JP3029619B1 - テ―ブルの円運動付与機構、および、該機構を用いたコンクリ―ト成形装置。 - Google Patents

テ―ブルの円運動付与機構、および、該機構を用いたコンクリ―ト成形装置。

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JP3029619B1 JP11079035A JP7903599A JP3029619B1 JP 3029619 B1 JP3029619 B1 JP 3029619B1 JP 11079035 A JP11079035 A JP 11079035A JP 7903599 A JP7903599 A JP 7903599A JP 3029619 B1 JP3029619 B1 JP 3029619B1
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Abstract

【要約】 【課題】 円運動の回転直径を任意に変えることによっ
て、コンクリートの表面が最適の緻密で強度も大きいコ
ンクリート成形装置を提供する。 【解決手段】 テーブル2に偏心軸受外輪636,64
5と、回転駆動軸63,64と回転駆動軸に直結した偏
心軸633,647とを設け、偏心軸633,647に
対して偏心軸受外輪636,645を回転駆動軸63,
64と直角方向の面で摺動自在で回動自在に嵌合し、テ
ーブル2自体が回転しないような回転阻止手段61を設
け、偏心軸633,647に対して偏心軸受外輪63
6,645の摺動する度合いに応じてテーブル面方向の
円運動の回転半径を調整するテーブルの円運動付与機構
61であり、コンクリ−ト型枠1を載置する揺動テーブ
ル2水平面で水平円運動をするために、円運動付与機構
61を用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブル面方向の
円運動付与機構、および、テーブル面方向の円運動付与
機構を用いてコンクリ−トを形成するコンクリ−ト形成
装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、生コンクリートを型枠に流入させ
て、気泡等を取り除き、生コンクリートを充填し締め固
めるコンクリート成形装置は、種々の装置が提案されて
いる。これらの従来装置において、特公昭58-18884号公
報に示されるように、型枠自体を振動機20で上下に振動
させて充填する装置や、特公昭59-48725号公報に示され
るように、水平揺動機構3によって揺動テーブルを水平
方向に揺動してコンクリートを締め固める装置、すなわ
ち、型枠自体が高速で上下あるいは左右に振動するもの
が一般に知られている。
【0003】また、特許第2627133号に提示されている
ように、上下左右の揺動運動を合わせたような動きによ
りコンクリート成形するタイプとして、型枠の底の中心
を支点4として揺動して充填しコンクリートを成形する
装置も知られている。さらに、型枠内の振動や加圧によ
りコンクリートを成形するタイプとして、特許第261711
5号に提示されているように、バイブレータ5により型枠
内の生コンクリートを上下に振動させて充填する装置
や、特公平7-10528号公報に提示されているように、金
型1に流入したコンクリートをプレス板11によってプレ
スして生コンクリートを充填する装置が知られている。
【0004】上述した従来装置の特公昭58-18884号公報
の上下に振動させて充填する装置や、特公昭59-48725号
公報の水平方向に揺動してコンクリートを締め固める装
置や、特許第2627133号の上下左右の揺動運動を合わせ
たような動きをするコンクリート成形装置においては、
気泡を無くするだけで、コンクリートの表面と内部との
比重はほぼ同じであって、必ずしもコンクリートの肌面
も緻密ではなく、そのためにコンクリートの成型品自体
の強度もそこそこのものであった。
【0005】また、上下振動が6000rpmと高速のため、
保守が面倒であり効率も低く、騒音が大きいため環境問
題にもなっていた。特に、工事現場が住宅地の近くにあ
ると、非常にやっかいな環境問題にもなっていた。さら
に、寒冷地のコンクリート成型品においては、内部に適
度の気泡が存在したものが耐久性が高いとされ、上記の
