JP3368272B1 - コンクリート製品の脱泡用励振装置 - Google Patents

コンクリート製品の脱泡用励振装置

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JP3368272B1
JP3368272B1 JP2002035944A JP2002035944A JP3368272B1 JP 3368272 B1 JP3368272 B1 JP 3368272B1 JP 2002035944 A JP2002035944 A JP 2002035944A JP 2002035944 A JP2002035944 A JP 2002035944A JP 3368272 B1 JP3368272 B1 JP 3368272B1
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太一 中野
智重 中野
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Abstract

【要約】 【課題】 表面が平滑で気泡によるざらつき感のない高
品質のコンクリート製品を通常の生コンクリート等で低
コストに製造することができ、また、機器運転動作に伴
う騒音の低減を通じてコンクリート製品製造の作業環境
の向上を図ることもできるコンクリート製品の脱泡用励
振装置を提供する。 【解決手段】 振動発生ユニット4の水平方向への振動
に基づき、支持アーム3を水平方向に振動させる第1の
振動成分と、該支持アーム3を上下方向に揺動させる第
2の振動成分または該支持アーム3を上下方向に平行移
動させる第3の振動成分とが同時に発生するものとする
ために、支持アーム3は、テーパ部25を介しローラ2
4上に摺動可能に載置されてなるとともに、ヒンジ部2
2を支点として上下方向に揺動可能に設けられるか、長
孔ガイドに沿って係合ピンがスライドすることにより上
下方向に平行移動可能に設けられるものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート製品
製造過程において生コンクリートを充填した型枠内から
気泡を除去するための脱泡用励振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、セメント、砂、水、砂
利等の骨材からなる通常の生コンクリートを用いてコン
クリート製品を製造する場合は、生コンクリート等を型
枠に充填して固めるが、その際、最終的なコンクリート
製品の外観に大きな悪影響を与える型枠内の気泡を除去
するために、生コンクリートが固まる前に予め、当該型
枠を水平方向に振動させることが行なわれている。
【0003】しかしながら、上記のように型枠を単に水
平方向に振動させるだけでは、型枠内の気泡を十分に除
去することができず、その気泡が最終的にコンクリート
製品の表面に残り、コンクリート製品の表面が荒れる
等、コンクリート製品の商品価値が低下するという問題
点がある。
【0004】さらに、従来は、上記の如く型枠を水平方
向に振動させる手段として、一組のウエイト付き歯車が
数組回転する構造の振動発生ユニットを用いていたた
め、歯車の摺動音が大きく、振動発生ユニットから大き
な騒音が発生し、コンクリート製品製造の作業環境が悪
化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するためになされたもので、その目的とするところ
は、表面が平滑で気泡によるざらつき感のない高品質の
コンクリート製品を通常の生コンクリートや高流動コン
クリート等で低コストに製造することができ、また、機
器運転動作に伴う騒音の低減を通じてコンクリート製品
製造の作業環境の向上を図ることもできるコンクリート
製品の脱泡用励振装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コンクリート製品製造過程において生
コンクリートを充填した型枠内から気泡を除去する脱泡
用励振装置であって、上記型枠を支持する支持アーム
と、上記支持アームの一端部側に位置し、かつ、水平方
向に振動する振動発生ユニットとを有し、上記支持アー
ムの一端部側は、ヒンジ部を介して上記振動発生ユニッ
ト側に連結され、上記支持アームの他端部側には、該支
持アームの下方に設置したローラと、該支持アームと一
体に設けられかつ上記振動発生ユニットの振動方向に沿
って一定の角度で傾斜してなるテーパ部とが設けられ、
上記支持アームは、上記テーパ部を介して上記ローラ上
に摺動可能に載置されるとともに、上記ヒンジ部を支点
として上下方向に揺動可能に設けられ、上記振動発生ユ
ニットは、その振動方向に対し直角に交わるように水平
に設置した一対の回転軸と、該一対の回転軸の各外周に
それぞれ1つずつ装着され、かつ該一対の回転軸を互い
に反対方向に同期回転させる一組の歯車と、上記一対の
回転軸のいずれか一方を回転駆動するモータと、上記一
対の回転軸の各外周にそれぞれ着脱自在に装着されると
ともに、回転による遠心力の鉛直方向成分が互いに相殺
