JP3029621U - 二重ソックス - Google Patents

二重ソックス

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JP3029621U
JP3029621U JP1996003439U JP343996U JP3029621U JP 3029621 U JP3029621 U JP 3029621U JP 1996003439 U JP1996003439 U JP 1996003439U JP 343996 U JP343996 U JP 343996U JP 3029621 U JP3029621 U JP 3029621U
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JP1996003439U
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民哉 滝川
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健繊株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異種特性をもった繊維による表裏の編成地で
二重に構成し、当該両編成地を所要数の滑止拘束部で、
ずれ動きを阻止し、汗ばむことのない保温力をもたせ、
かつ、ずれ動きのない履き心地を保証する。 【解決手段】 低水分率で透湿性のある繊維により形成
の裏側編成地1cによる内側筒状包足部1と、吸水性繊
維により形成の表側編成地2cによる外側筒状包足部2
とを重積する。この重積箇所には表側編成地2cに対し
裏側編成地1cがずれ動かないようにした滑止拘束部5
を所要数だけ設け、夫々の履物側内面2aと肌側外面1
bとの間に空気薄層4を形成する。 【効果】 表側編成地と裏側編成地が二重構成で空気薄
層が存するので断熱効果と外気侵入抑止で保温力大き
く、足汗が停滞せずに外気へ放出され、滑止拘束部によ
り、裏側編成地等のずれ動きがなく履き心地がよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は表側編成地と裏側編成地とによって二重に重積されるよう構成し、こ れにより防寒の目的を充分に達成できるよう編成した二重ソックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のソックスは、既知の如く各種の天然または合成繊維によって編成した一 枚の編成地により形成されており、従って、特に薄手の編成地によるときは充分 な温かさが得られず、この不満を解消しようとするときは、厚手の編成地を用い るようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の通り一重の編成地に厚手のものを用いるようにすれば、確かにその保温 力を向上させることができるが、このようなソックスによるときは保温力の点で 、満足を与えられるものの、温かいことによって足底や指先などの発汗も多くな り、この汗が気化することで多量の気化熱を奪うことになる。この結果足が冷え てしまったりして履き心地が悪くなり、また一枚の編成地であることには変わり がないため、外気の侵入も可成り大きく、このために足が冷えてしまうことにも なって、満足すべき結果が得られていない。
【0004】 本考案は、上記した従来のソックスがもっている難点に鑑み、第1に一重の編 成地によることなく請求項1にあっては、肌側である裏側編成地と、履物側であ る表側編成地を重積した二重構成とする。さらに、第2には当該各編成地の特性 に関し、肌側の裏側編成地にはポリ塩化ビニールなどの低水分率で透湿性をもっ た繊維を、そして表側編成地には吸水性繊維によって夫々編成することにより、 発汗が透湿性の裏側編成地を通過した後、吸水性をもった表側編成地へと移行し て吸着させてしまい、このことで、当該ソックスの裏側編成地と皮膚との間の層 を、可及的に乾燥状態に保ち得るようにし、温かく、しかも汗ばんでしまう不快 感から解放可能にしようとするのが、第1の目的である。
【0005】 さらに、請求項1の考案では、それだけでなく内側筒状包足部と外側筒状包足 部とが単に重積状態となって、両者間に空気薄層が形成されている構成に止まら ず、表側編成地に対して裏側編成地が履用中にずれ動いてしまうことのないよう に、当該両編成地が所望箇所に形成した滑止拘束部により相対な変移が阻止され ており、このことによって、靴などの中で裏側編成地がずれてしまい歩きにくか ったり、離間してしまうことで空気層の確保が阻害され、外気が侵入したり、保 温力が低下してしまうといったことのないようにするのが第2の目的である。
