て受信系列上のフレーム番号(F−24)まで順次読出
しを行う。このフレーム(F−24)においてデータ
“25”を読出すと、次にフレームFのA書込領域のア
ドレス(X+1)から1ビット(A1)のデータ“2
6”を読出す。このようにして、A〜Dまでの各書込の
行われた領域から、54アドレスずつ前方にシフトしな
がら順次1ビットずつ読出すことにより、フレームデイ
ンターリーブされた状態でデータが読出され、元の信号
系列が再生される。
【0040】なお、このときの読出しのタイミングは、
図6(e)に示すように、音声信号の伝送レートである
1.35MHzで行われ、時間軸伸張が行われている。
すなわち、本実施例によれば、メモリ17からの読出し
により、時間軸の伸張とフレームデインターリーブとが
同時に行われることとなる。
【0041】また、本実施例では、3値/2値変換回路
11から出力される2値データが3ビットであること、
及びフレームデインターリーブを行うビット間隔が25
ビットであることを考慮し、これらの最小公倍数である
75ビットのレジスタを設け、これを25ビットずつ3
つのグループに分けるとともに、さらに各25ビットを
(1,8,8,8)ビットの4つのグループに分けてメ
モリ17に書き込むこととしたので、レジスタ群12の
各ビットとメモリのビット幅8ビットのそれぞれの対応
関係を良好に整合させることができ、設計上簡単な構成
となる。
【0042】〔2〕サラウンドデータの処理(10ms
の時間遅延) 次に、サラウンドデータの処理、すなわちマルチプレク
サ31,32がサラウンドデータ33,34の側に切り
換えられる場合動作について説明する。
【0043】今、音声モードがAモードであるとする
と、32KHz/16ビットで量子化されたサラウンド
信号は、上位8ビットと下位8ビットが交互にサラウン
ドデータ33(図1)としてメモリ17に入力される。
メモリ制御回路は、図6(f)に示す書込可能タイミン
グのいずれかにおいて所定の書込アドレスを発生し、サ
ラウンドデータの上位8ビットと下位8ビットを交互に
メモリ17に書込む。このときの上位8ビットの書込ア
ドレスは、図7に示すように、A書込されたデータの読
出済領域の(X+8160)であり、下位8ビットの書
込アドレスはB書込みされたデータの読出済領域の(X
+1536)である。ここに、Xは垂直帰線期間の最初
の音声データを書込むアドレスである。サラウンドデー
タの書込アドレスはメインデータの直前の読出アドレス
から32〜80アドレス分後方となっている。
【0044】メインデータの読出アドレスは、〔1〕で
述べたように、1ms(1フレーム)につき54アドレ
スずつインクリメント方向に移動する。一方、Aモード
におけるサラウンド信号のサンプリング周波数は32K
Hzであるため、サラウンドデータの書込アドレスは1
msにつき32アドレス分インクリメント方向に移動す
る。従って、両者間には22アドレス/1msの速度差
が存在する。この差を調整するため、メモリ制御回路1
8は、サラウンドデータを32アドレス分順次書き込む
ごとに22アドレス分スキップするようなアドレスを発
生して書込制御を行う。
【0045】このようにして書き込まれたサラウンドデ
ータは、書込アドレスから540アドレス分後方のアド
レスから読出す。すなわち、54アドレス/ms×10
ms=540アドレスであるから、書込みから10ms
経過後に読出しが行われ、結局10msの時間遅延が行
われることとなる。
【0046】なお、図6(f)に示したように、サラウ
ンドデータの書込・読出のタイミングは、メインデータ
の書込タイミング(同図(d))と読出タイミング(同
図(e))に重ならないタイミングを選択して16.2
KHzの基本クロックに同期して行われ、全体としてメ
モリ17へのアクセスの周波数は8.1MHzとなる。
従って、アクセス間隔は120ns以下となり、一般の
SRAMでも十分対応できる。
【0047】次に、上記したようなサラウンドデータの
書込・読出アドレスの発生機構について説明する。
【0048】図8は、メモリ制御回路18内に設けられ
たアドレス発生部の一部を表したものである。この回路
には54KHzのクロック42をカウントしてそのカウ
ント値をラッチ回路43に出力するXカウンタ41が設
けられている。ラッチ回路43は、そのラッチ端子Lに
入力される1KHzのクロック47のタイミングでXカ
ウンタ41の出力をラッチし、これを加算器44に出力
する。
【0049】一方、この回路には32KHzのクロック
48をカウントしてそのカウント値を加算器44に出力
するカウンタ46が設けられている。このカウンタ46
は、上記した1KHzのクロック47のタイミングでリ
セットされるようになっている。
【0050】加算器44は、ラッチ回路43の出力とカ
ウンタ46の出力を加算し、パラレルに設けられた4つ
の定数加算器51〜54に入力する。これらの加算器5
1〜54は、入力されたデータにそれぞれ“816
0”,“1536”,“7620”,“996”を加算
して出力する。これにより、加算器51,52の出力は
それぞれ、サラウンドデータ16ビットの上位8ビット
と下位8ビットの書込アドレスとなり、加算器53,5
4の出力はそれぞれ、サラウンドデータ16ビットの上
位8ビットと下位8ビットの読出アドレスとなる。
【0051】このようにして、作成されたアドレスは、
マルチプレクサ31、32の切換えと同期して、メモリ
制御回路18内の図示しないメインデータ用アドレス発
生部で作成されたアドレスとの間で切り換えられ、メモ
リ17に与えられることとなる。これにより、メインデ
ータとサラウンドデータの書込みと読出しが図6(d)
〜(f)に示すタイミングで行われ、サラウンドデータ
については10msの時間遅延が施されることとなる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
メモリのアドレス空間上において、データB保持領域が
データA保持領域と同期してアドレス空間上を移動しつ
つ、データBの書込アドレスから所定距離だけ離れたア
ドレスからデータを読出すこととしたので、この所定の
アドレス距離に対応した時間の遅延をデータBに付与す
ることができる。従って、あるデータ用に設けられ、そ
の使用領域が移動するような使用がなされるメモリであ
っても、その移動する余白領域を効率よく使用すること
ができ、メモリの節減を図ることができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における音声信号デコーダを
示すブロック図である。
【図2】受信系列上のビット番号と元の系列上のビット
番号との対応関係を示す説明図である。
【図3】レジスタからの読出しのタイミングを示す説明
図である。
【図4】メモリに対する書込みと読出しの動作を説明す
るためのメモリマップを示す説明図である。
【図5】メモリマップの内容を詳細に示す説明図であ
る。
【図6】メモリに対する書込みと読出しのタイミングを
示すタイミング図である。
【図7】サラウンドデータの書込・読出領域とメインデ
ータの読出領域との関係を示す説明図である。
【図8】サラウンドデータの書込・読出アドレスを生成
するアドレス発生部を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 3値/2値変換回路 12 レジスタ群 14 データセレクタ 16 メインデータ 17 メモリ 18 メモリ制御回路 21 ビットセレクタ 31,32 マルチプレクサ 33 サラウンドデータ 41 Xカウンタ 43 ラッチ回路 44 加算器 46 カウンタ 51〜54 定数加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04S 5/02 H04S 5/02 Y 7/00 7/00 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 27/00 G11C 7/00 314 H04H 5/00 301 H04N 5/60 H04S 5/02 H04S 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のデータソースから入力されるデー
    タAが順次インクリメントされるアドレスに書き込まれ
    るとともに、この書き込まれたデータAが順次インクリ
    メントされるアドレスから一定速度で読出されることに
    より、データA保持領域がアドレス空間上を移動する随
    時書込読出可能メモリにおいて、 この随時書込読出可能メモリのアドレス空間上における
    前記データA保持領域以外の領域に、前記データAの読
    出アドレスから一定のアドレス距離を維持しつつ、第2
    のデータソースからのデータBを順次書き込んでいくと
    ともに、 このデータBの書込アドレスから前記データA保持領域
    の移動方向と逆方向に所定のアドレス距離だけ隔てたア
    ドレスに保持されたデータBを、前記データBの書込と
    同期して読出すことにより、データB保持領域を前記デ
    ータA保持領域と同期してアドレス空間上を移動させ、 前記所定のアドレス距離に対応した時間の遅延を前記デ
    ータBに付与することを特徴とするデータ遅延方式。
  2. 【請求項2】 前記データAの読出し速度よりも前記デ
    ータBの書込速度及び読出速度が遅い場合においては、
    データBの書込アドレス及び読出アドレスを定期的に所
    要アドレス分だけスキップさせて、前記データA保持領
    域とデータB保持領域の移動速度を同期させるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載のデータ遅延方式。
JP13706592A 1992-05-28 1992-05-28 データ遅延方式 Expired - Lifetime JP3030163B2 (ja)

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