JP2514918Y2 - 通水性と通気性を有するスポーツ靴 - Google Patents
通水性と通気性を有するスポーツ靴Info
- Publication number
- JP2514918Y2 JP2514918Y2 JP2489091U JP2489091U JP2514918Y2 JP 2514918 Y2 JP2514918 Y2 JP 2514918Y2 JP 2489091 U JP2489091 U JP 2489091U JP 2489091 U JP2489091 U JP 2489091U JP 2514918 Y2 JP2514918 Y2 JP 2514918Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mesh cloth
- instep
- breathability
- water permeability
- shoes
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スポーツシューズ、特
にランニングシューズに関するものである。
にランニングシューズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的なシューズ及びスポーツシ
ューズ等においては通気性,通水性を高める目的で甲部
にメッシュ布を用いる。しかしながら、該メッシュ布の
内面にナイロントリコットとウレタンホームを貼り合わ
せた生地を縫着又は貼着し、多層構造としたものが多く
見受けられる。これ等はさらに爪先部から親指及び小指
の付け根部の両サイドにかけてメッシュ布の表側から補
強として皮革,合成皮革等の異質材を用いて被装して二
層に構成した構造となっている。
ューズ等においては通気性,通水性を高める目的で甲部
にメッシュ布を用いる。しかしながら、該メッシュ布の
内面にナイロントリコットとウレタンホームを貼り合わ
せた生地を縫着又は貼着し、多層構造としたものが多く
見受けられる。これ等はさらに爪先部から親指及び小指
の付け根部の両サイドにかけてメッシュ布の表側から補
強として皮革,合成皮革等の異質材を用いて被装して二
層に構成した構造となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本来メッシュ布を甲被
に使用するには通水性と通気性を良好にならしめ、歩行
及び走行中の靴内の温度,湿度の上昇を防止し、足の蒸
れをなくし靴づれ,豆等が出来にくくするためである。
しかしながら、従来の技術に記載した如く甲部にメッシ
ュ布を使用したにもかかわらず異質材の材料にて補強の
ために表面を被装したり、内面にナイロントリコットと
ウレタンホームを貼り合わせた生地を縫着又は貼着し多
層にしたのでは折角の通気性を低下させ、長時間の使用
に於てはこれ等の目的を充分に達成することは不可であ
る。
に使用するには通水性と通気性を良好にならしめ、歩行
及び走行中の靴内の温度,湿度の上昇を防止し、足の蒸
れをなくし靴づれ,豆等が出来にくくするためである。
しかしながら、従来の技術に記載した如く甲部にメッシ
ュ布を使用したにもかかわらず異質材の材料にて補強の
ために表面を被装したり、内面にナイロントリコットと
ウレタンホームを貼り合わせた生地を縫着又は貼着し多
層にしたのでは折角の通気性を低下させ、長時間の使用
に於てはこれ等の目的を充分に達成することは不可であ
る。
【0004】又、異質材を用いて補強していたのでは通
水性が悪く、靴内に水が溜り走りにくい状態となる。雨
降り,クロスカントリー,障害競争等で靴内に水溜りの
激しい場合は靴底や爪先等にわざわざ孔を開け競技に準
える選手も多く見受けられる。
水性が悪く、靴内に水が溜り走りにくい状態となる。雨
降り,クロスカントリー,障害競争等で靴内に水溜りの
激しい場合は靴底や爪先等にわざわざ孔を開け競技に準
える選手も多く見受けられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】靴の甲部の甲被をポリア
ミド糸で斜交編したメッシュ布を用いて、従来の爪先部
及び親指と小指の付け根にかけて異質材にて補強してい
た部分を該メッシュ布によって被装した二層構造とし、
内面にはナイロントリコットとウレタンホームを貼り合
わせた生地等の縫着又は貼着をせず、甲部の甲被を該メ
ッシュ布のみにて構成した通水性と通気性を充分に発揮
可能にした靴を提供するものである。
ミド糸で斜交編したメッシュ布を用いて、従来の爪先部
及び親指と小指の付け根にかけて異質材にて補強してい
た部分を該メッシュ布によって被装した二層構造とし、
内面にはナイロントリコットとウレタンホームを貼り合