【0006】 次に請求項2にあっては、上記請求項1における滑止拘束部を、接着材や縫糸 によって表側編成地と裏側編成地とを所要箇所において固定する構成とし、当該 両編成地のずれを、より高い信頼性をもって阻止し履き心地よく、かつ保温力の 安定した保持を確保しようとしている。
【0007】 請求項3にかかる二重ソックスにあっては、これまた請求項1における滑止拘 束部につき、これを接着材や縫糸により形成すると共に、爪先側滑止拘束部と踵 側滑止拘束部とにより構成することで、少ない滑止拘束部によって、外観を損な うことなしに、しかも表側編成地と裏側編成地とのずれ発生を、効果的に阻止し 得るようにし、履き心地がよく保温力の点でも満足すべき製品を得ようとしてい る。
【0008】 請求項4の場合には、その滑止拘束部の構成が、請求項3のように表側編成地 と裏側編成地とを所定箇所にあって固定してしまうのに対し、表側編成地に滑止 材を施し、これに裏側編成地の肌側外面を押当するよう構成することで、摩擦抵 抗による滑止状態を保有させ、このことにより前記請求項の場合と同じ目的を達 成しようとしている。さらに、大きな外力の作用で表側編成地と裏側編成地が引 き離されるようなことがあっても、前記のように縫糸によって構成された滑止拘 束部であれば破損する虞れがあるのに対し、これを回避可能にしようとしており 、さらに、表側編成地の滑止材によって、歩行に際しての床面上等におけるスリ ップをも防止しようとしている。
【0009】 次に、請求項5にあっては、上記の請求項4と同じく滑止材を用いて滑止拘束 部を構成するが、当該滑止材は裏側編成地の方に施すようにし、当該滑止材を表 側編成地の履物側内面に当接させ、このことにより滑止材の露呈なしに、上記請 求項4と同等の効果を発揮させようとしている。
【0010】 そして請求項6の場合には、上記の請求項1ないし5にあってその内側筒状包 足部の裏側編成地に用いられる低水分率の透湿性である繊維については、ポリ塩 化ビニール、ポリプロピレン等を、外側筒状包足部の表側編成地に用いられる吸 水性繊維には、綿、羊毛等を夫々選定することで、前記の諸目的を満足すべき状 態にて達成しようとしている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の目的を達成するため、請求項1にあっては肌側内面をもった 裏側編成地による内側筒状包足部と、これに履口折返し部にて連続し履物側外面 をもった表側編成地による外側筒状包足部とを備え、この外側筒状包足部と上記 内側筒状包足部とが、夫々履物側内面と肌側外面との間に空気薄層を介して重積 されると共に、前記の裏側編成地は低水分率の透湿性を有する繊維により、上記 の表側編成地は吸水性繊維により夫々編成され、かつ、内側筒状包足部と外側筒 状包足部との重積箇所には、その表側編成地に対する裏側編成地の滑止拘束部が 、所要数だけ設けられていることを特徴とする二重ソックスを提供しようとして いる。
【0012】 請求項2にあっては、上記請求項1における滑止拘束部の構成が、表側編成地 と裏側編成地とを、接着材か縫糸により所要数の箇所で固定してしまう点に特徴 を有している。
【0013】 請求項3の場合には、前記請求項1における滑止拘束部を特定位置に設定する ようにしており、その特徴とするところは、表側編成地と裏側編成地とを接着材 か縫糸により、爪先側の区画ラインにおける全周または一部にあって固定した爪 先側滑止拘束部と踵側に面して足幅方向に形成した踵側滑止拘束部とが設けられ ていることにある。
【0014】 請求項4にあっては、請求項2または3のように滑止拘束部により表側編成地 と裏側編成地を固定してしまうことなく、その特徴としているところは、表側編 成地に施した塩化ビニール等による所要数の滑止材を、裏側編成地の肌側外面に 当接して形成の滑止拘束部が設けられていることにある。
【0015】 請求項5に係る二重ソックスでは、これまた滑止拘束部が請求項4と同じく固 定構造ではなしに、滑止めの構成となっており、その特徴とするところは、裏側 編成地に施した塩化ビニール等による所要数の滑止材を、表側編成地の履物側内 面に当接して形成の滑止拘束部が設けられていることにある。