従来装置において内部だけに気泡を残すのは困難であっ
た。
【0006】一方、特許第2617115号や特公平7-10528号
に提示されているように、型枠内に振動を与えたり加圧
してコンクリートを成形する装置は、上述した装置にお
ける問題点に加えて、型枠内の生コンクリートに振動部
材やプレス部材が挿入されるため、これらの部材に付着
するコンクリートの除去等の保守に手間がかかるという
問題点があった。
【0007】そこで、本発明者は、コンクリート成型品
の外側である表面が、内部よりも比重の大きなセメント
や砂鉄や硅砂で形成され、かつ、内部には適度の気泡が
存在するコンクリートを成形し、コンクリートの表面が
緻密で強度も大きいコンクリート成形品を製造するコン
クリート成形装置を提供するために、既に、特願平10-2
02382号として、細かく比重の大きな砂を混入した生コ
ンクリートが注入されるコンクリート型枠と、該コンク
リ−ト型枠を載置する搖動テーブルを備えたコンクリー
ト成形装置において、該揺動テーブルが水平面で水平円
運動をする揺動機構を設けたコンクリート成形装置を提
案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の特願平10-20238
2号の発明におけるテーブルが水平面で水平円運動付与
する機構は、円形偏芯カムを用いてテーブルに水平面で
水平円運動を付与する構成である。しかしながら、特願
平10-202382号の発明は、コンクリート成型品の外側で
ある表面が、内部よりも比重の大きなセメントや砂鉄や
硅砂で形成され、かつ、内部には適度の気泡が存在する
コンクリートで成形されるが、その際に型枠にコンクリ
ートを注入していくが、型枠が円運動を始めると次第に
コンクリートが型枠内で波打ち始め、やがてはコンクリ
ートが型枠からこぼれる状態になるという問題点があっ
た。また、上記の特願平10-202382号の発明におけるテ
ーブル面方向の円運動付与機構は、円形偏芯カムによ
る、円運動の回転直径は一定であり、稼働中に円運動の
回転半径を変えることはできず、また、作業毎に円運動
の回転半径を変える際にも、円形偏芯カムをいちいち取
り替えなければならないという煩わしさがあるという問
題点があった。また、従来の通常の円の半径が自由に調
整できる円運動付与機構は、重量の大きなコンクリート
成形機に用いるには、構造が複雑であって堅牢性も十分
ではなく不向きであるという問題点があった。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、その課題は、構造が比較的簡単で強固な構造に
なりうる円運動付与機構であって、稼働中であっても、
円運動の回転半径を任意に簡単に変えることができる円
運動付与機構を提供することであり、また、コンクリー
トの成形において、円運動を付与することによってコン
クリート成型品の外側である表面が、内部よりも比重の
大きなセメントや砂鉄や硅砂で形成され、かつ、内部に
は適度の気泡が存在するコンクリートを成形するに際
し、円運動の回転半径を任意に変えることによって、型
枠が円運動を始めると次第にコンクリートが型枠内で波
打ち始めるが、この波打ち現象を押さえることができ、
コンクリートの表面が最適の緻密で強度も大きいコンク
リート成形品を製造するコンクリート成形装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、テーブルに偏心軸受外
輪と、回転駆動軸と回転駆動軸に直結した偏心軸とを設
け、該偏心軸の回転駆動軸と直角方向の断面形状は全て
同一形状として、偏心軸に対して偏心軸受外輪を回転駆
動軸と直角方向の面で摺動自在で回動自在に嵌合すると
ともに、前記テーブル自体が回転しないような回転阻止
手段を設け、偏心軸に対して偏心軸受外輪の摺動する度
合いに応じてテーブル面方向の円運動の回転半径を調整
するテーブルの円運動付与機構である。上記の課題を解
決するために、請求項2に記載の発明は、細かく比重の
大きな砂を混入した生コンクリートが注入されるコンク
リート型枠と、該コンクリ−ト型枠を載置する搖動テー
ブルを備えたコンクリート成形装置において、該揺動テ
ーブル水平面で水平円運動をするために、前記請求項1
に記載のテーブルの円運動付与機構を用いたコンクリー