わせた生地等の縫着又は貼着をせず、甲部の甲被を該メ
ッシュ布のみにて構成した通水性と通気性を充分に発揮
可能にした靴を提供するものである。
【0006】
【実施例】先ず、従来のメッシュ布を用いた靴の構成に
ついて説明する。図3は従来のメッシュ布を用いた靴の
前部の側面図であり、図4は図3の爪先部の中央断面図
である。これ等の図に基づいて説明すると、図中(1)
は甲被、(2)は甲被(1)に皮革,合成皮革等を縫着
等の手段を用いて被装した補強、(3)はナイロントリ
コットとウレタンホームを貼り合わせた生地の裏甲被で
ある。(4)は中敷、(5)はアウトソール、(6)は
ミッドソール、(7)は通気孔である。以上のことから
して、甲部のメッシュ布部が少なく、しかも補強及び裏
甲被付であるから通気性はあるものの充分ではないし通
水性は悪い。以下、通水性,通気性を充分にした本考案
の実施例について図1,図2に基づいて説明する。
ついて説明する。図3は従来のメッシュ布を用いた靴の
前部の側面図であり、図4は図3の爪先部の中央断面図
である。これ等の図に基づいて説明すると、図中(1)
は甲被、(2)は甲被(1)に皮革,合成皮革等を縫着
等の手段を用いて被装した補強、(3)はナイロントリ
コットとウレタンホームを貼り合わせた生地の裏甲被で
ある。(4)は中敷、(5)はアウトソール、(6)は
ミッドソール、(7)は通気孔である。以上のことから
して、甲部のメッシュ布部が少なく、しかも補強及び裏
甲被付であるから通気性はあるものの充分ではないし通
水性は悪い。以下、通水性,通気性を充分にした本考案
の実施例について図1,図2に基づいて説明する。
【0007】先ず、甲部の甲被に使用するメッシュ布
(8)はポリアミド糸を斜交編みにより織成されたもの
であり、伸びが充分であり、固さがない。該メッシュ布
(8)の編み目が両サイドに多く広がる様に使用し、図
3の補強(2)の部分に相当する部分、即ち爪先部から
親指及び小指の付け根の部分を該メッシュ布(8)にて
被装して押さえテープ(9)にて縫着を施して二層構造
(10)とし、従来の靴の補強(2)の役目と保形を担
わせている。さらに、従来の靴の様に裏甲被(3)(図
4参照)を使用せず、甲部の甲被(1)はメッシュ布
(8)のみで構成させたものである。
(8)はポリアミド糸を斜交編みにより織成されたもの
であり、伸びが充分であり、固さがない。該メッシュ布
(8)の編み目が両サイドに多く広がる様に使用し、図
3の補強(2)の部分に相当する部分、即ち爪先部から
親指及び小指の付け根の部分を該メッシュ布(8)にて
被装して押さえテープ(9)にて縫着を施して二層構造
(10)とし、従来の靴の補強(2)の役目と保形を担
わせている。さらに、従来の靴の様に裏甲被(3)(図
4参照)を使用せず、甲部の甲被(1)はメッシュ布
(8)のみで構成させたものである。
【0008】又、メッシュ布(8)を酢酸ビニルとメラ
ミン系樹脂の水溶液を混合した補強処理液(本考案では
該混合液を使用したが、別の補強処理液でも良い)に浸
漬し、コーティングを施し適宜な伸び及び強度をもたせ
る。適宜な伸び及び強度として、伸び率はJIS L
1096 カットストリップ法による縦71.4%,横
57.7%,引張り強さ同法にて縦375.2kgf ,横
55.9kgf ,破裂強力JIS L 1018 B法に
より241.5kgf である。該メッシュ布(8)を用い
て上記記載のメッシュ布(8)のコーテイングを施さな
いメッシュ布(8)の構成と同一の構成として、一層の
強度と保形を高めたものである。
ミン系樹脂の水溶液を混合した補強処理液(本考案では
該混合液を使用したが、別の補強処理液でも良い)に浸
漬し、コーティングを施し適宜な伸び及び強度をもたせ
る。適宜な伸び及び強度として、伸び率はJIS L
1096 カットストリップ法による縦71.4%,横
57.7%,引張り強さ同法にて縦375.2kgf ,横
55.9kgf ,破裂強力JIS L 1018 B法に
より241.5kgf である。該メッシュ布(8)を用い
て上記記載のメッシュ布(8)のコーテイングを施さな
いメッシュ布(8)の構成と同一の構成として、一層の
強度と保形を高めたものである。
【0009】
【効果】本考案は従来の補強となる異質な材料を甲被の
メッシュ布に被装することなく、さらに裏甲被を積層す
ることなくして充分に従来と同様の補強及び保形を有
し、従来に比較して構成簡単にして数段の通気性があ
り、長時間の履用による靴内の温度,湿度の上昇及び足
体温の上昇を防ぎ熱による靴づれ,豆を防止し、靴内は
常に乾燥状態となり発汗による汚臭と水虫の発生をも予
防できる。
メッシュ布に被装することなく、さらに裏甲被を積層す