される位置に配置されてなる一対のウエイトとからな
り、上記一対のウエイトはそれぞれの回転軸の歯車の両
側に均等に分散して設置されてなることを特徴とするも
のである。 また、本発明は、コンクリート製品製造過
程において生コンクリートを充填した型枠内から気泡を
除去する脱泡用励振装置であって、上記型枠を支持する
支持アームと、上記支持アームの一端部側に位置し、か
つ、水平方向に振動する振動発生ユニットとを有し、上
記支持アームの一端部側は、ヒンジ部を介して上記振動
発生ユニット側に連結され、上記支持アームの他端部側
には、該支持アームの下方に設置したローラと、該支持
アームと一体に設けられかつ上記振動発生ユニットの振
動方向に沿って一定の曲率で湾曲してなる湾曲部とが設
けられ、上記支持アームは、上記湾曲部を介し上記ロー
ラ上に摺動可能に載置されるとともに、上記ヒンジ部を
支点として上下方向に揺動可能に設けられ、上記振動発
生ユニットは、その振動方向に対し直角に交わるように
水平に設置した一対の回転軸と 、該一対の回転軸の各外
周にそれぞれ1つずつ装着され、かつ該一対の回転軸を
互いに反対方向に同期回転させる一組の歯車と、上記一
対の回転軸のいずれか一方を回転駆動するモータと、上
記一対の回転軸の各外周にそれぞれ着脱自在に装着され
るとともに、回転による遠心力の鉛直方向成分が互いに
相殺される位置に配置されてなる一対のウエイトとから
なり、上記一対のウエイトはそれぞれの回転軸の歯車の
両側に均等に分散して設置されてなることを特徴とする
ものである。
【0007】上記本発明では、上記構成を採用したこ
とにより、通常の生コンクリートまたは高流動コンクリ
ートを用いてコンクリート製品を製造する場合におい
て、その通常の生コンクリートまたは高流動コンクリー
トを充填した型枠内から気泡を効果的に除去することが
でき、製品外観上、表面が平滑で気泡によるざらつき感
のない高品質のコンクリート製品を安価な通常の生コン
クリートや高流動コンクリートで製造することが可能と
なった。これは、上記支持アームにおいて、これを水平
方向に移動させる第1の振動成分と上下方向に揺動させ
る第2の振動成分とがミックスされることで、その支持
アームの振動形態が複雑になり、これに伴い型枠内での
コンクリート流動形態も複雑化し、これにより型枠内の
気泡が動きやすくなったためであると考えられる。
【0008】
【0009】
【0010】本発明は、コンクリート製品製造過程に
おいて生コンクリートを充填した型枠内から気泡を除去
する脱泡用励振装置であって、上記型枠を支持する支持
アームと、上記支持アームの一端部側に位置し、かつ、
水平方向に振動する振動発生ユニットとを有し、上記支
持アームの一端部側は、上下方向に縦長の長孔ガイドと
この長孔ガイドにスライド可能に挿入された係合ピンと
を介して上記振動発生ユニット側に連結され、上記支持
アームの他端部側には、該支持アームの下方に設置した
ローラと、該支持アームと一体に設けられかつ上記振動
発生ユニットの振動方向に沿って一定の角度で傾斜して
なるテーパ部とが設けられ、上記支持アームは、上記テ
ーパ部を介し上記ローラ上に摺動可能に載置されるとと
もに、上記長孔ガイドに沿って上記係合ピンがスライド
することにより上下方向に平行移動可能に設けられ、上
記振動発生ユニットは、その振動方向に対し直角に交わ
るように水平に設置した一対の回転軸と、該一対の回転
軸の各外周にそれぞれ1つずつ装着され、かつ該一対の
回転軸を互いに反対方向に同期回転させる一組の歯車
と、上記一対の回転軸のいずれか一方を回転駆動するモ
ータと、上記一対の回転軸の各外周にそれぞれ着脱自在
に装着されるとともに、回転による遠心力の鉛直方向成
分が互いに相殺される位置に配置されてなる一対のウエ
イトとからなり、上記一対のウエイトはそれぞれの回転
軸の歯車の両側に均等に分散して設置されてなることを
特徴とするものである。 また、本発明は、コンクリー
ト製品製造過程において生コンクリートを充填した型枠
内から気泡を除去する脱泡用励振装置であって、上記型
枠を支持する支持アームと、上記支持アームの一端部側
に位置し、かつ、水平方向に振動する振動発生ユニット
とを有し、上記支持アームの一端部側は、上下方向に縦
長の長孔ガイドとこの長孔ガイドにスライド可能に挿入
された係合ピンとを介して上記振動発生ユニット側に連
結され、上記支持アームの他端部側には、該支持アーム
の下方に設置したローラと、該支持アームと一体に設け
られかつ上記振動発生ユニットの振動方向に沿って一定
の曲率で湾曲してなる円弧部とが設けられ、上記支持ア
ームは、上記円弧部を介し上記ローラ上に摺動可能に載
置されるとともに、上記長孔ガイドに沿って上記係合ピ
ンがスライドすることにより上下方向に平行 移動可能に
設けられ、上記振動発生ユニットは、その振動方向に対
し直角に交わるように水平に設置した一対の回転軸と、
該一対の回転軸の各外周にそれぞれ1つずつ装着され、
かつ該一対の回転軸を互いに反対方向に同期回転させる
一組の歯車と、上記一対の回転軸のいずれか一方を回転
駆動するモータと、上記一対の回転軸の各外周にそれぞ
れ着脱自在に装着されるとともに、回転による遠心力の