ト成形装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施例1]ここで、本発明の好適
な円運動付与機構の1実施例、および、円運動付与機構
をコンクリ−ト成形装置に適用した好適な1実施例を説
明するが、図1はコンクリ−ト成形装置の全体を示す斜
視面、図2はそのA−Aの一点鎖線での側断面図であ
る。図1において、生コンクリートを注入するコンクリ
ート型枠1を載置する揺動テーブル2は、中間テーブル
3に対して水平面で水平円運動をしており、中間テーブ
ル3は基礎テーブル4に対して上下運動するようになっ
ている。
【0012】先ず、中間テーブル3が上下動する構成を
説明する。図2において、中間テーブル3と基礎テーブ
ル4の間には、テーブルの側面に沿って、一対の上下揺
動機構5が配置されている。上下揺動機構5にはそれぞ
れ同期回転する同期モータ51が設置され、減速機構(図
示せず)によってモータ51の回転は減速され、偏芯カム5
2に接続されたロッド部材53の一端が接続されて左右に
往復運動をする。上記のロッド部材53の他端は回動部材
54の上下方向の長孔541にルーズに嵌合され、ロッド部
材53が回動部材54を固定支持軸542を中心にして回動さ
せて、回動部材54の両端に設けられた揺動軸543,544
は、一対のロッド部材545,546が回動自在に軸支されて
いる。
【0013】中間テーブル3と基礎テーブル4の四隅に
はリンク機構55が設けられるが、そのうちの一対のリン
ク機構551,552は、中間テーブル3の固定リンク支持軸3
1,32と基礎テーブル4の固定リンク支持軸41,42とが設
けられて、各固定リンク支持軸31,32,41,42はそれぞれ
一対のリンク部材553,554および555,556が支持され、リ
ンク部材同士553,554,555,556は揺動軸557,558で連結さ
れるとともに、前記の一対のロッド部材545,546の端部5
47,548も連結されている。したがって、モータ51の回転
により、回動部材54が正逆方向に移動回動してロッド部
材545,546も左右に移動する。そして、リンク機構55が
直立したり折れたりすることを繰り返すことにより、中
間テーブル3が基礎テーブル4に対して上下に揺動する
ことになる。この揺動は毎分100〜500往復の範囲がよ
く、本実施例では毎分300往復の程度に設定してある。
【0014】次に、搖動テーブル2が水平面で水平円運
動する円運動付与機構機構6を図2〜図5を用いて説明
する。図2において、中間テーブル3と揺動テーブル2
の間には一対の水平円運動機構61,62が設けられている
が、一方の水平円運動付与機構61は中間テーブル3にイ
ンバータ制御で回転数が制御できるモータ611がボルト
等の固定部材612で固定され、減速ギヤ613によって回転
が減速されて回転主軸63を減速回転させ、回転主軸63は
中間テーブル3にボルト等の固定部材631で固定された
ベアリング部材632で回動自在に支持されている。図3
に示すように、上記の回転主軸63の上端には偏芯軸633
が直結しているが、回転主軸63の中心線C1に対して断
面長方形の偏芯軸633の中心線C2が傾いており、偏芯
軸633は偏芯軸受内輪634によって摺動自在に支持され、
偏芯軸受内輪634はベアリング部材635を介して偏芯軸受
外輪636で回転自在に支持され、偏芯軸受外輪636ボルト
等の固定部材637で揺動テーブル2に固定されている。
【0015】上記偏芯軸受内輪634の中心部分には、偏
芯軸633の水平方向の断面形状に合った摺動孔638が設け
られ、一方、偏芯軸633の断面形状は全て同一の長方形
としてあるから、偏心軸633は回転主軸63たる回転駆動
軸方向に摺動可能に嵌合する。したがって、偏芯軸受内
輪634を回転主軸63(駆動軸)と直角方向である水平面で
自由に回動自在とするとともに、水平に偏心軸633に対
して上下方向に摺動自在とする。偏芯軸633の断面形状
と摺動孔638の形状の関係は、摺動孔638の形状が僅かに
大きい相似形となるが、要は、偏芯軸633の回動に従っ
て外輪が追従して回動すればよく、偏芯軸633の断面形
状は長方形でなくとも、他の多角形でも円形でももよ
く、円形の場合は直接ベアリングで外輪に接触するよう
にすれば内輪が不要となる。上記した構成であるから、
