JPS5937134Y2 - 小型電気ポツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小型電気ポットに関するものである。

従来の小型電気ポットは本体内に収納された水を加熱し
て湯としているが、持ち運びできる小型のものでは一回
に沸かせる湯量が少なく、たびたび水道等より水を汲ん
できて補給しなげればならず非常に面倒であった。

このため水の収納量を増すよう本体を大きくすることが
考えられるが、持ち運びに不便である上、加熱してから
湯になるまでに時間がかかり、又、湯温を持続させるた
めに通電し続けると、消費電力が大きくなるといった欠
点が生じる。

本考案はこのような欠点を除去するためになされたもの
でヒータを備えた貯湯タンクと、水タンクとを隣接して
設け、貯水タンク内の水を手動操作により貯湯タンクへ
任意に供給できるようにしたものである。

従って、湯を必要とする時必要に湯量弁の水を貯水タン
クから貯湯タンクに供給することにより、その場でその
分の熱湯を得ることができる。

以下本考案の一実施例を図面に従って詳細に説明する。

図において１は耐熱樹脂、金属材等からなる本体部で平
板上の基部２から立設された支柱３の先端には持ち運び
用把手４が設げられている。

この支柱３の一側中央部からは貯湯タンク５の支持部６
が水平に突出している。

この支持部６の上面にはヒーター７が内装されており、
該ヒータ７上に載置された貯湯タンク５内の水を加熱す
る。

８は支持部６の上下面を連通する給湯管でその途中に外
部のつまみ９により開閉可能なコック１０が設げられて
いる。

上記給湯管８の上端には貯湯タンク５の底部中央に設げ
た孔部１１が水密的に嵌着する。

１２はヒーター７への通電を制御する電源スィッチであ
る。

上記貯湯タンク５を支持部６上に対して着脱自在として
もよく、又貯湯タンク５の外周に断熱材を配して保温効
果を高めてもよい。

又、貯湯タンク５の上端開口に蓋をして加熱、保温効果
を高めてもよい。

１３は支柱３の反対側面に沿う如く基部２上に着脱自在
に設けられた水タンクでその上端開口には吸水ポンプ兼
用蓋１４が着脱自在に設けられている。

１５は吸水管、１６は上記吸水ポンプ１４から貯湯タン
ク５上に突出した給水管である。

次に動作を説明すると、水タンク１３内に水を満たし、
吸水ポンプ兼蓋１４を図の如く被着した後コック１０が
閉成しているのを確かめ手動操作により吸水ポンプ１４
を作動させ水タンク１３内の水を所望量、貯湯タンク５
内に供給する。

ここで電源スィッチ１２をＯＮするとヒーター７に通電
され、貯湯タンク５内の水を加熱して湯と成す。

この湯をコーヒー、インスタントラーメン作成用に利用
する場合は容器１７を給湯管８の直下に置き、つまみ９
をもってコックを開成すればよい。

貯湯タンク５内の湯を全部使い切るとスイッチ１２をオ
フにする。

このように必要欧のみ沸かすので無駄がなく、消費電力
の節約になる。

又、貯湯タンク５から容器１７内に取り出した湯の温度
が高すぎる場合、上記吸水ポンプ１４の給水管１６を点
線側に向け、図面の点線の如く容器ＩＴを基部２上にお
き吸水ポンプ１４の作動により水を容器内に供給して温
度を下げればよい。

このような可搬型の電気ポットは哺乳器セットとして好
適である。

すなわち、新生児等は昼夜の区別なく所定時間毎に母乳
を与えなげればならないが、母乳の出が悪い場合、ミル
クを与えている。

ミルクの作成にあたっては粉ミルクに湯を注いで粉末を
溶かし適度の温度となるよう水、湯を供給して所定量の
液体とすることが必要である。

このミルクの作成は授乳時毎にしなげればならないため
出産後の母親にとっては大変な苦痛であり特に夜間には
難作業となる。

このような場合、本考案の電気ポットを枕もとにおき水
タンク１３内に湯ざましを入れておけば夜間など必要時
に水タンク１３より貯湯タンク内に少量の水を注入し電
源スィッチ１２をオンすれば、極く短時間で湯となるの
でこの湯を給湯管８より哨乳びんに供給してその中の粉
ミルクを溶かし、その後、吸水ポンプ１４を利用して湯
ざましく水）で哺乳びん内の液体を適当温度にして所定
のミルクを簡単に作ることができる。

授乳後は貯湯タンク内の湯で哺乳びん内をきれいに洗い
次の授乳時に備えることができる。

なお、ヒーターに温度調節用のサーモスタットを付けて
おくと、貯湯タンク内に常に所定温度の湯を満たしてお
くことができ、上述のように湯になるのを待つ必要がな
くなり便利である。

この場合の保温による消費電力は貯湯タンク５の寝装が
比較的小型であるため大したことはない。

叙上のように本考案の電気ポットによれば貯湯タンク部
で沸かす水を同−器具内の水タンク内に常時ストックし
てあくことができるので、湯を沸かす際、−々水を汲み
にくい必要がなく、しかも必要時に必要な置だけ沸かせ
るので、最も効率的で便利である。

又、水タンク内の水を貯湯タンク内に供給するための吸
水ポンプを利用して、水タンク内の水を外部へも導出で
きるので貯湯タンク内から得た湯を適度の温度にする際
など、非常に便利である。

又、本考案の電気ポットは夜間所定時間毎ＶＣミルクを
作るような場合に利用すれば好適である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す簡略断面構成図である。 符号、１・・・本体、２・−・基部、３・・・支柱、５
・・・貯湯タンク、７・・・ヒーター １３・・・水タ
ンク、１４・・・吸水ポンプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体にヒーターを備えた貯湯タンクと水タンクとを
   設け、この水タンク内の水を手動操作により上記貯湯タ
   ンク及び外部へ択一的に供給できる吸水ポンプを設けた
   ことを特徴とする小型電気ポット。