【0016】 請求項6の場合にあっては、請求項1ないし5の何れか1項について、内側筒 状包足部の裏側編成地を組成している低水分率の透湿性をもった繊維には、ポリ 塩化ビニール、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル、ナイロンの何れか1 以上が、そして外側筒状包足部の表側編成地を組成している吸水性繊維には、綿 、羊毛、絹、麻、レーヨンの何れか1以上が夫々採択されていることをその内容 としている。
【0017】
【考案の実施の形態】
本考案を図示の実施例によって詳記すると、内側筒状包足部1と外側筒状包足 部2とからなり、内側筒状包足部1は、肌側内面1aと肌側外面1bをもった裏 側編成地1cにより構成されていると共に、外側筒状包足部2は、履物側内面2 aと履物側外面2bをもった表側編成地2cにより構成され、かつ、この表側編 成地2cと裏側編成地1cとは、履口折返し部3における連続ライン3aにて連 成されている。
【0018】 さらに、上記外側筒状包足部2の表側編成地2cと、内側筒状包足部1の裏側 編成地1cを重積することで、その夫々履物側内面2aと肌側外面1bとの間に 空気薄層4を形成する。そして、この際、上記の裏側編成地1cについては、低 水分率の透湿性を有する繊維を採択すると共に、表側編成地2cには吸水性繊維 を用いるようにしてある。
【0019】 しかも、請求項1にあっては滑止拘束部5を設けるのであるが、これは内側筒 状包足部1と外側筒状包足部2との重積箇所にあって、表側編成地2cに対して 裏側編成地1cが、履用者の歩行中などにあって、不本意にずれが動いてしまう ことを阻止するための構成部材で、1箇所以上所要数だけこの滑止拘束部5は設 けられることとなる。
【0020】 ここで、請求項2の考案にあっては、上記の滑止拘束部5が接着材か縫糸によ り表側編成地2cと裏側編成地1cとを固定するようにしてあり、足背側Uを示 す図2の実施例では、爪先側Tの区画ライン上にあって、縫糸5aにより当該滑 止拘束部5が周設されており、足底側Dを示している図3の実施例では、その全 面にわたり複数箇所の滑止拘束部5が設けられ、何れも縫糸5aによって足底側 Dにおける足底部に点在されていると共に踵側Hにも設けるようにし、この場合 縫糸による縫着は、緩止状態としたり本縫状態としてもよい。もちろん接着材と しては合成樹脂等により、比較的軟質のものを用いるのが望ましい。
【0021】 さらに、図4(A)の実施例では踵側Hから爪先側Tにかけて複数の滑止拘束 部5が縫着手段により設けられているだけでなく、踵側Hから履口折返し部3へ 向けても複数の滑止拘束部5が設けられているのに対し、同上図(B)では踵側 Hに一箇所だけ、滑止拘束部5が接着材5bによって形成されている。
【0022】 ここで、図1による請求項3の実施例では、これまた上記の滑止拘束部5に関 し、接着材5bか縫糸5aにより、爪先側Tの区画ラインにおける全周または一 部にあって、表側編成地2cと裏側編成地1cとを固定した爪先側滑止拘束部5 Aと、踵側Hに面して足幅方向に形成の踵側滑止拘束部5Bとが備えられている 。そして当該踵側滑止拘束部5Bとして例示のものは、踵側Hにあって表側編成 地2cと裏側編成地1cとを内側へ折り込むことでタック5cを形成し、当該タ ック5cの基根部を縫止糸5dによって縫着するようにしてある。
【0023】 以上図1ないし図5によって説示の請求項2と請求項3の考案によるときは、 内側筒状包足部1と外側筒状包足部2とが重積状態であることから、外気の侵入 に対する阻止作用からして保温性が向上するだけでなく、肌側内面1aを有する 裏側編成地1cが低水分率透湿性を有する繊維により編成されていることから、 人体の皮膚より発した汗が裏側編成地1cを通過し易く、しかも、これに重積の 表側編成地2cは吸水性を有することから、上記の汗は裏側編成地1cの繊維間 を外方へ向けて移行し、この結果空間薄層4は常に湿気のない乾燥状態に保たれ 、足が汗ばむことなく気持ちのよい保温状態下で履用することができる。
【0024】 しかも、上記の透湿性をもった裏側編成地1cが履用者の肌に触れており、こ こには汗の停滞がないので裏側編成地1cと皮膚との間に汗の停滞なく、かつ吸 引された汗は表側編成地2cから外気へと発散され易いので、この点からも履き 心地の良いものとなる。
【0025】 さらに、上記考案では裏側編成地1cと表側編成地2cとが、接着材5bや縫 糸5a、縫止糸5dによって固定された滑止拘束部5により連結されているから 、当該両編成地1c、2cとが、履用中などにずれ動くことを阻止されることと なり、この結果、歩き難くなってしまったり、またずれ動きで同上両編成地1c 、2cが大きく離間してしまうこともないので、前記の空気薄層4が常に所定の 薄い層に保持され、当該空気薄層4により安定した断熱保温作用に基づく保温力 を維持できると共に、外気の侵入に対しても、これを抑止することができる。
【0026】 そして前記の請求項3の如く、爪先側滑止拘束部5Aと踵側滑止拘束部5Bと により滑止拘束部5を構成したときは、外観上も美麗に仕上げることができる。
【0027】 次に、請求項1と請求項4および5に関連して、図5ないし図8に開示の実施 例によりこれを説示すると、請求項2および3とその基本的構成は同じであるが 、前記の滑止拘束部5の構成が以下の如く相違している。 すなわち、図5に示された請求項4に係る二重ソックスにあっては、重積状態 である外側筒状包足部2から、内側筒状包足部1を外側へ引き出して展開した同 上図によって理解されるように、外側筒状包足部2の表側編成地2cにあって、 その履物側外面2bから履物側内面2aにわたって、同図(A)のようにドッド 状とした滑止材6が、同図(B)の如く帯状または全周にわたるリング状とした 滑止材6を施すのであり、当該滑止材6としては塩化ビニール等の軟質な合成樹 脂を用いるのがよく、この状態にて引き出された内側筒状包足部1を、上記の外 側筒状包足部2に挿入内装することで、図6に示す如く、表側編成地2cの履物 側内面2aから露呈した上記の滑止材6上に、裏側編成地1cの肌側外面1bが 当接することになる。
【0028】 従って、この場合における滑止拘束部5なるものは、前記した如く裏側編成地 1cと表側編成地2cとを部分的に固定してしまうのでなく、表側編成地2cに おける滑止材6と裏側編成地1cとの摩擦抵抗によって、裏側編成地1cが表側 編成地2cに対して、不本意にずれ動くことのないようにしている。従って、前 記のような作用効果を発揮し得るだけでなく、図5に示す如き展開状態として洗 濯などを行うことも可能となる。また、図6により理解される通り、滑止材6が 履物側外面2bに露呈しているので、歩く床面に対して滑り止めとしての作用も 発揮される。
【0029】 次に請求項5の二重ソックスにつき、図7と図8に開示の実施例により説示す ると、滑止拘束部5を滑止材6の配設によって構成しようとしている点で、上記 の請求項4のものと同じであるが、相違しているところは、滑止材6を外側筒状 包足部2にではなしに、内側筒状包足部1における裏側編成地1cに対し施すよ うにした点である。
【0030】 すなわち、図7にあっては前記のように外側筒状包足部2より引き出された内 側筒状包足部1にあって、その裏側編成地1cにおける肌側内面1aに、前記と 同様にして塩化ビニール等による合成樹脂によって所要数だけ同図(A)(B) に示す如きドッド状または平板状またはリング状とした滑止材6を配設して、こ れを当該裏側編成地1cの肌側外面1bと肌側内面1aとに露呈させるのである 。 かくして、図8に明示の如く、表側編成地2cの履物側内面2aに対して当該 裏側編成地1cの肌側外面1bより露呈する滑止材6を押当して、摩擦抵抗の利 用による裏側編成地1cの不本意なずれ動きを防止し得るようにしている。尚、 この場合には図8の如く表側編成地2cに滑止材6が施されていないから、歩く 床面に対しての滑り止め作用はないが、外観のよいものが提供できる。
【0031】 次に、請求項5によって明示の技術的内容につき以下説示すると、これは上記 の請求項1ないし請求項4にあって、何れの場合にあっても、その裏側編成地1 cと表側編成地2cにつき、これに用いられる繊維を特定しており、このことで 前記した当該両編成地1c、2cの作用、効果につき、満足すべき結果を保証し ようとしている。
【0032】 すなわち、透湿性をもった裏側編成地1cの繊維としては、水分率(標準状態 としての20℃65%RH)が0%であるポリ塩化ビニール、ポリプロピレンそ して、水分率が0.4%のポリエステル、同上率4.5%のナイロン等を用いる のがよく、これに対し吸水性をもった表側編成地2cの繊維としては、水分率7 %の木綿、そして水分率16%の羊毛、さらに水分率7〜10%の絹と水分率1 2〜14%のレーヨンなどが好適である。尚本考案の実施に際してはリブ機、K 式機(B式をも含む)を用いて製造することができる。
【0033】
【考案の効果】