偏芯軸受内輪634が偏心軸633の低位置では、回転主軸63
の中心線C1に対して偏芯軸633の中心線C2とのずれ
は小さいので、テーブルの回転半径は小さく、上方高位
置になればなるほど、中心線C1に対する中心線C2と
のずれは大きくなり、テーブルの回転半径は大きくなる
から、偏心軸633に対する偏芯軸受内輪634の関係に応じ
て、テーブル面方向の円運動の回転半径を調整すること
ができる。一方、偏芯軸633の回転に従って、テーブル
自体が回転しないように、回転阻止手段を設ける必要が
あるが、本実施例では、一対の水平円運動機構61,62を
設けて、テーブル自体の回転を阻止している。
【0016】そして、他方の水平円運動機構62の回転主
軸64は、中間テーブル3にボルト等の固定部材641,642
等で固定された一対のベアリング部材643,644で回動自
在に支持され、前記の回転主軸63のプーリ部材639と回
転主軸64のプーリ部材645に掛け渡されたタイミングベ
ルト646によって回転する。上記の回転主軸64の上端に
は、水平円運動機構61と同様に偏芯軸線が斜めの偏芯軸
647が偏芯軸受内輪648に摺動自在で、回動自在に支持さ
れ、偏芯軸受内輪648はベアリング部材および偏芯軸受
外輪を介してボルト等の固定部材649で揺動テーブル2
に固定されている。
【0017】一方、中間テーブル3と揺動テーブル2の
間には水平円運動機構61,62とともに、四隅には上下位
置調節機構7が設けられるが、上下位置調節機構7は揺
動テーブル2の下面に球ベアリング部材71が設けられ
て、揺動テーブル2が中間テーブル3に対して自由に移
動できるように支持されているから、揺動テーブル2が
円運動付与機構機構6によって水平面で円運動をおこな
う。さらに、上下位置調節油圧機構7は球ベアリング部
材71と揺動テーブル2の間には油圧シリンダー72が設け
られていて、給油管73からの油圧制御(図示せず)によ
り、装置が稼働中でも、揺動テーブル2の上下位置を調
節する。結果として、偏心軸633に対する偏芯軸受内輪6
34の位置を調節して、テーブル面方向の円運動の回転半
径を度合いを調整する。したがって、テーブル面方向の
円運動の回転半径の度合いを調整する機構としては、構
造が比較的簡単で強固に製作することができ、本実施例
のような駆動すべき対象が、重量のあるコンクリート成
形装置に用いても十分耐えうる機構である。
【0018】[動作]次に上記の水平円運動機構6の作動
と生コンクリートを注入したコンクリート型枠1と揺動
テーブル2との作用を説明する。図6に示した揺動テー
ブル2は、水平面だけでその動きをみれば、一対の水平
円運動機構61,62により100〜500rpm程度で回転するが、
これは、回転が余り遅く100rpm以下であると遠心力が作
用せず、逆に回転が速く500rpm以上になると左右振動と
同じになり、やはり遠心力が効果的に作用しない。本実
施例では200〜350rpmで回転させたが、この場合には遠
心力が効果的に作用し、搖動テーブル2は運動方向21に
示すように、円運動21を継続する。また、上記の偏芯軸
633,647の100〜500rpm程度による回揺動テーブル2の回
転は従来の振動よりも大幅に遅く、本実施例の200〜350
rpmは従来よりも非常に遅いので、騒音も従来の装置に
比べて非常に小さくすることができる。
【0019】この際、図7の(a)(b)に示すドーナツ状の
円形コンクリート型枠1においても、運動方向21が円運
動21を行なっているから、注入された生コンクリートに
は遠心力が作用する。したがって、一般の砂利や砂はセ
メント自体より比重は小さく、生コンクリート中の比重
の大きなセメント自体が表面近くに移行し、また、比重
の大きな砂等も表面近くに移行し、気泡等は内部に留ま
ることになる。なお、生コンクリートに混ぜる砂利や砂
において、比重が大きく細かな砂、例えば、砂鉄、硅砂
等を所望の量を混入させることで、容易に上述したよう
なコンクリ−ト成形品の表面が緻密で強度の大きいコン
クリート成形品を得ることができる。
【0020】ここで、上記装置における、実際の運転状
態の1例を説明するが、以下の(1)〜(3)の順で行う。 (1)型枠1は350Kgのコンクリートが満杯となる容量と
し、運転当初は揺動テーブル2は回転数が200rpmで円運
動の回転半径1.5cmに設定する (2)揺動テーブル2を上記の設定で運転しながら、コン
クリートを少しづつ2〜3分程度で型枠1の8割程度に
なるまで連続的に注入するが、徐々にコンクリートが型
枠内で波打ち始め、コンクリートが型枠からこぼれる状
態になる。なお、型枠1の8割程度になる前にコンクリ
ートが型枠からこぼれる状態になる場合には、上記の回
転数を下げる。 (3)最後の30秒は、コンクリートの波打ち現象を押さ
え、型枠からこぼれることを防ぐために、円運動の回転
半径を徐々に小さくし最終的に2.5mm程度まで小さくす
ると同時に、遠心力を落とさない為に、揺動テーブル2
の回転数を徐々に350rpmまで上昇させる。 上記のような、製造方法によれば、コンクリートの表面
が最適の緻密で強度も大きいコンクリート成形品をスム
ースに製造することができる。
【0021】この場合に、図1、2に示すように、遠心
力の度合いを、上下位置調節機構7の油圧シリンダー72
を制御して、揺動テーブル2の上下位置を調節固定し、
結果として、偏心軸633に対する偏芯軸受内輪634の位置
を調節して、テーブル面方向の円運動の回転半径の度合
いを微調整するが、図4において、装置の運転当初は偏
芯軸受内輪634の位置を矢印D近傍位置になるように、
上下位置調節機構7の油圧シリンダー72を制御し、装置
の運転終了時には、偏芯軸受内輪634の位置を矢印E近
傍位置になるように、上下位置調節機構7の油圧シリン
ダー72を制御する。
【0022】また、図8の(a)(b)に示す中空長方形のコ
ンクリート型枠11においても、円形コンクリート型枠1
と同様に、運動方向21が小さな円運動21を行なっている
から、遠心力23によって生コンクリート中の比重の大き
な砂等は表面近くに移行し、気泡等は内部に留まること
になる。気泡は上下揺動機構5によって、ほとんど無く
すようにしてもよいが、寒冷地においては、コンクリー
ト成形品の内部に多少気泡が残存したほうが良いとされ
ており、この場合には内部だけに気泡を存在させること
も容易に制御できる。
【0023】このことは、上述したような中心が空洞の
型枠でなくても、同じように作用すし、図9に示すよう
な中心部もコンクリートが詰まった円柱の型枠12や、図
10に示すような四角柱の型枠13においても、運動方向
21が小さな円運動21を行なっているから、遠心力24,25
によって生コンクリート中の比重の大きな砂等は表面近
くに移行して、コンクリ−ト成形品の表面が緻密で強度
の大きいコンクリート成形品を得ることができる。ま
た、コンクリート成形品の内部に多少気泡を残存させる
残存量も容易に制御できる。更に、上記の上下揺動機構
5によって、気泡等は上面から放出されて締め固められ
ることになるが、上下揺動機構5の上下の往復回数は3
00rpm程度であって、気泡の放出の程度も制御でき、
騒音も比較的小さい。
【0024】[実施例2]上記の上下位置調節油圧機構7
の上下動は、主に油圧シリンダーを制御することによっ
てなされたが、ジャッキで上下動させるタイプを実施例
2として、図10に沿って説明する。この場合、実施例
1における上下揺動機構5を、上下位置調節ジャッキ機
構8による上下位置調節の機構とすればよく、上下揺動
機構が必要であれば、基礎テーブル4の下にさらに実施
例1の上下揺動機構5を追加すればよい。図10におい
て、揺動テーブル2は上下動させないので、四隅に支持
柱75を設けて、その上部に球ベアリング部材76が設けら
れて、揺動テーブル2が中間テーブル3に対して自由に
移動できるように支持されているから、揺動テーブル2
が円運動付与機構機構6によって水平面で円運動を行
う。ここで、中間テーブル3と基礎テーブル4の間に
は、テーブルの側面に沿って、一対の上下位置調節ジャ
ッキ機構8が配置されている。上下位置調節ジャッキ機
構8にはジャッキ駆動モータ81が設置され、モータ81が
回転するとウオームギヤ82に接続されたロッド部材83の
一端が接続されて左右に往復運動が可能である。上記の
ロッド部材83の他端は回動部材84の上下方向の長孔841
にルーズに嵌合され、ロッド部材83が回動部材84を固定
支持軸842を中心にして回動されて、回動部材84の両端
に設けられた揺動軸843,844は、一対のロッド部材845,8
46が回動自在に軸支されている。
【0025】中間テーブル3と基礎テーブル4の四隅に