鉛直方向成分が互いに相殺される位置に配置されてなる
一対のウエイトとからなり、上記一対のウエイトはそれ
ぞれの回転軸の歯車の両側に均等に分散して設置されて
なることを特徴とするものである。
【0011】上記本発明では、上記支持アームにおい
て、これを水平方向に移動させる第1の振動成分と上下
方向に平行移動させる第3の振動成分とがミックスされ
ることで、その支持アームの振動形態が複雑になり、こ
れに伴い型枠内でのコンクリート流動形態も複雑化し、
これにより型枠内の気泡が動きやすくなるものと考えら
れるから、上記本発明と同様に、通常の生コンクリー
トまたは高流動コンクリートを充填した型枠内から気泡
を効果的に除去することができる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】上記本発明および本発明において、上
記回転軸の外周に着脱自在にウエイトを取り付けるため
のウエイト取り付け構造については、上記回転軸の外周
にウエイト装着板を一体に固着するとともに、このウエ
イト装着板の表裏面を貫通するボルト挿通孔と上記ウエ
イトの表裏面を貫通するボルト挿通孔とにボルトを挿通
し、そのボルトの先端に嵌合するナットでウエイトをウ
エイト装着板側に締め付け固定してなる構造を採用する
ことができる。
【0017】上記本発明および本発明において、上
記生コンクリートには、セメント、砂、水、砂利等の骨
材からなる通常の生コンクリートのほか、高流動コンク
リートが含まれるものとする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る脱泡用励振装
置の実施形態について図1ないし図9に基づき詳細に説
明する。
【0019】図1に示したコンクリート製品の脱泡用励
振装置Mは、コンクリート製品製造過程において生コン
クリートを充填した型枠1内から気泡を除去するための
装置であり、その装置ベース2上に左右一対の支持アー
ム3、3(図2参照)が配置される構造を採用してい
る。
【0020】上記両支持アーム3、3は互いに平行かつ
水平に並設されており、本実施形態では、この両支持ア
ーム3、3の上面側に搬送手段(図示省略)を介して上
記型枠1が搬入載置されるともに、その両支持アーム
3、3を介して当該型枠1がその枠下面側から支持され
る構造となっており、また、この型枠1の支持状態にお
いて、当該型枠1は一対の支持アーム3、3側に固定さ
れる。
【0021】上記のように型枠1を一対の支持アーム
3、3側に固定するための型枠固定手段については各種
考えられるが、本実施形態では、その型枠固定手段とし
て、各支持アーム3、3の上面側に一対のアングル3
0、31をスライド可能に位置決め固定するとともに、
この両アングル30、31間に型枠1を配置した状態に
おいて、一方のアングル30側のボルト30−1で型枠
1を他方のアングル31側に押し付け固定する構造を採
用している。
【0022】なお、図1に示した本実施形態の脱泡用励
振装置Mにおいては、上記のような一対の支持アーム
3、3のうち、いずれか一方若しくは双方のアングル3
0、31をスライドさせることにより一対のアングル3
0、31の対向間隔を適宜変更することができ、これに
より各種サイズの型枠1に柔軟に対応できる構造となっ
ている。また、上記ボルト30−1の代わりにエアーシ
リンダ機構や油圧シリンダ機構を用いることもできる。
【0023】上記両支持アーム3、3の一端部3a、3
a側には水平方向の振動が与えられる。このような水平
方向の振動付与構造については各種考えられるが、本実
施形態では、両支持アーム3、3の一端部3a、3a側
に図3に示す構造の振動発生ユニット4を設置し、この
振動発生ユニット4全体が図中矢印イで示す水平方向に
振動することにより、両支持アーム3、3の一端部3
a、3a側に水平方向の振動が与えられる構造を採用し
ている。
【0024】図3の振動発生ユニット4は、図1および
図4に示したように、そのユニットケース底板5−1外
面に取り付けたガイドレール6を介して、装置ベース2
側のローラ7上にスライド可能に載置されており、この
ようなガイドレール6とローラ7を介して振動発生ユニ
ット4全体がユニットケース5ごと水平方向に振動でき
る構造となっている。
【0025】また、この図3の振動発生ユニット4は、
そのユニットケース5内に上下一対の回転軸8、9を内
蔵しており、これら2つの回転軸8、9は、双方とも、
振動発生ユニット4の振動方向(図中矢印イで示す方
向)に対し直角に交わるように水平に設置されている。
【0026】本実施形態では、上記2つの回転軸8、9
の支持構造として、振動発生ユニット4のユニットケー
ス5内中央付近に仕切り板10を2つ設け、この2つの
仕切り板10、10の内側対向面とユニットケース左右
両側板5−2、5−2の内側面とに軸受11、11…を
それぞれ設置するとともに、これらの軸受11、11…
を介して上記両回転軸8、9が回転可能に支持される構
造を採用している。
【0027】両回転軸8、9の外周には同一径の歯車1
2が一つずつ装着されており、この一組の歯車12、1
2は各回転軸8、9の中央付近に取り付け固定された状
態で互いに噛み合い、かつ、その両回転軸8、9を同一
速度で互いに反対方向に同期回転させる手段として機能
する。
【0028】両回転軸8、9の外周、すなわち上側の回
転軸8の外周と下側の回転軸9の外周にはウエイト1
3、13がそれぞれ着脱自在に取り付け固定されてお
り、このような上下一対のウエイト13、14は、それ
ぞれの回転軸8、9と一体に回転する、つまり各回転軸
8、9と同様、同一速度で互いに反対方向に回転するよ
うに設けられているとともに、その回転による遠心力の
鉛直方向成分が互いに相殺されるような位置に配置され
ている。
【0029】したがって、本実施形態の場合、上下一対
のウエイト13、14が上記の如く同一速度で互いに反
対方向に回転すると、その回転による遠心力のうち鉛直
方向成分が相殺されるので、同遠心力の水平方向成分だ
けが残り、この遠心力の水平方向成分が振動発生ユニッ
ト4全体を水平方向に振動させる起振力となる。
【0030】上側の回転軸8のウエイト13および下側
の回転軸9のウエイト14は、いずれも各回転軸8、9
の歯車12、12の両側に略均等に分散して設置されて
いるが、これは回転軸8、8の重量バランスをとるため
である。
【0031】また、この振動発生ユニット4において、
図1の型枠1に比しより一層サイズや重量の大きな型枠
にも対応できるようにするためには、図3に示した各回
転軸8、9の両端を適宜延長するとともに、この各回転
軸8、9の延長部分に上記と同様にウエイト13、14
を着脱自在に取り付け固定するものとする。
【0032】ウエイト13、14は上述の通り両回転軸
8、9の外周に着脱自在に直接取り付け固定されている
が、その着脱自在なウエイト13、14の取り付け構造
として、本実施形態では、各回転軸8、9の外周にウエ
イト装着板15、15を一体に固着するとともに、この
ウエイト装着板15、15の表裏面を貫通するボルト挿
通孔16、16…と各ウエイト13、14の表裏面を貫
通するボルト挿通孔16、16…とにボルト17を挿通
し、そのボルト17の先端に嵌合するナット18で当該
ウエイト13、14をウエイト装着板15側に締め付け
固定する構造を採用している。
【0033】両回転軸8、9のうち、上側の回転軸8の
一端はユニットケース側板5−2を貫通して外部に突出
し、この回転軸突出端に、プーリーとベルト等からなる
動力伝達手段19を介して可変速型のモータ20が接続
され、そのモータ20の動力により上側の回転軸8が原
動軸として回転駆動される。なお、同モータ20はユニ
ットケース5に一体に外付け固定されている。
【0034】上記の如く支持アーム3の一端部3a側に
は、振動発生ユニット4全体の振動により水平方向の振
動が与えられるが、図1に示した本実施形態の脱泡用励
振装置では、その与えられる振動を基に2つの振動成
分、すなわち(1)支持アーム3を水平方向に移動させ
る第1の振動成分と、(2)支持アーム3の一端部3a
側を支点として該支持アーム3を上下方向に揺動させる
第2の振動成分とが同時に発生する機構21「以下(多
重振動発生機構)という。」を採用している。以下この
多重振動発生機構について説明する。
【0035】図1に示した脱泡用励振装置において、支
持アーム3の一端部3a側と振動発生ユニット4のユニ
ットケース正面板5−3とはヒンジ部22を介して連結
されており、このヒンジ部22のヒンジ軸23を支点と
して当該支持アーム3は上下方向に揺動できるように構
成されている。
【0036】支持アーム3の下方にはローラ24が設置
されており、このローラ24は、支持アーム3の他端部
3b側、すなわちヒンジ部22からみて支持アーム3の
最先端側に位置し、かつ、装置ベース2上に位置決め固
定されている。
【0037】上記の如く支持アーム3の下方に設置され
るローラ24については、支持アーム3の一端部3aか
ら他端部3bまでの長さ範囲内に適宜選択的に配置する
ことができ、支持アーム3の最先端(3b)側だけにロ
ーラ24の設置位置が限定されるものではないが、実験
の結果、本実施形態のように支持アーム3の最先端(3
b)側にローラ24を配置したときに、支持アーム3の
飛び跳ねおどり現象が殆ど生ぜず、最も安定に支持アー
ム3が振動することが判明した。
【0038】また、支持アーム3にはテーパ部25が一
体に設けられており、このテーパ部25は、振動発生ユ
ニット4の振動方向に沿って一定の角度で一方向のみに
傾斜する片側傾斜構造であり、このようなテーパ部25
の傾斜面が上記ローラ24の周面上を摺動できるように
構成されている。
【0039】要するに、本実施形態において、支持アー
ム3は、テーパ部25を介してローラ24上に摺動可能
に載置され、かつ、ヒンジ部22を支点として上下方向
に揺動できる構造となっている。
【0040】なお、図1に示した脱泡用励振装置におい
ては、振動発生ユニット4のユニットケース背面板5−
4の後方に支柱26が立設され、支柱26とユニットケ
ース背面板5−4との間にコイルバネ27が介挿されて
いるが、このコイルバネ27は、主として振動発生ユニ