本考案は以上のようにして構成されているものであるから、請求項1によると きは、外側筒状包足部と上記内側筒状包足部とによる二重構成としたので、両部 による加算的な保温力を発揮し得るというだけでなく、滑止拘束部による裏側編 成地と表側編成地のずれ防止により、従来の一重ソックスと同等の履き心地を楽 しむことができ、上記両編成地間の空気薄層による断熱効果を活用できると共に 、この空気薄層が不本意に変動したり大きな厚さに変動することもないので、安 定した保温力の確保が期待可能となる。
【0034】 さらに、上記の表側編成地と裏側編成地の繊維につき、夫々透湿性と吸水性を もたせるようにすることで、汗の積極的な外方への排出が助勢され、汗ばんだ感 事から解放された保温性を満足し得ると共に、本製品と皮膚間を常に乾燥した状 態に保ち得ることから、爽やかな温かさを楽しみ得ることとなり、特に高齢者や 冷え性の人、登山、スキーなどのウインタースポーツ、そして釣りなどのレジャ ー用、さらには冷凍工場、水産工場、屋外等における作業者の履用に供して好適 である。
【0035】 そして、請求項2では、滑止拘束部を接着材や縫糸により固定したので、編成 地の前記したずれ動きを有効に防止することができ、請求項1における諸効果を 発揮し得ることになり、また請求項3によるときは、上記滑止拘束部を爪先側滑 止拘束部と踵側滑止拘束部とにより構成したので、数少ない滑止拘束部の設定に より前記の諸効果を保証でき、かつ外観と履き心地のよいものを提供することが できる。
【0036】 さらに、請求項4と請求項5にあっては、滑止材による摩擦抵抗を利用して、 裏側編成地と表側編成地の不本意なずれ動きや離間を防止するようにしたので、 前記考案と同等の効果を発揮し得るだけでなく、無理な外力が加えられても滑止 拘束部が破損してしまうことなく、しかも当該二重ソックスを内側筒状包足部の 引き出しによる展開によって、洗濯し易いものとすることができる。しかも、請 求項4では滑止材を表出させるため、歩行床面に対しても滑り止めの効果を発揮 でき、これに対して請求項5では滑止材を表出させないので外観を良くすること ができると共に足底に対する指圧効果をも期待することができる。
【0037】 さらに、請求項6によるときは、裏側編成地と表側編成地の各繊維につき、こ れを特定するようにしたから、上記の各請求項に係る効果を確実なものとするこ とができ、またリブ機、K式機(B式も含む)による量産も支障なく実施するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の請求項3に係る二重ソックスを示した
一部切欠の略示正面図である。
【図2】本考案の請求項1および2に係る二重ソックス
の足背側である部分平面図を示す。
【図3】同上二重ソックスの足底側を示した他実施例に
よる部分平面図である。
【図4】(A)は同上二重ソックスの異種例、(B)は
別種例を示した夫々の正面図である。
【図5】本考案の請求項4に係る二重ソックスの展開状
態を示し、(A)はその一実施例による正面図、(B)
は他実施例による一部切欠の正面図である。
【図6】図5(A)に示した二重ソックスの部分拡大縦
断正面図である。
【図7】本考案の請求項5に係る二重ソックスの展開状
態を示し、(A)はその一実施例による正面図、(B)
は他実施例による一部切欠の正面図である。
【図8】図7(A)に示した二重ソックスの部分拡大縦
断正面図である。
【符号の説明】
1 内側筒状包足部 1a 肌側内面 1b 肌側外面 1c 裏側編成地 2 外側筒状包足部 2a 履物側内面 2b 履物側外面 2c 表側編成地 3 履口折返し部 4 空気薄層 5 滑止拘束部 5A 爪先側滑止拘束部 5B 踵側滑止拘束部 5a 縫糸 5b 接着材 6 滑止材 H 踵側 T 爪先側

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肌側内面をもった裏側編成地による内側
    筒状包足部と、これに履口折返し部にて連続し履物側外
    面をもった表側編成地による外側筒状包足部とを備え、
    この外側筒状包足部と上記内側筒状包足部とが、夫々履
    物側内面と肌側外面との間に空気薄層を介して重積され
    ると共に、前記の裏側編成地は低水分率の透湿性を有す
    る繊維により、上記の表側編成地は吸水性繊維により夫
    々編成され、かつ、内側筒状包足部と外側筒状包足部と
    の重積箇所には、その表側編成地に対する裏側編成地の
    滑止拘束部が、所要数だけ設けられていることを特徴と
    する二重ソックス。
  2. 【請求項2】 肌側内面をもった裏側編成地による内側
    筒状包足部と、これに履口折返し部にて連続し履物側外
    面をもった表側編成地による外側筒状包足部とを備え、
    この外側筒状包足部と上記内側筒状包足部とが、夫々履
    物側内面と肌側外面との間に空気薄層を介して重積され
    ると共に、前記の裏側編成地は低水分率の透湿性を有す
    る繊維により、上記の表側編成地は吸水性繊維により夫
    々編成され、かつ、内側筒状包足部と外側筒状包足部と
    の重積箇所には、その表側編成地と裏側編成地とを接着
    材か縫糸により固定した滑止拘束部が、所要数だけ設け
    られていることを特徴とする二重ソックス。
  3. 【請求項3】 肌側内面をもった裏側編成地による内側
    筒状包足部と、これに履口折返し部にて連続し履物側外
    面をもった表側編成地による外側筒状包足部とを備え、
    この外側筒状包足部と上記内側筒状包足部とが、夫々履
    物側内面と肌側外面との間に空気薄層を介して重積され
    ると共に、前記の裏側編成地は低水分率の透湿性を有す
    る繊維により、上記の表側編成地は吸水性繊維により夫
    々編成され、かつ、内側筒状包足部と外側筒状包足部と
    の重積箇所には、その表側編成地と裏側編成地とを接着
    材か縫糸により、爪先側の区画ラインにおける全周また
    は一部にあって固定した爪先側滑止拘束部と踵側に面し
    て足幅方向に形成した踵側滑止拘束部とが設けられてい
    ることを特徴とする二重ソックス。
  4. 【請求項4】 肌側内面をもった裏側編成地による内側
    筒状包足部と、これに履口折返し部にて連続し履物側外
    面をもった表側編成地による外側筒状包足部とを備え、
    この外側筒状包足部と上記内側筒状包足部とが、夫々履
    物側内面と肌側外面との間に空気薄層を介して重積され
    ると共に、前記の裏側編成地は低水分率の透湿性を有す
    る繊維により、上記の表側編成地は吸水性繊維により夫
    々編成され、かつ、内側筒状包足部と外側筒状包足部と
    の重積箇所には、その表側編成地に施した塩化ビニール
    等による所要数の滑止材を、裏側編成地の肌側外面に当
    接して形成の滑止拘束部が設けられていることを特徴と
    する二重ソックス。
  5. 【請求項5】 肌側内面をもった裏側編成地による内側
    筒状包足部と、これに履口折返し部にて連続し履物側外
    面をもった表側編成地による外側筒状包足部とを備え、
    この外側筒状包足部と上記内側筒状包足部とが、夫々履
    物側内面と肌側外面との間に空気薄層を介して重積され
    ると共に、前記の裏側編成地は低水分率の透湿性を有す
    る繊維により、上記の表側編成地は吸水性繊維により夫
    々編成され、かつ、内側筒状包足部と外側筒状包足部と
    の重積箇所には、その裏側編成地に施した塩化ビニール
    等による所要数の滑止材を、表側編成地の履物側内面に
    当接して形成の滑止拘束部が設けられていることを特徴
    とする二重ソックス。
  6. 【請求項6】 内側筒状包足部の裏側編成地を組成して
    いる低水分率の透湿性をもった繊維には、ポリ塩化ビニ
    ール、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル、ナイ
    ロンの何れか1以上が、そして外側筒状包足部の表側編
    成地を組成している吸水性繊維には、綿、羊毛、絹、
    麻、レーヨンの何れか1以上が夫々採択されている請求
    項1ないし5のいずれか1項に記載の二重ソックス。
JP1996003439U 1996-03-29 1996-03-29 二重ソックス Expired - Lifetime JP3029621U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0711622U (ja) * 1993-07-30 1995-02-21 株式会社淀川製鋼所 折版屋根板支持装置

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JPH0711622U (ja) * 1993-07-30 1995-02-21 株式会社淀川製鋼所 折版屋根板支持装置

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