ることなくして充分に従来と同様の補強及び保形を有
し、従来に比較して構成簡単にして数段の通気性があ
り、長時間の履用による靴内の温度,湿度の上昇及び足
体温の上昇を防ぎ熱による靴づれ,豆を防止し、靴内は
常に乾燥状態となり発汗による汚臭と水虫の発生をも予
防できる。
【0010】又、メッシュ布が斜交編みに織成され、伸
びも樹脂処理を施されているために適宜であり、足にフ
イットするとともに横方向への伸びもあり、外反拇指等
の足に多少の障害を負った人が履いた時の障害部にもメ
ッシュ布部が馴染んで靴擦れの心配もなく、爽快な履き
心地を可能にしたものである。
びも樹脂処理を施されているために適宜であり、足にフ
イットするとともに横方向への伸びもあり、外反拇指等
の足に多少の障害を負った人が履いた時の障害部にもメ
ッシュ布部が馴染んで靴擦れの心配もなく、爽快な履き
心地を可能にしたものである。
【0011】さらに、甲被全体がメッシュ布にて構成さ
れているので、靴内の水溜りが生じず、選手によっては
靴底、又は爪先若しくはサイドにわざわざ孔を開ける人
もいたが、それらも不要である。本考案は特に雨降り,
クロスカントリー,障害競争等には充分に効果を発揮す
る。
れているので、靴内の水溜りが生じず、選手によっては
靴底、又は爪先若しくはサイドにわざわざ孔を開ける人
もいたが、それらも不要である。本考案は特に雨降り,
クロスカントリー,障害競争等には充分に効果を発揮す
る。
【0012】
【図1】本考案の甲部側面図
【図2】図1の爪先中央断面図
【図3】従来の甲部側面図
【図4】図3の爪先部中央断面図
1 甲被 2 補強 3 裏甲被 4 中敷 5 アウトソール 6 ミッドソール 7 通気孔 8 メッシュ布 9 押さえテープ 10 二層構造
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリアミド糸を斜交編みしたメッシュ布
で靴の甲部の甲被を形成し、爪先部及び親指と小指にか
けての補強部を該メッシュ布にて被装した二層構造と
し、異質材の裏甲被を積層せず、該メッシュ布のみで構
成した甲被であることを特徴とする通水性と通気性を有
するスポーツ靴。 - 【請求項2】 ポリアミド糸を斜交編みしたメッシュ布
を補強処理液に浸漬し、コーティングを施し適宜な伸び
及び強度をもたせたメッシュ布を用いた請求項1のスポ
ーツ靴。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2489091U JP2514918Y2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 通水性と通気性を有するスポーツ靴 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2489091U JP2514918Y2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 通水性と通気性を有するスポーツ靴 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112609U JPH04112609U (ja) | 1992-09-30 |
JP2514918Y2 true JP2514918Y2 (ja) | 1996-10-23 |
Family
ID=31909744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2489091U Expired - Lifetime JP2514918Y2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 通水性と通気性を有するスポーツ靴 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514918Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3405791B2 (ja) * | 1993-12-02 | 2003-05-12 | 株式会社フットテクノ | 靴の後染め用の染料組成物および靴の後染め方法 |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP2489091U patent/JP2514918Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04112609U (ja) | 1992-09-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |