JP3029732B2 - 湯沸かし装置 - Google Patents
湯沸かし装置Info
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Description
えば調乳用のお湯を沸かすものに適用して好適なもので
ある。
乳する際のお湯の温度すなわち調乳適温は、40度〜60度
程度であるとされている。これは約40度の母乳の温度や
約60度でなる免疫物質やビタミン等の破壊が始まる温度
を考慮したものである。
最初から調乳適温に温めて用いるのではなく、滅菌のた
め一旦沸騰させたお湯を調乳適温まで冷まして用いるよ
うになっている。このため、従来は、水を例えばやかん
に入れて沸騰させた後、これをやかんごと自然に冷やし
たり、水道水で冷やすようにしていた。
やかんで沸騰させたお湯を自然に冷やしたり、水道水で
冷やすような手段では、その分時間や煩雑な手間がかか
ることに加えて、一旦調乳適温に冷ましたとしても、こ
の温度を維持することが困難であるという問題があっ
た。
温瓶構造を有し沸騰させたお湯を所定の時間をかけて調
乳適温まで冷ましこれを維持するようにされたものや、
電気ポット構造を有し水を一旦沸騰させて調乳適温で保
温するようにされたものがある。しかし、何れの場合に
も、一旦水を沸騰させて冷ますため調乳適温のお湯を得
るまでに長時間を要する問題があり、使い勝手の点で未
だ不十分であった。
で、短時間で一旦沸騰させた湯を所定温度に冷まして保
持する湯沸かし装置を提案することを目的とする。
発明にあっては、飲用に供する湯沸かし用の水を貯める
水容器と、一端がこの水容器に連通されて加熱部の近傍
に引き回され、再度前記水容器内に戻されるように配置
されるパイプと、このパイプの他端部からの温水を受け
る収容容器とを備えており、前記水容器内に貯留した水
が前記パイプ内に導かれて前記加熱部の近傍で沸騰温度
近くに加熱され、再度水容器内に導かれることにより冷
却されて前記収容容器内に導かれる構成とした、湯沸か
し装置により、達成される。
水を収容するための水容器内の水が一端からパイプ内に
導かれて、加熱部の近傍で沸騰温度近くまでに加熱され
る。この高温の温水は、前記パイプにより、再度水容器
に戻されて、水容器内で冷まされて、他端から収容容器
内に導かれて貯留される。したがって、水容器内に水が
多量に収容されている最初のうちは、高温の温水はこの
多量の水容器内の水で冷やされるから、かなり低温とな
って収容容器内に導かれるが、運転を続けると、水容器
内の水が減ることから、収容容器内に導かれる温水温度
は次第に高くなる。これにより、収容容器内の温水は全
体として、沸騰温度よりもかなり低い飲用に適した温度
に調整されて貯留される。
において、前記加熱部は前記パイプに近接して配置さ
れ、かつ前記収容容器は、前記加熱部に対して、この加
熱部と前記パイプとの距離よりも離して配置されている
ことを特徴とする。
加熱部に近いことから、沸騰温度近くの高温にまで加熱
される。これに対して、同じ加熱部から少しはなれた収
容容器内の温水は、沸騰温度よりも低い温度に保温され
ることになる。
成において、前記パイプが、前記水容器内にて、貯留水
との間で熱交換効率を高めた熱交換部を備えることを特
徴としている。
の温水は、水容器内で効率良く冷やされることになる。
ずれかの構成において、前記熱交換部が、前記パイプを
螺旋状にすることにより形成されていることを特徴とす
る。また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいず
れかの構成において、前記熱交換部が、パイプ周囲に配
置したフィンを備えることを特徴とする。
の温水は、水容器内で螺旋状に導かれることなるので、
長い距離を移動することで、十分冷やされることにな
る。また、請求項5の構成によれば、パイプ内の高温の
温水は、水容器内でフィンを介して熱交換することによ
り、効率よく冷やされることになる。
基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
置の第1の実施例を示している。図において、この湯沸
かし装置1は、例えば調乳に用いられる水が貯えられた
水タンク2と、この水タンク2の底面に穿設され逆流防
止弁が設けられた孔に連通し、例えばセラミックヒータ
ー等でなる加熱部3内に引き回されて水を沸騰させるよ
うにされたパイプ4と、パイプ4から噴出されたお湯を
受けるサーバ5とから主として構成されている。
タンク2を通じてサーバ5まで引き回され、加熱部3で
加熱され沸騰したお湯を、水タンク2内の水温を利用し
た熱交換によって調乳適温まで冷まして噴出するように
なっている。なおパイプ4は水タンク2内の底面付近に
おいてらせん形状4Aに成形され、これにより冷却の際
の熱交換効率を向上し得るようになっている。
して所定の距離だけ離して配置されており、これにより
パイプ4から噴出された調乳適温のお湯を受けて内部に
これを貯えると共に、加熱部3の加熱によって貯えたお
湯を調乳適温に保温するようになっている。なお、この
湯沸かし装置1は図1との対応部分に同一符号を付した
図2に示すような外観を有し、実際上ケース6の下部に
設けられた電源スイッチ7をオン操作することにより、
加熱部3が発熱し湯沸かし動作が開始されるものであ
る。
を得る場合には、図3(A)に示すように、例えばサー
バ5に必要な量だけ汲んだ水を水タンク2に移した後、
図3(B)に示すように、電源スイッチ7をオン操作す
る。この結果、図3(C)に示すように、比較的い短時
間で水タンク2に貯えられた水が順次沸騰すると共に、
この水がパイプ4を通って水タンク2内で次第に冷まさ
れ調乳適温のお湯としてサーバ5内に滴下されて、貯え
られる。
適温のお湯を、図3(D)に示すように粉ミルクの入っ
たほ乳ビン8に移し換えることにより直ちに調乳するこ
とができる。また調乳用のお湯が余った場合には、サー
バ5を湯沸かし装置1に再度セットすれば良い。この結
果サーバ5内のお湯は加熱部3によって調乳適温に保温
され、常に調乳用として最適なお湯を得ることができ
る。
れた水を、加熱部3によってパイプ4内で加熱して沸騰
させると共に、水タンク2内に設けられたパイプ4のら
せん部分4Aで水温を利用して例えば調乳するのに適し
た温度に冷まして噴出させてサーバ5に収容する。そし
て、このサーバ5内で加熱部3によって調乳適温を維持