はリンク機構85が設けられるが、そのうちの一対のリン
ク機構851,852は、中間テーブル3の固定リンク支持軸3
1,32と基礎テーブル4の固定リンク支持軸41,42とが設
けられて、各固定リンク支持軸31,32,41,42はそれぞれ
一対のリンク部材853,854および855,856が支持され、リ
ンク部材同士853,854,855,856は揺動軸857,858で連結さ
れるとともに、前記の一対のロッド部材845,846の端部8
47,848も連結されている。したがって、ジャッキ駆動モ
ータ81の回転により、ウオームギヤ82を介して回動部材
84が正逆方向に移動し回動してロッド部材845,846も左
右に移動する。そして、リンク機構85が直立したり折れ
たりすることを繰り返すことにより、中間テーブル3が
基礎テーブル4に対して上下に揺動することになり、本
コンクリート成形装置の稼働中であっても、ジャッキ駆
動モータ81を制御することにより、自由に中間テーブル
3の高さを制御でき、揺動テーブル2と中間テーブル3
の間隔を自由に制御でき、結果として、偏心軸633に対
する偏芯軸受内輪634の位置を調節して、テーブル面方
向の円運動の回転半径の度合いを調整する。上記の実施
例2の上下位置調節機構は、実施例1の油圧と異なり、
ジャッキタイプであるので、振動にも強く、確実に中間
テーブル3の水平が保てて、テーブル面方向の円運動の
回転半径の度合いを調整する機構としては、実施例1と
同様に構造が比較的簡単で強固に製作することができ、
駆動すべき対象が重量のあるコンクリート成形装置に用
いても十分耐えうる機構である。
【0026】なお、本発明の特徴を損うものでなけれ
ば、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論で
あり、例えば、水平円運動機構は一対としたが、安定し
て駆動するために3つ以上の水平円運動機構を設けても
よく、他の公知の手段を用いてもよい。また、上下位置
調節機構7は油圧制御機構およびジャッキタイプを用い
たが、揺動テーブル2の上下位置を調節固定できれば他
の機構でもよく、稼働中に制御する必要がなければ、有
段の係合孔と嵌合ピンの組み合わせとしてもよい。さら
に、一対の水平円運動機構61,62は、タイミングベルト
によって同期駆動させているが、厳密に同期させなくて
も、揺動テーブルに円運動が付与されればよく、独立し
た同期モータを2個以上設けてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、テーブルに偏心軸受外輪と、回転駆動軸
と回転駆動軸に直結した偏心軸とを設け、該偏心軸の回
転駆動軸と直角方向の断面形状は全て同一形状として、
偏心軸に対して偏心軸受外輪を回転駆動軸と直角方向の
面で摺動自在で回動自在に嵌合するとともに、前記テー
ブル自体が回転しないような回転阻止手段を設け、偏心
軸に対して偏心軸受外輪の摺動する度合いに応じてテー
ブル面方向の円運動の回転半径を調整するテーブルの円
運動付与機構であるから、構造が比較的簡単で強固な構
造にすることはでき、テーブルの偏心軸受外輪を偏心軸
の摺動位置を変えさえすれば、稼働中であっても、円運
動の回転半径を任意に簡単に変えることができるという
効果が得られる。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、細かく比
重の大きな砂を混入した生コンクリートが注入されるコ
ンクリート型枠と、該コンクリ−ト型枠を載置する搖動
テーブルを備えたコンクリート成形装置において、該揺
動テーブル水平面で水平円運動をするために、請求項1
に記載のテーブルの円運動付与機構を用いたコンクリー
ト成形装置であるから、重量の大きなコンクリート成形
装置のテーブルの円運動付与機構としても十分耐久性が
あり、かつ、円運動の回転直径を任意で微妙に変えるこ
とができるという効果が得られる。結果として、コンク
リート成型品の外側である表面が、内部よりも比重の大
きなセメントや砂鉄や硅砂で形成され、かつ、内部には
適度の気泡が存在するコンクリートを成形するに際し、
円運動の回転半径を任意に変えることによって、型枠が
円運動を始めると次第にコンクリートが型枠内で波打ち
始めるが、この波打ち現象を押さえることができ、コン