ット4のスライド量を規制するスライドストッパとして
機能する。
【0041】次に、上記の如く構成された脱泡用励振装
置の動作について図1、図3および図5を用いて説明す
る。
【0042】なお、説明の便宜上、図1に示した脱泡用
励振装置Mの支持アーム3、3上には予めパレット1−
1に搭載した型枠1が載置されているとともに、この型
枠1は一方のアングル30側のボルト30−1で他方の
アングル31側に押し付け固定されているものとし、ま
た、その型枠1内には一般に通常使用される生コンクリ
ート、すなわちセメント、砂、水、砂利等の骨材からな
る生コンクリートが充填されているものとする。
【0043】図1に示した脱泡用励振装置Mにおいて、
モータ20を起動すると、図3に示したように、モータ
20の動力が動力伝達手段19を介して上側の回転軸8
に伝達され、さらに上側の回転軸8から一組の歯車1
2、12を介して下側の回転軸9に当該モータ20の動
力が伝達される。
【0044】これにより、上下一対のウエイト13、1
4が各回転軸8、9と同じく同一速度で互いに反対方向
に回転すると、振動発生ユニット4の内部において、こ
の振動発生ユニット4全体を水平方向に振動させる起振
力が発生し、その起振力により振動発生ユニット4全体
が揺さ振られて水平方向(図中矢印イで示す方向)に振
動する。
【0045】上記のように振動発生ユニット4が水平方
向に振動すると、この振動に基づき支持アーム3は、図
5に示したように、水平方向(図中矢印イで示す方向)
に振動すると同時に、ヒンジ部22を支点として上下方
向(図中矢印ロで示す方向)に揺動する。
【0046】すなわち、上記の如く振動発生ユニット4
が水平方向に繰り返し振動する全過程のうち、当該振動
発生ユニット4がその振動方向の前方に前進スライド動
作する過程においては、その前進の力がヒンジ部22を
介して支持アーム3の一端部3a側に作用し、かつ、該
支持アーム3が振動方向の前方に押し出される。これに
より、支持アーム3側のテーパ部25が装置ベース2側
のローラ24上を滑り降りるように摺動し、かつ、支持
アーム3の他端部3b側が装置ベース2側に下降する
が、支持アーム3の一端部3a側はヒンジ部22により
その高さが固定されているので、この際、当該支持アー
ム3はヒンジ部22を支点として時計回り(図中下方)
に回転揺動する。
【0047】この一方、振動発生ユニット4がその振動
方向の後方に後退スライド動作する過程においては、そ
の後退する力がヒンジ部22を介して支持アーム3の一
端部3a側に作用し、かつ、該支持アーム3が振動方向
の後方に引き寄せられる。これにより、支持アーム3側
のテーパ部25が装置ベース2側のローラ24上を滑り
上がるように摺動し、かつ、支持アーム3の他端部3b
側が上昇するが、支持アーム3の一端部3a側はヒンジ
部22により高さが固定されているので、この際、当該
支持アーム3はヒンジ部22を支点として反時計回り
(図中上方)に回転揺動する。
【0048】図1に示した本実施形態の脱泡用励振装置
Mによると、上記の如く、振動発生ユニット4の水平方
向への振動に基づき、支持アーム3が水平方向に振動す
ると同時に、ヒンジ部22を支点として上下方向にも当
該支持アーム3が揺動する構造を採用したため、通常の
生コンクリートまたは高流動コンクリートを用いてコン
クリート製品を製造する場合において、その生コンクリ
ートまたは高流動コンクリートを充填した型枠1内から
気泡を効果的に除去することができ、製品外観上、表面
が平滑で気泡によるざらつき感のない高品質のコンクリ
ート製品を安価な通常の生コンクリートまたは高流動コ
ンクリートで製造することができる。これは、支持アー
ム3において、これを水平方向に移動させる第1の振動
成分と上下方向に揺動させる第2の振動成分とがミック
スされることで、支持アーム3の振動形態が複雑にな
り、これに伴い型枠1内でのコンクリート流動形態も複
雑化し、これにより型枠1内の気泡が動きやすくなった
ためであると考えられる。
【0049】また、本実施形態の脱泡用励振装置Mにお
いては、支持アーム3の下方にローラ24を設置すると
ともに、その支持アーム3の下面側に一体にテーパ部2
5を設け、このテーパ部25を介し支持アーム3がロー
ラ24上に摺動可能に載置されてなる構造を採用したた
め、当該テーパ部25がローラ24上を滑るときの小さ
な摺動音しか発生せず、機器運転動作に伴う騒音が低減
される。
【0050】さらに、本実施形態の脱泡用励振装置Mに
おいては、振動発生ユニット4の振動発生構造上、一対
の回転軸8、9の外周にそれぞれ一つずつ歯車12、1
2を取り付けるとともに、この一対の回転軸8、9の外
周にウエイト13、14をもそれぞれ取り付けてなる構
造を採用したため、振動発生ユニット4において、その
一組の歯車12、12が噛み合い回転するだけの作動音
しか発生せず、より一層、機器運転動作に伴う騒音が低
減される。
【0051】ところで、上記実施形態では、支持アーム
3の一端部3a側と振動発生ユニット4とがヒンジ部2
2を介して連結されるヒンジ連結構造(図1参照)を採
用したが、これに代えて、図6に示したように、上下方
向に縦長の長孔ガイド28とこの長孔ガイド28にスラ
イド可能に挿入された係合ピン29とを介して、支持ア
ーム3の一端部3aと振動発生ユニット4とが連結され
る長孔ピン連結構造を採用することもできる。この長孔
ピン連結構造において、長孔ガイド28は、支持アーム
3の一端部3a側に穿孔形成され、係合ピン29は、振
動発生ユニット4のユニットケース正面板5−3側に一
体的に設置されるものとしている。
【0052】図6の長孔ピン連結構造を採用した場合に
は、支持アーム3の一端部3a側に与えられる水平方向
の振動に基づき(1)支持アーム3を水平方向に移動さ
せる第1の振動成分と、(3)支持アーム3を上下方向
に平行移動させる第3の振動成分とが同時に発生する他
の多重振動発生機構21となる。
【0053】すなわち、この図6の長孔ピン連結構造を
採用すると、テーパ部25を介しローラ24上に摺動可
能に載置されている支持アーム3は、長孔ガイド28か
らみて係合ピン29が該長孔ガイド28に沿ってスライ
ド移動することにより、上下方向にも平行移動可能に設
けられる。
【0054】要するに、図6の長孔ピン連結構造を採用
した場合、振動発生ユニット4が水平方向に繰り返し振
動する全過程のうち、当該振動発生ユニット4がその振
動方向の前方に前進スライド動作する過程においては、
その前進の力が係合ピン29を介して支持アーム3の一
端部3a側に作用し、かつ、該支持アーム3が振動方向
の前方に押し出される。これにより、支持アーム3側の
テーパ部25が装置ベース2側のローラ24上を滑り降
りるように摺動し、かつ、支持アーム3の他端部3b側
が装置ベース2側に下降するが、このとき同時に、支持
アーム3の一端部3a側も長孔ガイド28に沿って下方
の装置ベース2側に移動できるので、この支持アーム3
は、図7の破線で示したように、その全体が下方に平行
移動(図中矢印ハの方向への移動)することが可能であ
る。
【0055】この一方、振動発生ユニット4がその振動
方向の後方に後退スライド動作する過程においては、そ
の後退する力が係合ピン29を介して支持アーム3の一
端部3a側に作用し、かつ、該支持アーム3が振動方向
の後方に引き寄せられる。これにより、支持アーム3側
のテーパ部25が装置ベース2側のローラ24上を滑り
上がるように摺動し、かつ、支持アーム3の他端部3b
側が上昇するが、このとき同時に、支持アーム3の一端
部3a側も長孔ガイド28に沿って上方に移動できるの
で、この支持アーム3は、図7の実線で示したように、
その全体が上方に平行移動(図中矢印ハの方向への移
動)することが可能である。
【0056】ところで、図6の長孔ピン連結構造を採用
した脱泡用励振装置によると、支持アーム3において、
これを水平方向に移動させる第1の振動成分と上下方向
に平行移動させる第3の振動成分とがミックスされるこ
とで、型枠1内でのコンクリート流動形態が複雑化し、
これにより型枠1内の気泡が動きやすくなることから、
上記実施形態と同様な効果が期待できる。
【0057】図6に示した長孔ピン連結構造を採用する
場合は、上記ローラ24を各支持アーム3、3の下方に
2つずつ設置するとともに、上記テーパ部25を各支持
アーム3、3の下面側に一体に2つずつ設けることがで
きる。この場合、その2つのテーパ部25、25は双方
全体でハの字状の傾斜形態となるように配置され、ま
た、上記各支持アーム3、3は、上記2つのテーパ部2
5、25を介し上記2つのローラ24、24上に摺動可
能に載置されるとともに、上記長孔ガイド28に沿って
上記係合ピン29がスライドすることにより上下方向に
平行移動可能に設けられるものとする。
【0058】上記実施形態では、支持アーム3に一体に
設けられるテーパ部25の構造として、振動発生ユニッ
ト4の振動方向に沿って一定の角度で一方向に傾斜して
なる片側傾斜構造のテーパ部25(図1参照)を採用し
たが、これに代えて、図9に示したように振動発生ユニ
ット4の振動方向に沿って一定の曲率で湾曲してなる円
弧部25−2を採用してもよい。
【0059】また、上記実施形態では、支持アーム3の
一端部3a側に水平方向の振動を付与する手段として、
一対のウエイト13、14の回転に基づき水平方向に振
動する構造の振動発生ユニットを採用したが、これに代
えて、図示は省略するが、カム機構により水平方向に振
動する構造の振動発生ユニットを用いて支持アーム3の
一端部3b側に水平方向の振動を付与することもでき
る。
【0060】
【発明の効果】本発明に係るコンクリート製品の脱泡用
励振装置によると、上記の如く振動発生ユニットの水平
方向への振動に基づき、支持アームを水平方向に振動さ
せる第1の振動成分と、該支持アームを上下方向に揺動
させる第2の振動成分または該支持アームを上下方向に
平行移動させる第3の振動成分とが同時に発生する機構
を採用したため、通常の生コンクリートまたは高流動コ
ンクリートを用いてコンクリート製品を製造する場合に
おいて、その生コンクリートまたは高流動コンクリート
を充填した型枠内から気泡を効果的に除去することが可
能となり、製品外観上、表面が平滑で気泡によるざらつ
き感のない高品質のコンクリート製品を通常の安価な生
コンクリートまたは高流動コンクリートで製造すること
ができる。
【0061】また、本発明において、支持アームの下方
にローラを設置するとともに、その支持アームの下面側
に一体にテーパ部若しくは円弧部を設け、このテーパ部
若しくは円弧部を介し支持アームがローラ上に摺動可能
に載置されてなる構造を採用した場合は、当該テーパ部
若しくは円弧部がローラ上を滑るときの小さな摺動音し
か発生せず、機器運転動作に伴う騒音の発生が少なく、
コンクリート製品製造の作業環境の向上を図ることもで
きる。
【0062】さらに、本発明において、振動発生ユニッ
トの振動発生構造上、一対の回転軸の外周にそれぞれ一
つずつ歯車を取り付けるとともに、この一対の回転軸の
外周にウエイトをもそれぞれ取り付けてなる構造を採用
した場合は、振動発生ユニットにおいて、その一組の歯
車が噛み合い回転するだけの作動音しか発生せず、より
一層、機器運転動作に伴う騒音の低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である脱泡用励振装置の説
明図。
【図2】図1に示した脱泡用励振装置の斜視図。
【図3】図3は図1に示した脱泡用励振装置に採用され
ている振動発生ユニットの説明図であり、(a)はその
振動発生ユニットの一部破断側面図、(b)はその振動
発生ユニットの一部破断正面図である。
【図4】図1のA拡大矢視図。
【図5】図1に示した脱泡用励振装置における支持アー
ムの振動形態の説明図。
【図6】本発明の他の実施形態である脱泡用励振装置の
要部の説明図。
【図7】図6に示した脱泡用励振装置における支持アー
ムの振動形態の説明図。
【図8】本発明における多重振動発生機構の他の実施形
態の説明図。
【図9】本発明における多重振動発生機構の他の実施形
態の説明図。
【符号の説明】
M コンクリート製品の脱泡用励振装置 1 型枠 1−1 パレット 2 装置ベース 3 支持アーム 3a 支持アームの一端部 3b 支持アームの他端部 4 振動発生ユニット 5 ユニットケース 5−1 ユニットケース底板 5−2 ユニットケース側板 5−3 ユニットケース正面板 5−4 ユニットケース背面板 6 ガイドレール 7 ローラ 8 上側の回転軸 9 下側の回転軸 10 仕切り板 11 軸受 12 歯車 13 上側のウエイト 14 下側のウエイト 15 ウエイト装着板 16 ボルト挿通孔 17 ボルト 18 ナット 19 動力伝達手段 20 モータ 21 多重振動発生機構 22 ヒンジ部 23 ヒンジ軸 24 ローラ 25 テーパ部 25−2 円弧部 26 支柱 27 コイルバネ 28 長孔ガイド 29 係合ピン 30、31 アングル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 1/087

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製品製造過程において生コ
    ンクリートを充填した型枠内から気泡を除去する脱泡用
    励振装置であって、 上記型枠を支持する支持アームと、 上記支持アームの一端部側に位置し、かつ、水平方向に
    振動する振動発生ユニットとを有し、 上記支持アームの一端部側は、ヒンジ部を介して上記振
    動発生ユニット側に連結され、 上記支持アームの他端部側には、該支持アームの下方に
    設置したローラと、該支持アームと一体に設けられかつ
    上記振動発生ユニットの振動方向に沿って一定の角度で
    傾斜してなるテーパ部とが設けられ、 上記支持アームは、上記テーパ部を介して上記ローラ上
    に摺動可能に載置されるとともに、上記ヒンジ部を支点
    として上下方向に揺動可能に設けられ、 上記振動発生ユニットは、その振動方向に対し直角に交
    わるように水平に設置した一対の回転軸と、該一対の回
    転軸の各外周にそれぞれ1つずつ装着され、かつ該一対
    の回転軸を互いに反対方向に同期回転させる一組の歯車
    と、上記一対の回転軸のいずれか一方を回転駆動するモ
    ータと、上記一対の回転軸の各外周にそれぞれ着脱自在
    に装着されるとともに、回転による遠心力の鉛直方向成
    分が互いに相殺される位置に配置されてなる一対のウエ
    イトとからなり、上記一対のウエイトはそれぞれの回転
    軸の歯車の両側に均等に分散して設置されてなること
    特徴とするコンクリート製品の脱泡用励振装置。
  2. 【請求項2】 コンクリート製品製造過程において生コ
    ンクリートを充填した型枠内から気泡を除去する脱泡用
    励振装置であって、 上記型枠を支持する支持アームと、 上記支持アームの一端部側に位置し、かつ、水平方向に
    振動する振動発生ユニットとを有し、 上記支持アームの一端部側は、ヒンジ部を介して上記振
    動発生ユニット側に連結され、 上記支持アームの他端部側には、該支持アームの下方に
    設置したローラと、該 支持アームと一体に設けられかつ
    上記振動発生ユニットの振動方向に沿って一定の曲率で
    湾曲してなる湾曲部とが設けられ、 上記支持アームは、上記湾曲部を介し上記ローラ上に摺
    動可能に載置されるとともに、上記ヒンジ部を支点とし
    て上下方向に揺動可能に設けられ、 上記振動発生ユニットは、その振動方向に対し直角に交
    わるように水平に設置した一対の回転軸と、該一対の回
    転軸の各外周にそれぞれ1つずつ装着され、かつ該一対
    の回転軸を互いに反対方向に同期回転させる一組の歯車
    と、上記一対の回転軸のいずれか一方を回転駆動するモ
    ータと、上記一対の回転軸の各外周にそれぞれ着脱自在
    に装着されるとともに、回転による遠心力の鉛直方向成
    分が互いに相殺される位置に配置されてなる一対のウエ
    イトとからなり、上記一対のウエイトはそれぞれの回転
    軸の歯車の両側に均等に分散して設置されてなること
    特徴とするコンクリート製品の脱泡用励振装置。
  3. 【請求項3】 コンクリート製品製造過程において生コ
    ンクリートを充填した型枠内から気泡を除去する脱泡用
    励振装置であって、 上記型枠を支持する支持アームと、 上記支持アームの一端部側に位置し、かつ、水平方向に
    振動する振動発生ユニットとを有し、 上記支持アームの一端部側は、上下方向に縦長の長孔ガ
    イドとこの長孔ガイドにスライド可能に挿入された係合
    ピンとを介して上記振動発生ユニット側に連結され、 上記支持アームの他端部側には、該支持アームの下方に
    設置したローラと、該支持アームと一体に設けられかつ
    上記振動発生ユニットの振動方向に沿って一定の角度で
    傾斜してなるテーパ部とが設けられ、 上記支持アームは、上記テーパ部を介し上記ローラ上に
    摺動可能に載置されるとともに、上記長孔ガイドに沿っ
    て上記係合ピンがスライドすることにより上下方向に平
    行移動可能に設けられ、 上記振動発生ユニットは、その振動方向に対し直角に交
    わるように水平に設置した一対の回転軸と、該一対の回
    転軸の各外周にそれぞれ1つずつ装着され、かつ該一対
    の回転軸を互いに反対方向に同期回転させる一組の歯車
    と、上記一対の 回転軸のいずれか一方を回転駆動するモ
    ータと、上記一対の回転軸の各外周にそれぞれ着脱自在
    に装着されるとともに、回転による遠心力の鉛直方向成
    分が互いに相殺される位置に配置されてなる一対のウエ
    イトとからなり、上記一対のウエイトはそれぞれの回転
    軸の歯車の両側に均等に分散して設置されてなること
    特徴とするコンクリート製品の脱泡用励振装置。
  4. 【請求項4】 コンクリート製品製造過程において生コ
    ンクリートを充填した型枠内から気泡を除去する脱泡用
    励振装置であって、 上記型枠を支持する支持アームと、 上記支持アームの一端部側に位置し、かつ、水平方向に
    振動する振動発生ユニットとを有し、 上記支持アームの一端部側は、上下方向に縦長の長孔ガ
    イドとこの長孔ガイドにスライド可能に挿入された係合
    ピンとを介して上記振動発生ユニット側に連結され、 上記支持アームの他端部側には、該支持アームの下方に
    設置したローラと、該支持アームと一体に設けられかつ
    上記振動発生ユニットの振動方向に沿って一定の曲率で
    湾曲してなる円弧部とが設けられ、 上記支持アームは、上記円弧部を介し上記ローラ上に摺
    動可能に載置されるとともに、上記長孔ガイドに沿って
    上記係合ピンがスライドすることにより上下方向に平行
    移動可能に設けられ、 上記振動発生ユニットは、その振動方向に対し直角に交
    わるように水平に設置した一対の回転軸と、該一対の回
    転軸の各外周にそれぞれ1つずつ装着され、かつ該一対
    の回転軸を互いに反対方向に同期回転させる一組の歯車
    と、上記一対の回転軸のいずれか一方を回転駆動するモ
    ータと、上記一対の回転軸の各外周にそれぞれ着脱自在
    に装着されるとともに、回転による遠心力の鉛直方向成
    分が互いに相殺される位置に配置されてなる一対のウエ
    イトとからなり、上記一対のウエイトはそれぞれの回転
    軸の歯車の両側に均等に分散して設置されてなること
    特徴とするコンクリート製品の脱泡用励振装置。
  5. 【請求項5】 上記回転軸の外周に着脱自在にウエイト
    を取り付けるためのウエイト取り付け構造は、 上記回転軸の外周にウエイト装着板を一体に固着すると
    ともに、このウエイト装着板の表裏面を貫通するボルト
    挿通孔と上記ウエイトの表裏面を貫通するボルト挿通孔
    とにボルトを挿通し、そのボルトの先端に嵌合するナッ
    トでウエイトをウエイト装着板側に締め付け固定してな
    る構造であること を特徴とする請求項1ないし4に記載
    のコンクリート製品の脱泡用励振装置。
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