するようにした。これにより、短い時間で一旦沸騰させ
たお湯を調乳適温に冷まし、これを保温し得る湯沸かし
装置1を実現できる。
内でパイプ4をらせん状に引き回した場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、パイプ4の水タンク2内
の部分で沸騰したお湯を所望の温度まで冷ますことがで
きれば、格別図示のような構成としなくとも上述の実施
例と同様の効果を実現できる。
の実施例10の場合には、サーバ5に代えて適温に保温
されたお湯が貯められた保温用タンク11内にほ乳ビン
8を配置し、そのほ乳ビン8に直接パイプ4から噴出さ
れる所定の温度のお湯を受けるようになっている。これ
によりほ乳ビン8中のお湯の温度を安定して例えば調乳
に適した温度に保温することができる。
は、水タンク2内にパイプ4を引き回して沸騰したお湯
を水タンク2内の水温で冷ますようにしたが、これに代
え冷却用の水タンクを別に設けこの冷却用水タンク内に
パイプ4を引き回すようにしても良い。あるいは、図5
に示すように、ほ乳ビン8が配置された保温用タンク1
1内にパイプ4を引き回して、沸騰したお湯を冷ますよ
うにしても良い。このようにすれば、冷却効率は若干落
ちるが水タンク2内にパイプ4等の異物が存在していな
いから衛生的である。
部の他の例を示している。すなわち、上述の実施例で
は、熱交換部は、パイプ自体をらせん形状4Aの如く形
成している。しかし、パイプ自体の一部をらせん形状に
作ると、比較的費用が嵩む。このため、パイプ4とは別
体に図示のような複数のフィンを備えた部材4a内にパ
イプ4を挿通し、この熱交換部4bを水タンクの底面付
近に位置するように収容すると好ましい。
2から供給される水を沸騰させる加熱手段と調乳用サー
バ5又は保温用タンク11を保温する加熱手段を兼用し
た場合について述べたが、これに代え、別々の加熱手段
を設けるようにしても上述の実施例と同様の効果を実現
できる。
よる湯沸かし装置を調乳用のお湯を沸かすものに適用し
たが、本発明はこれに限らず、乳幼児用の粉ジュースを
溶かすお湯を沸かすものや、玉露等のお茶を入れるため
のお湯を沸かすもの等種々の湯沸かし装置に広く適用し
て好適なものである。
貯えられた水が、加熱手段によってパイプ手段内で加熱
されて沸騰すると共に、パイプ手段の第2の水容器手段
部分で所定温度に冷却されて噴出して収容容器手段に収
容され、この収容容器手段内で加熱手段によって所定温
度を維持されるようにしたことにより、短時間で一旦沸
騰させた湯を所定温度に冷まして保持し得る湯沸かし装
置を実現できる。
である。
ある。
ある。
明図である。
の概略図である。
概略斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 飲用に供する湯沸かし用の水を貯める水
容器と、 一端が前記水容器に連通されて加熱部の近傍に引き回さ
れ、再度前記水容器内に戻されるように配置されるパイ
プと、 このパイプの他端部からの温水を受ける収容容器とを備
えており、 前記水容器内に貯留した水が前記パイプ内に導かれて前
記加熱部の近傍で沸騰温度近くに加熱され、再度水容器
内に導かれることにより冷却されて前記収容容器内に導
かれる構成としたことを特徴とする、湯沸かし装置。 - 【請求項2】 前記加熱部は前記パイプに近接して配置
され、 かつ前記収容容器は、前記加熱部に対して、この加熱部
と前記パイプとの距離よりも離して配置されていること
を特徴とする、請求項1に記載した湯沸かし装置。 - 【請求項3】 前記パイプは、前記水容器内にて、貯留
水との間で熱交換効率を高めた熱交換部を備えることを
特徴とする、請求項1もしくは請求項2に記載の湯沸か
し装置。 - 【請求項4】 前記熱交換部は、前記パイプを螺旋状に
することにより形成されていることを特徴とする、請求
項1ないし3のいずれかに記載した湯沸かし装置。 - 【請求項5】 前記熱交換部は、パイプ周囲に配置した
フィンを備えることを特徴とする、請求項1ないし4の
いずれかに記載した湯沸かし装置。
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JP4086113A JP3029732B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 湯沸かし装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP4086113A JP3029732B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 湯沸かし装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05253067A JPH05253067A (ja) | 1993-10-05 |
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Family
ID=13877649
Family Applications (1)
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JP4086113A Expired - Fee Related JP3029732B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 湯沸かし装置 |
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JP2015139594A (ja) * | 2014-01-29 | 2015-08-03 | シャープ株式会社 | 湯冷まし生成器、飲料生成器、及び粉末乳調乳装置 |
CN110108027A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-08-09 | 厦门森卓节能科技有限公司 | 一种高原烧水装置和方法 |
-
1992
- 1992-03-10 JP JP4086113A patent/JP3029732B2/ja not_active Expired - Fee Related
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