クリートの表面を最適の緻密および最適の強度にするこ
とができるという効果が得られる。また、寒冷地におい
ては、コンクリート成形品の内部に多少気泡が残存した
ほうが良いとされており、コンクリート成形品の内部に
多少気泡を残存させたい場合には、成形品の内部の気泡
の残存量を容易に制御できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のコンクリ−ト成形装置の全
体を示す斜視図
【図2】図1のコンクリ−ト成形装置におけるA−Aの
一点鎖線での側断面図
【図3】水平円運動機構(円運動付与機構機構6)の主要
部の断面斜視図
【図4】図3の水平円運動機構(円運動付与機構機構6)
の主要部の縦断面図
【図5】図3の水平円運動機構(円運動付与機構機構6)
の主要部のB−Bの一点鎖線での底面から平断面
【図6】本発明の実施例の作用を説明する図で、揺動テ
ーブルの水平面での運動方向を説明する説明図
【図7】図7の(a)は円形コンクリート型枠の斜視図で
あり、図7の(b)は生コンクリートの動きを説明する平
面図
【図8】図8の(a)は長方形コンクリート型枠の斜視図
であり、図8の(b)は生コンクリートの動きを説明する
平面図
【図9】円柱形コンクリート型枠の生コンクリートの動
きを説明する平面図
【図10】四角柱形コンクリート型枠の生コンクリート
の動きを説明する平面図
【図11】本発明の実施例2のコンクリ−ト成形装置の
側断面図である。
【符号の説明】
1…中空の円形コンクリート型枠 11…中空の長方形コンクリート型枠 12…円柱コンクリート型枠 13…四角柱コンクリート型枠 2…揺動テーブル 21…運動方向 22,23,24,25…遠心力方向(比重の大きい材料が移動す
る方向) 3…中間テーブル 31,32…固定リンク支持軸 4…基礎テーブル 41,42…基固定リンク支持軸 5…上下揺動機構 51…同期モータ 52…偏芯カム 53…ロッド部材 54…回動部材 541…長孔 542…固定支持軸 543,544…揺動軸 545,546…ロッド部材 547,548…端部 55,551,552…リンク機構 553,554,555,556…リンク部材 557,558…揺動軸 6…円運動付与機構機構 61,62…水平円運動付与機構 611…モータ 612,631,637,641,642…固定部材 613…減速ギヤ 63,64…回転主軸 632,635,643,644…ベアリング部材 633,647…偏芯軸 634,648…偏芯軸受内輪 636,645…偏芯軸受外輪 638…摺動孔 639,645…プーリ部材 646…タイミングベルト 7…上下位置調節油圧機構 71,76…球ベアリング部材 72…油圧シリンダー 73…給油管 75…支持柱 8…上下位置調節ジャッキ機構 81…ジャッキ駆動モータ 82…ウオームギヤ 83…ロッド部材 84…回動部材 841…長孔 842…固定支持軸 843,844…揺動軸 845,846…ロッド部材 847,848…端部 85,851,852…リンク機構 853,854,855,856…リンク部材 857,858…揺動軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブルに偏心軸受外輪と、回転駆動軸
    と回転駆動軸に直結した偏心軸とを設け、該偏心軸の回
    転駆動軸と直角方向の断面形状は全て同一形状として、
    偏心軸に対して偏心軸受外輪を回転駆動軸と直角方向の
    面で摺動自在で回動自在に嵌合するとともに、前記テー
    ブル自体が回転しないような回転阻止手段を設け、偏心
    軸に対して偏心軸受外輪の摺動する度合いに応じてテー
    ブル面方向の円運動の回転半径を調整することを特徴と
    したテーブルの円運動付与機構。
  2. 【請求項2】 細かく比重の大きな砂を混入した生コン
    クリートが注入されるコンクリート型枠と、該コンクリ
    −ト型枠を載置する搖動テーブルを備えたコンクリート
    成形装置において、該揺動テーブル水平面で水平円運動
    をするために、請求項1に記載のテーブルの円運動付与
    機構を用いたことを特徴とするコンクリート成形装置。
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